JPS642822B2 - - Google Patents
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- JPS642822B2 JPS642822B2 JP13463281A JP13463281A JPS642822B2 JP S642822 B2 JPS642822 B2 JP S642822B2 JP 13463281 A JP13463281 A JP 13463281A JP 13463281 A JP13463281 A JP 13463281A JP S642822 B2 JPS642822 B2 JP S642822B2
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- JP
- Japan
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- liquid
- balancer
- spheres
- annular chamber
- unbalance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/32—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
- F16F15/36—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved
- F16F15/363—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved using rolling bodies, e.g. balls free to move in a circumferential direction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Centrifugal Separators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアンバランス吸収媒体として液体及び
球体を封入した環状室を回転槽に設けて成る遠心
回転機用バランサに関する。
球体を封入した環状室を回転槽に設けて成る遠心
回転機用バランサに関する。
従来例えば脱水兼用洗濯機においては、脱水時
に回転槽が洗濯物のアンバランス分布に起因して
異常振動することを規制するために回転槽にバラ
ンサを設けている。このバランサとしては固体バ
ランサ、液体バランサ及びボールバランサの三種
類がある。このうち固体バランサは回転槽の周囲
にリング状の錘りを装着して回転系の慣性モーメ
ントを大きくし振動強制力を相対的に低減しよう
とするものである。これに対して液体バランサは
錘りとして液体が用いられ、またボールバランサ
は錘りとして鋼球つまり球体が用いられる。液体
バランサは液体を流動自在に封入した環状ケース
を回転槽に装着して成り、回転槽が共振回転数以
上になると液体が洗濯物の偏在位置即ちアンバラ
ンス負荷位置とは反対方向に移動してそのアンバ
ランスを吸収して振動及び騒音を自動的に低減す
る。同様に、ボールバランサでは球体が上記液体
の場合のように移動し振動を低減する。アンバラ
ンス吸収効果としては理論的にはボールバランサ
が最大で、次に液体バランサ、三番目が固体バラ
ンサである。そしてボールバランサでは振動振幅
が零となるまで球体が互に寄せ集まる好特性を示
すが、すべての球体が互に当接する如く最大に集
まつたときのアンバランス吸収能力を最大に、こ
れ以上のアンバランス量に対しては振動振幅を零
にする能力がなく、これがアンバランス吸収限界
点と云われている。一方、液体バランサでは振動
振幅を零にする作用はない。また液体バランサに
おいては律動振動と言われる問題がある。即ち回
転槽が定常回転中にあるとき、駆動装置等により
わずかな回転むらを生ずると、これが液体に円周
方向の動きを与え、これにより液体に環状室の円
周方向に回転する波を定常波として発生させ、こ
の定常波による偏荷重がアンバランス負荷に位置
的に一致することを繰り返し回転槽に振動を生じ
させる。この定常波の発生を環状室内に遮蔽板を
設けることで抑止でき、その抑止効果は遮蔽板に
よる液体流動抵抗が高いほど向上するが、反面、
アンバランス吸収効果を必要とする共振回転数通
過付近での液体の迅速な流動性を阻害し、従つて
液体がアンバランス負荷位置とは反対側に移動す
るのに時間がかかりアンバランス吸収効果の立上
がり時間が長くなる。
に回転槽が洗濯物のアンバランス分布に起因して
異常振動することを規制するために回転槽にバラ
ンサを設けている。このバランサとしては固体バ
ランサ、液体バランサ及びボールバランサの三種
類がある。このうち固体バランサは回転槽の周囲
にリング状の錘りを装着して回転系の慣性モーメ
ントを大きくし振動強制力を相対的に低減しよう
とするものである。これに対して液体バランサは
錘りとして液体が用いられ、またボールバランサ
は錘りとして鋼球つまり球体が用いられる。液体
バランサは液体を流動自在に封入した環状ケース
を回転槽に装着して成り、回転槽が共振回転数以
上になると液体が洗濯物の偏在位置即ちアンバラ
ンス負荷位置とは反対方向に移動してそのアンバ
ランスを吸収して振動及び騒音を自動的に低減す
る。同様に、ボールバランサでは球体が上記液体
の場合のように移動し振動を低減する。アンバラ
ンス吸収効果としては理論的にはボールバランサ
が最大で、次に液体バランサ、三番目が固体バラ
ンサである。そしてボールバランサでは振動振幅
が零となるまで球体が互に寄せ集まる好特性を示
すが、すべての球体が互に当接する如く最大に集
まつたときのアンバランス吸収能力を最大に、こ
れ以上のアンバランス量に対しては振動振幅を零
にする能力がなく、これがアンバランス吸収限界
点と云われている。一方、液体バランサでは振動
振幅を零にする作用はない。また液体バランサに
おいては律動振動と言われる問題がある。即ち回
転槽が定常回転中にあるとき、駆動装置等により
わずかな回転むらを生ずると、これが液体に円周
方向の動きを与え、これにより液体に環状室の円
周方向に回転する波を定常波として発生させ、こ
の定常波による偏荷重がアンバランス負荷に位置
的に一致することを繰り返し回転槽に振動を生じ
させる。この定常波の発生を環状室内に遮蔽板を
設けることで抑止でき、その抑止効果は遮蔽板に
よる液体流動抵抗が高いほど向上するが、反面、
アンバランス吸収効果を必要とする共振回転数通
過付近での液体の迅速な流動性を阻害し、従つて
液体がアンバランス負荷位置とは反対側に移動す
るのに時間がかかりアンバランス吸収効果の立上
がり時間が長くなる。
本発明は上記のようなボールバランサ及び液体
バランサが有する諸々の欠点を除去すべくなされ
たものでありその目的は、第１に、アンバランス
吸収限界点以下では球体による優れたボールバラ
ンサ効果を期待でき且つアンバランス吸収限界点
を超える領域では液体バランサ効果が発揮されて
効果的なアンバランス吸収作用を広範なアンバラ
ンス量の変化に対して確保でき、第２に、バラン
サ用の液体による回転槽の律動振動の抑止とアン
バランス吸収効果の迅速な立上がりとの相反する
両要求を満たし得る遠心回転機用バランサを提供
することにある。
バランサが有する諸々の欠点を除去すべくなされ
たものでありその目的は、第１に、アンバランス
吸収限界点以下では球体による優れたボールバラ
ンサ効果を期待でき且つアンバランス吸収限界点
を超える領域では液体バランサ効果が発揮されて
効果的なアンバランス吸収作用を広範なアンバラ
ンス量の変化に対して確保でき、第２に、バラン
サ用の液体による回転槽の律動振動の抑止とアン
バランス吸収効果の迅速な立上がりとの相反する
両要求を満たし得る遠心回転機用バランサを提供
することにある。
以下本発明を脱水兼用洗濯機に適用した一実施
例について説明する。第１図において、１は外
箱、２は外箱１内に吊棒機構３を介して弾性支持
されたタブ、４はタブ２内に回転自在に設けられ
周壁に多数の脱水孔４ａを有すると共に内底部に
撹拌翼５を有するプラスチツク製回転槽、６は動
力伝達機構７を介して回転槽４及び撹拌翼５に回
転力を選択的に伝達する洗濯機モータ、８は回転
槽４に同心状に配置された本発明によるバランサ
である。次にこのバランサ８について詳述する。
９は上面が開放され内部を環状室１０としたプラ
スチツク製の環状ケースで、外周に一体成形され
た鍔部１１を有し、この鍔部１１をこれに形成さ
れた透孔１１ａを用いて回転槽４の上端にねじ止
めすることによつて該回転槽４の上端開口部内に
装着されている。そしてこの環状ケース９の上面
開放口はその同一の環状室１０内にバランサ用の
低粘性液体（例えば食塩水）Ｗと同じくバランサ
用の複数個の鋼製球体１２とを収容して後、蓋部
材１３によつて封鎖される。斯ような環状室１０
内の内側面に外方へ傾斜する如く立上がる傾斜面
１０ａを形成する一方、該環状室１０内に液動抑
止突起として複数個の抵抗板１４を互に円周方向
に等間隔をもつて対向するように一体成形によつ
て設けている。そしてこの抵抗板１４の外側上部
の一角を切欠することによつて球体１２及び液体
Ｗが通る媒体通過口１４ａを形成していると共
に、その他の各辺は蓋部材１３内面を含む環状室
１０の内面に液密に連結している。特に媒体通過
口１４ａは球体１２に外接する矩形口よりもやや
大き目の矩形状をなし、そして環状室１０の外周
壁の内側面中、媒体通過口１４ａと同一高さ領域
の円周面上を媒体流動路１０ｂとしている。ま
た、第５図にも示す如く各抵抗板１４間の対向間
隔L1をすべての球体１２が互に当接状態で一列
に並んだときの、その一列長さL2以下に定めて
いる。
例について説明する。第１図において、１は外
箱、２は外箱１内に吊棒機構３を介して弾性支持
されたタブ、４はタブ２内に回転自在に設けられ
周壁に多数の脱水孔４ａを有すると共に内底部に
撹拌翼５を有するプラスチツク製回転槽、６は動
力伝達機構７を介して回転槽４及び撹拌翼５に回
転力を選択的に伝達する洗濯機モータ、８は回転
槽４に同心状に配置された本発明によるバランサ
である。次にこのバランサ８について詳述する。
９は上面が開放され内部を環状室１０としたプラ
スチツク製の環状ケースで、外周に一体成形され
た鍔部１１を有し、この鍔部１１をこれに形成さ
れた透孔１１ａを用いて回転槽４の上端にねじ止
めすることによつて該回転槽４の上端開口部内に
装着されている。そしてこの環状ケース９の上面
開放口はその同一の環状室１０内にバランサ用の
低粘性液体（例えば食塩水）Ｗと同じくバランサ
用の複数個の鋼製球体１２とを収容して後、蓋部
材１３によつて封鎖される。斯ような環状室１０
内の内側面に外方へ傾斜する如く立上がる傾斜面
１０ａを形成する一方、該環状室１０内に液動抑
止突起として複数個の抵抗板１４を互に円周方向
に等間隔をもつて対向するように一体成形によつ
て設けている。そしてこの抵抗板１４の外側上部
の一角を切欠することによつて球体１２及び液体
Ｗが通る媒体通過口１４ａを形成していると共
に、その他の各辺は蓋部材１３内面を含む環状室
１０の内面に液密に連結している。特に媒体通過
口１４ａは球体１２に外接する矩形口よりもやや
大き目の矩形状をなし、そして環状室１０の外周
壁の内側面中、媒体通過口１４ａと同一高さ領域
の円周面上を媒体流動路１０ｂとしている。ま
た、第５図にも示す如く各抵抗板１４間の対向間
隔L1をすべての球体１２が互に当接状態で一列
に並んだときの、その一列長さL2以下に定めて
いる。
次に上記構成の作用について説明する。先ず脱
水運転のために回転槽４を洗濯機モータ６によつ
て起動すると、液体Ｗ及び球体１２は抵抗板１４
によつて回転槽４の回転に追従して回転し始め
る。そして回転槽４の回転上昇につれて液体Ｗは
遠心力によつて環状室１０内の外側上方寄りに集
まる。そして回転数が更に上昇すると球体１２が
遠心力によつて傾斜面１０ａを登り媒体流動路１
０ｂに位置するようになる。このとき回転槽４内
に洗濯物あるいは脱水物が偏在したアンバランス
負荷１５（第１図参照）が存在している場合、各
球体１２はアンバランス負荷１５位置とは反対位
置方向に互に接近する如く媒体流動路１０ｂ上を
転がり移動してアンバランスを吸収し回転槽４の
振動振幅が実質的に零となつた位置で移動を停止
する。この状態のときの球体１２の分布状況を第
４図に一例として示す。これに対してアンバラン
ス量が球体１２によるアンバランス吸収限界点以
下である場合は、球体１２は第５図に示す如く互
に当接する如く完全に寄せ集まる。換言すれば、
球体１２によるアンバランス吸収作用において、
アンバランス量が吸収限界点以内にある場合は第
４図のように互に離間した球体分布になり、吸収
限界点以上では第５図のように完全に寄せ集まつ
た球体分布になる。一方、液体Ｗの挙動として
は、アンバランス量が球体１２による吸収限界点
以内にある場合、ボールバランサ効果によつて回
転槽４の振動振幅が略零になつているため、液体
Ｗの偏り移動は起らず第４図のように環状室１０
内の外側全周にわたり均一な液層厚に分布する。
これに対してアンバランス量がボールバランサ効
果による吸収限界点以上である場合は、回転槽４
がアンバランス振動をしているため、第５図に示
す如く液体Ｗはアンバランス負荷１５位置とは反
対方向に、即ち完全に寄せ集まつている球体１２
位置方向に媒体流動路１０ｂに沿い流動し、この
部分で液層厚が最大になる。
水運転のために回転槽４を洗濯機モータ６によつ
て起動すると、液体Ｗ及び球体１２は抵抗板１４
によつて回転槽４の回転に追従して回転し始め
る。そして回転槽４の回転上昇につれて液体Ｗは
遠心力によつて環状室１０内の外側上方寄りに集
まる。そして回転数が更に上昇すると球体１２が
遠心力によつて傾斜面１０ａを登り媒体流動路１
０ｂに位置するようになる。このとき回転槽４内
に洗濯物あるいは脱水物が偏在したアンバランス
負荷１５（第１図参照）が存在している場合、各
球体１２はアンバランス負荷１５位置とは反対位
置方向に互に接近する如く媒体流動路１０ｂ上を
転がり移動してアンバランスを吸収し回転槽４の
振動振幅が実質的に零となつた位置で移動を停止
する。この状態のときの球体１２の分布状況を第
４図に一例として示す。これに対してアンバラン
ス量が球体１２によるアンバランス吸収限界点以
下である場合は、球体１２は第５図に示す如く互
に当接する如く完全に寄せ集まる。換言すれば、
球体１２によるアンバランス吸収作用において、
アンバランス量が吸収限界点以内にある場合は第
４図のように互に離間した球体分布になり、吸収
限界点以上では第５図のように完全に寄せ集まつ
た球体分布になる。一方、液体Ｗの挙動として
は、アンバランス量が球体１２による吸収限界点
以内にある場合、ボールバランサ効果によつて回
転槽４の振動振幅が略零になつているため、液体
Ｗの偏り移動は起らず第４図のように環状室１０
内の外側全周にわたり均一な液層厚に分布する。
これに対してアンバランス量がボールバランサ効
果による吸収限界点以上である場合は、回転槽４
がアンバランス振動をしているため、第５図に示
す如く液体Ｗはアンバランス負荷１５位置とは反
対方向に、即ち完全に寄せ集まつている球体１２
位置方向に媒体流動路１０ｂに沿い流動し、この
部分で液層厚が最大になる。
以上のように動作するこの実施例のバランサ８
によれば次のような効果を期待できる。アンバラ
ンス量が球体１２によるアンバランス吸収限界点
以内にあるときは、球体１２が優れたボールバラ
ンサ効果を発揮して回転槽４の振動を有効に低減
し、そしてボールバランサ効果の限界であるアン
バランス吸収限界点以上のアンバランス量に対し
ては液体Ｗがバランサ用錘りとして球体１２に加
わりアンバランス吸収能力の低下を抑制する。こ
のようにして、バランサ８は広範囲のアンバラン
ス量の変化に対して効果的なアンバランス吸収作
用を発揮する。一方、回転槽４の定常回転中に、
その何等かの原因による回転むらによつて液体Ｗ
に円周方向の力が作用した場合を考えるに、アン
バランス量がアンバランス吸収限界点以内にある
場合は、球体１２によるボールバランサ効果によ
つて第４図に示す如く液体Ｗが媒体流動路１０ｂ
全周に、その分散位置する球体１２と略同等の液
層厚をもつて均一分布しているため、この液体Ｗ
に円周方向の力が作用したとしてもその流動が球
体１２により強く制限され従来のような定常波に
なることが防止される。またアンバランス量がア
ンバランス吸収限界点以上にある場合は、球体１
２が第５図に示す如く完全に寄せ集まつており、
その一列長さL2よりも抵抗板１４の配列ピツチ
L1を小さく設定しているので、抵抗板１４に形
成した媒体通過口１４ａ内に球体１２列が位置
し、換言すれば抵抗板１４と球体１２の両者が媒
体流動路１０ｂに直交する如く位置する。この結
果、液体Ｗが第５図に示す如く球体１２の直径以
上の液層厚状態に集まつている状態になりながら
もその円周方向流動性に対して球体１２とこれに
わずかな隙間（矢印１６を付して示す）を介して
隣接する抵抗板１４とが流動抵抗として作用し、
従つて回転むらによつて液体Ｗに円周方向の力が
作用したとしても定常波になつてしまうことが防
止される。以上のようにしてバランサ用液体Ｗに
起因する回転槽４の律動振動を防止できる。そし
てこのように律動振動防止のために液体Ｗに与え
る流動抵抗は球体１２が媒体流動路１０ｂに位置
する回転槽４の定常回転状態で発生する構成であ
るから、回転槽４の起動直後の共振点乗切りに際
して液体Ｗは球体１２から抵抗をほとんど受ける
ことなく媒体流動路１０ｂをアンバランス負荷位
置とは反対方向に容易に流動でき、従つてアンバ
ランス吸収効果の迅速な立上がりを期待できる。
によれば次のような効果を期待できる。アンバラ
ンス量が球体１２によるアンバランス吸収限界点
以内にあるときは、球体１２が優れたボールバラ
ンサ効果を発揮して回転槽４の振動を有効に低減
し、そしてボールバランサ効果の限界であるアン
バランス吸収限界点以上のアンバランス量に対し
ては液体Ｗがバランサ用錘りとして球体１２に加
わりアンバランス吸収能力の低下を抑制する。こ
のようにして、バランサ８は広範囲のアンバラン
ス量の変化に対して効果的なアンバランス吸収作
用を発揮する。一方、回転槽４の定常回転中に、
その何等かの原因による回転むらによつて液体Ｗ
に円周方向の力が作用した場合を考えるに、アン
バランス量がアンバランス吸収限界点以内にある
場合は、球体１２によるボールバランサ効果によ
つて第４図に示す如く液体Ｗが媒体流動路１０ｂ
全周に、その分散位置する球体１２と略同等の液
層厚をもつて均一分布しているため、この液体Ｗ
に円周方向の力が作用したとしてもその流動が球
体１２により強く制限され従来のような定常波に
なることが防止される。またアンバランス量がア
ンバランス吸収限界点以上にある場合は、球体１
２が第５図に示す如く完全に寄せ集まつており、
その一列長さL2よりも抵抗板１４の配列ピツチ
L1を小さく設定しているので、抵抗板１４に形
成した媒体通過口１４ａ内に球体１２列が位置
し、換言すれば抵抗板１４と球体１２の両者が媒
体流動路１０ｂに直交する如く位置する。この結
果、液体Ｗが第５図に示す如く球体１２の直径以
上の液層厚状態に集まつている状態になりながら
もその円周方向流動性に対して球体１２とこれに
わずかな隙間（矢印１６を付して示す）を介して
隣接する抵抗板１４とが流動抵抗として作用し、
従つて回転むらによつて液体Ｗに円周方向の力が
作用したとしても定常波になつてしまうことが防
止される。以上のようにしてバランサ用液体Ｗに
起因する回転槽４の律動振動を防止できる。そし
てこのように律動振動防止のために液体Ｗに与え
る流動抵抗は球体１２が媒体流動路１０ｂに位置
する回転槽４の定常回転状態で発生する構成であ
るから、回転槽４の起動直後の共振点乗切りに際
して液体Ｗは球体１２から抵抗をほとんど受ける
ことなく媒体流動路１０ｂをアンバランス負荷位
置とは反対方向に容易に流動でき、従つてアンバ
ランス吸収効果の迅速な立上がりを期待できる。
本発明は以上のように、回転槽と同心の環状室
内に液体及び球体を封入すると共に該環状室内の
外側上部に媒体流動路を残すようにして該環状室
内に複数個の液動抑止突起を円周方向に対向する
如く設け且つこれら液動抑止突起の対向間隔を前
記球体の一列長さ以下に定めて成る構成にしたこ
とを特徴とするもので、この結果第１には、球体
によるアンバランス吸収限界点以内のアンバラン
ス量に対してはボールバランサ効果が発揮されそ
れ以上のアンバランス量は液体バランサ効果によ
る吸収作用を受け、総じて広範なアンバランス量
の変化に対して効果的なアンバランス吸収作用が
得られ、第２にはバランサ用液体による回転槽の
律動振動の抑止とアンバランス吸収効果の迅速な
立上がりとを図れる遠心回転機用バランサを提供
することができる。
内に液体及び球体を封入すると共に該環状室内の
外側上部に媒体流動路を残すようにして該環状室
内に複数個の液動抑止突起を円周方向に対向する
如く設け且つこれら液動抑止突起の対向間隔を前
記球体の一列長さ以下に定めて成る構成にしたこ
とを特徴とするもので、この結果第１には、球体
によるアンバランス吸収限界点以内のアンバラン
ス量に対してはボールバランサ効果が発揮されそ
れ以上のアンバランス量は液体バランサ効果によ
る吸収作用を受け、総じて広範なアンバランス量
の変化に対して効果的なアンバランス吸収作用が
得られ、第２にはバランサ用液体による回転槽の
律動振動の抑止とアンバランス吸収効果の迅速な
立上がりとを図れる遠心回転機用バランサを提供
することができる。
図面は本発明を脱水兼用洗濯機に適用した一実
施例を示すもので、第１図は脱水兼用洗濯機の概
略的縦断側面図、第２図はバランサ部分の拡大縦
断面図、第３図は同バランサの部分的な横断平面
図、第４図及び第５図は夫々異なる作用状態で示
すバランサの横断平面図である。 図中、４は回転槽、９は環状ケース、１０は環
状室、１２は球体、１４は抵抗板（液動抑止突
起）、１０ｂは媒体流動路である。
施例を示すもので、第１図は脱水兼用洗濯機の概
略的縦断側面図、第２図はバランサ部分の拡大縦
断面図、第３図は同バランサの部分的な横断平面
図、第４図及び第５図は夫々異なる作用状態で示
すバランサの横断平面図である。 図中、４は回転槽、９は環状ケース、１０は環
状室、１２は球体、１４は抵抗板（液動抑止突
起）、１０ｂは媒体流動路である。
Claims (1)
- １ 回転槽と略同心状をなすように配置された同
一の環状室内にこれを完全には満たさない量の低
粘性の液体と複数個の球体とを封入すると共に前
記環状室内の外側上部に前記液体及び球体が通る
媒体流動路を残すようにして複数個の液動抑止突
起を該環状室内に円周方向に間欠的に設け、且つ
前記環状室内の外周面を上方となるにしたがつて
外方に傾斜させると共に前記液動抑止突起の対向
間隔を前記球体の一列長さ以下に定めて成る遠心
回転機用バランサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13463281A JPS5837353A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用バランサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13463281A JPS5837353A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用バランサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5837353A JPS5837353A (ja) | 1983-03-04 |
| JPS642822B2 true JPS642822B2 (ja) | 1989-01-18 |
Family
ID=15132905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13463281A Granted JPS5837353A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用バランサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5837353A (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2678224B2 (ja) * | 1989-04-27 | 1997-11-17 | 株式会社日立製作所 | 防振構造体 |
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| US5605078A (en) * | 1992-05-21 | 1997-02-25 | Eti Technologies Inc. | Weight compensating method and apparatus |
| US5845542A (en) * | 1992-05-21 | 1998-12-08 | Eti Technologies Inc. | Dynamic balancing method and apparatus |
| US5711190A (en) * | 1992-05-21 | 1998-01-27 | Eti Technologies Inc. | Weight compensating method and apparatus |
| US5613408A (en) * | 1992-05-21 | 1997-03-25 | Eti Technologies Inc. | Weight compensating method and apparatus |
| JP2954031B2 (ja) * | 1995-08-28 | 1999-09-27 | 三星電子株式会社 | 洗濯機のバランス |
| US5941133A (en) * | 1996-04-19 | 1999-08-24 | Eti Technologies Inc. | Torsional and translational vibration removing device |
| JP3713884B2 (ja) * | 1996-11-08 | 2005-11-09 | 日立工機株式会社 | ボールバランサ及びボールバランサを装着した遠心分離機 |
| US5857360A (en) * | 1997-01-08 | 1999-01-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing machine having a balancing apparatus employing movable balls |
| KR100974525B1 (ko) * | 2008-07-09 | 2010-08-10 | 주식회사 한랩 | 밸런서를 이용한 자동평형 원심분리기 |
| KR101607867B1 (ko) * | 2011-07-27 | 2016-04-01 | 삼성전자 주식회사 | 세탁기와 그 밸런서 |
-
1981
- 1981-08-27 JP JP13463281A patent/JPS5837353A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5837353A (ja) | 1983-03-04 |
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