JPS59183846A - 遠心回転機用バランサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は回転槽のアンバランス振動を抑制するために液
体及び球体を封入した環状室を該回転槽に設けるように
した遠心回転機用バランサに関する、。

〔発明の技術的背景〕

従来例えば脱水兼用洗濯機においては、脱水時に回転槽
が洗濯物のアンバランス分布に起因して異常振動するこ
とを規制するために回転槽に液体バフンサ或いはポール
バランサを設けている。これらのバランサのうらポール
バランサはその特性上本来は脱水振動を非常に小さくす
るという利点を有するが、実際には回転槽自体の撓みの
影響でｌ！ｌ！想的な特性が得難く、また、液体バラン
サは回転槽の脱水振動を低減するのに限度があるもので
あり、そこで出願人は液体バランサ及びポールバランサ
の両者の利点と欠点とを互いに補い合うように同一環状
室内に液体と球体を一緒に封入した構造のバランサをこ
の出願よりも先に出願しているが、具体的には、環状室
内の外周壁を上方に向うに従って外方に２″〜１０’傾
斜した傾斜面として、該環状室内を周方向に間欠的に設
けられた抵抗板により複数に仕切るとともに環状室内の
外周壁上端近傍に位置させて各抵抗板に液体及び球体が
通過できる大きさの切欠部を設けた構成としている。こ
のように構成したものにおいて、回転槽が脱水回転を開
始すると、これとともに環状室も回転し抵抗板を介して
回転槽内の液体及び球体に回転力が伝わるようになる。

そして、脱水兼用洗′ａ機においては共振点（２〜３１
−１２＞があるが、この共振点以上の回転数になると球
体が環状室外周壁に形成された傾斜面を遠心力の分力の
ために上昇して抵抗板の切欠部と対応する位置に到り、
この状態で球体が環状室内を周方向に自由に移動し得る
状態となる。このように形成されたバランサにおいて脱
水行程で洗濯物が回転槽内に偏在して布アンバランス状
態になっていると、バランサはそのアンバランス力を利
用して回転槽の回転力と振動系の特性によってバランサ
内の液体及び球体が布アンバランスと反対側に移動して
アンバランスを打消し合い脱水振動を低減するようにな
る。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら、上記した従来構造のものでは、回転槽の
回転数が所定回転数を超えて球体に作用覆る遠心力が充
分高くなる迄該球体が回転槽内を周方向に移動できない
ため球体が布アンバランスと反対方向へ移動するタイミ
ングが遅く、回転槽が低速回転のときの振動低減効果が
低い欠点がある。更に、脱水回転中に環状室内の液体は
回転槽に作用づる回転遠心力によって環状室の外周壁に
押何けられて水面が垂直状態を呈するから、この状態の
とき球体の通過を許容すべく抵抗板に設番ノられた切欠
部は液体内に没した状態となる。そし−で、抵抗板は回
転槽の回転中に環状室内の液体が異常な振動を生ずるこ
とを抑制する作用をなすものであるが、該抵抗板に設け
られた切欠部は球体が通過するため小さくできないとい
う制約があり、このような切欠部が液体内に没している
から、抵抗板による上記した液体の振動抑制作用が充分
得られない欠点がある。即ち、回転槽内に洗濯物が入っ
て布アンバランス状態となっている時には非常に良好な
振動低減の効果を有するが、回転槽内に洗濯物が入って
いない状態で該回転槽が回転された時には液体を一方向
に集める力が発生せず、液体が自励的に動き出すという
自励振動が生じ、これにより回転槽が異常撮動を発生す
る不具合があった。

〔発明の目的〕

本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、布アンバランスによる回転槽の振動を該回転
槽の回転数が比較的低い回転数から充分に抑制すること
ができるとともに、回転槽に洗濯物が入っていない状態
で該回転槽が回転された場合でも異常な振動を生じない
遠心回転機用バランサを提供するにある。

〔発明の概要〕

本発明は、環状室内の底部に該環状室の上部外周壁より
も回転槽の回転中心側に位置する外周壁を有した流通路
を設けて、この流通路に沿って液体及び球体が移動し得
るようにするとともに環状室の上部外周壁に沿って周方
向に間欠的に複数個の抵抗体を設け、回転槽の低速回転
時に球体が周プノ向に移動し得るとともに抵抗体による
液体の自１ノ振動抑制ｎ用を向上させたところに特徴を
有する。

（発明の実施例） 以下本発明を脱水兼用洗′Ｒ機に適用しｔｃ−実施例に
ついて第１図及び第２図を参照しながら説明する。第１
図において、１は洗濯機の外箱、２は外箱１内に配設さ
れて弾性吊持機構３により支持された水受槽、４は水受
槽２内に配設された回転槽、５は回転槽４内に配設され
た攪拌翼である。

６は水受槽２の下方に配設されＩＣモータで、これが動
力伝達機構７を介して洗い及びすすぎ時に前記攪ＪＴ翼
５を回転させ、脱水時に攪拌間５と共に回転槽４を回転
させるようになっている。８は回転槽４の上端部にこれ
と同心状をなすように設（プられたバランサであり、以
下これにつぎ第２図によって詳述づる。即ち、９は内部
を環状室１０とした環状ケースで、これの上面開口部は
内部に水又はこれを基調とする液体Ｗと複数個の球体１
２とを流動及び転勤自在に収容した後、蓋部材１１によ
って封鎖される。この封鎖は接着もしくは加熱溶着等に
よって行なわれる。環状室１０の内周壁１３は下部に傾
斜面１３ａを有する以外は略垂直面に形成されているが
、該環状室１０の外周壁１４は上半部が内周壁１３と略
平行な垂直面に形成され、且つ下半部が異なる傾斜角の
傾斜面１４ａ及び１４１）を上下に連ねた形状に形成さ
れている。即ち、傾斜面１４ｂば外周壁の最下部に位置
して環状室１０の底面と連なって該環状室１０の底部に
流通路１５を形成するもので、傾斜面１４ｂと内Ｉ？ｉ
ｌ壁１３の傾斜面１３ａとの間隔は球体１２の直径より
も若干大に設定されている。そして、流通路１５の外周
壁たる傾斜面１４ｂは環状室１０の上部外周壁１４より
も内周壁１３側即ら回転槽４の回転中心側に位置されて
いる。また、傾斜面１４ｂよりも上方に位置する傾斜面
１４ａは垂直面に対する傾斜角が傾斜面１４ｂに比べて
大に設定されている。１６は環状室１０の外周壁１４か
ら内周壁１３方向に向けて一体成形により突設された抵
抗体としての抵抗板で、これは環状室１０内に周方向に
等間隔をもって間欠的に位置づる如＜　＊　ａ　１１１
．＋　（ＩＰＩえば４個〉設けられている。そしく、こ
の抵抗板１６の下端部は原状室１０の内底面に対して球
（Ａ１２の直径より人なる間隔を存し゛て対向しており
、また、各抵抗板１６と内周壁１３との間隔は球体１２
の直径の約１／３稈度に設定されでいる。

次に１−記４１へ戒の作用について説明Ｊる。脱水行程
で回転槽４が回転駆動されると、該回転槽４とともに環
状り一−ス９が回転づる。すると、環状室１０内に設Ｇ
〕られた抵抗板１６により該環状ケース９の回転が液体
Ｗに伝達される。この回転と振動系の特性により液体Ｗ
は洗濯物のアンバランスと反対方向に急速に集まろうと
する力が鈍化づる。

そして、この状態のとき、球体１２は重力によって環状
室１０の底部に有って（第２図実線参照）流通路１５に
沿って液体Ｗの動きにつられて洗濯物のアンバランスと
反対方向に移動する。さら番こ回転槽４の回転が上昇す
ると球体１２は傾斜面１４ｂ及び１４ａをその球体１２
に作用する遠／ｂカの分力を受けて上昇するようになり
、傾斜面１４ａの上端近傍において外周壁１４に接した
状態で停止する（第２図二点鎖線参照）。このＩＩ寺に
液体Ｗの液面は第２図に二点鎖線で示すように外周壁１
４と略平行な垂直面となり、この液面が傾斜面１４ａの
下端と略等しい状態となるように予め環状室１０の高さ
寸法などが設定されて（＼る。即ち、回転槽４が定常回
転となってから液（本Ｗ′ｈ−周方向に移動しようとし
ても、抵抗板１６ＭＧま液体Ｗの液中に没するような切
欠部をほとんど有して０ないためにその液体Ｗの移動に
対して大きな抵抗となり液体Ｗが局方向へ移動すること
を阻止する。

このように本実施例によれば、回転槽４が回転すると、
該回転槽４の回転速度が低くて液体Ｗ及び球体１２に作
用する遠心力が非常に小さく１時点に液体Ｗ及び球体１
２が洗濯物のアン／＜ランスと反対方向に移動するよう
になり、回転４ｔＩ４の偏荷重に起因した振動は球体１
２によるボール〕＼ランサ効果と液体Ｗによる液体バラ
ンサ効果との相乗効果によって小振ＩＪに抑制されるも
ので、極めて安定したアンバランス吸収効果が回転）５
４の（氏速回転状態から得られる。即ち、従来のもの１
よ球体の局方向の移動は、共振点を超えて球体に充分な
遠心力が作用して抵抗板の切欠部が段＆ｌられ１こ位置
迄上昇してから行われるから、ボール／＜ラン勺−効果
が発生する時点が遅く、また、この状態で←ま球体に大
きな遠心力が作用して環状壁の内周１１こ４１１１え（
Ｊｕられだ状態を呈しているから、球体ｔこ（５すえば
防音用のゴム皮膜を被せたようなもσ）でＧ二ζ環状檗
の内面との間に大きな摩擦力を生ずることとなって径方
向に非常に移動しにり０状態となって一層ボールバラン
サ効果の発生時点が遅くなるといづ傾向を生じたもので
あるが、上記構成でｔよ球体１２に作用する遠心ノＪが
小さい時点に該球体１２が液体Ｗの周方向移動とともに
移動するｈＸら、−その移動が非常にスムーズに行われ
、従ってｌ１１２水兼用洗濯機の共振点を超えてからの
振動を２速に低下させることが可能となる。

また、上記構成では定常回転時に液体Ｗが周方向に移動
することが抵抗板１６の作用により充分に阻止されるこ
とから、回転槽４が洗濯物を入れない状態で回転されて
も液体の自励振動による回転槽４の異常な振動が発生す
ることを充分に防止し得る。

更に、上記構成では、回転槽４の回転が上昇するとき及
び低下する時のいずれの場合でも球体１２が液体Ｗ内に
存在するから、球体１２の移動に対して常に適度な制動
作用が与えられており、従って球体１２が環状ｆｆ１１
０の内壁や抵抗板１６と激しく衝突することもなく、回
転槽４が制動されて急激に回転速度が低下した場合でも
球体１２の周り面移動は抵抗板１６の作用により阻止さ
れ、極く低い回転数に達する迄ポールバランザ効果が得
られる。

尚、傾斜面１４ａは略水平としてもよい。

第３図は本発明の他の実施例を示すものであり、第２図
と異なる部分について述べる。即ち、１７は環状ケース
９の代りに回転槽４の上端部に取着された断面が略矩形
状の環状ケースで、この内部に傾斜面１４ａ、１４ｂと
同様な傾斜角の傾斜面を有した傾斜面１８ａ、１８ｂを
有する環状の仕切壁体１Ｂが配設され、環状ケース１７
の内周壁１７ａ側を環状室１９としている。従って、こ
の場合、環状室１９の外周壁は仕切壁体１８及び環状ケ
ース１７の上部外周壁１７ｂにて構成されている。２０
は仕切壁体１８に抵抗板１６の代りをなり」：うに一体
成形により突設された抵抗体とし°（の抵抗板であり、
２１は同じく仕切壁体１８に抵抗板２０と反対方向に向
りて一体成形にＪ、り突設された分離板であり、この分
離板２１は仕切壁体１８を挾ｌυで環状室１つの反対側
に形成された環状空間２２を周方向に間欠的に仕切るＪ
：うにしている。そして、環状ケース１７内に収納され
た液体Ｗは環状室１９は勿論、該環状ケース１７と仕切
壁体１８どの僅かな隙間から環状空間２２内に侵入する
ようになり、該環状空間２２の存在により環状ケース１
７内に収納する液体Ｗの欝は第２図に示された前述の実
施例に比べて増加しその分液体バラン号効果が向上する
ものであり、例えば・仕切壁１８に環状室１９と環状空
間２２を積極的に連通させる通水孔を設けるようにして
もよい。

以−にの構成においても、上記実施例と同様の作用効果
が得られるが、環状ケース１７と仕切壁体１８とを別個
に形成するようにしたから、成形する際の型抜きが第２
図の場合に比べて大幅に簡単化する利点を有している。

〔発明の効果〕

本発明は以上の説明から明らかなように環状室内の底部
に該環状室の上部外周壁よりも回転、槽の回転中心側に
位置する外周壁を有した流通路を設けて、この流通路に
沿って液体及び球体が移動し得るようにするとともに環
状室の上部外周壁に沿って周方向に間欠的に複数個の抵
抗体を設ける構成としたものであるから、布アンバラン
スによる回転槽の振動を該回転槽の回転数が比較的低い
回転数から充分に抑制することができるとともに、液体
の自励振動が抵抗体によって充分抑制されるから、回転
槽に洗濯物が入っていない状態で該回転槽が回転された
場合でも異常な振動を生じないという優れた作用効果を
奏−する遠心回転機用バランサーを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明をｎ凭水兼用洗濯機に　　□
適用した一実施例を示づものであり、第１図は全体の縦
断側面図、第２図は要部の拡大縦断面図、第３図は本発
明の他の実施例を示ず第２図相当図である。 図面中、４は回転槽、６はモータ、８はバランサ゛、１
０環状室、１２は球体、１４は外周壁、１５は流通路、
１６は抵抗板（抵抗体）、１８は仕切壁体、１９は環状
室、２０は抵抗板（抵抗体）である。 出願人　　東京芝浦電気株式会社 第１図 第２図 第′５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、回転槽にこれの回転中心と同心状をなすように設け
   られた環状室と、この環状室内にこれを完全に満たさな
   い量だけ封入された水まｉｔはこれを基調とする液体バ
   ランサ効実用の液体と、前記環状室内に転勤自在に収容
   された複数個の球体どを備えたものにおいて、前記環状
   室内の底部に沿って設けられ該環状室内の上部外周壁よ
   りも前記回転槽の回転中心側に位置する外周壁を有し前
   記液体及び球体が該環状室の底部に沿って周方向に移動
   し得るようにした流通路と、前記環状室の上部外周壁に
   沿って周方向に間欠的に複数個設けられ前記流通路から
   上昇移動した前記液体及び球体の周方向移動を阻止する
   抵抗体とを具備してなる遠心回転機用バランサ。