JPS6365388B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は篩装置に係り、特に振動するタイプで
あり、加振用モータが回転させる偏心しているお
もりによつて駆動され、このおもりが共鳴に近い
状態に調整された“駆動”ばねと組み合わされた
構造の篩分装置に関するものである。

前記篩分装置は水平に作動すると共に回転運動
を行なうように設計され、この水平回転運動は篩
い分けられる材料を篩網の殆んどの部分に分布さ
せるためのものであり、このような篩分装置には
タイプによつて弾ずむ球又は粒を有するものがあ
り、この球又は粒は篩の網に篩われる物がつまる
のを防ぐためのものである。この球又は粒は篩分
装置の振動運動によつて篩網上で上下に弾んで、
篩の網の目をつまらせる物を全て取り除く。この
ような装置は大なり小なり“単一入力”又は“荒
つぼい”加振装置を使用して前記目的を有効に果
たそうとしており、それ故に作動させるための動
力が極端に大きく、従つて運転経費が非常にかさ
む。

前記篩分装置はふるう材料を篩の網の上で滑ら
せ続けるものであり、そのために従来の直線スト
ローク型の装置は所謂“縦に揺すつてふるう”方
式を採用し、ふるわれる材料は篩面上を移動する
が、このストロークの角度は水平面に対して30゜
又はそれ以上である。普通のコンベア型の篩のス
トロークの角度は水平面に対して45゜である。

前記先行技術に基づく装置の作動ストロークの
強さを変えるためには、その装置を完全に停止さ
せ、次いで偏心しているおもりをセツトし直す必
要がある。然し乍ら、装置を購入する人達が望む
装置は運転のための動力が少く、平らなストロー
クで篩分けができ、ストロークとその作動周期と
を容易に調節できるものである。

開示されている篩網には、振動するタイプでス
トロークが平らなものがあり、これはリス籠型の
モーターで駆動され、このモーターはストローク
と周期をこのモーターの電圧を変える丈で簡単に
調節できるものである。この調節装置は駆動用モ
ーターを含み、この駆動用モーターには回転する
偏心おもりが付き、この偏心おもりが篩に入口側
端部に設けられているが、駆動用のばねと釣合い
用のおもりは篩の吐出側端部に設けられている。
このような装置は全長が長く、吐出側端部から釣
合い用のおもりが突出する欠点を有する。

本発明は、振動型篩分装置において、本装置は
篩い分けた物を受ける谷形部と篩網構造体とを含
み、この篩網構造体は仕込側端部と吐出側端部を
有し、この吐出側端部は前記仕込側端部より下流
にあり、本装置は離間配設されたばねより成る隔
離部材を含み、の隔離部材は前記篩い分けられた
物を受ける谷形部及び篩網構造体を支持してこれ
が軸方向及び横方向に自由に動けるようにし、前
記吐出側端部は自由端となるように支持されてお
らず、前記篩網構造体は、その軸中心線上に縦方
向に伸びる頂点を有する円頂を備え、本装置は振
動用駆動装置組立体を含み、この駆動装置組立体
は前記仕込側端部に隣接する構造体上に装着さ
れ、前記駆動装置組立体はモーターと釣合い用の
おもりを有し、この両者は、篩分装置の長手方向
の中心線上の仕込側端部の前方に離間して装着さ
れ、本装置は、スプリングを含み、このスプリン
グは、前記駆動装置組立体を谷形部と篩網構造体
から独立して支持し、また本装置は駆動用の鋼製
つる巻きばねを含み、このばねは、前記駆動装置
組立体と篩網構造体の仕込側端部との間の作動上
の結合を提供し、これらの間の唯一の駆動用連結
を構成し、前記モーターは偏心させたおもりを有
し、このおもりは全体として楕円形の振動運動を
前記篩網構造体の仕込側端部に隣接する部分に与
えると共に前記駆動用ばねを励起してこのばねを
前記篩網構造体の軸方向及び横方向に振動させ、
前記振動運動は先づ前記篩網構造体の仕込側端部
に隣接する部分を全体として楕円形に振動させ、
この振動の横方向の振巾を前記篩網構造体の長手
方向に進むにつれて漸減させ、前記篩網構造体の
吐出側端部に隣接する部分ではこれを軸方向直線
状に振動させるものである。

本発明に基づく篩分装置は振動型駆動装置が全
てこの篩分装置の仕込側に設けられるので、装置
の全長が短くなる丈でなく、吐出側端部から突出
するものがなく、仕込側端部の付属装置を全てひ
とまとめにして装置の占有スペースを著しく節約
できる長所を有する。

前記振動型駆動装置は作動面が水平であり、こ
の作動面の長手方向の軸に対して若干ではあるが
横方向の連動も行ない、その結果、仕込側端部の
ストロークが全体として楕円形になり、この楕円
形ストロークの横の振巾は篩の長手方向につれて
漸減し、吐出側端部では前後に動くストロークに
なる。

このタイプのストロークの運動は、篩を角度を
もたせて設置することにより、作動中に篩分対象
材料を篩網上で安定して連続するように流すこと
ができる。この篩分装置は篩網の設置角度を10゜
以下、通常0゜乃至6゜の範囲にすれば充分満足でき
る作動をする。

前記篩分装置を構成する篩網ユニツトは自由に
動き得る懸架装置に装着され、隔離用部材で支持
されて、この隔離用部材上で何の拘束も受けるこ
となく自由に動くことができる。前記隔離用部材
としては鋼製のつる巻きばねを用い、場合によつ
てゴム製のばねを用いることもできる。前記篩網
ユニツトを作動させるのに安全装置を必ずしも必
要とはしないが、発注者から指定された場合に
は、前記釣合用おもりと駆動機構を安定装置の形
にしても差し支えない。

前記篩網ユニツトはコンパクトに配置できるの
で本来的に釣合いが良く、従来市場に出廻つてい
る篩分装置よりも周期を短くし、ストロークを短
くし、その結果密閉度を向上させることができる
ので、篩にかける製品から出る微粒末を減少させ
ると共に篩分け作業をより有効に行なうことがで
きる。

本発明に基づく篩網ユニツトは既に開示されて
いる篩分装置を改良するものであり、改良した点
は原型とした篩分装置において下流側端部から突
出していた釣合用おもりと駆動用ばねを取り除い
て駆動用装置を全て仕込側端部に配設したことに
ある。この仕込側端部に配設した駆動用装置は駆
動用モーター、釣合い用おもり、及び駆動用ばね
を含み、これらの各装置及び部材は、駆動用モー
ター以外の全てのものが、前記原型の篩分装置に
おいては吐出側端部で基盤からニヨツキリと突出
しており、これに対して本発明に基づく篩分装置
においては前記各装置及び部材を全て仕込側端部
にまとめ、吐出側端部で突出するものをなくして
篩網ユニツトをよりコンパクトにした。

前記駆動用モーターはシヤフトが垂直であり、
この垂直なシヤフトにおもりが偏心装着され、こ
のモーターの回転によつてこのおもりが回転し、
このおもりの回転によつて前記篩網ユニツトが横
方向に動かされ、前記おもりが前記偏心軸の側方
に達して篩の長手方向に延びた時に前記駆動用つ
る巻きばねが前記篩網ユニツトを前後に駆動す
る。この前後の駆動が行なわれるのは前記駆動用
モーターの回転によつて前記つる巻きばねに圧縮
力・引張力が加えられることによる。前記駆動力
とばねの動きの方向は基本的に水平であり、前記
篩網ユニツトは下側に傾斜しているので、前記水
平なストロークが篩網ユニツトに所謂「シミー効
果」を与え、これによつて篩われる材料が篩網上
で下流に向かつて安定移動する。

前記篩網は断面が冠状であり、この冠形の頂部
が前記篩網本体の長手方向の中心軸に沿つて延
び、篩網が前記形状であるために篩われる材料が
篩網ユニツトの中心線上の開口部から仕込まれる
とその篩網の両側まで広げられる。この篩網ユニ
ツトはストロークと周期が充分調節可能であり、
この調節は調節可能な電圧制御装置のついている
リス籠形加振モーターを用いてこのモーターの入
力電圧を制御するだけで可能である。

本篩分装置の篩網ユニツトは水平面に対して角
度をなすように設置され、この設置角度は通常0゜
から約10゜迄の範囲内であるが、場合によつては
この設置角度を水平面から6゜以内にする。前記篩
網ユニツトが上述の角度で傾斜するように設置さ
れた場合でも、前記駆動装置部による駆動運動は
水平面内であり、長手方向の動きに対して横方向
に比較的少ない動きを与え、その結果として前記
篩網ユニツトの吐出側端部の運動は全体として楕
形になる。この楕円形ストロークは横巾が篩の長
手方向に進むにつれて漸減し、この篩網ユニツト
の吐出側端部では前後運動だけになる。

前記篩網ユニツトは離間配置された隔離用部材
によつて支持され、この隔離用部材は鋼で作られ
たつる巻き形の圧縮ばねを有し、この鋼製のばね
は要求に応じてゴム製の隔離部材にすることもで
きる。前記篩網ユニツトは前記隔離部材の頂部に
設定されるか、又はこの隔離部材の上方にケーブ
ルで懸架されて自由に動くことができ、この篩網
ユニツトには他の支持部材、例えば補強体は一切
設けられない。前記隔離部材は前記篩網ユニツト
の吐出側端部から距離をおいて設けられ、この吐
出側端部には付属装置、例えば軸承、ホイール、
ロツト、補助枠、その他篩分装置の底部を支持す
る前記隔離部材の作用に影響を及ぼすおそれのあ
る物が全くない。

本篩分装置は前記操作用各装置を仕込側端部に
まとめて配設するので、作動に必要な動力が非常
に少なくて済み、従つてエネルギーが節約でき、
また、形がコンパクトであるから占有面積も少な
くて済む。従つて前記篩網ユニツトの作動周期及
びストロークを従来型の篩網ユニツトより短くす
ることができる。また前記形状とすることにより
本篩網ユニツトの釣合いが良くなるので高周波振
動の伝達が従来型の振動型篩網ユニツトより少な
くなる。

前記釣合い用おもり、駆動用ばね、及び駆動用
モーターの組立体を前記篩分装置のベースに対し
て安定させることができ、この安定化は１対の安
定機構、即ち隔離用ばね装置によつて行ない、こ
の隔離用ばねが外観上前記篩網ユニツトの仕込側
端部から突出して前記篩網ユニツトを水平方向に
過度に動かないように安定させるが、この安定装
置の有無に拘らず前記篩網ユニツトは篩分効率が
良く、篩にかける材料を篩網上で連続的に移動さ
せ、篩分け作業で生ずる塵埃を最少にすることが
できる。

前記改良された本篩網ユニツトの第１の目的は
篩にかける材料を、篩網上で安定な流れにして網
面の傾斜に沿つて連続的に滑らせることがあり、
この作用は前記駆動用装置の角度関係と篩網ユニ
ツトの位置によつて強まり、これが前記水平面内
に沿うストロークに影響し、前記篩網ユニツトが
下向きに傾斜しているので、“シミー作用”が生
ずる。このことは、前記原型である既開示の篩分
装置の改良になるだけでなく、篩うべき材料を
“投げ上げてつかまえる”方式の従来の装置、即
ち典型的には篩うべき材料を水平面に対して30゜
或いはそれ以上の角度で移動させる篩分装置や篩
網の角度が水平面に対して45゜のコンベア型の篩
分装置にはない長所を、本発明に基づく装置に与
えることになることを意味する。

以下、本発明の実施例を図によつて説明する。

図において、本篩網ユニツト１０はベース１１
によつて支持され、このベース１１は枠組体を有
し、この枠組体は本篩網ユニツトを任意の高さに
支持するか又は直接床に取り付けるが、この篩網
ユニツトを振動できる状態にしなければならな
い。本篩網ユニツト１０は細長い閉鎖された箱の
形であり、この箱は底部１３と側壁１４を含み、
この底部１３と側壁１４は実質的に同じようなも
ので底部の枠形部材１５から立ち上げられ、この
底部枠形部材１５は全体として湾曲した屋根の形
をしており、また本篩網ユニツト１０は蓋１６を
有し、この蓋１６は前記側壁に取り付けられると
ともにこの側壁によつて支持される。前記蓋１６
は取り外し可能であり、クランプ１７によつて箱
形構造体に保持され、このクランプ１７は図の如
く前記蓋１６を持ち上げて外せるように固定する
が、このように蓋１６を外づせるようにするのは
篩網ユニツトの内部を整備できるようにするため
である。

前記底部１３は３個の谷形部１８，１９，２０
を含み、この谷形部１８，１９，２０は微粒物
用、中粒物用、及び大粒物用から成り、篩い分け
られた微粒物、中粒物、及び大粒物は夫々底部吐
出口２１，２２，２３から吐出される。篩網２
４，２５は前記側壁１４に装着されると共にこの
側壁によつて支持され、またこの篩網は端部壁体
２６，２７に装着されると共にこの端部壁体によ
つて支持され、このようにして前記箱形構造体の
外殻が形成される。前記篩網２４は前記箱形部の
仕込側端部に装着され、壁体２７は前記箱形部の
下流即ち吐出側端部に配設される。

ふるわれる材料は前記箱形部、即ち箱形構造体
の中に入れられ、この仕込みは仕込箱形部の頂部
にある仕込用開口部２８から行ねわれ、この開口
部２８は前記篩の吐出側端部に隣接し、前記篩が
作動すると前記仕込まれた材料は篩網ユニツトの
振動によつて前記網面２４，２５の縦方向に移動
し、前記網面が冠形であるために前記仕込まれた
材料はこの網面の巾一杯に広がつて全部充分有効
にふるわれる。前記冠形の網面を第２図に示す
が、この網面は前記篩網ユニツトの長手方向の中
心線で最も高くなつている。のぞき窓２９が前記
蓋１６に設けられ、こののぞき窓２９は前記箱形
部の内部を観察するとともに、前記篩網ユニツト
が作動している時に篩分け作動の行なわれる状況
を観察するためのものである。

前記箱形部は何等制限されることなく即ち動き
を制約されるように結合されることなく、全く自
由に動き得る範囲一杯、浮動するように動くこと
ができるように装着される。この目的のために、
前記箱形部は隔離用ばね３０，３１で支持され、
このばね３０，３１は前記箱形部の両側にある。
このばね３０は前記箱形部の長さのほゞ中程に設
けられ、第４図に最も良く示すように、前記箱形
部の両側の外側に設けられる。繋部材３２は前記
箱形部の両側の外側に突出し、前記隔離用ばね３
０の上にあつて、前記箱形部の中程の点を支持
し、この支持点は前記隔離用ばねに接している。

前記隔離用ばね３１は前記篩網ユニツトの箱形
部の仕込用端部に隣接し、この隔離用ばね３１は
夫々２個組みのばねを有し、このばねは前記箱形
部の仕込用端部を前記ベース１１上で支持する。
前記隔離用ばね３０と同様に、ばね群３１が前記
箱形部の両側の外側に設けられ、繋ブラケツト３
３が前記箱形部の両側で外側に延びているがこの
繋ブラケツト３３が前記組みになつた隔離用ばね
の上にあつて、この箱形部の仕込用端部を前記隔
離用ばね３１の上で支持する。従つて前記箱形部
の中央部又はこの中央部の近傍と仕込側端部とが
前記４つの隔離用ばねで支持され、この構造によ
つて前記箱形部の下流側、即ち前記隔離用ばね３
０の位置から片持ち構造で延びる吐出側端部も支
持され、この位置で前記箱形部が駆動装置の作用
で自由に振動する。この箱形部は上述のように装
着されて前記隔離用ばね３０，３１の上で完全に
浮かされて自由になり、完全に自由にその全長に
亘つて充分に振動し、この振動は前記駆動装置の
加振力によつて行なわれ、この振動に対して何等
の拘束も加えられることがない。

前記箱形部の下流側端部には、この箱形部の前
記仕込側端部に配設された駆動装置によつてこの
箱形部が加振される時に、この振動に影響を及ぼ
すような如何なる装置も全く装着されていない。
前記箱形部を加振する駆動装置は、この箱形部の
前記仕込側端部に隣接して配設され、この駆動装
置には駆動用ばね装置と釣合い用のおもりが取り
付けられ、この駆動装置に類する装置は前記箱形
部の下流側端部には全く設けられない。前記駆動
用ばね装置は１群の鋼製つる巻きばね３４を有
し、このばね３４は前記箱形部の仕込側端部壁体
２６と釣合い用おもり３５との間で水平に延び
る。つなぎ用補強体３６が前記仕込側端部壁体２
６に設けられ、この補強体３６が前記ばね３４に
対するバツクアツプとなり、同様の補強体３７が
前記駆動用ばね装置と釣合い用おもり３５との間
に設けられる。

前記駆動用ばね装置３４が加振されると、この
ばね装置３４が前記箱形部１０を振動させ、この
振動は楕円運動であり、この運動を第３図に仮想
線で示す。前記駆動用ばね３４は前記釣合い用お
もり３５によつて加振され、この釣合い用おもり
３５には回転する駆動用モーター３８が垂直に装
着され、この駆動用モーター３８の駆動軸の上端
部と下端部が偏心しているおもり３９に装着さ
れ、そのために前記駆動用モーターが始動すると
前記釣合い用おもりが水平方向に駆動され、従つ
て前記駆動用ばね３４が前記箱形部を振動させ
る。この駆動用ばね３４の加振力は主として水平
方向に作用し、この方向を第１図の双方向の矢印
４０で示す。前記駆動用モーター３８は前記偏心
しているおもり３９が一方に動かされた時に前記
箱形部を横方向に移動させ、次いで前記偏心して
いるおもり３９が長手方向に延びた時に前記駆動
用ばね３４を駆動して前記箱形部を長手方向前後
に移動させる。

第１図に最も良く示すように、前記箱形部１０
は吐出側端部に向かつて下方に傾斜し、この傾斜
によつて前記篩網２４，２５の設置角度が約0゜か
ら最大約10゜迄の範囲に維持され、前記網面のふ
るい分け作用が有効に利くのは前記設置角度が約
6゜以下の範囲である。前記駆動装置は前記箱形部
を、主としてその長手方向に駆動すると共に、そ
の横の方向にも程度は少いが駆動し、結果的にス
トロークが楕円になり、この楕円のストロークは
前記箱形部１０の長手方向に進むにつれて横振巾
が漸減し、前記吐出側端部で直線状に前後に動く
ストロークとなる。前記篩網２４，２５の設置角
度によつて生ずる前記箱形部の水平方向のストロ
ークとこのストロークの楕円運動とによつて、前
記篩網の動きはややシミーダンスに似た横揺れと
なり、それによつて前記仕込まれた篩分材料が前
記篩面の傾斜する方向に連続的に移動する。

前記釣合い用おもり３５は前記駆動用モーター
３８及び駆動用ばね３４と共に水平に往復運動
し、この水平方向のストロークは隔離用ばね４１
の上の支持体によつて維持され、このばね４１は
前記支持体の両側に夫々配設される。前記ばね４
１の上端部は突出してつなぎ用ブラケツト４２に
係合し、このブラケツト４２は前記釣合い用おも
り３５の端部から外側に延びると共に前記隔離用
ばねの上にあり、これによつて前記支持体が弾力
的に支持されて、水平な平面上で完全に360゜上述
のような運動が維持され、そのために前記駆動装
置全体が、前記駆動用モータ３８に加振されて水
平方向と長手方向に動いている間中、前記隔離用
ばね４１が前記駆動装置全体を安定に水平面内で
作動させ、他方ばね３０，３１が前記箱形部に上
述の楕円運動をさせることができる。

前記駆動用モーター３８及び偏心しているおも
り３９は保護カバー４の中に収容され、このよう
にするのは前記篩網ユニツトが作動している時に
その仕込側端部の周囲に居る人に危害を与えない
ようにするためである。前記駆動用モーター３８
はリス籠形の励磁用モータを有し、この励磁用モ
ータは調整可能の電圧制御装置４４を有する。こ
の装置によつて、前記篩網組立体のストロークと
振動周波数とを両方共に調整することができ、こ
の調整は前記励磁モーターに加える電圧を変化さ
せるだけででき、この電圧調整は手動の可変単巻
変圧器４４丈ででき、このようにして前記篩網ユ
ニツトの作動速度の調節を充分に行なうことが容
易になる。前記励磁モータに比較的高い電圧をか
け、律動させて、前記篩網ユニツトを短時間高速
大振巾で振動させ、その後に低い電圧をかけてス
トロークを短かく低速で作動させることができ
る。上述のストロークが短かく速度の遅い作動は
毎日操業する場合の通常の篩分工程におけるスト
ロークである。

このように上記実施例にあつては、篩網ユニツ
ト１０を、その吐出側端部が自由端となるように
その長手方向の中央部と仕込側端部とを隔離用ば
ね３０，３１で支持し、駆動用モーター３８およ
び釣合い用おもり３５を有する駆動装置を、篩網
ユニツト１０の仕込側に配設するとともに篩網ユ
ニツト１０から独立して隔離用ばね４１で支持
し、駆動用の鋼製つる巻きばね３４を、篩網ユニ
ツト１０の仕込側端部と駆動装置との間に配設し
ている。

したがつて、駆動装置の円運動が鋼製つる巻き
ばね３４を介して篩網ユニツト１０の仕込側端部
に伝わり、この仕込側端部は楕円運動をする。ま
た、この仕込側端部の楕円運動のうち縦方向の振
動成分は篩網ユニツト１０の長手方向の運動であ
るため、吐出側に直接伝わり、吐出側端部を縦方
向に振動する。一方、仕込側端部の横方向の振動
成分は篩網ユニツト１０の長手方向に直交する方
向に加わるため、篩網ユニツト１０の仕込側しか
振動させることができず、吐出側端部は横向には
ほとんど振動しない。特に、本実施例では篩網ユ
ニツト１０の吐出側端部をばねからなる隔離体で
支承していないため、ばねによつて横方向の振動
が励起されることはない。

このようにして、篩網ユニツト１０は仕込側に
おいて楕円運動をし、吐出側において縦方向の運
動をする。

したがつて、この実施例にあつては、駆動用モ
ーター３８および釣合い用おもり３５を有する駆
動装置と駆動用の鋼製つる巻きばね３４とを仕込
側端部の一個所に集中して配置することができ
る。その結果、装置の全長を短くコンパクトにす
ることができ、吐出側端部から突出するものがな
く、装置の占有スペースを節約することができ
る。

また、吐出側端部が横方向の振動をしないた
め、吐出側端部の運動を縦方向に規制する部材を
必要とせず、構造を簡略にすることができる。

以上説明したように、本発明にあつては、篩網
構造体をその吐出側端部が自由端となるように、
この吐出側端部を除いてばねからなる隔離部材で
支持し、モーターおよび釣り合い用おもりを有す
る駆動装置組立体を、篩網構造体の仕込側に配設
するとともに篩網構造体から独立してスプリング
で支持し、駆動用の鋼製つる巻きばねを、篩網構
造体の仕込側端部と駆動装置組立体との間に配設
している。したがつて、駆動装置組立体の円運動
が鋼製つる巻きばねを介して篩網構造体の仕込側
端部に伝わり、この仕込側端部は楕円運動をす
る。また、この仕込側端部の楕円運動のうち縦方
向の振動成分は篩網構造体の長手方向の運動であ
るため、吐出側に直接伝わり、吐出側端部を縦方
向に振動する。一方、仕込側端部の横方向の振動
成分は篩網構造体の長手方向に直交する方向に加
わるため、篩網構造体の仕込側しか振動させるこ
とができず、吐出側端部は横方向にはほとんど振
動しない。特に、本発明では、篩網構造体の吐出
側端部をばねかなる隔離体で支承していないた
め、ばねによつて横方向の振動が励起されること
はない。

このようにして、篩網構造体は仕込側において
楕円運動をし、吐出側において縦方向の運動をす
る。

したがつて、本願発明にあつては、モーターお
よび釣り合い用おもりを有する駆動装置組立体駆
動用の鋼製つる巻きばねと仕込側端部の一個所に
集中して配置することができる。その結果、装置
の全長を短くコンパクトにすることができ、吐出
側端部から突出するものがなく、装置の占有スペ
ースを節約することができる。

また、吐出側端部が横方向の振動をしないた
め、吐出側端部の運動を縦方向に規制する部材を
必要とせず、構造を簡略にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく振動型篩分装置の側面
図、第２図は第１図の線２―２に沿う断面図、第
３図は前記篩分装置の仕込側端部に設けられた駆
動装置全体の平面図、第４図は前記篩網ユニツト
の吐出側端部の側面図である。 １０…篩網ユニツト、１１…ベース、１３…底
部、１４…側壁、１５…枠型部材、１６…蓋、１
７…クランプ、１８，１９，２０…谷形部、２
１，２２，２３…吐出口、２４，２５…篩網、２
６，２７…誕部側壁、２８…仕込用開口部、２９
…のぞき窓、３０，３１…隔離用ばね、３２…繋
部材、３３…繋ブラケツト、３４…駆動用ばね、
３５…釣合い用おもり、３６…つなぎ補強体、３
８…駆動用モータ、３９…偏心しているおもり、
４０…駆動用ばねの振動方向。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 振動型篩分装置において、本装置は篩い分け
   た物を受ける谷形部と篩網構造体とを含み、この
   篩網構造体は仕込側端部と吐出側端部を有し、こ
   の吐出側端部は前記仕込側端部より下流にあり、
   本装置は離間配設されたばねより成る隔離の部材
   を含み、この隔離部材は前記篩い分けられた物を
   受ける谷形部及び篩網構造体を支持してこれが軸
   方向及び横方向に自由に動けるようにし、前記吐
   出側端部は自由端となるように支持されておら
   ず、前記篩網構造体は、その軸中心線上に縦方向
   に伸びる頂点を有する円頂を備え、本装置は振動
   用駆動装置組立体を含み、この駆動装置組立体は
   前記仕込側端部に隣接する構造体上に装着され、
   前記駆動装置組立体はモーターと釣合い用のおも
   りを有し、この両者は篩分装置の長手方向中心線
   上の仕込側端部の前方に離間して装着され、本装
   置は、スプリングを含み、このスプリングは、前
   記駆動装置組立体を谷形部と篩網構造体から独立
   して支持し、また本装置は駆動用の鋼製つる巻き
   ばねを含み、このばねは、前記駆動装置組立体と
   篩網構造体の仕込側端部との間の動作上の結合を
   提供し、これらの間の唯一の駆動用連結を構成
   し、前記モーターは偏心させたおもりを有し、こ
   の重りは全体として楕円形の振動運動を前記篩網
   構造体の仕込側端部に隣接する部分に与えると共
   に前記駆動用ばねを励起してこのばねを前記篩網
   構造体の軸方向及び横方向に振動させ、前記振動
   運動は先づ前記篩網構造体の仕込側端部に隣接す
   る部分を全体として楕円形に振動させ、この振動
   の横方向の振巾を前記篩網構造体の長手方向に進
   むにつれて漸減させ、前記篩網構造体の吐出側端
   部に隣接する部分ではこれを軸方向直線状に振動
   させるものであることを特徴とする篩分装置。 ２ 前記篩網構造体が0゜乃至約10゜の範囲内の角
   度で配設されることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項に記載の篩分装置。 ３ 前記釣合い用のおもりと駆動用ばねとの組立
   体が垂直に配設された１個以上の隔離用鋼製つる
   巻きばねによつて支持され、このばねが前記組立
   体とベースとの両側の間に配設されることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の篩分装置。 ４ 前記篩網構造体の配設角度を6゜を超えない角
   度とすることを特徴とする特許請求の範囲第２項
   に記載の篩分装置。 ５ 前記モーターと偏心しているおもりとが前記
   全体として楕円形の振動運動を生じさせ、この振
   動運動が実質的に水平な面内で行なわれ、この振
   動運動の角度が前記篩網構造体の通常の作動位置
   に対して鋭角であることを特徴とする特許請求の
   範囲第２項に記載の篩分装置。 ６ 前記円頂は、篩網構造体上に置かれた材料を
   その振動によつて篩網構造体の両側に広げ、その
   後吐出側端部へ移動させるようにその頂点から横
   方向に弓なりに形成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の篩分装置。 ７ 振動型篩分装置において、本装置は篩い分け
   たものを受ける谷形部と篩網構造体を含み、この
   篩網構造体は仕入側端部と吐出側端部とを有し、
   前記谷形部と篩網構造体は、垂直に配設された複
   数の鋼製つる巻きばねで支持され、前記吐出側端
   部は自由端となるように支持されておらず、本装
   置は加振動装置を含み、この加振装置は釣合い用
   のおもり及び駆動用モーターを含み、この両者が
   垂直に配設された複数の鋼製つる巻きばね装置に
   よつて前記谷形部と篩網構造体から独立して支持
   され、また本装置は水平に配設されるとともに、
   前記釣合い用おもりと前記篩分を受ける谷形部お
   よび篩網構造体との間で唯一の駆動用連結を構成
   する鋼製つる巻きばねを含み、前記加振装置と駆
   動モーターは、この篩分装置の縦方向の中心線上
   の前記仕込側端部の前方に位置していることを特
   徴とする篩分装置。