JPS6348555B2 - - Google Patents

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JPS6348555B2
JPS6348555B2 JP6450179A JP6450179A JPS6348555B2 JP S6348555 B2 JPS6348555 B2 JP S6348555B2 JP 6450179 A JP6450179 A JP 6450179A JP 6450179 A JP6450179 A JP 6450179A JP S6348555 B2 JPS6348555 B2 JP S6348555B2
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JP
Japan
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cloth
presser foot
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thickness
pressure
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JP6450179A
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JPS55155687A (en
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Hisayasu Tsuji
Fujio Horie
Shigeki Ishikawa
Junichi Sugiura
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS55155687A publication Critical patent/JPS55155687A/ja
Publication of JPS6348555B2 publication Critical patent/JPS6348555B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はミシン、殊に本縫ミシンの自動糸調
子装置に関するものである。
[従来技術] 一般に、適正な縫目形成(最適な糸調子)、例
えば、第1図に示すような直線縫いの場合、上糸
1の1ステツチ当りの使用量l1はステツチの長さ
(縫目ピツチ)をl0、加工布Kの布厚をdとすれ
ばl1=l0+d(下糸2の1ステツチ当りの使用量l2
はl2=l0+d)で表わすことができる。又、第2
図に示すような直線縫いの場合、上糸1の1ステ
ツチ当りの使用量l1はl1=l0+2d(この場合の下糸
2の使用量l2はl2=l0)で表わされる。従つて、
1ステツチ当りの上糸1の使用量l1の一般式はl1
=l0+Kd、Kは乗数で表わされる。
しかし、従来のミシンにおいては、適正な縫目
を形成するために、上糸1及び下糸2を供給する
場合、布種、布厚、糸種、糸径等のさまざまな組
み合せによつて変化する上糸1の張力と下糸2の
張力を上糸調子ダイヤル及び下糸ボビンホルダ上
のネジで調節し上下糸1,2の張力を調節して良
好な糸調子を選んでいた。従つて、縫目形成条件
が変るごとに上糸調子ダイヤル等を操作しなけれ
ばならず、その調節作業は面倒であつた。しか
も、布種や糸種を判別することは極めて難しく、
最適な糸調子を求めるのに多大な時間が費され
て、作業能率を著しく低下させていた。
そこで、特開昭53−79647号公報に記載された
装置が提案されている。この装置は、前記ステツ
チの長さl0と、布厚dを予め設定及び検出し、上
糸の1ステツチ当りの使用量l1を算出し、縫製時
に上糸をその使用量l1分だけ順次供給させるよう
にして、布種、糸種に関係なく最適な縫目を形成
させるようにしている。
そして、この装置においては、布厚dを検出す
る装置として布厚に応じて上下動する押え棒に形
成したラツクと係合するポテンシヨメータを備え
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この装置においては、柔かい加
工布を縫製する場合、押え足によつて加工布が押
圧されて、実際の布厚dよりも薄くなつてしま
い、その薄くなつた布厚dに従つて上糸を繰出す
ため、必要且つ充分な糸量が繰出されないという
問題点がある。
本発明は従来の問題点を解決するために為され
たもので、その目的は、加工布の柔軟性に適した
状態で縫目を引締めることのできるミシンの自動
糸調子装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 従来の問題点を解決するために、本発明は、加
工布を押圧する押え装置の布押え圧力を種々の押
圧値に設定変更するために作動可能な布押え圧力
可変手段と、布押え圧力を所定の第1の押圧値と
それにより大きな所定の第2の押圧値とに順次設
定するために前記布押え圧力可変手段を作動さ
せ、布押え圧力を第1の押圧値に設定した時に布
厚検出手段の発生する布厚情報と第2の押圧値に
設定した時に布厚検出手段の発生する布厚情報と
の差情報を演算し、その差情報に従つて決定され
た押圧値に布押え圧力が設定されるように前記布
押え圧力可変手段を制御する布厚演算制御手段
と、前記差情報に従つて決定された押圧値に布押
え圧力が設定された時の布厚情報と布送り量情報
とに基づいて加工布上に前記布送り量に相当する
大きさの縫目を形成するために必要且つ充分な上
糸供給量を演算し、その演算結果に従つて前記上
糸供給装置を制御する糸量演算制御手段とを備え
ている。そして、布厚演算制御手段は、第1及び
第2の押圧値に設定した時の2つの布厚情報の差
情報を演算し、その差情報に従つて布押え圧力可
変手段を制御して、布押え圧力を制御する。そし
て、糸量演算制御手段は、差情報に従つて決定さ
れた押圧値に布押え圧力が設定された時の布厚情
報と布送り情報とに従つて上糸供給装置を制御す
る。
[実施例] 以下、この発明を具体化した本縫ミシンの一実
施例を図面に基づいて説明する。
11は本縫ミシンの基台であつて、その左側面
の後端寄りには加工布支持面12aを有する下方
アーム12が水平に突設されていると共に、左側
面の前端寄りには左方向に延びる長い補助板部1
3aと後方に延びる補助板部13bとにより水平
面L形に形成された補助板13が取着されてい
る。14は基台11の上面前寄りに設けられたミ
シンの電源スイツチであつて、その左側に3個
(左から低速、中速、高速運転用)の速度選択ス
イツチ15,16,17が並設されている。18
は本縫ミシンの脚部19の前面中央位置に縦3
列、横4列となるように設けられた縫い方選択ス
イツチであつて、そのスイツチ18を適宜に押す
ことによつて、本縫ミシンに直線縫い、ジグザグ
縫い、しつけ縫い、まつり縫い等、各種の縫い方
を行わせることができる。20は脚部19の前面
右下部に設けられた下糸消費警報ランプであつ
て、発光ダイオードが内蔵され、後記するボビン
の下糸巻量が所定の量まで消費されたとき点灯表
示する。21は前記下糸消費警報ランプ20の左
側に並設された下糸消費量設定ダイヤルスイツチ
であつて、下糸の消費量を設定し、その設定値に
基づいて前記警報ランプ20を点灯表示させる。
22は脚部19の前面右上部に設けられた操作
完了指示スイツチであつて、ミシン駆動開始まで
のミシンの操作順序を確認し、次の操作指示を受
けるためのスイツチである。23は操作完了指示
スイツチ22の左側に並設されたリセツトスイツ
チである。24は本縫ミシンの頭部25前面上部
に多数の発光ダイオード26を列設した模様表示
パネルであつて、各発光ダイオード26の下部に
それぞれ各種の縫目模様の形象27が表示されて
いる。そして、前記縫い方選択スイツチ18を適
宜に押すと、1個又は複数個の発光ダイオード2
6が点灯し、その選択された縫い方に適する1つ
つ又は複数の縫目模様の形象27が指示される。
28は模様表示パネル24の各発光ダイオード2
6の上方にそれぞれ設けられた自動復帰型の模様
選択スイツチであつて、前記点灯している1つ又
は複数の発光ダイオード26により指示された縫
目模様中の所望の縫目模様に対応する模様選択ス
イツチ28を押すことにより、その選択された縫
目模様の形象27に該当する発光ダイオード26
のみ点灯させるようになつている。
29は前記模様表示パネル24の下方に設けら
れた操作指示デイスプレーであつて、7セグメン
ト表示管を多数内蔵して、ミシン駆動開始までの
ミシン操作の順序を順次表示するようになつてい
る。30は同操作指示デイスプレー29の左側に
設けられたミシン駆動スイツチであつて、1回押
すと、ミシンは駆動され、再び押すと停止される
ようになつている。
32は第4図に示すように針棒33に取着され
た針、34は押え足、35は押え足34を指示す
る押え棒であつて、ラツク36及び押え棒抱き3
7が固着されている。38は押え棒35に巻装さ
れたバネであつて、下端部が前記押え棒抱き37
に係止されている。39は基端部が前記押え棒3
5に巻装され、前記バネ38の上端部に係止され
た連結杆であつて、その先端鍵状部39aはミシ
ンの頭部25枠体に回動可能に支持された回動ア
ーム40に係合されている。40aは同回動アー
ム40の上面右側を切欠いて形成されたカム摺動
面である。
41は第4図に示すようにミシンの頭部25内
に固設された取付枠板、42は同取付枠板41の
下部に固設された駆動ソレノイドであつて、その
アーマチヤ42aの先端には係止突起42bが形
成されている。43は一端を前記アーマチヤ42
aの基端部に、他端を取付枠板41に連結したバ
ネであつて、前記駆動ソレノイド42の動作でア
ーマチヤ42aが同バネ43の弾性力に抗して下
方へ吸引されるようになつている。44は前記駆
動ソレノイド42の動作で上下動するアーマチヤ
42aをガイドするガイド部材であつて、前記取
付枠板41に取着されている。
45は前記アーマチヤ42aの係止突起42b
と噛み合うラチエツトホイールであつて、同アー
マチヤ42aの上下運動によつて、同ラチエツト
ホイール45が第4図において反時計方向に回動
され、その回転軸46を回転させる。47は基端
部が前記取付枠板41に回動可能に取着され、先
端部の係止歯47aが前記ラチエツトホイール4
5に噛み合つているストツパであつて、バネ48
によつて反時計方向に弾性力が付与され、同ラチ
エツトホイール45の逆転を防止している。
49は第5図及び第6図に示すように一側にラ
チエツトホイール45を固着した前記回転軸46
に固着されたカムであつて、そのカム面49aは
前記回動アーム40のカム摺動面40aに当接
し、前記連結杆39を介してバネ38を下方へ押
圧し押え足34に押圧力を付与させている。従つ
て、カム49がラチエツトホイール45の回動に
伴つて回動させられることによつて、回動アーム
40を回動させて、バネ38の押圧力を変化させ
るため、押え棒35も上下動させられ押え足34
の加工布に対する押え圧力を変化させることがで
きる。なお、この実施例では3つの押え圧力P1
P2,P3(P1=1.3Kg、P2=1.7Kg、P3=2.1Kg)に保
持できるようにアーマチヤ42aを駆動制御させ
ている。50は第5図及び第6図に示すようにカ
ム49の一側面に取着された磁石、51は同カム
49が回動し押え圧力がP1の状態にあるとき、
同磁石50と相対向するように配設されたホール
素子であつて、押え圧力P1に対応するカム49
の位置を検出しハイレベルの出力信号を出力す
る。
52は前記押え棒35を上動させるための押え
上げレバーであつて、そのカム面は前記押え棒抱
き37の先端部下面に当接している。53はミシ
ンの頭部25内に固設された取付板、54は同取
付板53に取着したポテンシヨメータであつて、
第7図に示すようにその軸55の先端部に固着さ
れた歯車56が前記押え棒35に固着したラツク
36に噛み合わされている。そして、押え棒35
の上下動によつて、同歯車56は回動され、ポテ
ンシヨメータ54はその歯車56の回動角に対応
するアナログ電圧を出力する。従つて、ポテンシ
ヨメータ54の出力電圧によつて押え棒35の上
下移動量、すなわち、加工布の厚さを検出する。
57は天秤、58はミシン頭部25内に取付け
られたステツプモータ、59は基端部が回動可能
に軸着されたアーム60の先端部に回動可能に軸
着された押圧ローラであつて、同アーム60に取
着されたバネ61によつて、前記ステツプモータ
58の駆動軸62周面に当接されている。そし
て、この当接面間に上糸供給源としての糸巻(図
示せず)から供給された上糸が挾持され、同ステ
ツプモータ58が第4図において時計方向に回転
させられることによつて、同上糸は下方の掛止め
部材63及び上方の前記天秤57を介して針32
に供給される。従つて、上糸の供給量はステツプ
モータ58の駆動軸62の回動量と同じとなる。
65は第8図に示すように前記下方アーム12
の加工布支持面12a左側に設けられた針板であ
つて、送り歯66が突出している。67は下方ア
ーム12内で前記針板65の下方位置に配設され
た釜であつて、その中に第9図に示すボビン68
が着脱可能に装着されている。69は第9図に示
すようにボビン68の上面一側に取着された磁
石、70は前記釜67の情報位置で前記ボビン6
8上の磁石69と対応するように位置されたホー
ル素子であつて、ボビン68が一回転するごとに
ホール素子70は磁石69と対向し、そのボビン
68の回転周期を検出する。従つて、ボビン68
に巻かれた下糸が消費されて行くに従つて同ボビ
ン68の回転周期は短くなる。71は前記ホール
素子70を支持する支持アームである。
次に、上記のように構成された本縫ミシンにお
ける糸調子を制御する制御回路を第10図〜第1
3図に基づいて説明する。
第10図は本縫ミシンの上糸供給量を制御する
ブロツク図であつて、大きく分けて、縫い方の選
択、縫目模様の選択等、ミシン縫製開始までの適
切なミシン操作手順を作業者に指示するための選
択回路C1と、前記選択回路C1からの縫目模様の
選択出力信号によつて、加工布の移送方向(X方
向)に対する針32の直角方向(Y方向)への振
幅量(Y方向移動量)に関する振幅情報と送り歯
66のX方向への加工布送り量(X方向移動量)
に関する送り情報とを発生し、針32の振幅運動
及び送り歯66の送り運動を制御する移動制御回
路C2と、前記加工布の厚さを検出すると共に、
前記選択回路C1からの出力信号に基づいて、縫
製時における加工布の最適な布厚を設定し制御す
る布厚演算制御回路C3と、前記選択回路C1、移
動制御回路C2及び布厚演算制御回路C3からの出
力信号に基づいて、上糸の最適な供給量を演算
し、上糸供給用の前記ステツプモータ58を駆動
させる上糸供給回路C4と、下糸の消費量を検出
し、その検出信号と前記上糸供給回路C4の出力
信号を比較し、下糸が完全に消費される前に事前
に報知する下糸消費検出回路C5とから構成され
ている。
まず、選択回路C1について説明すると、81
は前記操作完了指示するスイツチ22及びリセツ
トスイツチ23からの出力信号を入力するメモリ
制御回路であつて、前記縫い方選択スイツチ18
にて選択された縫い方をコード化した出力信号
SP1が縫い方選択回路82から入力されると共
に、前記模様選択スイツチ28にて選択された縫
目模様をコード化した出力信号SP2が模様選択回
路83から入力される。84は前記縫い方及び模
様選択回路82,83の前記コード化された出力
信号SP1,SP2が入力される模様表示制御回路で
あつて、前記メモリ制御回路81からの出力信号
ST8に従つて模様表示動作を行う。その出力信号
ST8は、前記縫い方選択回路82から前記メモリ
制御回路81に出力信号SP1が入力された時、出
力され、出力信号SP2が入力された時消失される
ように同メモリ制御回路81は動作する。そし
て、前記縫い方選択スイツチ18が選択操作され
たとき、模様表示駆動回路85は前記模様表示パ
ネル24にある各発光ダイオード26の内、選択
された縫い方に適する1つ又複数の縫目模様に対
応する各発光ダイオード26を点灯させる。又、
模様表示制御回路84は模様選択スイツチ28が
選択操作されたとき、前記出力信号SP8の消失に
基づいて次段の模様表示駆動回路85を作動制御
させて、前記1つ又は複数個の前記発光ダイオー
ド26の内、選択された1つの縫目模様に対応す
る発光ダイオード26のみを点灯させる。
86はメモリ制御回路81の各出力信号に基づ
き、それぞれ動作命令メモリ87、押え種類メモ
リ88、糸・針種類メモリ89からの情報を入力
して前記操作指示デイスプレー29の各7セグメ
ント表示管を動作させてミシンの操作手順を文字
で表示させるデイスプレー駆動回路である。又、
メモリ制御回路81は後記する布厚演算制御回路
C3の布厚制御回路112に主力信号SP7を送つ
て、同布厚制御回路112から加工布の厚さを表
わす布厚情報SP10が入力されると共に、ミシン
モータ駆動制御回路90に出力信号SP9を送り、
その出力信号SP9と前記ミシン駆動スイツチ30
からの駆動信号とに基づいて、同駆動制御回路9
0がミシンモータ91を駆動制御できるように動
作する。ミシンモータ駆動制御回路90はミシン
モータ91が駆動状態にあるときハイレベルの出
力信号を後記する布厚演算制御回路C3のアンド
回路115に出力している。
次に上記のように構成した選択回路C1の作用
を第11図におけるメモリ制御回路81の作用を
示すフローチヤートに従つて説明する。
電源スイツチ14をオンさせると、作業者が縫
い方選択を行うように指示する動作命令が動作命
令メモリ87から出力され、デイスプレー駆動回
路86を介して操作指示デイスプレー29に表示
される。インストラクシヨン200において縫い
方選択スイツチ18の選択による出力信号SP1
持つ。そして、コード化された出力信号SP1を受
けると同インストラクシヨン200によつて、メ
モリ制御回路81は出力信号SP8を出力し、模様
表示制御回路84を動作させ、選択された縫い方
に対する1つ又は複数の縫目模様の形象27を発
光ダイオード26の点灯で指示させると共に、作
業者が前記点灯している発光ダイオード26によ
り指示された縫目模様中から所望の縫目模様を選
択するように指示する動作命令が、前記動作命令
メモリ87から出力されて操作指示デイスプレー
29に表示される。インストラクシヨン201で
模様選択スイツチ28の選択操作を持ち、コード
化された出力信号SP2を受けると、メモリ制御回
路81は押え種類メモリ88から前記選択された
縫い方及び縫目模様に適する押え足34の種類を
表わす情報を出力させ、前記操作指示デイスプレ
ー29に押え足34の種類を表示させると共に、
押え***換を指示する動作命令を動作命令メモリ
87から出力させて同デイスプレー29に表示さ
せる。
次にインストラクシヨン202で前記操作完了
指示スイツチ22の操作を待ち、同指示スイツチ
22がオンされると、メモリ制御回路81は布挿
入を指示する動作命令を動作命令メモリ87から
出力させて操作指示デイスプレー29に表示させ
る。そして、作業者が指示に従つて加工布を加工
布支持面12aに挿入し、前記操作完了指示スイ
ツチ22を押すと、インストラクシヨン203に
よつてその指示スイツチ22の押圧操作が判別さ
れ、メモリ制御回路81は押え足34で加工布を
押えるように押え加工を指示する動作命令をメモ
リ87から出力させて操作指示デイスプレー29
に表示させる。そして、作業者が押え上げレバー
52を操作し押え足34を下降させた後、前記操
作完了指示スイツチ22を押す。インストラクシ
ヨン204がその指示スイツチ22の押圧操作を
判別した後にメモリ制御回路81は出力信号SP7
を後記する布厚演算制御回路C3の布厚制御回路
112に出力し、後記する布厚制御回路112の
動作を制御するルーチンに従つて同制御回路11
2から布厚情報SP10を受け、インストラクシヨ
ン205において同布厚情報SP10の出力を判別
する。続いて、メモリ制御回路81は前記布厚情
報SP10に基づき糸・針種類メモリ89から糸及
び針の種類を表わす情報を出力させ、適する糸と
針の種類をデイスプレー29によつて指示すると
共に糸及び針の選択を指示動作命令をメモリ87
から出力させてデイスプレー29に表示する。糸
及び針を指示に従つて取換えた後、作業者が操作
完了指示スイツチ22を押すとインストラクシヨ
ン206によつて指示スイツチ22の操作が判別
され、メモリ制御回路81は縫製準備完了を指示
する命令をメモリ87から出力させてデイスプレ
ー29に表示させると共に、ミシン駆動制御回路
90に出力信号SP9を出力し、ミシン駆動スイツ
チ30が操作されればミシンモータ91が駆動開
始される状態に同ミシン駆動制御回路90をセツ
トする。
このように作業者は操作指示デイスプレー29
に表示される指示に従つて縫い方選択、模様選択
及び押え交換等を行うだけで最適な縫製作業が遂
行し得るようにミシンをセツトすることができ、
縫製開始前の煩わしい作業を解消することができ
る。
次に移動制御回路C2について説明すると、9
3はパルス発生回路であつて、そのパルス信号
SP3の周期は第13図に示すように針32の上下
往復運動曲線A即ち針の上下往復運動の周期と同
じであると共に、その波形は針32が針板65の
上面Sを下方に向かつて通過した後、直ちに立ち
上がり、同針32が上面を上方に向かつて通過し
てその上面Sより僅かに上方に達した時、立ち下
る方形波である。94は前記模様選択回路83か
らの選択されコード化された出力信号SP2がプリ
セツト値として入力されるアドレスカウンタであ
つて、前記パルス発生回路93のパルス信号SP3
の立ち上がりを捉えるごとに計数内容をそのプリ
セツト値から1ずつ順次増加させ、その計数内容
は次段の布送り量情報発生手段としての縫目情報
メモリ(Read Only Memory)95にアドレス
信号として与えられる。この縫目情報メモリ95
は5ビツトの送り情報即ち送り歯66の送り情報
(X方向移動量情報)と、5ビツトの振幅情報即
ち、針32の振幅量情報(Y方向移動量情報)が
記憶されており、前記アドレス信号により指定さ
れたアドレスから布送り情報SP4X、振幅情報
SP4Yを出力する。そして、布送り情報SP4Xは次
段の情報保持機能を有する送り論理回路96で処
理されると共に、振幅情報SP4Yは次段の情報保
持機能を有する振幅論理回路97で処理される。
この送り論理回路96は、前記パルス発生器9
3のパルス信号SP3の立ち上がりに同期して送り
情報SP4Xを記憶すると共に出力し、次のパルス
信号SP3の立ち上がりが発生するまでその送り情
報SP4Xを保持する。従つて、送り歯の送り量を
設定する送り調節器(図示せず)を動作させるた
めの後記する送りサーボ装置は針32が上面Sよ
り下方に位置している時に動作する。振幅論理回
路97は、パルス信号SP3の立ち下がりに同期し
て前記情報SP4Yを記憶すると共に出力し、次の
立ち下がりが発生するまでその情報SP4Yを保持
する。従つて、針揺動機構(図示せず)を動作さ
せるための後記する振幅サーボ装置は針32が上
面Sより情報に位置している時に動作する。尚こ
の実施例では送りサーボ装置と振幅サーボ装置の
構成は同じであるため、以後送りサーボ装置につ
いてのみ説明し、各装置に対応するブロツクには
同じ番号を附すと共に、振幅サーボ装置に関連す
るものはY記号を付して示す。
98は前記送り論理回路96からの5ビツトに
コード化された信号を受けるデジタル―アナログ
変換器(以下D/A変換器という)であつて、そ
のコード化された信号に基づく送り量を直流アナ
ログ電圧に変換して出力ライン99に出力する。
この出力ライン99は比較器100を介して前置
増幅器101に接続される。102は前記前置増
幅器101の出力電圧が比較器103を介して入
力される主増幅器(電力増幅器)であつて、次段
の可逆モータ104を正逆方向に駆動するための
ものである。従つて可逆モータ104のアーマチ
ヤは前記縫目情報メモリ95からの送り情報
SP4Xに基づく作動位置に向かつて駆動される。
105は前記可逆モータ104に機械的に連結
された位置センサーであつて、この実施例では分
圧機としての機能を有するポテンシヨメータが使
用され、可逆モータ104のアーマチヤの作動位
置を示す帰還位置信号が前記比較器100に入力
され、その比較器100で前記A/D変換器98
からの直流アナログ電圧と比較され次段の前記前
置増幅器101に誤差信号を供給する。又、位置
センサー105からの帰還位置信号は微分回路1
06で時間微分され、その結果得られた速度信号
が前記比較器103に入力され、その時点におけ
る誤差信号を修正する。
従つて、適宜に模様選択スイツチ28を押すこ
とによつて、その選択された縫目模様中の各縫目
が送り情報SP4X及び振幅情報SP4Yに従つて加工
布に順次形成される。
次に布厚演算制御回路C3について説明すると、
108は前記ポテンシヨメータ54を含む布厚セ
ンサであつて、その布厚を表わす直流アナログ出
力電圧はアナログ―デジタル変換器(以下A/D
変換器という)109によつてデジタル量に変換
されて次段の布厚ラツチ110に一時記憶され
る。そして、前記パルス発生回路93からのパル
ス信号SP3の立ち上がりがオア回路111を介し
て同布厚ラツチ110に入力されたとき、その布
厚ラツチ110はデジタル布厚情報を記憶すると
共に次段の布厚制御回路112に入力する。11
3は押え位置検出回路であつて、前記A/D変換
器109からのデジタル布厚情報に基づいて、前
記押え足34が下方にあつて加工布を挾んでいる
か、又は上方にあつて加工布を挾んでいないかを
検出し、挾んでいないとき、前記布厚ラツチ11
0をクリアすると共に布厚制御回路112の演算
を停止させる出力信号SP6を出力する。
114は基準値設定器であつて、加工布の2つ
の基準布厚値K1,K2(この実施例ではK1=0.6mm、
K2=1.6mm)と加工布の硬さを表わす2つの基準
布硬さ値K3,K4(この実施例ではK3=0.3mm、K4
=0.2mm)とが記憶され、それらの値は布厚制御
回路112によつて選択的に読み取られ、各種の
加工布に適する押え圧力が演算処理されるように
なつている。尚、この基準値K1,K2,K3,K4
各種加工布を用いて縫製して経験的に総合し導き
出した最適な値であるが適宜に変更してもよい。
115は前記パルス信号SP3と前記ミシン駆動
制御回路90からの出力信号とが入力されるアン
ド回路であつて、その出力信号PBは前記布厚制
御回路112に入力される。即ち、この出力信号
PBは加工布縫製中において同布厚制御回路11
2を演算動作させるために使用される。又、加工
布縫製開始前においては、押え足34が下降され
た後、前記メモリ制御回路81が出力信号SP7
発生するため、その出力信号SP7によつて、同布
厚制御回路112は演算動作を行なうことができ
る。そして、同布厚制御回路112は押え足34
で押えられた状態にある加工布の厚さを布厚情報
SP10として、前記メモリ制御回路81、後記す
る上糸供給量演算回路122に出力すると共に次
段の押え圧力メモリ116に出力する。その押え
圧力メモリ116は、布厚情報SP10をアドレス
信号として受けてその布厚情報SP10に対応して
決められた押え圧力情報を出力し得るように構成
されている。117は前記布厚制御回路112の
制御出力信号SP11に基づいて動作を開始する押
え圧力制御回路であつて、前記押え圧力情報に従
う回数だけ駆動ソレノイド42のアーマチヤ42
aの往復動作が行なわれるように制御し、次段の
ソレノイド駆動回路118に駆動指令信号を送
る。そして、この駆動指令信号に基づいて、間欠
的に駆動ソレノイド42は通電されてアーマチヤ
42aを往復動させる。
従つて、ラチエツトホイール45が回動させら
れて布押え圧力は前記P1,P2,P3の状態に設定
制御される。尚、ラチエツトホイール45が回
動、即ちカム49が回動して押え圧力がP1とな
つてホイール素子51が磁石50の磁界を感知
し、ハイレベルの出力信号を出力したとき(布押
え圧力が最も小さいとき)同出力信号は同押え圧
力制御回路117の制御動作を停止させると共
に、前記オア回路111を介して布厚ラツチ11
0に入力され、それによりA/D変換器109か
らの布厚情報は同布厚ラツチ110に記憶される
と共に布厚制御回路112に入力される。又、布
厚制御回路112の演算の結果、制御出力信号
SP11が出力されないとき、即ち押さえ圧力の設
定値が変更されないとき(適正な布厚状態にある
とき)押え圧力制御回路117は制御動作を行な
わない。
次に上記のように構成された布厚演算制御回路
C3の作用を第12図における布厚制御回路11
2の動作を示すフローチヤートに従つて説明す
る。
尚、本実施例においては、押え圧力P1(1.3Kg)
にて加工布を押圧した時に、布厚センサ108の
検出する布厚が0.6mm以下、0.6mm以上1.6mm以下と
1.6mm以上との3種類に別けてその押圧値を制御
し、更に、0.6mm以上の加工布については、その
硬さに応じて押圧値を制御するようにしている。
縫製開始前においては、前記選択回路C1のメ
モリ制御回路81からの出力信号SP7を受けて布
厚制御回路112は動作し、押え圧力メモリ11
6から押え圧力をP1にするための押え圧力情報
を出力させると共に、制御出力信号SP11を出力
して押え圧力制御回路117を動作させる。それ
により、押え圧力がP1になるまで駆動ソレノイ
ド42のアーマチヤ42aは駆動され続け、カム
49が回動し押え圧力がP1になるとホール素子
51は同カム49に取着した磁石50と対向しハ
イレベルの出力信号を出力する。而して、押え圧
力がP1に設定された後に、布厚制御回路112
内に設けられたメモリMBがセツトされ、続いて
押え圧力P1によつて押え付けられている加工布
の布厚値(布厚情報)D1が布厚ラツチ110に
記憶されると共に布厚制御回路112に入力され
る。インストラクシヨン300において前記布厚
値D1と前記基準値設定器114から読み取つた
基準布厚値K1との大小が比較される。基準布厚
値K1より布厚値D1が大きい場合、即ち、布厚が
0.6mmより大きい場合インストラクシヨン301
において同布厚値D1と基準値設定器114から
読み取つた基準値K2との大小が比較される。そ
して、布厚値P1が基準値K2より大きい場合、即
ち、布厚が1.6mmより大きい場合、布厚ラツチ1
10内の布厚値D1が布厚制御回路112内に設
けられたメモリMAに転送されて記憶され、続い
て前記メモリMBがリセツトされる。布厚制御回
路112は押え圧力をP3(2.1Kg)に設定するため
に制御出力信号SP11を出力して押え圧力制御回
路117を動作させると共に、圧力P3に対応し
て決められた押え圧力情報を押え圧力メモリ11
6から出力させる。押え圧力制御回路117は新
たな押え圧力情報に従つてアーマチヤ42aを駆
動させ、加工布の押え圧力がP1からP3に変更さ
れるように動作する。而して、押え圧力がP3
なると前記押え圧力制御回路117から出力信号
SP5が出力され、オア回路111を介して布厚ラ
ツチ110に入力されて押え圧力P3における新
しい加工布の布厚値D2(D1>D2)が布厚ラツチ1
10に記憶されて布厚制御回路112に入力さ
れ、インストラクシヨン302において同制御回
路112はメモリMA内の布厚値D1と布厚ラツチ
110からの布厚値D2との差を演算する。次に、
この布硬さ情報としての演算結果はインストラク
シヨン303において前記基準値設定器114か
ら読み取つた基準布硬さ値K3(0.3mm)と大小比較
される。そして差が基準値K3より小さい場合、
即ち、押圧値を大きくしても布厚の変化が小さい
場合、その加工布は硬いと判別され、布厚制御回
路112は加工布に対する押え圧力が最適な状態
であると判定して直ちに前記布厚値D2を布厚情
報SP10として前記選択回路C1のメモリ制御回路
81及び後記する上糸供給回路C4の上糸供給量
演算回路122へ出力する。又、前記インストラ
クシヨン303においてその差が基準値K3(0.3
mm)より大きい場合、即ち、押圧値をP1(1.3Kg)
からP3(2.1Kg)に変化させた時に布厚が大きく変
化した場合は、布厚制御回路112は加工布が非
常に柔かい物、即ち、キルテイング又は布団等の
縫製と判断する。そして、インストラクシヨン3
04において前記メモリMBがリセツトされてい
ることが判断され、布厚制御回路112、押え圧
力制御回路117等の制御動作により前述の如く
押え圧力がP1になるようにアーマチヤ42aが
駆動される。そして、加工布は縫製に最適な弱い
押え圧力P1で押え付けられ布厚値は大きな値で
あるD3(布厚値D1と同じ値)となり、この値が布
厚ラツチ110に記憶され、布厚制御回路112
から布厚情報SP10として前記メモリ制御回路8
1及び上糸供給量演算回路122へ出力される。
一方、前記インストラクシヨン300において
布厚値D1が基準布厚値K1より小さい場合は前記
インストラクシヨン304が続いて実行され、そ
の時前記メモリMBはセツトされて押え圧力が既
にP1に設定されていることから布厚制御回路1
12は布厚ラツチ110内の布厚値D1を布厚情
報SP10として出力する。
前記インストラクシヨン301において布厚値
D1が基準値K2より小さい場合、その基準値K2
り大きい場合と同様に布厚ラツチ110内の布厚
値D1が前記メモリMAに転送されて記憶され、前
記メモリMBはリセツトされ、その後に布厚制御
回路112は押え圧力がP2になるように動作す
る。即ち、布厚制御回路112は押え圧力P2
対応して予め決められた押え圧力情報を押え圧力
メモリ16から出力させると共に、制御出力信号
SP11を出力して押え圧力制御回路117を動作
させる。それにより、前記押え圧力情報に従つて
駆動ソレノイド42のアーマチヤ42aが往復動
して押え圧力がP2に設定される。その押え圧力
P2の設定後に押え圧力制御回路117から信号
SP5が出力され、押え圧力P2にて押え付けられて
いる加工布の布厚値D2が布厚ラツチ110に記
憶され、続いて前記メモリMA内の布厚値D1とそ
の布厚値D2との差が演算される。インストラク
シヨン305は前記インストラクシヨン303と
同様に加工布の硬さを判断するために実行され、
前記演算された差が基準布硬さ値K4より大きい
か否かの判断結果に従つて、押え圧力をP1に設
定するのか否かが決定され、その後に、布厚ラツ
チ110の布厚値が布厚情報SP10として出力さ
れる。
従つて、メモリ制御回路81からの出力信号
SP7に基づいて布厚制御回路112は種々の加工
布に対して最適な押え圧力を設定制御できると共
に、その最適な押え圧力状態での加工布の布厚情
報SP10を出力することができる。
又、縫製中においては、前記アンド回路115
からパルス信号SP3の立ち上りが出力信号PBと
して布厚制御回路112に供給されて第12図に
示すフローチヤートは(スタート2)から開始さ
れる。従つて、以後は前記フローチヤートに従つ
て、縫製されて行く加工布に対して最適な布厚状
態となるように布厚制御回路112は制御動作す
ると共に、その布厚状態に基づく布厚即ち布厚情
報SP10を随時後記する上糸供給量演算回路12
2へ出力することができる。
縫製中、布厚が変化した時に加工布への押圧値
を変化させるのは、布厚が大きいほど、送り効率
を高める必要があり、そのため押圧値を大きくす
る必要があるためである。即ち、本実施例におい
ては硬い加工布を縫製する場合、布厚が0.6mm以
下の時には押圧値P1(1.3Kg)となり、0.6mm以上
の時には押圧値はP2(1.7Kg)となり、1.6mm以上
の時には押圧値はP3(2.1Kg)となる。従つて、布
厚の変化が少ない加工布を縫製する場合は、縫製
中に押圧値を変化させる必要はない。
また、柔かい加工布を縫製する場合は、布厚の
大きい時に押圧値を強くすると、押え足34が加
工布に食込んでしまい、かえつて送り効率か悪く
なるため、押圧値P1から変化させる必要はない。
従つて、縫製前にインストラクシヨン303ま
たはインストラクシヨン305において演算結果
がK3またはK4より大きいことが判別されて、押
え圧力がP1に設定されると、その後の縫製中に
おいては、布厚制御回路112は第12図に示す
フローチヤートに従うことなく針32の1上下動
毎に押え圧力を変化させることなく押え圧力P1
に設定し続ける。
尚、本実施例においては、加工布の厚さ及び硬
さに従つて押圧値をP1,P2,P3のいずれか1つ
に設定するように構成されているが、その押圧値
以外の押圧値を設定可能とし、更に細かく押圧値
を制御するようにしてもよい。
次に上糸供給回路C4について説明すると、1
21は前記縫目情報メモリ95の送り情報SP4X
と振幅情報SP4Yとが入力される縫目ピツチ演算
回路であつて、同2つの情報SP4X,SP4Yに従つ
て、第1図に示す1ステツチの長さl0を演算し、
その長さl0を表わす縫目ピツチ情報を出力する。
122は前記縫目ピツチ演算回路121の縫目ピ
ツチ情報と、前記縫い方及び模様選択回路82,
83の出力信号SP1,SP2と、前記布厚制御回路
112の布厚情報SP10とが入力される演算制御
手段としての上糸供給量演算回路であつて、ステ
ツチ長さl0並びに布厚dの値を表わす縫目ピツチ
情報及び布厚情報SP10と、出力信号SP1,SP2
従つて決定される乗数Kの値とに基づいて1ステ
ツチ当りの上糸使用量l1(=l0+Kd)を演算し、
その使用量l1を表わすデジタル供給糸量情報を出
力する。
123は前記パルス発生回路93のパルス信号
SP3が入力される遅延回路であつて縫目ピツチ演
算回路121が送り情報SP4X及び振幅情報SP4Y
を入力し、その演算出力情報を上糸供給演算回路
122に供給するまでの時間パルス信号SP3を遅
延させて、同上糸供給演算回路122の演算スタ
ート信号としてのそのパルス信号SP3の立ち上り
を出力するものである。124はパルス発振器1
25のパルスを前記上糸供給量演算回路122か
らの供給糸量情報に従う数だけ前記上糸供給用の
ステツプモータ58に供給するモータ駆動制御回
路であつて、そのパルス数に基づいてステツプモ
ータ58の駆動軸62を第4図における時計方向
に回動させる。従つて、ステツプモータ58の駆
動軸62の回動量は上糸供給量演算回路122で
求められた上糸使用量l1と同じ値となるように制
御されるため、上糸は順次1ステツチ当り必要な
使用量分だけ供給されて最適な糸調子で各縫目が
形成される。
次に下糸消費回路C5について説明すると、1
27は第8図に示すボビン68上方に設けられた
ホール素子70を含み、同ボビン68に取着した
磁石69を感知するごとにパルスを1個出力する
ボビン位置検出回路であつて、同ボビン68の回
転周期を検出する。従つてボビン68に巻かれて
いる下糸の巻量の減少に比例して同一検出回路1
27から出力されるパルスの周期は短くなる。1
28は前記ボビン位置検出回路127のパルス信
号と、前記上糸供給回路C4のモータ駆動制御回
路124から出力されるステツプモータ58の回
転制御用のパルス信号とが入力される糸量積算回
路であつて、同位置検出回路127から入力され
るパルスの立ち下りから次のパルスの立ち下りま
での間に同モータ駆動制御回路124からのパル
スがいくつ入力されたかをカウントし、その計数
内容を次段の糸量ラツチ129へ入力する。糸量
ラツチ129は、ボビン位置検出回路127から
のパルス信号の立ち上り時に糸量積算回路128
の計数内容を記憶し、そのパルス信号の立ち下り
時に糸量積算回路128はリセツトされてその計
数内容を零にする。この検出回路127からのパ
ルスの作用により、ボビン68に巻かれている下
糸の巻量が残り少なくなるにつれて糸量積算回路
128の計数内容は小さな値になる。糸量ラツチ
129内の情報、即ち上糸消費量情報は次段の比
較回路130へ入力され、その比較回路130に
おいて前記下糸消費量設定ダイヤルスイツチ21
を含む基準糸量設定器131からの基準値(ボビ
ン68の1回転当りの所定下糸消費量)と比較さ
れる。そして、比較回路130は前記上糸消費量
情報が基準値より小さくなつたことを比較判別し
たとき(ボビン68に巻かれた下糸の量が所定下
糸消費量まで減少したとき)点灯動作信号を前記
下糸消費警報ランプに供給して点灯させる。
従つて、ボビン68に巻かれた下糸が所定の量
まで消費されると警報ランプ20が点灯するた
め、縫製中に下糸が完全に消費される前に、正確
にボビン68の取換え時期を知ることができ、縫
製作業能率を向上させることができる。また、下
糸の消費量を直接検出する代わりにその下糸の消
費量にほぼ比例する上糸の消費量を監視し、その
上糸消費量が所定量に達した時に下糸残量が少な
いことを警報するので、針板65の下方の狭い空
間に下糸消費量を検出するための検出装置を設け
なくてもよく下糸消費警報装置としてその構成が
極めて簡単になる。本実施例においては前記所定
下糸消費量を第1図に示す縫目と第2図に示す縫
目とにおいて異なるように前記下糸消費量設定ダ
イヤルスイツチ21の操作によつて設定すること
ができる。例えば、第1図に示す縫目における所
定下糸消費量は第2図に示す縫目におけるそれよ
りも大きな値に設定される。
以上説明した実施例においては、加工布の押え
圧力を設定するために駆動ソレノイド42、ラチ
エツトホイール45、ストツパ47そしてバネ4
3,48等が使用されているが、それらの部品に
代えて1つのステツプモータを使用することもで
きる。このステツプモータの駆動軸をカム49が
取付けられた回転軸46に直結することにより、
押え圧力設定装置が簡単になり、更にその押え圧
力設定動作を高速度で行わせることができる。そ
のステツプモータのステツプ動作を制御する手段
として前記押え圧力制御回路117を使用し、ソ
レノイド駆動回路118に代えてステツプモータ
駆動回路を採用することにより押え圧力設定装置
を改良することができる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明は加工布を押圧
する押え装置の布押え圧力を種々の押圧値に設定
変更するために作動可能な布押え圧力可変手段
と、布押え圧力を所定の第1の押圧値とそれより
大きな所定の第2の押圧値とに順次設定するため
に前記布押え圧力可変手段を作動させ、布押え圧
力を第1の押圧値に設定した時の布厚情報と第2
の押圧値に設定した時の布厚情報との差情報を演
算し、その差情報に従つて決定された押圧値に布
押え圧力が設定されるように前記布押え圧力可変
手段を制御する布厚演算手段と、前記差情報に従
つて決定された押圧値に布押え圧力が設定された
時の布厚情報と布送り量情報とに基づいて加工布
上に前記布送り量に相当する大きさの縫目を形成
するために必要且つ充分な上糸供給量を演算し、
その演算結果に従つて上糸供給装置を制御する演
算制御手段とを備えたことにより、柔かい加工布
を縫製する場合、その加工布に適した押圧値にて
加工布を押圧するため、実際の布厚Dに近い布厚
情報に従つて縫目形成に必要且つ充分な上糸量を
繰出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明の本縫ミシンの自
動糸調子装置を説明するための上糸及び下糸の縫
製状態を示す説明図、第3図はこの発明を具体化
した本縫ミシンの全体斜視図、第4図は本縫ミシ
ンの要部側断面図、第5図は本縫ミシンの押え足
の押え機構を説明する要部側面図、第6図は押え
圧力制御用のカムに取着した磁石とホール素子の
配置状態を示す説明図、第7図は布厚検出用のポ
テンシヨメータの取付状態を示す要部斜視図、第
8図は本縫ミシンのボビンとホール素子との取付
状態を示す要部斜視図、第9図はボビンの斜視
図、第10図は本縫ミシンのブロツク図、第11
図及び第12図はメモリ制御回路及び布厚演算回
路のフローチヤート、第13図は本縫ミシンの針
の運動曲線とパルス発生器のパルス波形図であ
る。 図中、1は上糸、2は下糸、18は縫い方選択
スイツチ、20は下糸消費警報ランプ、21は下
糸消費量設定ダイヤルスイツチ、28は模様選択
スイツチ、51,70はホール素子、54はポテ
ンシヨメータ、58はステツプモータ、59は押
圧ローラ、66は送り歯、C1は選択回路、C2
移動制御回路、C3は布厚演算制御回路、C4は上
糸供給回路、C5は下糸消費回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上糸供給源から上糸取上装置57を経て針3
    2に至る上糸経路中の前記上糸供給源と上糸取上
    装置57との間に設けられ、針32の上下運動と
    同期して駆動し、前記供給源から上糸取上装置5
    7ひいては針32に向かつて上糸1を供給するた
    めの上糸供給装置58,59と、 加工布の厚さを検出し布厚情報を発生する布厚
    情報発生手段108,109,110と、 布送り量の大小に従つて布送り情報SP4Xを
    発生する布送り量情報発生手段95と、 を備え、 前記布厚情報と前記布送り情報SP4Xとに従
    つて上糸1を繰出すミシンの自動糸調子装置にお
    いて、 加工布を押圧する押え装置34,35,38の
    布押え圧力を種々の押圧値に設定変更するために
    作動可能な布押え圧力可変手段42,45,4
    9,51,117,118と、 布押え圧力を所定の第1の押圧値P1とそれよ
    り大きな所定の第2の押圧値P2またはP3とに
    順次設定するために前記布押え圧力可変手段4
    2,45,49,51,117,118を作動さ
    せ、布押え圧力を第1の押圧値P1に設定したと
    きに布厚検出手段108,109,110の発生
    する布厚情報と第2の押圧値P2またはP3に設
    定した時に布厚検出手段108,109,110
    の発生する布厚情報との差情報を演算し、その差
    情報に従つて決定された押圧値に布押え圧力が設
    定されるように前記布押え圧力可変手段42,4
    5,49,51,117,118を制御する布厚
    演算制御手段112,114,116と、 前記差情報に従つて決定された押圧値に布押え
    圧力が設定された時の布厚情報と布送り量情報
    SP4Xとに基づいて加工布上に前記布送り量に
    相当する大きさの縫目を形成するために必要且つ
    充分な上糸供給量を演算し、その演算結果に従つ
    て前記上糸供給装置58,59を制御する糸量演
    算制御手段122とを備えたことを特徴とするミ
    シンの自動糸調子装置。
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JPS55155687A (en) 1980-12-04

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