JPS63288287A

JPS63288287A - パルパ−

Info

Publication number: JPS63288287A
Application number: JP62121385A
Authority: JP
Inventors: 岩科　蕃
Original assignee: IWASHINA SEISAKUSHO KK
Current assignee: IWASHINA SEISAKUSHO KK
Priority date: 1987-05-20
Filing date: 1987-05-20
Publication date: 1988-11-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、故紙を離解してバルブ化し、次工程の処理を
行い易くするパルパーにおいて、特に故紙を離解して生
ずる精選抄紙原料と粗選状物との分離を効率的に行い、
粗選物を良好な状態で次工程に送り出すことができるパ
ルパーに関する。

（従来の技術及びその問題点〕従来より、故紙をバルブ化する初期工程で、パルパーが
一般的に使用されている。このパルパーには、撹拌槽に
回転羽根が設けられ、該回転羽根を回転させて槽内の故
紙とともに水を攪拌し、さらに、該回転羽根にて故紙よ
り留金、ホントメルト等の異物を分離している。このと
き回転羽根が撹拌槽の槽底にて水平面状に回転するタイ
プのものについては、その回転羽根の位置を避けて、異
物を含んだ水、即ち、粗選状物を排出する排出口を槽底
の端に設けている。しかしながら、従来のように槽底の
端に排出口を設けたものでは、排出口より最も離れた槽
底に沈澱した異物はいつまでも、残留することとなり、
離解効率を低下させることになっている。

また、この故紙を離解して精選した抄紙原料のみを含ん
だ水、即ち、精選抄紙原料は回転羽根の下方のストレー
ナ−プレートの精選孔より、撹拌檜の槽底下方に設けら
れた選別室に送り込まれ、この選別室より次工程のスク
リーン装置等に送り込まれるものであるが、選別室は普
通一つの吐出口のみが形成され、吐出口に比較して選別
室は広く、選別室内の吐出口より最も離れた箇所の精選
した抄紙原料は吐出口に流れ着く前に繊維が選別室の底
部に沈澱し、次工程のスクリーンに良質の精選した抄紙
原料を送り出すことができない問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで発明者は、前記問題点等を解決すべく鋭意、研究
を重ねた結果、本発明を、撹拌槽の底部に円筒状の選別
室を設け、該撹拌槽と選別室との間にストレーナ−プレ
ートを設け、該ストレーナ−プレート上に離解用回転羽
根を設けてなるパルパーにおいて、該選別室を中心より
半径方向に円形仕切壁を設けて、精選室と粗選室とに分
割し、さらに精選室の円周方向を平板状仕切壁にて区切
り、２以上の精選小室に形成し、夫々の精選小室に吐出
口を設け、ストレーナ−プレートに穿設した精選孔及び
粗選孔を夫々精選室及び粗選室に対応させたパルパーと
したことにより、精選抄紙原料と粗選状物との分離を効
率的にでき、精選抄紙原料と粗選状物を良好な状態で次
工程に送り出すことができ、上記問題点等を解決したも
のである。

【実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図乃至第５図に基づいて説
明する。

第１図は、本発明を含んだパルパーの要部断面図であり
、■は撹拌槽であって、底部１ａに設けられた離解用回
転羽根２によって、該撹拌槽ｌ内に送り込まれた故紙と
水とが撹拌される。そして、故紙が離解され故紙より繊
維が分離し、パルプ化される。

また、撹拌槽１の底部１ａで、離解用回転羽根２の直下
には、ストレーナ−プレート３が第１図乃至第３図のよ
うに設けられている　Ｈｇストレーナ−プレート３は、
精選孔３ａ、３ａ、・・・及び粗選孔３ｂ、３ｂ、・・
・が多数穿設されており、第２図、第３図に示すように
、精選孔３ａが粗選孔３ｂよりも木目細かく形成され、
故紙に付着している留金、ホットメルト等の異物を遮断
できるようになっている。また、精選孔３ａ及び粗選孔
３ｂの孔の形状は、第２図、第３図に示すように、円形
に形成されているが、楕円、スリット状等でもよく、そ
の形状は限定されない、その木目細かく形成されている
とは、その精“選孔３ａと粗選孔３ｂとが共に円形の場
合は、精選孔３ａ径が、粗選孔３ｂ径よりも小さく形成
され、精選孔３ａと粗選孔３ｂとがスリット状の場合に
は、精選孔３ａのスリット幅が、粗選孔３ｂのスリット
幅よりも小さく形成されているもので、また、精選孔３
ａが円形で、粗選孔３ｂがスリット孔と場合には、その
直径がスリット幅よりも小さく形成され、これらの逆の
場合には、スリット幅が直径よりも小さく形成され、こ
れらを総称したものである。

故紙に付着している留金、ホットメルト等の異物は離解
用回転羽根２のエツジ部にて離解されると同時に、離解
用回転羽根２とストレーナ−プレート３とでスラッシン
グされ、その抄紙原料は、異物が混入したものと、離解
された良好な抄紙原料にできるし、前記撹拌槽ｌ内の撹
拌とともに離解作用を増進させている。

Ａは選別室であって、円筒状に形成され、撹拌槽１の底
部１ａで且つストレーナ−プレート３の下方に設けられ
ており、該選別室Ａは撹拌槽ｌとストレーナ−プレート
３を介して連続した状態に一体的に構成され、且つ選別
室Ａの中心と撹拌槽１の中心とは一敗又は略一致してい
る（第２図参照）、その選別室Ａの直径方向断面（第１
図左右方向）は、略方形状に形成されている。また、そ
の中心箇所には、駆動軸ＩＯの上端箇所が配置され、前
記離解用回転羽根２に直結している。当然駆動軸１０は
撹拌槽ｌに対して水密的な処理がなされている。

選別室Ａは、その中心より半径方向に２室に２分するよ
うに円形仕切壁４が形成され、精選室５及び粗選室６と
が形成されている（第１図乃至第３図参照）。

選別室Ａにおいて、精選室５．粗選室６のいずれか一方
が内側（半径方向）となり、いずれか他方が外側（半径
方向）となるが、これは、故紙の種類、パルパーの駆動
能力、大きさ等によって任意に決定される。当実施例に
おいては、第１図乃至第３図に示すように、内側を精選
室５とし、外側を粗選室６として説明してゆく。

精選室５は、さらにの円周方向が平板状仕切壁７．７．
・・・にて区切られ、２以上の精選小室５ａ。

５ａ、・・・が形成されている。該精選小室５ａの具体
的な実施例としては、第２図に示すように、精選室５を
平面的にみて２分するように平板状仕切壁７．７が設け
られ、該平板状仕切壁７，７は略直線状に配置されたり
、第４図に示すように、精選室５に平面的にみて平板状
仕切壁７，７．・・・が７字状に配置され、精選小室５
ａが３室設けられたり、第５図に示すように、精選室５
に平面的にみて平板状仕切壁７，７．・・・が十字状に
配置されて、精選小室５ａが４室設けられた実施例もあ
る。

上記に示すように、精選小室５ａは、複数の平板状仕切
壁７．７．・・・によって、２以上の適宜の数だけ設け
ることができる。

該精選室５に複数設けられた各精選小室５ａ。

５ａ、・・・の底部箇所には、夫々吐出口５ｂ、５ｂ。

・・・が穿設されており、吐出管８．８．・・・が連結
されている。

また、粗選室６の底部には排出口６ａが穿設され、排出
管９が連結されている。

前記ストレーナ−プレート３の精選孔３ａ、３ａ。

・・・、粗選孔３ｂ、３ｂ、・・・は、選別室Ａの精選
室５、粗選室６に対応し、第３図に示すように、精選室
５の直上には精選孔３ａ、３ａ、・・・が、粗選室６の
直上には粗選孔３ｂ、３ｂ、・・・が配置された構成と
なっている。

図中１１は、選別室Ａに設けられた軸受部で前記駆動軸
１０を支持している０図中１２はプーリーで、駆動軸１
０の下端に固着され、図示しない、モータに直結し、モ
ータの駆動により、駆動軸１０を回転させ離解用回転羽
根２を回転させる。

〔作用〕

故紙を、白水等が入った撹拌槽１に送り込み、離解用回
転羽根２によって故紙と白水等を同時に撹拌し、抄紙原
料を離解用回転羽根２のエツジ部にて繊維状に離解し、
同時に離解用回転羽ｌｌ１２とストレーナ−プレート３
とでスラッシングし、さらに、それらの剪断、スラッシ
ング等の作用にて、留金、ホントメルト等の異物が分離
し、離解によって生じた繊維のみを含む精選の抄紙原料
がストレーナ−プレート３の精選孔３ａ、３ａ、　・・
・より選別室Ａの精選室５の夫々の精選小室５ａ、５ａ
。

・・・に送り込む、そして、精選小室５ａ、５ａ、・・
・より吐出管８．８、・・・によって、次工程のスクリ
ーン装置等に送り込む。

一方、留金、ホントメルト等の異物を含む粗選状物（リ
ジェクト等）は、粗選孔３ｂ、３ｂ、・・・より粗選室
６に送り込み、異物を取り除いた後、さらに、撹拌槽１
内に送り込み、離解を繰り返す。

〔発明の効果〕

本発明においては、撹拌槽１の底部１ａに円筒状の選別
室Ａを設け、該撹拌槽ｌと選別室Ａとの間にストレーナ
−プレート３を設け、該ストレーナ−プレート３上に離
解用回転羽ＩＩ２を設けてなるパルパーにおいて、その
選別室Ａを中心より半径方向に円形仕切壁４を設けて、
精選室５と粗選室６とに分割し、さらに精選室５の円周
方向を平板状仕切壁７にて区切り、２以上の精選小室５
ａ。

５ａ、・・・を形成し、夫々の精選小室５ａ、５ａ。

・・・に吐出口５ｂを形成し、ストレーナ−プレート３
に穿設した精選孔３ａ及び粗選孔３ｂを夫々精選室５及
び粗選室６に対応させたパルパーとしたことにより、ま
ず第１に撹拌槽ｌ内の水中に溶けた故紙のバルブ化を効
率的にでき、精選抄紙原料と粗選状物に迅速に分離して
、パルパーより次工程に送り出すことができるし、第２
に、さらにその精選抄紙原料を良好な状態で次工程に送
り込むことができる等の効果を奏する。

これらの効果を詳述すると、撹拌槽１の底部ｌａに離解
用回転羽根２及びストレーナ−プレート３を設け、スト
レーナ−プレート３の下方の選別室Ａを、中心より半径
方向に円形仕切壁４を設けて、精選室５と粗選室６とに
分割したことにより、精選室５と粗選室６とは、半径方
向の内側と外側又は外側と内側となり、いずれにしても
、精選室５と粗選室６と独立しつつ、円周全体に形成さ
れたこととなっている。従って、離解用回転羽根２が回
転し、該エツジ部にて離解されると同時に、離解用回転
羽ｔ［ｉ２とストレーナ−プレート３とでスラッシング
され、離解用回転羽＄１１２の回転につれて、どこに位
置（回転角度）でも、精選抄紙原料は、離解用回転羽ｆ
１２の略直下の精選孔３ａ。

３ａ、・・・を介して精選室５に効率的に流入し、同時
に、その精選孔３ａ、３ａ、・・・を通過しない抄紙原
料及び留金、ホントメルト等の異物も、難解用回転羽１
２のどこに位置（回転角度）でも、離解用回転羽根２の
略直下の粗選孔３ｂ、３ｂ、・・・を介して粗選室６内
に掻めて早期に排出させることができる。このように、
撹拌槽１内に異物がいつまでも残留せず、精選抄紙原料
と粗選状物とを掻めて整然と分離が早期且つ確実にでき
ることで、抄紙工程におけるパルパーの難解作業時間を
短縮させることができると共に、良質なる抄紙原料を次
の工程に送ることもでき、ひいては、故紙のパルプ化が
効率的に行われるものである。

従って、従来のようなパルパーにおいて、撹拌槽ｌの異
物の排出口は、離解用回転羽ｆ１２より比較的離れた箇
所、例えば、槽底の端部箇所に設けであるため、離解用
回転羽根２によって故紙より分離した異物は、排出口に
送り込まれるまで時間がかかり、排出口より最も離れた
箇所の異物は排出口にたどり着く以前に槽底に沈澱して
しまうこともあるし、最悪の場合には、撹拌槽１に浮遊
してパルパーの作業効率を低下させる重大なる問題点が
あるが、これが本発明のように、離解用回転羽Ｉ１２の
略直下に粗選室６が存在することにより確実に解決でき
る。

さらに、選別室Ａを半径方向内側と外側又は外側と内側
とに、円形仕切壁４によって、精選室５と粗選室６とを
設けたことによって、撹拌槽１内で撹拌によって故紙よ
り取り出された繊維がストレーナ−プレート３の精選孔
３ａより、迅速に送り込まれるばかりでなく、離解用回
転羽根２によって異物を故紙より分離してなる一方の繊
維部分も容易に精選孔３ａより精選室５内に送り込まれ
ることとなり、従来のパルパーのようにパルプ化された
故紙の繊維を次工程のスクリーン装置等に送り出す吐出
口と、異物を外部に排出する排出口を比較的離して設け
たタイプのものに見られるように、排出口よりパルプ化
された故紙の繊維までが排出されてしまう無駄が本発明
によって格段と減少できるようになった。

このような利点を実現できたのは、選別室Ａを中心より
半径方向に円形仕切壁４を設けて、精選室５と粗選室６
とに分割した比較的簡単なる構成であるが、その効果は
従来のパルパーに比べて極めて顕著なるものである。

次に本発明では、精選室５の円周方向を平板状仕切壁７
にて区切り、２以上の精選小室５ａ、５ａ。

・・・を形成し、夫々の精選小室５ａ、５ａ、・・・に
吐出口５ｂを形成したことによって、精選室５に送り込
まれた１０選抄紙原料は夫々の精選小室５ａ。

５ａ、・・・にて、精選小室５ａごとに分離され、小容
積の精選小室５ａ内の精選抄紙原料は、精選孔３ａ、３
ａ、・・・より入り込む新たな精選抄紙原料の僅かな勢
いによっても、この底部において、略層流状態の流れと
なり、精選小室５ａ内の精選抄紙原料をその底部に沈澱
させないようにできるので、繊維が常に一定密度の精選
抄紙原料を効率的に吐出口５ｂより次工程のスクリーン
装置等に送り出すことができる。

従って、従来のパルパーでは、精選した抄紙原料の貯蔵
部分が比較的容積大なるものであるため、該貯蔵部分の
精選した抄紙原料も比較的大量となり、ストレーナ−プ
レート３の精選孔３ａ、３ａ。

・・・より入り込む新たな精選抄紙原料の勢いによって
も、その底部の吐出口より離れた箇所では流れが略停止
した状態となり、精選抄紙原料中の繊維が沈澱しやすく
、繊維が一定密度となるように、精選抄紙原料の状態を
保ちにくく、該原料を良好な状態で次工程のスクリーン
装置等に送り出すことができない問題点があったが、本
発明によって、大量の精選した抄紙原料でも精選小室５
　ａ　＋　５　ａ、・・・にて小量ずつに分離し、僅か
の流れにても精選抄紙原料がその底部に溜まらず、その
問題点を解決したものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、その第１図
は本発明の要部断面図、第２図は本発明における選別室
の略直上より見た斜視図、第３図は本発明の要部斜視図
、第４図、第５図は第１図乃至第３図とは別の実施例の
要部の平面図である。Ｉ・・・・・・撹拌槽、　　　ｌａ・・・・・・底部、
２・・・・・・離解用回転羽根、３・・・・・・ストレーナ−プレート、Ａ・・・・・・
選別室、　　　４・・・・・・円形仕切壁、５・・・・
・・精選室、　　５ａ・・・・・・精選小室、５ｂ・・
・・・・吐出口、　　　６・・・・・・粗選室、７・・
・・・・平板状仕切壁。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）撹拌槽の底部に円筒状の選別室を設け、該撹拌槽
と選別室との間にストレーナープレートを設け、該スト
レーナープレート上に離解用回転羽根を設けてなるパル
パーにおいて、該選別室を中心より半径方向に円形仕切
壁を設けて、精選室と粗選室とに分割し、さらに精選室
の円周方向を平板状仕切壁にて区切り、２以上の精選小
室に形成し、夫々の精選小室に吐出口を設け、ストレー
ナープレートに穿設した精選孔及び粗選孔を夫々精選室
及び粗選室に対応させたことを特徴としたパルパー。