JPH01213490A - パルパ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は、故紙原料の溶解難処理を行うパルパー。詳し
くはロータ下のストレーナの大径目孔の領域と、小径目
孔の領域との区分方式と形状を変え、これに合わせてロ
ータをも変化させて精製効果を向上させたパルパーに関
する。

（従来の技術） 従来、故紙原料を溶解難処理するパルパーに於いて、槽
底の中央部にロータを設け、その外側に平らなストレー
ナを設けて、該ストレーナを大小２個の扇形領域に区分
し、その小領域に２４〜７０ｍｙｎの大径目孔を設け、
大領域に６〜１５ｍｍの小径目孔を設けて、それぞれの
目孔を通過した溶解離液を小径目孔を通過したものを精
製とし、大径目孔を通過したものを難溶解離性の物質や
非繊維物質を含む粗製の溶解離液とし、それぞれを別系
の後処理装置により処理し、処理効率を高めたものは特
゛公昭５８−１２４０号及び特開昭６１−２１５７８９
号等に公知である。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、前記した従来のパルパーは、ストレーナの大小
２種の目孔が同一平面上に開口しているため、特に大き
い目孔に原料が集中し、精製溶解離液と粗製溶解離液と
の選別精度が低下する問題点があった。

本発明は、前記した従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、ストレーナを領域区分が同心円状で、非平
面のものに改良し、且つ、これにロータを合わせて、精
製溶解離液と粗製溶解離液との選別効果に特に優れたパ
ルパーを提供することを目的とするものである。

口１発明の構成 （問題点を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明の手段は、処理原料中
の難溶解離性の繊維（例えば耐湿紙）や非繊維物質（例
えばビニールシート）のような異物は、吸水性が小さい
ためにパルパーに投入された時、浸水を始める繊維原料
に対し、原形のままで原料液の上層部に浮上して、ロー
タの中心付近に集まり外方へ流動する（この現象はパル
パーの運転を中断して槽内の原料液を排出したとき、前
記異物がロータを被覆したり、絡み付いたりしているこ
とにより立証される）ので、これらの異物をなるべく細
断しないで大径目孔から速やかに排出すれば、これら粗
製溶解離液と精製溶解離液の分離が効率よく行われるこ
とに着目して完成したもので、原料を収容する槽１の底
部の中央にロータ９を設け、このロータ９の周りにスト
レーナ３を配設したパルパーに於いて、前記ストレーナ
３を内周域ａと外周域すとに区分し、その内周域ａを外
周域すよりも低く凹没させて、この内周域ａに異物の排
出に適した大径の目孔５を設け、前記外周域すに精製溶
解離液のみを通す小径の目孔６を設けると共に、前記ロ
ータをストレーナに適合させた構成に存する。

（作　用） 前記のように構成されるパルパーは、ストレーナ３の内
周域ａが外周域すよりも凹没していて、ロータ９の中心
へ向かって降下するシート状又は紐状等の異物、即ち、
難溶解離性質を容入し、大径目孔５と前記ロータ９との
協働により難溶解離性物質を破砕して、槽１の外へ排出
させる。従って、ストレーナ３の平らな外周域すには主
として難溶解離性物質を除かれた溶解離性の繊維原料が
流動し、小径目孔６とロータ９の協働により破砕されて
目孔６を通過し得るようになったものから槽１外へ排出
されて、溶解離性繊維から何溶解離性物質を除かれる所
謂精製が行われる。

そして選別された溶解離繊維の液と難溶解離性物質の液
とは、ストレーナ３の下の隔壁１７により区分された下
流室１５．１６に別々に流入して、混合することなく排
出口１８と１９から次の処理工程へ送られるものである
。

（実　施　例） 以下に本発明に関するパルパーの実施の一例を図面に基
づいて説明する。

図面第１図及び第３図に於いて１はパルパーに於ける槽
で、その平面形状を液体が旋回流動を起こし易い円形、
多角形等に形成し、該槽１の底部２の後記するロータ下
に対応する部分に、中心側の内周域ａと外壁側の外周域
すとに区分して、その内周域ａは外周域す側よりも下降
して凹没するようにしたもので、凹没の形状や寸法は、
処理する原料の状態や混入異物の量等により決定するが
、基準となる一般的な形状は、第１図及び第３図に示す
ように逆円錐形であり、外周域すは同図に示すように平
らに形成した環状のストレーナ３がボルト４により固定
され、このストレーナ３の前記した内周域ａには、難溶
解性物質を通過させる孔径２４〜７０ｍｍの大径目孔５
を設け、外周域すには溶解性繊維のみを通す６〜１５ｍ
ｍの小径目孔６を設けてあり、更に内周域ａには後記す
るロータの羽根と協働させるために従来公知の受刃７を
設けるか、前記目孔５の縁を前記した受刃７の高さまで
高くする等の手段を講じて破砕効果を高め、外周域すの
小径目孔６列の間には、第２図に示すように凸条８を設
けて、溶解能効果を高めるようにしである。

９は前記した槽１内に配設したロータで、槽１の底部２
の中心を貫通させた′垂直回転軸１０に固定し、その中
央部より放射状に突出する複数の撹拌用の羽根１１．１
２を備え、この羽根１１．１２の下面は第１図に示すよ
うに前記したストレーナ３の表面に沿うように形成され
ていて、その正面側にストレーナ３の上面とＯ１５、１
，５１１１ｍの血かな間隔を於いて正対する刃部を備え
ており、この刃部は第３図に示すようにストレーナ３側
に近付く程、回転方向の反対側へ後退していて、その後
退角は軸心線に対して３〜１５°に設定されている。こ
の刃部の正面には、第１図の左側に示す通り、ストレー
ナ３の内周域ａ及び外周域すと協働して、原料の溶解離
性繊維又は異物の破砕を行う、例えば、ステライトライ
ニング等の耐摩耗処理を施した刃板１３．１４がボルト
止めされている。しかし、これらの刃板１３．１４は全
部の羽根１１．１２には付けず、羽根１１．１２へ一つ
置きに収り付けることもあるもので、この場合は、例え
ば、羽根１２のストレ「す３の内周域ａに対応する部分
を、第１図の右側に示すようにストレーナ３より離隔さ
せ、破砕の機能がなくて、脈動を与えるようにするとき
は刃板１４を取り付けない。　又、前記した羽根１１と
１２の刃部には前記のように刃板１３．１４を付けるこ
となく、ステライトの溶接肉盛りを施して耐摩耗性を与
えても良い。

尚、このロータ９における放射状の羽根１１゜１２の出
口角度は、ストレーナ　に於ける内周域ａ側の大径部で
第２図に示すようにβ１−〇〜２０°、外周域す側の大
径部でβ２−１５〜３０°の直線状か、これを基準とす
る曲線状とするものである。

１５、１６は前記したストレーナ３の下側に設けて、環
状隔壁１７により２つに区分した下流室で、内側の下流
室１５はストレーナ３の内周域ａに設けた大径の目孔５
に連通させ、外側の下流室１６は外周域すに設けた小径
の目孔６に連通させて、前記した内側の下流室１５には
溶解離性繊維液を排出して次の処理工程へ送る排出口１
８を設け、外側の下流室１６には溶解離性物質の液を排
出して次の工程へ送る排出口１９を設けである。

２０は前記した槽１の退壁に近い底部２°に設けた排出
口で、前記したストレーナ３を通過できなかった重量異
物（鉄１石等）を排出して受部へ送らせるものである。

ハ１発明の効果 本発明のパルパーは、吸水性を阻止した耐湿紙と非繊維
性の難溶解離性物質が縦回流の上層部に浮上し、ロータ
中心近辺に向かって流下し、ストレーナの凹没する内周
域により粗大片に破砕され、大径目孔を通過して速やか
に下流室に流失するので、パルパー槽内に回流停滞する
時間が短縮される。

ロータの小径側の難溶解離性物質を掴み易い位置で速や
かに破砕処理するから、大径側での従来の処理に比べて
技術改良が計れる。。

パルパー槽内にロープを垂らして異物を巻き付かせて槽
外に排出するためのラガーには収容できない困難な形状
の残留物質を処理回収できるため、パルパーの操業を停
止して槽内掃除をする手数が省けるから、稼動効率上昇
と操業性の向上が計れる。

等の特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関するパルパーの実施の一例の要部を
縦断した側面図。第２図は同上の平面図。第３図は同上
の他の実施例の要部を拡大して示す縦断側面図である。 １：槽　　　　　　２：底部 ８：ロータ　　　　３ニストレーナ ａ：内周域　　　　ｂ：外周域 ５：大径目孔　　　６：小径目孔 手続補正書（自発）　　１ 昭和６２年　９月　３日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原料を収容する槽の底部の中央にロータを設け、このロ
   ータの周りにストレーナを配設したパルパーに於いて、
   前記ストレーナを内周域と外周域とに区分し、その内周
   域を外周域よりも低く凹没させて、この内周域に異物の
   排出に適した大径目孔を設け、前記外周域に精製溶解離
   液のみを通す小径目孔を設けると共に、前記ロータをス
   トレーナに適合させたことを特徴とするパルパー。