JPS63273668A - 親水性膜形成組成物及びその親水性膜並びにその製造方法 - Google Patents

親水性膜形成組成物及びその親水性膜並びにその製造方法

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JPS63273668A
JPS63273668A JP10817087A JP10817087A JPS63273668A JP S63273668 A JPS63273668 A JP S63273668A JP 10817087 A JP10817087 A JP 10817087A JP 10817087 A JP10817087 A JP 10817087A JP S63273668 A JPS63273668 A JP S63273668A
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film
groups
polymer
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JP10817087A
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Ryohei Takiguchi
良平 滝口
Kiyoshi Oguchi
小口 清
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は防曇性を有する親水性膜、それを形成するため
の組成物及び親水性膜の製造方法に関する。
[従来の技術] 浴室用鏡、サングラス、眼鏡レンズ、腕時計のカバーガ
ラス、スキー用ゴーグル等は湿気にふれることが多いの
で曇りやすく、これらの曇りを防止するために従来種々
の試−みがなされた。
特開昭55−69678号は親水性基を含有する光硬化
性エチレン性不飽和化合物と、親水性基を含有しない光
硬化性エチレン性不飽和化合物と、光硬化開始剤とから
なる防曇剤を開示している。しかしながらこの防曇剤で
は親水性基が選択的に表面に存在するわけではないので
防曇性が低い上に、光硬化開始剤を含有しているので耐
光性に劣る。
特開昭57−163568号は紫外線吸収剤を多量に含
有する紫外線じゃへい性ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム
の少なくとも一部をカチオン重合系のエネルギー線硬化
性樹脂組成物で被覆したことを特徴とする防曇性を有す
る農業用フィルムを開示している。カチオン重合系エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物はエネルギー線(紫外線)の
照射により高分子化又は架橋して塗膜を形成するカチオ
ン重合性樹脂組成物で、例えばエポキシ系樹脂、環状エ
ーテル類、ラクトン類、ビニル化合物等である。
しかしながら、これは表面にカチオン重合系エネルギー
線硬化性樹脂組成物の塗膜を形成することにより、ポリ
塩化ビニル系樹脂フィルム中の界面活性剤等の表面移行
及び流出飛散を防止又は抑制したものであるので、防曇
性に関しては必ずしも満足ではなかった。
特開昭58−103533号は防曇フィルムの片面に紫
外線硬化型塗料を塗布し、紫外線照射により硬化させ、
フィルムの防曇持続性を改良することを特徴とする方法
を開示している。この塗料の塗膜は紫外線照射により架
橋されるため、防曇フィルムからの防暑剤の滲出を防止
することができる。しかし塗膜自体に親水性基を有さな
いために特に初期防曇性に劣る他、紫外線硬化型である
ために増感剤を含有しており、日光や蛍光灯の光線中の
紫外線による劣化が著しいという問題がある。
その他特開昭80−100914号及び60−1010
42号は透明性の高い合成樹脂フィルムまたはシートか
らなる基材に透明アセチルセルロース系フィルムをS熱
性接着剤で接合し、しかる後表面をNa OH水溶液等
で親水化処理することを特徴とする防暑性合成樹脂シー
ト状物の製造方法を開示している。
しかしながらこのシート状物は架橋されていないので強
度的に不十分であり、かつ界面活性剤がフィルム内部か
ら徐々に滲゛出することによる防曇効果を期待すること
はできない。その上この親水化処理工程自体全工程を複
雑にしているので、実用的でない。
なお従来からある界面活性剤を樹脂に練込む方法では、
界面活性剤の滲出が著しいので、防曇性持続性が劣る。
[発明が解決しようとする問題点1 以上の通りいまだ十分な防曇性を有するとともに耐久性
(防曇持続性)、耐劣化性、機械的強度等に優れたもの
は提案されていない。
従って本発明の目的は十分な防曇性を有するとともに耐
久性、耐劣化性、機械的強度等に優れた新規な親水性膜
を提供することである。
本発明のもう1つの目的はかかる親水性膜を形成するた
めの組成物を提供することである。
本発明のさらにもう1つの目的はかかる親水性膜を製造
する方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 以上の目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者等は骨格と
なるポリマーと親水性モノマー及び親水性架橋性モノマ
ーとの混合物の塗膜に電子線を照射すると架橋反応によ
り両者が結合し、かつ親水性膜ツマ−が表面に浮き上が
ることにより親水基が表面に多く存在する膜が青られる
ことを発見し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の電子線照射により親水性膜を形成す
る親水性膜形成組成物はポリマーと親水性モノマーと親
水性架橋性モノマーとを含有することを特徴とする。本
発明の組成物は界面活性剤を含有してもよく、さらに必
要に応じ溶剤を含有してもよい。
また本発明の親水性膜はポリマーと親水性モノマーと親
水性架橋性モノマーとを含有する混合物の膜状物に電子
線を照射してなり、前記ポリマーが前記親水性モノマー
及び前記親水性架橋性モノマーと架橋していることを特
徴とする。同様に本発明の親水性膜は界面活性剤を含有
してもよい。
さらに本発明の親水性膜の製造方法はポリマーと親水性
モノマーと親水性架橋性モノマーとを混合し、膜状に塗
布した上で0.5〜2”OMradの電子線を照射する
ことを特徴とする。本方法においても、界面活性剤を混
合物に添加してよい。
本発明に使用するポリマーは親水性膜の骨格となるもの
であるので、造膿性を有する必要がある。
また親水性膜が十分な野命(耐用性)を有するためには
良好な耐水性を有する必要があり、そのためにはポリマ
ーは疎水性を有するのが望ましい。
上記ポリマーは無官能ポリマーと官能ポリマーのいずれ
でもよい。
無官能ポリマーとしては、ポリアクリル酸アルキルエス
テル、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポ
リビニルピロリドン等を使用することができる。
さらに親水性モノマーとの相溶性を良好にするために無
官能ポリマーに親水性基をあらかじめ導入してもよい。
これには後述の親水性基を有するモノマー(親水性モノ
マー)との共重合体とする。
親水性モノマーの無官能ポリマーに対する割合は50モ
ル%以下であり、これを超えると得られる膜の耐水性が
低下する。
さらに部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアセクール等のポリビニルアルコ
ールの誘導体や、ニトロセルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースア
セテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロー
ス等のセルロース誘導体も使用することができる。
一方、官能ポリマーは紫外線により架橋反応を起す官能
基を有するポリマーであり、官能基の例として以下のも
のがある。
アクリロイル基 −0C−〇−CH2 !1 CH3 メタクリロイル基 −QC−C=CH2ア  リ  ル
 基   −CH−CH=CH2官能基はポリマーの分
子量300〜i ooooに1つの割合であるのが望ま
しく、分子量10000当り1つ未満の?J合だと官能
基による架橋効果はほとんどなく、分子量300当り1
つを超える割合だと架橋密度が高くなりすぎる。
官能ポリマーとしてはウレタンアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレ−ト等や、アクリ
ル酸アルキルエステルとアクリル酸−2−ヒドロキシエ
チルとの共重合体の水酸基にアクリル酸クロリド又はア
クリル酸−2−ヒドロキシエチルとジイソシアナートの
1:1付加体を付加することによりアクリロイル基を導
入した共重合体や、アクリル酸アルキルエステルとアク
リル酸の共重合体のカルボキシル基にグリシジルメタク
リレートを付加した共重合体や、ポリビニルブチラール
の残存水酸基にアクリル酸クロリド又はアクリル酸−2
−ヒドロキシエチルとジイソシアナートの1:1付加体
を付加したもの等を使用することができる。
なお上記ポリマーはオリゴマー状でもよいが、造膜性の
観点から分子量は1000〜30万(重量平均)である
のが好ましい。
親水性モノマーは水酸基、カルボキシル基(金属塩)、
アミド基、イミド基、スルホン基、アンモニウム塩基、
リン酸基等の親水性基を含有するモノマーであり、例え
ばアクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル111
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロ
ピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金
lI塩、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピ
ルメタクリルアミド、N−アクリロイルモルフォリン、
N−メタクリロイルモルフォリン、N−メチロールアク
リルアミドニーN−メチロールメタクリルアミド、t−
ブチルアクリルアミド、t−プチルメタクリルアミド、
N−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチ
ルアクリルアミド、N−n−ブトキシアクリルアミド、
N、 N−ジメチルアクリルアミド、N、N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド、N、N−ジメチルアミ
ノプロピルメタクリルアミド、ポリエチレングリコール
モノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメ
タクリレート、グリセロールモノメタクリレート、2−
アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、メタア
クリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、モノ(2−メタクロイロキシエチル)ア
シッドホスフェート等が挙げられる。
親水性架橋性モノマーは水酸基、カルボキシル基(金属
塩)、アミド基、イミド基、スルホン酸基(金属塩)、
アンモニウム塩基、リン酸基等の親水性基と、アクリル
ロイル基、メタクリロイル基、アリル基、エポキシ基等
電子線照射によって容易にラジカルとなる2つ以上の架
橋性官能基を 有するモノマーである。
このような親水性架橋性モノマーとしては例えば、グリ
セロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールメタク
リレートアクリレート等の水酸基を有するもの、エチレ
ングリコール・ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール・ジグリシジルエーテ
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
・ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコール・ジグリシジルエーテルジ(メタ)
アクリレート、グリセリンジグリシジル工−テルジ(メ
タ)アクリレート、ビスフエーノルAジグリシジルエー
テルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート等のジ
オール・ジグリシジルエーテルとアクリル酸との1:2
付加物、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールモノ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールテトラ クリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)ア
クリレート等のペンタエリスリトール誘導体、メチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、アクリルアミド・グリオ
キサール付加体、アクリルアミド・メチロエチレン尿素
縮合物、1,3゜5−トリアクリロイルへキサヒドロs
−トリアジ・ ン、N、N−ジアリルアクリルアミド、
アクリルアミド・メチロールメラミン縮合物、アクリル
アミド・メチロールトリアゾン縮合物、アクリルアミド
・メチロールヒダントイン縮合物、アクリルアミド・メ
チロール尿素、N、N−ジアリルアクリルアミド等のア
クリルアミド誘導体等がある。
本発明の親水性膜形成組成物はまた界面活性剤を含有す
ることができる。界面活性剤は親水性膜から徐々に表面
に滲出することにより防曇性を付与する作用を有する。
親水性膜形成組成物との相溶性が良ければ陰イオン性、
非イオン性及び陽イオン性のいずれの界面活性剤も使用
することができる。
陰イオン性界面活性剤としては脂肪酸塩、アルキル1i
ilエステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレン
スルホン酸−ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸エステル塩等があり、非イオン性界面活性剤
としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステ
ル、オキシエチレンーオキシプロピレンプロックボリマ
ー等があり、陽イオン性界面活性剤としてはアルキルア
ミン、4級アンモニウム塩等がある。
本発明の組成物は必要に応じ溶剤を含有してもよい。溶
剤は単に組成物の流動性を調節するだけでなく、塗膜の
表面に親水性モノマーを浮き上がらせる作用も有するの
で、本発明の親水膜を形成するのに好ましい。使用し得
る溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロパ
ツール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のアル
コール類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メチル
エチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等、又はこれら
の混合溶剤がある。
本発明の親水性膜形成組成物においては、ポリマー10
0重量部当り、親水性モノマーは5〜200重量部であ
る。5重量部未満だと十分な親水性が付与されず、逆に
200重量部を超えると膜の耐水性が低下する。好まし
い親水性モノマーの含有量は20〜150重量部である
親水性架橋性モノマーはポリマー100重量部当り1〜
300垂働部である。1重量部未満だと十分な親水性及
び架橋性が付与されず、逆に300重量部を超えると膜
の耐水性が低下するとともに架橋密度が高くなりすぎる
。好嫌しい親水性架橋性モノマーの含有量は1〜100
重吊部である。
界面活性剤を添加する場合、ポリマー100重量部当り
100重量部以下である。100重量部を超えると界面
活性剤の滲出が多過ぎるようになる。好ましい含有量は
1〜50重量部である。
溶剤の添加量は膜の形成方法により異るが、塗布により
塗膜を形成する場合、組成物中の固形分が5〜sow 
m%、好ましくは5〜30重最%重量るようにする。一
般的には溶剤添加量はポリマー100重量部当り600
0重量部以下とする。
上記本発明の組成物を用い、以下の方法により親水性膜
を形成することができる。
まず適当な粘度に調整した組成物を、グラビアリバース
法、三本リバース法、グラビアダイレクト法、四本リバ
ース法等のロールコート方式により、塗布する。用途に
応じ、塗布をベースフィルム等の支持体上に行うのが好
ましい。ベースフィルムとしては一般に透明なプラスチ
ックを使用するが、装飾等の目的で着色フィルムや不透
明フィルムを使用することもできる。また塗膜との接着
性を向上させるため、易接肴処理をしたフィルムを用い
ることもできる。ベースフィルムの材質としてはポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリイミド、ポリ塩化ビニル等を使用することができる
ベースフィルム等の上に形成した組成、?0の塗膜は溶
剤を蒸発除去するため、ドライヤー等で加熱しながら乾
燥する。加熱温度が高すぎるとモノマー類も蒸発してし
まうので、最高140℃程度とする。
以上のようにして形成した本発明の組成物の塗膜におい
ては、モノマーが表面に浮き上がり、モノマー・リッチ
相とポリマー・リッチ相とからなる傾向があることがわ
かった。これは本発明の重要な特徴である。すなわち、
このような「配向」のため親水性基が表面に相対的に多
く存在し、耐水性、機械的強度等を有するポリマー骨格
部分に支持された親水性膜構造が得られる。
次に、この塗膜に電子線の照射を行う。照射方法として
はエレクトロンカーテン方式、ビームスキャニング方式
等任意の方法を用いることができる。電子線の照射によ
り、ポリマーは官能基の有無にかかわらず架橋可能とな
り、親水性モノマー及び親水性架橋性モノマーがグラフ
ト重合又はブロック重合の形式でポリマーに架橋する。
この点が紫外線照射による架橋と著しい相違点である。
照射する電子線のエネルギーは150〜200kcV程
度であり、照!11量は組成物の組成及び所望する架橋
密度の程度等により異なる。ポリマーに官能基がある程
照射量は少なくてすみ、また架橋密度を高くする程照射
量を多くする必要がある。特に界面活性剤を含有する場
合、架橋密度が高すぎるとその滲出が不十分となり、防
曇作用が低下するので、照射量の制錘は重要である。以
上のことがら一般に照射量は5〜20Mradであり、
0.5M rad未満であると未反応モノマーが残留す
ることがあり、20M radを超えると架橋密度が高
くなりすぎる。
特に個々の組成のものについて言えば、(a)無官能ポ
リマー十親水性モノマーの場合0.5〜15Mradが
好ましく、(b)官能ポリマー士親水性七ツマー十親水
性架橋性モノマーの場合0.5〜15M radが好ま
しく、(C)無官能ポリマー十親水性モノマー十親水性
架橋性モノマー十界面活性剤の場合0.5〜10M r
adが好嫌しく、(d)官能ポリマー+親水性モノマー
十親水性架橋性モノマー十界面活性剤の場合0.5〜I
OM radが好ましい。
このようにして作成した親水性膜は、ポリマー骨格に親
水性モノマー及び親水性架橋性七ツマ−が架橋している
とともに、膜表面に親水性モノマ及び親水性架橋性モノ
マー−の親水基が集中しているという独特のII4造を
有する。また膜全体は架橋しているので、十分な硬度及
び強度を有する。
特に本発明においては親水性モノマーと親水性架橋性モ
ノマーとの相溶性が良く、得られた親水性膜の防曇性は
非常に良好である。
このように表面に存在する親水性基のために、特に水蒸
気が短期間当たるような用途において優れた防曇性を有
する。従って、そのような用途に使用するものには界面
活性剤を含有する必要は特にない。
これに対して、長期間水蒸気に曝される用途に使用する
ものについては、界面活性剤を含有する必要がある。こ
の場合、表面の親水性基が初期防曇性を発揮し、膜中に
存在する界面活性剤は膜表面に付着した水分により表面
に滲出してきて長期防曇性を発揮する。ここで本発明の
親水性膜は架橋しているので、界面活性剤の滲出は徐々
であり、非常に長期間にわたって防曇性を維持すること
ができる。また電子線の照射条件を変えることにより架
橋密度を調節して、界面活性剤の滲出速度をコントロー
ルすることができる。
本発明の親水性膜はベースフィルム上に塗膜として形成
することができるので、ベースフィルムに接着剤を塗布
することにより、鏡や窓等所望の所に貼着することがで
きる。また可撓性とすることもできるので、メガネやゴ
ーグル等の曲面状のものにも貼着できる。
なお本発明の親水性膜はベースフィルム上の塗膜として
形成する場合、0.1〜30μmの厚さを有するように
する。0.1μm未満だと膜強度が弱いのみならず防曇
性が長続きせず、また30μmを超える厚さとしても効
果の一層の向上はほとんど期待できない。
[実 施 例] 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 1 アクリルポリマー溶液300重量部と、親水性モノマー
として2−ヒドロキシエチルメタクリレート1001f
i部と、親水性架橋性モノマーとしてペンタエリスリト
ールトリアクリレート10重伍部と、界面活性剤として
エマルゲン106(花王(株)製)5重量部と、溶剤と
してメチルセルソルブ300重量部とを均一に混合し、
本発明の組成物をa製した。
なおアクリルポリマー溶液の調製は以下の手順で行った
。すなわち、メチルメタクリレート700重量部と、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート390重量部と、ア
ゾビスイソブチロニトリル1.5重量部とメチルセルソ
ルブ2210重量部とを、31!流管及び撹拌器を具備
し、窒素置換したセパラブルフラスコに入れ、N2気流
中で85℃で5時間反応させた。その後さらにアゾビス
イソブチロニトリルを1.5重量部添加し、3時間反応
させた。生成したアクリルポリマー澄液は33重量%の
濃度であり、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)に
より測定したところ、重l平均分子1 (MW )は7
.5x10’であった。またモノマーのピークは認めら
れなかった。
上記組成物をロールコータ−により厚さ50μmのポリ
エステルフィルム(ルミラーTタイプ)に5μmの厚み
で均一に塗布し、ドライヤーで乾燥後、エレクトロンカ
ーテン型EB装置(ES 1社製)により175keV
の電子線を5 M rad照射し、塗膜を硬化させた。
得られた親水性フィルムの防曇性評価は下記テストによ
り行った。
(1)水の接触角テスト。
(2)呼気テスト(呼気により曇りが発生するか、否か
を調べる)。テスト評価 O:曇らず、×:曇り発生 (3)氷水呼気テスト(氷水入りのビーカーにフィルム
を貼り、1分後に呼気をかけて曇りが発生するか否かを
調べる)。
(4)  60℃湯気テスト(60℃の湯気にフィルム
を当てて曇りが発生するか否かを調べる)。
(5)、96℃湯気テスト(96℃の湯気にフィルムを
当てて曇りが発生するか否かを調べる)。
上記(4)〜(5)のテストにおいて、結果を下記の第
1表に示す。
友1且−1二ヱ 第1表に示す各組成の組成物を用いて、実施例1と同様
の方法で親水性フィルムを作成し、同じテストを行った
。結果を同じく第1表に示す。
大1Ulヱ 官能ポリマーとしてウレタンアクリレート100重量部
と、親水性モノマーとしてN、N−ジメチルアクリルア
ミド50重量部と、親水性架橋性モノマーとしてグリセ
リンジグリシジルエーテルジアクリレートと、界面活性
剤として[レオドールTW−01064(花王(株)製
)5重量部と、溶剤としてメチルエチルケトン500重
量部とを混合し、本発明の親水性膜形成用組成物をa製
した。
なおウレタンアクリレートのm’thは以下の通り行っ
た。すなわち、実施例1と同じ装置を用い、その中にブ
チレンアジペート(「ニラボランN−45フ04日本ポ
リウレタン(株)製)650gと、メチルエチルケトン
300qと、イソホロンジイソシアネート444qとを
入れ、60℃で攪、拌しながら、ジプチル錫ジラウレー
ト1qをメチルエチルケトン10gに溶かしたものを滴
下した。
5時間窒素気流中で攪拌しながら2−ヒドロキシエチル
アクリレート232qを滴下し、滴下終了後さらに70
℃で3時間攪拌を継続した。赤外線吸収スペクトルによ
り−NGO基のピークが消失したのを確認して、反応を
終了した。得られたポリマーの重量平均分子量(Mw)
はGPCにより1700であった。
上記組成物を実施例1と同様の方法で易接着性ポリエス
テルフィルム(東洋紡@製K −1522>上に塗布し
、乾燥後同じ電子線照射条件で硬化させた。得られた親
水性!膜の防曇性について、実施例1と同じテストを行
った。結果を第2表に示す。
K1鼠旦ニュユ 実施例11と同様にして、第2表に示す組成の組成物か
ら親水性塗膜のフィルムを形成し、各親水性フィルムに
ついて同じ防曇性のテストを行った。結果を第2表に示
す。
実施例13 実施例1において調製した組成物において゛、界面活性
剤の最を0〜30ilfi部の間で種々に変化させた。
得られた各組成物について、実施例1と同じテストを行
うとともに、長期防曇性を評価するために耐水浸漬テス
トをおこなった。なお耐水浸漬テストは25℃の水にフ
ィルムを24時間浸漬し、水から取り出した後で60℃
湯気テストを行い、防曇性を維持しているか否か調べる
ことからなり、60℃の湯気にさらして1分間曇らなけ
れば(防曇性を維持していれば)○、そうでなければ×
とした。結果を第3表に示す。
衷ILL生 実施例1におけるのと同じ組成物を用いて、同様の方法
で5μmの厚さに塗布を行い、ドライヤーで乾燥させた
。得られた塗膜の種々の照射量で175keVの電子線
を照射し、種々の架ta密度の親水性塗膜を得た。得ら
れた親水性塗膜の防曇性を測定した。結果を電子線照射
量とともに第4表に示す。
衷1」LLユ 実施例2に示す組成の組成物に対して実施例14と同じ
実験を行った。結果を第5表に示す。
比較例1 実施例3において親水性モノマーとしてのグリセロール
モノメタクリレートを使用しない以外全く同じようにし
て、塗膜を形成し、得られた塗膜の防曇性を評価した。
結果を第6表に示す。
比較例2 実施例3において親水性架橋性モノマーとしてのジペン
タエリスリトールペンタアクリレートを使用しない以外
全く同じようにして、塗膜を形成し、得られた塗膜の防
曇性を評価した。結果を第6表に示す。
第6表に示す結果から親水性モノマーと親水性架橋性モ
ノマーとは相乗効果を発揮することがわかり、いずれが
欠けても本発明の防曇効果が得られない。
比較例3 実施例1に示す組成の組成物を塗布後、l”usi o
 nDR8−120LIVli[t (ソマール製)を
用いて紫外線の照射を10分間行った。しかしながら硬
化反応は起きなかった。このことから、本発明の組成物
は電子線によりはじめて架橋(硬化)することがわかる
[発明の効果] 以上の通り本発明の親水性“膜形成組成物は親水性モノ
マー及び親水性架橋性モノマーを表面に析出させて硬化
する性質を有するため、初期防曇性を有する親水性膜を
提供することができる。また電子線により架橋するもの
であるので、熱硬化と比較して架橋密度を自由に調整す
ることができる。
そのため界面活性剤(長期防曇性付与剤)の滲出を制御
することができる。また加熱せずに硬化(架橋)できる
ので、熱に弱い素材にも防曇性を付与できる。さらに紫
外線による架橋のように珊感剤を用いないので、耐候性
が良好であり、長期の使用によっても劣化が少ない。
またこのような組成物から形成される本発明の親水性膜
は表面の親水基により初期防曇性を有し、かつ界面活性
剤を含有する場合には、架橋した構造を通して徐々に滲
出することにより長期にわたり防曇性を維持することが
できる。また架橋しているので十分な機械的強度及び硬
度を有する。その上高温下での防曇特性が優れていると
いう利点も有する。
さらに本発明の製造方法は組成物の塗膜に所望量の電子
線を照射するので、親水性膜の硬化度(架橋密度)を適
当に調節することができ、それによりとくに長期防曇性
をコントロールすることができる。

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子線照射により親水性膜を形成する組成物にお
    いて、ポリマーと、親水性モノマーと親水性架橋性モノ
    マーとを含有することを特徴とする親水性膜形成組成物
  2. (2)特許請求の範囲第1項に記載の親水性膜形成組成
    物において、前記ポリマーが官能基を実質的に有さない
    ことを特徴とする親水性膜形成組成物。
  3. (3)特許請求の範囲第1項に記載の親水性膜形成組成
    物において、前記ポリマーが官能基を有することを特徴
    とする親水性膜形成組成物。
  4. (4)特許請求の範囲第3項に記載の親水性膜形成組成
    物において、前記ポリマーの官能基がアクリロイル基、
    メタクリロイル基、アリル基及びエポキシ基のいずれか
    1種又は2種以上であることを特徴とする親水性膜形成
    組成物。
  5. (5)特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかに記
    載の親水性膜形成組成物において、前記親水性モノマー
    は水酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミド基、
    イミド基、スルホン酸基、アンモニウム塩基及びリン酸
    基のいずれか1種又は2種以上を含有することを特徴と
    する親水性膜形成組成物。
  6. (6)特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記
    載の親水性膜形成組成物において、前記親水性架橋性モ
    ノマーは水酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミ
    ド基、イミド基、スルホン酸基及びその金属塩、アンモ
    ニウム塩基及びリン酸基のいずれか1種又は2種以上の
    親水性基とアクリロイル基、メタクリロイル基、アリル
    基及びエポキシ基のいずれか1種又は2種以上の架橋性
    官能基とを含有することを特徴とする親水性膜形成組成
    物。
  7. (7)特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記
    載の親水性膜形成組成物において、前記ポリマー100
    重量部に対して前記親水性モノマーは5〜200重量部
    であり、前記親水性架橋性モノマーは1〜300重量部
    であることを特徴とする親水性膜形成組成物。
  8. (8)特許請求の範囲第1項乃至第9項のいずれかに記
    載の親水性膜形成組成物において、さらに溶剤を含有す
    ることを特徴とする親水性膜形成組成物。
  9. (9)特許請求の範囲第8項に記載の親水性膜形成にお
    いて、前記溶剤は前記ポリマー100重量部に対して6
    000重量部以下であることを特徴とする親水性膜形成
    組成物。
  10. (10)電子線照射により親水性膜を形成する組成物に
    おいて、ポリマーと、親水性モノマーと、親水性架橋性
    モノマーと界面活性剤とを含有することを特徴とする親
    水性膜形成組成物。
  11. (11)特許請求の範囲第10項に記載の親水性膜形成
    組成物において、前記ポリマーが官能基を実質的に有さ
    ないことを特徴とする親水性膜形成組成物。
  12. (12)特許請求の範囲第10項に記載の親水性膜形成
    組成物において、前記ポリマーが官能基を有することを
    特徴とする親水性膜形成組成物。
  13. (13)特許請求の範囲第12項に記載の親水性膜形成
    組成物において、前記ポリマーの官能基がアクリロイル
    基、メタクリロイル基、アリル基及びエポキシ基のいず
    れか1種又は2種以上であることを特徴とする親水性膜
    形成組成物。
  14. (14)特許請求の範囲第10項乃至第13項のいずれ
    かに記載の親水性膜形成組成物において、前記親水性モ
    ノマーは水酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミ
    ド基、イミド基、スルホン酸基及びその金属塩、アンモ
    ニウム塩基及びリン酸基のいずれか1種又は2種以上を
    含有することを特徴とする親水性膜形成組成物。
  15. (15)特許請求の範囲第10項乃至第14項のいずれ
    かに記載の親水性膜形成組成物において、前記親水性架
    橋性モノマーは水酸基、カルボキシル基及びその金属塩
    、アミド基、イミド基、スルホン酸基及びその金属塩、
    アンモニウム塩基及びリン酸基のいずれか1種又は2種
    以上の親水性基と、アクリロイル基、メタクリロイル基
    、アリル基及びエポキシ基のいずれか1種又は2種以上
    の架橋性官能基とを含有することを特徴とする親水性膜
    形成組成物。
  16. (16)特許請求の範囲第10項乃至第15項のいずれ
    かに記載の親水性膜形成組成物において、前記ポリマー
    100重量部に対して前記親水性モノマーは5〜200
    重量部であり、前記親水性架橋性モノマーは1〜300
    重量部であることを特徴とする親水性膜形成組成物。
  17. (17)特許請求の範囲第10項乃至第16項に記載の
    親水性膜形成組成物において、前記界面活性剤は前記ポ
    リマー100重量部に対して100重量部以下であるこ
    とを特徴とする親水性膜形成組成物。
  18. (18)特許請求の範囲第17項に記載の親水性膜形成
    組成物において、前記界面活性剤は1〜50重量部であ
    ることを特徴とする親水性膜形成組成物。
  19. (19)特許請求の範囲第10項乃至第18項のいずれ
    かに記載の親水性膜形成組成物において、さらに溶剤を
    含有することを特徴とする親水性膜形成組成物。
  20. (20)特許請求の範囲第19項に記載の親水性膜形成
    組成物において、前記溶剤は前記ポリマー100重量部
    に対して6000重量部以下であることを特徴とする親
    水性膜形成組成物。
  21. (21)ポリマーと、親水性モノマーと、親水性架橋性
    モノマーとを含有する混合物の膜状物に電子線を照射し
    てなり、前記ポリマーが前記親水性モノマー及び前記親
    水性架橋性モノマーと架橋していることを特徴とする親
    水性膜。
  22. (22)特許請求の範囲第21項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーが官能基を実質的に有さないことを
    特徴とする親水性膜。
  23. (23)特許請求の範囲第21項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーが官能基を有することを特徴とする
    親水性膜。
  24. (24)特許請求の範囲第23項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーの官能基がアクリロイル基、メタク
    リロイル基、アリル基及びエポキシ基のいずれか1種又
    は2種以上であることを特徴とする親水性膜。
  25. (25)特許請求の範囲第21項乃至第24項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記親水性モノマーは水
    酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミド基、イミ
    ド基、スルホン酸基及びその金属塩、アンモニウム塩基
    及びリン酸基のいずれか1種又は2種以上を含有するこ
    とを特徴とする親水性膜。
  26. (26)特許請求の範囲第21項乃至第25項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記親水性架橋性モノマ
    ーは水酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミド基
    、イミド基、スルホン酸基及びその金属塩、アンモニウ
    ム塩基及びリン酸基のいずれか1種又は2種以上の親水
    性基と、アクリロイル基、メタクリロイル基、アリル基
    及びエポキシ基のいずれか1種又は2種以上の架橋性官
    能基とを含有することを特徴とする親水性膜。
  27. (27)特許請求の範囲第21項乃至第26項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記ポリマー100重量
    部に対して前記親水性モノマーは5〜200重量部であ
    り、前記親水性架橋性モノマーは1〜300重量部ある
    ことを特徴とする親水性膜。
  28. (28)特許請求の範囲第21項乃至第27項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記混合物がさらに溶剤
    を含有することを特徴とする親水性膜。
  29. (29)特許請求の範囲第28項に記載の親水性膜にお
    いて、前記溶剤は前記ポリマー100重量部に対して6
    000重量部以下であることを特徴とする親水性膜。
  30. (30)特許請求の範囲第21項乃至第29項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記親水性基が表面に多
    く存在することを特徴とする親水性膜。
  31. (31)特許請求の範囲第21項乃至第30項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記膜状物が支持体上に
    塗布された塗膜であることを特徴とする親水性膜。
  32. (32)特許請求の範囲第31項に記載の親水性膜にお
    いて、膜厚が0.1〜30μmであることを特徴とする
    親水性膜。
  33. (33)ポリマーと、親水性モノマーと、親水性架橋性
    モノマーと、界面活性剤とを含有する混合物の膜状物に
    電子線を照射してなり、前記ポリマーが前記親水性モノ
    マー及び前記親水性架橋性モノマーと架橋していること
    を特徴とする親水性膜。
  34. (34)特許請求の範囲第33項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーが官能基を実質的に有さないことを
    特徴とする親水性膜。
  35. (35)特許請求の範囲第33項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーが官能基を有することを特徴とする
    親水性膜。
  36. (36)特許請求の範囲第35項に記載の親水性膜にお
    いて、前記ポリマーの官能基がアクリロイル基、メタク
    リロイル基、アリル基及びエポキシ基のいずれか1種又
    は2種以上であることを特徴とする親水性膜。
  37. (37)特許請求の範囲第33項乃至第36項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記親水性モノマーは水
    酸基、カルボキシル基及びその金属塩、アミド基、イミ
    ド基、スルホン酸基及びその金属塩、アンモニウム塩基
    及びリン酸基のいずれか1種又は2種以上を含有するこ
    とを特徴とする親水性膜。
  38. (38)特許請求の範囲第33項及び第37項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記親水性架橋性モノマ
    ーは水酸基、カリボキシル基及びその金属塩、アミド基
    、イミド基、スルホンサン基及びその金属塩、アンモニ
    ウム塩基及びリンサン基のいずれか1種又は2種以上の
    親水性基と、アクリルロイ基、メタクリロイル基、アリ
    ル基及びエポキシ基のいずれか1種又は2種以上の架橋
    性官能基とを含有することを特徴とする親水性膜。
  39. (39)特許請求の範囲第33項乃至第38項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記ポリマー100重量
    部に対して前記親水性モノマーは5〜200重量部であ
    り、前記親水性架橋性モノマーは1〜300重量部であ
    ることを特徴とする親水性膜。
  40. (40)特許請求の範囲第33項乃至第39項に記載の
    親水性膜において、前記界面活性剤は前記ポリマー10
    0重量部に対して100重量部以下であることを特徴と
    する親水性膜。
  41. (41)特許請求の範囲第40項に記載の親水性膜にお
    いて、前記界面活性剤は1〜50重量部であることを特
    徴とする親水性膜。
  42. (42)特許請求の範囲第33項乃至第41項のいずれ
    か記載の親水性膜において、前記親水性基が表面に多く
    存在することを特徴とする親水性膜。
  43. (43)特許請求の範囲第33項乃至第42項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、表面に存在する前記親水
    性基が初期防曇性を発揮し、膜中から滲出する前記界面
    活性剤が長期防曇性を発揮することを特徴とする親水性
    膜。
  44. (44)特許請求の範囲第33項乃至第43項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、前記膜状物が支持体上に
    塗布された塗膜であることを特徴とする親水性膜。
  45. (45)特許請求の範囲第33項乃至第44項のいずれ
    かに記載の親水性膜において、膜厚が0.1〜30μm
    であることを特徴とする親水性膜。
  46. (46)ポリマーと親水性モノマーと親水性架橋性モノ
    マーとを混合し、膜状に塗布した上で0.5〜20Mr
    adの電子線を照射することを特徴とする親水性膜の製
    造方法。
  47. (47)ポリマーと親水性モノマーと親水性架橋性モノ
    マー界面活性剤とを混合し、膜状に塗布した上で0.5
    〜20Mradの電子線を照射することを特徴とする親
    水性膜の製造方法。
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