JPS63270206A - 自動車のサスペンシヨン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車のサスペンション装置に関し、特に左右
のサスペンションの車体側の取り付け部を提供するクロ
スメンバーの改良に関するものである。

（従来の技術およびその問題点） 自動車のサスペンション装置には各種の形式のものあり
、例えばその−例のＷライシュボンサスペンション装置
が実開昭５９−４５１０８号公報に開示されている。こ
こに、この公報に記載されているようなサスペンション
を構成するアッパおヨヒロアーコントロールアームの車
体側の取り付け部位は、車幅方向に配置されたクロスメ
ンバーによって提供するようになっている。

このようなりロスメンバーは、左右のサスペンションに
作用する力、特に横力に耐え得る強度を必要とされるた
めに、断面が大きくなり、重量が嵩んでしまうという欠
点がある。特に、ディファレンシャル等の駆動力伝達部
材を配置するためのスペースを確保するために、このク
ロスメンバーを、直線状ではなく、中央部分を湾曲させ
た場合には、サスペンションからの横力によってこのク
ロスメンバーには曲げモーメントが生ずるので、曲げに
対する剛性も大きなものが必要となり、断面形状が大き
なものとなり、重量も重くなってしまう。

本発明の目的は、断面および重量を増加させることなく
かかるクロスメンバーの強度を充分なものとすることに
ある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明においては、左右
のサスペンションの車体側取り付け部を提供するクロス
メンバーを、車幅方向の中央部分において車体上方側に
曲げ、この車体上方側に曲がったクロスメンバーの中央
部分と、クロスメンバーの車幅方向の両端部分とが連結
部材によって連結するようにしたことを特徴としている
。

本発明によって構成したかかるクロスメンバーの好適な
形状としては、車体前後方向から見てほぼＷ形状をした
ものを挙げることができ、この場合、このクロスメンバ
ーの両端と中央部とを一本の連結部材で連結すればよい
。さらに、この場合において、そのＷ形状の車体下側に
面する左右の接点にのみサスペンションからの横力が作
用するようにすれば、連結部材には圧縮力が作用せず引
張力のみが作用するので、この連結部材を平板等に代表
される断面積の小さな部材とするこができる。

（実施例） 以下に、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

図には本発明を適用して構成した前輪駆動車の後輪サス
ペンション用のクロスメンバー１を示す。

本例のサスペンションはＷウイシニボン式ものであり、
左右の後車輪３Ｌ、３Ｒを回転自在に支持したナックル
アーム５Ｌ、５Ｒの上端には、アッパーコントロールア
ーム７Ｌ、７Ｒが回動可能に連結され、このナックルア
ームの下端にはロアーコントロールアーム９Ｌ、９Ｒが
同じく回動可能に連結されている。これらのコントロー
ルアームは、車幅方向の内側に向かって広がった二股形
状をしており、したがって各アームは車幅方向の前後に
二個の連結部を有している。このため、これらの車体側
の取り付け部を提供するクロスメンバー１は、同一構造
のものが車幅方向に沿って平行に二本配列されており、
その全体形状は、車体前後方向から見てほぼＷ形状とな
ってる。

上記のクロスメンバーは鋼板から構成した閉断面形状を
しており、その車幅方向の中央部分に位置する上方に湾
曲した中央部分ＩＡの両端には、車体上方に傾斜した傾
斜部分ＩＬ、ＩＲが固着された構造となっている。−一
方の側の傾斜部分ＩＲにおいては、その上端に上記のア
ッパーコントロールアーム７Ｒがラバーブッシニ等の部
材を介して回動可能に連結され、その下端にはロアーコ
ントロールアーム９Ｒが同様に回動可能に連結されてい
る。他方の側の傾斜部分ＩＬにも同様に、両アーム７Ｌ
、９Ｌが回動可能に連結されている。

このクロスメンバーの左右両端上面１１，１ｒおよび中
央部分の上端面１ａはほぼ同一高さ位置にあり、これら
の上に、平鋼板からなる連結部材１１が配置されている
。この連結部材１１の中央下面１１ａはクロスメンバー
の上端面１ａに対して、溶接あるいはボルト、ナツト等
の締結金具によって結合されている。ここに、車体の両
側には、車体前後方向にレインフォースメント１３Ｌ１
１３Ｒが配置されてふり、これらは上方に開口したＵ形
断面形状をし、上端が車床面を形成する鋼板１５の下面
に接合され、これによって箱型閉断面を形成している。

これらのレインフォースントの下面１３１，１３ｒに対
して、それぞれ連結部材１１の両端１１１．ｌｌｒを挟
んだ状態で、上記のクロスメンバーの両端上面１１．１
ｒがボルト締めによって結合されている。

なお、このような構成のクロスメンバー１は、上述した
ように車幅方向に平行に二本配列されており、これらの
間には、ディファレンシャル１７が配置されており、ク
ロスメンバーの上方に湾曲した中央部分の下方に開いた
スペースを利用して、駆動力伝達用のシャフトが配置さ
れるようになっている。

このように構成した本例のサスペンションにおイテハ、
Ｗ形状のクロスメンバー１と連結部材１１とによって、
剛接トラス構造が構成されているので、かかるサスペン
ションの車体側取り付け構造の剛性を高めることができ
る。換言すると、クロスメンバー自体を大きい断面を有
する部材とすることなく、剛性の充分に高いサスペンシ
ョン取り付け構造を構成することができ、かかる部分の
重量を軽減することが可能になる。さらに、本例におい
ては、アッパコントロールアームからの力は、レインフ
ォースメントに吸収されるので、連結部材１１には圧縮
応力が生ずることがない。したがって、この連結部材１
１は単に引張力に耐える部材であればよく、本例のよう
に平鋼板で充分である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、サスペンション
の車体側取り付け点を提供するクロスメンバーを、車幅
方向の中央部分で上方に曲がった形状とするとともに、
この中央部分と両端とを連結部材によって連結するよう
にしているので、これらクロスメンバーと連結部材とに
よって剛接トラス構造をしたサスペンション取り付け構
造を構成することができる。したがって、かかる取り付
け構造の車幅方向の剛性を高めることができ、またその
ためにクロスメンバーを大きな断面形状のものとする必
要もない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に従って構成したクロスメンバーの一実施
例を示す側面図である。 トクロスメンバー ７Ｒ，７Ｌ　　アッパコントロールアーム９Ｒ，９Ｌ・
　ロアーコントロールアーム１１　連結部材 １３Ｒ，１３Ｌ　　レインフォースメント１７−デファ
レンシャル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右のサスペンションの車体側取り付け部を提供
   するクロスメンバーが、車幅方向の中央部分において車
   体上方側に曲がっており、この車体上方側に曲がったク
   ロスメンバーの中央部分と、クロスメンバーの車幅方向
   の両端部分とが連結部材によって連結されていることを
   特徴とする自動車のサスペンション装置。
2. （２）特許請求の範囲第１項に記載の装置において、前
   記クロスメンバーは、車体前後方向から見てほぼＷ形状
   をしており、このクロスメンバーの車幅方向の両端と中
   央部とが一本の平板状部材によって連結されていること
   を特徴とする自動車のサスペンション装置。