JPS63251410A - ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に対応するポリラクトンの製造方法 - Google Patents

ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に対応するポリラクトンの製造方法

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JPS63251410A
JPS63251410A JP62085837A JP8583787A JPS63251410A JP S63251410 A JPS63251410 A JP S63251410A JP 62085837 A JP62085837 A JP 62085837A JP 8583787 A JP8583787 A JP 8583787A JP S63251410 A JPS63251410 A JP S63251410A
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plac
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に対応する
ポリラクトン(以下PLACと呼ぶ)の製法に関する。
PLACは、金属イオン封鎖剤、洗剤用ビルダーとして
有用なポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ソーダ(以下P
RASと呼ぶ)の前駆体として工業的に重要である。
(従来の技術) PLA’Cは、最初C,S、 Marvelらによって
合成された。Marvelらは、有機溶剤中のα−クロ
ルアクリル酸に水銀灯の光線を照射して固体のポリ−α
−クロルアクリル酸を沈澱させ単離し、これを水中に溶
かして、かつ沸騰させる事によってPLACが得られる
事を示した。[J 、 Amer、 Chem、 So
a、。
第62巻3495〜3498頁(1940年)〕。
またベルギー国特許第796531号明細書の実施例1
は、この方法を完成させたもので、ベンゼン中でα−ク
ロルアクリル酸を過酸化ベンゾイルの存在下で加熱して
重合させ、沈澱するポリ−α−クロルアクリル酸を分離
し、これを水中に溶解して加熱し、沈澱を分離乾燥し、
PLACを得ているO これらの有機溶剤中でα−ハロゲノアクリル酸を重合さ
せ、得られるポリ−α−ハロゲノアクリル酸をさらに水
中で加熱してPLACを得る方法は、工程数が多く、有
機溶剤を使用するため、装置上費用がかさみ、得られる
製品が高価なものとなってしまう欠点がある。
それ故に近年においては、α−ハロゲノアクリル酸を水
中で重合させ、そのまま加熱する事によってラクトン化
し、PLACを得る方法が提案され、PLAC合成の基
本方法となっている。
例えば、5olvay社による特許公報昭57−392
49によれば、α、β−ジクロルプロピオン酸またはそ
のアルキル誘導体をアルミナ等の触媒の存在下、気相に
おいて脱塩化水素化し、得られるα−クロルアクリル酸
を水中で重合触媒と接触させPLACを得る方法が提案
されている。又、同じ(Sol−vay社による特許公
報昭54−5839によれば、α、β−ジクロルプロピ
オン酸の水溶液を100℃以上の温度に加熱する事によ
ってα−クロルアクリル酸を得、その水溶液に対して重
合触媒を作用させ、PLACを得る方法を提案している
また、:[(oechst社による特許公報昭57−2
7882では、α−クロルアクリル酸の水溶液にラジカ
ル形成作用を有する重合触媒を作用させ、生じるポリ−
α−クロルアクリル酸を単離せず、1時間以上、80〜
100℃の温度に加熱する事によってPLACを得る方
法を提案している。
しかしながら、これらの方法においては、α、β−ジク
ロルプロピオン酸の脱塩化水素反応を引起こすためには
、オートクレーブあるいは特殊な触媒床等の特別な装置
を必要とし、また反応温度等の制御を行うにも様々な計
装上の装置が必要であり、その故にプラント建設の際に
は、多大な費用を必要とするため製品が高価なものとな
ってしまう欠点を有する。また収率も、α、β−ジクロ
ルプロピオン酸ベースで70チ程度であシ、満足できる
ものではなく、しかも残り30’%分がすべて廃液中に
流出するため、廃液処理にも多大な負担がかかつてしま
う欠点も持っている。
さらに、原料であるα、β−ジクロルプロピオン酸を得
るには、一般にアクリル酸に塩素を付加させるが、その
手段としては、光塩素化法と触媒を使用する三方法があ
る。光塩素化法を工業的に実施する場合には、特殊なラ
ンプ及び安全装置が必要であり、また2、3.3−トリ
クロルプロピオン酸等のトリクロル体も副生じて来る等
の欠点を持っている。又、触媒を使用する塩素化法も、
そもそもアクリル酸が極めて重合しやすい物質であるた
め、反応中に重合が進み、効率良くα、β−ジクロルプ
ロピオン酸を得る事は難かしい。
このように、前記した従来の技術によってPLACe製
造しようとすれば、その原料であるα、β−ジクロルプ
ロピオン酸を得る段階においても種々の問題点を抱えて
いる。
一方、Henke1社によるドイツ連邦共和国特許公開
公報K 2061584号には、ポリ−α−オキシアク
リル酸の水溶性塩の製法が記載され、この方法では、α
、β−ジハロゲノアクリル酸、あるいはそのエステルを
塩基性作用を有する製剤と一緒に長時間沸騰加熱し、そ
の際構造不明の中間生成物が沈澱し、これはハロゲンの
残基金倉むラクトンであり、これを分離し、洗浄した後
、引続き熱い苛性ソーダ中に溶かす。冷却した溶液をメ
タノール中に注入する事によυポリーα−オキシアクリ
ル酸ナトリウムが沈澱する。
しかしながら、このHenke1社の方法は、高価なα
、β−ジブロムプロピオン酸を使用する場合に限って収
率良く達成されるという欠点があり、安価なα、β−ジ
クロルプロピオン酸を用いた場合には、収率良(PLA
Cを得る事が出来ないという大きな問題がある。
また、同1(enke1社の特許公開公報の実施例3で
は、α、β−ジブロムプロピオン酸メチル1.0モルに
対して1.15モルの酢酸す) IJウムを作用させ、
水中で沸騰加熱させて水に不溶性の中間体を得ているが
、α、β−ジハロゲノグロビオン酸エステルに対して1
.15倍モル付近のアルカIJ i作用させる条件下で
は、生成してくる物質は主としてα−ハロゲノアクリル
酸エステルであシ、重合開始剤が存在しなければ、加熱
しても、そのまま油状でα−ハロゲノアクリル酸エステ
ルが水中に分散しているにすぎず、PLACを得る事は
出来ない。また、重合開始剤を作用させても生成してく
るポリマーは、ポリ−α−ハロゲノアクリル酸エステル
であシ、これは冷NaOH水には不溶であシ、PLAC
とは全く構造の異る物質である。
したがって、この方法では、PLACを得る事が出来な
い。また、同様な理由でα、β−ジクロルプロピオン酸
メチルと酢酸ナトリウムを作用させても、PLACを製
造する事は不可能である。
以上述べて来たように従来の技術でPLACを製造しよ
うとした場合には、特別な装置を必要としたり、あるい
は収率面で問題がある、あるいは原料が高価なものとな
ってし19等の様々な問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、原料の入手あるいは製造が容易で、か
つ安価であり、同時に特別な装置を必要とせず、簡易な
装置で収率良<PLACを得る方法を提供する事にある
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、長年に亘ってPLACの製造研究を重ね
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 (a)  α、β−ジクロルプロピオン酸エステル水中
で作用させ、対応するα−クロルアクリル酸塩の水溶液
を得、ついで (b)  (a)の工程において使用した塩基性物質1
.0当量に対して0.02〜3.0轟量の酸を(a)の
工程で得られたα−クロルアクリル酸塩の水溶液に作用
させ、重合触媒の存在下、40〜200℃の温度に加熱
する事を特徴とするポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に
対応するポリラクトン(PLAC)の製造方法である。
本発明の対象となるα、β−ジクロルプロピオン酸エス
テルは、炭素数が1〜3の低級アルコール成分を有する
α、β−ジクロルプロピオン酸のエステルであシ、α、
β−ジクロルプロピオン酸メチルが代表的である。これ
らのα、β−ジクロルプロピオン酸エステルは、それぞ
れ対応するアクリル酸に塩素を作用させる事によって容
易に得る事が出来る。例えば、メタノール中アクリル酸
メチルに、40℃以下の温度で塩素を吹き込む事によっ
て85チ以上の収率でα、β−ジクロルプロピオン酸メ
チルを得る事が出来る。(J、 Org。
Chern、 62巻3495頁1940年)また本発
明者らが出願中の特許明細書記載の方法によれば、特定
の含窒素化合物の存在下、アクリル酸エステルと塩素を
反応させることによシ極めて高収率でα、β−ジクロル
プロピオン酸エステルを得る事が可能である。(特願昭
61−280778号) 本発明において使用する塩基性物質としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、水酸化カルシウム、酢酸ナトリウム、アン
モニア、低級アルキルアミン等が使用可能であるが、水
酸化ナトリウムを用いるのが一般的である。
α、β−ジクロルプロピオン酸エステルに対する塩基性
物質の使用量は、モル比で1,9/n〜3.0/n倍の
範囲で使用可能であるが、好ましくは、2.0/n〜2
.4/n倍モルである。
1価の塩基を使用した場合は、モル比で1.9〜3.0
倍の塩基を、又、2価の塩基を使用した場合は、0.9
5〜1.5倍の塩基を使用することになるが、以下の説
明においては、便宜上、1価の塩基(n=1)を例にと
り説明する。
1.9倍モル以下では、(a)の工程において得られる
中間体がα−クロルアクリル酸エステルが主体となり、
これが重合するため得られる重合体はPLACではなく
、ポリ−α−クロルアクリル酸エステルが主体となるも
のであり、これは冷NaOH中には不溶である。
逆に、3.0倍モル以上塩基を使用する事も収率の低下
を引き起こす。
このように本発明における塩基性物質の使用モル比は極
めて重要な意味を持っている。
塩基性物質の濃度は、広い範囲で適用されるが、10〜
30%の範囲で使用するのが良い。
α、β−ジクロルプロピオン酸エステルと塩基水溶液と
を作用させる際の温度は、O℃〜80℃の範囲で良いが
、好ましくは20〜40℃の範囲にコントロールするの
が良い。
(a)の工程において副生したアルコール成分の処理に
ついては、(1)そのi!ま(b)の工程に入シ、重合
後PLACの濾過時に洗浄して取シ除く方法。(2)重
合前に留去しておく方法。(3)重合と同時に留去する
方法の三通りがあり、いずれの方法でも実施可能である
が、重合前あるいは重合中にアルコール成分を留去した
方が、製品PLAC中の不純物として残存するNaC7
含有率を低下させられるので望ましい方法である。また
、廃液処理の面からも、重合前あるいは重合中にアルコ
ール成分の留去を行なった方が好ましい。
(2)の方法を実施する場合の溶液のpHは、広い範囲
で可能であるが、強アルカリ性下ではα−クロルアクリ
ル酸塩の分解が起るため、必要であれば中和した方が良
い。
pHの範囲は、5.0〜8.0が最も良い。蒸留は、常
圧下でも可能であるが、減圧下で行なった方が有利であ
る。
(3)の方法は、重合と同時にア〃コール分を留去する
ため、全反応工程に要する時間及びエネルギーの節約と
なシ工業的に有利な方法である。
(b)の工程で使用する酸としては、塩酸、硫酸、過塩
素酸、硝酸などの無機酸、酢酸、グロピオン酸、ギ酸等
の有機酸を使用する事が出来るが、廃水の問題から見て
無機酸を用いる方が有利であシ、特に塩酸を用いるのが
一般的である。(b)の工程で使用する酸は、重合前に
全量使用しても良く、重合中に逐次滴下しても良い。ま
た、アルコール成分の留去方法とは、任意の組み合わせ
が可能である。
(b)の工程で使用する酸は、本発明を実施するのに不
可欠であシ、(a)の工程で使用した塩基1.0当量に
対して0.02〜3.0当量を使用する必要があシ、好
ましくは、0.05〜1.0当量である。0.02当量
以下の酸、あるいは酸を全く使用しない場合には、重合
系がゼリー状態となシ、PLACが全く得られないか、
あるいは得られても極めてろ過性の悪いものとなってし
まう。
重合の工程で用いる触媒は、過酸化ベンゾイル、クミル
パーオキサイド等の有機過酸化物;過酸化水素、過ホウ
酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモン、過硫
酸すl−IJウムの如き無機過酸化物;レドックス開始
剤およびジアゾ化合物の如きラジカル作用を持つ重合触
媒が使用できる。重合温度は、40〜200℃の温度範
囲で可能であるが、好ましくは、70〜110℃が良い
重合の方法としては、(a)の工程で得たα−クロルア
クリル酸塩水溶液に対して、そのまま所定菫の酸を加え
、重合触媒の存在下、加熱して重合させる方法も一方法
である。
また、重合触媒及び酸を含む水溶液中に、α−クロルア
クリル酸ナトリウム塩水溶液を加えながら加熱する方法
も可能である。
(a)の工程で用いる塩基は、α、β−ジクロルプロピ
オン酸ニスデルに対して1.9〜3.0倍モル使用する
が、これは、1段で全量を使用するのが一般的であるが
、段階的に使用する事も可能である。
特に、第1段階において、まず0.8〜1.2倍モルの
塩基を、α、β−ジクロルプロピオン酸エステルに作用
させ、脱塩化水素反応によってα−クロルアクリル酸エ
ステルを得、α−クロルアクリル酸エステル層と水層と
を分離した後、第2段階において残りの0.7〜2.2
倍モルの塩基を、α−クロルアクリル酸エステルに作用
させる方法を用いた場合には、第1段階において副生し
たNa Cl分を水層中に分離廃棄できるため、第2段
階以降、NaCA含有量を低下させる事が出来、それに
よって、より濃厚なα−クロルアクリル酸塩を得る事が
可能となり、装置の容積効率を上げる事が出来るという
大きな利点を持つ。また、製品中のNaCl含有率を低
下させる事についても有利である。
(作用) α、β−ジクロルプロピオン酸エステルと塩基性物質と
の反応においては、モル比が1=1付近の場合、脱塩化
水素反応のみが優先的に起り、α−クロルアクリル酸エ
ステルを与える。従ってモル比1:1付近ではエステル
の加水分解を起す事は困難であり、1,9倍モル以上の
塩基を使用する事が不可欠である。1.9倍モル以上の
塩基を使用する事でα−クロルアクリル酸塩を高収率で
得る事が可能となる。
モル比1:1付近では、脱塩化水素反応が優先的に起る
事を利用すれば、まず第1段階でα−クロルアクリル酸
エステルを得、油層と水層を分離し、NaClを系外に
出す事が可能となる。これによってα−クロルアクリル
酸塩水溶液中のN a Cl濃度を低下させる事が出来
、α−クロルアクリル酸塩の濃度を上げる事が可能とな
る。
一方、重合によってPLACを得る際には、(a)の工
程で得たα−クロルアクリル酸塩の水溶液に対して、単
に重合触媒を作用させ加熱しただけでは、重合液はゼリ
ー状となり、固型のPLACを得るためには、少くとも
最終PHが2.5以下である必要があり、それ故に、(
a)の工程で使用した塩基1.0当量に対して少くとも
0.02当量の酸を使用して重合させる事が不可欠であ
る。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、原料として安価に入手できるα
、β−ジクロルプロピオン酸エステルヲ使用する事が出
来、特殊な装置を使用する事なく、極く一般的な反応装
置でしかも、高収率でPLACを得る事が可能である。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を示す。
実施例1〜13及び比較例1〜4 500m1容の攪拌機、温度計付きの四ツロフラスコ中
に、所定量の10%塩基水溶液を入れ、α、β−ジクロ
ルプロピオン酸エステA10.5モルを、反応温度30
〜40℃で滴下し、1時間攪拌する。
この溶液を次の方法A、B、Cのいずれか一方法で処理
し、α−クロルアクリル酸塩水溶液を得る。
方法A:20mHgの減圧下、30〜60℃の範囲でア
ルコール成分を留去する。
方法B:常圧で蒸留する。
方法C:アルコール成分の留去を行わず、そのまま次の
工程に進む。
次に、以下に述べる方法、D、Eのいずれか一方法で重
合させる。重合には、いずれの場合も、5チ過硫酸カリ
ウム水溶液13.5fを作用させる。
方法り二所定量の塩酸を加え、温度90〜95℃、4h
rの条件で重合させる。
方法E:所定量の塩酸を加え、温度90〜104℃にて
、蒸留しなから4hrの間重合させる。
重合終了後、冷却して減圧瀝過し、300dの純水で洗
浄する。得られた含水ケーキを、105℃ で4hr乾
燥しPLACを得た。
実施例によって得られたPLACの構造を赤外線スペク
トルで調べた所、So l vay社の特許出願[%公
昭54−5839Jに記載の方法で得たPLACのスペ
クトルと良く一致しておシ、構造が確認された。また、
実施例によって得られたPLAC゛は、いずれも骨格中
には(Jをほとんど含まず(0,5チ以下)、冷NaO
H水中に速やかに溶解する。
表−1に得られた結果をまとめて示す。
なお、残存アルコールは、ガスクロマトグラフィーにて
分析した。PLACは、NaCJ分を差し引いて純PL
AC分とし、2/3がラクトン化していると仮定した分
子量ユニット76をベースとして収率を計算している。
実施例14 30011A!容の攪拌機、温度計付の四ツロフラスコ
中に、10 % NaOH200r (NaOHとして
0.50%ル)を入れ、α、β−ジクロルプロピオン酸
メチル78.5 t (0,5モル)を30℃にて滴下
した。30分後、油層と水層を分離し、油層を反応器中
に入れ、201 NaOH水溶液110 t (NaO
Hとして0.55モル)を30℃で加え溶解する。20
−H?の減圧下にメタノール分を留去し、120fのα
−クロルアクリル酸ナトリウム溶液を得た。残存するメ
タノール濃度は、0.6チであシ、メタノールの除去率
は95.5チであった。この溶液に、水100f、35
%H(Jlo、Ofを加え、90〜95℃に加熱しなが
ら、5チ過硫酸カリウム水溶液13.5fを滴下した。
4hrの間90〜95℃を保った後、実施例1と同様に
してPLAC37,9に得た。NaC7含有率は、00
1チ、純PLAC収量37.9f、収率99.7%であ
った。
比較例5(Henke1社特許明細書の方法)500プ
容の攪拌機、温度計、クーラー付の四ツ目フラスコに、
酢酸ナトリウム(無水)82.0r(1,0モル)を入
れ、水250ft加えて溶解する。
α、β−ジクロルプロピオン酸メチル137f(0,8
7モル)を加え、攪拌しながら加熱し沸騰させた。(モ
ル比は、1:1.15である。)3hrの間、加熱攪拌
を続けたが、固型物は全く出現せず、攪拌を止めると油
層と水層とに分離した。二層をHPLCで分析してみる
と、組成は、2ノ容のフラスコに、4292のα、β−
ジブロムプロピオン酸メチル(1,74モル)と500
1nlの水、及び酢酸すl−IJウム三水塩272fC
2,0モル)を入れ沸騰させる。(モル比は1:1.1
5である。)反応混合物の沸点は、102℃であり、4
hr の間沸騰させたが、固型物は全く出現せず、攪拌
を止めると油層と水層とに分離した。二層の組成は比較
例7 (Henke1社特許明細書の方法)比較例5と
全く同じ仕込みで薬剤を反応させ、5チ過硫酸カリ水溶
液13.5fk作用させながら、3hrの間沸騰状態で
攪拌した。途中から不溶性塊状固型物が出現し、攪拌羽
根や温度計にも付着した。冷却後、塊状物質を取シ出し
、105℃で4hr乾燥した。収量85.05’であっ
た。
この物質の赤外線スペクトルを取ってみると文献(%公
昭54−5839号)等に記載された方法で得たPLA
Cとは異るスペクトルを与え、特徴的なピークとしては
、1750cIn−’付近にエステルのカルボニルと見
られるピークがある。
また、この物質の元素分析を行なってみると、Clを2
8.7%も持っている事が判明した。
さらに、この物質は、冷NaOH水溶液には溶解せず、
この性質もPLACと異なっている点である0 以上の事から考えると、この塊状物質は、ポリ−α−ク
ロルアクリル酸メチルを主体としたものであると推定さ
れる。
手続補正書(自発) 1.事件の表示 昭和62年特許願第85837号 2、発明の名称 ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に対応するポリラクト
ンの製造方法 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 住  所  東京都港区虎ノ門1丁目2番8号5、補正
の内容 (1)明細書第10頁、2〜3行目に[それぞれ対応す
るアクリル酸に」とあるを「それぞれ対応するアクリル
酸エステルに」と訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)α、β−ジクロルプロピオン酸エステル1.
    0モルに対して、1.9/n〜3.0/n倍モルの塩基
    性物質(nは塩基性物質の価数を示す)を水中で作用さ
    せ、対応するα−クロルアクリル酸塩の水溶液を得、つ
    いで、 (b)(a)の工程において使用した塩基性物質1.0
    当量に対して0.02〜3.0当量の酸を、(a)の工
    程で得られたα−クロルアクリル酸塩の水溶液に作用さ
    せ、重合触媒の存在下、40〜200℃の温度に加熱す
    る事を特徴とするポリ−α−ヒドロキシアクリル酸に対
    応するポリラクトンの製法。 2、(a)の工程で副生したアルコール成分を、留去し
    た後、(b)の工程に進む事を特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3、(a)の工程で副生したアルコール成分を、(b)
    の工程における重合と同時に留去する事を特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 4、(a)の工程において、α、β−ジクロルプロピオ
    ン酸エステル1.0モルに対して使用する1.9/n〜
    3.0/n倍モルの塩基性物質(nは塩基性物質の価数
    を示す)の内、第1段階において、まず0.8/n〜1
    .2/n倍モルの塩基性物質をα、β−ジクロルプロピ
    オン酸エステルに作用させ、脱塩化水素反応によってα
    −クロルアクリル酸エステルを得、α−クロルアクリル
    酸エステル層と水層とを分離した後、第2段階において
    残りの0.7/n〜2.2/n倍モルの塩基性物質を第
    1段階で得たα−クロルアクリル酸エステルに作用させ
    る事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
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