JPS63130760A - 暗赤色の着色メツキの形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鉄鋼に暗赤色の着色メッキを形成する方法に
関する。

ここでいう“暗赤色”とは鈍い色調の赤色を意味する。

狐米致貨 従来、溶融亜鉛を用いてメッキを施した溶融亜鉛メッキ
鋼は、建築、土木、電力通信、運輸、農業及び水産等の
部門での材料や施設に至る広範囲な分野において耐食材
料として使用されている。

一方、近年、鉄鋼製品の用途の多様化に伴い、特に、鉄
塔、照明用ポール、ガードレール、種々の仮設用架台、
外板等では、従来の溶融亜鉛メッキ鋼のような金属色の
ものよりも周囲の環境に適合して美観性を呈する着色溶
融亜鉛メッキ鋼が要望されるようになり、今後、建築、
土木、電力通信等のほかに、運輸、農業及び水産等の部
門においても着色溶融亜鉛メッキ鋼の巾広い需要が見込
まれる。

而して、従来の溶融亜鉛メッキ鋼の着色法としては、該
メッキ鋼に塗装により着色することが主として行われて
いるが、熔融亜鉛メッキ鋼のメッキ被膜中のＺｎは活性
なため、塗料の油分の構成分である脂肪酸が徐々にアル
カリ分解して亜鉛面けんを形成するようになる。そのた
め、着色に用いた塗料の皮膜がメッキ皮膜表面に付着せ
ずに剥離するに至る欠点がある。

したがって、従来はこのような欠点を防くために、鉄鋼
に溶融亜鉛を用いてメッキを施し、ついで得られたメッ
キ鋼を大気中に１〜３週間暴露して上記メッキ皮膜上に
さらにＺｎ　（ＯＨ）　２、ＺｎＯ１ＺｎＣＯ３および
ＺｎＣ１□等の腐食生成物を形成させ、ついでメッキ鋼
の表面をクリーニングした後、着色のための塗装を施す
という煩雑な操作を行うことが余儀なくされている。

発明が解決しようとする課題 本発明者は、溶融亜鉛メッキ鋼の着色における畝上の問
題点に鑑みなされたものであって、鉄鋼母材に溶融亜鉛
によるメッキと暗赤色の特定な色相の着色を同時に形成
するための着色メッキ方法を提供することを課題とする
。

以下本発明の詳細な説明する。

髪班ｑ櫃戊 本発明の特徴は、０．２〜０．５重量％Ｔｉ　−０，０
５〜０．１５重量％Ｍｎ　−Ｚｎの組成を有する溶融亜
鉛合金の浴を用いて浴温度５８０〜６００℃で鉄綱母材
にメッキを施し、次いでこれを５００〜５２０℃の温度
の雰囲気中で３０〜７０秒加熱した後、水冷もしくは温
水冷することにより、鉄鋼母材に暗赤色の色相を呈する
着色メッキを形成することにある。

課題を解決するための手段 本発明において、溶融亜鉛合金に使用する亜鉛地金とし
ては、ＪＩＳ　１（２１０７に規定される主として蒸留
亜鉛地金１種（純度９８．５％以上）、最純亜鉛地金（
純度９９．９９％以上）並びに特殊亜鉛地金が例示し得
、これらの亜鉛地金に不可避的に含まれる不純物は、例
えば蒸留亜鉛地金１種ではＰｂ　１．２ｗｔ％以下、Ｃ
ｄ　−１ｒｔ％以下、Ｆｅ　−０２０ｗｔ％以下である
が、本発明ではこれらの不純物の含量が合計で１５ｗｔ
％未溝の亜鉛地金を用いることが好ましい。なお、これ
らの亜鉛地金のうち、蒸留亜鉛地金は通常のフラックス
でメッキ可能であり、かつ濃度も高くなるので実用上好
ましい。

本発明においては、上述したような亜鉛地金にＴｉを０
．２〜０．５重量％、好ましくは０．３重量％及びＭｎ
を０．０５〜０．１５重以下、好ましくは０．１重量％
添加、含有させた溶融亜鉛合金の浴を用いてメッキを行
う。

上記組成の溶融亜鉛合金の浴を用いて暗赤色の着色メッ
キを形成するには、該浴に５８０〜６００℃の浴温度で
鉄鋼母材を１分以上浸漬し、次いで鉄鋼母材を引上げて
５００〜５２０℃の温度の雰囲気中（例えば炉内）で３
０〜７０秒加熱した後、直ちに水冷もしくは温水冷を行
って、暗赤色の色相を呈する酸化膜から成る着色メッキ
を形成する。

上述のように、暗赤色の特定な色相の着色メッキを形成
するには、上記特定な組成の溶融亜鉛合金の浴を用い、
かつ上記特定な浴温度で鉄鋼母材にメッキを施し、次い
で特定な温度条件に加熱し、温水冷することが重要であ
って、上記範囲外の条件下では所望の暗赤色の着色メッ
キは得られない。

発明の効果 以上述べたとおり、本発明によると鉄鋼母材に暗赤色の
特定な色相を呈する着色メッキを形成し得るので、用途
により美観上暗赤色の色彩を有することが望まれる材料
や施設のための耐食性材料を提供することができ、した
がって、メッキ鋼の利用分野を拡張し得る利点がある。

以下実施例により本発明とその効果を具体的に説明する
。

実施例 幅５０ｍｍ　、長さ１００ｍｍ及び厚さ３．２ｍｍの寸
法のＳＳ　４１　綱板を８０℃のアルカリ浴に３０分間
浸漬して脱脂を行った後、湯洗し、次いで塩酸の１０％
溶液に常温で３０分間浸漬して錆を除去した。次に、こ
の鋼板を湯洗後、３５％のＺｎＣ１ｚ　　ＮＨ４Ｃｌ溶
液に６０℃で３０秒間浸漬してフラックス処理を行った
。

このようにして前処理した鋼板を、０．：ｈｔ％Ｔｉ　
−Ｑ、１ｗｔ％Ｍｎ　−Ｚｎの組成のメッキ浴に５８０
〜６００℃の温度で１分間浸漬してメッキを施し、次い
で浴から引上げて５００〜５２０℃の温度の炉内に３０
〜７０秒滞留させた後、炉内から取り出し、直ちに４０
〜６０°Ｃの温度の温水冷を行った。

このようにして得られた鋼板面には暗赤色の色相を呈す
る酸化膜から成るメッキ層が形成された。

得られた着色メッキ鋼板の試験片について、塩水噴霧に
よる腐食試験を２４０時間にわたって行った結果、腐食
減量は６０ｇ／ｒｒ＋であった。

因に、蒸留亜鉛地金を用いて溶融亜鉛メッキを施した通
常の鋼板では上記腐食試験による腐食減量は１２０〜１
５０ｇ／％に達する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）０．２乃至０．５重量％Ｔｉ−０．０５〜０．１
   ５重量％Ｍｎ−Ｚｎの組成を有する溶融メッキ用亜鉛合
   金を用い、浴温度５８０乃至６００℃で鉄鋼母材にメッ
   キを施し、次いでこれを５００〜５２０℃の温度の雰囲
   気中で３０〜７０秒加熱した後、水冷もしくは温水冷す
   ることを特徴とする鉄鋼に暗赤色の着色メッキを形成す
   る方法。