JPS63124816A - 内燃機関の弁作動特性可変制御装置の油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は内燃機関の燃焼室の吸気ポートまたは排気ポー
トに設置された弁の作動時期を可変とするための弁作動
時期制御装置の油圧回路に関する。

〈従来の技術〉 内燃機関の出力を制御する１つの手法として、燃焼室の
吸気ポートまたは排気ポートに設置された弁の開閉タイ
ミングを変化させたり、或いは回転速度範囲に応じて一
部の弁を休止させたりする技術が知られている。

このような弁作動時期の制御装置として、動弁機構の、
特にロッカアームが必要に応じてロス１〜モーシヨンを
行なうようにした機構が知られており、ロッカシャフト
の内部を油路として利用することにより、ロッカアーム
に組込まれた油圧式アクチュエータに作動油圧を供給す
るようにした構造が周知となっている（特開昭６１−１
９９１１号公報参照）。

一方、ロッカシャフト内には、ロッカアームの枢支部を
潤滑する潤滑油を供給する必要かあり、従来は、アクチ
ュエータの作動油圧を断続させる電磁弁にリーク通路を
設け、通常はこのリーク通路を介して低圧、受流量の潤
滑用オイルのみをロッカシャフト内に流しておき、Ｎｌ
ａ弁作動時には、ロッカシャフト内をポンプの吐出ポー
トに直接連通させ、アクチュエータの作動に十分な油圧
を供給するようにしている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかるに、冷間時にあっては、潤滑油の流動性が低く、
電磁弁のリーク通路を経た潤滑油は、抵抗の少ないオイ
ルタンクへの解放側ポートから流出してしまい、ロッカ
シャフトへの流入量が不十分となって暖機性が悪化する
ことが考えられる。

このような従来技術の不都合に鑑み、本発明の主な目的
は、弁作動時期制御装置が非作動時でおっても、ロッカ
シャフト内に十分な潤滑油を行き渡らせることの可能な
弁作動時期制御装置の油圧回路を提供することにおる。

〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、エンジンのクラン
ク軸と同期回転するカムの揚程を燃焼至の吸気ポートま
たは排気ポートに設置された弁に伝達するためのロッカ
アームに設けられたアクチュエータに、前記ロッカアー
ムを枢支するロッカシャフトに内設された油路を介して
油圧を作用させるようにしてなる弁作動時期制御装置の
油圧回路であって、冷間時に於いて前記アクチュエータ
が非作動状態にあっては、前記ロッカシャフト内の油路
の一端がオイルポンプの吐出ポートに連通し、かつ他端
がオイルタンクへの解放ポートに連通するようにされて
いることを特徴とする弁作動時期制御装置の油圧回路を
提供することにより達成される。

〈作用〉 このようにすれば、冷間時アクチュエータが非作動であ
っても、ロッカシャフト内を十分な量の潤滑油が必ず流
過することとなる。

〈実施例〉 以下添付の図面を参照して本発明の好適実施例について
詳細に説明する。

第１図は本発明による第１の実施例を示している。

電磁弁１は４ポート２ポジシヨン構成であり、ポンプポ
ート２、タンクポート３、第１出力ポート４、及び第２
出力ポート５を有しており、常時一方のポジションにば
ね付勢され、励磁状態で他方のポジションに切り変わる
。

ポンプポート２は、潤滑油ポンプ６の吐出口６ａに連な
り、第１．２両出力ポート４．５はロッカシャフト７の
両端７ａ、７ｂにそれぞれ連なり、タンクポート３はエ
ンジン内部に開放している。

モしてロッカシャフト７から弁作動時期制御装置のアク
チュエータ８に作動油圧を供給するようにされている。

アクチュエータ８は、コイルばねにより常時−方の位置
に付勢されおり、油圧を作用させた時に他方の位置に切
り変り、これにより弁作動時期を変化させる。

尚、ロッカシャフト７には、ロッカアーム（図示せず）
の枢支部に潤滑油を供給し得るように潤滑油の吐出孔が
設けられている。

電磁弁１が消磁状態にあっては、ポンプポート２から入
力し、第１出力ポート４から吐出した潤滑油は、ロッカ
シャフト７内を経て第２出力ポート５から電磁弁１内に
再び流入し、タンクポート３から排出される。この状態
では、ポンプポート２からロッカシャフト７の一端７ａ
に至る通路に設けられているオリフィス９を介してロッ
カシャフト７内に流入した潤滑油は、直ちにタンクポー
ト３から解放されているため、アクチュエータ８に十分
な油圧が作用せず、アクチュエータ８は作動しない。

電磁弁１が励磁状態にあっては、電磁弁内部のスプール
位置が変位し、ポンプポート２から流入した潤滑油は第
２出力ポート５から吐出し、ロッカシャフト７の他＠７
ｂから内部に流入する。この状態にあっては、第１出力
ポート４がブロックされているため、油圧的に閉回路と
なり、アクチュエータ８に油圧が作用してアクチュエー
タ８が作動する。

第２図は本発明の第２の実施例を示している。

本実施例に於ては、ロッカシャフト７の両端７ａ、７ｂ
に２ポート２ポジシヨンの電磁弁１１ａ１１１ｂをそれ
ぞれ配しており、ポンプ出力側の電磁弁１１ａは消磁間
、励磁閉動作とし、タンク解放側の電磁弁１１ｂは消磁
間、励磁閉動作としである。

ポンプ側電磁弁１１ａの閉位置側には、リーク通路１０
が設けてあり、従って両電磁弁１１ａ、１１ｂが消磁時
にあっては、潤滑油はリーク通路１０を経てロッカシャ
フト７内に流入し、タンク側電磁弁１１ｂからエンジン
内に排出される。

両電磁弁１１ａ、１１ｂが励磁時には、ポンプ側電磁弁
１１ａが開放され、同時にタンク側電磁弁１１ｂが閉鎖
される。従って、ポンプ油圧がロッカシャフト７に直接
作用し、アクチュエータ８が作動する。

第３図は第３の実施例でおり、ポンプ６の吐出口６ａは
ニガに分岐され、一方は電磁弁２１を介してロッカシャ
フト７の一端７ａに、他方はオリフィス９と逆止弁２０
とを介してロッカシャフト７の他端７ｂに連結される。

電磁弁２１は３ポート２ポジシヨンとされ、第１の実施
例に於ける第２出力ポートが省略されている。

消磁時にポンプ６から吐出された潤滑油は、オリフィス
９を通過してロッカシャフト７の他端７ｂに流入し、電
磁弁２の出力ポート２４を経てタンクポート２３から排
出される。

励磁時は、ポンプポート２２から出力ポート２４を経て
ロッカシャフト７の一端７ａに流入する。

そして逆止弁２０によりロッカシャフト７内が閉回路と
され、アクチュエータ８が作動する。

尚、上記第１、第３の実施例に於て、オリフィス９に代
えて冷間時に開放し、暖機が進行するに従って流路を絞
るようにされた感温弁を用いたり、或いはアクチュエー
タ８の作動圧よりも低圧に設定された減圧弁を用いても
同様な作用を得ることができる。

〈発明の効果〉 このように本発明によれば、極めて簡単な構成により、
アクチュエータが非作動時でおっても、ロッカシャフト
内に十分な量の潤滑油を還流させることか可能となり、
暖機の促進はもとより、空気の混入も削減し得ることか
ら、油圧の応答性と動作の確実性とを向上する上にも効
果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す油圧回路図でおる
。 第２図は第２の実施例を示す油圧回路図でおる。 第３図は第３の実施例を示す油圧回路図である。 １・・・［ａ弁　　　　　２・・・ポンプポート３・・
・タンクポート　　４・・・第１出力ポート５・・・第
２出力ポート　６・・・潤滑油ポンプ６ａ・・・吐出口
　　　　７・・・ロッカシャフト７ａ・・・一端　　　
　　７ｂ・・・他端８・・・アクチュエータ　９・・・
オリフィス１０・・・リーク通路　　１１ａ、１１ｂ・
・・電磁弁２０・・・逆止弁　　　　２１・・・電磁弁
２２・・・ポンプポート　２３・・・タンクポート２４
・・・出力ポート 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代　　　
理　　　人　　弁理士　大　島　陽　−第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 エンジンのクランク軸と同期回転するカムの揚程を燃焼
   室の吸気ポートまたは排気ポートに設置された弁に伝達
   するためのロッカアームに設けられたアクチュエータに
   、前記ロッカアームを枢支するロッカシャフトに内設さ
   れた油路を介して油圧を作用させるようにしてなる弁作
   動時期制御装置の油圧回路であつて、 冷間時に於いて前記アクチュエータが非作動状態にあつ
   ては、前記ロッカシャフト内の油路の一端がオイルポン
   プの吐出ポートに連通し、かつ他端がオイルタンクへの
   解放ポートに連通するようにされていることを特徴とす
   る弁作動時期制御装置の油圧回路。