JPS63105813A

JPS63105813A - スロ−アウエイ式千鳥刃転削工具

Info

Publication number: JPS63105813A
Application number: JP25217186A
Authority: JP
Inventors: Kaoru Masuda; 増田　馨; Nobuo Hiyama; 桧山　信雄
Original assignee: IZUMO SANGYO KK
Current assignee: IZUMO SANGYO KK
Priority date: 1986-10-23
Filing date: 1986-10-23
Publication date: 1988-05-11
Anticipated expiration: 2011-06-26
Also published as: JP2510537B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、多数のスローアウェイチップが円周方向に
交互に正または負のアキシャルレーキ角を付されて装着
されたスローアウェイ式千鳥刃転削工具に関するもので
ある。

［従来の技術］従来より、この種のスローアウェイ式千鳥刃転削工具の
一つとしてスローアウェイ式千鳥刃サイドカッタ（以下
、サイドカッタと略称する。）が知られている。

このサイドカッタは、大径円板状のカッタ本体の外周に
、その一方の端面を基梨にした場合に正となるアキシャ
ルレーキ角を付された複数のスローアウェイチップ（以
下、チップと略称する。）と、負のアキシャルレーキ角
を付された複数のチップとが、円周方向に交互にかつ等
間隔を隔てて装着されたものである。ここで、上記チッ
プは、各々一定のラジアルレーキ角を付されてカッタ本
体に着脱自在に装着されている。

［発明が解決しようとする問題点コところが、上記従来のサイドカッタにおいては、これら
チップが互いに等しいラジアルレーキ角を付されて装着
されているので、各々のチップからカッタ本体に作用す
る切削力の大きさおよび作用方向が互いに等しくなる。

しかも、これらチップが円周方向に等間隔に装着されて
いるので、カッタ本体にはこれらチップによる切削力が
一定の間隔で規則的に作用する。他方、特にこの種のサ
イドカッタにあっては、装着するチップの数が極めて多
い反面カッタ本体が大径円板状をなしているｆこめ、極
めて振動やびびりを発生しやすい構造になっている。

このため、上記従来のサイドカッタにあっては、回転数
等の一定の切削条件により、カッタ本体が上記チップの
切削力に起因する一定周期の振動に共振して小さな振幅
の振動やびびりを発生し、この結果仕上げ面粗度の悪化
を招き、甚だしい場合はチップの切刃の欠損を招いてし
まうという問題があった。

［発明の目的］この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、工具本体
に切削力に起因する小さな振動が発生するのを防止する
ことができるスローアウェイ式千鳥刃転削工具を提供す
ることを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］この発明のスローアウェイ式千鳥刃転削工具は、一部の
チップのラジアルレーキ角をその他のチップのラジアル
レーキ角と異なる角度に設定したものである。

［作用］上記構成からなるスローアウェイ式千鳥刃転削工具にお
いては、異なるラジアルレーキ角を付された一部のチッ
プとその他のチップとでは、工具本体に作用する切削力
の大きさおよび作用方向が異なったものになる。

したがって、これらラジアルレーキ角の異なるチップに
よって上記工具本体に、異なった大きさの切削力が異な
った方向に作用するため、この工具本体に共振を発生す
るような規則的な振動が生じ２ことがなく、この結果上
記切削力に起因する振動やびびりの発生が防止される。

［実施例］第１図〜第５図は、この発明のスローアウェイ式千鳥刃
転削工具の第一実施例であるサイドカッタを示すもので
ある。

第１図〜第３図において、図中符号ｌは大径円板状のカ
ッタ本体（工具本体）を示すものであり、このカッタ本
体Ｉの外周には、凹溝状をなしカッタ本体１の一端面側
に沿うチップ取付座２・・・と他端面側に沿うチップ取
付座３・・・とが、円周方向に等間隔を隔てて交互に形
成されている。そして、これらチップ取付座２・・・、
３・・・に、それぞれデツプ４・・・が装着されている
。

このデツプ４・・・は、第４図および第５図に示すよう
に、超硬合金等からなる方形板状のもので、着座面とさ
れた下面５・・・をそれぞれ上記チップ取付座２・・・
、３・・・のくさび部材６・・・上面に当接させるとと
もに、各々の上面７の稜線部に形成された切刃８．８の
うちの一方をカッタ本体１の外周側に位置させて、ボル
ト９・・・および上記くさび部材６・・・により着脱自
在に装着されている。

ここで、上記チップ取付座２・・・におけるチップ４・
・・は、カッタ本体ｌの一方の基準端面ｌＯに対して正
のアキシャルレーキ角θ１を付されて装着されている。

また、チップ取付座３・・・に装着されたデツプ４・・
・は、負のアキシャルレーキ角−０１とされている。

そして、上記チップ取付座２・・・に装着されたチップ
４・・・のラジアルレーキ角は、円周方向に向けて交互
にα、およびα２とされている。さらに、上記チップ取
付座３・・・に装着されたチップ４・・・のラジアルレ
ーキ角は、円周方向に向けて交互にβ１およびβ、とさ
れている。そして、これらラジアルレーキ角αいα２、
β１、β２の大きさは、それぞれα１〈α１、β１くβ
、になるように設定されている。

以上の構成からなる千鳥刃サイドカッタにおいては、千
鳥刃状に装着されたチップ４・・・の、それぞれのラジ
アルレーキ角α１、α６、β１、β、を互いに異なる角
度に設定しているので、切削時にカッタ本体１に作用す
る切削力の大きさおよびその作用方向が、これらラジア
ルレーキ角の大きさの異なったチップ４・・・間で異な
ったものになる。

したがって、このサイドカッタにあっては、カッタ本体
ｌに交互に異なった大きさの切削力が異なった方向に作
用するため、カッタ本体１にこれが共振するような規則
的な周期の振動が生じることがなく、よっていかなる回
転数においても優れた仕上げ面粗度を得ることができる
。

また、ラジアルレーキ角α１、β１を他のラジアルレー
キ角α７、β、よりも小さく、換言すればマイナス方向
に設定しているので、これらラジアルレーキ角α１、β
、を付したチップ４・・・による切屑の排出性も向上さ
せることができる。

［他の実施例］第６図〜第８図は、この発明のスローアウェイ式千鳥刃
転削工具の第二実施例であるフルサイドカッタを示すも
ので、図中符号１１が大径円板状のカッタ本体（工具本
体）である。

このカッタ本体１１の外周には、その一端面Ｉ２側に開
口するチップ取付座１３・・・、１４・・・と、他端面
１５側に開口するチップ取付座！６・・・、１７・・・
とが円周方向に交互に、かつ軸線に対して反対方向に傾
斜して形成されている。そして、上記デツプ取付座１３
・・・、１４・・・のうちのチップ取付座１３・・・は
、カッタ本体１１の端面１２側に沿って、また上記チッ
プ取付座１６・・・、１７・・・のうちのチップ取付座
１６・・・は、カッタ本体１１の端面１５側に沿って形
成されている。他方、チップ取付座１４・・・、１７・
・・はそれぞれ軸線方向の中央部側に沿って形成されて
いる。さらに、これらチップ取付座１３・・・、１４・
・・あるいはチップ取付座１６・・・、１７・・・は、
それぞれ円周方向に交互に形成されている。

そして、これらチップ取付座１３・・・、１４・・・、
１６・・・、１７・・・に、それぞれ三角形の板状のチ
ップ１８・・・が、第１図〜第３図に示したものと同様
に、千鳥刃状に正負のアキシャルレーキ角θ、、−〇、
を付されて装着されている。

ここで、チップ取付座■３・・・に装着されたチップ１
８・・・のラジアルレーキ角は、円周方向に向けて交互
にα３、α、とされている。また、チップ取付座１４・
・・に装着されたチップ４・・・のラジアルレーキ角も
、円周方向に向けて交互にα３、α、とされている。さ
らに、チップ取付座１６・・・あるいはチップ取付座１
７・・・に装着されたチップ４・・・のラジアルレーキ
角は、各々円周方向に向けて交互にβ３、β４とされて
いる。

また、第９図〜第１１図は、この発明の第三実施例であ
るインターナル・サイドカッタを示すものである。

このインターナル・サイドカッタでは、大径リング板状
のカッタ本体２Ｉの内周面に、その一端面２２側に開口
するチップ取付座２３・・・、２４・・・と、他端面２
５側に開口するチップ取付座２６・・・、２７・・・と
が円周方向に交互に、かつ軸線に対して反対方向に傾斜
して形成されている。そして、上記デツプ取付座２３・
・・、２６・・・は、それぞれチップ取付座２４・・・
、２７・・・よりカッタ本体２１の半径方向に突出して
形成されている。さらに、これらチップ取付座２３・・
・、２４・・あるいはチップ取付座２６・・・、２７・
・・は、それぞれ円周方向に交互に形成されている。

そして、これらチップ取付座２３・・・、２４・・・、
２６・・・、２７・・・に、それぞれ第４図および第５
図に示したものと同形のチップ２８・・・が千鳥刃状に
装着されている。

ここで、このインターナル・サイドカッタにおいては、
これらチップ２８・・・の正のアキシャルレーキ角の大
きさは、それぞれ円周方向に向けて順次θ３．０いθ、
とされ、かつ負のアキシャルレーキ角の大きさは、円周
方向に向けて順次−θ３、−θい−θ５とされている。

また、チップ取付座２３・・・あるいはデツプ取付座１
４・・・に装着されたチップ２８・・・のラジアルレー
キ角は、各々円周方向に向けて交互にα５、αＢとされ
ている。さらに、チップ取付座２６・・・あるいはチッ
プ取付座２７・・・に装着されたチップ２８・・・のラ
ジアルレーキ角は、各々円周方向に向けて交互にβ１、
β８とされている。

以上の構成からなる、上記第二および第三実施例のフル
サイド力ツクおよびインターナル・サイドカツタにあっ
ても、第一実施例に示したサイドカッタと同様の作用効
果を得ることができる。

加えて、上記第三実施例に示したものにあっては、チッ
プ２８・・・のアキシャルレーキ角の大きさら変化させ
ているため、これによって得られる所謂下等ねじれによ
る防振効果との相乗効果により一層優れた防振効果を得
ることができる。

なお、上記第一〜第三実施例においては、いずれもチッ
プ取付座を傾斜させることにより、チップのラジアルレ
ーキ角をそれぞれ異なったものに設定したが、これに限
るものではなく、第１２図および第１３図に示すように
、チップ３３側において上面３０の切刃３１に沿うすく
い而３２を上記上面３０に対して所定の角度δだけ傾斜
さけることにより、互いのラジアルレーキ角を異なった
ものに設定してもよい。これによれば、カッタ本体の製
作がより容易になるとともに、適当な傾斜角度δのチッ
プを適宜選択することにより、正負のラジアルレーキ角
の絶対値の差を切削条件に応じた最適の値に設定するこ
とができる。

さらに、チップ４・・・にそれぞれ２種類づつの異なっ
たラジアルレーキ角を付して装着しているがこれに限る
ものではなく、もっと多種類のラジアルレーキ角を付し
て装着してもよい。

［発明の効果］以上説明したように、この発明のスローアウェイ式千鳥
刃転削工具は、千鳥刃状に装着した複数のチップのうち
の一部のチップのラジアルレーキ角を、残りのチップの
ラジアルレーキ角と異なる角度に設定しているので、工
具本体に作用する切削力の大きさおよび作用方向がチッ
プにより異なる。これにより、工具本体に共振を発生す
るような規則的な周期の振動が生じないため、いかなる
回転数においても優れた仕上げ面粗度を得ることができ
、さらにはチップの欠損を有効に防止ずろことができる
という効果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明のスローアウェイ式千鳥刃転
削工具の一実施例を示すもので、第１図は正面図、第２
図は側面図、第３図は第１図の■−■線視線面断面図４
図および第５図は上記転削工具に装着されているチップ
を示すもので、第４図は側面図、第５図は正面図、第６
図〜第８図はこの発明の第二実施例を示すもので、第６
図は正面図、第７図側面図、第８図は第６図の■−■線
視線面断面図９図〜第１１図はこの発明の第三実施例を
示すもので、第９図は正面図、第１Ｏ図は側面図、第１
１図は第９図のＭ−Ｍ線面断面図、第１２図および第１
３図は上記転削工具に装着される他のデツプの形状を示
すもので、第１２図は側面図、第１３図は正面図である
。１、＋　１，２　＋・・・・・・カッタ本体（工具本体
）、４．１８，２８．３３・・・・・チップ（スローア
ウェイ式チップ）、　　１０，１２．２２・・・・・・
基早端面、２．３．＋３．１４．＋６．１７．２３，２
４，２６゜２７・・・・・・チップ取付座、 θ８．θｔ、０３．０４．θ、・・・・・・アキシャル
レーキ角、α１．α２．α３．α番、α５．αＢ、β１
．β２．β３．β４．β５゜β６・・・・・・ラジアル
レーキ角。

Claims

【特許請求の範囲】工具本体に形成されたチツプ取付座に、上記工具本体の
一の基準端面に対して正のアキシヤルレーキ角を付され
た複数のスローアウエイチツプと、負のアキシヤルレー
キ角を付された複数のスローアウエイチツプとが円周方
向に交互にかつ等間隔を隔てて装着されてなるスローア
ウエイ式千鳥刃転削工具において、一部の上記スローアウエイチツプのラジアルレーキ角を
、その他のスローアウエイチツプのラジアルレーキ角と
異なる角度に設定したことを特徴とするスローアウエイ
式千鳥刃転削工具。