JPS6262422A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6262422A
JPS6262422A JP20316885A JP20316885A JPS6262422A JP S6262422 A JPS6262422 A JP S6262422A JP 20316885 A JP20316885 A JP 20316885A JP 20316885 A JP20316885 A JP 20316885A JP S6262422 A JPS6262422 A JP S6262422A
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JP
Japan
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thermoplastic polyurethane
urea resin
resin
magnetic
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP20316885A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ikuyama
生山 清一
Takahiro Miyazaki
宮崎 孝弘
Hiroshi Yatagai
谷田貝 洋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPS6262422A publication Critical patent/JPS6262422A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体に
関するものであり、さらに詳細には非磁性支持体上に形
成される磁性層に含まれる結合剤の改良に関するもので
ある。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において
、上記磁性層を構成する結合剤に分子中に電子線感応二
重結合を有し、かつ分子鎖中にシロキサン結合を有する
熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を用い、塗料固形分
の凝固性やポットライフの向上、製造工程の簡略化を図
るとともに、得られる磁気記録媒体の熱的特注、耐ブロ
ッキング性、耐久性、走行安定性、磁気特注、電磁変換
特性等の向上を図ろうとするものである。
〔従来の技術〕
従来磁気記録媒体の結合剤には、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、セルロース誘導体、ポリエステル樹脂等が
広く用いられており、更に磁性層の耐摩耗性を改善する
ため、あるいは磁性層の塗膜物性を調整するために、熱
可塑性ポリウレタン樹脂が用いられている。
一方、磁気記録媒体には高密度記録化が要望され、その
結果として磁気記録媒体の磁性層に充填される強磁性粉
末の微粒子化や磁性層表面の平滑化が進められている。
ところが、上述のように磁性層表面の平滑性が向上する
とその接触面積が増大し、磁気記録媒体の走行性、耐久
性に悪影響を与えるばかりでなく、耐ブロッキング性を
著しく劣化せしめる。特に、従来用いられている結合剤
は軟化点が低く耐熱性に劣るので、例えばテープ状の磁
気記録媒体をリールに巻き取って高温下で、あるいは長
時間保存すると、この磁性層に重なり合う非磁性支持体
に対して粘着してしまい、磁性層の剥離等が生じて磁気
記録媒体としての性能を充分に発揮することができない
という問題が生じている。また、強磁性粉末の微粒子化
に伴う比表面積の増加は、この強磁性粉末の結合剤に対
する分散性を著しく劣化させ、充填性や表面光沢性を悪
くするばかりか、磁気記録媒体の重要な特性である電磁
変換特性や粉落、傷付等の走行耐久性の面でも充分な性
能を得ることは困難である。
そこで、上記熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐熱性を向上
して上記磁気記録媒体の耐ブロッキング性を改善するた
め(3熱可塑性ポリウレタン樹脂の成分である低分子量
ジオールの使用比率を高め分子中のウレタン基濃度を増
加した熱可塑性ポリウレタン樹脂を磁気記録媒体の磁性
層の結合剤として用いることが考えられている。
一般にウレタン基濃度を増加させれば、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂の熱的性質を改造することができる。すなわ
ち分子中のウレタン基濃度の増加に伴い軟化点が高くか
つガラス転移点が低い熱可塑性ポリウレタン樹脂が得ら
れる。しかし熱可塑性ポリウレタン樹脂のウレタン基濃
度が増加すると、ケトン系、アルコール系、エステル系
、芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素系の磁気記録媒体
の製造に用いる汎用の溶媒系には不溶となり、わずかに
ジメチルホルムアミドやテトラヒドロフラン等の毒性の
強い溶媒にしか溶解しないという欠点を有する。さらに
、上記ジブチルホルムアミドやテトラヒドロフラン等の
溶剤を磁性層形成のための磁性塗料の溶媒として用いる
と、この磁性塗料が塗られる非磁性支持体の塗布面等、
これら溶剤が触れる材質部分を侵かし、部分的にシワ、
凹凸を発生させたり、場合によってはそれらを溶解する
という虞れもある。したがって、熱可塑性ポリウレタン
樹脂のウレタン基濃度を高めることによる改良には限界
がある。
上述した問題点を解決するために特開昭6〇−7601
7に於て、長鎖ジオーノペ短鎖ジオール、有機ジアミン
及び有機ジイソシアナートを反応させることにより得ら
れる熱可塑性ポリウレタンーウレア樹脂を磁性層の結合
剤として含有した磁気記録媒体が提案された。
上記熱可塑性ポリウレタンーウレア樹脂を結合剤として
用いることにより、磁性層の熱的特性、耐ブロッキング
性、耐久性等を大幅に改善することができ、また上記熱
可塑性ポリウレタンーウレア樹脂が汎用溶媒に可溶であ
るので、製造プロセスにおけるノリノドも大きい。
しかしながら、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
を結合剤として使用した場合には、この結合剤として使
用した場合には、この結合剤を硬化するための硬化剤が
必要となり、硬化工程に長時間の熱処理工程を要したり
、樹脂の体積収縮等の変化による形状劣化等が問題とな
っている。さらに、上記樹脂にあっては硬化剤投入後の
ポットライフが問題となり、磁性塗料の取り扱いに制約
が生じている。
さらに上述した熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を磁
性層の結合剤に用いた場合、樹脂自体の潤滑性に欠ける
ため、走行安定性に問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前記問題点を解決するために提案されたもので
あり、電子線感応二重結合による利点を確保したまま、
熱的性質、耐ブロッキング性、耐久性、走行安定性に優
れ、磁気特性、電磁変換特性の良好な磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の
結果、分子中に電子線感応二重結合を有し、かつ分子鎖
中にシロキサン結合を有する熱可塑性ポリウレタン−ウ
レア樹脂が磁気記録媒体の磁性層の耐ブロッキング性の
向上や走行安定性の向上等に有用で、かつ汎用溶媒系に
容易に溶解し扱い易いことを見い出し本発明を完成する
に至ったものであって、非磁性支持体上に強磁性粉末と
結合剤とを主体とする磁性層が形成されてなる磁気記録
媒体において、上記磁性層が分子中に電子線感応二重結
合を有し、かつ分子鎖中にシロキサン結合を有する熱可
塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を結合剤として含有する
ことを特徴とするものである。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
は、その分子中にウレタン結合とウレア結合(尿素結合
)を有していることが特徴であり、さらに電子線感応二
重結合及びシロキサン結合が導入されていることが特徴
である。
そして、上記ウレタン結合とウレア結合が結合剤樹脂の
熱的性質の改善に重要な役割を果たし、耐熱性の尺度で
ある軟化点温度を高く、そしてガラス転移点温度を低く
することができ、広い温度範囲にわたり安定した磁性層
の物性が維持され、耐ブロッキング性の向上に著しく効
果を発揮する。
すなわち、ウレア基の導入によりウレタン基同様樹脂の
熱的性質を大幅に改善することができる。
更に重要なことは、このウレア基の導入により前述した
ケトン系、アルコール系、エステル系、芳香族炭化水素
系、脂肪族炭化水素系の溶媒を組み合せて用いることで
可溶な樹脂が得られることである。また上記熱可塑性ポ
リウレタン−ウレア樹脂分子中のウレタン基、ウレア基
の濃度を一般の熱可塑性ポリウレタン樹脂より大きくで
きるため、分子−分子間の相互作用が強くなり、得られ
る磁性層の塗膜物性が向上し、耐久性にも効果を発揮す
る。すなわち、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
を磁気記録媒体の結合剤として用いることにより、耐ブ
ロッキング性及び耐久性に優れた磁気記録媒体を提供す
ることができる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のウレタン基及
びウレア基の合計した濃度としては1.8mmo I 
/g〜3.0 mmo I /9であるのが好ましい。
前記濃度が1.8 mmol 7g未満であると樹脂の
軟化点が下がり耐ブロッキング性が改善されず、また前
記濃度が3.9 mmo I 7gを超えると汎用の溶
媒に不溶となり、ジメチルホルムアミド等にしか溶解し
なくなってしまう。またウレア基濃度/ウレタン基濃度
としてはその比率が0.3〜1.6であるのが好ましい
。ウレア基濃度/ウレタン基濃度の比率が0.8未満で
あると汎用の溶媒に不溶となり、またウレア基/ウレタ
ン基濃度の比率が1.6を超えると樹脂のガラス転移点
が高くなってしまう。
また上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂に導入され
る電子線感応二重結合としてはアクリル系やメタクリル
系の二重結合が挙げられるが、これら二重結合は電子線
を照射することによって容易に開裂し架橋構成を構成し
得るので、この樹脂の硬化時間を非常に短縮することが
でき、才た磁性層の耐摩耗性や耐久性等を向上すること
ができる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂への電子線感応
二重結合の導入量は、O,1mmol/g〜1゜Q m
mo l 7gの範囲であることが好ましい。上記二重
結合の導入量がQ、 l mmo I 7g未満である
と硬化反応が速やかに進行しないばかりか、得られる塗
膜の強度等が低下してしまう。また、上記二重結合の導
入量が1.0 mmo I 7gを超えると架橋濃度が
高くなりすぎて却って耐久性の乏しい塗膜構造となって
しまったり、反応性が高くなりすぎて取り扱いが難かし
くなる等の欠点が生じてし才う。
また上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の分子鎖中
に導入されるシロキサン結合は、樹脂自体に潤滑性を付
与し、走行安定性に優れた磁気記録媒体を提供すること
ができる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のシロキサン基
濃度としては0.03mmo l 7g〜8mmo 1
/gであるのが好ましく、  Q、1mmol/g〜Q
、7mmol /9であるのがより好ましい。前記シロ
キサン基濃度が0.08 mmol/、9未満であると
潤滑性を付与することができず、また前記シロキサン基
濃度が3 mm o l /gを超えると、溶婬との溶
解性及び他の結合剤樹脂との相溶性が悪くなるばかりか
、磁性塗膜の破断強度、ヤング率等の物性が劣化する。
ところで、本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−
ウレア樹脂の数平均分子量は2000〜60000、よ
り好ましくは5000〜40000の範囲であることが
好ましい。数平均分子量が2000未満であると樹脂の
塗膜形成能が不充分なものとなり、また数平均分子量が
60000を超えると塗料製造上、混合、移送、塗布な
どの工程において問題を発生する虞れが生ずる。
さらに上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の軟化点
温度は80℃以上、より好ましくは100℃以上である
のが望ましい。軟化点温度がこれ以下であると従来の熱
可塑性ポリウレタン樹脂の性質に近ずくため、耐ブロッ
キング性及び物性の向上が図れなくなる。
また、上記熱可塑性ポリウレタンーウレア樹脂のガラス
転移点温度は0℃以下、より好ましくは一10℃以下で
あるのが望ましい。ガラス転移点温度がこれ以上である
と物性の転移領域が常温に近づくため好ましくない。
次に本発明の磁気記録媒体に用いられる熱可塑性ポリウ
レタン−ウレア樹脂の製造方法について述べる。
熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂は、長鎖ジオール、
短鎖ジオール、有機ジアミンおよび有機ジイソシアナー
トを重付加反応せしめて得られる。
この重付加反応は、長鎖ジオールと短鎖ジオールとの混
合物をあらかじめ有機ジイソシアナートと反応させイソ
シアナート基末端のプレポリマーを調製し、次いで有機
ジアミンを添加し鎖延長とウレア基導入とを行なうプレ
ポリマー法により行なわれる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の製造に用いら
れる長鎖ジオールは、分子量が約500〜約5000で
あって、例えばポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オールおよびポリエーテルエステルグリコール等に大別
される。ポリエステルジオールとしては、具体的には例
えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アセライン酸
等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸またはそれらの低級アルコール
ニステルト、エチレングリコール、l、8−プロピレン
グリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘ
キサングリコール、ジエチレンクリコール、ネオペンチ
ンクリコール、あるいはヒスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物等またはこれらの混合物とを反応して得
られるポリエステルジオール類またはε−カブロラクト
ノ等のラクトンを開環重合して得られるラクトン系のポ
リエステルジオール等が挙げられる。ポリエーテルジオ
ールとしては、例えばポリエチレンクリコール、ポリプ
ロピレンエーテルクリコール、ホリテトラノチレンエー
テルクリコールなどのポリアルキレンエーテルクリコー
ル類またはこれらの共重合ポリエーテルクリコール等が
挙げられる。
また、ポリエーテルエステルグリコールトシては、上記
ポリアルキレンエーテルグリコールをポリオール成分と
して脂肪族または芳香族ジカルボン酸と反応させて得ら
れるポリエステルクリコール類が挙げられる。この長鎖
ジオールの分子量が余り小さすぎると、得られる熱可塑
性ポリウレタン−ウレア樹脂のウレタン基濃度が大きく
なりすぎて樹脂の柔軟性が乏しくなり、また溶剤に対す
る溶解性が悪くなり、磁気記録媒体の結合剤として用い
るのには余り好ましくない。また、長鎖ジオールの分子
量が余り大きすぎるときは、樹脂中の長鎖ジオール含有
量が多くなりすぎて相対的にウレタン基濃度が非常に小
さくなるため、樹脂の耐摩耗性及び耐熱性が低下する。
一方、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の製造に
用いられる短鎖ジオールは、分子量が約50〜約500
であって、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1.4−ブチレングリコール、■、6−ヘキ
サングリコール、ネオペンチルクリコール等の脂肪族グ
リコールあるいはビスフェノールへのエチレンオキサイ
ド付加物またはプロピレンオキサイド付加物、ハイドロ
キノンのエチレンオキサイド付加物等の芳香族ジオール
などがあり、ポリウレタン−ウレア樹脂の所望の性質に
応じてこれらを単独または種々の量比で混合して使用で
きる。
また、上記有機ジアミンとしては、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン、
m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2
,4−トリレンジアミン、2.6−トリレンジアミン、
m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、ジ
フェニルメタビフェニレンジアミン、4,4−ジアミノ
ジフェニルエーテル、■、5−ナフタレンジアミン、2
゜4−ナフタレンジアミンなどの芳香族ジアミン、1.
3−ジアミノメチルシクロヘキサン、l、4−ジアミノ
メチルシクロヘキサン、4,4−ジアミノジシクロヘキ
シルメタン、インホロンジアミンなどの脂環族ジアミン
などが挙げられる。
さらに、上記有機ジイソシアナートとしては、テトラメ
チレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ートなどの脂肪族ジイソシアナート、m−フェニレンジ
イソシアナート、p−フェニレンジイソシアナート、2
.4−1−リレンジイソシアナート、2.6− トリレ
ンジイノシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、3,3−シメトキシー4,4−ビフェニレンジイン
シアンジイソシアナート、4,4−ジイソシアナートジ
フェニルエーテル、■、5−ナフタレンジイノシアナー
ト、2,4−ナフタレンジイソシアナートなどの芳香族
ジイソシアナート、■、3−ジイソシアナートメチルシ
クロヘキサン、1.4−ジイソシアナートメチルシクロ
ヘキサン、4,4−ジインシアナートジシクロヘキシル
メタン、インホロンジイソシアナートなどの脂環族ジイ
ソシアナートなどが挙げられる。
ところで上記反応において、上記長鎖ジオールに対する
上記短鎖ジオールのモル比は8以下であるのが望ましい
。このモル比が余り大きいとウレタン基濃度が高くなり
すぎて、製造されたポリウレタン−ウレア樹脂は、磁性
塗料を作成するときに用いる前述した汎用の溶媒に溶解
できず余り適当でない。短鎖ジオールとしてエチレング
リコール、1,4−ブチレングリコール、1.6−ヘキ
サングリコール等の直鎖ジオールを用いるときは、上述
したモル比は1以下、好ましくは0.5以下が望ましく
、ネオペンチルグリコール等の分岐短鎖ジオールまたは
ビスフェノールへのエチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド付加物等を用いると樹脂の溶解性がよいので直
鎖ジオールに比べ上述したモル比を大きくできる。しか
し、この場合でも上述したモル比が3を余り超えて大き
すぎる場合には、溶解性が悪くなり好韮しくない。また
、上記長鎖ジオールあるいは短鎖ジオールの分子量によ
っては、これらのいずれか一方を単独で用いることも可
能である。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
の製造にあたっては、分子量約500〜約5000の長
鎖ジオールとしては前述した例の中で特にポリエステル
ジオール、中でもポリブチレンアジペート、ポリヘキサ
メチレンアジペート、ポリカブロラクトンジオールを用
いることが好ましい。また分子量約50〜約500の短
鎖ジオールとしては前述した例の中で特に分岐短鎖ジオ
ール、中でもネオペンチルクリコールを用いることが好
ましい。また有機ジアミンとしては前述した例の中で特
にインホロンジアミンを用いることが好ましい。また有
機ジイソシアナートとしては前述した例の中で特に手、
4−ジフェニルメタンジイソシアナート、インホロンジ
インシアナートを用いることが好ましい。
また、本発明で用いる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂の製造において採用される重付加反応の方法としては
、溶融状態で反応させる溶融重合、酢酸エチル、メチル
エチルケトン、アセトン、トルエン等の単独または混合
溶剤などの不活性溶剤に前記記載の原料を溶解せしめて
行なう溶液重合などがあるが、磁気記録媒体の結合剤の
ように溶剤に溶解し使用することの多い樹脂の製造には
、溶液重合が好ましく、特にプレポリマー調製時は溶融
重合し、鎖延長反応を行う前に上記の不活性溶剤を加え
て溶液重合を行うことがより好ましい。
反応に際して、触媒として有機金属化合物、例えばオク
チル酸第1錫、ジブチル錫ジラウレートなどの有機錫化
合物、あるいは三級アミン、例えばN−メチルモルオー
リン、トリエチルアミン等を添加してもよい。また生成
物の安定性を増すために、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
加水分解防止剤等を添加してもよい。
ところで、上述の熱可塑性ポリウレタンーウレア樹脂に
アクリル基やメタクリル基等の電子線感応二重結合を導
入する必要があるが、この導入方法としては、 (1)  熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の出発原
料として電子線感応二重結合を有する有機ジアミン、有
機ジイソシアナートあるいはジオールを用いる方法 (2)  熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の末端O
H基を変性して電子線感応二重結合を導入する方法 が挙げられる。
すなわち、上記(1)の方法によれば、上記電子線感応
二重結合を有する有機ジアミン、有機ジイソシアナート
あるいはジオールが他の原料と重合して熱可塑性ポリウ
レタンーウレア樹脂のポリマー分子鎖の一部を構成し、
この結果得られる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂に
は電子線感応二重結合が導入される。
そして、例えば上記二重結合を有する有機ジアミンを得
るには、アミン基の活性水素a反応するような官能基及
び電子線の照射により容易に開裂する二重結合1例えば を有する化合物と有機トリアミン若しくは有機ジアミン
とを反応させればよい。例えば、グリシジルアクリレー
トまたはグリシジルメタクリレートと有機ジアミンとを
等モル反応させれば、式(ただし、式中R1は水素原子
あるいはメチル基を表わし、R2は炭素数2〜12の2
価の炭化水素基を表わす。) で示されるような電子線感応二重結合を有する有機ジア
ミンが得られる。
また、上記二重結合を有する有機ジインシアナートを得
るには、活性水素及び電子線感応二重結合を有する化合
物a有機トリイソシアナートとを反応させればよい。上
記活性水素及び電子線感応二重結合を有する化合物とし
ては、アクリル酸、ノックリル酸やこれらの2−ヒドロ
キシエチルエステル、2−ヒドロキシプロピルエステル
、2−ヒドロキシブチルエステル、2−ヒドロキシオク
チルエステル、2−ヒドロキシドデシルエステル、2−
ヒドロキシ−8−クロロプロピルニスf /l/、2−
ヒドロキシ−3−アクリルオキシプロピルエステル、2
−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルエステル
、2−ヒト0キシ−3−アセトキシプロピルエステル、
2−ヒドロキシ−3−クロロアセトキシプロピルエステ
ル、2−ヒドロキシ−3−ジクロロアセトキシプロピル
エステル、2−ヒドロキシ−3−トリクロロアセトキシ
プロピルエステル、2−ヒドロキシ−3−クロトニルオ
キシプロピルエステル、2−ヒドロキシ−3−、アリル
オキシエステル等、あるいはトリメチロールプロパンジ
アクリレート、トリメナロールフ〇パンジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タメタクリレート等のヒドロキシポリアクリレート等が
挙げられる。一方、上記有機トリイソシアナートとして
は、式 た置換基を表わす。) で示される化合物や、式 %式% (式中、R4は炭素数2もしくは3の2価の炭化水素基
を表わし、eは4以上の整数を表わす。) で示される化合物等が使用可能である。後者の例として
は2,6−ジイツシアナートヘキサン酸=2−インシア
ナートエチル、2,6−ジイツシアナートヘキサン酸−
8−インシアナートプロピル、2.6−ジイツシアナー
トヘキサン酸−2−インシアナート−2−メチルエチル
等が挙げられるが、これらはいずれもリジンとアミノア
ルコールとのエステルをホスゲン化することにより簡単
に製造することができる。
さらに、上記二重結合を有するジオールを得るには、エ
ポキシ基やアジリジニル基等のOH基と反応する官能基
及び電子線感応二重結合を有する化合物とトリオールと
を反応させればよい。上記エポキシ基あるいはアリジニ
ル基と電子線感応二重結合とを有する化合物としては以
下に示す化合物(a+〜(C1が挙げられる。
(al (cl      La (ただし、式中R5は水素原子またはメチル基を表わし
、nは1〜8の整数を表わす。)このうち、241−ア
ジリジニル)エテルメタクリレート、アリル−2−アジ
リジニルプロピオネート、グリシジルメタクリレート等
を使用するのが好ましい。また、上記トリオールとして
は。
(5)グリセリン HOCH2−C−CH20H H (Bl  グリセリンのエチレンオキサイド付加体HO
CH2CH20CH2−C−CH20CH2CH20H
OH あるいは 「 HOCHz CH20CHz −C−CH20CH2C
H20CH2CI−(20H■ OH (C)2−メチルプロパン−1,2,8−t−ジオール
Ha HOCH2−C−CHz OH ! OH ■)4,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−ヒド
ロキシベンクン CH2CH20H 「 CHz CHz OH (矧 3−メチルベンタン−1,3,5−1−リオール
CH3 HOCH2CH2−C−CH2CH20HCH 旧 1..2.6−ヘキサンドリオールHOCH2CH
CHz CH2CH2CH20HH (Gl  1−ビス(2−ヒトOキシエテル)アミノ−
2−プロパノール HOCH2CH2NCH2CH,z OHHz HC−CH8 CH σ] ンエタノールアミンのプロピレンオキサイド付加
物 HOCH2CH2NCH2CH20H 「 HC−CH2−CH−OH Ha (Il  N−インプロパツールジェタノールアミンの
エチレンオキサイド付加物 HOCH2CH20CH2CH2NCH2CH20CH
2CH20HH2 HC−CH3 CH 等が挙げられる。
一方、上記(2)の方法は、あらかじめ所定の分子量ま
で鎖延長したポリウレタン−ウレア樹脂の両末端に存在
するOH基を変性して電子線感応二重結合を導入すると
いうものである。
上記OH基を変性するには、このOH基の活性水素と反
応し得る官能基と電子線感応二重結合を有する化合物を
直接作用させるか、あるいは活性水素及び電子線感応二
重結合を有する化合物とジイソシアナート化合物とを等
モル反応させてジイソシアナート化合物の一方のNCO
基と上記活性水素との反応による反応生成物を得て、次
に上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の末端OH基
と上記反応生成物の残留しているNCO基とを反応させ
ればよい。
上記ポリウレタン−ウレア樹脂の末端OH基に直接作用
させることのできる化合物としては、先に述べた二重結
合を有するジオールを得る際に用いたエポキシ基あるい
はアジリジニル基と電子線感応二重結合とを有する化合
物が挙げられる。これら化合物をポリウレクンーウレア
樹脂の末端OH基に直接作用させれば電子線感応二重結
合が導入される。この反応式を示せば次のようになる。
−R−0−CH2CH2N−(CH2) n−COCH
2CH=CH2■                 
   R5覆 (ただし、式中Rは熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
を表わし、R5は水素原子、メチル基、nは1〜8の整
数を表わす。) 一方、上記イソシアナート化合物を介して電子線感応二
重結合を導入する際に用いられる活性水素、及び電子線
感応二重結合を有する化合物としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキ
シメチルエステル、2−ヒドロキシエチルエステル、3
−ヒドロキシエチルエステル、4−ヒドロキシブチルエ
ステル、8−ヒドロキシエチルエステルなどのヒドロキ
シアルキルエステル類、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド。
N−メチロールアクリルアミドなどが挙げられる。また
、上記ジイソシアナート化合物としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、インホロンジイソシアナート、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアナート、メチルシクロ
ヘキサンジイソシアナートなどの脂肪族ジイソシアナー
ト、m−フェニレンジイソシアナート、p−フェニレン
ジイソシアナート、2.4−1−リレンジイソシアナー
ト、2.6−ドリレンジイソシアナート、1.3−キシ
リレンジイソシアナート、■、4−キシリレンジイソシ
アナート、1,5−ナフタレンジイソシアナート、4,
4−ジフェニルメタンジイソシアメタンジイソシアナー
ト、3,8−ジメチルビフェニレンジインシアナート、
ジトリレンジイソシアナート、シアニシジンジインンア
ナートなどの芳香族ジインシアナート等が挙げられる。
これらの反応式を示せば次のようになる。
i −0CN−R−NHC・−0−C−C=CI−12OR ■               R OR CR 111□   I R−OH−)−OCN−R−NHC−0−R−QCC=
CH2o      o      )(:”■   
            R R R 00R (ただし、式中Rは熱可塑性ポリウレクンーウは水素原
子あるいはメチル基、をそれぞれ表わす。) さらに、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の主鎖
にシロキサン結合を導入するものであるが、導入法とし
ては熱可塑性ポリウレクンーウレア樹脂の出発原料に、
シロキサン結合を有する化合物を混入しておく方法が挙
げられる。具体的には前記シロキサン結合を有する化合
物としてシロキサン結合を有するジオールあるいはシロ
キサン結合を有するジアミンを用い、長鎖ジオールの一
部分に前記シロキサン結合を有するジオールを混入させ
るか、あるいは有機ジアミンの一部分に前記シロキサン
結合を有するジアミンを混入させればよい。
前記シロキサン結合を有するジオールとしては下記の一
般式で示される化合物が挙げられる。
(ただし、Rは二価の炭化水素基を表わす。)また、前
記シロキサン結合を有するジアミンとしては下記の一般
式で示される化合物が挙げられる。
上記化合物の分子量としては800〜10000のもの
を用いることができる。
また長鎖ジオールの中に予じめシロキサン結合を導入し
たものを用いることもできる。例えばポリエステルジオ
ール、ポリエーテルエステルグリコール等の長鎖ジオー
ルを合成する際前記シロキサン結合を有するジオールを
用いればよい。
上述のように合成した熱可塑性ポリウレタンーウレア樹
脂は他の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂あるいは反応性樹
脂と組み合せて使用することができる。この場合磁性層
の全バインダーに対し上記熱可塑性ポリウレタン−ウレ
ア樹脂の配合割合は10重量%以上であるのが好ましい
。全バインダーζこ対する熱可塑性ポリウレタン−ウレ
ア樹脂の配合割合が10重量%未満であると磁気記録媒
体の耐ブロツキング性の改善は殆んど期待できない。
より好ましくは40重量%以上である。上述した熱可塑
性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均分子量
が10000〜200000で重合度が約200〜20
00程度のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−アクリロニトリル共重合体、熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、ブタジェン−アクリロニトリル
共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セ
ルロース誘導体、ポリエステル樹脂、ポリブタジェン等
の合成ゴム系の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また熱硬
化性樹脂あるいは反応性樹脂としては例えば、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系
反応樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロー
ス−メラミン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂さイノシ
アナートプレポリマーの混合物、メククリル酸塩共重合
体とジイソシアナートプレポリマーの混合物、ポリエス
テルポリオールとポリイソシアナートの混合物、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、低分子量クリコール/高分子量ジ
オール/トリフェニルメクントリイソシアナートの混合
物、ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等が挙げられる
。これらのうち、強磁性粉末に対する分散性の良好なも
のと組合わせて用いることが望ましい。
上述の結合剤に強磁性粉末を分散し有機溶剤に溶解して
非磁性支持体上に塗布することにより磁性層が形成され
る。
本発明で使用される強磁性粉末としては、強磁性酸化鉄
粒子、強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末、大方晶系
バリウムフェライト微粒子、窒化鉄等が挙げられる。
上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般式FeOxで表し
た場合、Xの値が1.38≦X≦1.50の範囲にある
もの、即ちマクヘマイト(γ−PezOa。
X=1.50)、マグネタイト(Fe3O4,X =1
.33)及び(mnらの固溶体(FeOx  、 1.
83(X(1,50)である。さらに、これら強磁性酸
化鉄には、抗磁力をあげる目的でコバルトを添加しても
よい。コバルト含有酸化鉄には、大別してドープ型と被
着型の2種類がある。
上記強磁性二酸化クロムとしては、Cr0z あるいは
これらに抗磁力を向上させる目的でRu、Sn。
Te  、sb  、 Fe  、Ti  、V、Mn
等の少なくとも一種を添加したものを使用できる。
強磁性合金粉末としては、Fe 、 Co 、 Ni 
 。
Fe−Co、Fe−Ni、Fe −Co −Ni  、
C。
−Ni 、Pe−Co−B、Fe−Co −Cr −B
Mn −Bi  、 Mn −kl  、 Fe −C
o −V等が使用でき、またこれらに種々の特性を改善
する目的でkl 、 Si 、Ti 、 Cr 、 M
n 、 Cu 、Zn等の金属成分を添加してもよい。
さらに上記磁性層には、前記の結合剤、強磁性微粉末の
他に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤
、防錆剤等が加えられてもよい。
上記分散剤(顔料湿潤剤)としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミテン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜18個の脂
肪酸(几C0OH。
Rは炭素数11〜17個のアルキルまたはアルケニル基
)、前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li。
Na、に等)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca。
Ba  )から成る金属石鹸、前記の脂肪酸エステルの
弗素を含有した化合物、前記の脂肪酸のアミド、ポリア
ルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル、トリアル
キルポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩(アルキ
ルは炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレ
ンなど)、等が使用される。この他に炭素数12以上の
高級アルコール、及びこれらの他に硫酸エステル等も使
用可能である。これらの分散剤は結合剤100重量部に
対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
上記潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサン(アル
キルは炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシロキサン
(アルコキシは炭素数1〜4個)、モノアルキルモノア
ルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、
アルコキシは炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサ
ン、フロロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数
1〜5個)などのシリコンオイル、グラファイトなどの
導電性微粉末、二硫化モリブデン、二硫化タングステン
などのis微粉末、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエ
チレンなどのプラスチック微粉末、α−オレフィン重合
物、常温で液状の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフィ
ン二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数約2
0)、炭素数12〜20個の一塩基注脂肪酸と炭素数3
〜12個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル類
、フルオロカーボン類などが使用できる。これらの潤滑
剤は結合剤100重量部に対して0.2〜20重量部の
範囲で添加される。
上記研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融アル
ミナ、炭化ケイ素、酸化クロム(CrzO3)。
コランダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダイ
ヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと
磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤はモース硬度
が5以上であり、平均粒子径が0.05〜5μの大きさ
のものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μである
。これらの研磨剤は結合剤100重量部に対して0.5
〜20重量部の範囲で添加される。
上記帯電防止剤としては、カーホンブランク、カーボン
ブランクグラフトポリマーなどの導電性微粉末、サポニ
ンなどの天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系、クリシドール系などのノニオン界面活性剤
、高級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピ
リジンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオ
ン界面活性剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸
エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオ
ン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミ
ンアルコールの硫酸またはリン酸エステル類等の両性活
性剤などが使用される。上記の導電性微粉末は結合剤1
00重量部に対して0゜2〜20重量部が、界面活性剤
は0.1〜10重量部の範囲で添加される。これらの界
面活性剤は単独または混合して添加してもよい。これら
は帯電防止剤として用いられるものであるが、時として
その他の目的、例えば分散、磁気特注の改良、潤滑性の
改良、塗布助剤として適用される場合もある。
上記防錆剤としては、リン酸、スルファミド、グアニジ
ン、ピリジン、アミン、尿素、シンククロメート、カル
シウムクロメート、ストロンチウムクロメートなどが使
用できるが、特にジシクロヘキシルアミンナイトライト
、シクロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロピルア
ミンナイトライト、ジェタノールアミンホスフェート、
シクロヘキシルアンモニウムカーホネート、ヘキサメチ
レンジアミンカーボネート、プロピレンジアミンステア
レート、グアニジンカーホネート、トリエタノールアミ
ンナイトライト、モルフォリンステアレートなどの気化
性防錆剤(アミン、アミ訃′またはイミドの無機酸塩ま
たは有機酸塩)を使用すると防錆効果が向上する。これ
らの防錆剤は強磁性徴粉末100重量部に対して0.0
1〜20重量部の範囲で使用される。
また岳注層の構成材料は有機溶剤に溶かして磁性塗料を
調製し、これを非磁性支持体上(こ塗布するが、その磁
性塗料の溶剤としてはアセトン、メナルエナルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル
、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル系、
グリコールジメチルエーテル、クリコールモノエチルエ
ーテル、ジオキサン等のグリコールエーテル系、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン
、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、メチレンクロライド、
メチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチ
レンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素炭化水
素等が挙げられる。また非磁性支持体の素材としてはポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテ
ート、セルロースダイアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等
のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド
、ポリアミドイミド等のプラスチックの他に用途に応じ
てアルミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非
磁性合金などの非磁性金属類、ガラス、陶器、磁器など
のセラミック類1紙、バライタまたはポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−ブテン共重合体などの炭素数
2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布またはラミネー
トした紙などの紙類も使用できる。又非磁性支持体の形
態はフィルム、テープ、シート、ディスク、カード、ド
ラム等いずれでも良い。
前述したような構成からなる磁性塗料を非磁性支持体上
に常法に従って塗布し乾燥させた後、その塗膜をカレン
ダー処理して電子線を照射する。
電子線の照射量は約1 = 10 Mraaの範囲であ
ることが好ましく、約2〜? Mradであるのがより
望ましい。また照射エネルギー(加速電圧)は約100
KeV以上とするのがよい。なお、上記カレンダー処理
は、電子線照射後に行なってもよい。
〔作 用〕
熱可塑性ポリワレクン−ウレア樹脂中のウレタン基、ウ
レア基、さらにはシロキサン結合の作用により、磁性粉
末に対する親和性が大幅に向上する。したがって、これ
を結合剤とすることにより、超微粒子化された磁性粉末
や磁化量の大きい磁性粉末であっても良好に分散される
同時に、シロキサ結合は潤滑作用を有し、これにより良
好な走行性が付与される。
一方、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂中に導入され
る電子線感応二重結合により、磁性層は電子線の照射に
より簡単に硬化される。     11 yH,,4q
”!!ief IJつ2,7−ウ2ア、1.6□、1用
溶媒系に可溶であり、取り扱いが簡便である。 。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではない。
樹脂合成例 分子中にシロキサン結合及び電子面感応二重結合を含有
する熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を前述の合成方
法に従って合成した。第1表に合成した樹脂の特性を示
す。
第1表 数千均分 ウレタン ウレア基 シロキサ 電子aW子
量   基濃度  濃度   ン濃度  応二重結合濃
度 (mmoLi) (mmol/、9) (rrmo+/
7  (trmol/、9) (mlTIQ樹脂A  
18000  1.5   0.8   0.2   
0.2樹脂B  18000  1.5   0.8 
  0.4   0.2樹脂Cl8000  1.5 
   0.8   0.6   0.2樹脂D  l8
000  1.5   1.0   0.4   0.
2樹脂E25000   ]−,51,00,40,2
14tJfJ’8F  lR11nfl   1.FI
     n     (10,4)。
実施例I C。
も被着7−Fezoa         100重量部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 12.5  〃(U
、C,C,社製VAGH) 熱可塑性ポリウレタンーウレア樹脂12.5  〃(樹
脂A) 分散剤(レシチン)         1 〃潤滑剤(
シリコンオイル)      1 〃研磨剤(CrzO
a)           2  〃メチルエチルケト
ン        100 〃メチルイソブチルケトン
      50〃トルエン            
 50〃上記組成物をボールミルにて48時間混合し3
μフイルタでろ過した後、16μ厚のポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に乾燥後の厚みが6μとなるよう
に塗布し、磁場配向処理を行なった後、電子iIi!i
15 Mrad照射して硬化した。これをカレンダー処
理した後、%インチ幅に裁断しサンプルテープを作成し
た。
実施例2 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂B)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
実施例8 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタンーウレア
樹脂(樹脂C)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
実施例4 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂D)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
実施例5 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂E)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
比較例1 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂F)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
比較例2 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂G)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
比較例3 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂H)を用い、先の実施例1と同様な方法によ
ってサンプルテープを作成した。
以上のサンプルテープの動摩擦係数、粉落ち量、粘着特
性、ステル特性の測定結果を第2表に示す。
なお、動摩擦係数は低速のテープ速度(0,4M/廐)
における磁性層表面とIsステンレスとの摩擦係数(荷
重50g)として測定した。粉落ち量は、60分シャト
ル100回走行後のヘッドドラム、ガイド等への粉落ち
量を目視にて観察し、最高を0点、最低を一5点として
評価した。粘着特性は、サンプルチー°プヲリールに巻
いて、温度40℃、湿度8096の条件下に24時間放
置後、サンプルテープの剥れ具合を目視により評価し、
10点法で採点したものであり、粘着特性が良好なもの
ほど低い点数とした。スチル特性は、サンプルテープに
4.2 MHzの映像信号を記録し、再生出力が50%
に減衰するまでの時間を測定した。
第2表 第2表の結果からも明らかなように、シロキサン結合を
含有する熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を磁性層の
結合剤に用いることにより磁気記録媒体の走行性、耐ブ
ロッキング性、耐久性、磁性粉末の分散性等が大幅に改
善される。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
分子中に電子線感応二重結合及びシロキサン結合を有す
る熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を磁性層の結合剤
としているので、磁性粉末に対して高い親和性を示し、
たとえ微粒子化した磁性粉末や磁化量の大きな磁性粉末
であっても分散性が良好なものとなる。したがって、得
られる磁気記録媒体の耐久性、表面性が向上し、電磁変
換特性も極めて優れたものとなる。
また、シロキサン結合を含有することによる潤滑性の付
与により、摩擦係数が低減し、走行性が改善される。
さらに、上記結合剤は分子中に電子線感応二重結合を有
するので、磁性塗膜を電子線の照射により容易に硬化す
ることができ、製造工程が極めて簡略化するとともに、
塗料のポットライフや凝固性が向上する等、工程上のメ
リットも大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主体とする磁
    性層が形成されてなる磁気記録媒体において、上記磁性
    層が分子中に電子線感応二重結合を有し、かつ分子鎖中
    にシロキサン結合を有する熱可塑性ポリウレタン−ウレ
    ア樹脂を結合剤として含有することを特徴とする磁気記
    録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0597293A1 (de) * 1992-11-12 1994-05-18 BASF Magnetics GmbH Flexible magnetische Aufzeichnungsträger mit Rückschicht
WO2009096593A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Lintec Corporation 回路基板用樹脂シート、回路基板用シート、及びディスプレイ用回路基板

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