JPS62210160A - マスタ−シリンダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 部分が周辺リングを半径方向に拡張できるようにして、
周辺リングの半径方向外面に密着している部材の膨張を
補償すると共に、ブレーキ作動中に発生される流体圧力
が高圧漏洩路を経てリザーバ圧力れないようにするマス
ターシリンダ用のシール装置に関するものである。

米国特許第４，２４９．３８１号では、マスターシリン
ダは、ブレーキ作動時一対の固定シール部材に対して一
対のピストンを移動させることにより流体圧力を発生さ
せるようになっている。ハウジングの孔は一対のピスト
ンと、シール部材と協働するスリーブと、ピストンの一
方を支持しスリーブを孔内に固定位置１こ保つベアリン
グとを収容する。

ハウジングは孔内に収容された部品の略全長にわたって
延びている。又、ハウジングの孔は相当大きい長さにわ
たって、圧力室の一方内に発生された流体圧力にさらさ
れる。

米国特許第４．４７４，１０５号には、重量及び寸法を
減少させるためにハウジングの長さを短くすると共に、
一方の圧力室内の流体圧力にさらされるハウジングの孔
の部分の長さを短くして潜在的な漏洩面積を減少させる
ようにしたマスターシリンダが開示されている。

米国特許第４，５５９．７８１号には、第１及び第２作
動室間での流体補給を許容して急速充填機能を与えるよ
うに周辺部分を軸方向に移動できるようにする可撓性部
分を有するマスターシリンダ用シールが開示されている
。

補給用シールを配置するようにスリーブが挿設されてい
る周知のマスターシリンダでは、ハウジングとスリーブ
は異なる材料で作られている。高圧が存在する作動期間
中、ハウジングとスリーブが異なるレートで膨張する結
果として、密封面間の関係に影響がある。

本発明は、シール部材が周辺リングを半径方向に拡張で
きるようにする可撓性部分を含んでいることにより、密
封面間の関係を略一定に保つようにしたものである。

本発明では、主シールのためのリテーナは、休止位置又
は解放位置において作動室とリザーバとの間で流体の補
給を行なうためマスターシリンダのピストンの半径方向
開口又はスロットへ流体を連通させる一連の半径方向ス
ロットを有する。ピストンの移動時、その半径方向開口
又はスロットが主シールの基部を通過してリザーバと作
動室との連通を遮断する。基部はピストンに係合して作
動室を確実に密封する。その後ピストンが作動室から後
退すると、作動室内の流体圧力レベルをリザーバ圧力に
保つために流体を補給する必要がある場合、周辺リング
に連結された可撓性部分が周辺リングの移動を許しリザ
ーバと作動室とを連通させることができる。ピストンが
休止位置に戻った後に、半径方向開口又はスロットを介
する流体連通が再開されることとなる。

本発明の更なる利点は、マスターシリンダでの流体圧力
発生中シールがリテーナの半径方向スロット内へ押し出
されることがないので、シールの損傷の可能性を低減で
きることである。

以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細
に説明する。

内部に設けたハウジング１２を有する。ハウジング１２
の外面はその一端部のフランジ１６と第１及び第２補給
口１８と２０を有する。米国特許出願第７４０，６６８
号に開示された型のプラスチック製リザーバ２３が補給
口１８と２０に取付けられている。シール部材２２が補
給口１８の開口部１９に隣接して孔１４内に配設されて
いる。スリーブ２４がシール部材２２に係合する第１端
部２６と第２端部２８とを有する。シール部材３０が第
２端部２８に隣接して配設されている。端部にフランジ
３４を具えた円筒状端部材３２が、ねじ連結部３６によ
りハウジング１２に取付けられてシール部材３０に係合
する。ピストン４０がシール部材２２に係合し、ハウジ
ング１２とで作動室４２を孔１４内に形成する。スプリ
ング機構４４が孔１４の底部■５とピストン４０の端部
壁４１との間に配設されて室４２の限界を定める。入力
部材に取付けられるようになっているピストン３８がシ
ール部材３０に係合し、スリーブ２４及びピストン４０
とで作動室４６を形成する。ピストン４０の端部壁４１
とピストン３８の端部壁３９とのｍｌ＋−Ｍコ＊ｎ−Ｊ
ｅＪ−１ｆｉ−ｑ−ｆ＋＋１ノｈ’Ｍ４ｔｔ填ｊＯＪ＋
イ”ａＪＱ／７’１ｍヨｌを定める。ピストン３８に加
えられる入力に応じ、ピストン３８が室４６内へ移動し
てこの室内の流体を加圧し、この流体は出口４７を経て
車輪ブレーキ系統に連通される。ピストン３８が移動す
ると、スプリング機構４８がピストン４０を室４２内へ
移動させてこの室内の流体を加圧し、この流体は出口４
９を経て車輪ブレーキ系統に連通される。室４６内の流
体圧力が上昇すると、スリーブ２４が膨張し円筒状端部
材３２の内部に係合し得る。スリーブ２４の半径方向の
寸法が変化すると、シール部材３０の一部も相応して膨
張し収縮して、補給口２０の開口部２１に連結された通
路５０の密封を良好に保つ。従って、室４６内に発生さ
れた全流体圧力がブレーキ作動を行なうのに利用できる
。

シール部材２２と３０は主シール５２．５２’　に関し
ては同一であり、環状リテーナ５６と５８に関して僅か
な相違があるだけである。従って、シール部材３０及び
副シール５４と５４′　をそれらの相違に関して説明す
る。

主シール５２はピストン３８の外周面６２に係合する環
状基部６０を有する。基部６０は撓み可能なベロ一部分
６６によって周辺リング６４に連結されている。

ベロ一部分６６の弾性が周辺リング６４をスリーブ２４
の内面６８に常時係合せしめる。主シール５２は、リテ
ーナ５６の溝７０あるいはリテーナ５８の溝７２に挿入
された時に完全に逆転するように設計されている。

ディスク形をなすリテーナ５６は、補給口２０に連通す
る通路５０の延長部を形成する複数の半径方向開口又は
スロット７４．７４’　を有する。ピストン３８は、第
１図及び第２図に示す休止位置で開ロア４゜７４′　に
連通される複数の半径方向開口８０．８０’を有する。

同様に、ピストン４０は、リテーナ５８の半径方向間ロ
ア５を室４２に連通する一連の軸方向スロット８２（１
つのみが図示されている）を有する。リテーナ５６はス
リーブ２４の端部２８に係合する前面７６を有し、後面
７８は円筒状端部材３２のフランジ３４に係合する。後
面７８は、フランジ３４に形成された溝８６に向かって
延びる環状突出部８４を有する。環状突出部８４は傾斜
面８８と９０を具えた頂点を有する。傾斜面９０はリテ
ーナ５６の内径部９２へ延び、副シール５４を保持する
ための楔を形成する。

副シール５４はフランジ３４に係合する環状基部９４を
有する。第１環状脚９６が基部９４から延び、傾斜面８
８、面７８及びフランジ３４間で圧縮されて第１密封面
を形成する。第２環状脚９８が基部９４から延び、フラ
ンジ３４によって傾斜面９０にむけて押圧されている。

面９０あるいは脚９８における溝が、脚９６と９８間の
空間内に流体が閉じ込められるのを防止する流路を与え
ている。脚９８の縁部９９はピストン３８の直径よりも
小さい直径を有しており、ピストン３８の外周面６２上
に圧接されて第２密封面を形成する。

シール部材２２に関し、リテーナ５８は副シール５４′
　を保持するためのリブ１００を有し、スリーブ２４は
、基部をリテーナ５８に向けて押圧して脚をスリーブ、
リテーナ及びピストン４０に密封的に係合せしめる環状
突出部１０２を有する。

マスターシリンダ１０のピストン３８と４０は、第１図
において休止位置で示されている。補給口１８、半径方
向間ロア５、スロット８２及び補給口２０、通路５０、
リテーナ５６の半径方向間ロア４．７４’　、ピストン
３８の半径方向開口８０．８０’を夫々介して、リザー
バ２２と室４２と４６とが連通される。ピストン３８に
加えられる入力に応じて、ピストン３８と４０が移動し
て半径方向開口８０．８０’　及びスロット８２を介す
る流体連通を遮断する。この流体連通の遮断が起こると
直ちに、室４２と４６内には流体圧力が発生し始める。

室４２と４６内の流体圧力はシール５２．５２’に作用
して流体圧力を同室内に保つ。基部６０はリテーナ５６
と５８及びピストン３８と４０に係合してバットシール
を形成する。このバットシールは、基部６０の材料が半
径方向間ロア４又は７５内に押し出されることはなく、
その損傷が防止されるようになっている。

室４６内の流体圧力が上昇すると、スリーブ２４か第２
図において破線６９の状態から実線の状態へ膨張する。

スリーブ２４が膨張すると、端部２８が半径方向平面上
を動く。撓み可能なベロ一部分６６により周辺リング６
４が端部２８と同じ速さで動くことができる。周辺リン
グ６４の形状は、室４６内の流体圧力が同リングをスリ
ーブ２４の内面６８及びリテーナ５６の前面７６に係合
せしめて高圧シールを形成するようなものである。

ピストン３８と４０が室４２と４６から夫々後退する際
、これらの室内に真空が生起され得る。真空はリザーバ
内の流体及び通路５０と５１内の流体の圧力よりも低い
ので、撓み可能なベロ一部分６６により周辺リング６４
がリテーナ５６．５８から軸方向に離隔し、スリーブ２
４のスロット３５あるいは通路５１を介して室４６と４
２内に流体を流入させて室内の真空をなくし、従って室
４６と４２内の流体圧力を周囲環境あるいはリザーバ２
３の圧力よりも高いかあるいは同等になるようにしてい
る。リテーナ５６が固定されたままであり且つ面６８の
半径方向寸法に変化が起こる際端部２８が当接係合部を
形成しているので、スロット３５と周辺リング６４との
関係は不変であり、上記変化によって周辺リングが損傷
されない程度の小さい間隙を保っている。スプリング機
構４４と４８がピストン３８と４０を第１図に示す休止
位置に戻すと、半径方向間ロア４と７５を介して流体連
通が再開されリザーバ２３から室４２と４６へ流体を補
給することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるマスターシリンダの断面図、第２
図は第１図の破線で囲んだ部分２の拡大断面図である。 １０・・マスターシリンダ、１２・・ハウジング、１４
・・段付孔、１８．２０・・補給口、２２．３０・・シ
ール部材、２３・・リザーバ、２４・・スリーブ、３４
・・フランジ、３５・・スロット、３８．４０・・ピス
トン、４２．４６・・作動室、５０．５１・・通路、５
２゜５２′　　・・主シール、５４．５４’　　・・副
シール、５６゜５８・・環状リテーナ、６０．９４・・
環状基部、６４・・周辺リング、６６・・撓み可能なベ
ロ一部分、７ｏ。 ７２・・溝、７４．７４’　、７５．８０．８０’　　
・・半径方向開口、８２・・軸方向スロット、８４・・
環状突出部、８８、９０・・傾斜面、９６．９８・・環
状脚、１００・・（ほか１名）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　流体源とハウジングの孔内の第１及び第２作動室と
   の連通を制御するシール装置と、上記シール装置を上記
   孔内で位置決めするスリーブと、上記作動室内に配設さ
   れシール装置と協働するピストン装置とを包含し、上記
   ピストン装置が入力に応じて移動して上記作動室内の流
   体を加圧し、上記加圧流体が上記スリーブに作用して上
   記孔内でスリーブを半径方向に動かすようになっている
   ものにおいて、上記シール装置が、上記ピストン装置に
   係合する第１環状基部と、上記スリーブに係合する第１
   周辺リングと、上記第１環状基部を上記第１周辺リング
   に連結する第１可撓性部分とを含み、上記第１可撓性部
   分が上記第１周辺リングを上記スリーブと共に半径方向
   に移動できるようにして上記加圧流体を上記室内に確実
   に保つことを特徴とするマスターシリンダ。 ２　上９記シール装置が上記スリーブの第１端部に隣接
   して配置された第１環状リテーナを更に含み、上記第１
   環状リテーナが流体源と第１作動室との間の流路の第１
   延長部をなす複数の半径方向スロットを有することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のマスターシリンダ
   。 ３　上記ピストン装置が更に、上記第１作動室内に配設
   された第１ピストンと、上記第２作動室内に配設された
   第２ピストンとを含み、上記第１ピストンが第１作動室
   内に配置された端部に隣接して設けられた一連の半径方
   向開口を有し、上記第１環状基部が上記第１ピストンの
   休止位置において上記端部と半径方向開口との間で第１
   ピストンの外周部に係合することを特徴とする特許請求
   の範囲第２項記載のマスターシリンダ。 ４　上記第１環状リテーナが上記第１環状基部を収容す
   る溝を内径部に具え、上記第１ピストンの半径方向開口
   が上記第１作動室内の流体の加圧時に上記半径方向スロ
   ットとの整合から外れて上記第１環状基部を通過し、上
   記加圧流体が上記第１環状リテーナと上記第１ピストン
   との間のシールを形成するように上記第１環状基部に作
   用することを特徴とする特許請求の範囲第３項記載のマ
   スターシリンダ。 ５　上記第１環状基部が第１端部と、半径方向開口を通
   る流体連通を制御する第２端部とを含んでいることを特
   徴とする特許請求の範囲第４項記載のマスターシリンダ
   。 ６　上記スリーブが更に一連の半径方向スロットを端部
   に具え、上記第１環状リテーナが上記スリーブの端部に
   係合すると共に、上記半径方向スロットとで上記流体源
   と第１作動室との間の流路の第２延長部を形成し、上記
   第１ピストンが上記第１作動室から後退する際に同室内
   に真空を生起し、上記シール装置の第１可撓性部分が上
   記第１周辺リングを上記スリーブから離隔できるように
   し第１作動室内の真空により同室内へ流体を吸い込むこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第５項記載のマスターシ
   リンダ。 ７　上記第１環状リテーナが、略等しい傾斜面を具えた
   頂点を有し内径部に隣接して設けられた環状突出部を含
   み、上記傾斜面の一方が内径部まで延び、上記傾斜面の
   他方がマスターシリンダのフランジに係合する第１環状
   リテーナの端面まで延びていることを特徴とする特許請
   求の範囲第６項記載のマスターシリンダ。 ８　上記シール装置が第２環状脚に連結された第１環状
   脚を含み、上記第１環状脚が第１環状リテーナの内径部
   に隣接する上記環状突出部の傾斜面と上記第１ピストン
   とに係合し、上記第２環状脚がマスターシリンダのフラ
   ンジと他方の傾斜面とに係合し、上記第１及び第２環状
   脚が傾斜面及び第１ピストンと係合して孔を周囲環境か
   ら密封することを特徴とする特許請求の範囲第７項記載
   のマスターシリンダ。 ９　上記シール装置が更に、上記第２ピストンに係合す
   る第２環状基部と、上記孔に係合する第２周辺リングと
   、第２周辺リングを第２環状基部に連結する第２可撓性
   部分と、上記スリーブの第２端部とマスターシリンダの
   孔の肩部との間に配設された第２環状リテーナとを含み
   、上記第２環状リテーナが、上記第２環状基部を上記孔
   内に係合保持するランドを内径部に有していることを特
   徴とする特許請求の範囲第３項記載のマスターシリンダ
   。 １０　上記第２環状リテーナが流体源を第２ピストンに
   連通する複数の半径方向開口を有し、上記第２ピストン
   が上記半径方向開口を第２作動室に連通する一連の軸方
   向スロットを外周部に有し、上記第２ピストンが上記第
   ２作動室への移動時に上記軸方向スロットと半径方向開
   口との連通を遮断して第２作動室を密封すると共に同室
   内の流体を加圧し、上記第２作動室内の加圧流体が上記
   第２環状リテーナと第２ピストンとの間のシールを形成
   するように上記第２環状基部に作用することを特徴とす
   る特許請求の範囲第９項記載のマスターシリンダ。 １１　上記第２環状リテーナが第１環状リブを位置決め
   するための環状リブを有し、上記第１環状リブが上記ハ
   ウジングに係合せしめられる第１脚と、上記スリーブか
   ら延びた突出部によって上記第２ピストンの外周面に係
   合せしめられる第２脚とを有し、上記第１及び第２脚が
   上記第２ピストン及びハウジングと係合して第２作動室
   を孔の他の部分から密封することを特徴とする特許請求
   の範囲第１０項記載のマスターシリンダ。 １２　上記第２ピストンが上記第２作動室から後退する
   際に同室内に真空を生起し、上記シール装置の第２可撓
   性部分が上記第２周辺リングを上記孔から離隔できるよ
   うにし第２作動室内の真空により同室内へ流体を吸い込
   むことを特徴とする特許請求の範囲第１１項記載のマス
   ターシリンダ。