JP4506047B2 - マスタシリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、車両の液圧ブレーキ装置等の構成要素として使用されるマスタシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のマスタシリンダとして様々な構成のものが知られているが、小型、軽量、低価格のものとして、例えば特開平11−171003号公報に記載されたものがある。
【0003】
上記公報に記載されたマスタシリンダは、後端に開口するシリンダボアを有したシリンダボデーと、少なくとも前寄り部分が前記シリンダボア内に配置されたプライマリピストンと、前記プライマリピストンの前方に位置するように前記シリンダボア内に配置され且つ後端面から後方へ突出するガイド突起が同心的に設けられたセカンダリピストンと、前記プライマリピストンと前記セカンダリピストンとの間の圧力室内に配置され、後端部にて前記プライマリピストンに対し所定ストローク量だけ軸方向へ移動自在に連結され、前端部がその内周で前記セカンダリピストンの前記ガイド突起の外周と係合してセンタリングされており、且つ前記セカンダリピストンの後端面に当接する鍔を前端外周に有した鍔付筒状のストッパと、前記ストッパの前記鍔と前記プライマリピストンとの間に張設されたリターンスプリングとを備えている。上記ストッパには、その後端近傍から前端に亘って延在する多数のスリットが形成されている。これらスリットによってストッパの内部スペースが圧力室に連通され、マスタシリンダ内の空気を排気するに際して圧力室内の空気を排気することでストッパの内部スペース内の空気も圧力室を介して排気される。そして、排気後に圧力室に作動液を充填することでストッパの内部スペースにもブレーキ液が充填される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されたマスタシリンダにおけるストッパは、金属板材に打ち抜き加工と折り曲げ加工を施して形成しなけらばならず、材料の歩留まりが悪い。その上、ストッパの前端部の径が容易に縮小できるため、マスタシリンダの作動時にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して前進し、セカンダリピストンのガイド突起がストッパの前端部内から抜け出したときリターンスプリング等からストッパの前端部に半径方向の外力が加わることでストッパの前端部が縮径し、その後にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して後退したときにガイド突起がストッパの前端部内にうまく進入されず、セカンダリピストンが所定の復帰位置に復帰しないことがあるという問題があった。プライマリピストンとセカンダリピストンの間の圧力室の液圧系統の失陥時にはプライマリピストンの前端がストッパの鍔を介してセカンダリピストンを前進作動させるのであるが、ストッパの鍔のプライマリピストンとの当接面積がスリットの存在によって狭くなるため、鍔の耐破壊強度が低いという問題がある。
【0005】
この出願の発明は、プライマリピストンとセカンダリピストン間の圧力室に配置されるストッパを形成する過程での材料の歩留まりが良く、ストッパの鍔の耐破壊強度が高く、ストッパの内部スペースが圧力室に連通される構成とすることを課題とする。
【0006】
また、この出願の発明は、プライマリピストンとセカンダリピストン間の圧力室に配置されるストッパを形成する過程での材料の歩留まりが良く、ストッパの鍔の耐破壊強度が高く、ストッパの前端部の径が容易に変化することがなく、ストッパの内部スペースが圧力室に連通される構成とすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの出願の発明は、請求項1に記載したように、後端に開口するシリンダボアを有したシリンダボデーと、少なくとも前寄り部分が前記シリンダボア内に配置されたプライマリピストンと、前記プライマリピストンの前方に位置するように前記シリンダボア内に配置されたセカンダリピストンと、前記プライマリピストンと前記セカンダリピストンとの間の圧力室内に配置され、後端部にて前記プライマリピストンに対し所定ストローク量だけ軸方向へ移動自在に連結され、前記セカンダリピストンの後端面に当接する鍔を前端外周に有した鍔付筒状のストッパと、このストッパの前記鍔と前記プライマリピストンとの間に張設されたリターンスプリングとを備えたマスタシリンダにおいて、前記ストッパの前記鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に及び前記ストッパの内部スペースに連通するように前記セカンダリピストンの前記後端面に形成された複数の凹部とによって前記ストッパの前記内部スペースと前記圧力室とが連通されている構成とした。
【0008】
このように構成されたこの出願の発明においては、ストッパは、その前後両端間に孔等のない形状とすることができる。従って、ストッパは、金属板材に絞り加工を施すことにより形成することができ、材料の歩留まりが良い。また、プライマリピストンの前端面がストッパの鍔に対して全面当たりするので、当接面積を広くして耐破壊強度を向上させることができる。
【0009】
また、上記課題を解決するためにこの出願の発明は、請求項2に記載したように、後端に開口するシリンダボアを有したシリンダボデーと、少なくとも前寄り部分が前記シリンダボア内に配置されたプライマリピストンと、前記プライマリピストンの前方に位置するように前記シリンダボア内に配置され且つ後端面から後方へ突出するガイド突起が同心的に設けられたセカンダリピストンと、前記プライマリピストンと前記セカンダリピストンとの間の圧力室内に配置され、後端部にて前記プライマリピストンに対し所定ストローク量だけ軸方向へ移動自在に連結され、前端部がその内周で前記セカンダリピストンの前記ガイド突起の外周と係合してセンタリングされており、且つ前記セカンダリピストンの後端面に当接する鍔を前端外周に有した鍔付筒状のストッパと、このストッパの前記鍔と前記プライマリピストンとの間に張設されたリターンスプリングとを備えたマスタシリンダにおいて、前記ストッパの前記鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に連通するように前記セカンダリピストンの前記後端面に形成された複数の凹部と、これら凹部と前記ストッパの内部スペースとを連通するように前記セカンダリピストンの前記ガイド突起の外周に設けられた複数の切欠によって前記ガイド突起の外周と前記ストッパの前端部の内周との間に形成された複数の通路とによって前記ストッパの前記内部スペースと前記圧力室とが連通されている構成とした。
【0010】
このように構成されたこの出願の発明においては、ストッパは、その前後両端間に孔等のない形状とすることができる。従って、ストッパは、金属板材に絞り加工を施すことにより形成することができ、材料の歩留まりが良い。その上、ストッパの前端部の径が容易には変化しないので、マスタシリンダ作動時にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して前進し、セカンダリピストンのガイド突起がストッパの前端部内から抜け出たとしても、その後にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して後退したときにガイド突起がストッパの前端部内に的確に進入し、セカンダリピストンが所定の復帰位置に復帰することができる。更には、プライマリピストンの前端面がストッパの鍔に対して全面当たりするので、当接面積を広くして耐破壊強度を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの出願の発明を一実施形態に係るブレーキマスタシリンダ10の通常状態における断面図である。図1に示すように、ブレーキマスタシリンダ10のシリンダボデー11は、部分11Aと部分11Bとを結合して成り、後端(図1で右端)に開口するシリンダボア12と作動液の入口13A、13B及び出口14A、14Bとを有する。入口13A、13Bは作動液を貯えるリザーバ(図示せず)と接続されるものであり、出口14A、14Bはホイールブレーキシリンダ(図示せず)と接続されるものである。
【0012】
シリンダボア12内には、前方からピストンガイド15、スリーブ16、ピストンガイド17が収容されている。これらピストンガイド15、スリーブ16、ピストンガイド17は、シリンダボデー11に対して固定される。ピストンガイド15は、直筒状の外周を持ったセカンダリピストン18を摺動自在に支持する。また、ピストンガイド17は、直筒状の外周を持ったプライマリピストン19を摺動自在に支持する。プライマリピストン19は、その前端がシリンダボア12の開口からシリンダボア12内に挿入されており、その後端がシリンダボデー11外に位置する。
【0013】
プライマリピストン19の外周とシリンダボデー11の内周との間にはリング状シーリングカップ20が配設され、セカンダリピストン18の外周とピストンガイド15の内周との間にはリング状シーリングカップ21が配設され、セカンダリピストン18の外周とシリンダボデー11の内周との間にはリング状シーリングカップ22が配設される。これにより、プライマリピストン19の前進によりブレーキ液を加圧するための圧力室23がプライマリピストン19とセカンダリピストン18との間に形成され、また、プライマリピストン19の前進に伴うセカンダリピストン18の前進によってブレーキ圧を加圧するための圧力室24がセカンダリピストン18とシリンダボデー11の前端壁との間に形成される。圧力室27はスリーブ16の内周に設けられた溝等を介して出口14Aと連通し、また圧力室24は出口14Bと連通する。
【0014】
圧力室23内には、プライマリピストン19に結合されたリテーナ25、このリテーナ25の後端が結合された頭付ロッド26、この頭付ロッド26に対して軸方向へ所定ストローク量だけ相対変位可能に組付けられたストッパ27、及びリテーナ25とストッパ27との間に張設されたリターンスプリング28が配置される。また、圧力室24内には、セカンダリピストン18とシリンダボデー11の前端壁との間に張設されたリターンスプリング29が配置される。リターンスプリング28の取付荷重はリターンスプリング29の取付荷重より大きくされている。プライマリピストン19の図1に示す位置は、プライマリピストン19に前方向への作動入力を印加する入力部材(図示せず)がプライマリピストン19に係合され且つ通常状態にある入力部材によって規定される所定の復帰位置である。セカンダリピストン18は、リターンスプリング28、29により復帰位置にあるプライマリピストン19に対して、ストッパ27の後端が頭付ロッド26の前端の頭に当接し且つストッパ27の前端がセカンダリピストン18の後端に当接した図1の所定の復帰位置に位置付けされる。
【0015】
プライマリピストン19が所定の復帰位置にあるときには圧力室23が入口13Aと連通するようにするため、入口13Aのブレーキ液をピストンガイド17の外周に導く通路30がシリンダボデー11設けられると共に、この通路30のブレーキ液をリング状シーリングカップ20の後側に導く通路31がピストンガイド17の外周から前後端面にかけて設けられ、更にプライマリピストン19に連通孔32が設けられている。
【0016】
セカンダリピストン18が所定の復帰位置にあるときには圧力室24が入口13Bと連通するようにするため、入口13Bのブレーキ液をピストンガイド15の外周に導く通路33がシリンダボデー11設けられると共に、この通路33のブレーキ液をリング状シーリングカップ22の後側に導く通路34がピストンガイド15の外周から前端面にかけて設けられ、更にセカンダリピストン18に連通孔35が設けられている。
【0017】
ピストンガイド17の通路31内のブレーキ液がプライマリピストン19の外周とシリンダボデー11との間の隙間を通ってシリンダボデー11外へ漏れるのを防止するため、シリンダボデー11の後端開口部の内周に環状溝36が形成され、この環状溝36内にリング状シーリングカップ37が収容されている。
【0018】
セカンダリピストン18の後端面の形状を図2に示し、ストッパ27の前端面の形状を図3に示す。図1〜図3に示すように、セカンダリピストン18は、後端面から後方へ突出するガイド突起38を同心に設けられている。このガイド突起38の基本形状は、ストッパ27の前端部の内径より僅かに小さい外径の円柱形状であり、その先端外周角部にはストッパ27の前端部内への挿入を容易にするために面取が施されている。ストッパ27の前端部は、その内周とセカンダリピストン18のガイド突起38の外周との係合によりセンタリングされる。ストッパ27の後端のロッド26の軸部が挿通される孔42の内径はロッド26の軸部の外径より僅かに大きくされており、ロッド26の軸部の外周と孔42の内周との係合によりストパ27の後端がセンタリングされる。
【0019】
ストッパ27は、リターンスプリング28の前端を受け止める鍔39を前端外周に有する。この鍔39は、プライマリピストン19の先端面が当接したときの両者の当接面積をより広くするために平坦な円板上に形成されている。
【0020】
ブレーキマスタシリンダ10内の空気を排気してブレーキ液と入れ替えるため、及びブレーキマスタシリンダ10の作動時にセカンダリピストン18の後端面とストッパ27の鍔39との当接関係を持続させるため、ストッパ27の内部スペース45と圧力室23とが連通していることが必要である。ストッパ27は、材料の歩留まりを良くし、またストッパ27の前端部の径が容易に変化することのないようにするため、金属板材に絞り加工を施すことによって形成されたものであり、その前後両端間部分にはその内部スペース45を圧力室23に連通する孔等は存在しない。ストッパ27の孔42の内周とロッド26の軸部の外周との間のクリアランスも内部スペース45を圧力室23に連通する機能は果たさない。
【0021】
そこで、ストッパ27の内部スペース45を圧力室23に連通させるため、ストッパ27の鍔39には周方向に長くされた6個の通孔40が同一円上に等間隔で形成され、セカンダリピストン18の後端面には径方向に長くされた4個の凹部41が周方向に等間隔で形成され、セカンダリピストン18のガイド突起38の外周に設けられた4個の切欠によってガイド突起38の外周とストッパ27の前端部の内周との間に4個の通路46が形成されている。4個の凹部41と4個の通路46とは同位相に配置されており、各凹部41の半径方向内方端部は各通路46の前端に連通している。ストッパ27の鍔39の通孔40は、半径方向において、プライマリピストン19の前端面の内周よりも半径方向内方に配置されており、セカンダリピストン18の凹部41の半径方向外端部と同位置にある。各通孔40は4個の凹部42の何れか1つに連通する。而して、ストッパ27の内部スペース45は、通路46、凹部41及び通孔40を順次介して圧力室23と連通する。
【0022】
従って、入口13A、13Bが吸引式排気装置(図示せず)に連通されて圧力室23、24内の空気が排気されれば、ストッパ27の内部スペース45内の空気も圧力室23を介して排気されるものであり、排気後に入口13A、13Bが吸引式排気装置からブレーキ液充填装置に切り換え連通され、ブレーキ液充填装置からブレーキ液が供給されることによりブレーキマスタシリンダ内がブレーキ液で満たされる。
【0023】
また、ストッパ27の前端部の径が容易に変化することがないため、ブレーキマスタシリンダ10の作動時にセカンダリピストン18がプライマリピストン19に対して前進し、セカンダリピストン18のガイド突起38がストッパ27の前端部内から抜け出たとしても、その後にセカンダリピストン18がプライマリピストン19に対して後退したときにガイド突起38がストッパ27の前端部内に的確に進入し、セカンダリピストン18が所定の復帰位置に復帰することができる。従って、セカンダリピストン18がプライマリピストン19に対して後退したときにガイド突起38がストッパ27の前端部内に進入せず、セカンダリピストン18が所定の復帰位置に復帰しないという、従来マスタシリンダに見られた問題も発生しない。
【0024】
ストッパ27の鍔39の外周には2個の突起43が形成されており、この突起43はスリーブ16の内周に形成された軸方向の溝44内に配置される。プライマリピストン19が図1に復帰位置から後方へ摺動すると、突起43が溝44の後端に当接し、この当接によってプライマリピストン19のシリンダボデー11からの抜け出しが阻止される。
【0025】
尚、プライマリピストン19に作動入力が印加されたときのブレーキマスタシリンダとしての作動は従来マスタシリンダと実質的に同じであるため、その説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明したように、この出願の発明のマスタシリンダにおいては、ストッパの鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に及びストッパの内部スペースに連通するようにセカンダリピストンの後端面に形成された複数の凹部とによってストッパの内部スペースと圧力室とが連通されている構成としたので、ストッパは、その前後両端間に孔等のない形状とすることができる。従って、ストッパは、金属板材に絞り加工を施すことにより形成することができ、材料の歩留まりが良い。また、プライマリピストンの前端面がストッパの鍔に対して全面当たりするので、当接面積を広くして耐破壊強度を向上させることができる。
【0027】
また、この出願の発明のマスタシリンダにおいては、プライマリピストンとセカンダリピストン間の圧力室に配置されるストッパの鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に連通するようにセカンダリピストンの後端面に形成された複数の凹部と、これら凹部とストッパの内部スペースとを連通するようにセカンダリピストンのガイド突起の外周に設けられた複数の切欠によってガイド突起の外周とストッパの前端部の内周との間に形成された複数の通路とによってストッパの内部スペースと圧力室とが連通されている構成としたので、ストッパは、その前後両端間に孔等のない形状とすることができる。従って、ストッパは、金属板材に絞り加工を施すことにより形成することができ、材料の歩留まりが良い。その上、ストッパの前端部の径が容易には変化しないので、マスタシリンダ作動時にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して前進し、セカンダリピストンのガイド突起がストッパの前端部内から抜け出たとしても、その後にセカンダリピストンがプライマリピストンに対して後退したときにガイド突起がストッパの前端部内に的確に進入し、セカンダリピストンが所定の復帰位置に復帰することができる。更には、プライマリピストンの前端面がストッパの鍔に対して全面当たりするので、当接面積を広くして耐破壊強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態に係るマスタシリンダの通常状態の断面図である。
【図2】図1のセカンダリピストン18の後端面の形状を示す図である。
【図3】図1のストッパ27の前端面の形状を示す図である。
【符号の説明】
10・・・ブレーキマスタシリンダ
11・・・シリンダボデー
12・・・シリンダボア
18・・・セカンダリピストン
19・・・プライマリピストン
23・・・圧力室
27・・・ストッパ
28・・・リターンスプリング
38・・・ガイド突起
39・・・鍔
40・・・通孔
41・・・凹部
45・・・通路

Claims (2)

  1. 後端に開口するシリンダボアを有したシリンダボデーと、少なくとも前寄り部分が前記シリンダボア内に配置されたプライマリピストンと、前記プライマリピストンの前方に位置するように前記シリンダボア内に配置されたセカンダリピストンと、前記プライマリピストンと前記セカンダリピストンとの間の圧力室内に配置され、後端部にて前記プライマリピストンに対し所定ストローク量だけ軸方向へ移動自在に連結され、前記セカンダリピストンの後端面に当接する鍔を前端外周に有した鍔付筒状のストッパと、このストッパの前記鍔と前記プライマリピストンとの間に張設されたリターンスプリングとを備えたマスタシリンダにおいて、前記ストッパの前記鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に及び前記ストッパの内部スペースに連通するように前記セカンダリピストンの前記後端面に形成された複数の凹部とによって前記ストッパの前記内部スペースと前記圧力室とが連通されていることを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 後端に開口するシリンダボアを有したシリンダボデーと、少なくとも前寄り部分が前記シリンダボア内に配置されたプライマリピストンと、前記プライマリピストンの前方に位置するように前記シリンダボア内に配置され且つ後端面から後方へ突出するガイド突起が同心的に設けられたセカンダリピストンと、前記プライマリピストンと前記セカンダリピストンとの間の圧力室内に配置され、後端部にて前記プライマリピストンに対し所定ストローク量だけ軸方向へ移動自在に連結され、前端部がその内周で前記セカンダリピストンの前記ガイド突起の外周と係合してセンタリングされており、且つ前記セカンダリピストンの後端面に当接する鍔を前端外周に有した鍔付筒状のストッパと、このストッパの前記鍔と前記プライマリピストンとの間に張設されたリターンスプリングとを備えたマスタシリンダにおいて、前記ストッパの前記鍔が平坦な円板状に形成されており、この鍔に形成された複数の通孔と、これら通孔に連通するように前記セカンダリピストンの前記後端面に形成された複数の凹部と、これら凹部と前記ストッパの内部スペースとを連通するように前記セカンダリピストンの前記ガイド突起の外周に設けられた複数の切欠によって前記ガイド突起の外周と前記ストッパの前端部の内周との間に形成された複数の通路とによって前記ストッパの前記内部スペースと前記圧力室とが連通されていることを特徴とするマスタシリンダ。
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