JPS6215927Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は照明器具に関するものである。

従来直管型螢光ランプを装着した照明器具にお
いては、器具本体の両端に、ソケツト取付部及び
ソケツトの脱却を防止する舌片状のストツパ片を
形成したソケツト取付金具をスポツト溶接、螺子
止め等の適宜の手段で取付け、そして、裏面にリ
ード線を半田付したランプ保持用のソケツトをソ
ケツト取付金具のソケツト取付部に取付固定して
いた。ところで、上記ソケツトのソケツト取付金
具への取付は、通常ソケツトに設けた取付溝を、
取付金具に形成した前記ソケツトの取付溝が係合
される切欠等に摺動係止してなされるが、該ソケ
ツトの取付固定はソケツト下方よりソケツト底面
部を押圧支持するもの（実開昭53−112983号）や
ソケツト側面を前後方向から支持するもの（実開
昭52−163974号）等各種の方法が採用されている
が、前者のソケツト底面より押圧支持するものは
取付の操作性がよい反面、ソケツトの移動拘束が
確実になされない等の問題もあり、又後者の前後
方向から支持するものは、構造が複雑となる上、
部品相互の加工精度を要する等の問題があつた。
又、電気用品取締法によれば、家庭用等の照明器
具において、容易に手が触れるようなリード線半
田付部等の露出充電部は絶縁しなければならない
とされているが、上記ソケツト取付金具の裏面側
は空洞であり、しかもリード線半田付部たる充電
部は露出したままであるので、購買者等がソケツ
ト取付金具の裏面側に指を差し入れると充電部に
接触するおそれがあり、当該充電部の絶縁対策を
購じる必要があつた。

本考案は、このような点に鑑み、簡単な構成に
よつてソケツトの充電部を確実に絶縁保護できる
と共に、ソケツトの取付操作が簡単でかつ移動拘
束が確実になされる照明器具を提供するもので、
以下実施例について説明する。

第１図及至第３図において、１は断面コ字型を
した所程長さの器具本体、２は直管型螢光ランプ
保持用のソケツトで、このソケツト２はその下端
両側対称位置に取付溝３，３を有し、又裏面２ａ
にはリード線４，４が半田付固定されており、そ
のリード線半田付部を充電部５，５とする。６は
所定形状のソケツト取付金具で、これは内端側が
開放し且つ上記ソケツト２の取付溝３，３間の幅
寸法（ｌ）と略同一幅寸法の矩形状をしたソケツ
ト取付用切欠部７を有している。上記ソケツト取
付金具６の切欠部７の両側対称位置には上記ソケ
ツト２の取付溝３，３が嵌入係止せしめられるソ
ケツト取付部８，８が形成されていると共に、こ
のソケツト取付部８，８と対向する如く所定形状
に屈曲成形したストツパ片９，９を例えば当該取
付部８，８より下方の位置で且つ先端１０，１０
に向かつて上り傾斜に設け、当該先端１０，１０
を、上記ソケツト取付部８，８に取付けられるソ
ケツト２の取付溝３，３より下方の下端部１１に
対向させる。上記ソケツト取付金具６は器具本体
１の両端に嵌め込んでスポツト溶接或いは螺子止
め等の適宜の手段により取付固定する。１２は例
えば塩化ビニール等の可撓性を有する素材を使用
した矩形状の薄肉な絶縁板である。

而して、上記ソケツト２をソケツト取付金具６
に取付ける場合は、予めストツパ片９，９に上記
絶縁板１２の内側端部を載置して当該絶縁板１２
を外側方向に突出保持させる。しかる後、ソケツ
ト２の裏面２ａを絶縁板１２を介してストツパ片
９，９に当接させ、且つ当該ストツパ片９，９の
弾性力に抗してソケツト２を器具本体１内に押し
込み、その取付溝３，３をソケツト取付部８，８
と一致させた後、上記ソケツト２を絶縁板１２上
を外側方向にスライドさせてソケツト取付部８，
８に取付溝３，３を嵌入せしめることによりソケ
ツト取付金具６にソケツト２を保持させる。こう
してソケツト２を保持させると、ストツパ片９，
９はその弾性力によつて元の位置に復帰し、その
先端１０，１０がソケツト２の下端部１１と対向
位置して、ソケツト２が内側方向に移動するのを
防止すると共に、絶縁板１２は可撓性を有してい
るので、当該絶縁板１２の突出部位１２ａはソケ
ツト２の裏面２ａに押圧されて弾性変形し、これ
により当該ソケツト２の裏面２ａは絶縁板１２に
て被覆され、裏面２ａの充電部５，５は確実に絶
縁される。したがつて、購買者等がソケツト取付
金具６の裏面側に指を差し入れても絶縁板１２の
存在によつて充電部５，５に接触するおそれは全
くない。

第４図はソケツト取付金具の他の実施例を示し
たものである。すなわち、このソケツト取付金具
１３は、ソケツト取付用切欠部１４の略中央で且
つこの切欠部１４の両側対称位置に設けたソケツ
ト取付部１５と対向する如く同一平面上にストツ
パ片１６を形成したものである。尚、ソケツト２
の取付要領及びソケツト裏面２ａの充電部５，５
の絶縁要領は上記実施例と同一である。以下の実
施例の場合も同様である。

第５図はソケツト取付金具のさらに他の実施例
を示したものである。すなわち、このソケツト取
付金具１７は、ソケツト取付用切欠部１８の両側
対称位置に設けたソケツト取付部１９と対向させ
て同一平面上にストツパ片２０を形成したもので
ある。

第６図は２灯用照明器具の実施例を示したもの
である。すなわち、本実施例におけるソケツト取
付金具２１は、ソケツト取付用切欠部２２を並設
し、当該各切欠部２２の両側対称位置にそれぞれ
ソケツト取付部２３，２３を形成すると共に、前
記ソケツト取付金具６と同様にソケツト取付部２
３，２３と対向する如く所定形状に屈曲成形した
ストツパ片２４，２４を当該取付部２３，２３よ
り下方に位置させ且つ先端２５，２５に向かつて
上り傾斜に設け、当該先端２５，２５を、上記各
ソケツト嵌合用舌片２３，２３に取付けられるソ
ケツト２の取付溝３，３より下方の下端部１１に
対向させたものである。そして、上記ソケツト取
付金具２１は器具本体２６の両端に嵌め込んでス
ポツト溶接或いは螺子止め等の適宜の手段により
取付固定する。２７は前記絶縁板１２と同様に例
えば塩化ビニール等の可撓性を有する素材を使用
した矩形状の薄肉な絶縁板である。尚、ソケツト
取付金具２１へのソケツト２の取付要領及びソケ
ツト裏面２ａの充電部５，５の絶縁要領は第１実
施例と同一であるので省略する。ところで、２灯
用照明器具の場合対向するソケツト同士が回路上
限定される場合がある。従来はソケツト２の可動
板２８の色を変更して一対のソケツト２の表示を
行なつているが、器具の取付工事において見過ご
され、ソケツト２の取付けミスが生じることが多
かつた。そこで、上記絶縁板２７の所定部位に一
定の注意文を印刷したり、着色したりし、ソケツ
ト取付金具２１に取付けられるべきソケツト２の
種類（可動板２８の色）が一目瞭然に判別できる
ようにし、ソケツト２の取付ミスを無くするよう
に構成する。

以上説明したように、本考案によれば、購売者
等がソケツトの裏面側に指を差し入れても絶縁板
の存在によつて充電部に接触するおそれは全くな
くきわめて安全である。そして、ソケツトはソケ
ツト底面部より押するため取付の操作性が得られ
ると共に、可撓性の絶縁板で弾性支持されるため
前後方向の移動拘束も確実になされる。また従来
のソケツト取付部位に絶縁板を介在させるだけで
よいので、構造が簡単でありコストが安い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る照明器具の要部斜視説明
図、第２図はその断面説明図、第３図はソケツト
の斜視説明図、第４図はソケツト取付金具の斜視
説明図、第５図はソケツト取付金具の一部省略斜
視図、第６図は２灯用照明器具の実施例を示した
要部斜視図である。 １，２６……器具本体、２……ソケツト、２ａ
……裏面、５，５……充電部、８，８，１５，１
５，１９，２３，２３……ソケツト取付部、９，
９，１６，２０，２４，２４……ストツパ片、１
２，２７……絶縁板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体の端部にソケツト取付部及びソケツト
   脱却防止用のストツパ片を有するソケツト取付金
   具を固定すると共に、ソケツト取付部にソケツト
   を装着したものにおいて、上記ストツパー片の上
   面とソケツト裏面との間に可撓性の絶縁板を挾持
   させ、該ソケツトをソケツト取付金具に弾性支持
   させたことを特徴とする照明器具。