JP2599729Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は梁の下面や天井面等の被
取り付け面に直付けされる直管ランプ用の照明器具に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の照明器具は、両端にソケットが
設けられる本体と、本体下面に取り付けられる反射板
と、上記ソケットに装着される直管ランプとからなる
が、従来のものでは、本体における被取り付け面への固
定部が、反射板で覆われる部分に設けられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】このために、被取り付
け面への取り付けに際しては、まず本体を被取り付け面
に固定し、その後、反射板の本体への取り付けを行うも
のとなっている。ここにおいて、ソケットへの直管ラン
プの取り付けは反射板を本体に取り付けた後でなくては
ならないことから、被取り付け面への取り付けにあたっ
ては、結局、本体の取り付け、反射板の取り付け、そし
て直管ランプの取り付けの３つの作業が必要となってお
り、被取り付け面が高所である場合、脚立への乗り降り
が３回発生することになって、取付施工に要する手間が
非常に大である。

【０００４】また、照明器具を連結して設置するととも
に、この時に連結部分における輝度むらを防止するにあ
たっては、照明器具の端部同士を重ねて取り付けるので
あるが、望ましい重なり寸法は、直管ランプのワット数
によって異なっている。しかし、従来のものでは、この
重なり寸法の目安とするものが無いために、作業者がそ
の場で好ましい値に調整しながら取り付けを行わなくて
ならない。

【０００５】本考案はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは取付施工を容易に行う
ことができ、また器具重なり寸法の調整も容易に行える
照明器具を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】しかして本考案は、下面
に反射板が取り付けられるとともに両端にソケットが配
される本体と、上記ソケット間に装着される直管ランプ
とからなる照明器具であって、電源接続用端子部が側面
に設けられており、上記ソケットは本体の長手方向両端
における互いに逆となる側に寄せられて設置され、本体
及び反射板における長手方向両端のソケットの無い側が
夫々切欠部となっているとともに、この切欠部に本体か
ら突出させた被取り付け面への固定用の固定片が位置し
ていることに特徴を有している。

【０００７】

【作用】本考案によれば、直管ランプ及び反射板を本体
に取り付けた状態のままで、固定片を利用した被取り付
け面への取付施工を行うことができる。また、本体及び
反射板における切欠部側の側面に重なり寸法を示す指標
が付されている時には、好適な値の重なり寸法での取付
施工を容易に行うことができる。

【０００８】

【実施例】以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この照明器具は、本体１と反射板２、一対のソケ
ット３，３、そして直管ランプ４からなるものである
が、上記ソケット３，３は、本体１の長手方向両端にお
ける互いに逆となる側に寄ったところに設置されてお
り、そして本体１及びこの本体１の下面を覆う反射板２
における長手方向両端のソケット３の無い側は、夫々切
欠部５，５とされており、またこれら切欠部５，５にお
ける本体１の中央部寄りのところに、本体１から突出さ
せた被取り付け面への固定用の固定片１０が位置してい
る。また、反射板２の側面には開口２０が設けられて、
この開口２０に電源接続用の端子台６が臨んでいる。

【０００９】この照明器具においては、図２から明らか
なように、ソケット３，３に装着される直管ランプ４が
斜めに装着されるものであり、そして反射板２及び直管
ランプ４で覆われていない位置に固定片１０が位置する
ために、そして電源接続は、側面に露出する端子台６を
通じて行うために、被取り付け面への取り付け及び配線
を、本体１に反射板２及び直管ランプ４を取り付けた状
態のままで行えるものであり、被取り付け面が高所の場
合など、脚立の乗り降りが１回で済むものである。

【００１０】そして照明器具を連結して設置するにあた
って、連結部分における輝度むらを防止するには、図２
に示すように、一方の照明器具の切欠部５に他方の照明
器具の一端を位置させるようにして配置すればよいもの
であり、この時、図３(a)あるいは図３(b)に示すよう
に、反射板２における切欠部５側の側面に、直管ランプ
４のワット数に応じた好ましい重なり寸法を示す指標７
を付しておけば、好ましい重なり寸法に合わせた取付施
工も容易に行うことができる。

【００１１】前記端子台６は、本体１にビス止めするの
ではなく、図４に示すように、反射板２に切り起こしで
設けた突部２１と本体１との間で挟持固定することで行
うと、端子台６に接続した電源線を引っ張った時に端子
台６が傾いたりしても、この時に歪みが生じるのは反射
板２に切り起こしで設けた突部２１だけであるために、
外観を悪くすることがないものとなる。

【００１２】また、ソケット３の本体１への取り付け
は、図５に示すように、本体１の両端に設けたソケット
台１５にストッパー１６に当接するまでスライドさせて
嵌め込むとともに、ソケット台１５の両側片に設けた係
合突部１７で抜け止めを行うものとしている。

【００１３】

【考案の効果】以上のように本考案においては、直管ラ
ンプ及び反射板を本体に取り付けた状態のままで、固定
片を利用した被取り付け面への取り付けと、電源接続用
端子部への電源線の配線を行うことができるものであ
り、取付施工を簡便に且つ容易に行うことができるもの
である。また、本体及び反射板における切欠部側の側面
に重なり寸法を示す指標が付されている時には、輝度む
らをなくすための好適な値の重なり寸法での取付施工を
容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例の斜視図である。

【図２】同上の底面図である。

【図３】(a)(b)は夫々重なり寸法の指標を示す斜視図で
ある。

【図４】電源接続端子部を示す分解斜視図である。

【図５】ソケット取付部を示すもので、(a)は分解斜視
図、(b)はソケット台の底面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 反射板 ３ ソケット ４ 直管ランプ ５ 切欠部 １０ 固定片

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面に反射板が取り付けられるとともに
   両端にソケットが配される本体と、上記ソケット間に装
   着される直管ランプとからなる照明器具であって、電源
   接続用端子部が側面に設けられており、上記ソケットは
   本体の長手方向両端における互いに逆となる側に寄せら
   れて設置され、本体及び反射板における長手方向両端の
   ソケットの無い側が夫々切欠部となっているとともに、
   この切欠部に本体から突出させた被取り付け面への固定
   用の固定片が位置していることを特徴とする照明器具。
2. 【請求項２】 本体及び反射板における切欠部側の側面
   に重なり寸法を示す指標が付されていることを特徴とす
   る請求項１記載の照明器具。
3. 【請求項３】 電源接続用端子部は、反射板の側面に設
   けられた開口を通じて外部に露出する端子台で形成され
   ているとともに、この端子台は、反射板から突設した突
   部と本体との間で挟持固定されていることを特徴とする
   請求項１記載の照明器具。