JPS621687Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具に関するものである。

従来、第７図のようにソケツト台５０にソケツ
ト５１を取付ける場合ねじを用いるが、相互の位
置決めがなされていないためソケツト５１の取付
けが容易でないという欠点があつた。また第８図
および第９図のものは、速結結線方式であるが、
同様であつた。またソケツト台５０の電線挿入孔
５２を打抜き形成する場合その孔縁で電源線５３
を傷付けるため、孔縁にカーリング５４を形成す
る必要があつた。なお、これらの図において、５
５は天井、５６はパツキン、５７は器具本体、５
８はグローブパツキン、５９はグローブ、６０は
取付木ねじ、６１はランプ、６２は速結端子、６
３はソケツト取付ビスである。

したがつて、この考案の目的は、ソケツトとソ
ケツト台との取付けを容易にしソケツト台の加工
を容易にすることができる照明器具を提供するこ
とである。

この考案の一実施例を第１図および第２図に示
す。すなわち、この照明器具は、ソケツト台１の
中央部に略コ字形係合孔２を形成しその両側に取
付孔３を形成し、ソケツト４のソケツトカバー５
の表面に設けたコ字形突部６を前記係合孔２に嵌
合してソケツト取付ビス７を取付孔３に取付け
る。ソケツト４は、ソケツトカバー５とソケツト
ボデイ８とからなり、突部６の両端に速結用電線
挿入孔９を有し、ソケツトボデイ８の後端部に速
結端子１０を納め端子１０の一方にアイレツト接
片１１、他方にシエル接片１２を延出し、ボデイ
８の後端部の内周にランプ１３の口金１４をねじ
込むねじ溝１５を形成している。天井１６の電線
引出孔１７から電源線１８を引出し、その線端を
ソケツト４の電線挿入孔９に押込むことにより接
続する。

ソケツト台１のつばを器具本体１９の凹底部に
当て、ワツシヤ２０を通した木ねじ２１をこれら
に通し、パツキン２２を介して天井１６に取付け
る。グローブ２３の上端部にグローブパツキン２
４を嵌めて器具本体１９に螺合する。なお、２５
は速結端子の解錠用孔である。

このように構成したため、この照明器具はつぎ
のような効果がある。すなわち、 (1) ソケツト台１の係合孔２にソケツト４の突部
６を嵌合することにより、ソケツト台１とソケ
ツト４との位置決めができ、ソケツト４の取付
けがきわめて容易になる。

(2) 突部６を通して電源線１８を挿入するように
したため、従来の電線保護のためのカーリング
孔が不要となり、ソケツト台の加工が容易にな
る。

(3) 突部６をコ字形にし、速結端子用電線挿入孔
９をその両端部に設けたため、縁面距離が大と
なり、塵埃等の堆積によるトラツキング（炭火
導電路）の発生を防止でき、電気火災を防止で
きる。

(4) 第３図のように突部６の高さをソケツト台１
を貫通してさらに所定の高さａをもたすことに
より、ソケツト台１と電源線１８とのトラツキ
ングを防止できる。

(5) 第４図および第５図のように、突部６の挿入
孔９間に凹凸部６ａを付けると、さらにトラツ
キング防止が確実となる。なお凹部または凸部
のみでもよい。

(6) 第６図のように、凹凸部６ｂをストリツプゲ
ージ用の半円溝と凸部文字により形成すると便
利である。

以上のように、この考案の照明器具は、ソケツ
ト台に係合孔を設け、ソケツトに係合孔に嵌合す
る突部を設け、突部に電線挿入孔を形成したた
め、ソケツト取付けが容易になり、ソケツト台の
加工が容易になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の破断面図、第２
図はその要部分解斜視図、第３図は変形例の要部
断面図、第４図は他の変形例の要部断面図、第５
図はその分解斜視図、第６図はさらに他の変形例
の斜視図、第７図は従来例の断面図、第８図は他
の従来例の断面図、第９図はその分解斜視図であ
る。 １……ソケツト台、２……係合孔、４……ラン
プソケツト、６……突部、６ａ，６ｂ……凹凸
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 係合孔をもつたソケツト台と、このソケツト
   台の係合孔に嵌合する突部をもつとともにこの
   突部に電線挿入孔を形成して前記ソケツト台に
   取付けられたランプソケツトとを備えた照明器
   具。 (2) 前記ランプソケツトは速結端子構造であり、
   前記突部の表面はトラツキング防止用凹凸部を
   有する実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の照
   明器具。