JPS6179688A - インクシ−ト搬送機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 鼓生立互 この発明は、熱転写用インクシートを用いて、該シート
と重ね合わせた用紙に逐次ライン単位の記録を行う、た
とえばライン熱転写プリンタ・複写機・ファクシミリな
どのライン熱転写記録装置において、上記熱転写用イン
クシートを搬送するインクシート搬送機構に関する。

丈米扱亙 従来、ライン熱転写記録装置では、駆動ローラで熱転写
用インクシートを搬送し、その搬送途中で該シートに用
紙を重ね合わせ、それらを挟んでサーマルヘッドをプラ
テンに押し当て、該用紙に順次熱転写記録を行い、その
後分離部でそれらの用紙とインクシートとを分離してい
た。

ところで、この種の熱転写記録装置では、搬送　・され
る熱転写用インクシートにたるみや張力の変動があると
、分離部で該インクシートを用紙から剥離するときに転
写インクの欠けや抜けを生じ、印字品質が低下する欠点
があった。

このため、従来は、プラテンおよび駆動ローラの硬度や
材質をそれぞれ厳しく限定するとともに。

それら駆動ローラとプラテンとを転写を行うとき同期さ
せて回転し、また駆動ローラの外径をプラテン外径より
たとえば１％程度大として、プラテンよりも駆動ローラ
の送り量の方が多くなるようにし、その間における熱転
写用インクシートのたるみや張力の変動を防止していた
。

しかし、プラテンおよび駆動ローラ両者の径・硬度・材
質等を厳密に管理することは甚だ難しく、実際上上記し
た欠点を確実に解消することはほとんど不可能であった
。

１−一度 そこで、この発明の目的は、上述したライン熱転写記録
装置において、熱転写用インクシートのたるみや張力の
変動を確実に解消し、転写はがれをなくして、印字品質
を向上したインクシート搬送機構を提供することにある
。

１−一腹 そのため、この発明によるインクシート搬送機構は、駆
動ローラ（１４）で熱転写用インクシート（１０）を搬
送し、その搬送途中で該シート（ｉｏ）に用紙（２８）
を重ね合わせ、それらを挟んでサーマルヘッド（１９）
をプラテン（１８）に押し当て、該用紙（２８）に順次
熱転写記録を行い、その後分離部（Ｓ）でそれら用紙（
２８）とインクシート（１０）とを分離するライン熱転
写記録装置において、前記駆動ローラ（１４）と前記プ
ラテン（１８）とを熱転写記録の際同期して回転させる
とともに、その駆動ローラ（１４）の外径をそのプラテ
ン（１８）の外径より大きくシ、該駆動ローラ（１４）
と前記分離部（Ｓ）との間の前記インクシート（ｌＯ）
にテンションローラ（３０）を押し当てることを特徴と
する。

以下、図面に示す実施例にしたがい、この発明につき具
体的かつ詳細に説明する。

まず、第１図において、符号（１０）は熱転写用インク
シートである。インクシート（１０）は、供給スプール
（１１）に巻き付は記録装置内に収納する。そして、該
供給スプール（１１）から引き出し、シートガイドロー
ラ（１２）で案内して記録部（Ｒ）を通過させ１分離部
（Ｓ）で分離板（１３）のエツジに沿って折り曲げ、そ
の後駆動ローラ（１４）に掛け、巻取スプール（１５）
に巻き付けてなる。

駆動ローラ（１４）には、インクシート（１０）を挟ん
で押えローラ（１６）を押し当て、また適宜手段でイン
クシート駆動モータ（１７）の回転を伝達する。該駆動
モータ（１７）の回転は、摩擦クラッチ（図示しない）
を介在し、適宜手段で巻取スプール（１５）にも伝達す
る。よって、駆動モータ（１７）を動かすと。

駆動ローラ（１４）が回転し、供給スプール（１１）か
らインクシート（１０）を引き出し、該インクシート（
１０）を搬送して巻取スプール（１５）で巻き取ること
ができる。このとき、駆動ローラ（１４）の送り量より
巻取スプール（１５）の巻取量の方が多くなるようにし
、その間インクシート（１０）にたるみが生じないよう
にするとともに、インクシート（１０）の張力が一定以
上となったときは前記摩擦クラッチが働いて駆動モータ
（１７）の回転が巻取スプール（１５）に伝達されない
ようにしである。

ところで、記録部（Ｒ）では、インクシート（１０）を
挟んでプラテン（１８）にサーマルヘッド（１９）を押
し当て、またその押し当てを解除し得るようになってい
る。すなわち、サーマルヘッド（１９）は、その基端を
中心として回動可能とし、裏面に圧縮ばね（２０）の一
端を押し当て、常時は図中時計方向の回動習性が与えら
れる。そして、該ヘッド（１９）には、アーム（２１）
の基端を揺動自在に取り付ける。

アーム（２１）の先端には長溝（２２）をあけ、その長
溝（２２）に回転板（２３）に立てた係合ピン（２４）
を入れる６そして、回転板（２３）には、適宜手段でヘ
ッドオープンモータ（２５）の回転を伝達し得るように
する。

しかして、ヘッドオープンモータ（２５）を駆動すると
、回転板（２３）が回転し、ヘッド（１９）が圧縮ばね
（２０）の力でプラテン（１８）に押し当てられ、また
その圧縮ばね（２０）に抗して該ヘッド（１９）を図中
反時計方向に回動し、その押し当てが解除されるように
する。

他方、プラテン（１８）には、適宜手段でプラテン駆動
モータ（２６）の回転を伝達する。また、用紙ガイドロ
ーラ（２７）を押し当て、その間に挿入される用紙（２
８）をプラテン駆動モータ（２６）の作動により巻き込
み、インクシート（１０）と重ね合わせて該用紙（２８
）に熱転写記録を行い得るようにする。

さて、熱転写記録がなされた用紙（２８）は、インクシ
ート（１０）と重ね合わされたまま分離部（Ｓ）へと送
られる。分離部（Ｓ）では、用紙（２８）とインクシー
ト（１０）とを分離し、用紙（２８）はそのまま真直く
ペーパーガイド（２９）上へと送られ、インクシート（
１０）は前述したように分離板（１３）のエツジに沿っ
て図中下方に折り曲げられ、駆動ローラ（１４）方向へ
と送られる。

しかして、分離部（Ｓ）と駆動ローラ（１４）との間の
インクシート（１０）には、テンションローラ（３０）
を押し当てる。テンションローラ（３０）は、揺動アー
ム（３１）の先端に取り付は変位可能とする。該揺動ア
ーム（３１）は、基端を揺動自在に固定し、中央に引張
ばね（３２）の一端が掛けられる。故に、揺動アーム（
３１）には、常に図中時計方向の回動習性が与えられて
いる。

ここで、この熱転写用インクシート（１ｏ）にテンショ
ンローラ（３０）を押し当てる機構は、たとえば第２図
に示すように構成することもできる。第２図に示す例で
は、テンションローラ（３ｏ）を垂直なガイド溝（３３
）で案内し１図中上下方向に移動可能とする。そして、
重力で、このテンションローラ（３０）をシートガイド
ローラ（３４）・（３５）で案内されるインクシート（
１０）に押し当てるものである。なお、第２図中符号（
１３）・（１４）・（１６）・（１８）は、第１図と同
様、それぞれ分離板・駆動ローラ・押えローラ・プラテ
ンを示す。

ところで、この発明によるインクシート搬送機構では、
熱転写記録を行うときインクシート駆動モータ（１７）
とプラテン駆動モータ（２６）とが同期し、駆動ローラ
（１４）とプラテン（１８）の回転数が等しくなるよう
にしてあり、かつ駆動ローラ（１４）の外径をプラテン
（１８）の外径よりわずかに大きくつくっである。

故に、この発明によるインクシート搬送機構では、第１
図に示すようにプラテン（１８）と用紙ガイドローラ（
２７）との間に用紙（２８）を挿入し、該用紙（２８）
に熱転写記録を行うべくスタートすると、第３図に示す
如く作動することとなる。

まず、ヘッドオープンモータ（２５）を駆動し、プラテ
ン（１８）に対するサーマルヘッド（１９）の押し当て
を解除する。その後、インクシート駆動モータ（１７）
を作動し、熱転写用インクシート（１０）を搬送する。

そして、図示しないセンサで印字すべき第１番目の色、
たとえば黄色を検知したところで。

該インクシート（１０）の搬送を停止する。同時に、プ
ラテン駆動モータ（２６）を働かせ、プラテン（１８）
を回転して用紙（２８）を該プラテン（１８）と用紙ガ
イドローラ（２７）との間に巻き込み、そのまま用紙送
りを行う、そして、その用紙（２８）の先端がセンサ（
３６）の位置に達したところで該センサ（３６）で初期
位置を検知し、該用紙（２８）の送りを停止する。つい
で、再びヘッドオープンモータ（２５）を駆動し、サー
マルヘッド（１９）をプラテン（１８）へと押し当て。

用紙（２８）とインクシート（１０）とを重ね合わせて
挟持する。しかる後、サーマルヘッド（１９）に通電し
、該ヘッド（１９）に直線的に配置した複数の発熱体を
適宜選択的に発熱し、インクシート（１０）の対応イン
ク層を転写して該用紙（２８）に１行分の記録を行う。

ついで、インクシート駆動モータ（１７）とプラテン駆
動モータ（２６）とを同期して動かし、インクシート（
１０）と用紙（２８）とを重ね合わせたまま１行分送っ
て改行する。さらに第１番目の色による記録があるとき
には、このライン単位の転写と改行とを繰り返し行うこ
ととなる。そして、第１番目の色による記録をすべて終
了すると、インクシート駆動モータ（１７）およびプラ
テン駆動モータ（２６）の双方を作動し、インクシート
（１０）と用紙（２８）とを重ね合わせた状態で逐次分
離部（Ｓ）へと送り、ここで用紙（２８）からインクシ
ート（１０）を剥離して、インクシート（１０）は駆動
ローラ（１４）方向へ、また用紙（２８）はペーパーガ
イド（２９）上へと送る。そして、センサ（３６）が用
紙（２８）のエンドを検知すると、　、インクシート（
１０）および用紙（２８）の送りは停止される。しかし
て、その後プラテン（１８）に対するサーマルヘッド（
１９）の押し当てを解除する。

ところで、記録内容が単色のときは、続けて用紙（２８
）を装置外部へと排出し、そのまま熱転写記録を終了す
る。

しかし、記録内容が多色のときは１次にインクシート駆
動モータ（１７）を動かし、インクシート（１０）を搬
送する。そして、図示しないセンサで第２番目の色、た
とえばマゼンタを検知したところで、該インクシート（
１０）の搬送を停止する。その後、プラテン駆動モータ
（２６）を逆転し、用紙（２８）を前記初期位置からの
送り量に＋αした位置合戻す。

ついで、プラテン駆動モータ（２６）を正転し、用紙（
２８）の先端が再びセンサ（３６）の位置に達したとこ
ろで該センサ（３６）で初期位置を検知して位置合わせ
し、該用紙（２８）の送りを停止する。しかる後、ヘッ
ドオーブンモータ（２５）を駆動し、サーマルヘッド（
１９）を再びプラテン（１８）へと押し当て、同様にサ
ーマルヘッド（１９）に通電して第２番目の色で記録を
行う。この繰り返しによりさらにシアン・黒・白等、用
紙（２８）に所望の色数の記録を行うことができ、すべ
ての色で記録を行って後、用紙（２８）はペーパーガイ
ド（２９）上から装置外部へと排出されることとなる。

さて、上述したとおり熱転写記録を行うときは、この発
明にあっては、駆動ローラ（１４）とプラテン（１８）
とが同期して回転する。また、この発明では、駆動ロー
ラ（１４）の外径は、プラテン（１８）の外径よりも大
きくつくる。よって、プラテン（１８）の送り量よりも
駆動ローラ（１４）の送り量の方が多くなるから、分離
部（Ｓ）と駆動ローラ（１４）間のインクシート（１０
）のたわみは徐々に少なくなり、第１図に示す例では揺
動アーム（３１）が引張ばね（３２）に抗し図中反時計
方向に回動し、第２図に示す例ではテンションローラ（
３０）が上昇する。しかし、カラー記録のときは、第１
図に示す例では揺動アーム（３１）およびテンションロ
ーラ（３０）が一点鎖線で示す位置に達する以前に、ま
た第２図に示す例ではテンションローラ（３０）が上昇
し終る以前に、その色の転写を終了して次の色の転写に
移るから、サーマルヘッド（１９）の押し当てを解除し
てインクシート（１０）を繰り出し、テンションローラ
（３０）は再び図中実線で示す元の位置まで戻されるこ
ととなる。

ところが、モノクロの場合は、途中でサーマルヘッド（
１９）の押し当てが解除されることなく、続けて転写が
行ねれるから、やがて第１図中一点鎖線で示す状態とな
り、また第２図中上昇し終える状態となる。したがって
、モノクロによる記録のときは、該状態を検知し、ある
いは一定量転写毎にプラテン（１８）に対するサーマル
ヘッド（１９）の押し当てを解除して、インクシート（
１０）を所定量搬送し、テンションローラ（３０）を初
期位置へと復帰させることが必要となる。

助ニーー釆− したがって、この発明によるインクシート搬送機構では
、駆動ローラと分離部との間の熱転写用インクシートに
テンションローラを押し当てるから、分離部におけるイ
ンクシートのたるみを解消し、転写インクの欠けや抜け
などの転写はがれをなくし、印字品質の向上を図ること
ができる。

そして、この発明では、プラテンと駆動ローラとの外径
差に基づく送り量の差をテンションローラの押し当てで
吸収するから、プラテンおよび駆動ローラの径・硬度・
材質等をこれまでのように厳密に管理することなく、た
とえば駆動ローラ径を十分大きく設定してもテンション
ローラの変位で送り量の差を吸収し、安定して均一なイ
ンクシート搬送が可能となり、上記印字品質の向上を図
ることが容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図（よ、この発明の一実施例を示すインクシート搬
送機構図である６第２図は、熱転写用インクシートにテ
ンションローラを押し当てる機構の他側を示す説明図で
ある。第３図は、この発明によるインクシート搬送機構
の作動を説明するフローチャートである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 駆動ローラで熱転写用インクシートを搬送し、その搬送
   途中で該シートに用紙を重ね合わせ、それらを挟んでサ
   ーマルヘッドをプラテンに押し当て、該用紙に順次熱転
   写記録を行い、その後分離部でそれら用紙とインクシー
   トを分離するライン熱転写記録装置において、前記駆動
   ローラと前記プラテンとを熱転写記録の際同期して回転
   させるとともに、その駆動ローラの外径をそのプラテン
   の外径より大きくし、該駆動ローラと前記分離部との間
   の前記インクシートにテンションローラを押し当ててな
   るインクシート搬送機構。