JPS61263909A - 皮膚外用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は日焼は後のほてり、肌荒れ、カミソリまけ、炎
症等を防止する効果に優れた皮膚外用剤に関する。

［従来の技術］ 従来、ショウガの絞り汁あるいは熱水抽出物が健胃薬、
利胆薬等として漢方薬等に用いられてきた。養毛、育毛
等の薬効を期待してショウガの絞り汁や熱水抽出物を配
合した化粧料も知られているが、これらは化粧料の変質
、にこり、変臭や沈殿物を生じたり、皮膚刺激があった
りする欠点があった。また、抽出物中の有効成分の濃度
が低いために効果の点でもいまだ十分でなかった。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明者らは変質や変臭がなく真に効果を有するショウ
ガ抽出物を配合した皮膚外用剤を得ることを目的に鋭意
研究を重ねた結果、ショウガの有効成分であるショウガ
オールおよび／またはジンゲロールを配合した皮膚外用
剤は、上記目的を達することを見出し、ざらに、その皮
膚外用剤はいままで知られていない日焼は後のほてり、
肌荒れ、カミソリまけ、炎症等を防止する効果に優れて
いることを見いだし、本発明を完成するに至った。

［問題点を解決するための手段］ すなわち、本発明はショウガオールおよび／またはジン
ゲロール゛を配合することを特徴とする皮膚外用剤に関
する。

以下本発明の構成について詳述する。

本発明で用いるショウガオールまたはジンゲロールはシ
ョウガ等の天然物からの抽出物でも良いし９合成品でも
良い。

天然物の抽出物の場合の一例を以下に示す。

ショウガ（Ｚｉｎｇｉｂｅｒ　ｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ　
Ｒｏｓｃｏｅ）の根茎を、溶媒、例えばヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、石油エーテル、流動パラフィン等の炭
化水素類、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、
酢酸プロピルエステル、酢酸アミルエステル等のエステ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、アセチールアセ
トン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジメチルエーテ
ル等のエーテル類、クロロホルム、トリクレン等のハロ
ゲン化炭化水素等の有機溶媒の１種または２種以上と共
に加熱還流し濾過して得られる抽出液を濃縮して、得ら
れる。その際、ごみや細菌を除去するために熱水で洗っ
てもよいし、有機溶媒抽出物を別の有機溶媒で再抽出し
たものを用いてもよい。あるいは、このような方法で得
られた抽出物をざらにシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィー゛に付し、ヘキサン・エーテル等の溶媒に
て溶出させて分画したショウガオールやジンゲロールを
用いてもよい。このように十分に精製したものを用いる
のがもっとも好ましい。

本発明におけるショウガオールおよび／またはジンゲロ
ールの配合量は、皮膚外用剤全量中、乾燥物として０．
０００５〜１０重量％、好ましくは０．００１〜５璽量
％である。０．０００５重量％以下であると、本発明で
いう効果が十分に発揮されず、好ましくない。

本発明の皮膚外用剤は前記の必須成分に加えて必要に応
じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧品、医
薬品等に一般に用いられる各種成分、すなわち水性成分
、粉末成分、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐
剤、酸化防止剤、香料、色剤、薬剤等を配合することが
できる。また本発明の化粧料の剤型は任意であり、例え
ば化粧水等の可溶化系、乳液、クリーム等の乳化系ある
いはファンデーション、分散液、軟膏などの剤型をとる
ことができる。

ショウガオールおよびジンゲロールのの製造例を以下に
記す。

（製造例　１）ショウガオールおよびジンゲロール混合
物の製造方法 ショウガの根茎を熱水で十分洗浄した後アセトンにて抽
出、濾過して得た抽出液を濃縮し、溶媒を留去しエキス
を得る。このエキスをヘキサンまたはエーテルにて抽出
、濃縮しショウガオールおよびジンゲロールの混合物を
得る。

（製造例　２）ショウガオールおよびジンゲロールの製
造方法 ショウガの根茎をエーテルで抽出し、これを濃縮して得
たエキスをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン拳酢酸エチルエステルの混合溶媒にて溶出
し、ヘキサン・酢酸エチルエステル混合比３：１〜１：
１の混合溶剤の溶出部を濃縮し粗ショウガオール約０．
３ｇを得、酢酸エチルエステルの溶出部を濃縮し粗ジン
ゲロール約０．４ｇを得た。それぞれを再クロマトし精
製し、ショウガオールおよびジンゲロールを得た。

（製造例　３）ショウガオールおよびジンゲロール混合
物の製造方法 ショウガの根茎をエーテルで抽出し、エーテル相を２Ｎ
−Ｎａ２Ｃ０３抽出後、２Ｎ−ＮａＯＨ抽出し、この液
を塩酸酸性としてエーテル抽出した後、エーテル相を濃
縮しエキスを得る。

以上の様にして製造したショウガオールおよび／または
ジンゲロールは変質、にこり、変臭や沈殿物のない物で
あった。

［発明の効果］ 本発明により得られたショウガオールおよび／またはジ
ンゲロールは皮膚外用剤に配合しても沈澱や濁り等を生
じなかった。表−１にその結果を示す。

表−１ 紫外線紅斑による抗炎症作用試験 次にショウガオールおよび／またはジンゲロールの外皮
適用による効果について述べる。抗炎症作用のケミカル
メゾイエイタ−は現在なお不明な点が多く、従って、薬
物の外皮適用による抗炎症作用を測定する試験としては
紫外線紅斑法が適している。すなわち、ハートレイ型ア
ルピノモルモットの背部皮膚を刈毛・刺毛し、正中線を
対称に背部皮膚にゴム板を用いて１．４１　Ｘ　１．４
１ｃ♂の区画を設け、中波長紫外線（λｗａｘ　＝　３
０５ｎｍ）を２．ＯＪ／ｃｍ”照射して紅斑を作成した
。　紫外線照射後片側の区画に薬物を塗布し添加、経時
的に紅斑の形成を判定した。薬物の塗布部位の紅斑（Ｅ
ｌ）と無塗布対照部位の紅斑（Ｅｏ）を求め１次式によ
って紫外線紅斑抑制率を算出し、薬物の抗炎症活性とし
た。薬物は乾燥残分をエタノールに溶かし試料とした。

（す、下余白） Ｅｏ　　　Ｅｌ 紫外線紅斑抑制率＝　　　　　　　　１００　（Ｘ）Ｏ 薬物塗布後３時間後の測定値を例として表−２に示す。

判定方法を以下に示す。

（判定） ０　：紫外線紅斑抑制率　　６５％以上Ｑ　　：　　ｎ
　　　ｎ　　　　　　４９〜６５％△　：　　ｎ　　　
／／　　　　　　２０〜４０％Ｘ　　　：　　　ツノ　
　　　　〃　　　　　　　　　　　２０５と以下（以下
余白） 表−２紫外線紅斑抑制率 ショウガオールに非常に強い紫外線紅斑抑制作用を認め
た。また、ジンゲロールにも抑制作用を認めた。

実使用テストによる９日焼は後のほてり、肌荒れ、およ
びカミソリまけ （試験方法） 日焼は後のほてり、肌荒れ等に悩む、健康な女性の被試
験者、１群２０名として計１０群で実施し９表−３に示
される基本処方ベースに０６５％の試料を配合したロー
ションを顔面に塗布し、はてり、及び１週間後の肌荒れ
を判定し総合評価した。また、健康な男性の被試験者、
１群２０名として計１０群で実施し、ひげそり後に、そ
の都度１表−３に示される基本処方ベースに０．５χの
試料を配合したローションを塗りカミソリまけに対する
効果を調べた。

（試料） 表−３に示される基本処方ベースに０．５％の試料（表
−４）を配合処方したローション。

表−３基本処方ベース １）グリセリン　　　　　　　　　　　　４，０％２）
１．３−ブチレングリコール　　　　４．０寛３）エタ
ノール　　　　　　　　　　　　　７．０％４）ポリオ
キシエチレンオレイル　　　　０．５χアルコール（２
０モル） ５）精製水　　　　　　　　　　　　　　残余表−４ （日焼は後のほてり、肌荒れの判定基準）著効：日焼は
後のほてり、および１週間後の肌荒れがほとんど目立た
なくなった。

有効：日焼は後のほてり、および１週間後の肌荒れが非
常に弱くなった。

やや有効：日焼は後のほてり、および１週間後の肌荒れ
がやや弱くなった。

無効：日焼は後のほてり、および１週間後の肌荒れは変
化なし。

（カミソリまけの判定基準） 著効：刺毛後のカミソリまけが著しく改善された。

有効：刺毛後のカミソリまけが非常に改善された。

やや有効：刺毛後のカミソリまけかやや改善された。

無効：刺毛後のカミソリまけは変化なし。

（判定） ０　：被試験者の著効、有効の示す割合（有効率）が８
０％以上の場合 Ｏ：ノノ〃 （有効率）が５０〜８０％の場合 ×：ノノ〃 （有効率）が５０％以下の場合 表−５ 表−６ 表−５の比較例−１は試験例−１の処方と同一でショウ
ガオールの代わりにショウガの熱水抽出物を使用した。

同様に、比較例−２は試験例−１の処方と同一でショウ
ガオールを除いた処方を使用した。

ショウガオールに非常に強い紫外線紅斑抑制作用を認め
た。また、ジンゲロールにも抑制作用を認めた。

［実施例］ 次に実施例によって本発明をざらに詳細に説明する。尚
、本発明はこれにより限定されるものではない。配合量
は重量％である。

実施例　１　　　　　化　粧　水 （１）ショウガオール（製造例　２　）　　０．００５
（２）グリセリン　　　　　　　　　　４．０（３）１
．３−ブチレンゲリコール　　　　４．０（４）エタノ
ール　　　　　　　　　　７．０（５）ポリオキシエチ
レン オレイルアルコール　　０．５ （６）メチルパラベン　　　　　　　　０．０５（７）
クエン酸　　　　　　　　　　　０．０１（８）クエン
酸ソーダ　　　　　　　　０．１（９）香料　　　　　
　　　　　　　　０．０５（１０）精製水　　　　　　
　　　　　　残余（製法） 精製水にクエン酸、クエン酸ソーダ、グリセリン、１．
３−ブチ上ノングリコール、を溶解する。別にエタノー
ルにポリオキシエチレンオレイルアルコール、香料、メ
チルパラベンおよびショウガオールを溶解し５、これを
前述の精製水溶液に加えて可溶化し、ろ過して化粧水を
得た。

実施例　２　　　　　クリーム （１）セトステデリルアルコール　　　　　３．５（２
）スクワラン　　　　　　　　　　　　４０．０（３）
ミツロウ　　　　　　　　　　　　　３．０（４）還元
ラノリン　　　　　　　　　　　　５．０（５）エチル
パラベン　　　　　　　　　　０．３（６）ポリオキシ
エチレン（２０）ツルとタンモノパルミチン酸エステル
　　２．０（７）ステアリン酸モノグリセリド　　　　
２．０（８）ショウガオールとジンゲロールの　　１．
０混合物（製造例　１） （９）香料　　　　　　　　　　　　　　　０．０３（
１０）１．３−ブチレングリコール　　　　　　５．０
（１１）グリセリン　　　　　　　　　　　５．０（１
２）精製水　　　　　　　　　　　　　　残余（製法） （１）　（２）　（３）　（４）　（５）　（６）　（
７）　（８）と（９）を加熱溶解し７５℃に保ったもの
を、７５℃に加温した（１０）　（１１）と（１２）に
撹拌しながら加える。ホモミキサー処理し乳化粒子を細
か（した後、撹拌しながら急冷し、クリームを得た。

実施例　３　　　　　乳　　液 （１）ショウガオールとジンゲロールの　　３．０混合
物（製造例　３） （２）ステアリン酸　　　　　　　　　　　１．５（３
）セチルアルコール　　　　　　　　　０・５（４）ミ
ツロウ　　　　　　　　　　　　　２．０（５）ポリオ
キシエチレン（１０） モノオレイン酸エステル　　１．０ （６）グリセリンモノステアリン 酸エステル　　１．０ （７）クインスシード抽出物（５％水溶液）　　２０．
０（８）プロピレングリコール　　　　　　　５．０（
９）エタノール　　　　　　　　　　　　３．０（１０
）エチルパラベン　　　　　　　　　　０．３（１１）
香料　　　　　　　　　　　　　　　０．０３（１２）
精製水　　　　　　　　　　　　　残余（製法） エタノールに香料およびショウガオールとジンゲロール
の混合物加えて溶解する（アルコール相）。

精製水にプロピレングリコールを加え加熱溶解して７０
℃に保つ（水相）。クインスシード抽出物を除く他の成
分を混合し、加熱溶解して７０℃に保つ（油相）。水相
に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳
化する。これを撹拌しながらアルコール相とクインスシ
ード抽出物を加える。

モの後撹拌しながら３０℃に冷却して乳液を得た。

実施例　４　　　　　パ　ッ　り （１）ジンゲロール（製造例　２）　　　０．５（２）
ポリビニルアルコール　　　　１５．０（３）ポリエチ
レングリコール　　　　３６０（４）プロピレングリコ
ール　　　　　７．０（５）エタノール　　　　　　　
　　　１０．０（６）メチルパラベン　　　　　　　　
０．０５（７）香料　　　　　　　　　　　　　０，０
５（８）精製水　　　　　　　　　　　残余（製法） 精製水にポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、メチルパラベン、を加え撹拌溶解する。つぎにポリ
ビニルアルコールを加え加熱撹拌し、香料を溶解したエ
タノールおよびジンゲロールを加え撹拌溶解してパック
を得た。

実施例　５　　　　固形白粉 （１）タルク　　　　　　　　　　　　　　　８５．４
（２）ステアリン酸　　　　　　　　　　　　１．５（
３）ラノリン　　　　　　　　　　　　　　５．０（４
）スクワラン　　　　　　　　　　　　　５．０（５）
ソルビタンセスキオレイン酸エステル２．０（６）トリ
エタノールアミン　　　　　　　　１．０（７）ジンゲ
ロール（製造例　２）　　　　　　０．１（８）顔料　
　　　　　　　　　　　　　　適量（８）香料　　　　
　　　　　　　　　　　　適量（製法） タルク、顔料をニーダ−でよくかきまぜる。

（粉末部）　　トリエタノールアミンを５０％相当量の
精製水に加え７０°Ｃに保つ（水相）。　香料を除く他
の成分を混合し、加熱溶解して７０゜Ｃに保つ（油相）
。　水相に油相を加えホモミキサーで均一に乳化し、こ
れを粉末部に加えニーダ−で練り合わせたあと水分を蒸
発させ粉砕機で処理する。ざらにこれをよくかきまぜな
がら香料を均一に噴霧し圧縮成形する。

実施例　６　　軟膏 （１）ショウガオール（製造例　２）　　　０．１（２
）ステアリルアルコール　　　　　１８．０（３）モク
ロウ　　　　　　　　　　　　２０．０（４）ポリオキ
シエチレ（１０）モノ オレイン酸エステル　　　　０．２５ （５）グリセリンモノステアリン酸 エステル　　　　０．２５ （６）ワセリン　　　　　　　　　　　　４０．０（７
）精製水　　　　　　　　　　　　２１．４（製法） 精製水を７０°Ｃに保ち（水相）。他の成分を７００Ｃ
にて混合溶解する（油相）。水相に油相を加え、ホモミ
キサーで均一に乳化後冷却して軟膏を得た。

（以下余白） 実施例１〜６より得られた化粧料は、実使用により、は
てり、肌荒れ、あるいはカミソリまけに対する効果に優
れていた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ショウガオールおよび／またはジンゲロールを配合した
   事を特徴とする皮膚外用剤。