JPS61252256A - 難燃性プロピレン重合体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、難燃剤のブリードが改善され、成形品表面外
観の良好なプロピレン重合体組成物に関する。

（従来の技術） 成形性と機械的特性に優れるプロピレン重合体に難燃剤
を配して難燃化した材料は、種々の分野で広く用いられ
ている。

しかしながら、特にハロゲン系難燃剤を用いた組成物で
は、難燃剤が経時的にブリードして最終成形品の表面外
観を悪くする外、難燃性能も低下してしまう欠点を有す
る。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、従来技術の欠点、即ち、ハロゲン難燃剤のブ
リードを改善することを目的に、特定の重合体を併用す
ることによってこの目的が達成されることを見い出して
為された。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本発明は、「プロピレン重合体１００重量部、ア
セチル基含有重合体３〜５０重量部、ハロゲン系難燃剤
１〜１００重量部および難燃助剤０．５〜５０重量部か
らなることを特徴とする難燃性プロピレン重合体組成物
」である。

（作業） 本発明で用いるプロピレン重合体は、プロピレンの単独
重合体、過半重量のプロピレンと他のα−オレフィン（
エチレン、シラン、ヘキセン、４−メチルペンテン等）
、不飽和カルボン酸またはその誘導体、不飽和有機シラ
ン等共重合可能な単量体とのブロック、ランダム、グラ
フト共重合体である。結晶性のものが実用性に富んでい
て好ましい。

本発明で用いるアセチル基含有重合体は、例えば、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、これらの
部分ケン化物、酢酸ビニルグラフトポリオレフィン（ポ
リエチレン、ポリプロピレン等）などがある。このもの
の好ましいものとしては、酢酸ビニル含量が１０〜９０
重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合体があ抄、特に好
ましくは、酢酸ビニル含量１５〜７０重量％のエチレン
−酢酸ビニル共重合体がある。これらの数値はブリード
改良効果の点で求められたものである。

本発明で使用されるハロゲン系離燃剤は、例えば、テト
ラブロモビスフェノールＡのビス（２，３−ジブロモプ
ロピル）エーテル、テトラブロモビスフェノールＳのビ
ス（２，３−ジブロモプロピル）エーテル、テトラブロ
モビスフェノールＡ１デカブロモジフエニルオキサイド
、トリス（２，３−ジブロモプロピル）イソシアヌレー
ト、ペンタブロモトルエン、トリブロモプロパン、２．
２−ビス（４−ハイドロキシ−Ｓ、Ｓ−シー／コモ−フ
ェニル）プロパン等である。

本発明で使用される難燃助剤としては、無機化合物が良
く、例えば、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五
酸化アンチモン、ピロアンチモン酸ソーダ、二酸化スズ
、メタホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛、酸化ジルコニウム
、酸化モリブデン等を挙げることができる。

これらの各必須成分の配合割合は、プロピレン重合体ｉ
ｏｏ重量部に対して、アセチル基含有重合体３〜５０重
量部、好ましくは５〜３０ｉｉ量部、上記難燃剤１〜１
００重量部、好ましくは２〜５０重量部および難燃助剤
０゜５〜５０重量部、好ましくは１〜２５重量部である
。アセチル基含有重合体と難燃助剤の量は、それぞれ上
記難燃剤の３分の１以上であることが効果の点でより好
ましい。

アセチル基含有重合体の量が３重量部未満ではブリード
改良効果が発現せず、一方、５０重量部を越えると物性
が低下する。

上記難燃剤の量が１重量部未満では難燃性が劣り、一方
、ｉｏｏ重量部を越えると助成物の強度が低下する上、
経済的にも問題である。

難燃助剤の量が０．５重量部未満では難燃剤との相乗作
用が小さく、一方、５０重量部を越えると物性が低下し
、且つ、経済的にも実用的でない。

本発明組成物には、これら必須成分の外に付加的成分を
本発明の効果を著しく損なわない範囲で配合することが
できる。例えば、強化充填材として、タルク、マイカ、
炭酸カルシウム、シリカ、ガラス繊維等を添加すること
ができる。その外、老化防止剤、加工時安定剤、造核剤
、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、離型剤、発泡剤、
顔料、分散剤等も必要に応じて添加することができる。

本発明の組成物の製造方法は、一般のプロピレン重合体
と同様に所要成分の所定量の混合物をバンバリーミキサ
−、ニーター、ロールミル、スクリュ一式単軸押出機、
二軸押出機等によって溶融混練して得られるが、場合に
よっては、各成分の混合物を直接、射出、圧縮、フィル
ム等の成形機に投入して成形品として得られる。

（実施例） 以下に示す例の中で、燃焼性の測定は、ＵＬ規格ＵＬ９
４に定められた方法に基づいて実施した。

ブリード性については、射出成形シートを用いて次式で
求められるシート表面の光沢差および目視判定により評
価した。光沢差が小さい橿ブリード性は良好である。

光沢差＝〔オーブンテスト前の光沢）−（７０℃オーブ
ンで７日間放置後の光沢〕 目視判定基単 ブリードが非常に多い　；× ブリードが多い　　　　；Δ ブリードが少ない　　　；ロ ブリードが非常に少ない；○ ブリードがない　　　　　ｔ◎ 実施例１〜３および比較例１〜３ メルト７０−レート８のプロピレンホモポリマーを用い
て、第１表に示す配合で調整した組成物を、森山製作所
製加圧双腕ニーダ−を用いて２００℃にて混練し、更に
ペレタイザーを用いてベレント化した。

然る後、これを東芝機械社製射出成形機（ＩＳ９０Ｂ型
）を用いて８０閣×１２０譚×２鱈のシート試験片及び
ＵＬ９４に定める燃焼性試験片を成形し、ブリード性及
び燃焼性を評価した。

実施例４〜９および比較例４〜８ メルトフローレート３０のエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体（エチレン含！６重量％）又はメルトフロー
レイト８のプロピレンホモポリマーを用いて、第１表に
示す配合で調整した組成物をヘンシェルミキサーで十分
混合した後、スクリュ一式二軸押出機にて溶融押出し、
ペレタイザーを用いてペレット化した。

これを用いて実施例１と同様にして評価した。

Ｃ以下余白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プロピレン重合体１００重量部、アセチル基含有重合体
   ３〜５０重量部、ハロゲン系難燃剤１〜１００重量部お
   よび難燃助剤０．５〜５０重量部からなることを特徴と
   する難燃性プロピレン重合体組成物。