JPS61239886A - ピラノ−ス・オキシダ−ゼおよびその製造法 - Google Patents

ピラノ−ス・オキシダ−ゼおよびその製造法

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JPS61239886A
JPS61239886A JP60080885A JP8088585A JPS61239886A JP S61239886 A JPS61239886 A JP S61239886A JP 60080885 A JP60080885 A JP 60080885A JP 8088585 A JP8088585 A JP 8088585A JP S61239886 A JPS61239886 A JP S61239886A
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智子 内田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピラノース・オキシダーゼお゛よびその製造法
に関する。さらに詳しくはβ−D−グルコースのみなら
ずα−D−グルコースにモ作用するピラノース・オキシ
ダーゼおよびポリポラス属に属する担子菌によるその製
造法に関するO 本発明のピラノース・オキシダーゼは、酸素の存在下、
α−D−グルコースおよびβ−D−グルコースに作用し
た場合、D−グルコゾンと過酸化水素を生成する。それ
故、過酸化水素の住成量あるいは酸素の減少量を公知の
方法で測定することによって、生体試料中または食品中
のグルコース量を迅速に測定することが可能である〇 〔従来技術〕 従来、D−グルコースを酸化して、D−グルコゾンと過
酸化水素を生成するピラノース・オキシダーゼが担子菌
ポリポラス・オプッサスに見出されている(パイオキミ
カ・工・バイオフイジカ・アクタ) (Bioohim
ioa @t BiophygioaAota) Mo
l 167、p493、p 501 (1968))。
しかし、この酵素はβ−D−グルコースに作用スル力、
α−D−グルコースは基質となり得ない。また最近、特
開昭58−43785号公報にコリオラス属、ダエダレ
オプシス属、プロイロタス属またはグロエオフイルム属
にaする微生物がD−グルコースに特異性が高いピラノ
ース・オキシダーゼを生産するという報告もある・〔発
明が解決しようとする問題点〕 生体試料中あるいは食品中のD−グルコースを特異的に
定量する方法としては従来よりグルコース・オキシダー
ゼが繁用されている。しかし、グルコース會オキシダー
ゼはβ−D−グルコースにしか作用しない。生体試料中
あるいは食品中のD−グルコースの存在形態はα−D−
グルコースとして36.5%、β−D−グルコースとし
て63.5%である。このため、グルコース・オキシダ
ーゼを用いてD−グルコースを定量する場合、ムタロタ
ーゼを添加しなければ迅速な定量ができない。
本発明者らは、上記現状に鑑み、担子菌の生斎tスピラ
ノースIIす卓91−ゼ1rついア絽音検討を重ねた結
果、ピラノース書オキシダーゼ生産菌として公知である
ポリポラスOオブッサスが培養物中にα−D−グルコー
スにも作用する従来知られていなかったピラノースのオ
キシダーゼを著量生産することを見出し、本発明を完成
した。従って本発明の目的はD−グルコースを迅速に定
量できるピラノース・オキシダーゼ射よびポリポラス・
オプッサスを培養して上記酵素を工業的に安価に製造す
る方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明はピラノース・オキシダー
ゼ詔よびその製造法に関するものであり、本発明の第1
の発明は下記の理化学的性質を有することを特徴とする
ピラノース・オキシダーゼに関する。
(1)作用:酸素の存在下、D−グルコースの第2炭素
を酸化し、D−グルコゾンと過酸化水素を生成する。
(2)基質特異性:D−グルコースに対する作用が最も
高いが、L−ソルボース、D−キシロース、D−マルト
ース、D−ガラクトース、2−デオキシ−D−グルコー
ス、グルコン酸δ−ラクトンなどにも作用する0また、
D−グルコースに作用する場合、β−D−グルコースの
みららず、α−D−グルコースをも酸化する0 (3)至適pHおよびpH安定性:至適pHが5.0付
近であり、37℃、60分処理ではpH5,0〜9.0
の間で安定である。
(4)至適温度および熱安定性:至適温度が55℃付近
であり、pH6,0,10分間処理では60℃まで安定
である。
(5)電子受容体二分子状酸素を衰退の電子受容体とす
るが、フエナジンメトサルフエイトおよび2,6−シク
ロロフエノールインドフエノ□    −ルをも電子受
容体とする。
(6)分子量ニゲル濾過法で測定した分子量が約195
000で、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS )−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法で測定すると約4000
0のサブユニット3個1約5ooooのサブユニット1
個および約28000のサブユニット1個から構成され
ている。
(7)補酵素:補酵素であるフラビンアデニン・ジヌク
レオチド(F’AD )が約40000のサブユニット
1個当り1分子、酵素1分子当り3分子共有結合してい
る。
(8)等電点:6.95 (9)阻害剤:HgI+、F・1+、A g+、フェニ
ルメチルスルホニルフルオリド、硫化ナトリウム、P−
クロロメルクリ安息香酸、o−フエナントロリンなどに
よって阻害される。
(10)K m値: 1.23X10−3M(D −ク
ルコース)また、本発明の第2の発明はポリポラス属に
属するピラノースのオキシダーゼ生産能を有する菌株を
培地に培養し、該培養物から本発明の第1の発明のピラ
ノース・オキシダーゼを採取することを特徴とする。
本発明に使用される担子菌には、ポリポラス(Po1y
porus )属に属する菌株、例えばポリポラス・オ
ブツサ2 (Po1yporus obtusus )
 ATCG26733がある。
本発明方法を更に詳しく説明すれば、培地に加える栄養
源は使用する菌株が利用し、ピラノース・オキシダーゼ
を生産するものであればよく、炭素源としては例えばグ
ルコース、デンプン、シュクロース、マルトース、ラク
トース、グリセロール、デキストリン、油脂類などが利
用でき、奮素源としては酵母エキス、ペプトン、脱脂大
豆、コーンスチープリカー、肉エキスなどが適当である
。その他にリン酸塩、カリウム塩、マグネシウム塩など
の無機質および金属塩類を加えてもよく、更にはビタミ
ン類、生長促進因子を加えてもよい。
担子菌を培養するにあたり、ピラノース・オキシダーゼ
の生産量は培養条件により大きく変動するが、一般に培
養温度は20〜35℃、培地のpH4〜8が良く、2〜
IO日間の通気攪拌培養でピラノース・オキシダーゼの
生産は最高に達する。培養条件は使用する菌株、培地組
成などに応じ、ピラノース・オキシダーゼの生産量が最
大になるように設定するのは当然である0本発明の菌株
によって生成されたピラノース・オキシダーゼは主に菌
体内にある。菌体からのピラノース・オキシダーゼの精
製は次のように行なう。
培養液を濾過して得た菌体をpH4〜10の緩衝液に懸
濁して、10〜40℃で2〜48時間攪拌するとピラノ
ース・オキシダーゼが菌体内より抽出される。
例えば、菌体10Fを0.1 M、 0.s M、 I
 M右よび2Mの各リン酸緩衝液(pH7,0) 10
0−に懸濁し、20℃あるいは30℃で20時間攪拌し
て抽出した後、遠心分離して得た上澄中のピラノース・
オキシダーゼ活性を第1表に示す。なお、コントロール
として菌体10fと0.1Mリン酸緩衝液(pH7,0
) 100rnl!をエマレーション〔テラ才力(株)
製〕を用いてホモゲナイズして得た上澄中の活性をも示
す。
第   1   表 0.1Mリン酸緩衝液(pH7,0)   297  
3150.5M //  #  320344IM y
  it  350372 2M I  JF  363368 コントロール            230得られた
抽出液に沈殿剤、例えば硫安を20〜80 w/v%加
えることにより、あるいは有機溶媒、例えばアルコール
、アセトンなどを50〜80v/マ%加えることにより
沈殿として分離される。得られた沈殿物を限外濾過、透
析あるいはセファデックス処理などによって脱塩し、粗
酵素液を得る。得られた粗酵素液を精製するには、あら
かじめ0.OIMホウ酸緩衝液(pH’     9.
0)で緩衝化したDEAB−セファロース(CL−5B
)のカラムに粗酵素液を吸着させ、吸着物を0.03M
ホウ酸緩衝液(pH9,0)で洗浄後、0.1Mホウ酸
緩衝液(pH9,0)で溶出して活性区分を集める。次
にこの活性区分を限外濾過で濃縮、脱塩後、0.01M
リン酸緩衝液(pH6,0)で緩衝化しりCM−セファ
ロース(CL −6B )のカラムに吸着させ、吸着物
を0.03M!Jン酸緩衝液(pH6,0)で洗浄後、
0.1Mリン酸緩衝液(pH6,0)で溶出して活性区
分を集める。この活性区分を蒸留水で透析後、凍結乾燥
し、精製酵素粉末を得る。この酵素粉末はポリアクリル
アミドゲルディスク電気泳動的に単一である。
本発明のピラノース・オキシダーゼの酵素化学的および
理化学的性質は次のとおりである。
(1)作 用: 本酵素は酸素の存在下、D−グルコースに作用した場合
、D−グルコースの第2炭素を酸化し、D−グルコゾン
と過酸化水素を生成する。
その反応式は下記のごとくである。
D−グルコース+0.→ D−グルコゾン+H80゜碩
)基質特異性: 本酵素の基質として各種の糖溶液(反応液中濃度1.6
7mM ’)を用いて検討したところ、本酵素はD−グ
ルコースに対する特異性が高く、他にL−ソルボース、
D−キシロースなどにも作用した(第2表)0 第  2  表 D−グルコース             100L−
ソルボース              5.8D−キ
シロース              4.80−マル
トース               2.8D−ガラ
クトース              2.82−デオ
キシ−D−グルコース        2.6D−グル
クロン酸              0.8グルコン
酸δ−ラクトン          0.5また、本酵
素がα−D−グルコースとβ−D−グルコースに作用し
た場合の反応速度を比較した。反応系は1100nα−
D−グルコースあるいはβ−D−グルコース溶液0,1
rnI!、マツキルベイン緩衝液(pH6,0) 1.
5ml!、24.6mM 4−アミノアンチピリン溶液
0.1d、0.42Mフエ/ −/L’溶液0.1 d
、西洋ワサビ由来のペルオキシダーゼ溶液(240単位
/d)0.1rrf!、水1.0−および本酵素液(3
0単位/d)0.1rnl・反応液量3. OWIlで
37℃、キュベツト中で反応を行ない生成したキツネイ
ミン色素による500Lmの吸収変化を経時的に測定し
た0その結果を第1図に示す。
第1図中、実線はβ−D−グルコース、点線はα−D−
グルコースの場合であり、横軸は反応時間(秒)、縦軸
は吸光度をそれぞれ示す。
第1図より明らかなように本酵素はβ−D−グルコース
に対する活性よりも若干低いが、α−D−グルコースに
も充分作用することが認められた。
ところで、α−D−グルコースには作用しないことが公
知であるグルコース・オキシダーゼを用いて同様な実験
を行なった。その結果を第2図に示す。第2図中実線は
β−D−グルコース、点線はα−D−グルコースの場合
であり、横軸は反応時間(秒)、縦軸は吸光度をそれぞ
れ示ス。グルコース・オキシダーゼ溶液(東洋紡製30
0単位/d)0,1rnlを用いて、50 Qnmの吸
収変化を追跡したところ、見かけ上α−D−グルコース
にも若干作用しているが、これはα−D−グルコースか
らβ−D−グルコースヘノ非酵嵩的変換に起因するもの
である〇 (3〕至適pHおよびpH安定性: 本酵素の至適pHは第3図の曲線で表わされるとと<、
pH5,0付近に高い活性を有している。
本酵素を37℃においてそれぞれのpHで60分間処理
したときのpH安定性を第4図に示した。
第4図より明らかなように本酵素はpH5,0〜9.0
の間で安定である。
(4)至適温度および熱安定性: (本酵素の至適温度は第5図の曲線で表わされるごとく
、55℃付近に至適温度を有している。
本酵素をpH6,0においてそれぞれの温度で10分間
処理したときの熱安定性を第6図に示した。
本酵素は60℃まで安定であった。
(5)電子受容体: 本酵素の電子受容体の検討を行なったところ本酵素は分
子状の酸素を最適の電子受容体とするが、他にフエナジ
ンメトサルフエイト諸よび2.6−ジクロロフェノール
インドフェノールをも電子受容体とした(第3表)。
酸 素            溶存酸素   100
フエナジンメトサルフエイト   0.3     2
9.82.6−シクロロフエノールインド    0.
04       9.6フエノール メチレンブルー         0.01     
0チトクロームG          O,10フエリ
シアン化カリウム     0.5ONAD     
          O,10NADP       
       O,10(6)分子量: 本酵素の分子量は、セファクリルS−300(ファルマ
シア製)によるゲル沖過法では約195000であった
。また、(SDS )−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動法で測定すると、約40000のサブユニット3個、
約aooo。
のサブユニット1個および約28000のサブユニット
1個から構成されていた。
(7)補酵素: 精製酵素液0.1%濃度(0,1Mリン酸緩衝液pa7
.0)の吸収スペクトルを測定したところ、第7図に示
すフラビン酵素の吸収スペクトルを示した。
本酵素を熱処理あるいはトリクロロ酢酸処理し、遠心分
離して得られた上澄の薄層クロマトグラフィーを行なっ
たが(展開溶媒n−ブタノール:酢酸:水=4:1:5
)、フラビン系色素は原点から移動せず酵素蛋白と共有
結合していることが示唆された。そこで本酵素にプロナ
ーゼを作用させた後、ホスホジェステラーゼ処理をした
ところアデノシン−5′−1リン酸(AMP)の生成が
認められたので、FADが本酵素の補酵素であることが
判明した。FADの45Onllにおける分子吸光係数
から判断すると、本酵素1分子当り3分子のPADが含
まれていた。なお、本酵素の(SDS)−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動を行なって得られたゲルを5%酢酸
溶液中で  、 ′365nffiの紫外線照射するこ
とにより、3種のサブユニットのうち40000のサブ
ユニットのみにF’ADが存在することが確認された。
(8)等電点: ファルマライト(pH3〜10.ファルマシア製)を用
いた焦点電気泳動法により求めた本酵素の等電点は6.
95であった。
(9)阻害剤、金属イオン、金属キレート剤の影IP=
本酵素はugm+、F@1+、Ags+、PMSF(フ
ェニルメチルスルホニルフルオリド)、硫化ナトリウム
、PCMB (p−クロロメルクリ安息香酸)、0−フ
ェナントロリンなどによって阻害される(第第   4
   表 無添加      100   HgC1t     
OPMSF   ll F@SOa  3硫化ナトリウ
ム      l 8AgNO110PCMB    
       21   3nC1婁92Q−71ナン
ドロリン27    Coals     92アスコ
ルビン酸ナトリウム   5Q     Cu5Oa 
     94(If、(!’−シヒリジk     
 3Q    Zn804    94シアン化カリウ
ム     f32MnC1194アジ化ナトリウA 
     9(38aC1195(lO)K m値: ラインライ−バー−パークプロットにより本酵素のグル
コースに対するKm値を検討したとこ1    ろ1.
23X10−1Mであった。
(U)酵素活性測定法: ピラノース・オキシダーゼ活性の測定は、反応生成物の
一つである過酸化水素の生成量から求めた。即ち、IM
D−グルコース溶液0.1 d。
マツキルベイン緩衝液CPH6,0) 1.5 d、2
4.6mM  4−アミノアンチピリン溶液0.1d、
0.42Vフェノール溶液o、iy、西洋ワサビ由来の
ペルオキシダーゼ溶液(240単位/1nり0.1m、
水1.Odおよび適当に希釈した酵素液0.1−1反応
液量3.0−で37℃、10分間反応させた後500n
a1の吸光度(ODサンプル)を測定する。
別に対照としてD−グルコース溶液の代わりに水を0.
1−加え、同様の操作によって吸光度(ODブランク)
を測定し、Δ0Dsc+o (ODサンプル−ODブラ
ンク)を求めた。ピラノース・オキシダーゼ活性は下記
の計算式によって求められる。
5.78XtXVs = Δ0DX0.519Xar vt:反応液量(3,01r11) v−二酵素液(Q、1mt’) 5.78 :上記条件下、500n111に詔けるキツ
ネイミン色素のミリモル分子吸光係数(ai/マイクロ
モル)t:反応時間(10分間) df:希釈率 〔実施例〕 以下に本発明によるピラノース・オキシダーゼの製造方
法を実施例をもって示すが、本発明が以下の実施例に限
定されるものではないOな詔、襲は他に特記せぬ限りW
/マ%である。
実施例 1 グルコース2%、エビオス0.5%および寒天1.5%
(エビオス培地)の組成の斜面培地にポリポラス・オプ
ツサスA″1’CC26733を接種し、25℃にて1
週間静置培養して種菌とした。グルコース2%、酵母エ
キス0.3%、ペプトン1%、KHsPO* 0.3%
およびMg5O,・7H,O001%の組成の培地10
0mt’を500℃容の三角フラスコに分注し、120
℃で20分間殺菌後、冷却し、これに上記の種菌をかき
とり接種して、25℃で8日間、毎分100回転で振盪
培養した。
培養終了後、培養液を沖過して菌体を得た。この菌体を
1M酢酸緩衝液(pH5,0)50−と共に三角フラス
コに入れ、25℃、20時間攪拌しながらピラノース・
オキシダーゼの抽出を行なった。この抽出液から遠心分
離によって上澄液を得た。この上澄液の総活性は220
単位であった。
実施例 2 実施例1のエビオス培地で培養したポリポラス・オブツ
サスATCC26733をグルコース2%、酵母エキス
0.3%、ペプトン1%、KH*POa0、3 % 右
よびMg5Oa ・7HsO0,1%の培地10〇−を
分注して殺菌(120℃、20分間)した500−の三
角フラスコに接種し、25℃で6日間培養して、種培養
液とした。グルコース2%、酵母エキス0.1%、ペプ
トン2%、KH,Po。
0.3%、MgSO4@ 71110 0.1 %およ
び消泡剤(日本油脂社製CB−442) 0.02 ’
f−(v/v ) 0)組成の培地20tを301容の
ジャーファーメンタ−に入れ、120℃で20分間殺菌
した。冷却後、上記の種培養液100−を接種し、27
℃で7日間、毎分201の通気量と毎分300回転の攪
拌速度の条件で培養した。培養終了後、沖過して菌体を
得た。この菌体1.50)Cpと1Mリン酸緩衝液(p
H7,0) 10 tを攪拌槽に入れ130℃で24時
間、撹拌しながらピラノース・オキシダーゼの抽出を行
なった。抽出液から沖過により菌体残渣を除き、上澄液
を得た。この上澄液11tのピラノース・オキシダーゼ
活性は5.40単位/dであった。この上澄液11tに
硫酸アンモニウムを70%飽和になるように加えて、−
昼夜放置後、得た硫安沈殿物を約5001nI!の0.
OIMホウ酸緩衝液(pH9,0)に溶解した。この粗
酵素液を限外沖過で濃縮し、脱塩後、あらかじめ0.O
IMホウ酸緩衝液(pH9,0)で緩衝化したDIAI
−セファロース(CL−5B)のカラム(直径5.0 
cm X長さ10 oz )に吸着させ、吸着物を0.
03 Mホウ酸緩衝液(pH9,0)で洗浄後、0.1
Mホウ酸緩衝液(pH9,0)で溶出して活性区分を集
めた。次にこの活性区分を限外を過で濃縮し、脱塩後、
0. OI M !jン酸緩衝液(pH6,0)で緩衝
化したCトセファロース(CL −6B )のカラム(
直径5.0 cs X長さ41)に吸着させ、吸着物を
0.03 M !Jン酸緩衝液(pH6,0)で洗浄後
、0.1Mリン酸緩衝液(pH6,0)で溶出して活性
区分を集めた。この活性区分を蒸留水で透析後1凍結乾
燥し、精製酵素粉末2.25fを得た。この粉末の比活
性は13.7単位/wiであった。この酵素粉末はポリ
アクリルアミドゲルディスク電気泳動的に単一であった
。以上の精製工程を第5表に示す。
上澄液   118100 59400  0.503
  100硫安塩析   26400 55500  
 2.10   93.4限外を過   16900 
48900   2.89   82.3〔発明の効果
〕 本発明により臨床診断試薬として極めて有用なピラノー
スのオキシダーゼ壜よびその工業的生産に適した製造法
が提供された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により得られるピラノースのオキシダー
ゼのα−D−グルコースおよびβ−D−グルコースに対
する反応の特異性を表わすグラフであり1第2図は公知
のグルコース・オキシダーゼのα−D−グルコースオヨ
ヒβ−D−グルコースに対する反応の特異性を表わすグ
ラフであり、第3図は本発明により得られるピラノース
・オキシダーゼのpHと活性の関係を表わすグラフであ
り、第4図は本発明による酵素を37℃においてそれぞ
れのpHで60分間処理した後のpHと活性の関係を表
わすグラフであり、第5図は本発明による酵素の温度と
活性の関係を表わすグラフであり、第6図はpH6,0
においてそれぞれの温度で10分間処理した後の温度と
活性の関係を表わすグラフであり、第7図は本発明によ
る酵素の吸収スペクトル(酵素濃度0.1%、pH7,
0)を表わすグラフである。 第1図     第2図 第3図      第5図 第4図      第6図 pH1度(0C) 第7図 波長(nm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の理化学的性質を有するピラノース・オキシダー
    ゼ (1)作用:酸素の存在下、D−グルコースの第2炭素
    を酸化し、D−グルコゾンと過酸化水素を生成する。 (2)基質特異性:D−グルコースに対する作用が最も
    高いが、L−ソルボース、D−キシロース、D−マルト
    ース、D−ガラクトース、2−デオキシ−D−グルコー
    ス、グルコン酸δ−ラクトンなどにも作用する。またD
    −グルコースに作用する場合、β−D−グルコースのみ
    ならずα−D−グルコースをも酸化する。 (3)至適pHおよびpH安定性:至適pHが5.0付
    近であり、37℃、60分処理ではpH5.0〜9.0
    の間で安定である。 (4)至適温度および熱安定性:至適温度が55℃付近
    であり、pH6.0、10分間処理では60℃まで安定
    である。 (5)電子受容体:分子状酸素を最適の電子受容体とす
    るが、フエナジンメトサルフエイトおよび2、6−ジク
    ロロフェノールインドフェノールをも電子受容体とする
    。 (6)分子量:ゲルろ過法で測定した分子量が約195
    000で、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)−ポリア
    クリルアミドゲル電気泳動法で測定すると約40000
    のサブユニット3個、約30000のサブユニット1個
    および約28000のサブユニット1個から構成されて
    いる。 (7)補酵素:補酵素であるフラビンアデニン・ジヌク
    レオチド(FAD)が約40000のサブユニット1個
    当り1分子、酵素1分子当り3分子共有結合している。 (8)等電点:6.95 (9)阻害剤:Hg^2^+、Fe^2^+、Ag^+
    、フェニルメチルスルホニルフルオリド、硫化ナトリウ
    ム、p−クロロメルクリ安息香酸、o−フエナントロリ
    ンなどによつて阻害される。 (10)Km値:1.23×10^−^3M(D−グル
    コース)2、ポリポラス属に属するピラノース・オキシ
    ダーゼ生産能を有する菌株を培地に培養し、該培養物か
    ら特許請求の範囲第1項記載のピラノース、オキシダー
    ゼを採取することを特徴とするピラノース・オキシダー
    ゼの製造法。 3、培養物からピラノース・オキシダーゼを採取するに
    際し、培養物から得られる培養菌体をpH4〜10の緩
    衝液に懸濁してピラノース・オキシダーゼを抽出する工
    程を含むことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    方法。 4、ポリポラス属に属する担子菌がポリポラス・オブツ
    サスであることを特徴とする特許請求の範囲第2項また
    は第3項記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5468621A (en) * 1992-03-02 1995-11-21 Nitto Boseki Co., Ltd. Method of quantitative assay for 1,5-anhydroglucitol
US5486458A (en) * 1992-06-30 1996-01-23 Nitto Boseki Co., Ltd. Method of quantitative assay for 1,5-anhydroglucitol

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5468621A (en) * 1992-03-02 1995-11-21 Nitto Boseki Co., Ltd. Method of quantitative assay for 1,5-anhydroglucitol
US5486458A (en) * 1992-06-30 1996-01-23 Nitto Boseki Co., Ltd. Method of quantitative assay for 1,5-anhydroglucitol

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