JPS61236891A - 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル - Google Patents

放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル

Info

Publication number
JPS61236891A
JPS61236891A JP60078154A JP7815485A JPS61236891A JP S61236891 A JPS61236891 A JP S61236891A JP 60078154 A JP60078154 A JP 60078154A JP 7815485 A JP7815485 A JP 7815485A JP S61236891 A JPS61236891 A JP S61236891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
radiation image
image conversion
radiation
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60078154A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0548276B2 (ja
Inventor
Takashi Nakamura
隆 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP60078154A priority Critical patent/JPS61236891A/ja
Priority to US07/850,689 priority patent/US4891277A/en
Publication of JPS61236891A publication Critical patent/JPS61236891A/ja
Publication of JPH0548276B2 publication Critical patent/JPH0548276B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、放射線像変換方法およびその方法に用いられ
る放射線像変換パネルに関するものである。さらに詳し
くは1本発明は、二価のユーロピウムにより賦活されて
いる複合ハロゲン化物蛍光体を使用する放射線像変換方
法、およびその方法に用い°られる放射線像変換パネル
に関するものである。
[発明の背景] 従来、放射線像を画像として得る方法として、銀塩感光
材料からなる乳剤層を有する放射線写真フィルムと増感
紙(増感スクリーン)との組合わせを使用する、いわゆ
る放射線写真法が利用されている。上記従来の放射線写
真法にかわる方法の一つとして、たとえば、特開昭55
−12145号公報等に記載されているような輝尽性蛍
光体を利用する放射線像変換方法が知られている。この
方法は、被写体を透過した放射線、あるいは被検体から
発せられた放射線を輝尽性蛍光体に吸収させ、そののち
にこの蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波(励起光
)で時系列的に励起することにより、蛍光体中に蓄積さ
れている放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光)として放
出させ、この蛍光を光電的に読取って電気信号を得、こ
の電気信号を画像化するものである。
上記放射線像変換方法によれば、従来の放射線写真法を
利用した場合に比較して、はるかに少ない被曝線量で情
報量の豊富なX線画像を得ることができるという利点が
ある。従って、この放射線像変換方法は、特に医療診断
を目的とするX線撮影などの直接医療用放射線撮影にお
いて利用価値が非常に高い也のである。
上記放射線像変換方法に用いられる輝尽性蛍光体として
、特開昭55−12145号公報には、下記組成式で表
わされる希土類元素賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物蛍光体が開示されている。
(B a 、−x + M ” x ) F X : 
y A(ただし、M2+はMg、Ca、Sr、Zn、お
よびCdのうちの少なくとも一つ、XはC1、Br、お
よびIのうちの少なくとも一つ、AはEu、Tb%Ce
、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、およびErの
うちの少なくとも一つ、モしてxは、0≦X≦0.6、
yは、0≦y≦0.2である) この蛍光体は、X線などの放射線を吸収したのち、可゛
視光乃至赤外線領域の電磁波の照射を受けると近紫外領
域に発光(輝尽発光)を示すものである。
上述のように、輝尽性蛍光体を利用する放射線像変換方
法に用いられる蛍光体として、従来より上記希土類元素
賦活アルカリ土類金属ハロゲン化物蛍光体が知られてい
るが、輝尽性を示す蛍光体自体、この希土類元素賦活ア
ルカリ土類金属ハロゲン化物蛍光体以外はあまり知られ
ていない。
[発明の要旨] 本発明は、新規な輝尽性蛍光体の発見に基づくものであ
り、該輝尽性蛍光体を使用する放射線像変換方法、およ
びその方法に用いられる放射線像変換パネルを提供する
ものである。
本発明者等は、輝尽性蛍光体の探索を目的として種々の
研究を行なってきた。その結果、下記組成式(I)で表
わされる新規な二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物
蛍光体は輝尽発光を示すこと、すなわち該蛍光体はX線
、紫外線、電子線、γ線、α線、β線などの放射線を照
射したのち、450〜900nmの可視乃至赤外領域の
電磁波で励起すると近紫外乃至青色領域に輝尽発光を示
すことを見出し、そしてこの知見に基づいて本発明を完
成させるに至ったのである。
組成式(I): MIIX2 e aMIIX’  : xEu2°  
 (I)(ただし、MlはBa、SrおよびCaからな
る群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり;MIはLi、RhおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;XおよびX
′はそれぞれC1、Brおよび工からなる群より選ばれ
る少なくとも一種のハロゲンであり:そしてaは0.1
≦a≦20.0の範囲の数値であり、XはO<x≦0.
2の範囲の数値である) すなわち1本発明の放射線像変換方法は、被写体を透過
した。あるいは被検体から発せられた放射線を、上記組
成式(I)で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロ
ゲン化物蛍光体に吸収させた後、この蛍光体に450〜
900nmの波長領域の電−磁波を照射することにより
、該蛍光体に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光と
して放出させ、そしてこの蛍光を検出することを特徴と
する。
また1本発明の放射線像変換パネルは、支持体と、この
支持体上に設けられた輝尽性蛍光体を分散状態で含有支
持する結合剤からなる少なくとも一層の蛍光体層とから
実質的に構成されており、該蛍光体層のうちの少なくと
も一層が、上記組成式(I)で表わされる二価ユーロピ
ウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体を含有することを特徴
とする。
[発明の構成] 第1図は1本発明の放射線像変換方法に用いられる二価
ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体の輝尽励起ス
ペクトルを例示するものであり。
第1図において1曲線1および曲線2はそれぞれBaB
r、eLiBr:0.001Eu”蛍光体およびB a
B r 、 @ CsB r:o、001E u2°蛍
光体の輝尽励起スペクトルである。
第1図から明らかなように、本発明に用いられるBaB
r2 *LiBr:0−001Eu”蛍光体およびB 
aB r 2 * CsB r:0.001E u”″
蛍光体は放射線の照射後450〜900nmの波長領域
の電    ′磁波で励起すると輝尽発光を示す、特に
、500〜800nmの波長領域の電磁波で励起した場
合には、輝尽発光と励起光とを分離することが容易であ
り、かつその輝尽発光は高輝度となる。本発明の放射線
像変換方法において、励起光として用いられる電磁波の
波長を450〜900nmと規定したのは、このような
事実に基づいてである。
また、第2図は、本発明の放射線像変換方法に用いられ
る二価ユーロピウム賦活複1合ハロゲン化物蛍光体の輝
尽励起スペクトルを例示するものであり、第2図におい
て、曲線1および曲線2はそれぞれBaBr2 eLi
Br:0.001Eu”″蛍光体およびB aB r 
2 * CsB r:0.001E u2°蛍光体の輝
尽発光スペク□ドルである。
第2図から明らかなように、本発明に用いられるB a
B r 2 * L i B r:0.001E u2
°蛍光体およびB aB r 2@ CsB r:o、
oolE u”蛍光体は近紫外乃至青色領域に輝尽発光
を示し、その輝尽発光スペクトルのピークはそれぞれ約
405nmおよび約410 nmにある。
以上特定の蛍光体を例にとり、本発明に用いられる二価
ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体の輝尽発光特
性について説明したが、本発明に用いられるその他の蛍
光体についてもX線、紫外線、電子線等の放射線を照射
したのち、450〜900nmの波長領域の電磁波で励
起すると近紫外乃至青色領域に輝尽発光(発光のピーク
波長=390〜42Onm付近)を示すことが確認され
ている。
第3図は、B aB r 2m aL i B r:o
、001E u ”蛍光体におけるa値と輝尽発光強度
[80KVpのX線を照射した後、He−Neレーザー
光(832,8mm)で励起した時の輝尽発光強度]と
の関係を示すグラフである。第3図から明らかなように
、a値が0.1≦a≦20.0の範囲にあるBaBr2
 * aLiBr:0.0OIEu2+蛍光体は輝尽発
光を示す0本発明の放射線像変換方法に用いられる二価
ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体におけるa値
を0.1≦a≦20゜0の範囲に規定・したのは、この
ような事実に基づいてである。また第3図から、a値が
0.1≦a≦20.0の範囲にある本発明に用いられる
BaB r 2 @ aL i B r:o、001E
 u2+蛍光体のうちでも、a値が1.5≦a≦10.
0の範囲にある蛍光体はより高輝度の輝尽発光を示すこ
とが明らかである。なお、B aB r 、 * aL
 i B r:o、001E u ”蛍光体以外の本発
明に用いられる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物
蛍光体についても、a値と輝尽発光強度との関係は88
3図と同じような傾向にあることが確認されている。
本発明の放射線像変換パネル近いられる二価ユーロピウ
ム賦活複合ハロゲン化物蛍光体は、その輝尽励起スペク
トルの波長領域が450〜900nmと広く、そのため
にこの蛍光体を使用する本発明の放射線像変換方法にお
いては励起光の波長を適当に変えることができる、すな
わち、その励起光源を目的に応じて適宜選択することが
可能となる。たとえば、上記蛍光体の輝尽励起スペクト
ルは約900nmにまで及んでいるために、励起光源と
して小型で駆動電力の小さい半導体レーザー(赤外領域
に発光波長を有する)を利用することができ、従って、
放射線像変換方法を実施するための装置を小型化するこ
とが可能となる。また、輝尽発光の輝度および発光光と
の波長分離の点からは、本発明の放射線像変換方法にお
ける励起光は500〜800nmの波長領域の電磁波で
あるのが好ましい。
本発明の放射線像変換方法において、上記組成式(I)
で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍
光体は、それを含有する放射線像変換パネル(蓄積性蛍
光体シートともいう)の形態で用いるのが好ましい。
放射線像変換パネルは、基本構造として、支持体と、そ
の片面に設けられた少なくとも一層の蛍光体層とからな
るものである。蛍光体層は、輝尽性蛍光体とこの輝尽性
蛍光体を分散状態で含有支持する結合剤からなる。なお
、この蛍光体層の支持体とは反対側の表面(支持体に面
していない側の表面)には一般に、透明な保護膜が設け
られていて、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な
衝撃から保護している。
すなわち、本発明の放射線像変換方法は、前記の組成式
(I)で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体からなる蛍光体層を有する放射線像変換パネ
ルを用いて実施するのが望ましい。
組成式(I)で表わされる輝尽性蛍光体を放射線像変換
パネルの形態で用いる本発明の放射線像変換方法におい
ては、被写体を透過した、あるいは被検体から発せられ
た放射線は、その放射線量に比例して放射線像変換パネ
ルの蛍光体層に吸収され、放射線像変換パネル上には被
写体あるいは被検体の放射線像が放射線エネルギーの蓄
積像として形成される。この蓄積像は、450〜900
nmの波長領域の電磁波(励起光)で励起することによ
り、輝尽発光(蛍光)として放射させることができ、こ
の輝尽発光を光電的に読み取って電気信号に変換するこ
とにより、放射線エネルギーの蓄積像を画像化すること
が可能となる・本発明の放射線像変換方法を、組成式(
I)で表わされる輝尽性蛍光体を放射線像変換パネルの
形態で用いる態様を例にとり、第4図に示す概略図を用
いて具体的に説明する。
第4図において、11はX線などの放射線発生装置、1
2は被写体、13は上記組成式(I)で表わされる輝尽
性蛍光体を含有する放射線像変換パネル、14は放射線
像変換パネル13上の放射線エネルギーの蓄積像を蛍光
として放射させるための励起源としての光源、15は放
射線像変換ノくネル13より放射された蛍光を検出する
光電変換装置、16は光電変換装置15で検出された光
電変換信号を画像として再生する装置、17は再生され
た画像を表示する装置、そして、18は光源14からの
反射光を透過させないで放射線像変換パネル13より放
射された蛍光のみを透過させるためのフィルターである
なお、第4図は被写体の放射線透過像を得る場合の例を
示しているが、被写体12目体が放射線を発するもの(
本明細書においてはこれを被検体という)である場合に
は、上記の放射線発生装置11は特に設置する必要はな
い、また、光電変換装置15〜画像表示装置17までは
、放射線像変換パネル13から蛍光として放射される情
報を何らかの形で画像として再生できる他の適当な装置
に変えることもできる。
第4図に示されるように、被写体12に放射線発生装置
11からX線などの放射線を照射すると、その放射線は
被写体12をその各部の放射線透過率に比例して透過す
る。被写体12を透過した放射線は、次に放射線像変換
パネル13に入射し、その放射線の強弱に比例して放射
線像変換パネル13の蛍光体層に吸収される。すなわち
、放射線像変換パネル13上には放射線透過像に相当す
る放射線エネルギーの蓄積像(一種の潜像)が形成され
る。
次に、放射線像変換パネル13に光源14を用いて45
0〜lo00nmの波長領域の電磁波を照射すると、放
射線像変換パネル13に形成された放射線エネルギーの
蓄積像は、蛍光として放射される。この放射される蛍光
は、放射線像変換パネル13の蛍光体層に吸収された放
射線エネルギーの強弱に比例している。この蛍光の強弱
で構成される光信号を、たとえば、光電子増倍管などの
光電変換装置15で電気信号に変換し1画像再生装fi
16によって画像として再生し、画像表示装置17によ
ってこの画像を表示する。
放射線像変換パネルに蓄積された画像情報を蛍光として
読み出す操作は、一般にレーザー光でパネルを時系列的
に走査し、この走査によってパネルから放射される蛍光
を適当な集光体を介して光電子増倍管等の光検出器で検
出し、時系列電気信号を得ることによって行なわれる。
この読出しは観察読影性能のより優れた画像を得るため
に、低エネルギーの励起光の照射による先読み操作と高
エネルギーの励起光の照射による本読み操作とから構成
されていてもよい(特開昭58−67240号公報参照
)、この先読み操作を行なうことにより本読み操作にお
ける読出し条件を好適に設定することができるとの利点
がある。
また、たとえば光電変換装置として光導電体およびフォ
トダイオードなどの固体光電変換素子を用いることもで
きる(特願昭58−86226号、特願昭58−862
27号、特願昭58−219313号および特願昭58
−219314号の各明細書、および特開@58−12
1874号公報参照)、この場合には、多数の固体光電
変換素子がパネル全表面を覆うように構成され、パネル
と一体化されていてもよいし、あるいはパネルに近接し
た状態で配置されていてもよい、また、光電変換装置は
複数の光電変換素子が線状に連なったラインセンサであ
ってもよいし、あるいは一画素に対応する一個の固体光
電変換素子から構成されていてもよい。
上記の場合の光源としては、レーザー等のような点光源
のほかに、発光ダイオード(LED)や半導体レーザー
等を列状に連ねてなるアレイなどの線光源であってもよ
い、このような装置を用いて読出しを行なうことにより
、パネルから放出される蛍光の損失を防ぐと同時に受光
立体角を大きくしてS/N比を高めることができる。ま
た、得られる電気信号は励起光の時系列的な照射によっ
てではなく、光検出器の電気的な処理によって時系列化
されるために、読出し速度を速くすることが可能である
画像情報の読出しが行なわれた放射線像変換パネルに対
しては、蛍光体の励起光の波長領域の光を照射すること
により、あるいは加熱することにより、残存している放
射線エネルギーの消去を行なってもよく、そうするのが
好ましい(特開昭56−11392号および特開昭56
−12599号公報参照)、この消去操作を行なうこと
により、次にこのパネルを使用した時の残像によるノイ
ズの発生を防止することができる。さらに、読出し後と
次の使用直前の二度に渡って消去操作を行なうことによ
り、自然放射能などによるノイズの発生を防いで更に効
率良く消去を行なうこともできる(特開昭57−116
300号公報参照)。
本発明の放射線像変換方法において、被写体の放射線透
過像を得る場合に用いられる放射線は、上記蛍光体がこ
の放射線の照射を受けた後、さらに上記電磁波で励起さ
れた時に輝尽発光を示しうるものであればいかなる放射
線であってもよく、たとえJf、X線、電子線、紫外線
など一般によく知られている放射線を用いることができ
る。また、被検体の放射線像を得る場合に直接に被検体
から発せられる放射線も、同様に上記蛍光体に吸収され
て輝尽発光のエネルギー源となるものであればいかなる
放射線であってもよく、その例としてはγ線、α線、β
線などの放射線を挙げることができる。
上記のようにして被写体もしくは被検体からの放射線を
吸収した蛍光体を励起する電磁波の光源としては、45
0〜900nmの波長領域にバンドスペクトル分布をも
つ光を放射する光源のほかに、Arイオ7L/−ザー、
He−NeLy−ザー、ルヒー゛・レーf−1半導体レ
ーザー、ガラスψし一ザー、YAGレーザ−、Krイオ
ンレーザ−1色素レーザー等のレーザーおよび発光ダイ
オードなどの光源を使用することができる。これらのう
ちでレーザー光は、単位面積当りのエネルギー密度の高
いレーザービームを放射線像変換パネルに照射すること
ができるため、本発明において用いる励起用光源として
好ましい、それらのうちでその安定性および出力などの
点から、好ましいレーザー光はArイオンレーザ−1K
rイオンレーザ−1He−Neレーザーおよび半導体レ
ーザーである。また、半導体レーザーは、小型であるこ
と、駆動電力が小さいこと、直接変調が可能なのでレー
ザー出力の安定化が簡単にできること、などの理由から
も励起光源として好ましい。
また、消去に用いられる光源としては、輝尽性蛍光体の
励起波長領域の光を放射するものであればよく、その例
としてはタングステンランプ、蛍光灯、ハロゲンランプ
、高圧ナトリウムランプを挙げることができる。
本発明の放射線像変換方法は、輝尽性蛍光体に放射線の
エネルギーを吸収蓄積させる蓄積部、この蛍光体に励起
光を照射して放射線のエネルギーを蛍光として放出させ
る光検出(読出し)部、および蛍光体中に残存するエネ
ルギーを放出させるための消去部を一つの装置に内蔵し
たビルトイン型の放射線像変換装置に適用することもで
きる(特願昭57−84436号および特願昭58−6
6730号明細書参照)、このようなビルトイン型の装
置を利用することにより、放射線像変換パネル(または
輝尽性蛍光体を含有してなる記録体)を循環再使用する
ことができ、安定した均質な画像を得ることができる。
また、ビルトイン型とすることにより装置を小型化、軽
量化することができ、その設置、移動などが容易になる
。さらにこの装置を移動車に搭載することにより、巡回
放射線撮影が可能となる。
次に、本発明の放射線像変換方法に用いられる放射線像
変換パネルについて説明する。
この放射線像変換パネルは、前述のように、実質的に支
持体と、この支持体上に設けられた前記組成式(I)で
表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光
体を分散状態で含有支持する結合剤からなる少なくとも
一層の蛍光体層とから構成される。
上記の構成を有する放射線像変換パネルは、たとえば1
次に述べるような方法により製造することができる。
まず、放射線像変換パネルに用いられる上記組成式(I
)で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物
蛍光体について説明する。
この二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体は、
たとえば1次に記載するような製造法により製造するこ
とができる。
まず、蛍光体原料として。
1 ) B a CfL 2、S rcjL 2、Ca
CjL2.BaBr2.5rBr2、CaBr2、Ba
I 、、SrI2およびCaI 、からなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属ハロゲン化物、 2)LiCA、RbCJI CsC1、LiBr、Rb
Br、CsBr、LiI、RbIおよびCsIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属ハロゲン
化物、および 3)ハロゲン化物、酸化物、硝酸塩、硫酸塩などのユー
ロピウムの化合物からなる群より選ばれる少なくとも一
種の化合物。
を用意する。
場合によっては、さらにハロゲン化アンモニウム(NH
4X’″;タタシ、xnは(IL、BrまたはIである
)などをフラックスとして使用してもよい。
蛍光体の製造に際しては、上記1)のアルカリ土類金属
ハロゲン化物、2)のアルカリ金属ハロゲン化物および
3)のユーロピウム化合物を用いて、化学量論的に、組
成式(U): M厘X2 * aMIIX’  : xEu     
(II)(ただし、MIIはBa、SrおよびCaから
なる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属
であり;MlはLi、RhおよびCsからなる群より選
ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xおよび
X′はそれぞれCJlg、BrおよびIからなる群より
選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは
0゜1≦a≦20.0の範囲の数値であり、Xは0 <
 x≦0.2の範囲の数値である) に対応する相対比となるように秤量混合して、蛍光体原
料の混合物を調製する。
蛍光体原料混合物の調製は、 i)上記1)、2)および3)の蛍光体原料を単に混合
することによって行なってもよく、あるいは、 ii)まず、上記l)および2)の蛍光体原料を混合し
、この混合物を100℃以上の温度で数時間加熱したの
ち、得られた熱処理物に上記3)の蛍光体原料を混合す
ることによって行なってもよいし、あるいは、 目i)まず、上記1)および2)の蛍光体原料を溶液の
状態で混合し、この溶液を加温下(好ま、しくは50〜
200℃)で、減圧乾燥、真空乾燥、噴霧乾燥などによ
り乾燥し、しかるのち得られた乾燥物に上記3)の蛍光
体原料を混合することによって行なってもよい。
なお、上記ii)の方法の変法として、上記1)、2)
および3)の蛍光体原料を混合し、得られた混合物に上
記熱処理を施す方法、また上記1ii)の方法の変法と
して、上記1)、2)および3)の蛍光体原料を溶液の
状態で混合し、この溶液を乾燥する方法を利用してもよ
い。
上記i)、ii) 、および目i)のいずれの方法にお
いても、混合には、各種ミキサー、V型ブレンダー、ボ
ールミル、ロッドミルなどの通常の混合機が用いられる
次に、上記のようにして得られた蛍光体原料混合物を石
英ボート、アルミナルツボ、石英ルツボなどの耐熱性容
器に充填し、電気炉中で焼成を行なう、焼成温度は40
0−1300℃の範囲が適当であり、好ましくは700
 N1000℃の範囲である。焼成時間は蛍光体原料混
合物の充填量および焼成温度などによっても異なるが、
一般には0.5〜6時間が適当である。焼成雰囲気とじ
ては、少量の水素ガスを含有する窒素ガス雰囲気、ある
いは、−酸化炭素を含有する二酸化炭素雰囲気などの弱
還元性の雰囲気を利用する。一般に上′     記3
)の蛍光体原料として、ユーロピウムの価数が三価のユ
ーロピウム化合物が用いられるが、その場合に焼成過程
において、上記弱還元性の雰囲気によって三価のユーロ
ピウムは二価のユーロピウムに還元される。
上記焼成によって粉末状の蛍光体が得られる。
なお、得られた粉末状の蛍光体については、必要に応じ
て、さらに、洗浄、乾燥、ふるい分けなどの蛍光体の製
造における各種の一般的な操作を行なってもよい。
本発明の蛍光体の製造法において、アルカリ土類金属ハ
ロゲン化物(M ” X 2 )とアルカリ金属ハロゲ
ン化物CM I X ’ )におけるXとX′は。
互いに同一でもよいし、あるいは互いに異なっていても
よい、輝尽発光輝度の点から、ハロゲンを表わすXはB
rまたはC1であることが好ましい、また1組成式(I
I)におけるM ’ X 2とMIX′との割合を表わ
すa値は1.5≦a≦10゜0の範囲にあるのが好まし
く、この場合アルカリ金属を表わすMI[はBaである
ことが好ましい。
ざらに輝尽発光輝度の点から、組成式(n)におけるユ
ーロピウムの賦活量を表わすX値は10−8≦X≦1O
−2の範囲にあるのが好ましい。
次に、二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体が
その中に分散せしめられて形成される蛍光体層の結合剤
の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等の
ポリサッカライド、またはアラビアゴムのような天然高
分子物質:および、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビ
ニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ビニ
リデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)
アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポ
リウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビ
ニルアルコール、線状ポリエステルなどような合成高分
子物質などにより代表される結合剤を挙げることができ
る。このような結合剤のなか・で特に好ましいものは、
ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアルキル(
メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状ポリエス
テルとの混合物、およびニトロセルロースとポリアルキ
ル(メタ)アクリレートとの混合物である。
蛍光体層は、たとえば1次のような方法により支持体上
に形成することができる。
まず粒子状の輝尽性蛍光体と結合剤とを適当な溶剤に加
え、これを充分に混合して、結合剤溶液中に輝尽性蛍光
体が均一に分散した塗布液を調製する。
塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパツール、n−ブタノールなどの低級ア
ルコール;メチレンクロライド、エチレンクロライドな
どの塩素原子含有炭化水素;アセトン、メチルエチル1
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級
アルコールとのエステル;ジオキサン、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルなどのエーテル;そして、それらの混合物を
挙げることができる。
塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との混合比は、目
的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光体の種類など
によって異なるが、一般には結合剤と蛍光体との混合比
は、1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選ばれ
、そして特に1:8乃至1:40(重量比)の範囲から
選ぶのが好ましい。
なお、塗布液には、該塗布液中における蛍光体の分散性
を向上させるための分散剤、また、形成後の蛍光体層中
における結合剤と蛍光体との間の結合力を向上させるた
めの可塑剤などの種々の添加剤が混合されていてもよい
、そのような目的に用いられる分散剤の例としては、フ
タル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤
などを挙げることができる。そして可塑剤の例としては
、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニ
ルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチル、フタル酸ジ
メトキシエチルなどのフタル酸エステル:グリコール酸
エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリルブ
チルなどのグリコール酸エステル;そして、トリエチレ
ングリコールとアジピン酸とのポリエステル、ジエチレ
ングリコールとコハク酸とのポリエステルなどのポリエ
チレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポリエステルな
どを挙げることができる。
上記のようにして調製された蛍光体と結合剤とを含有す
る塗布液を、次に、支持体の表面に均一に塗布すること
により塗布液の塗膜を形成する。
この塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、ドクター
ブレード、ロールコータ−、ナイフコーターなどを用い
ることにより行なうことができる。
支持体としては、従来の放射線写真法における増感紙(
または増感用スクリーン)の支持体として用いられてい
る各種の材料、あるいは放射線像変換パネルの支持体と
して公知の材料から任意に選ぶことができる。そのよう
な材料の例としては、セルロースアセテート、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ
イミド、トリアセテート、ポリカーボネートなどのプラ
スチック物質のフィルム、アルミニウム箔、アルミニウ
ム合金箔などの金属シート、通常の紙、バライタ紙、レ
ジンコート紙、二酸化チタンなどの顔料を含有するピグ
メント紙、ポリビニルアルコールなどをサイジングしだ
紙などを挙げることができる。
ただし、放射線像変換パネルの情報記録材料としての特
性および取扱いなどを考慮した場合、本発明において特
に好ましい支持体の材料はプラスチックフィルムである
。このプラスチックフィルムピはカーボンブラックなど
の光吸収性物質が練り込まれていてもよく、あるいは二
酸化チタンなどの光反射性物質が練り込まれていてもよ
い、前者は高鮮鋭度タイプの放射線像変換パネルに適し
た支持体であり、後者は高感度タイプの放射線像変換パ
ネルに適した支持体である。
公知の放射線像変換パネルにおいて、支持体と蛍光体層
の結合を強化するため、あるいは放射線像変換パネルと
しての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒゛状性)を向上さ
せるために、蛍光体層が設けられる側の支持体表面にゼ
ラチンなどの高分子物質を塗布して接着性付与層とした
り、あるいは二酸化チタンなどの光反射性物質からなる
光反射層、もしくはカーボンブラックなどの光吸収性物
質からなる光吸収層などを設けることが知られている0
本発明において用いられる支持体についても、これらの
各種の層を設けることができ、それらの構成は所望の放
射線像変換パネルの目的、用途などに応じて任意に選択
することができる。
さらに、特開昭58−200200号公報に記載されて
いるように、得られる画像の鮮鋭度を向上させる目的で
、支持体の蛍光体層側の表面(支持体の蛍光体層側の表
面に接着性付与層、光反射層あるいは光吸収層などが設
けられている場合には、その表面を意味する)には微小
の凹凸が形成されていてもよい。
上記のようにして支持体上に塗膜を形成したのち塗膜を
乾燥して、支持体上への輝尽性蛍光体層の形成を完了す
る。蛍光体層の層厚は、目的とする放射線像変換パネル
の特性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比など
によって異なるが、通常は201Lm乃至1mmとする
。ただし、この層厚は50乃至5001Lmとするのが
好ましい。
また、輝尽性蛍光体層は、必ずしも上記のように支持体
上に塗布液を直接塗布して形成する必要はなく、たとえ
ば、別に、ガラス板、金属板、プラスチックシートなど
のシート上に塗布液を塗布し乾燥することにより蛍光体
層を形成したのち。
これを、支持体上に押圧するか、あるいは接着剤を用い
るなどして支持体と蛍光体層とを接合してもよい。
輝尽性蛍光体層は一層だけでもよいが、二層以上を重層
してもよい0重層する場合にはそのうちの少なくとも一
層が組成式(I)の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体を含有する層であればよく、パネルの表面に
近い方に向って順次放射線に対する発光効率が高くなる
ように複数の蛍光体層を重層した構成にしてもよい、ま
た、単層および重層のいずれの場合も、上記蛍光体とと
もに公知の輝尽性蛍光体を併用することができる。
そのような公知の輝尽性蛍光体の例としては、前述の蛍
光体のほかに、特開昭55−12142号公報に記載さ
れているZnS:Cu、Pb。
BaC1xA120.:Eu (ただし、0.8≦X≦
10)、および、MIIO*xSi02:A(ただし、
MIIはMg、Ca、Sr、Zn、Cd、またはBaで
あり、AはCe、Tb、Eu、Tm、Pb、Ti、Bi
、またはMnであり、Xは、0.5≦X≦2.5である
)、 特開昭55−12143号公報に記載されている( B
 a r−x −y 、 M g x 、 Ca y 
) F X :aEu”(ただし、Xは0文およびBr
のうちの少なくとも一つであり、Xおよびyは、O< 
x +y≦0.6、かツx y s Oテあり、aは、
10−”≦a≦5X10−2である)、 特開昭55−12144号公報に記載されているLnO
X:xA(ただし、LnはLa、Y、Gd、およびLu
のうちの少なくとも−っ、XはC1およびBrのうちの
少なくとも一つ、AはCeおよびTbのうちの少なくと
も一つ、そして、Xは、0<x<O、lである)、およ
び本出願人による特願昭58−193162号明細書に
記載されているMIIX2eaMIIX”2:x E 
u ”″(ただし、MlはBa、SrおよびCaからな
る群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり:XおよびX′はCM、Brおよび工からなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであって、かつX
≠X′であり;そしてaは0.1≦a≦10.0の範囲
の数値であり、XはO<X≦0.2の範囲の数値である
)などを挙げることができる。
通常の放射線像変換パネルにおいては、前述のように支
持体に接する側とは反対側の蛍光体層の表面に、蛍光体
層を物理的および化学的に保護するための透明な保護膜
が設けられている。このような透明保護膜は、本発明の
放射線像変換パネルについても設置することが好ましい
透明保護膜は、たとえば、酢酸セルロース、ニトロセル
ロースなどのセルロース誘導体;あるいはポリメチルメ
タクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル番酢酸ビニルコポリマーなどの合成高分子物質めよう
な透明な高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶
液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形成すること
ができる。あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどから
別に形成した透明な薄膜を蛍光体層の表面に適当な接着
剤を用いて接着するなどの方法によっても形成すること
ができる。このようにして形成する透明保護膜の膜厚は
、約0.1乃至20gmとするのが望ましい。
次に本発明の実施例を記載する。ただし、これらの各実
施例は本発明を制限す゛るものではない。
[実施例1] 臭化バリウム(Rant 2)297.15g。
臭化リチウム(LiBr)86.84g、および臭化ユ
ーロピウム(EuBri)0.392gを秤量後、ボー
ルミルで充分に混合、粉砕して蛍光体原料混合物を調製
した。
次に、得られた蛍光体原料混合物をアルミナルツボに充
填し、これを高温電気炉に入れて焼成を行なった。焼成
は、−酸化炭素を含む二酸化炭素雰囲気中にて850℃
の温度で2時間かけて行なった。焼成が完了したのち、
焼成物を炉外に取り出して冷却した。このようにして、
粉末状の二価ユーロピウム賦活臭化バリウムリチウム蛍
光体(B aB r 2a L i B r:0.00
1E u2°)を得た。
[実施例21 実施例1において、臭化リチウムの代りに臭化セシウム
(CsEr)212.90gを用いること以外は、実施
例1の方法と同様の操作を行なうことにより、粉末状の
二価ユーロピウム賦活臭化バリウムセシウム蛍光体(B
aBr2・CsBr: 0.001 E u ”)を得
た。
[実施例3] 実施例1において、臭化バリウムの代りに塩化バリウム
(BaC!Lz)208.25g、及び臭化リチーウム
の代りに臭化ルビジウム(RbB r)165.37g
を用いること以外は、実施例1の方法と同様の操作を行
なうことにより、粉末状の二価ユーロピウム賦活複合ハ
ロゲン化物蛍光体(B ac!;L2 @ RbB r
 : 0.001 E u”)を得た。
[実施例4] 実施例1において、臭化バリウムの代りに塩化カルシウ
ム(CaCJLz)llo、99g、および臭化リチウ
ムの代りに沃化セシウム(C5I)259.81gを用
いること以外は、実施例1の方法と同様の操作を行なう
ことにより、粉末状の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲ
ン化物蛍光体(CaCA、ecsI :0.001 E
u2+)を得た。
[実施例5] 実施例1において、臭化バリウムの代りに塩化バリウム
(BaCJLz)208.25g、及び臭化リチウムの
代りに沃化セシウム(CsI)259.81gを用いる
こと以外は、実施例1の方法と同様の操作を行なうこと
により、粉末状の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化
物蛍光体(BaCl 2 a Cs I : 0.0G
1 E u 2°)を得た。
[実施例6] 実施例1において、臭化バリウムの代りに塩化バリウA
 (BaCJLz)208.25g、及び臭化リチウム
の代りに塩化ルビジウム(Rb C1)120゜92g
を用いること以外は、実施例1の方法と同様の操作を行
なうことにより、粉末状の二価ユーロピウム賦活複合ハ
ロゲン化物蛍光体(BaCjLz・RbCfL:0.0
01 Eu2°)を得た。
次に、実施例1および実施例2で得られた各蛍光体に管
電圧80KVpのX線を照射したのち、He−Neレー
ザー光(波長632.8nm)で励起したときの輝尽発
光スペクトル、およびその輝尽発光のピーク波長におけ
る輝尽励起スペクトルを測定した。得られた結果を第2
図と第1図に示す。
第2図において、曲線1および曲線2はそれぞれ 曲線1 :BaBr2 *LiBr:Q、001 Eu
2゜蛍光体の輝尽発光スペクトル。
曲線2:BaBr2*CsBr:0.001 Eu”蛍
光体の輝尽発光スペクトル、 を示す。
また、第1図において、曲線lおよび曲線2はそれぞれ 曲線1:BaBr2@LiBr:O,QOIEu2◆蛍
光体の輝尽励起スペクトル、 曲線2:BaBr2・CsBr:0.001 Eu”蛍
光体の輝尽励起スペクトル、 を示す。
[実施例7] 実施例1で得られた粉末状の二価ユーロピウム賦活臭化
バリウムリチウム蛍光体(BaBr2・L i B r
 :0.001E u 2°)と線状ポリエステル樹脂
との混合物にメチルエチルケトンを添加し、更に硝化度
11.5%のニトロセルロースを添加して蛍光体を分散
状態で含有する分散液を調製した。
次に、この分散液に燐酸トリクレジル、n−ブタノール
、そしてメチルエチルケトンを添加したのち、プロペラ
ミキサーを用いて充分に攪拌混合して、蛍光体が均一に
分散し、かつ結合剤と蛍光体トノ混合比が1 :lO1
粘度が25〜35PS(25℃)の塗布液を調製した0
次に、ガラス板上に水平に置いた二酸化チタン練り込み
ポリエチレンテレフタレートシート(支持体、厚み:2
501Lm)の上に塗布液をドクターブレードを用いて
均一に塗布した。そして塗布後に、塗膜が形成された支
持体を乾燥器内に入れ、この乾燥器の内部の温度を25
℃から100℃に徐々に上昇させて、塗膜の乾燥を行な
った。このようにして、支持体上に層厚が250 gm
の蛍光体層を形成した。
そして、この蛍光体層の上にポリエチレンテレフタレー
トの透明フィルム(厚み:12gm、ポリエステル系接
着剤が付与されているもの)を接着剤層側を下に向けて
置いて接着することにより、透明保護膜を形成し、支持
体、蛍光体層、および透明保護膜から構成された放射線
像変換パネルを製造した。
[実施例8] 実施例7において、実施例2で得られたBaB r 2
* Cs B r : 0.001 E u 2+蛍光
体を用いること以外は実施例7の方法と同様の操作を行
なうことにより、支持体、蛍光体層、及び透明保護膜か
ら構成された放射線像変換パネルを製造した。
[実施例9] 実施例7において、実施例3で得られたBaCJL2−
RbBr:0.001 Eu2°蛍光体を用いること以
外は実施例7の方法と同様の操作を行なうことにより、
支持体、蛍光体層、及び透明保護膜から構成された放射
線像変換パネルを製造した。
[実施例10] 実施例7において、実施例4で得られたBa(,12・
Csl :O,OOI Eu”蛍光体を用いること以外
は実施例7の方法と同様の操作を行なうことにより、支
持体、蛍光体層、及、び透明保護膜から構成された放射
線像変換パネルを製造した。
[実施例iB 実施例7において、実施例5で得られたBaCJ12 
・RbC1:0.001 Eu’+蛍光体を用いること
以外は実施例7の方法と同様の操作を行なうことにより
、支持体、蛍光体層、および透明保護膜から構・成され
た放射線像変換パネルを製造した。
[実施例12] 実施例7において、実施例6で得られたBaC12・R
bcJL : 0.001 E u’°蛍光体を用いる
こと以外は実施例7の方法と同様の操作を行なうことに
より、支持体、蛍光体層、及び透明保護膜から構成され
た放射線像変換パネルを製造した。
次に、実施例7〜12で得られた各放射線像変換パネル
に、管電圧80KVpのX線を照射した後632.8n
mの光で励起して、各パネルの感   4度(輝尽発光
輝度)を測定した。その結果を、第1表に示す。
以下余白 第1表 相対感度 実施例7        100 実施例8         80 実施例9         35 実施例IQ          15 実施例11        50 実施例12        30
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体の具体例であるBaBr2・L i B r
 : 0.001 E u 2+蛍光体およびBaBr
2m Cs B r : 0.001 E u 2°蛍
光体の輝尽励起スペクトル(それぞれ曲線lおよび2)
である。 第2図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体の具体例であるBaBr2・L i B r
 : 0.001 E u 2°蛍光体およびBaBr
2m CsB r : 0..001 E u2°蛍光
体の輝尽発光スペクトル(それぞれ曲線lおよび2)で
ある。 第3図は1本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体の具体例であるBaBr2・aL i B 
r : 0.001 E u”″蛍光体におけるa値と
輝尽発光強度との関係を示すグラフである。 第4図は1本発明の放射線像変換方法を説明する概略図
である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.被写体を透過した、あるいは被検体から発せられた
    放射線を、下記組成式( I )で表わされる二価ユーロ
    ピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体に吸収させた後、こ
    の蛍光体に450〜900nmの波長領域の電磁波を照
    射することにより、該蛍光体に蓄積されている放射線エ
    ネルギーを蛍光として放出させ、そしてこの蛍光を検出
    することを特徴とする放射線像変換方法。  組成式( I ):  M^IIX_2・aM^ I X’:xEu^2^+ (
    I )(ただし、M^IIはBa、SrおよびCaからな
    る群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
    あり;M^ I はLi、RbおよびCsからなる群より
    選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xおよ
    びX’はそれぞれCl、BrおよびIからなる群より選
    ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは0
    .1≦a≦20.0の範囲の数値であり、xは0<x≦
    0.2の範囲の数値である)
  2.  2.組成式( I )におけるaが、1.5≦a≦10
    .0の範囲の数値であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の放射線像変換方法。
  3.  3.組成式( I )におけるXがBrおよびClのい
    ずれかであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の放射線像変換方法。
  4.  4.組成式( I )におけるM^IIがBaであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放射線像変換
    方法。
  5.  5.組成式( I )におけるxが、10^−^5≦x
    ≦10^−^2の範囲の数値であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の放射線像変換方法。
  6.  6.上記電磁波が500〜800nmの波長領域の電
    磁波であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の放射線像変換方法。
  7.  7.上記電磁波がレーザー光であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の放射線像変換方法。
  8. 8.支持体と、この支持体上に設けられた輝尽性蛍光体
    を分散状態で含有支持する結合剤からなる少なくとも一
    層の蛍光体層とから実質的に構成されており、該蛍光体
    層のうちの少なくとも一層が、下記組成式(I)で表わ
    される二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体を
    含有することを特徴とする放射線像変換パネル。 組成式(I): M^IIX_2・aM^IX’:xEu^2^+(I)
    (ただし、M^IIはBa、SrおよびClからなる群
    より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり
    ;M^IはLi、RbおよびCsからなる群より選ばれ
    る少なくとも一種のアルカリ金属であり:XおよびX’
    はそれぞれCl、BrおよびIからなる群より選ばれる
    少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦
    a≦20.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2
    の範囲の数値である)
  9. 9.組成式(I)におけるaが、1.5≦a≦10.0
    の範囲の数値であることを特徴とする特許請求の範囲第
    8項記載の放射線像変換パネル。
  10. 10.組成式(I)におけるXがBrおよびClのいず
    れかであることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載
    の放射線像変換パネル。
  11. 11.組成式(I)におけるM^IIがBaであること
    を特徴とする特許請求の範囲第8項記載の放射線像変換
    パネル。
  12. 12.組成式(I)におけるxが、10^−^5≦x≦
    10^−^2の範囲の数値であることを特徴とする特許
    請求の範囲第8項記載の放射線像変換パネル。
JP60078154A 1985-04-12 1985-04-12 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル Granted JPS61236891A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60078154A JPS61236891A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
US07/850,689 US4891277A (en) 1985-04-12 1986-04-11 Phosphor, and radiation image storage panel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60078154A JPS61236891A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61236891A true JPS61236891A (ja) 1986-10-22
JPH0548276B2 JPH0548276B2 (ja) 1993-07-21

Family

ID=13653995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60078154A Granted JPS61236891A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61236891A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6219329B1 (en) 1990-01-19 2001-04-17 Fujitsu Limited Fluorescent optical disk
JP2005536736A (ja) * 2002-08-22 2005-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像及び/又は投影図を生成する装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH024393A (ja) * 1988-06-14 1990-01-09 Nippon Sherwood Kk 簡易ロック機構付き混注ニードル用係合方法および装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH024393A (ja) * 1988-06-14 1990-01-09 Nippon Sherwood Kk 簡易ロック機構付き混注ニードル用係合方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6219329B1 (en) 1990-01-19 2001-04-17 Fujitsu Limited Fluorescent optical disk
JP2005536736A (ja) * 2002-08-22 2005-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像及び/又は投影図を生成する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0548276B2 (ja) 1993-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5198679A (en) Phosphor and image storage panel
JPS5975200A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
US4780376A (en) Phosphor and radiation image storage panel
JPH0214394B2 (ja)
US4780375A (en) Phosphor, and radiation image storage panel
JPH089716B2 (ja) 蛍光体並びに放射線像変換方法および放射線像変換パネル
JPS6121179A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
US4999515A (en) Radiation image recording and reproducing method
JPS6121180A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPH0475949B2 (ja)
EP0168057A2 (en) Phosphor, radiation image recording and reproducing method and radiation image storage panel
JPS61236891A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPH0214393B2 (ja)
US4891277A (en) Phosphor, and radiation image storage panel
JPS61236889A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPS61228400A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPH0248596B2 (ja)
JPS60217354A (ja) 放射線像変換方法
JPH0527675B2 (ja)
JPS6123680A (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPH0195183A (ja) 放射線像変換方法
JPH0214395B2 (ja)
JPH0460151B2 (ja)
JPH0662948B2 (ja) 放射線像変換方法およびその方法に用いられる放射線像変換パネル
JPH0460513B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term