JPS6115179B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 製品、特に織布の上に柄に応じて染料又はそ
れに類似したものを施すか液体を正確に調量する
噴射ノズルであつて、下端にノズルマウスピース
を有し、上端が染料供給孔を備えた蓋によつて閉
鎖されているケーシングと、ノズルマウスピース
を閉鎖する、ダイヤフラム円板で案内されたノズ
ルニードルと、ケーシング内に配置され、ノズル
ニードルを動かす磁石系とを有している形式のも
のに於て、ノズルニードル７，１８，２８が磁石
系１０，２０，１１，２１を貫通しており、この
ノズルニードル７，１８，２８が磁石系の上側
で、染料を保有する第１の室２９を制限するダイ
ヤフラム２６と結合されかつ磁石系の下側で、染
料を保有する第２の室１９を制限する別のダイヤ
フラム円板１６と結合されており、染料を保有す
る両方の室２９，１９が互いに接続されており、
ノズルニードルを案内するためのダイヤフラム円
板３３，３４が前記の両方のダイヤフラム２６，
１６の間に制限された室に設けられていることを
特徴とする噴射ノズル。

２ ダイヤフラム円板３３，３４がそれぞれ前記
ダイヤフラム２６，１６と磁石系１０，２０，１
１，２１との間に設けられている、請求の範囲第
１項記載の噴射ノズル。

３ 有利には面積の等しいダイヤフラム１６，２
６とダイヤフラム円板３３，３４とがスペーサス
リーブ１７，２７を介して締込まれている、請求
の範囲第１項又は第２項記載の噴射ノズル。

４ ダイヤフラム１６，２６若しくはダイヤフラ
ム円板３３，３４の厚さがそれぞれ直径の１％よ
りも小さい、請求の範囲第１項から第３項までの
いずれか１つの項に記載の噴射ノズル。

５ ダイヤフラム円板３３，３４がスリツトの切
られた金属円板である、請求の範囲第１項から第
４項までのいずれか１つの項に記載の噴射ノズ
ル。

６ 磁石系１０，２０，１１，２１が２つに分解
されており、磁石系の両方の部分の間の間隙に配
置される磁石可動子円板３１をノズルニードル
７，１８，２８が保持している、請求の範囲第１
項から第４項までのいずれか１つの項に記載の噴
射ノズル。

７ ノズルニードルが複数のニードル部分７，１
８，２８から組立られており、これらのニードル
部分７，１８，２８の間隔がスペーサスリーブ１
７，３０によつて規定されており、ニードル部分
７，１８，２８がねじ挿入体８，３２によつて互
いに結合されている、請求の範囲第１項から第６
項までのいずれか１つの項に記載の噴射ノズル。

８ ノズルニードルのスペーサスリーブがダイヤ
フラムとダイヤフラム円板とを締付け固定してい
る、請求の範囲第７項記載の噴射ノズル。

９ 磁石系の各部分が円筒形の永久磁石１０，２
０と外側のコイル１１，２１とを有している、請
求の範囲第１項から第８項までのいずれか１つの
記に記載の噴射ノズル。

１０ 磁石系の両方の部分のコイル１１，２１を
電流が互いに反対方向に流れるように構成されて
いる、請求の範囲第９項記載の噴射ノズル。

１１ 磁石系の各部分が磁石コツプ形部材１２，
２２内に配置されており、これらの磁石コツプ形
部材１２，２２がスペーサスリーブ３０を介して
密に結合されており、染料を保有する室１９，２
９の側壁１３，２３を保持している、請求の範囲
第１項から第９項までのいずれか１つの項に記載
の噴射ノズル。

１２ 側壁１３，２３と磁石コツプ形部材１２，
２２とスペーサスリーブ３０とから成るユニツト
がケーシング１によつ取囲まれており、このケー
シング１がユニツトの１部分に亘つてリング室３
５を制限しており、このリング室３５が染料を保
有する室１９，２９と接続されている、請求の範
囲第１１項記載の噴射ノズル。

１３ ノズルマウスピース６とケーシング１との
間に平らな支持面３６が設けられている、請求の
範囲第１項から第１２項までのいずれか１つの項
に記載の噴射ノズル。

技術分野 本発明の製品、特に織布に柄に応じて染料又は
それに類似したものを施すか液体を正確に調量す
る噴射ノズルであつてノズルマウスピースを閉鎖
する、ダイヤフラムで案内されたノズルニードル
とノズルニードルを動かす磁石系とを有している
形式のものに関する。

背景技術 織布にプリントするためにはステンシルと凹版
ローラを用いたプリント法が以前から公知であ
る。最近ではスクリーン印刷ステンシルを使用せ
ずに制御された噴射液で織布に柄プリントを行な
うことも提案されている。制御された噴射液を施
す噴射ノズルは極めて正確に働きかつ迅速に開閉
しなければならない。

発明の開示 本発明によれば冒頭に述べた形式の噴射ノズル
に於て、ノズルニードルが磁石系を貫通し、磁石
系の上側で別のダイヤフラムと結合されており、
このダイヤフラムが染料を保有する上方の室を制
限しており、染料を保有する両方の室が互いに接
続されており、ノズルニードルを案内するために
ダイヤフラムで閉じられた室内にダイヤフラム円
板が設けられていることが提案されている。本発
明による噴射ノズルはノズルニードルの案内を改
善し、両方のダイヤフラムの間の室に於てばね又
は圧縮空気による圧力補償を必要としない。

場合によつて発生する圧力変動はノズルニード
ルの開放及び閉鎖運動に影響を及ぼさない。すな
わち両方のゴムダイヤフラムの間には短い圧力衝
撃に際して補償作用を発揮するエアクツシヨンが
形成される。これによつて液体供給装置に並列的
に位置する弁は影響を受けない。

【図面の簡単な説明】

次に図面について本発明の１実施例を説明す
る。図面は本発明の噴射ノズルの断面図である。

噴射ノズルは一方の端部が蓋２で閉じられてい
る外側のケーシング１を有している。この蓋２は
ねじりリング３によつてケーシング１と固定的に
結合されている。ケーシング１と蓋２との間には
シールリング４が設けられている。ケーシング１
は下端部にノズルマウスピース６を備え、このノ
ズルマウスピース６は保持体５を介してケーシン
グ１の平らな支持面に圧着されている。

ケーシング１は下端部に雄ねじを有し、この雄
ねじに保持体５がねじ固定されるようになつてい
ると有利である。

ケーシング１内には２つの部分から構成されて
いる磁石系がある。磁石系の下方部分はコツプ形
部材１２を有し、このコツプ形部材１２内にはコ
イル１１が配置されている。コイル１１は中央で
永久磁石１０によつて制限されている。磁石系の
上方部分はコツプ形部材２２とコイル２１と永久
磁石２０を有している。両方のコツプ形部材１
２，２２はスペーサスリーブ３０によつて互いに
結合されている。スペーサリング３０の高さは磁
石系の両方の部分の間の間隔を規定する。磁石系
の両方の部分の間の間隙にはダイナモ積層板から
構成された磁石可動子円板３１が配置されてい
る。

磁石系はノズルニードルによつて貫通されてい
る。このノズルニードルはこの実施例の場合には
３つの部分７，１８，２８から構成されている。
部分７はねじ挿入体８を介して部分１８と結合さ
れている。この場合、部分７と１８との間にはス
ペーサスリーブ１７が設けられている。ノズルニ
ードルの部分１８と２８はねじ挿入体３２を介し
て互いに結合されている。磁石可動子円板３１は
部分１８と２８の結合個所でノズルニードルと剛
性的に結合されている。

上方の磁石系のコツプ形部材２２の上には保持
体２３が配置されている。この保持体２３は場合
によつてはコツプ形部材２２と固定的に、例えば
接着によつて結合されていてもよい。保持体２３
にはリング２４，２５が挿入されており、これら
のリング２４，２５の少なくとも１つ、すなわち
リング２５は雄ねじを有している。ねじリング２
５とリング２４との間にはゴム又はプラスチツク
ダイヤフラムが締込まれているのに対し、リング
２４と保持体２３の付加部３７との間にはダイヤ
フラム円板３４が締込まれている。同じ様な構造
は下方の磁石系に於てもとられている。この場合
にはコツプ形部材１２の下には保持体が配置され
ている。この保持体内にはリング１５がねじ込ま
れ、リング１４が挿入されている。リング１４と
１５との間にはゴム又はプラスチツクダイヤフラ
ム１６が締込まれているのに対し、リング１４と
保持体１３の付加部３８との間には別の案内ダイ
ヤフラムが締込まれている。両方の案内ダイヤフ
ラム３３，３４は薄い金属薄板から成り、その厚
さはその直径の１％よりも大きくならないように
選ばれている。そのうえこのダイヤフラム円板は
半径方向の切込みを有している。この切込みはダ
イヤフラム円板の中心を縁に対して僅かな力で10
分の数ミリメートルたわませるために役立つ。こ
のダイヤフラムはノズルニードルをノズルマウス
ピースの円錐部に対して正確に心合わせし、この
ような形式で噴射ノズルの正確な開放と閉鎖状態
での確実なシールとを保証するために役立つ。

ゴム又はプラスチツクダイヤフラム１６，２６
は染料を保有するそれぞれ１つの室１９若しくは
２９を磁石系に対してシールするために役立つ。
図面から判るようにゴム又はプラスチツクダイヤ
フラム１６はノズルニードル７の下部分７とスペ
ーサスリーブ１７との間に締込まれ、ダイヤフラ
ム円板３３はスペーサスリーブ１７とノズルニー
ドルの中央部分１８との間に保持されている。ダ
イヤフラム３４とゴム若しくはプラスチツクダイ
ヤフラム２６を同様にノズルニードルと結合する
ためにはノズルニードルの上端に別のスペーサス
リーブ２７が被せ嵌められている。このスペーサ
スリーブ２７はねじピン９によつて下方へ押され
ている。上方のニードル部分２８とスペーサスリ
ーブ２７との間にはダイヤフラム３４が保持さ
れ、ねじピン９のヘツド３９とスペーサスリーブ
２７との間にはゴム若しくはプラスチツクダイヤ
フラム２６が保持されている。これによつて磁石
系が配置されている室は両方の染料室１９と２０
から完全にシールされ、しかもノズルニードルの
正確な案内が保証される。噴射しようとする染料
は蓋２に於ける孔４０を介して上方の染料室２９
に入れられ、そこから開口４１を介して、保持体
１３とコツプ形部材１２とスペーサスリーブ３０
とコツプ形部材２２と保持体２３とによつて形成
されたユニツトとケーシング１との間に設けられ
ているリング室３５に流入し、そこから開口４２
を介して下方の染料室１９に流入する。

ゴム若しくはプラスチツクダイヤフラム２６と
１６との面積がほぼ等しいことによつて、この両
方のダイヤフラムの間の室は圧力補償されていな
い。すなわち両方のゴムダイヤフラムの間には短
い圧力衝撃に際して補償作用を発揮するエアクツ
シヨンが形成される。これによつて液体供給装置
に対して並列された弁は影響を受けなくなる。

これは、圧縮空気のための別個の供給導管と測
定装置を設ける必要がなくなるので極めて有利な
利点をもたらす。液体の圧力は０と10バールの間
で選ぶことができる。ゴム若しくはプラスチツク
ダイヤフラム１６，２６の面積が等しいことによ
つて永久磁石１０，２０の１つによつて付加的な
力が作用しないとすればノズルニードルはバラン
スされる。

永久磁石１０，２０の作用はコイル１１若しく
は２１を流れる電気的なパルスによつて弱められ
るか又は強められる。コイル１１，２１は反対に
接続されているので例えば上方の磁石のコイルが
強められると、これに対して下方の磁石のコイル
が弱められる。この場合には磁石可動子円板３１
はノズルニードルと一緒に強い方の磁石に向かつ
て運動する。パルスが終了すると磁石可動子円板
３１は永久磁石によつて引続き保持される。この
利点はエネルギ供給がノズルニードルを閉鎖する
瞬間にしか必要ではなく、しかもノズルニードル
を所定の位置に保持するためにエネルギを使用し
なくてもよいことである。さらに本発明の処置に
よつてはすべて熱的な問題が除かれる。又、スペ
ーサスリーブ３０を変えることによつてノズルニ
ードルの行程が簡単に変えられることは言までも
ない。さらにノズルニードルの長さもスペーサス
リーブ３０を変えることによつて変化させること
ができる。従つて本発明による噴射ノズルは簡単
な形式で要求に適合させることができる。磁石系
の変更は磁石のコアを永久磁石から製作する代り
に軟鉄から製作することによつて行なうことがで
きる。この場合には磁力はコイル１１又は２１を
介して流れる継続電流によつて生ぜしめることが
できる。