JPS6111995B2

JPS6111995B2 -

Info

Publication number: JPS6111995B2
Application number: JP15998283A
Authority: JP
Inventors: Teruhisa Satsuki; Seiichi Oota
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1983-08-31
Filing date: 1983-08-31
Publication date: 1986-04-05
Also published as: GB2145729A; GB2145729B; JPS6051798A; GB8420520D0

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は研磨材含有着色液体洗浄剤組成物、さ
らに詳しくいえば、該組成物をスポンジなどの洗
浄補助具へ直接採取しても、該洗浄補助具に移色
することのない、研磨材を含有した着色液体洗浄
剤組成物に関するものである。従来、野菜や食器洗い用洗剤としては、主とし
て界面活性剤のみを含有した組成物が用いられて
きたが、このものは固体油や焼成油などに対する
洗浄力が比較的弱いために、近年界面活性剤を含
む組成物に研磨材を含有させる試みが種々なされ
ている。一方、台所用、衣類用、住居用あるいは毛髪用
液体洗浄剤などにおいては、これらに微量の色素
を加えて美観を与え、商品のイメージ・アツプを
図ることが一般に行われている。ところで、研磨材を含有する洗浄剤組成物にお
いては、研磨材に色調遮へい効果があるために、
研磨材を含有しない組成物と同じ外観を与えるに
は、研磨材を含有しない組成物の場合より３〜６
倍量の色素を添加しなければならず、また、研磨
材含有洗浄剤組成物を使用する場合、その研磨力
を発揮させるために、スポンジなどの洗浄補助具
に該組成物を直接採取して洗浄する必要がある。
したがつて、研磨材を含有した着色洗浄剤組成物
を用いる際に、スポンジなどの洗浄補助具への色
素の染着が問題となる。すなわち、スポンジやネツトのような洗浄補助
具は、通常合成繊維で作られているが、一般に合
成繊維は有機色素のような疎水性物質を吸着する
性質を有する上に、これと併用される界面活性剤
は染着促進剤として作用するため、色素の添加量
が多くなると洗浄補助具が染色されることにな
る。本発明者らは、このような問題を解決した研磨
材含有着色液体洗浄剤組成物を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、所定量の界面活性剤、水不溶性
研磨材、増粘剤及び色素を含有する着色液体洗浄
剤において、アニオン性界面活性剤とSO₃基をも
つアニオン性タール色素との組合せを用いれば、
合成繊維にアニオン性界面活性剤が吸着し、その
静電反発力により色素の吸着を妨げ、またアニオ
ン性界面活性剤と色素が混合ミセルを形成して色
素の合成繊維に対する親和力を低下させる結果、
洗浄補助具の染着を抑制しうることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至つた。すなわち、本発明は、(A)重量割合で1/3以上の
アニオン性界面活性剤を含有する界面活性剤混合
物10〜30重量％、(B)非水溶性研磨材３〜30重量
％、(C)水溶性高分子物質及び粘土鉱物の中から選
ばれた少なくとも１種の増粘剤0.1〜10重量％、
及び(D)分子内に少なくとも１個のSO₃基を有する
アニオン性タール色素0.001〜0.05重量％を含有
することを特徴とする研磨材含有着色液体洗浄剤
組成物を提供するものである。本発明組成物において、(A)成分として用いる界
面活性剤混合物は、重量割合で1/3以上のアニオ
ン性界面活性剤と、別のアニオン性界面活性剤、
ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
両性界面活性剤及び双性イオン界面活性剤の中か
ら選ばれた少なくとも１種とから成る混合物であ
る。このアニオン性界面活性剤としては、通常の
スルホネート系、サルフエート系、ホスフエート
系のアニオン性界面活性剤が使用される。これら
のアニオン性界面活性剤の中でスルホネート系ア
ニオン性界面活性剤としては、例えば直鎖又は分
枝鎖アルキル（C₈〜C₂₃）ベンゼンスルホン酸
塩、長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）スルホン酸塩、長
鎖オレフイン（C₈〜C₂₂）スルホン酸塩などが挙
げられる。またサルフエート系アニオン性界面活
性剤としては、例えば長鎖モノアルキル（C₈〜
C₂₂）硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン（１〜
６モル）長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）エーテル硫酸
エステル塩、ポリオキシエチレン（１〜６モル）
アルキル（C₈〜C₁₈）フエニルエーテル硫酸エス
テル塩などが挙げられ、またホスフエート系アニ
オン性界面活性剤としては、例えば長鎖モノアル
キル、ジアルキル又はセスキ（各アルキル基の炭
素数は８〜22である）リン酸塩、ポリオキシエチ
レン（１〜６モル）モノアルキル、ジアルキル又
はセスキ（各アルキル基の炭素数が８〜22であ
る）リン酸塩などが挙げられる。これらのアニオ
ン性界面活性剤の対イオンとしての陽イオンは、
例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムなど
のアルカリ金属イオン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど
のアルカノールアミンイオンなどである。ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレン（１〜20モル）長鎖アルキル（第一
級又は第二級C₈〜C₂₂）エーテル、ポリオキシエ
チレン（１〜20モル）アルキル（C₈〜C₁₈）フエ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロツクコポリマーなどのオキシアルキ
レン付加化合物、高級脂肪酸アルカノールアミド
又はそのアルキレンオキサイド付加物、長鎖型第
三級アミンオキシド（C_12〜14）などが挙げられ
る。カチオン性界面活性剤としては、例えば長鎖ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、長鎖アルキル
ジメチルベンジルアンモニウム塩、長鎖アルキル
ピリジニウム塩などの第四級アンモニウム塩など
が挙げられる。両性界面活性剤としては例えば、ジメチル長鎖
（C₈〜C₁₈）アルキル−カルボキシメチルアンモニ
ウムベタイン、ジ長鎖（C₈〜C₁₈）アルキルアミ
ノアルキレンカルボン酸塩、２−アルキル−１−
カルボキシメチル−１−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインなどが挙げられる。この(A)成分には、重量割合で1/3以上のアニオ
ン性界面活性剤が含有されていることが必要であ
り、この量が少ないと洗浄補助具に対する十分な
染色抑制効果が得られない。アニオン性界面活性
剤と併用する他の界面活性剤は、それぞれ単独で
用いてもよいし、２種以上混合して用いてもよ
い。(A)成分の配合量は組成物全量に対し、10〜30
重量％、好ましくは15〜25重量％の範囲である。
この量が10重量％未満では起泡力や洗浄力が不足
し、また30重量％を超えると被洗物がぬるついた
り、すすぎ性が劣化したりするため好ましくな
い。本発明組成物において(B)成分として用いる非水
溶性研磨材としては、例えば石英、シリカ、方解
石、長石、アルミナ、ケイソウ土、パーライト、
アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウム、炭酸カル
シウム、合成樹脂などが挙げられる。これらは単
独で用いてもよいし、２種以上組合わせて用いて
もよい。またその平均粒径としては、通常１〜
150μ、好ましくは５〜40μ程度ものが用いられ
る。本発明組成物における前記研磨材の含有量は３
〜30重量％、好ましくは５〜15重量％の範囲であ
る。この量が３重量％未満では研磨力が不足し、
一方30重量％を超えるとその遮へい効果のため、
色素配合量を増やさねばならず、本発明の色素を
用いてもスポンジなどの洗浄補助具に染着しやす
くなる。本発明組成物において(C)成分として用いる増粘
剤は水溶性高分子物質及び粘土鉱物の中から選ば
れたものである。水溶性高分子としては、例えば
カルボキシセルロース、ポリアクリル酸及びその
塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、無水マレイン
酸ポリマー及びその塩などが挙げられる。また粘
土鉱物としては、例えばモンモリロナイト、ノン
トロナイト、ヘクトライト、バーミキユライト、
アタパルジヤイト、セピオライト及びこれらの混
合物を主成分とする粘土などが挙げることができ
る。これらの増粘剤はそれぞれ単独で用いてもよい
し、２種以上混合して用いてもよく、その配合量
は組成物全量に対し0.1〜10重量％、好ましくは
0.5〜３重量％の範囲である。この量が0.1重量％
未満では安定化に必要な粘度が得られず、また
1.0重量％を超えると粘度が高くなりすぎて使用
上好ましくない。本発明組成物において(D)成分として用いる色素
は、少なくとも１個のSO₃基を有するアニオン性
タール色素であり、このようなものとしては、カ
ラーインデツクスナンバーに従つて記載すると、
例えばアシツドレツド27、アシツドレツド52、ア
シツドレツド105、アシツドレツド106、アシツド
イエロー３、アシツドイエロー23、アシツドブル
ー９、アシツドブルー62、アシツドブルー74など
の酸性染料、ダイレクトレツド31などの直接染
料、フツドグリーン２、フツドグリーン３、フツ
ドイエロー３などの食品用色素、ピグメントレツ
ド49、ピグメントレツド53などの有機顔料が挙げ
られる。これら以外の色素、例えばカチオン性色
素や油溶性色素の場合は、アニオン性界面活性剤
と複合体を形成して、その疎水結合力で合成繊維
に染着するし、またカルボキシル基含有アニオン
性色素の場合は、カルボキシル基が水の硬度成分
と反応し、荷電が中和され、あるいはカルボキシ
ル基の解離定数が小さく静電反発力の影響を受け
にくいため染着防止の効果は発揮されない。これらの色素の配合量は、組成物全量に対して
0.001〜0.05の重量％の範囲である。この量が
0.001重量％未満では発色性が悪く、また0.05重
量％を超えるとスポンジなどの洗浄補助具に染着
するため好ましくない。本発明の研磨材含有着色液体洗浄剤組成物は、
界面活性剤、水不溶性研磨材及び増粘剤に、特定
の色素を配合したものであつて、スポンジなどの
洗浄補助具への色素の転移が起らない組成物であ
る。次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。なお、組成物の着色度及びスポンジへの染着性
は次のようにして評価した。組成物の着色度組成物を100ml容ガラスびんに充てんし、着色
度合を目視で評価し、薄すぎる場合を１、やや薄
い場合を２、良い場合を３、こすぎる場合を４と
し、２及び３を合格とした。スポンジへの染着性白色のウレタンスポンジを２×５cmに切断し、
100ml容ビーカーに入れた組成物中で３分間かき
まぜ、取り出す。次いで水道水で洗剤のぬるつき
がなくなるまで洗つたのち、目視により着色度を
元の白色スポンジと比較して評価した。判定基準はスポンジに着色が認められない：〇やや着色が認められる：△ 明らかに着色が認められる：× とし、〇及び△を合格とした。また、実施例及び比較例で用いた色素の構造式
を次に示す。アシツドレツド27 アシツドレツド52 アシツドイエロー３アシツドイエロー23 フツドイエロー３フツドグリーン３アシツドブルー９ピグメントレツド53 ピグメントレツド49 ダイレクトレツド31 アシツドレツド87 アシツドレツド51 ベイシツクバイオレツト10 ピグメントレツド３ソルベントレツド49 実施例第１表に示すような組成を有する研磨材含有着
色液体洗浄剤組成物を調製し、該組成物の着色度
及びスポンジへの染着性を評価した。その結果を
第１表に示す。

【表】

【表】比較例第２表に示すような組成を有する研磨材含有着
色液体洗浄剤組成物を調製し、該組成物の着色度
及びスポンジへの染着性を評価した。その結果を
第２表に示す。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】

１ (A)重量割合で1/3以上のアニオン性界面活性
剤を含有する界面活性剤混合物10〜30重量％、(B)
非水溶性研磨材３〜30重量％、(C)水溶性高分子物
質及び粘土鉱物の中から選ばれた少なくとも１種
の増粘剤0.1〜10重量％、及び(D)分子内に少なく
とも１個のSO₃基を有するアニオン性タール色素
0.001〜0.05重量％を含有することを特徴とする
研磨材含有着色液体洗浄剤組成物。