JPS61100520A - 経皮投与型テ−プ状医薬品 - Google Patents

経皮投与型テ−プ状医薬品

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JPS61100520A
JPS61100520A JP22185084A JP22185084A JPS61100520A JP S61100520 A JPS61100520 A JP S61100520A JP 22185084 A JP22185084 A JP 22185084A JP 22185084 A JP22185084 A JP 22185084A JP S61100520 A JPS61100520 A JP S61100520A
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tape
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Mutsumi Fukuda
睦 福田
Takashi Nakagawa
隆司 中川
Takashi Kishi
岸 高司
Michiharu Ando
安東 道治
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は経皮投与型のテープ状医薬品、特に。
粘着性基剤に薬効成分としてl5DNを含むテープ状医
薬品に関する。
(従来の技術) ISDNはニトログリセン(N G)と共に狭心症に有
効な薬剤として知られている。しかし、■5DN−?)
NGは1体内における薬効の持続時間が短い故に、夜間
の発作を抑制・阻止しえない場合があり、徐放性の製剤
にすることが強く望まれている。
このような問題を解決するために9例えば、米国特許第
4.420,470号では、l5DNまたはペンタエリ
スリトールテトラナイトレートをテープ状の経皮投与型
の製剤とすることを開示している。
それによれば、粘着性基剤として、少なくとも50wt
%のアルキル(メタ)アクリレートを含み、最大20w
t%の官能性モノマーまたは最大40−t%のビニルエ
ステルモノマーとの重合物が用いられる。
このようなテープ状の経皮投与型製剤は、一般に。
肝臓の負担を軽減するなど多くの利点を有する反面、以
下の3つの問題点を有する: 第1の問題点は、このような製剤は、皮膚という本来異
物の体内への侵入を防ぐ機能を持った組織を経由して投
薬されるため、薬効の発現に必要な量の薬剤を投与する
ことが困難であるということである0通常、貼付面積を
大きくしたり、吸収促進剤を基剤に加えるなどの対策が
とられる。
第2の問題点は、粘着性基剤層を有するテープ状製剤は
、皮膚を刺激するという副作用を有することである。該
製剤を皮膚に貼付している期間中。
基剤層が皮膚表面に接しているため、その部分の皮膚の
正常な分泌1代謝、および伸縮が妨げられ。
かつテープのエツジ部分または基剤層そのものから常時
刺激を受けて起きる。その結果、紅斑が発生し、ひどい
場合には施皮形成や浮腫形成を伴い。
テープ剥離後も数日間続きうる。このような副作用を低
減させる対策はいまだ知られていない、特公昭5B−2
3846号公報、特開昭57−14527号公報および
特開昭58−134020号公報には、極性モノマーを
構成成分として含有する重合体を基剤として利用して含
有される薬剤の皮膚への拡散を促進させたテープ状製剤
が開示されているが、極性モノマー成分が原因で皮膚に
対する刺激性を助長するおそれがある。
第3の問題点は、テープを剥離したときに、基剤層の一
部が皮膚表面に残留する現像を避は得ないということで
ある。
その他、基剤に含有される薬剤の一部が支持体を透過し
て外部へ浸出したり、支持体との界面で結晶化して薬剤
としての機能を果たさないことである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、粘着性基剤層に薬効成分として含
有するl5DNを効果的に経皮吸収させうる経皮投与型
テープ状医薬品を提供することにある0本発明の他の目
的は、皮膚刺激がほとんどなくテープを剥離したときに
基剤の一部が皮膚表面に残留することのない経皮投与型
テープ状医薬品を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、−基剤に含有される薬剤の一部が支持体を
透過して外部へ流出したり、支持体との界面で結晶化す
ることのない経皮投与型テープ状医薬品を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、l5DNの放出性の高い基剤はISDNを高
濃度に溶解しうる基剤から選択されること;皮膚刺激性
を低減するには基剤の親水性が高いこと;皮膚刺激性を
低減するにはアクリル酸やメタクリル酸などの極性モノ
マーを基剤に用いることは不適当であること;そしてN
−ビニル−2−ピロリドンというモノマーを含有する基
剤を用いることが好適であること、との発明者の知見に
もとづいて完成された。それゆえ2本発明の経皮投与型
医薬品は、粘着性基剤に薬剤を相溶状態で含有させてな
る粘着性基剤層が柔軟で薬剤を透過させない支持体上に
形成され、該粘着性基剤が2−エチルヘキシルアクリレ
ート(EHA)を45モル%以上、N−ビニル−2−ピ
ロリドン(VP)20〜55モル%、エステル部分の炭
素数が3〜12でホモポリマーのTgが一40℃以下の
(メタ)アクリル酸エステルを35モル%以下、そして
多官能性モノマーを全モノマー重量の0.005〜0.
5重量%の割合で含有するモノマーの重合体であり、そ
して該薬剤がイソソルバイト シナイトレート(l5D
N)でありその粘着性基剤層中の濃度が少なくとも10
重重量であり、そのことにより上記目的が達成される。
N−ビニル−2−ピロリドン(V P)は下記の構造を
持ち1分子量111の化合物である。
CHz =C1 VPのホモポリマーは水溶性で9日本薬局方外医薬品成
分規格に記載されている。
本発明者はこのモノマーが種々のアクリレート。
メタクリレートと共重合可能であることを実験により確
認し、その共重合物が基剤として有望であることをみい
だした。共重合組成を多種検討したところ2−エチルヘ
キシルアクリレート(EHA)とvpを主成分としたも
のが、粘着物性、l5DN溶解・放出性および低皮膚刺
激性の各要求品質項目に対し好ましい結果を与えた。そ
の組成はEHA45モル%以上でVP20〜55モル%
の範囲であり、さらに好ましくはE)IA55モル%以
上でVP30〜45モル%の範囲であった。VPが20
モル%より少ないとl5DNを高濃度で溶解できるメリ
ットが小さくなる。また、55モル%より多いと基剤の
粘着物性が低下する。
基剤にはさらに多官能性モノマーが、他のモノマー成分
と共重合されている。多官能性モノマーが添加されるこ
とにより、生成する重合体間にごくわずかに架橋が生じ
、それにより基剤の内部凝集力が増大する。そのため貼
付された皮膚の性状や発汗量にほぼ無関係にテープ剥離
時のいわゆる糊残り現象は解消される。しかも、薬剤の
放出性や低皮膚刺激性には何の影響も与えない。このよ
うな多官能性モノマーとしては9例えば、ジ(メタ)ア
クリレート、トリ (メタ)アクリレート。
テトラ(メタ)アクリレートなどがあるが、これに限定
されない。より具体的には、ヘキサメチレングリコール
やオクタメチレングリコールなどのポリメチレングリコ
ール類と(メタ)アクリル酸とを結合させて得られるジ
(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールやポリ
プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類(メタ)アクリル酸とを結合させて得られるジ(メタ
)アクリレート:トリメチロールプロパントリ (メタ
)アクリレートやグリセリントリ (メタ)アクリレー
トなどのトリ (メタ)アクリレート;およびペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどのテトラ
(メタ)アクリレートがある。これら、多官能性モノマ
ーは2種以上が混合されて用いられてもよい、多官能性
モノマーは基剤の重合に供される全モノマー中において
、  o、oos〜0.5wt%の割合で含有される。
使用量が0.005wt%より少ないと、架橋による内
部凝集力向上の効果が小さく、また、  0.5wt%
より多いと重合により得られる粘着剤がゲル化を起こし
易い、l5DNの拡散・放出にも影響が現れる。
また、EHA45モル%以上、VP20モル%以上で、
 (さらに好ましくはEHA55モル%以上、VP30
モル%以上で)他の(メタ)アクリレートモノマーを3
5モル%以下(さらに好ましくは15モル%以下)の範
囲で1種以上が共重合されていてもその基剤としての性
能に変わるところはなかった。
ここに言う他の(メタ)アクリレートモノマーについて
は粘着物性を良好に保つという観点から。
エステル部分の炭素数が3〜12で、ホモポリマーのT
gが一40℃以下であるものが使用される。このような
(メタ)アクリレートには例えば、ブチルアクリレート
、ヘキシルアクリレート、2−エチルブチルアクリレー
ト、ヘプチルアクリレートオクチルアクリレート、ノニ
ルアクリレート、デシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレートがある。
このような組成の基剤中には、l5DNを少なくとも1
0重量%(対基剤プラスl5DN重量)以上、好ましく
は10〜30重量%、さらに好ましいと記載した前記組
成範囲においては、13〜25重量%の高含量で相溶さ
せることが可能である。比較のために前述の先行技術の
米国特許第4,420,470号における実施例をみる
と、8部(7,4%1t%)であることからも9本願の
10〜30w t%が極めて高い濃度であることが明ら
かである。
一般に、マトリックス中に分散された物質の拡散速度は
マトリックス内で拡散の場合もマトリックスから外部へ
の拡散の場合も、該物質がマトリックス中に相溶状態で
存在している方が、粉末や結晶として存在している場合
に比べ、圧倒的に高いことが知られている。したがって
、l5DNの放出量が少ないという従来の問題を克服し
てl5DNの放出量を増大させるためには、l5DNは
基剤中において、飽和溶解度に可能な限り近い濃度で相
溶状態で存在することが必須である。ここで、飽和溶解
度とは長期間常温で放置した後も!SDNの結晶析出の
起こらない上限の濃度をいう。
また、この濃度以下で存在する状態を相溶と記す。
本発明においては、基剤におけるl5DNの飽和溶解度
がその七ツマー組成によって少しずつ異なる。従って、
それぞれの基剤に対し、その飽和溶解度より若干低い濃
度となるようにl5DNを相溶させることが必要である
。本願の基剤の組成範囲から、そのようなl5DN濃度
は既述のように、少なくとも10讐t%以上、好ましく
は10〜30w t%、さらに好ましいと記載した組成
範囲においては13〜25w t%である。一般にl5
DNの基剤に対する添加量はその基剤のl5DN飽和壇
解度濃度の80%以上とするのがl5DNの放出性の点
で好ましい。基剤と皮膚表面との分配係数の測定や。
テープ貼付後の皮膚の発汗により系全体の状況が変化す
る現象の解析に関する未だ解決されていない事項が存在
するために、既述のような、l5DNを高濃度で溶解し
得る基剤がすべて皮膚への放出量の多い、好ましい基剤
であるとは限らないのは当然である。本発明者は研究の
過程において。
本願の基剤が皮膚への移行性という面において最 。
も優れていることを知った。
本発明に使用される支持体は柔軟で薬剤不透過性のもの
であれば何でも使用しうる。ポリエチレン(P E)や
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の単層フィル
ムはこのような意味で好ましくない。l5DN不透過性
のフィルムとしては。
ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエス
テル;ナイロン6などのポリアミド;およびポリウレタ
ン;さらにこれらの積層フィルム;およびこれらとPE
、EVAとの積層フィルムなどが好適に用いられる。特
に、PET−EVAやポリアミド−EVA積層フィルム
が強度、柔軟性。
皮膚表面に対するなじみやすさなどの点から好適に利用
される。EVAフィルムを他のフィルムと積層して支持
体に用いる場合には3通常EVAフィルムが粘着性基剤
層に接するようにして調製される。その際には、基剤層
とEVAフィルムとの接着性を向上させるために、EV
Aフィルムにコロナ処理、プラズマ放電処理などの表面
処理を施すことが好ましい。
一般に化合物の結晶化はその溶解しているマトリックス
の界面で起こり易い。本製剤の如き構成においては基剤
層と支持体との界面が最も結晶化の起こり易い部分と考
えられる。しかしながら。
本願の場合、基剤組成のもつ性質によると思われるが、
対飽和溶解度濃度で80%以上100%未満の範囲でl
5DNを溶解させた場合、・上記いずれの支持体を用い
ても、長期間にわたって結晶の生成は見られなかった。
本発明のテープ状経皮投与型医薬品は1例えば。
次のようにして溶液重合により調製される:EHA、V
P、多官能性モノマー、そして必要に応じて(メタ)ア
クリレートモノマーの各所定量に酢酸エチル、その他の
一般的な重合用溶媒を攪拌装置と気化溶媒の冷却還流装
置とを備えた反応器に入れ、N2ガスの雰囲気のもとで
約60℃の温度にて8〜40時間にわたってラジカル重
合反応に供する。重合温度は反応の後半においては60
℃〜70℃であってもよい。EHA、VP、  (メタ
)アクリレートモノマーおよび溶媒は一括して、または
適宜分割して反応に供する。架橋剤である多官能性モノ
マーは上記共重合成分の重合反応時に添加される。触媒
(重合開始剤)は反応の進行状況にあわせて、適宜分割
して反応に供する。重合開始剤としては、アゾビス系、
過酸化物系などが用いられるがこれに限定されない。ア
ゾビス系の例としては、2,2°−アゾビス イソ ブ
チロニトリル(AIBN);1,1’−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)  ;2+2’−ア
ゾビス−(2,4−ジメチル バレロニトリル)などが
ある。
過酸化物系の例としては、過酸化ベンゾイル(BPO)
;過酸化ラウロイル(LPO);ジターシャリブチルパ
ーオキサイドなどがある。得られる重合物は固形分を1
5〜40w t%の割合で含有する。
粘度は固形分が25−t%のとき1 、000〜100
,0OOcps。
そして分子量(Get Permeation Chr
omatographyによるスチレン換算での重量平
均分子量)は10万〜100万である。残存モノマーは
EHAおよびVPに関しそれぞれ全固形分重量に対し4
1%以下である。
このようにして得られた粘着性基剤溶液に、薬剤(IS
DN)が直接もしくは酢酸エチルなどの溶媒に溶かした
溶液として配合される。溶液状態で粘着性基剤溶液に配
合するとl5DNが均一に混合されやすい。l5DNの
配合量は溶液中の粘着性基剤の固型分濃度を測定して適
宜決定する。
l5DN溶液は粘着性基剤溶液に、空気下、N2雰囲気
下もしくは減圧下でディシルバー、ホモミキサーなどを
用いて適宜混合される。得られた塗布用溶液はダイレク
トコーターやリバースコーターなどの塗工機を用い剥離
紙または支持体に所定厚みに塗布される。70℃以下の
温度で乾燥され粘着性基剤層が形成される。乾燥温度が
高すぎると含有されるl5DNが飛散するおそれがある
。そして基剤層表面に支持体または剥離紙が積層される
。この粘着性基剤層中のl5DNの濃度は10〜30w
 t%、そして溶媒濃度は1100pp以下である。
残存モノマーはトレース(0,1wt%以下)程度であ
る。ボールタンク値は15以上である。
去旌桝土 EHA45モル%(215,2g) 、  V P45
モル%(129,7g) 、デシルメタクリレート 1
0モル%(55,1g)およびトリメチロールプロパン
トリアクリレート0.01wt%(40,0■)をセパ
ラブルフラスコに仕込み1重合初期の七ツマー濃度が8
5−t%となるように酢酸エチル70.6gを加えた。
この溶液を窒素雰囲気下、60℃に加熱し2重合開始剤
の過酸化ラウロイルおよび酢酸エチルを逐次、少量ずつ
添加し、32時間重合した。重合物を取り出して後、l
5DNの酢酸エチル溶液を固型分(ポリマーとl5DN
の重量和)が25w t%となるように。
また、rsDNの固型分中濃度が22.24.26.2
8、 wt%の4種となるように加えた。これらの溶液
を厚さ35μmのPETをシリコーン処理した剥離紙上
に乾燥後厚みが60μmとなるように塗布して乾燥し、
厚さ9μmのPETの支持体を貼り合わせて製剤とした
大旌史主 E HA65モル% (302,0g ) 、  V 
P35モ)Li%(98,0g )とへキサメチレング
リコールジメタクリレート0.02wt%(80,0■
)とにより実施例1と同様に4種の製剤を準備した。た
だし、l5DNの固型分中濃度は、 14.16.18
.20wt%とした。
大隻五主 EHA55モ/I/%(261,9g) 、  VP2
5−E/lz%(71,8g) 、ブチルアクリレート
20モル%(66,3g )およびポリプロピレングリ
コールジアクリレート0.01wt%(40,0■)か
ら実施例1と同様にして4種の製剤を得た。ただし、l
5DNの固型分中濃度は。
10、12.14.16wt%とした。
北ffJLL E HA70モルV6 (317,2g )およびVP
30モア1゜%(82,1g )から実施例1と同様に
して4種の製剤を得た。ただし、l5DNの固型分中濃
度は。
12、14.16.18wt%となるようにした。
比較例I EHA100モル%(400,0g)から、実施例1と
同様にして3種の製剤を得た。ただしl5DNの固型分
中濃度は、 6.8.10wt%とした。
ル較N主 E HA35−1− ル%(188,7g)とvP65
モル%(211,3g)とから実施例1と同様にして4
種の製剤を得た。ただしl5DNの固型分中濃度は、2
4゜28、32.36wt%とした。
ル較桝土 EHA93賀t%(372,0g)とアクリル酸7wt
%(28,0g )とから実施例1と同様にして3種の
製剤を得た。ただしl5DNの固型分中濃度は、6゜8
、10 wt%とした。
スJLL 以上の製剤を用い、まず、飽和溶解度の測定と粘着物性
の評価を行った。飽和溶解度の測定は剥離紙の一部を一
旦はがし、l5OHの針状結晶を数個粘着面にのせ再び
剥離紙を貼り合わせた状態でアルミラミネートフィルム
中に封入して、室温で保存し、1ケ月後に結晶の成長の
有無により判定した。また、粘着物性は各製剤の製造直
後に室温でのボールタック測定により評価した。
下表1により、飽和溶解度の測定結果、粘着物性の評価
結果を示す。
(以下余白) 表1 表中、結晶成長の3段階評価は以下に対応する。
O・・・結晶の成長が観察されないものΔ・・・結晶が
成長したかどうか疑わしいもの×・・・結晶が明らかに
成長しているもの粘着物性の2段階評価は以下の内容を
示す。
○・・・良好な粘着物性を示すもの ×・・・粘着物性が不良であるもの 表1の結晶成長の結果からそれぞれの組成の飽和溶解度
は同じ枠内に()で示した濃度である。
比較例3の組成は粘着物性の点で好ましくないことがわ
かる。
そこで次に比較例3を除いた前記6種の粘着基剤を用い
それぞれ9表1に示された飽和溶解度の90%に相当す
るl5DN濃度の18種の製剤を準備した。その方法は
実施例1に準するが、各側とも3通りのサンプルとした
。1つはいづれの基剤層の厚みも60μmそして面積が
1Qcjの正方形に切り抜いたものであり、もう1つは
、60μ−厚のものから1枚当りのl5DN含量が、1
0■になるように面積を算出し正方形になるように切り
抜いたものである。3つめは10−に切り抜いた時にl
5DN含量が10■となるように基剤層厚みを調整した
ものである。
これら18種のサンプルの番号と内容を下表2に示す。
(以下余白) 表2 この表から明らかなように本発明によれば、同じ10■
含有で同じ基剤層厚みとした場合の面積が非常に小さく
てすむこと、および同じl0cdで同じ基剤層厚みとし
た場合の投与量が極めて高いことがわかる。
これらの製剤を用い、以下に述べる4つの実験を行った
ス並又 基剤層厚み60μ鴎でl5DN含量が10■の製剤6種
(1−2,2−2,3−2,4−2,5−2゜6−2)
を、ウサギ(日本白色種)の脱毛された背部に貼付した
。1.4.8.24時間後に採血し■SDNの血中濃度
を測定した。繰り返し数はいずれも3である。結果は第
1図に示す。
繰り返し数が少ないため、6種の製剤の違いは明らかで
ないが1面積の小さい実施例1〜4が面積の大きい比較
例2および4に対して、少なくとも同等の血中濃度レベ
ルを示している。
本発明の製剤は比較例の製剤に比べて同一血中濃度を発
現するための面積が約172〜1/3と小さくてもよく
、それゆえ取り扱いの容易さ、皮膚貼付面積の減少等が
実現できた。
遺j11 面積が10−でl5DN含量が10曙の製剤5種(1−
3,2−3,3−3,4−3,5−3)を−匹のウサギ
(日本白色種)の脱毛された背部および腹側部にそれぞ
れ5種の製剤を1枚ずつ貼付し。
製剤貼付後2.8.24時間後のl5DNの皮膚移行量
を測定した。繰り返し数はいずれの測定においても3で
あった。所定時間後に各製剤を剥離し。
メタノールでl5DNを抽出した後、液体クロマトグラ
フィーにより定量した。得られた値を初期含量10■か
ら減算し、その値を皮膚移行量とした。
結果は第2図に示す。
この結果から、皮膚移行量は、はぼ基剤層厚みに反比例
しており、基剤層のうすい実施例1〜3が生物学的有効
利用率において優れていることがわかる。
ス」11 基剤層厚みが60μ−で面積が1Qaaの5つの製剤(
1−1,2−1,3−1,4−1,6−1)および10
cdに切り取ったブレンダーム・サージカルテープ(B
lenderm■ No、1525 、3 M社製)片
を実験3と同様にして一匹のウサギに貼付し皮膚刺激性
の評価および糊残りの評価を行った。繰り返し数は4と
した。皮膚刺激性の評価は24時間の貼付後、全テープ
を剥離し、剥離直後と剥離48時間後の2点で紅斑の強
度を判定した。評価および評点は以下の通りである。
0・・・紅斑なし 1・・・かろうじて識別できるごく軽度の紅斑2・・・
明らかな紅斑 3・・・中等度の紅斑 4・・・深紅色の強い紅斑 平均値(評点の総和を繰り返し数4で割った値)を各テ
ープの皮膚刺激性指数とした。その結果を表3に示す。
なお1本実験において浮腫および癲皮の形成は全く観察
されなかった。
表3 表3から明らかなように2本発明テープ製剤の皮膚刺激
性は、比較例4より低レベルで、対照として用いたサー
ジカルテープとほぼ同じであり。
極めて低刺激性である。
また、糊残りの評価は貼付24時間後の剥離直後に行い
、評価と評点は以下の通りである。
0・・・糊残りなし 1・・・ごく一部に糊残りを認める 2・・・テープのカドやエツジ部分に対応して糊残りあ
り 3・・・テープ面積の半分以上の面積の糊残りあり 平均値(評点の総和を4で割った値)を糊残り指数とし
た。その結果を表4に示す。
表4 表4から明らかなように1本発明テープ製剤は多官能性
モノマーを用いて架橋をほどこしたため。
全く糊残りが起こらない。
大胆工 実験4で用いたものと同じ製剤4種(1−1゜2−1.
3−1.6−1)(基剤層厚みおよび面積は同じだが、
l5DNの投与量は異なる)をウサギの脱毛された背部
に貼付1.6.24時間後の血中濃度の測定を行った。
繰り返し数は3であった。結果は第3図に示す。
この結果から2本発明により同一厚み、同一面積であれ
ば、著しい血中濃度の上昇が実現できることが明らかで
ある。
(発明の効果) 本発明の経皮投与型テープ状医薬品は、このように、粘
着性基剤がl5DNを高濃度に溶解し得。
そしてそのI SDNの放出性に優れる。しがたって同
量のI SDNを含有する製剤の同じ貼付面積からの有
効投与量が大きい。貼付後、少なくとも数時間の間、高
い血中濃度が得られる。粘着性基剤の薬剤の放出性と皮
膚への移行性に優れるために薬効の発現が早<、シたが
って2発作後に投与がなされる狭心症などの治療に特に
有効である。
l5DNに関して、貼付面積当りの血中濃度を従来品に
比較し高レベルに維持しうる。小さい貼付面積で優れた
薬効を示すために、貼付面積は小さくなる。その結果、
基剤の皮膚刺激性に敏感な人に起こりうる紅斑が極小化
される。さらに貼付面積が小さくても所望の薬効を発現
しうるため、使用中の皮膚を通して惑じる違和感が軽減
される。
従来のテープ状医薬品では、粘着基剤層の厚さが薄いと
薬効の持続時間が短く、厚すぎるとl5DNの皮膚への
移行率が悪くなり薬剤の有効利用率が低下する。しかし
9本発明のテープ状医薬品は特定の基剤が用いられるた
め、基剤層の厚みを増すことによりl5DNの投与量を
増すことが可能である。用いられる基剤は本質的に皮膚
刺激性が極めて低い。さらに基剤の内部凝集力が高いた
め。
テープを#Jiifliしたときに基剤の一部が皮膚表
面に残留することがない。基剤力筒SDNを高濃度に溶
解し得るため、テープを長期間保存してもl5DNが結
晶化して薬剤としての機能が低下することもない。
【図面の簡単な説明】 第1図は一定の厚みの粘着性基剤層を有し、該基剤層が
一定量のl5DNを含有し2面積の異なる製剤を貼付し
たときのl5DN血中濃度の経時変化を示すグラフ、第
2図は一定面積で一定量のl5DNを含有し、粘着性基
剤層の厚みが異なる製剤を貼付したときのl5DN血中
濃度の経時変化を示すグラフ、そして第3図は一定面積
で一定の厚みの粘着性基剤層を有し、含有するl5DN
の量が異なる製剤を貼付したときのl5DN血中濃度の
経時変化を示すグラフである。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粘着性基剤に薬剤を相溶状態で含有させてなる粘着
    性基剤層が柔軟で薬剤を透過させない支持体上に形成さ
    れ、 該粘着性基剤が2−エチルヘキシルアクリレート(EH
    A)を45モル%以上、N−ビニル−2−ピロリドン(
    VP)20〜55モル%、エステル部分の炭素数が3〜
    12でホモポリマーのTgが−40℃以下の(メタ)ア
    クリル酸エステルを35モル%以下、そして多官能性モ
    ノマーを全モノマー重量の0.005〜0.5重量%の
    割合で含有するモノマーの重合体であり、そして該薬剤
    がイソソルバイドジナイトレート(ISDN)でありそ
    の粘着性基剤層中の濃度が少なくとも10重量%である
    経皮投与型テープ状医薬品。 2、前記粘着性基剤がEHAを55モル%以上、VPを
    30〜45モル%、そして前記(メタ)アクリル酸エス
    テルを15モル%以下、そして前記多官能性モノマーを
    全モノマー重量の0.005〜0.5重量%の割合で含
    有する特許請求の範囲第1項に記載のテープ状医薬品。 3、前記多官能性モノマーがジ(メタ)アクリレート、
    トリ(メタ)アクリレートおよびテトラ(メタ)アクリ
    レートでなる群から選択される少なくとも一種である特
    許請求の範囲第1項に記載のテープ状医薬品。 4、前記(メタ)アクリル酸エステルがブチルアクリレ
    ート、ヘキシルアクリレート、2−エチルブチルアクリ
    レート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート
    、ノニルアクリレート、デシルメタクリレートおよびラ
    ウリルメタクリレートからなる群から選ばれた少なくと
    も一種である特許請求の範囲第1項に記載のテープ状医
    薬品。 5、前記支持体がポリエチレンテレフタレートフィルム
    とエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムとの積層フィ
    ルム、またはポリアミドフィルムとエチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体フィルムとの積層フィルムである特許請求の
    範囲第1項に記載のテープ状医薬品。 6、前記積層フィルムの粘着性基剤層側に位置するエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体フィルム表面がコロナ放電ま
    たはプラズマジェットにより表面処理された特許請求の
    範囲第4項に記載のテープ状医薬品。
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