JPS608621Y2 - 空気調和機の電気品箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は空気調和機の室外側ユニット、特に降雨の回
収機能を有する電気品箱に関するものである。

一般に、空気調和機の凝縮器を被う外殻キャビネットに
開設された吸込口又は吹出口へ降雨が侵入する為、付近
の電気部品等を降雨から如何にして保護するかというこ
とで色々と頭を悩ましてきた。

この考案はこのような観点からなされたもので、以下、
第１図から第５図に示す実施例において説明する。

１は室外ユニット本体、２は断面逆り字状の前面キャビ
ネット、３ａは左側板、３ｂは右側板、４は前面キャビ
ネット２に一体穿孔された吸込グリル、５は前面キャビ
ネット２に固着された吹出ネットである。

６は下達する各機能部品を各々固定する基板となる断面
り字状の室外ベース、７は断面逆り字状の仕切板で熱交
換器室８と圧縮機室９とに区画形成しいる。

１０は圧縮機、１１は送風機用電動機、１２は送風機、
１３ａおよび１３ｂは、各々送風機１２を取り囲むよう
に設けられたＬ字状の凝縮器、１４はこの考案の特徴と
する電気品上箱、１５は電気品箱Ｂである。

電気品下箱１５は前記室外ベース６にネジ止め固定され
ており、電気品上箱１４と電気品下箱１５は圧縮機電動
機用運転キャパシタ１６や送風用電動機速調用温度開閉
器１７、送風機電動機用運転キャパシタ１８などの電気
部品をネジ１９によって互に挟持固定している。

２０ａと２０ｂは前記電気品上箱１４の上面に突出形成
されたリブであり、リブ２０ａおよびリブ２０ｂの突端
と前面キャビネット２との隙間２１ａおよび２１ｂをで
きるだけ小さくなるように電気品上箱１４が設置されて
いる。

吸込グリル４を通過した雨滴２２は大抵凝縮器１３ａに
接触し、凝縮器１３ａを伝わってベース６に滴下するが
、一部第４図のように凝縮器１３ａの外表面で跳ね上が
り、電気品上箱１４の方へ飛散する。

このままだと雨滴２２は電気品箱Ａの右端に到達し電気
品箱Ａの下部にある電気部品を濡らしてしまうが、リブ
２０ａとリブ２０ｂがある為、殆どリブ２０ａにせきと
められ、一部隊間２１ａを通過した雨滴２２も同じよう
にリブ２０ｂに殆どせきとめられる為、電気部品を濡ら
すことがない。

又、リブ２０ａによってせきとめられた雨滴２２は電気
品上箱１４の左側に一体形成された傾斜面２３を伝わり
ベース６に滴下し、かつ、リブ２０ｂによってせきとめ
られた雨滴２２はリブ２０ａの一端に設けられた切欠２
４を通過し、同じく傾斜面２３を伝わりベース６に滴下
する。

このようにこの考案の電気品箱は電気部品を固定するば
かりでなく、降雨の回収機能を有し、電気部品を降雨か
ら保護するという極めて有用なものである。

尚、リブの個数を第５図のように、３個以上にすれば更
に効果は増大する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の電気品箱を内蔵する空気調和機の室
外ユニットの外観斜視図、第２図は第１図の分解斜視図
、第３図は電気品箱の拡大斜視図、第４図はこの考案の
要部を示す断面図、第５図は第４図に相応するその他の
実施例を示す断面図で、４は吸込グリル、１４は電気品
上箱Ａ、 １５は電気品下箱、２０ａ、２０ｂはリブ
、２１ａ、２１ｂは隙間、２２は雨滴、２３は傾斜面で
ある。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）外殻キャビネット上部に吸込グリルを開口して熱
   交換器を対向設置し、電気部品を収納した電気品箱を上
   記吸込グリル近傍に配置した空気調和機室外ユニットに
   おいて、電気部品を収納する電気品下箱、この電気品下
   箱に重ね合せて被さる電気品上箱を形成し、電気品上箱
   の一側を熱交換器に対向させ、上面には外殻キャビネッ
   ト上内壁面側に突出し、上記吸込グリルからの雨水侵入
   せき止め用リブを外殻キャビネット内前後のほぼ全幅に
   渡り複数並設したことを特徴とする空気調和機の電気品
   箱。
2. （２）並設したリブの内、吸込口から最後部に位置する
   リブを除き他のリブの一部分を傾斜面側に流水可能な切
   欠を形成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の空気調和機の電気品箱。