JP6022387B2

JP6022387B2 - 除湿機

Info

Publication number: JP6022387B2
Application number: JP2013059544A
Authority: JP
Inventors: 樋渡　義一; 義一樋渡; 佑介野澤
Original assignee: Corona Corp
Current assignee: Corona Corp
Priority date: 2013-03-22
Filing date: 2013-03-22
Publication date: 2016-11-09
Anticipated expiration: 2033-03-22
Also published as: JP2014184369A

Description

この発明は、補助ヒーターを備えた除湿機の構造に関する。

従来よりこの種のものに於いては、枠体の上面前側端部に吹出口を、背面に吸込口を設け前記吸込口と吹出口の間に蒸発器、凝縮器、送風ファン、ヒーターを配置して送風経路を形成し、圧縮機と前記蒸発器、凝縮器等を冷媒配管で接続して冷凍回路を形成し、前記送風ファンの作動によって前記吸込口から吸入した空気を前記蒸発器にて冷却し結露させた後、前記凝縮器にて加熱し乾燥空気を前記吹出口より排出し、冬期間等の室温低下による除湿能力の低下を前記ヒーターの加熱によって補うものであった。（例えば、特許文献１参照）

特開平１１−８３１１８号公報

ところでこの従来のものでは、ヒーターの風下側の真上に吹出口が位置しているので、ヒーター加熱によって発生する熱は比較的スムーズに上方へ排出するもので、送風ファンの故障やフィルター等のゴミ詰まりなどで除湿機内に熱がこもり他の部品や枠体に与える影響も小さかったが、除湿機のコンパクト化や薄型化、操作性の向上が求められることで、送風経路も狭く複雑になり、ヒーター周辺の部品に与える影響を小さくすることが必要になった。

この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、枠体は底板上に前方の前ケースと後方の後ケースと上面を覆う天板によって外郭を構成し、前記天板の前側端部に操作部を設けると共に、背面に吸込口を設け、前記操作部の後ろ側から背面上端部にかけて吹出口を設け、前記吸込口と吹出口の間に蒸発器、凝縮器、送風ファン、ヒーターを配置して送風経路を形成し、圧縮機と凝縮器、膨張弁、蒸発器を冷媒配管で接続して冷凍回路を形成し、前記送風ファンの作動によって前記吸込口から吸入した空気を前記蒸発器にて冷却し結露させた後、前記凝縮器にて加熱し乾燥空気を前記吹出口より排出し、冬期間等の室温低下による除湿能力の低下を前記ヒーターの加熱によって補う除湿機において、前記送風経路の一部は一体成型された前ケースにて形成し、前記操作部下方の送風経路との間の空間に操作部基盤を設け、前記ヒーターは送風ファンの風下側上方に位置し、前記ヒーターより下流の送風経路は吹出口側に屈曲して形成し、前記ヒーターと操作部基盤の間の送風経路壁面のヒーターと対向する面に遮熱板を備え、この遮蔽板は上端をケーシング側に折り曲げた曲部と、中央の左右２カ所に爪状曲部を設け、この爪状曲部の中央に取付穴を備え、前記操作部基盤に近接するケーシングのヒーターと対向する傾斜面に備えた溝に前記曲部を引っかけて、前記傾斜面に形成されたネジ穴にネジで取り付けたものである。

この発明によれば、操作部下方の送風経路との間に操作部基盤を設け、ヒーターは送風ファンの風下側上方に位置し、前記ヒーターより下流の送風経路は吹出口側に屈曲して形成し、前記ヒーターと操作部基盤の間の送風経路壁面のヒーターと対向する面に遮熱板を備えることで、ヒーター上方に位置する熱に弱い電気部品である操作部基盤を保護するものであり、操作部後方に備えた吹出口へ送風をスムーズに案内することができるものである。

この発明一実施例を示す除湿機の側面の断面図。同前面の断面図。同要部拡大断面図。同遮熱板の斜視図。

次にこの発明に係る空気調和機を図面に示された一実施例で説明する。
１は除湿機の枠体で底板２上に前方の前ケース３と後方の後ケース４と上面を覆う天板５を設けて本体の外郭を構成している。
６は前記枠体１背面に形成された吸込口で、前記後ケース４に横長のスリットを多数備えた開口が設けられている。

７は前記枠体１上面から背面上部かけて設けた吹出口で、乾燥空気の吹出方向を上方向から後ろ方向まで自由にかえることができるものである。
前記吸込口６の内側には樹脂製の網や不織布から成り吸入空気に混入するホコリを取り除くフィルタ８を備えている。このフィルタ８の内側にはフィンチューブ式の熱交換器からなる蒸発器９を備え、吸込空気を冷却することにより空気中の水分を結露させ除湿を行う。

前記吹出口７には吹出空気の方向を上方向から後ろ方向の間に自由に角度を変えることができるルーバー枠体１０を備えている、このルーバー枠体１０は断面コの字型の下ルーバー１１と、この下ルーバ１１の下面１２に略平行で、下面１２と約４０ｍｍの間隔を保って端部に係合して上部を覆う上ルーバー１３を設けている。

前記ルーバー枠体１０の左右側面には一対の上下回動軸１４を設け、吹出口７の側面に備えた軸受部（図示せず）と上下ルーバモータ（図示せず）によって、除湿機の運転停止時には後ろ側への吹出方向の位置にして、枠体１上面を略平坦にし、洗濯乾燥運転等の際には自動でルーバー枠体１０が回動して上方に向けて乾燥空気を吹き出すものである。

前記下ルーバ１１と上ルーバー１３の間には扁平状の左右風向板１５を回動自在に設けている。
１６は左右風向モータで、前記下ルーバ１１に左右風向モータ１６を水やホコリから保護するモータカバーで覆いながらネジ止めされる。モータ軸（図示せず）は右端の第１左右風向板１８の回動軸に挿合して左右風向モータ１６により第１左右風向板１８を回動する。
前記第１左右風向板１８の動きは連接板（図示せず）によって、左側の三枚の第２左右風向板１９に伝達して左右方向の風向を使用者の希望する風向に変化させたり、スイングをするものである。

前記蒸発器９の更に下流には蒸発器９と同じくフィンチューブ式の熱交換器からなる凝縮器２０を備え、蒸発器９にて冷却された空気の加熱を行う。
前記凝縮器２０下流にはシロッコファン型の送風ファン２１及びこのファン２１を駆動するファンモータ２２を設け、前記吸込口６と吹出口７の間に形成した送風経路２３の送風を行うものである。前記送風ファン２１は枠体前面と略垂直な回転軸２４を形成する。

前記送風ファン２１の風下側の真上にはシーズヒータから成るヒーター２５を設け、このヒーター２５は衣類乾燥時や冬期間に室温が低くなり除湿の効率が低下する事を防止するものであり、消費電力は約４００〜５００Ｗ程である。

前記前ケース３の内側でファンモータ２２との間には送風ファン２１を包囲して前記吹出口７へ送風を導くケーシング２６を備え、このケーシング２６の中央からやや右側上部にはスタビライザ２７を設け、図２の矢印で示すように、上方向のヒーター２５及び吹出口７へ向かって送風するものである。

２８は前記天板５の前側端部に設けられた操作部で、運転スイッチやタイマースイッチ等のスイッチ類（図示せず）や運転ランプ等の表示部（図示せず）を備え、この操作部２８の裏面であり、下方にはスイッチやランプが固定され、回路構成を備えた操作部基盤２９が設けられている。この操作部基盤２９は電子部品であるので熱には弱く、過熱により故障を発生する危険がある。

３０は板金製の遮熱板で、上端をケーシング２６側に折り曲げた曲部３０ａと、中央の左右２カ所に半円形の爪状曲部３０ｂを設け、この爪状曲部３０ｂの中央に取付穴３０ｃを備え、前記操作部基盤２９に近接するケーシング２６のヒーター２５と対向する傾斜面２６ａに備えた溝２６ｂに前記曲部３０ａを引っかけて、前記傾斜面２６ａに形成されたネジ穴２６ｃにネジ３１で取り付けられる。遮蔽板３０は吹出口７側に送風を案内するために傾斜して設けられているが、ヒーター２５の真上であり且つ、距離が近いのでヒーター２５の発する熱が操作部基盤２９に影響しないように遮熱を行う。

３２は前記凝縮器２０とファン２１の間に設けられ、効率的にファン２１へ送風を導くために中央に送風口を備えた仕切板。前記蒸発器９の下方には結露水を受けるドレン皿３３を設けている。
３４は一方をこのドレン皿３３の底面に接続し、他方をドレンタンク３５の上部に位置させた排水路で、前記ドレン皿３３で集めた結露水を前記ドレンタンク３５へ導くものである。３６は除湿機運搬用のコの字型の取っ手で、除湿機上面の後ろ側に収納され、使用時には回動して吹出口７上方に位置し除湿機運搬時に使用する。

除湿機が運転を開始すれば圧縮機３７とファンモータ２２が始動し、蒸発器９は低に、凝縮器２０は高温になる、そして運転モードや室温の状態に応じてヒーター２５に通電加熱される。吸込口６から吸い込まれた室内の空気は蒸発器９で冷却され結露し、ここで生じた結露水はドレン皿３３で集められドレンタンク３５に導かれる。蒸発器９を通過した空気は凝縮器２０で加熱され送風ファン２１を通過してヒータ−２５で更に加熱され、吹出口７から乾燥空気が上方向又は背面方向に吹き出されるものである。

このように、操作部２８下方の送風経路２３との間に操作部基盤２９を設け、ヒーター２５は送風ファン２１の風下側上方に位置し、ヒーター２５と操作部基盤２９の間の送風経路壁面のヒーター２５と対向する面に遮熱板３０を備えることで、ヒーター２５上方に位置する熱に弱い電気部品である操作部基盤２９を保護するものであり、操作部２８後方に備えた吹出口７へ送風をスムーズに案内することができるものである。

１枠体
６吸込口
７吹出口
９蒸発器
２０凝縮器
２１送風ファン
２３送風経路
２５ヒーター
２６ケーシング
２８操作部
２９操作部基盤
３０遮蔽板

Claims

枠体は底板上に前方の前ケースと後方の後ケースと上面を覆う天板によって外郭を構成し、前記天板の前側端部に操作部を設けると共に、背面に吸込口を設け、前記操作部の後ろ側から背面上端部にかけて吹出口を設け、前記吸込口と吹出口の間に蒸発器、凝縮器、送風ファン、ヒーターを配置して送風経路を形成し、圧縮機と凝縮器、膨張弁、蒸発器を冷媒配管で接続して冷凍回路を形成し、前記送風ファンの作動によって前記吸込口から吸入した空気を前記蒸発器にて冷却し結露させた後、前記凝縮器にて加熱し乾燥空気を前記吹出口より排出し、冬期間等の室温低下による除湿能力の低下を前記ヒーターの加熱によって補う除湿機において、前記送風経路の一部は一体成型された前ケースにて形成し、前記操作部下方の送風経路との間の空間に操作部基盤を設け、前記ヒーターは送風ファンの風下側上方に位置し、前記ヒーターより下流の送風経路は吹出口側に屈曲して形成し、前記ヒーターと操作部基盤の間の送風経路壁面のヒーターと対向する面に遮熱板を備え、この遮蔽板は上端をケーシング側に折り曲げた曲部と、中央の左右２カ所に爪状曲部を設け、この爪状曲部の中央に取付穴を備え、前記操作部基盤に近接するケーシングのヒーターと対向する傾斜面に備えた溝に前記曲部を引っかけて、前記傾斜面に形成されたネジ穴にネジで取り付けたことを特徴とする除湿機。