JPS607211Y2 - ウインドサツシユ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のドア部等に用いられるウィンドサツシ
ュに関するものである。

自動車のドア部に用いられるウィンドサツシュ１は、第
１図に示すようにドア本体２に上方から挿し込まれて固
定されるのが普通である。

３は昇降自在に嵌められたウィンドガラスである。

ドア本体２は、前部に取り付けられた図示しないヒンジ
により、自動車の車体（図示せず）、後方が開閉するよ
うに取り付けられている。

ウィンドサツシュ１は板体を屈曲させて形成するが、雨
水や洗車の水を受けても錆を発生しないようにする必要
があるので、塗装やメッキに充分な配慮を必要とする上
に、特に錆を発生しやすい端部の処理に注意をする必要
がある。

即ち、自動車は長期に亘って使用するものであるので、
ウェザ−ストリップ等が劣化したとして、そこから水が
少しずつ浸入したとしても、錆の発生が生じないように
する必要がある。

従来のウィンドサツシュは、この点について完全ではな
く、板体の端部が外側になるものもあって、長期に使用
した場合、メッキや塗装の乗りの悪い板体端部から、徐
々に錆が発生することになる問題があった。

本考案はこの点に鑑みてなされたもので、従来のものと
同程度のメッキや塗装でも錆の発生がないようにしたウ
ィンドサツシュを提供しようとするものである。

本考案の一実施例を、第１図の■−■部分の断面を示し
た第２図について説明すると、このウィンドサツシュ１
は、１枚の板体を屈曲させて、垂直方向に延びる外側部
４と、この外側部４の内側（車室側）はぼ中央にあって
、はぼ水平に延びると平坦部５と、この平坦部５を底部
として上方に開く凹状のウェザ−ストリップ挟着部６と
、平坦部５を天部として下方に開く凹状のウィンドガラ
ス受部７とを有したものとなっている。

ウェザ−ストリップ挟着部６の内側は図示するように２
枚重ね構造となっている。

そしてその内側には、その一部を車体のルーフインナー
パネル８に当接する形状にしたウェザ−ストリップ９が
挟着されている。

またウィンドガラス受部７には、ウィンドガラス３が上
昇時、支持されることになる。

この部分にはウィンドガラス３を保護し、水の浸入を防
止するためのブラシあるいはゴム片による部材が設けら
れるが、これは図示を省略しである。

ウィンドサツシュ１を形成する板体の両端部１０．１１
は、図示するように平坦部５の下部に重ね合わせて位置
させである。

平坦部５の下部であるから、たとえばウェザ−ストリッ
プ挟着部６とウェザ−ストリップ８との間から水が浸入
しても、この水には全く触れることがない。

また下方に開いた凹状のウィンドガラス受部７の天部に
あるから、側方からの水の影響を受けることもない。

第２図、第３図に示すものは本考案の他の実施例である
。

これらの場合、ウェザ−ストリップ挟着部６の形状に第
１図のものとはそれぞれ若干相違するところがあるが、
板体端部１０．１１の位置に変ったところがなく、作用
効果も第１図のものと同様であるということができる。

本考案は上述したように１枚の板体を屈曲させ、その中
間部分で、外側部や平坦部、ウェザ−ストリップ挟着部
、ウィンドガラス受部等を形威し、両端部を、平坦部の
下部に重ね合わてて位置させたものであるから、板体の
両端部が雨水や洗車水の影響を受けることがなく、した
がって錆の発生を効果的に防止できる特長がある。

また板体の端部が表面に出ないことから、ウェザ−スト
リップの取付時の作業に安全が得られる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車のドアを示す側面図、第２図は本考案の
一実施例の断面を示すもので、第１図の■−・■線に沿
った断面図、第３図、第４図は本考案の他の実施例の断
面図である。 １・・・・・・ウィンドサツシュ、２・・・・・・ドア
本体、３・・・・・・ウィンドガラス、４・・・・・・
外側部、５・・・・・・平坦部、６・・・・・・ウェザ
−ストリップ挟着部、７・・・・・・ウィンドガラス、
９・・・・・・ウェザ−ストリップ、１０．１１・・・
・・・端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚の板体を屈曲させ、その中間部分で、垂直方向に延
   びる外側部と、該外側部のほぼ中央内側にあってほぼ水
   平に延びる平坦部と、該平坦部を底として上方に開く凹
   状のウェザ−ストリップ挟着部と、前記平坦部を大部と
   して下方に開く凹状のウィンドガラス受部とを形成し、
   該１枚の板体の両端部を、前記平坦部の下部に重ね合わ
   せて位置させたことを特徴とするウィンドサツシュ。