JPS6042539B2 - 磁気テ−プ・スレツデイング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、データ処理用テープ駆動システムに関するも
のである。

具体的にいうと、本発明はカートリッジ中のテープを読
み書きデータ処理経路を経て巻取りリールまで導くスレ
ツデイング装置に関する。〔従来技術〕 磁気テープ駆動システムにおいては、磁気テープの前端
を、巻取りリールに向うテープ経路に通すための各種の
装置が提案されている。

かかる装置は、米国特許第４３３４６５６号および第４
３３５８５８号に記載されている。上記の両特許で提案
されている機構は、テープの前端に設けられているリー
ダー・ブロックを巻取りリールに自動的に結合する機能
、及び逆に巻取りリールからリーダー・ブロックを引き
離してカートリッジに戻し、カートリッジの除去を可能
ならしめる機能を有する。これらの全ての装置では、テ
ープをその経路に沿つて導くための追従式スレツデイン
グ機構が、複雑な経路に対するより信頼てきる操作を実
現することがわかつている。追従式スレツデイング機構
は、他の方式のスレツデイング機構よりも高価であつた
。本発明は、追従式装置ではあるが、先行技術のものよ
りも安価なスレツデイング装置を提供する。また、追従
式スレツデイング機構では、小さなトルクしか必要とせ
ず、必要な駆動モータの寸法，を減少させる様なスレツ
デイング●アームも動かすためのリンク機構を提供する
ことが望ましい。

〔発明の十既要〕テープ経路に沿つたテープの装填を信
頼できるものにするための磁気テープ・カートリッジ装
置．用スレツデイング装置を提供することが本発明の主
目的である。

この目的は、本発明にもとづく装置によつて実現される
。

リーダー・ブロックとそれにつながるテープを取り外し
式カートリッジから、読み書き・ヘッドを含む経路を回
つて巻取りリールへと導くスレツデイング装置が実現さ
れる。又、この装置は、リーダー・ブロックとテープを
、テープ経路を経てカートリッジ中に巻き戻し、カート
リッジの取外しができるようにするものである。本発明
に従い、磁気テープ●カートリッジ装置におけるテープ
経路に沿つてスレツデイング（案内）経路が設けられる
。

スレツデイング経路は、カートリッジの開口部から始ま
り、巻取りリールの中心で終わる。テープ経路は、読み
書きヘッド、及びテープを案内するための複数の軸受を
含んでいる。巻取りリールは、テープを巻き取りまた巻
き戻すためにそれと連動する駆動機構を備えノている。
また巻取りリールは、テープのリーダー・ブロックを受
けるように位置合せされたスロットを備えている。スレ
ツデイング用のカム・トラックは、始めから終りまで、
テープ経路上において外側に外れて配置されている。カ
ム従動節が、リーダー・ブロック係合部材に連結され、
リンケージ●アーム●アセンブリによつてカム・トラッ
ク中に保持される。

トラックの始端は、カム従動節がその始端にきたとき、
リーダー◆ブロックにリーダー●ブ咄ンク係合部材が・
係合するように、カートリッジの開口部に対して相対的
に位置決めされている。リンケージ・アーム・アセンブ
リが、カム・トラックによつて囲まれたスペースに配置
されている軸の周りを回転すると、リーダー・ブロック
係合部材は、トラックの始端からスレツデイング経路に
沿つてカム・トラックの終端へと移動し、巻取りリール
回転軸上に位置決めされる。巻取りリールが続いて回転
すると、テープは巻取りリールの周りに巻きつくが、リ
ーダー・ブロックは、リーダー・ブロック係合部材に接
続されたスロット中に入つたままである。巻戻し操作の
間、リーダー・ブロックは、リンケージ●アーム・アセ
ンブリの逆回転によつて戻り、カム従動節をカム・トラ
ックの始端へ戻らせる。リーダー●ブロックは、このト
ラックのこの端末にあるとき、カートリッジ開口部中に
あり、カートリッジを装置から取り外せるようになる。
トラックの始端及び終端において係合部材を正確に位置
決めするための手段を設けてあるので、カートリッジを
装置にセットするとき、リーダー・ブロックは係合部材
と確実に係合し、又、リーダー・ブロックが巻取りリー
ルのスロットに入るとき、係合部材は巻取りリールの回
転軸線上に中心を有する。

〔実施例の説明〕

第１図には、本発明の良好な実施例としてのスレツデイ
ング装置の全体図が示してある。

このスレツデイング装置は、カートリッジ２、巻取りリ
ール１４および巻取りリール１４を回転させるための駆
動手段１４ａ，１４ｂ（第２図）を支持するベース１を
備えた、カートリッジ駆動機構と連動する。操作の始め
に、リーダー・ブロック係合部材２０の細い方の部分が
凹み２ａａと位置合せされるように、カートリッジ２は
、ベース１に対して１１うの角度を成す平面に沿つて位
置決めされている。次に、カートリッジ２をベース１に
対して下げ、リーダー・ブロック２ｂを係合部材２０と
係合させる。カートリッジは、磁気テープのリールを支
持しているが、このリールを通常の駆動手段によつて回
転させ、磁気テープを繰出すことまたは巻き戻すことが
できる。カートリッジ２は、テープおよびそれと連動す
るリーダー・ブロックを導引する前の挿入位置にある所
を示してある。図示してないが、（当該技術の専門家に
は周知の）テープ駆動装置の作動中にカートリッジ２を
その場の保持するための手段を用いて、カートリッジ２
の前端およびそこに設けられた開口２ａを、係合部材２
０を受ける位置に維持する。係合部材２０の位置は、カ
ム従動節２２とリンケージ・アーム・アセンブリ１９に
よつて制御される。カム従動節２２は、プラスチック製
カバー１６中に組み込まれたカム・トラック１７内に常
駐する。カム・トラックを載架するカバー１６は、複数
のねじ２７によつてベースに保持される。カム・トラッ
クは、テープ経路３をたどるが、このテープ経路は、テ
ープを案内して読み書きヘッド１０と連絡させる複数の
軸受５，６，８，１１を含んでいる。アーム・アセンブ
リ１９は、互いにピボット回転する２つの機素に分岐し
ており、回転時にカム・トラック１７によつて定義され
る経路に沿つて係合部材２０を引つ張つて巻取りリール
１４のスロット１４ｃ中に入れる。

巻取りリール１４と磁気テープ・カートリッジ２は、テ
ープに記録されているデータを処理するため、駆動手段
によつて第１および第２の方向に駆動される。

この駆動手段は、データ処理信号に応じて動作し、テー
プの所期の部分を読み書きヘッド●アセンブリに位置決
めする。係合部材２０の位置は、カム・トラック１７中
での第１および第２末端位置（始端及び終端）で検出さ
れる。係合部材２０が正しい位置にあることを検出器が
指示すると、アーム・アセンブリ１９を第１および第２
の方向に回転させる、歯車モータまたはその等価物２４
への駆動信号が遮断される。本特許出願におけるかかる
検出器は、米国特許第４３３４６５６号に開示されてい
るものなど既知のものであり、以後それについては論じ
ない。係合部材２０が、後で説明するようにしてカート
リッジ２のリーダー・ブロック２ｂとかみ合うと、カム
・トラック１７の下の軸受５，６，８，１１と読み書き
ヘッド１０によつて定められるテープ経路に沿つてリー
ダー●ブロック及びテープを移動させる。こうして、リ
ーダー・ブロックとテープを経路中に導引するとリーダ
ー・ブロックと係合部材２０は、巻取りリール１４の位
置合せされたスロット１４ｃに入る。こうしてテープの
装填が完了すると、巻取りリール１４とカートリッジ２
は、テープ上に記憶されたデータを処理するため、カー
トリッジ２の磁気テープを第１又は第２の方向に巻くこ
とができる。第２図には、スレツデイング装置の上面図
をより詳しく示しててある。

経路３は、カートリッジ２から軸受５，６，８，１１及
びヘッド・アセンブリ１０のそばを通りスロット１４ｃ
に至るテープ２ｃに対応している。係合部材２０に係合
するリーダー・ブロック２ｂは、カートリッジ２の隣接
する直角の両辺に対して４５ーの角度を成す出入口を形
成する。開口２ａに嵌合する。開口２ａは、凹み２ａａ
を含んでいるが、これは第１図により具体的に示してあ
り、係合部材２０がそこに入ることができる。このよう
な配置のとき、リーダー・ブロック２ｂは係合部材２０
の端部と、係合するように位置決めされている。係合状
態になれば、カム・トラック１７が係合部材２０を図に
示した方向に案内し、テープを経路３を経て巻取りリー
ル１４のスロット１４ｃへ導く。巻取りリール１４は、
巻取りリール１４の回転軸と一致する係合部材２０と共
に回転する。データ処理操作が終了すると、テープはカ
ートリッジ２に巻き戻され、巻戻し終了時にアーム・ア
センブリ１９が装填方向とは逆の方向に回転し、それに
よつてソーダー・ブロック２ｂが、カートリッジ２の開
口２ａ内の休止位置に戻る。こうしてリーダー・ブロッ
クが戻ると、カートリッジ２をテープ駆動機構から取り
外すことができる。次に、第４図には、カートリッジ２
、巻取りリール１４および係合部材２０の配置がより詳
しく示してある。

第４図では、リーダー●ブロック２ｂは、カートリッジ
の開口２ａ内の休止位置にある所を示してある。リーダ
ー・ブロック２ｂは、開口２ａを通して外側に向いてい
る開口２ｄを有する。カートリッジ２は上向きの角度で
挿入するが、そこでリーダー・ブロック２ｂの開口２ｄ
が、リーダー・ブロック係合部材２０の直径の狭い部分
上にスライドする。カートリッジ２は水平位置まで回転
し、リーダー・ブロック２ｂの開口２ｄを係合部材２０
の直径の大きい部分まで降下させ、第３図に示すように
係合部材２０をリーダー・ブロック２ｂに係合させる。
係合部材２０の直径の大きい末端部は、直径の小さい開
口２ｄによつて直径の大きい開口２ｅの中に保持される
。こうして係合すると、巻取りおよび巻戻し操作が開始
できる。第５図からよく分かるように、係合部材２０は
、テープが巻き戻されて係合部材２０がリーダー・ブロ
ック２ｂをカートリッジ・ハウジング２に戻らせるまで
、巻取りリール１４の回転軸と同心のままである。第３
図には、アーム・アセンブリ１９を第１および第２の方
向に回転させるための歯車モータ２４等の駆動源を伴い
且つ必要なピボット継手１９ａをもつアーム・アセンブ
リ１９のアセンブリ、および係合部材２０が示してある
。

係合部材２０は、その一端がテーパ付き部分２０ａにな
つており、リーダー・ブロック２ｂの開口２ｄとの係合
が容易になる。開口２ｄは、その直径が係合部材２０の
末端部よりも狭い開口２ｄと同心の孔２ｅが、末端部２
０を受ける。スレツデイング装置の上記の実施例では、
信頼できるやり方で確実に係合部材２０をカム・トラッ
ク１７の初期末端位置で、カートリッジ２のリーダー・
ブロック２ｂと係合させるための適切な位置に配置する
ことが重要である。

その上、トラック１７のもう一方の末端位置では、係合
部材２０をリール１４の回転軸に沿つて維持して、係合
部材２０がリーダー・ブロック２ｂに係合したままでリ
ールが自由に回転できるようにすることが必要である。
係合部材２０をカム・トラック１７の末端位置でうまく
位置決めするための１つは手段は、第６図、第７図およ
び第８図に示されている。

第８図には、カム・トラック１７の両端で終わる２つの
ネスト２５，２６が示されている。ネスト２６は、カム
・トラック１７の延長部分であり、リーダー・ブロック
係合部材２０のカム従動節２２を″第１および第２の末
端位置に位置決めするように、正確に配置される。第６
図において、カム・トラック１７の末端には、ネスト２
６の端部２６ｂとの間でヒンジを形成する第１および第
２の端部１７ａが示してある。端部１７ａは、円形孔を
有しており、それがネスト２６の相補的な円筒形端部２
６ｂを受け入れる。この様な構成により、カム従動節２
２と接続された係合部材２０が末端位置で正確に位置決
めされるまで、ネスト２６を角度調節することができる
。ネスト２６によつてもたらされるトラック延長部分に
沿つて、くびれ２６、ａがある。このくびれ２６ａによ
り、アーム・アセンブリ１９から充分なりがかかつてカ
ム従動節２２をカム◆トラック１７中に引き戻すまで、
カム従動節２２をネスト２６内に保持することができる
。そのようなりが加わると、カム従動節２２がくびれ２
６ａを通過して正常なスレツデイング操作のためトラッ
ク１７に入る。又、ネスト２５もネスト２６と同等の構
造を有する。ネスト２５，２６をこのように設置した場
合、係合部材２０に対する移動終点を正確に決定するこ
とが可能である。第１および第２末端位置において、ネ
ストは、アーム●アセンブリ１９が回転し始めるまで係
合部材２０を移動しないように保持する。この末端位置
の正確な位置決めは、トラック端部１７ａとネスト端部
２６ｂから形成されるヒンジによつて実現される。ファ
スナ３３と３４を受けるための穴をカバー１６中に配置
し、ファスナ３３と３４を孔３０と３１にねじ込んで、
このように配置されたネストをカバー１６に対して固定
した状態に保つことができる。移動終点をカム・トラッ
ク１７上に正確に配置するのが好都合なので、前述のよ
うにネスト２６を用意した。

しかしカム従動節２２と係合部材２０を第１および第２
末端位置で適当に配置された止め具に対して保持するた
め、偏心カムなど他の手段を設けることもできる。上記
の装置においては、トラック１７をカバー１６中に直接
に成型して、分離したトラックを設けることは伴う余分
の材料と労働費を避けることができる。

その上、分岐したアーム・アセンブリにより、より複雑
なリンク仕掛けをもつ先行技術の装置に比べて、歯車モ
ータ２４のトルクを最小にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の良好な実施例としてのカートリッジ●
テープ●スレツデイング装置の全体平面図である。 第２図は第１図のスレツデイング装置の上面図である。
第３図はアーム・アセンブリ１９およびリーダー・ブロ
ック係合部材２０の図である。第４図はリーダー・ブロ
ックとカートリッジ２及び巻取りリール１４との関係を
示す図である。第５図はリーダー・ブロック係合部材を
中心に配置した状態の巻取りリール１４の斜視図である
。第６図はカム従動節２２をカム・トラック１７の末端
で正確に位置決めするためのネスト２６の詳細図である
。第７図はネスト２６とカム・トラック１７を示す図で
ある。第８図はカバー１６上のカム・トラック１７及び
ネスト２５，２６の配置を示す図である。２・・・カー
トリッジ、２ｂ・・・リーダー・ブロック、２ｃ・・・
磁気テープ、３・・・テープ経路、１４・・・巻取りリ
ール、１４ｃ・・・スロット、１７・・・カム・トラッ
ク、１９・・・リンケージ◆アセンブリ、２０・・・リ
ーダー・ブロック係合部材、２２・・・カム従動節、２
４・・・歯車モータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前端にリーダー・ブロックの付いた磁気テープが巻
   きつけられた供給リールを収容しているカートリッジを
   載せるための部分を有するベースと、核ベース上に支持
   されていて上記リーダー・ブロックを中心まで受入れる
   ためのスロットを有する巻取リール及び読み書きヘッド
   と、該巻取りリール及び読み書きヘッドを覆うように上
   記ベースに取り付けられたカバーとを有する磁気テープ
   装置において、上記ベース上に載せられた上記カートリ
   ッジの開口に隣接する始点から上記読み書きヘッドのそ
   ばを通り上記巻取りリールの中心の終点に至る所定の経
   路に沿つて上記リーダー・ブロックを導く磁気テープ・
   スレツデイング装置であつて、上記始点の上に位置する
   始端から上記終点の上に位置する終端まで上記経路に沿
   つて上記カバーに一体的に形成されたカム・トラック手
   段と、上記リーダー・ブロックと係合するための第１端
   部及び上記カム・トラック手段に受け入れられたカム従
   動節を装着した第２端部を有する細長い係合部材と、ピ
   ボット回転自在に相互連結されている２つの機素から成
   り、一端が上記係合部材に連結されたリンケージ・アー
   ム・アセンブリと、上記リンケージ・アーム・アセンブ
   リの他端に連結されていて、上記リンケージ・アーム・
   アセンブリを第１の方向に回転させることにより、上記
   リーダー・ブロックと上記係合部材との係合を可能なら
   しめるように上記カム従動節を上記カム・トラック手段
   の始端に位置決めし、又上記リンケージ・アーム・アセ
   ンブリを第２の方向に回転させることにより、上記リー
   ダー・ブロックが上記巻取りリールのスロットの中心に
   達するまで上記リーダー・ブロック及びテープを上記経
   路に沿つて導くように上記カム・トラック手段に沿つて
   上記カム従動節を上記終端まで動かすための駆動手段と
   、上記カム・トラック手段の始端及び終端において、そ
   れぞれ上記カバーに装着されていて、上記係合部材を上
   記経路の始点及び終点に正確に位置決めするように上記
   カム従動節を拘束する拘束手段とを有するテープ・スレ
   ツデイング装置。