JPS60258161A - システイン誘導体を製造する方法 - Google Patents
システイン誘導体を製造する方法Info
- Publication number
- JPS60258161A JPS60258161A JP11382984A JP11382984A JPS60258161A JP S60258161 A JPS60258161 A JP S60258161A JP 11382984 A JP11382984 A JP 11382984A JP 11382984 A JP11382984 A JP 11382984A JP S60258161 A JPS60258161 A JP S60258161A
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- JP
- Japan
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- chloroalanine
- cysteine
- thiol
- formula
- reaction solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
が期待される式
%式%
(ただし、Rはフェニル基又はハロゲン原子、水酸基、
低級アルキル基、若しくは低級アルコキシ基にて置換さ
れたフェニル基を表わす)で示されるシスティン誘導体
の製造方法に関する。
低級アルキル基、若しくは低級アルコキシ基にて置換さ
れたフェニル基を表わす)で示されるシスティン誘導体
の製造方法に関する。
システィンは含硫アミノ酸の1つであり、分子内にSを
持つことから、医薬,農薬等の原料物質としても有用で
ある。S置換システィン誘導体は従来システィンとアル
キルクロライドを反応させると七によって合成されてい
る。この方法における原料であるシスティンは、一般に
、毛髪等のケラチンを含有する天然物質を酸で加水分解
して得 。
持つことから、医薬,農薬等の原料物質としても有用で
ある。S置換システィン誘導体は従来システィンとアル
キルクロライドを反応させると七によって合成されてい
る。この方法における原料であるシスティンは、一般に
、毛髪等のケラチンを含有する天然物質を酸で加水分解
して得 。
たシスチンを電解還元して得られる。しかしながら、こ
の方法に使用できる適当な天然物質は少なく、システィ
ンの生産量には限界がある。捷だ化学合成によってシス
ティンを得る方法が種々試みられているが、いずれも安
価なものとは言い難い。
の方法に使用できる適当な天然物質は少なく、システィ
ンの生産量には限界がある。捷だ化学合成によってシス
ティンを得る方法が種々試みられているが、いずれも安
価なものとは言い難い。
これらの原料事情に加えて、本発明に係るシスティン誘
導体のあるものは前記反応における他方の原料である塩
素化物の反応性が低いという根本的な問題がある。その
ためにS−フェニル置換システィン誘導体を得るには、
デヒドロアラニン型中間体を経る方法がとられているが
、これらの原料を得るにも工程が煩雑であシ、工業的に
有利な製造方法とは言い難い。
導体のあるものは前記反応における他方の原料である塩
素化物の反応性が低いという根本的な問題がある。その
ためにS−フェニル置換システィン誘導体を得るには、
デヒドロアラニン型中間体を経る方法がとられているが
、これらの原料を得るにも工程が煩雑であシ、工業的に
有利な製造方法とは言い難い。
本発明者らは、前述のシスティン誘導体について鋭意研
究を重ね、式R−3R(ただし、Rは前記の通シ)(2
) で表わされるチオニ7.とβ−クロロアラニンをPH1
0から13の水溶液中で反応させることによシS−置換
システィンを生成させ、次いで反応液のPHを酸性にし
て生成する沈殿を分離することにより、容易に目的物が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
究を重ね、式R−3R(ただし、Rは前記の通シ)(2
) で表わされるチオニ7.とβ−クロロアラニンをPH1
0から13の水溶液中で反応させることによシS−置換
システィンを生成させ、次いで反応液のPHを酸性にし
て生成する沈殿を分離することにより、容易に目的物が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の方法において使用される原料のβ−クロロアラ
ニンは、α−アミノ−β−クロロプロピオニトリルを酸
で加水分解することにより容易に製造できる。(特公昭
57−57466)また、本発明の方法でβ−クロロア
ラニンと、チオールとを反応させる際に存在させるアル
カリは、特に限定されず、例えばアンモニア又は水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物又は水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属水酸化物等が使用できる。
ニンは、α−アミノ−β−クロロプロピオニトリルを酸
で加水分解することにより容易に製造できる。(特公昭
57−57466)また、本発明の方法でβ−クロロア
ラニンと、チオールとを反応させる際に存在させるアル
カリは、特に限定されず、例えばアンモニア又は水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物又は水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属水酸化物等が使用できる。
もう一方の原料であるチオ−ILは、一般式R−3Rで
示され、更に具体的に例示すれば、チオフェノール、p
−メチルチオフェノール、m−メチルチオフェノール、
O−メチルチオフェノール、p−クロ、ロチオフエノー
ル、m−クロロチオフェノール、0−クロロチオフェノ
ール、p−メトキシチオフェノール、m−メトキシチオ
フェノール、0−メトキシチオフェノール、p−ヒドロ
キシチオフェノール、m−ヒドロキシチオフェノール、
0−ヒドロキシチオフェノールなどが代表的な例である
。
示され、更に具体的に例示すれば、チオフェノール、p
−メチルチオフェノール、m−メチルチオフェノール、
O−メチルチオフェノール、p−クロ、ロチオフエノー
ル、m−クロロチオフェノール、0−クロロチオフェノ
ール、p−メトキシチオフェノール、m−メトキシチオ
フェノール、0−メトキシチオフェノール、p−ヒドロ
キシチオフェノール、m−ヒドロキシチオフェノール、
0−ヒドロキシチオフェノールなどが代表的な例である
。
反応は通常水溶液中で行なうが、メタノール、1エタノ
ールなどの水と相溶性の有機溶媒を使用しても良い。
ールなどの水と相溶性の有機溶媒を使用しても良い。
反応原料を混合する順番としては、チオールとアルカリ
の混合物中へβ−クロロアラニンを添加するか、又は、
チオールとβ−クロロアラニンの混合物中へアルカリを
添加する。チオールの存在しない状態でクロロアラニン
とアルカリを混合することは、β−クロロアラニンの分
解を招くので好捷しくない。
の混合物中へβ−クロロアラニンを添加するか、又は、
チオールとβ−クロロアラニンの混合物中へアルカリを
添加する。チオールの存在しない状態でクロロアラニン
とアルカリを混合することは、β−クロロアラニンの分
解を招くので好捷しくない。
反応系に存在させるアルカリの量はβ−クロロアラニン
に対して2〜20倍量で充分であシ、反応液のPHとし
ては10〜13、更に好ましくは、11〜12である。
に対して2〜20倍量で充分であシ、反応液のPHとし
ては10〜13、更に好ましくは、11〜12である。
アルカリ性ではあってもPHが10以下に低い場合には
、充分々反応速度が得られない。
、充分々反応速度が得られない。
また、PHが13収上に高い場合は充分な反応速度が得
られるが、目的物の収率が下がるので好ましくない。ア
ルカリとして水酸化ナトリウム等の強アルカリを使用し
た場合、β−クロロアラニンに対するモル比を多くする
と…が13以上になシ上記のように収率が下がるので注
意が必要である。
られるが、目的物の収率が下がるので好ましくない。ア
ルカリとして水酸化ナトリウム等の強アルカリを使用し
た場合、β−クロロアラニンに対するモル比を多くする
と…が13以上になシ上記のように収率が下がるので注
意が必要である。
アルカリとしてアンモニアを使用した場合は、PHが1
3以上になることはないので使用量に制限は−ない。
3以上になることはないので使用量に制限は−ない。
反応温度及び時間は10〜50℃で2〜50時間であシ
、好ましくは15〜25℃、20〜40時間である。反
応温度を上げることで、反応時間を短かくすることはで
きるが、原料であるクロロアラニンの分解を招くので好
1しくない。
、好ましくは15〜25℃、20〜40時間である。反
応温度を上げることで、反応時間を短かくすることはで
きるが、原料であるクロロアラニンの分解を招くので好
1しくない。
反応の終了した液から目的とするシスティン誘導体で回
収するには、反応液のPHを塩酸又は硫酸などの適当な
酸によって、PH4〜6に調整することによシ、システ
ィン誘導体が沈殿するので、遠心分離等の通常の手段に
よって容易に分離回収することができる。
収するには、反応液のPHを塩酸又は硫酸などの適当な
酸によって、PH4〜6に調整することによシ、システ
ィン誘導体が沈殿するので、遠心分離等の通常の手段に
よって容易に分離回収することができる。
以下、本発明について代表的な合成例と共に更に具体的
に説明する。
に説明する。
実施例−1
水100 mlにβ−クロロアラニン10、oyおよび
チオフェノール4.51を加え、濃アンモニア水および
水を添加してPI−+11全液量2oomlKL整した
。上記反応液を25℃に40 hr保持し反応させた。
チオフェノール4.51を加え、濃アンモニア水および
水を添加してPI−+11全液量2oomlKL整した
。上記反応液を25℃に40 hr保持し反応させた。
反応終了後pH4,7まで濃塩酸で中和し、析出した結
晶を分離した。S−フェニルシスティンの白色結晶47
1を得た。チオフェノール基準の収率58%。
晶を分離した。S−フェニルシスティンの白色結晶47
1を得た。チオフェノール基準の収率58%。
実施例−2
水100 mlにβ−クロロアラニン10.0 ?およ
び0−メチルチオフェノール5.09−を加え、濃アン
モニア水および水を添加してPI(11、全液量200
miに調整した。上記反応液を25℃に4゜hr保持
し反応させた。反応終了後pH4,7まで濃塩酸で中和
し、析出した結晶を分離した。S−(。
び0−メチルチオフェノール5.09−を加え、濃アン
モニア水および水を添加してPI(11、全液量200
miに調整した。上記反応液を25℃に4゜hr保持
し反応させた。反応終了後pH4,7まで濃塩酸で中和
し、析出した結晶を分離した。S−(。
−メチルフェニル)システィンの白色結晶3.77を得
た。0−メチルフェノール基準の収率44チ。
た。0−メチルフェノール基準の収率44チ。
実施例−3
チオールとしてp−クロロチオフェノール5.91を使
用した他は、実施例−3と同様に処理して5−(p−ク
ロロフェニル)システィンの白色結晶5.67を得た。
用した他は、実施例−3と同様に処理して5−(p−ク
ロロフェニル)システィンの白色結晶5.67を得た。
p−クロロチオフェノール基準の収率60%。
実施例−4
チオールとしてm−メトキシチオフェノール5.7g−
を使用した他は、実施例−3と同様に処理してS−(m
−メトキシフェニル)システィンの白色結晶5.21を
得た。m−メトキシチオフェノール基準の収率56%。
を使用した他は、実施例−3と同様に処理してS−(m
−メトキシフェニル)システィンの白色結晶5.21を
得た。m−メトキシチオフェノール基準の収率56%。
代理人 菊地精−
111゜
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 弐R−8H(ただし、Rはフェニル基又はハロゲン原子
、水酸基、低級アルキル基、若しくは低級アルコキシ基
にて置換されたフェニル基を表わす)で表わされるチオ
ールとβ−クロロアラニンヲPH10から13の水溶液
中で反応させることによシ、S−置換システィンを生成
させ、次いで反応液のPHを酸性にして生成する沈殿を
分離することを特徴とする式 %式% (ただし、Rは前記と同じ)で表わされるシスティン誘
導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11382984A JPS60258161A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | システイン誘導体を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11382984A JPS60258161A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | システイン誘導体を製造する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60258161A true JPS60258161A (ja) | 1985-12-20 |
Family
ID=14622083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11382984A Pending JPS60258161A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | システイン誘導体を製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60258161A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997049679A1 (fr) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Ono Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives d'aryle (sulfure, oxyde sulfonique et sulfone) et medicaments les contenant en tant que principe actif |
WO1998030538A1 (fr) * | 1997-01-14 | 1998-07-16 | Kaneka Corporation | Procede servant a preparer des derives de cysteine |
WO1999033785A1 (en) * | 1997-12-27 | 1999-07-08 | Kaneka Corporation | PROCESSES FOR PRODUCING β-HALOGENO-α-AMINO-CARBOXYLIC ACIDS AND PHENYLCYSTEINE DERIVATIVES AND INTERMEDIATES THEREOF |
-
1984
- 1984-06-05 JP JP11382984A patent/JPS60258161A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997049679A1 (fr) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Ono Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives d'aryle (sulfure, oxyde sulfonique et sulfone) et medicaments les contenant en tant que principe actif |
WO1998030538A1 (fr) * | 1997-01-14 | 1998-07-16 | Kaneka Corporation | Procede servant a preparer des derives de cysteine |
WO1999033785A1 (en) * | 1997-12-27 | 1999-07-08 | Kaneka Corporation | PROCESSES FOR PRODUCING β-HALOGENO-α-AMINO-CARBOXYLIC ACIDS AND PHENYLCYSTEINE DERIVATIVES AND INTERMEDIATES THEREOF |
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