JPS60240520A - 自動車のパワ−ユニツトの支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジン、変速装置等からなるパワーユニット
の支持装置に関し、さらに詳しくはパワーユニットの下
部に差動装置が別体で配された場合における支持装置に
関するものである。

（従来技術） エンジン等のパワーユニットを支持するには、エンジン
等の重量を支えるだけでなく、例えばエンジンの回転振
動を和らげたり、駆動反力を受け止め、駆動反力ショッ
クによる音、振動等を低減したりすることも考える必要
がある。このようなことから、種々の支持装置が従来か
ら提案されており、１例を挙げれば実公昭５８−５４２
５４号に開示されているように、エンジンルームの側壁
にマウントブラケットを設け、これにマウントゴムを介
してパワーユニットを弾性的に支持するものがある。

このようにして、車体によりパワーユニットが支持され
るのであるが、車体の剛性、強度にも限度があり、特に
重量軽減が要求される自動車にあっては、パワーユニッ
トを支持する車体支持部材への作用力を小さくすること
が望まれる。すなわち、例えば、エンジンの駆動反力に
よる支持部材が受ける力を小さくすることができれば、
駆動反力ショックによる音、振動を小さくでき、支持部
材応力も小さくできるという利点を得ることができるの
である。

（発明の目的） 本発明では上記のようなことから、エンジンの下部に差
動装置がエンジンとは別体で配されエンジンおよび差動
装置が共に支持部材に支持される場合において、エンジ
ンの駆動反力と駆動輪から差動装置が受ける駆動反力と
に注目し、内反力を支持部材に対して対向して作用させ
ることによって支持部材への作用力を小さくできるよう
にしたパワーユニットの支持装置を提供することを目的
とするものである。

（発明の構成） 本発明の支持装置は、エンジンを複数のエンジンマウン
ト部を介して支持部材に取り付けるとともに、エンジン
とは別体の差動装置を複数のデフマウント部を介して支
持部材に取り付け、エンジンの駆動トルクにより生じる
エンジンマウント部の反力と、差動装置の駆動トルクに
より生じるデフマウント部の反力とが反対方向となるエ
ンジンマウント部とデフマウント部を選び、これらを支
持部材を介して対向して配したことを特徴とするもので
ある。

（発明の効果） 本発明によれば、支持部材を介して対向して配されたエ
ンジンマウント部とデフマウント部に作用するエンジン
駆動トルクの反力と差動装置駆動トルクの反力とは支持
部材に対して反対方向に作用するので、支持部材が受け
る力は内反力が打ち消し合った差分の力でしかな（、支
持部材が受ける力は小さくなり、駆動反力ショックによ
る音、振動を低減することができる。

（実施例） 以下、図面により本発明の実施例について説明する。

第１図および第２図は本発明の第１の実施例を示す正面
図および平面図であり、両図を併用して説明する。エン
ジン１の出力軸側にはエンジン１と一体に変速機２が取
り付けられ、この変速１Ｎ２の出力側にはトランスファ
ー３が取り付けられる。

トランスファー３は前後に２本の出力軸４．５を有し、
後出力軸４は後輪側（図示せず）へ変速機３により変速
されたエンジン出力を伝え、前出力軸５は前輪側へこの
エンジン出力を伝える。なお、後出力軸４は設けない場
合もあり、後出力軸４を設ける場合が４輪駆動車で、設
けない場合が２輪駆動車である。前出力軸５は、両端に
自在継手６ａ、６ｂを有するプロペラシャフト６を介し
て、エンジン１の右側に配された差動装置７に繋がり、
差動装置７は左右の車輪（図示せず）に駆動力を伝える
左右アクスルシャフト８ａ、８ｂと繋がる。

このため、前出力軸５に伝えられたエンジン出力はプロ
ペラシャフト６を介して差動装置７に伝わり、ここで左
右アクスルシャフト８ａ１８ｂに分配されて左右車輪に
伝えられ車が駆動される。

エンジン１は第３図に示すように、その前部に取り付け
たマウントプレート１１の傾斜した両端エンジンマウン
ト部１１ａ、１１ｂがラバー１２ａ１１２ｂを介して車
体フレームである前支持部材２１に取り付けられて、車
体に支持されている。

一方、差動装Ｍ７は３本のマウントアーム７ａ、７ｂ、
７ｃを有し、これらの先端のデフマウント部７１ａ、、
７１ｂ、７１ｃにおいてそれぞれラバー７２ａ、７２ｂ
、’７２ｃを介して前支持部材２１もしくは後支持部材
２２に支持される。このうち前支持部材２１に支持され
る前マウントアーム７ａの先端の前デフマウント部７１
ａは、前支持部材２１を介して右側エンジンマウント部
１１ｂの下側でこれと対向する位置に設けられている。

以上のように構成した支持装置において、エンジン駆動
により車両を駆動する時においては、エンジンマウント
部１１ａ１１１ｂはエンジン駆動反力を受け、デフマウ
ント部７１ａ、７１ｂ、７１Ｃは差動装置７からアクス
ルシャフト８ａ１８ｂを介して伝えられる車輪の駆動反
力を受ける。

これら、駆動反力は各マウント部が取り付【プられる支
持部材２１．２２により受け止められるのであるが、こ
の時の右エンジンマウント部１１ｂ、前デフマウント部
７１ａにおける反力と、この反力により前支持部材２１
の受ける力とについて説明する。

エンジン回転は前方側（ファン側）から見て時計方向で
あるため、エンジン駆動反力は反時計回りのトルクとな
って生じ、右エンジンマウント部１１ｂは第１図におい
て矢印Ｆｔで示す上方から下方へ向けての力を受ける。

一方、差動装置７の車輪へ伝える駆動力は車両を前進さ
せる方向であり、第１図において反時計回り（矢印六方
向）のトルクとして車輪に作用し、このため差動装置は
このトルクと逆方向の反力トルクを受け、前デフマウン
ト部７１ａは第１図において矢印Ｆ２で示す下方から上
方への力を受ける。右エンジンマウント部１１ｂと前デ
フマウント部７１ａは前支持部材２１を介して上下に対
向して配されているため、両マウント部１１ｂ、７１ａ
に作用する反力Ｆｌ、Ｆ２は互いに打ち消し合い、前支
持部材２１に作用する力は両者の差（’ＦＩ　Ｆ２）の
みとなる。このため、前支持部材２１に伝わる駆動反力
が軽減され、駆動反力ショックによる音、振動の低減を
図ることができる。

なお、以上において駆動時について説明したが、減速時
においてエンジンブレーキを作動させた時も同様である
。エンジンブレーキ作動時には、エンジン１が駆動力を
発生するのではなく、車輪から伝わる回転力（慣性力）
をエンジン１が受け止めてブレーキ作用をなすものであ
り、このためエンジンブレーキ反力はエンジン駆動反力
と全く逆になり、エンジンマウント部の受ける反力も駆
動時と逆になる。同様に差動装置７に作用する力も逆に
なりデフマウント部も駆動時とは反対の力を受ける。こ
のため、右エンジンマウント部１１ｂはＦ２方向の反力
を受け、前デフマウント部７１ａはＦ１方向の反力を受
けるが、両反力の方向は逆であるため前支持部材２１に
作用する力は両反力の差であり、本発明によればエンジ
ンブレーキ時においても反力ショックによる音、振動の
低減を図ることができる。

第４図および第５図は本発明の支持装置の第？の実施例
を示す正面図および平面図で、第１図および第２図の例
と同一部分には同一番号を付し説明を省略する。

エンジン１は、左右両側面に固定されたマウントブラケ
ット１１ａ、１１ｂがラバー１２８，１２ｂを介して（
第６図参照）、後支持部材２２に固定された支持ブラケ
ット１３ａ、１３ｂに取り付けられ、車体に支持される
。一方、差動装置７は、第２図の例とは異なりエンジン
１の左側に配され前方に延びる２本のアーム７ａ、７ｂ
の先端の前デフマウント部７１ａ１７１ｂがラバー７２
ａ、７２ｂを介して前支持部材２１に取り付けられ、差
動装置７と一体に形成された後デフマウント部７１Ｃが
ラバー７２０を介して後支持部材２１の下面に取り付け
られている。この時、後デフマウント部７１ｃの上方で
後支持部材２１を挾んで後デフマウント部７１Ｇと対向
する位置に左支持ブラケット１３ａが取り付けられ、左
側エンジンマウントブラケット１１ａの先端部とラバー
１２ａと支持ブラケット１３ａからなる左エンジンマウ
ント部１５ａが後支持部材２１を介して後デフマウント
部７１ｃと上下に対向するようになっている。

以上のように構成した装置において、前述の例と同様に
後支持部材２１を介して対向する後デフマウント部７１
Ｃと左エンジンマウント部１５ａでの反力について説明
する。

エンジン駆動時においては、左エンジンマウント部１５
ａは第４図において矢印Ｆ３で示す下方から上方への駆
動反力を受け、後デフマウント部７１Ｃは矢印Ｆ４で示
す上方から下方への駆動反力を受ける。このため、後支
持部材２２に作用する力は両反力の差（−Ｆ３　Ｆ４）
となる。一方、エンジンブレーキ時においては両反力は
それぞれ逆となるため、後支持部材２２に作用する力は
、やはり両反力の差（Ｆ３　Ｆ４）である。

以上のように、本発明の支持装置では、エンジンマウン
ト部の反力とデフマウント部の反力が逆になる各マウン
ト部を、支持部材を介して対向して配しているので、駆
動時もしくはエンジンブレーキ時における支持部材に作
用する反力が小さくなり、反カシ」ツクによる音、振動
を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は本発明の第１の実施例を示し、第１
図は正面図、第２図は平面図、第３図はエンジンマウン
ト部を示す斜視図である。 第４図から第６図は本発明の第２の実施例を示し、第４
図は正面図、第５図は平面図、第６図はエンジンマウン
ト部を示す斜視図である。 １・・・エンジン　２・・・変速機 ３・・・トランスファー　６・・・プロペラシャフト７
・・・差動装置　２１．２２・・・支持部材箪１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 自動車駆動用のエンジンおよび該エンジンからの動力が
   変速装置を介して伝達される差動装置を支持する支持部
   材と、 前記エンジンを該支持部材にラバーを介して取り付ける
   複数のエンジンマウント部と、前記差動装置を前記支持
   部材にラバーを介して取り付ける複数のデフマウント部
   とからなり、前記エンジンの駆動トルクによる前記エン
   ジンマウント部の反力と、前記差動装置の駆動トルクに
   よる前記デフマウント部の反力とが反対方向となる前記
   エンジンマウント部と前記デフマウント部を、前記支持
   部材を介して前記反力の方向に対向させて配設したこと
   を特徴とする自動車のパワーユニットの支持装置。