JPS595959B2 - 連続多変周式地点検知器の試験方法 - Google Patents

連続多変周式地点検知器の試験方法

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JPS595959B2
JPS595959B2 JP50101720A JP10172075A JPS595959B2 JP S595959 B2 JPS595959 B2 JP S595959B2 JP 50101720 A JP50101720 A JP 50101720A JP 10172075 A JP10172075 A JP 10172075A JP S595959 B2 JPS595959 B2 JP S595959B2
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vehicle
frequency
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和彦 永瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続多変周式地点検知器の試験方法に関するも
のである。
異なる共振周波数を有するソレノイドとコンデンサから
なる地上子上を多変周式地点検知器を有する車両を通過
させることにより、車上で多信号をうるという方法は公
知である。
しかし、公知の多変周式地点検知器が判別受信できる信
号の種別は、誤動作防止という看点および軌道回路電流
の周波数などの周辺条件との関係から、最も多い場合で
も6〜8信号程度であり、従つて伝送できる情報数もこ
れと同じとなる。しかして、信号の種別を、これ以上に
増加させる一方法として、連続多変周式地点検知方法が
考えられる。
すなわち、特定の間隔をへだてて連続的に配置した2つ
以上の地上子をもつてl組とし、多変周式地点検知器に
より、上記複数の地上子から連続的に信号を受信し、か
くえられた、連続した多信号の組合わせを、車上の論理
回路に入力させて、さらに多くの情報をうるといに方法
がこれである。この方法によれば、たとえば、1個につ
き4種類の信号を判別送信できる2個の地上子を、1組
として連続的に設置しておけば、組合わせの変化により
、車上でえられる情報は最大4×4−16種類となり、
1個につき6種類の信号を判別送信できる。
2個の地上子を、1組として連続的に設置すれば、車上
でえられる情報は最大6×6一36種類にも達する。
上述した連続多変周式地点検知方式を、さらに詳細に第
1図に従つて説明することとする。第1図には、1つの
情報を伝達するため、2つの地上子が間隔1をへだてて
設置され、1つの地上子、車上子間で伝達できる信号は
A.BおよびCの3種類とした場合の例が示されている
連続多変周式地点検知器を有する車両1は、軌道2に治
つて点P,Q,Rの順に進行し、U点附近において間隔
1をへだてて設置された2つの地上子3および4を通過
することによつて、前信号としてBを、また後信号とし
てAを受信する。これにより「A.B」なる組合わせの
情報がえられる。さらに車両1が、V点附近において間
隔1をへだてて設置された2つの地上子5および6を通
過することによつて、前信号としてCを、また後信号と
して「A]を受信し、「、C.A」なる組合わせの情報
がえられる。しかし、この方法も、次に述べるような場
合には錯誤情報を受信することがある。(1)機器の故
障などにより、いづれかの地上子の信号を受信できない
時、たとえば、点Pと点U間の地上子3による信号Bを
受信しない時には、車両は前信号として信号Aを受信し
、後信号として信号Cを受信することとなるため、真上
では「A.C」なる組合わせの錯誤情報を受信すること
となる。
(2)前信号受信後、車両が後退した時、たとえば、車
両が信号Cを受信後、点附近で停止し、後退した時は、
車両は前信号Cを受信し、その後の後退によつて、再度
後信号としてC信号を受信することとなるので、車上で
は「C.C」なる組合わせの錯誤情報を受信することと
なる。
(3)多変周式地点検知器が、車上子附近の強いサージ
などの外乱を受けると、これにより異常変周し、誤信号
受信をする場合がある。このような状態で、前信号とし
で誤信号を受けた場合、たとえば、P点以前で誤信号を
受信した場合、点U附近で、前信号として受信すべき信
号Bを後信号として受信することとなり、車上では錯誤
情報を受信することとなる。以上のようなことに起因し
て、車上で錯誤情報を受けた場合、当該錯誤情報が、本
来受ける信号と比し、車両の運転条件に、より大きい規
制を与えるべき情報、たとえば、停止指令や、危険を告
知するものであれば、比較的問題は少ないが、その反対
の場合、たとえば、本来受けるべき情報が、危険等を告
知する信号であつた場合にも拘らず、走行続行すべき旨
の情報などを受けることがあれば、重大な事故を誘発す
る恐れがある。
しかし、上述のような多周波検知方式に存する困難は、
車上で前情報を受信した後の車両の走行距離を、公知の
速度発電機等を用いて積算し、当該走行距離が、地上子
間距離と同一になつた時点で、入力される信号のみを後
信号として受信するような錯誤情報受信防止機構を設け
ることにより避けることができる。
このような錯誤情報受信防止機構の1例を第1図aを引
用しつつ第1図bに従つて簡単に説明する。
第1図bにおいて、11は公知の縦電器からなる前信号
選択器である。
車上の連続多変周式地点検知器が受信した前信号が、前
信号選択器11に入力されることにより、前信号選択器
11から距離検出器12を構成する継電器121へ動作
開始指令が与えられる。一方、前信号選択器が受信した
前信号は公知の継電器からなる前信号保留継電器13へ
も与えられ、これに記憶される。継電器121の動作に
より受信凍結指令aを前信号選択器11へ与え、その後
、車両が所定距離走行したという情報を距離検出器12
が受ける迄は、上記前信号選択器11の入力側を断とす
る。距離検出器12内には、公知のパルス式の速度発電
機TGから出力される。車両走行距離に比例したパルス
を積算して車両走行距離を検出する車両走行の距離検出
機構122を内蔵しており、前信号選択器11からの動
作開始指令により、距離検出器12の車両走行の距離検
出機構122は動作となり、速度発電機TGからの出力
を受けて、車両の走行距離を積算する。積算開始後連続
設置されている地上子間の距離1だけ車両が走行すると
、短かい信号からなるゲート指令を、公知の継電器から
なる前信号保留継電器13および回路開閉継電器14に
入力される。前信号保留継電器13には、前信号選択器
11から出力された前信号が記憶保持されているが、車
両走行の距離検出機構122からのゲート指令により、
前信号保留継電器13は動作となり、記憶されている前
信号を、公知の論理回路15へ出力する。回路開閉継電
器14へは、車上に受信されるすべての信号が入力され
るが、当該回路開閉継電器14は、距離検出機構122
からの、上記ゲート指令と同時に入力される信号によつ
てのみ動作となるように構成されているので、回路開閉
継電器14に入力される信号のうち、論理回路15に入
力される信号は、距離検出機構122からのゲート指令
と同時に入力した信号のみである。論理回路15は、前
信号保留継電器13の出力と、回路開閉継電器14の出
力とを同時に受けた時のみ作動するよう構成されている
。このような構成において、第1図aに示すごとく、軌
道に溢い、地上子3と4および5と6とがそれぞれ間隔
1をへだてて連続的に配置され、地上子3および4から
は信号BおよびAを、また、地上子5および6からは信
号CおよびAをそれぞれ送信し、多変周式地点検知器を
具えた車両1は矢印方向へ進行しているものとする。
車両1が地上子3を通過する時点で、多変周式地点検出
器はB信号を受信する。当該B信号は前信号選択器11
および回路開閉継電器14に与えられる。前信号選択器
11に入力したB信号はこれを経由して、前信号保留継
電器13に入力して、この信号を内部に記憶するととも
に距離検出器12を構成する継電器121を動作とし、
前信号選択器11に前信号入力の凍結指令を与えて入力
側を断とすることにより、B信号受信後に前信号選択器
11に入力した信号を凍結消去し、また、回路開閉継電
器14も距離検出器12の距離検出機構122からのゲ
ート指令のない限り出力しない。従つて、車上でB信号
を受信した後は、後述するように、車両が、間隔1を実
際に走行した時点に至るまでは、その後、受信される全
ての信号は、前信号選択器11および回路開閉継電器1
4迄は伝達されるが、それ以後には伝達されることはな
く消去される。
同時に前信号Bを受けて、距離検出機構122は動作と
なり、距離検出機構122は速度発電機TGからの出力
を受けて、B信号受信後における車両走行距離の積算を
開始する。B信号を受信後、車両1がlだけ走行すると
、距離検出機構122は、それを検出して、ゲート指令
を前信号保留継電器13および回路開閉継電器14に与
え、前信号保留継電器13に記瞳されているB信号を論
理回路15に与える。一方、正常の場合には、車両がB
信号受信後、lだけ走行した時点では、多変周式地点検
知器は、地上子4上にあり、地上子4からのA信号は、
回路開閉継電器14に与えられる。回路開閉継電器14
は、距離検出機構122から、車両がB信号受信後1走
行した旨のゲート指令と、上記A信号を同時に受けるこ
とにより動作となり、当該A信号を論理回路15へ出力
し、それによつて、論理回路15は作動する。もし、距
離検出機構122が車両の所定走行距離を検知した時点
で、A信号が回路開閉継電器14に入力せず、又A信号
が回路開閉継電器14に入力した時点で、距離検出機構
122からのゲート指令が回路開閉継電器14に入力し
ない場合には、前述の理由によつて論理回路15は動作
しない。以上、連続多変周式地点検知器に錯誤情報受信
防止機構を具えたものと、具えないものがあることを説
明したが、本発明は両者の連続多変周式地点検知器に対
する好ましい試験方法を提供しようとするものである。
従来、車両を実際に走行させないで、走行させたと同じ
状態で、単変周式地点検知器を試験する試験方法は公知
である。
公知の単変周式地点検知器と同一思想に基づく多変周式
地点検知器試験方法として、第2図に示すようなものが
考えられる。第2図において、1は車両を示している。
車両1には受信器21と車上子22とからなる多変周式
地点検知器(以下これを「地点検知器」という)が設け
られている。車上子22に対向してその直下に多変周式
地点検知器試験器26が定置されている。上記試験器2
6は、実際の地上子におけると同じ性能のソレノイド2
3に、並列接続したコンデンサCa−Ccを接続したこ
とからなる。周波数切換スイツチ24の操作により、容
量の異なるコンデンサCa,CbおよびCcのいずれか
を選択し、スイツチ25が閉じられた時間だけ、選択さ
れたコンデンサとソレノイド23とによつて実際の地上
子のうちのある地上子におけると同一の共振周波数を発
生させる。スイツチ25は、車上の応動時間が最も短か
くなる時間よりも短い時間、すなわち、車両が想定され
る最高速度で走行して、当該地上子の応動範囲を通過す
る時間よりも、さらに短かい時間だけ回路を閉じるよう
に設定される。スイツチ25が閉成する時間だけソレノ
イド23には、該当する地上子の信号と同一共振周波数
が発生し、車上子22に受信される。しかし、考えられ
る、このような試験器では、連続多変周式地点検知器の
機能が正常であるか否かを十分確認することはむずかし
い。というのは、上記試験器は、前信号又は後信号のみ
を、しかも、車両が最高速度での走行時よりやや酷しい
条件で、車上子に受信させるだけだからである。又、前
述した錯誤情報受信防止機構を具えた多変周式地点検知
器では、車上が地上子からの連続信号を受信しても、必
らずしも正しい情報を受信したことにはならない。この
種の地点検知器の試験は、車両の最高速度までのあらゆ
る状態における。全ての組合わせ信号について試験でき
るものでなければならないが、上述のような試験器に、
これを期待することは不可能である。本発明者は、この
種の試験器にどのような条件を具備させることが必要で
あるかを見出すため、多変周式地点検知器の受信状態に
ついて調査した。
その結果を第3図および第4図に従つて説明することと
する。第3図において、前信号用地上子3および後信号
用地上子4は、それぞれ中心距離10mへだてて設置さ
れ、地上子3および4ともに車両進行方向の長さは1m
、車上子22の車両進行方向の長さは1mで、地上子と
車上子が、互に1部でも重複した場合に、車上子は応動
範囲に入つて、車上の地点検知器が変周するものと仮定
する。
しかる時は、車上子22が地上子3との応動範囲W−X
に入つて、地上子と同一の周波数に変周し、地上子3か
らの前信号Bの受信を開始できる状態になるのは、車上
子22の中心が地上子3の中心前方1mの地点wに来た
ときであり、さらにそれから応動時素経過後、はじめて
受信器は前信号Bを受信できる状態となる。又、車上子
22の中心が応動範囲W−Xを出て地点検知器が変周を
停止する位置は、地上子3の中心から後方1mの地点X
である。しかし、その地点から、受信器が、前信号の受
信を中止するのは、当該信号の受信状態を検知している
縦電器が、前信号Bの非受信状態を告知するための動作
を完了するまでの時間(以下この時間を「復帰時素」と
いう)だけ変周停止の時点から遅延する。車上子22中
心が地上子4中心から1m前のY点に達すると、車上子
は地上子4の応動範囲Y−Zに入り、地点検知器は変周
し、変周を開始してから応動時素経過後、受信器は、は
じめて後信号Aを受信する。車上子22中心が地上子4
の中心から1m後方のZ点に至ると、車上子は地上子4
の応動範囲Y−Zを出て、変周を停止し、さらにそれか
ら復帰時素経過後、受信器は後信号Aの非受信状態とな
る。第4図には、第3図の状態で車両を種々の速度で運
転した場合における地点検知器の受信状態が示されてい
る。
縦軸は車両の走行速度、横軸は車上子が前信号地上子の
応動範囲すなわちWに到つて、地点検知器が変周を開始
した後の経過時間を示す。この場合、応動時素は0.0
5秒復帰時素は0.3秒で、それぞれを一定であるとす
ると、地点検知器が、前信号に変周してから受信状態と
なる迄の応動時間は直線41で表わされ、車両の速度い
かんに拘らず一定である。直線42は、車上子が前信号
用地上子3の応動範囲W−Xから脱出して、変周を停止
する時間を表わす。曲線43は、車上子が地上子3の応
動範囲W−Xから脱出することによつて、車上の受信器
が、前信号Bの非受信状態となる時間を示す。曲線43
は前信号変周完了となる時間を表す曲線42から復帰時
素、すなわち、0.3秒だけ遅延している。曲線44は
、車上子中心が後信号用地上子4の応動範囲Y−Zに進
入し、地点検知器が後信号により変周を開始する時間、
すなわちW−Y間(10m)を車両が走行する時間を表
し、曲線45は受信器が応動して後信号Aの受信状態と
なる迄の時間を表し、後信号による変周開始を表す曲線
44から受信器の応動時素、すなわち、0.05秒だけ
遅延している。曲線46は車上子が地上子4の応動範囲
Y−Zから脱出し、変周を中止する時間を示し、曲線4
7は車上子が地上子4の応動範囲Y−Zから脱出するこ
とによつて、受信器が後信号A非受信状態となる時間を
示し、曲線46から復帰時素、すなわち、0.3秒だけ
遅延している。第4図から明らかなごとく、曲線42,
43,44,45,46および47で表わされる各時間
、すなわち、地上子の応動範囲に車両が進入してからの
時間は、車両の速度が高くなるに従つて短くなり、車上
子が地上子の応動範囲を通過する時間が、受信器の応動
時素より短くなるような速度で車両が走行する場合、す
なわち第4図における点αで表される以上の速度、すな
わち、毎秒40m以上の速度で走行する場合には、車上
で信号を受信できない状態となる。変周時間が応答時素
より短いため、受信器が受信状態となるいと,まがない
からである。また、前信号Bの非受信状態となる時間を
表す曲線43と車上子が後信号たる地上子4の応動範囲
に進入する時間を表す曲線44が一致する点βでは、す
なわち、車両が約毎秒26.5TrL以上の速度で走行
する場合には、車上で前信号と後信号とを区別して受信
できない場合がある。というのは、前信号と後信号が全
く同一であれば、車上における前信号受信断となる前に
後信号の応動範囲に車上子が進入し変周してしまうため
受信器が連続受信状態となるからである。さらに同じ曲
線43が、後信号Aの受信状態となる時間を示す曲線4
5と一致する点γでは、第4図の場合においては、車両
速度毎秒32.5m以上では、前信号と後信号が異つて
いる場合でも、同様の理由により、後信号を受信できな
い場合がある。以上の説明において、受信器が信号を全
く受信できない場合、前信号と後信号とを区別して受信
できない場合、および後信号を受信できない場合につい
て述べたのは、応動時素および復帰時素を前述のような
時間に設定し、そして、応動範囲および地上子間隔を第
3図に示すように設定した場合においては、そのような
結果を生ずることを述べたもので、そのような困難を生
じないように応動時素および復帰時素ならびに応動範囲
および地上子間隔を設定することは、もちろん可能で、
上述したことは、多変周式情報受授方式の欠陥を述べて
いるものでない。
車両が実際に走行する場合には、前信号および後信号の
地上子の応動範囲にある時間、すなわち、変周時間は、
車両の走行速度と共にたえず変化し、また連続受信する
前信号と後信号との時隔も変化する。したがつて、地点
検知器を車両を走行させることなく第2図で示したごと
き方法で試験するための試験器としては、次のような条
件を満足する必要がある。(1)車上子の直下に設置さ
れた実際の地上子に相当する試験用ソレノイドは、ある
特定の時隔で実際の地上子によるものと同一条件の前信
号および後信号を出力させるものでなければならず、し
かも、前信号および後信号の組合わせは、実際の地上子
から車上が受信する情報と同一の全ての組合わせを構成
できるものでなければならない。
(2)上記の特定の間隔は、車両の地点検知器の動作を
試験するための車両走行速度(以下[試験速度」と〜・
う)で走行させたとき、前信号により車上受信器が変周
を開始する時点と、後信号により変調を開始する時点と
の間隔に等しくなるように構成されなければならない。
(3)実際の地上子に相当する試験用ソレノイドによつ
て送出される前信号および後信号の変周時間は「試験速
度」時における車上子が応動範囲にある時間に等しくな
ければならない。
第2図に示す方法におけるごとく、変周時間が実際の変
周時間よりも短い時間で一律設定されると、地点検知器
の受信時間は、第4図から明らかなように、実際のそれ
より短縮され、高速運転時、後信号が前信号と重複受信
するケースを検知できない場合があるからである。
(4)錯誤情報受信防止装置を使用した地点検知器の場
合には試験速度に相当する速度における車上の速度発電
機の出力に等しい出力を試験を行なう車上の地点検知器
へ入力させなければならない。
本発明は、以上に述べたような条件を充足できる地点検
出器の試験方法を提供することをその目的とする。
本発明を第5図および第6図A,bに示した実施例に従
つて説明する。
同時に印加される電源によつて、それぞれ作動する継電
器を有する2つの回路のいずれかに可変インピーダンス
を挿人し、これらの継電器の間に生ずる動作時間差を利
用して、きわめて短い時間、コイルとコンデンサとから
なる2つの共振回路を、時素をもたせて構成させるよう
にする方法としては、たとえば、第5図に示すようなも
のが公知である。
第5図において、継電器RRの打上接点Rrlが閉成さ
れ、かつ、継電器PRの扛上接点Prおよび継電器1R
の扛上接点1rが開放された状態で、ソレノイド51お
よびコンデンサ52で共振回路が構成される。
53は継電器RR,PRおよびRを駆動するための電源
、54は電源53から電圧を受け、継電器PRおよびR
Rに断続的電圧を与える。
公知の連続開閉器である。55,56および57はそれ
ぞれ断電器R,RRおよびPRの電源側に挿入された可
変インピーダンスである。
このような構成において、可変インピーダンス56,5
7の値を所定のごとく設定することによつて、継電器R
Rを動作とし、次いで継電器PRを動作とするようにす
ることは可能である。
それにより、継電器RRの扛上接点Rrlが閉成し、ソ
レノイド51とコンデンサ52で共振回路が構成される
。所定時間後、継電器PR動作により、その接点Prが
閉成され、コンデンサ52は短絡されて、上記共振回路
は断となる。かくて可変インピーダンス56と57の値
を適宜設定しておくことによつて、継電器RRとPRが
所定の時素をもつて動作、落下を繰返し、当該時素をも
つて、ソレノイド51とコンデンサ52との共振回路の
構成および断を繰返す。なお、上記回路においては、断
続電圧を出力する連続開閉器54が非動作状態になつた
時に継電器PRおよびRRは落下し、接点PrおよびR
rOは解放されるが、上記2つの接点PrおよびRrl
の解放時が、時としてずれることがある。たとえば、接
点Prが先に開放し、それに遅れて接点Rrlが開放す
ると、その間、不必要な共振回路が構成される。これを
避けるためには、継電器1Rを電源53に直接接続し、
電源53と継電器1Rとの間に挿人される可変インピー
ダンス55の値を適宜設定しておき、継電器IRの扛上
接点1rを、コンデンサ52に並列に接続しておけば、
継電器RRが落下となつた後、接点Rrlが閉成する迄
の、上述したような不必要な共振回路の構成を防止する
ことができる。地点検知器の変周時間は、車両の速度に
よつて変化するが、車上子を地上子上部に静定させたま
ま、前述の方法により、地上子の共振回路時素を変化さ
せれば、地上子に設定される共振回路によつて変周時間
を変化させることができ、車両を任意の速度で走行させ
て地上子を通過させたと同一の状態を作り出すことがで
きる。本発明は、このような方法を利用しようとするも
ので、その詳細を第6図A,bに示す実施例に従つて説
明する。
第6図A,bにおいて、ソレノイドLは試験を行う車両
の地点検知器の車上子直下におかれ、そのQの値等は実
際の地上子と同一性能に設定されている。
前信号選択スイツチPSを操作し、前信号のコンデンサ
Ca,Cb又はCcのいずれか1つ、たとえば、Caを
選択する。選択されたコンデンサCaとソレノイドLと
は、次のように前信号としての共振回路時素を構成する
。すなわち、図示しない前信号共振継電器FSの動作に
より、前信号共振継電器接点FSlおよび後信号用のコ
ンデンサ短絡用の前信号連動接点FS2を同時に閉成と
し、ソレノイドLとコンデンサCaによる共振回路を構
成する。
設定された短い時間経過後、図示しない前信号短絡継電
器FRが動作となることにより、前信号短絡継電器接点
Frが閉成し、コンデンサCaを短絡する。前信号共振
継電器FSおよび前信号短絡継電器FRは前述したごと
く、相互に任意の動作時間差を生ずるよう、前信号共振
回路時素制御器62によつて制御されているので、ソレ
ノイドLは任意の時素で前信号を構成することができる
。つぎに後信号選択スイツチBSを操作し、後信号用の
コンデンサCA,Cも又はCdのいずれか1つ、たとえ
ば、C五を選択する。選択されたコンデンサCAとソレ
ノイドLとは、次のとおりに共振回路を構成する。図示
しない後信号共振継電器SS動作により、後信号共振継
電器接点SSlおよび前信号用コンデンサ短絡用の後信
号連動接点SS2が同時に閉成し、ソレノイドLはコン
デンサC五と共振回路を構成する。所定の時素をもつて
図示しない後信号短絡継電器SRが動作となり、その接
点Srが閉成となることにより後信号コンデンサC五を
短絡する。後信号共振継電器SSおよび後信号短絡継電
器SRは前述の公知の可変インピーダンスを用いた方法
によつて相互に任意の動作時間差を生ずるように、後信
号共振回路時素制御器64によつて制御されているので
、ソレノイドLは任意の時素で、後信号を構成すること
ができる。かく任意にソレノイド、前信号および後信号
用共振時素を構成できる。61は公知のパタン発生器等
を利用した試験速度設定器であつて、試験すべき地点検
知器の試験速度を設定させ、その設定された速度情報を
変周時間制御器66に入力される。
すると、当該変周時間制御器66は公知の演算装置を使
用して、設定された試験速度に対応した前信号および後
信号共振回路時素を既知の地上子応動範囲から算出し、
かく算出された時素は、前信号共振回路時素制御器62
および後信号共振時素回路64に入力される。それによ
り、それらの制御器62,64は、当該時素に対応した
制御を行うべく、第5図に示す継電器に連なる可変イン
ピーダンスを適値に設定する。試験速度設定器61に設
定された試験速度情報は、変周時隔制御器63および擬
似速度発電器65にも人力される。
変周時隔制御器63は試験速度および予め設定されてい
る前信号地上子、後信号地上子間距離から、前信号およ
び後信号間の変周開始時隔を、公知の演算装置により算
出し、擬似速度発電器65は、車上に錯誤情報受信防止
装置がとりつけられている場合、前信号受信後、続いて
受信される後信号の受信点位置を照査するため、設定さ
れた試験速度に応じた車上の速度発電機に等しい出力を
発生させて車上の地点検知器へ人力させる。したがつて
、錯誤情報受信防止装置が車上にとりつけられている場
合には、この出力を車上の検知器へ人力させることによ
り、車上の検知器はあたかも設定された試験速度で走行
したと同一の条件を与えられる。このようにして、試験
速度設定が完了した後、試験指令を変周時隔制御装置6
3へ与えると、変周時隔制御装置63は、予め査定され
た前信号と後信号の変周時隔をつけて、前信号共振回路
時素制御器62および後信号共振回路時素制御器64へ
、それぞれ、前信号および後信号共振回路の時素構成指
令を与える。
それにより、それぞれの制御器62,64は、縦電器を
所定の時素をもつて動作させ、前述したごとく、設定さ
れた試験速度に応じた所定の変周時素および変周時隔で
選択された前信号および後信号共振回路を構成する。こ
れによつて、ソレノイドLに対応設置された車上子は、
あたかも実際に車両が走行したと同じ状態で、ソレノイ
ドLから連続した変周を受け、車上においては錯誤情報
受信防止装置のほどこされた地点検知器の場合には、擬
似速度発電器65が前信号受信点から後信号受信点迄、
車両が走行した速度に相当する入力を車上に入力される
。以上のような本発明による試験によつて、車上の検知
器が正常に動作しない場合は、検知器は異常と検知され
る。以上の実施例は、連続設置される地上子が2つであ
り、それぞれの地上子から伝達される信号種類が3種の
場合についてのべたが、連続設置される地上子の数や信
号種類が増加しても全く同様の方法で実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは連続多変周式地点検知方法を説明するための
正面図、第1図bは連続多変周式地点検知方法における
錯誤情報受信防止機構の1例を説明するためのプロツク
図、第2図は多変周式地点検知器の、考えられる試験装
置を示す正面図、第3図は連続多変周式地点検知方式に
おける受信状況の詳細を説明するための正面図、第4図
は連続多変周式地点検知方式における受信状況と車両走
行速度との関係を示す線図、第5図は本発明において用
いられる共振時素発生装置の1例を示す回路図、第6図
aは本発明において用いられる共振時素機構の1例を示
す回路図、第6図bは本発明の実施例を示すプロツク図
である。 1・・・・・・車両、2・・・・・・軌道、3,4,5
,6・・・・・・地上子、11・・・・・・前信号選択
器、12・・・・・・距離検出器、121・・・・・・
継電器、13・・・・・・前信号保留継電器、14・・
・・・・回路開閉継電器、15・・・・・・論理回路、
21・・・・・・受信器、22・・・・・・車上子、2
3・・・・・・ソレノイド、24・・・・・・周波数切
換スイツチ、25・・・・・・スイツチ、26・・・・
・・多変周式地点検知器試験器、TG・・・・・・速度
発電機、RR,PR,IR・・・・・・継電器、53・
・・・・・継電器RR,PRおよびIRを駆動するため
の電源、54・・・・・・継電器RRおよびPRに断続
的に電圧を与える連続開閉器、55・・・・・・継電器
TRの電源側に挿入された可変インピーダンス、56・
・・・・・継電器RRの電源側に挿入された可変インピ
ーダンス、61・・・・・・試験速度設定器、62・・
・・・・前信号共振回路時素制御器、63・・・・・・
変周時隔制御器、64・・・・・・後信号共振回路時素
制御器、65・・・・・・擬似速度発電器、66・・・
・・・変周時間制御器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 連続多変周式地点検知器を有する車両を停車状態に
    置き、その車両の被試験用車上子の直下に試験用地上子
    を配置し、上記地上子を動作、不動作とすることによつ
    て、列車が地上に所定間隔をへだて連続設置された一組
    の地上子をあたかも通過する状態とさせ、これによつて
    地上の情報が車上へ正常に伝送されるか否かを試験する
    ようにしたものにおいて、上記試験用地上子の変周時素
    を設定試験速度で実際の地上子に対して応動範囲を通過
    するに要する時間で、かつ変周時隔を設定試験速度で実
    際の一組の地上子間を走行するに要する時間で、それぞ
    れ制御した試験地点信号を与え、車上の連続多変周式地
    点検知器の出力と試験地点信号とを比較して車上の連続
    多変周式地点検知器が地上からの正常な伝送を受量した
    か否かを試験するようにしたことを特徴とする連続多変
    周式地点検知器の試験方法。 2 連続多変周式地点検知器を有し、その検知器にある
    地上子から前信号を受信した時から後信号を受信するま
    での積算走行距離が、上記ある地上子と、それと一組を
    なす後の地上子との間の距離と一致したことをもつて後
    信号を正当と見做す錯誤情報受信防止機構を具えている
    車両を停車状態に置き、その車両の被試験用車上子の直
    下に試験用地上子を配置し、上記地上子を動作、不動作
    とすることによつて、列車が地上に所定間隔をへだて連
    続設置された一組の地上子をあたかも通過する状態とさ
    せ、これによつて、地上の情報が車上へ正常に伝送され
    るか否かを試験するようにしたものにおいて、上記試験
    用地上子に対して、変周時素を設定試験速度で実際の地
    上子の応動範囲を通過するに要する時間で、かつ変周時
    隔を設定試験速度で実際の一組の地上子間を走行するに
    要する時間で、それぞれ制御した試験地点信号を与え、
    かつ、上記設定試験速度情報を上記錯誤情報受信防止機
    構に入力させる一方、車上の連続多変周式地点検知器の
    出力と試験地点信号を比較して車上の連続多変周式地点
    検知器が地上からの正常な伝送を受量したか否かの試験
    をするようにしたことを特徴とする連続多変周式地点検
    知器の試験方法。
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