JPS5941781Y2 - 液体汲上式ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体汲上式ポットに関し、更に詳しくは、液体
汲上式ポットの安全装置に関するものである。

本考案は、操作容易で構造簡易な安全装置を備えた液体
汲上式ポットを提供することを目的とするものであり、
かかる目的達成のために、液体汲上式ポットにおいて、
エアーポンプ天板とエアーポンプを押圧駆動する押圧板
との間、円盤状の中間部材を回動可能に介設し且つ該中
間部材に、所定位置において前記エアーポンプ天板と抑
圧板との距離を規制してエアーポンプ天板に設けた吸気
弁を閉弁不能ならしめる突部を設けて、外部からの中間
部材の回動操作によって前記突部による規制を維持しあ
るいは解除し得るようにしたことを特徴とするものであ
る。

以下添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる液体
汲上式ポットを説明する。

第１図ないし第３図には本考案の第１実施例にかかる液
体汲上式ポットが示されている。

符号１はポット本体、２はポット本体１上部に蝶番ピン
３を介して開閉自在に枢着された蓋体、４はポット本体
１の外周面を構成する外装ケース、５はポット本体１の
内周面を構成する真空二重瓶製の液容器、６はポット本
体１の上面を構成する下口部材、７は下口部材６中央部
に形成された給液口、８は蓋体２内に配設されたベロー
ズ式のエアーポンプ、９はエアーポンプ８を駆動させる
外部から操作可能な押圧板、１０は前記給液ロアに密嵌
された中栓、１１及び１２は中栓１０内に併設された通
気路及び通液路、１３及び１４は中栓通液路１２を介し
てポット本体１内外を連通せしめる液体汲上管及び液体
注出管、１５は蓋体２をポット本体１に対してロックす
るためのロックレバ−をそれぞれ示している。

前記蓋体２上部には、エアーポンプ８及び押圧板９を共
に上下動可能に収容するための案内筒１６が一体に垂設
されている。

該押圧板９の周縁部には、エアーポンプ８の天板１１を
収容すべき筒部９ａが一体に垂設されている。

該抑圧板筒部９ａの外周下端には、３個の係止突片１８
，１８，１８が一体に突設されており、該係止突片１８
，１８，１８は、前記案内筒１６に下端から切欠形成さ
れたガイド構１９ 、１９゜１９に案内されて回動を規
制しつつ上下動し、ガイド溝１９，１９，１９の上端を
係合して押圧板９の上動を規制する作用をなす。

前記抑圧板９下面中央には、エアーポンプ天板１７中夫
に設けられた吸気弁２０を閉弁操作するための突片２１
が一体に突設されている。

前記押圧板９とエアーポンプ天板１７との間には、円盤
状の中間部材２４が回動自在に介設されている。

該中間部材２４上面には、これを回動操作するための操
作ツマミ２５と該中間部材２４とエアーポンプ天板１７
との距離を規制する突部２６，２６とが一体に突設され
ている。

前記操作ツマミ２５は押圧板９に形成された窓穴２２か
ら外方に突出せしめられる一方、前記突部２６，２６は
押圧板９下面に突設した突起２３゜２３と所定位置で係
合し得るようにされている。

即ち、各突部２６と各突起２３とが係合している時には
、押圧板９とエアーポンプ天板１７との距離が一定に規
制されることとなって、吸気弁２０が閉弁不能となり（
第１図図示）、一方中間部材２４の回動によって各突部
２６と各突起２３との保合が外れると押圧板９とエアー
ポンプ天板１７との距離が短縮できることとなって、吸
気弁２０が押圧板９の下動によって閉弁可能となる（第
２図図示）。

次に第１実施例の液体汲上式ポットの作用を説明する。

ポット不使用時には、中間部材２４の突部２６゜２６と
押圧板９の突起２３．２３とが係合せしめられており、
押圧板９とエアーポンプ天板１７との距離が一定に規制
されて、吸気弁２０が閉弁不能となっている（第１図図
示）。

従って、押圧板９の下動に伴ってエアーポンプ８も圧縮
作動するが吸気弁２０が開放状態にあるので、液容器５
内への空気圧送は行われず、液容器５内の液体の注出も
行われない。

そこで中間部材２４の操作ツマミ２５を窓穴２２に沿っ
て矢印Ａ方向に弧回動させると、中間部材２４の突部２
６，２６と押圧板９の突起２３゜２３との係合が外れて
、抑圧板９とエアーポンプ天板１７との距離が短縮可能
となり、押圧板９を下動せしめると、まず吸気弁２０が
突片２１によって押圧閉弁される（第２図図示）。

従って、更なる押圧板９の下動操作によって、エアーポ
ンプ８から液容器５内に加圧空気が吹き込まれ、該加圧
空気によって液容器５内の液体を液体汲上管１３及び液
体注出管１４を通して外部へ導出することができる。

第４図及び第５図には本考案の第２実施例にかかる液体
汲上式ポットが示されている。

この場合、中間部材２４の突部２６，２６と押圧板９の
突起２３，２３とが係合状態にある時に、中間部材２４
を蓋体２側の案内筒１６に対して係止状態となすような
構造としている。

即ち、中間部材２４外周に３個のＬ字状の係止脚２７，
２７゜２７を等間隔で一体に垂設する一方、案内筒１６
においてガイド溝１９，１９，１９の中間部位に前記係
止脚２７，２７，２７下端の爪部２７ａ。

２７ａ 、２７ａを係合すべき逆り字状の係合溝２８．
２８，２８を下方から切欠形成している。

そして、各係止脚爪部２７ａが各係合溝２８の垂直部２
８ａと係合している時は抑圧板９が上下動可能とされ、
各係止脚爪部２７ａが各係合溝２８の水平部２８ｂと係
合している時は抑圧板９が上下動不能とされるようにな
っている。

要するに本実施例においては、中間部材２４の突部２６
と押圧板９の突起２３との係合、離脱と、係止脚爪部２
７ａと案内筒１６の係合溝水平部２８ｂとの係合、離脱
とが連動するようになっている。

又、押圧板９の外周下端において係止突片１８゜１８．
１８の中間部位には、中間部材２４の係止脚２７，２７
，２７を臨ますべき切欠穴２９，２９゜２９が形成され
ている。

該切欠穴２９は、中間部材２４を弧回動させる時、押圧
板９が共回りしないように大きく形成されている。

上記説明以外の構造及び作用は前記第１実施例と同様な
ので、その説明を省略する。

第６図及び第７図には本考案の第３実施例にかかる液体
汲上式ポットが示されている。

この場合、中間部材２４を回動操作する操作ツマミ２５
は、蓋体２側壁においてロックレバ−１５の上方近傍位
置に形成された長穴３０から突出せしめられており、案
内筒１６外周に遊嵌されたかご状の回動部材３１を介し
て中間部材２４と連動せしめられている。

前記回動部材３１の周壁には、押圧板９の係止突片１８
，１８，１８が係合する係合窓３２，３２゜３２と中間
部材２４の係止脚２７，２７，２７が係合する係合穴３
３．３３．３３とが等間隔で交互に形成されている。

前記各係合窓３２は、各係止突片１８を上下方向及び円
周方向に可動とする如く巾広に形成される一方、前記各
係合穴３３は各係止脚２７を上下方向にのみ可動とする
如く中挟に形成されている。

即ち、回動部材３１を回動させると、押圧板９は回動せ
ず、中間部材２４のみが共回りするようになっている。

尚、操作ツマミ２５は、回動部材３１上端に形成された
切欠凹部３４に無理嵌め固定されている。

又、本実施例においては、係合溝２８は逆り字状ではな
くして、長方形状とされており、中間部材２４は蓋体２
の案内筒１６に対して上下動を規制する如く係止されな
いようになっている。

続いて本考案の液体汲上式ポットの効果を以下に列記す
る。

即ち、本考案によれば、 （１）液体汲上式ポットにおいてエアーポンプ天板１７
と押圧板９との間に回動可能に介設した円盤状の中間部
材２４上面に、所定位置においてエアーポンプ天板１７
と押圧板９との距離を一定に規制してエアーポンプ天板
１７に設けた吸気弁２０を閉弁不能ならしめる突部２６
を設けて、外部からの中間部材２４の回動操作によって
前記突部２６による規制を維持しあるいは解除し得るよ
うにしたので、ポット不使用時における不用意な注液に
よる事故等を未然に防止でき、家庭内で安全に使用でき
る液体汲上式ポットを提供することができる、 （２）抑圧板９を回動するのではなく、中間部材２４を
回動操作して、安全機構をセットしあるいはセットを解
除し得るようにしているので、押圧板９を回動させつつ
押圧操作する必要がなくなり押圧板９の押圧操作を非常
に容易且つ確実に行ない得る、 等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第４図及び第６図はそれぞれ本考案の第１、第
２及び第３実施例にかかる液体汲上式ポットの上部縦断
面図、第２図は第１図の液体汲上式ポットの作動を説明
する要部断面図、第３図、第５図及び第７図はそれぞれ
第１図、第４図及び第６図の液体汲上式ポットの要部分
解斜視図である。 １・・・ポット本体、２・・・蓋体、８・・・エアーポ
ンプ、９・・・押圧板、１７・・・エアーポンプ天板、
２０・・・吸気弁、２４・・・中間部材、２６・・・突
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポット本体１上部を覆蓋する蓋体２内に、外部から手動
   操作可能な押圧板９によって押圧駆動されるベローズ式
   のエアーポンプ８を配設して、該エアーポンプ８からの
   加圧空気によって前記ポット本体１内に収容した液体を
   外部へ押し出すようにした液体汲上式ポットにおいて、
   前記エアーポンプ８の天板１７と押圧板９との間には、
   円盤状の中間部材２４を回動可能に介設し且つ該中間部
   材２４上面には、所定位置において前記エアーポンプ天
   板１７と押圧板９との距離を一定に規制してエアーポン
   プ天板１Ｔに設けた吸気弁２０を閉弁不能ならしめる突
   部２６を設けて、外部からの中間部材２４の回動操作に
   よって前記突部２６による規制を維持しあるいは解除し
   得るようにしたことを特徴とする液体汲上式ポット。