JPS5932641Y2 - 屋根構成材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サンルームや風除室あるいは温室、物置など
の各種建造物に用いられる屋根構成材に関するものであ
り、施工の際現場の状況に応じて屋根の角度を変えるこ
とのできる屋根構成材を提供することを目的として、そ
の構造に独自の工夫を凝らしたものである。

即ち、本考案に係る屋根構成材は、上面に円弧状点間面
部を有する桁材と、当該桁材の円弧状凹面に嵌合する円
弧部を備えた垂木受は材と、当該垂木受は材上に固着さ
れる各垂木の家屋側端面に取付けられる連結材と、家屋
壁面に取付けられて上記連結材を支持する支持材とから
成り、当該支持材は湾曲状の支持凹部を備え、上記連結
材は支持凹部に嵌合する湾曲状係止部を有することを特
徴とするものである。

以下、本考案を図示した実施例に基いて説明するが、図
示された屋根構成材は家屋の壁面１を利用して施工され
る建造物用のものであって、当該建造物はガラス屋根を
有し、それ故各屋根構成材にはガラス板２を支持固定す
るための構造的工夫がなされている。

まず、柱１６に連結される桁材Ａは主材３と副材４とか
ら戊り、主材３はその下面にガラス支持凹溝５を備えた
補助材６の取付は凹部７を有し、且つ上面には副材４と
の係合支持片８を有しており、副材４はその上面に円弧
状の凹面部１０を有し、且つその下面に上記係合支持片
８との保合部９を有するものであって、主材３と副材４
を上下に連結することによって、上面に円弧状凹面部１
０を備えた桁材Ａが形成されるのである。

当該桁材Ａの上に嵌合載置される垂木受は材Ｂは、上記
円弧状凹面部１０に対応する円弧部１１を有するものと
して、雨樋のように断面半円状に形成され、円弧部１１
の両端縁にはいずれも家屋に向って突出する支持片１２
．１３が連設され、円弧部１１の家外端縁に連設された
支持片１２上には、後述するように目隠し材１４を止着
するための係止突部１５．１５が形成される。

当該実施例に係る垂木は、両端の柱１６上に位置する垂
木Ｃと、中間に位置する垂木Ｃ１の２種類があるが、い
ずれもガラス板２を支持するための支持段部１７を有す
るものであり、側端用垂木Ｃは片側にのみ支持段部１７
を有し、当該段部１７に連らなる上面にはガラス押え材
１８の固定用螺子１９を螺着するための凹溝２０が形成
され、当該垂木Ｃの下面には係合突片２１，２１が突設
され、一方の係合突片２１は第３図に示されるように、
垂木受は材Ｂの円弧部１１の端縁に設けられた切込み２
２内に嵌入される。

又、中間用垂木Ｃ１は両側にガラス板支持段部１７，１
７を有し、上面中央にガラス押え材１８の固定用螺子１
９を螺着するための凹溝２０ ａを立設して成るもので
ある。

尚、いずれのガラス板支持段部１７の上面にはバッキン
グ取付溝２３が形成される。

各垂木Ｃ，Ｃ１の屋外側端部は、第１図に示されるよう
に、垂木管は材Ｂの各支持片１２．１３上に載置固定さ
れるものであるが、屋内側端面には通しの連結材りが当
接固定される。

当該連結材りは各垂木Ｃ，Ｃ１の端面との当接部２４の
下方部に、家屋側へ向って湾曲する係止部２６を有し、
且つ室外側へ向って突出する垂木固着片２５を有すると
ともに、当接部２４の中程にはガラス板呑み込み用凹部
２７を形成して戊るものである。

この連結材りは直接家屋の壁面１に取付けられるもので
はなく、支持材Ｅを介して取付けられるものであるが、
当該支持材Ｅは上記連結材りの係止部２６に対応して湾
曲する支持凹部２８を有するものであり、当該支持凹部
２８上に上記係止部２６を嵌合係止することによって、
連結材りを支持するのである。

尚、第１図中２９は家屋壁面１に取付けられ、垂木Ｃ，
Ｃ１の家屋側端部を被うひさし体である。

上記実施例に示したように、本考案は各垂木Ｃ９Ｃ１と
連結固定された垂木管は材Ｂ及び連結材りは、夫々、桁
材Ａの上面円弧状凹面部１０に載置され、且つ支持材Ｅ
の支持凹部２８上に載置されるものであるから、垂木Ｃ
，Ｃ１の傾斜角度を自由に変えることが可能となり、例
えば家屋壁面１の状況によって支持材Ｅの取付は位置が
上下することがあったとしても、それに応じて随時垂木
の傾斜角度を変えることができる利点を有するものであ
り、建造物の施工工事を容易になし得る効果がある。

尚、上記実施例において、垂木Ｃ，Ｃ１上にガラス板２
を載置固定した場合、当該ガラス板２と垂木管は材Ｂと
の間に間隙が生ずるので、この間隙を埋めるために、第
１図及び第４図に示されるように、目隠し体１４が用い
られる。

この目隠し材１４は、上端にガラス板支持バッキング３
０を有し、下端には垂木管は材Ｂの支持片１２上に係止
する脚片３１，３２を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る屋根構成材による建造
物の要部断面図、第２図は垂木と連結材を示す分解斜視
図、第３図は桁材と垂木管は材を示す斜視図、第４図は
ガラス板を取付けた状態を示す斜視図である。 符号 Ａ・・・・・・桁材、Ｂ・・・・・・垂木管は材
、Ｃ９Ｃ１・・・・・・垂木、Ｄ・・・・・・連結材、
Ｅ・・・・・・支持材、１０・・・・・・円弧状凹面部
、１１・・・・・・円弧部、１６・・・・・・柱、２６
・・・・・・湾曲状係止部、２８・・・・・・支持凹部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に円弧状の凹面部を有する桁材と、当該桁材の円弧
   状凹面部に嵌合する円弧部を備えた垂木受は材と、当該
   垂木受は材上に固着される各垂木の家屋側端面に取付け
   られる連結材と、家屋壁面に取付けられて上記連結材を
   支持する支持材とから成り、当該支持材は湾曲状の支持
   凹部を備え、上記連結材は支持凹部に嵌合する湾曲状係
   止部を有することを特徴とする屋根構成材。