JPS5924692Y2 - コ−ナ−パツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気製品、家庭用品等の被梱包品のコーナ一
部を被覆するコーナーパッドに関する。

従来は、この種パッドとして、例えばポリスチレン発泡
体からなる、例えばビーズ成型により得られたブロック
状のコーナーパッド、あるいは段ボール紙等からなるコ
ーナーパッドが用いられていた。

しかしながら第１図に示す如きポリスチレン発泡体から
なるブロック状のコーナーパッド１１にあっては厚味が
大きいため、これを被梱包品のコーナ一部に被覆した場
合は、余分なスペースをとってしまい、被梱包品を梱包
箱内に密に収納することができないという不具合があっ
た。

又前記コーナーパッド１１を製造するに当って、被梱包
品のコーナ一部の大きさ、形状に対応した種々のコーナ
ーパッド成型用型が必要であり、また製造が煩雑なもの
であった。

−前段ボール紙からなるコーナーパッドにあっては、ク
ッション性において不十分であり、また材質的に硬いた
め被梱包品の材質によっては運搬時等の振動によって被
梱包品に傷をつける虞れがあった。

本考案は上記の欠点を解消するためになされたもので、
コーナーパッド自体の強度も十分でありクッション性を
充分に有し、運搬時等の振動により被梱包品に傷をつけ
ることがなく、さらに製造が容易であるコーナーパッド
を提供することを目的とする。

即ち本考案は、ポリオレフィン系樹脂発泡シートに無発
泡樹脂シートを積層してなる複合シートからなる略台形
状のパッド基材を２枚重ね合せた構造を有し、各パッド
基材の頂辺及び斜辺部分が連設一体化され、折畳み、拡
開自在に構成されてなることを特徴とするコーナーパッ
ドを要旨とする。

以下、本考案の一実施例を図面に基き説明する。

第２図は本考案によるコーナーパッド１を示したもので
、該コーナーパッド１は頂辺２、斜辺３、側辺４および
底辺５からなる略台形状のパッド基材６を２枚重ね合せ
た構造を有し、該各パッド基材６の頂辺２および斜辺３
部分は例えば熱融着等により連設一体化されている。

尚、側辺４および底辺５は連設一体化されていない。

このように構成されているコーナーパッド１において、
頂辺２の長さ、頂辺２から底辺５までの長さ、及び折曲
部７から側辺４までの長さは、被梱包品８の厚さ、大き
さ、形状に応じて任意に設定される。

前記の如く構成されたコーナーパッド１には、第９図に
示すように例えば押出成型により得られたポリオレフィ
ン系樹脂発泡シート９に無発泡樹脂シート１０を積層し
てなる複合シートが用いられる。

ここにいう樹脂発泡シート９の樹脂素材としては例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等が例示される。

また、ここにいう無発泡樹脂シート１０としては例えば
、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等が例示さ
れる。

このような複合シートを用いてパッド基材６を構成する
ことにより、樹脂発泡シートのみからなるパッド基材に
比べて強度大なるものを得ることができる。

本考案コーナーパッド１を使用するに当っては、第２図
に示す折畳状のコーナーパッド１を折曲部７に沿って、
該折曲部７より外方に位置する耳部Ａを内方に折り込む
ようにして第６図に示すように拡開させる。

このようにして得られた拡開状のコーナーパッド１を第
７図に示すようにして、被梱包品８のコーナ一部に嵌挿
当接することにより、該コーナ一部はコーナーパッド１
により被覆される。

しかる後に適宜梱包箱内に被梱包品８を収納する。

尚、本考案コーナーパッド１を使用しないときは第２図
に示すように再び扁平状に折畳んでコンパクトに保管す
ることができる。

本考案の他の実施例として、第８図に示すように斜辺３
部分を底辺５にまで延設した台形状のパッド基材６を２
枚重ね合せた構造を有し、各パッド基材６の頂辺２およ
び斜辺３部分が連設一体化されてなる構成とすることも
できる。

尚、本考案は前記実施例で述べたものに制約されない。

例えば、被梱包品８のコーナ一部が９０°の角度に形成
されている場合は本考案コーナーパッド１の折曲部７と
斜辺３との角度α（第２図）は４５°に形成するもので
あるが、例えば被梱包品８のコーナ一部の角度が９０°
以外に形成されている場合は、その角度に応じて前記角
度αも異なったものに形成してよい。

さらに前記構成を有するコーナーパッド１の表面に、文
字、絵柄等を施してもよく、この時意匠効果大となり好
都合である。

以上説明したように本考案コーナーパッドはボッオレフ
ィン系樹脂発泡シートに無発泡樹脂シートを積層してな
る複合シートからなるパッド基材を用いているので、厚
味が薄くても充分な強度を保持し、しかもクッション性
が大であり、柔軟性も有する。

その結果、被梱包品のコーナ一部に本考案コーナーパッ
ドを嵌挿し、且つこれを梱包箱内に収納した時に余分な
スペースをとることはなく、梱包箱内に密に収納でき、
また運搬時等における振動は本考案コーナーパッドによ
り吸収されるので、被梱包品が傷つく虞れはない。

また本考案コーナーパッドを製造するに当って、コーナ
ーパッド成型用型を必要とせず、一枚のシートを加工す
るだけで被梱包品のコーナ一部の大きさ、形状に対応し
た種々のコーナーパッドを簡単に製造することが可能で
ある。

加えて本考案コーナーパッドは、非使用時には扁平状に
折畳んでおいてコンパクトに保管でき、又、使用時には
簡単に拡開することによってコーナーパッドとして用い
ることができる利点がある。

しがも、強度の大きい複合シートであるため何回もの折
畳み、拡開に耐え、繰り返し使用することができるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は従来のビ
ーズ成型品からなるブロック状コーナーパッドの斜視図
、第２図は本考案の一実施例である折畳状態のコーナー
パッドの平面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に
沿う縦断面図、第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ線にコ益縦
断面図、第５図は第２図のＶ−ｖ線に沿う 面図、第
６図は第２図におけるコーナーパッドを拡開した状態を
示す斜視図、第７図は拡開したコーナーパッドを被梱包
品のコーナ一部に嵌挿した状態を示す斜視図、第８図は
本考案の他の実施例を示す平面図、第９図は本考案の実
施例における複合シートの縦断面図である。 １・・・・・・コーナーパッド、２・・・・・・頂辺、
３・・・・・・斜辺、６・・・・・・パッド基材、９・
・・・・・ポリオレフィン系樹脂発泡シート、１０・・
・・・・無発泡樹脂シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポリオレフィン系樹脂発泡シーＩ・に無発泡樹脂シート
   を積層してなる複合シートからなる略台形状のパッド基
   材を２枚重ね合せた構造を有し、各パッド基材の頂辺及
   び斜辺部分が連設一体化され、折畳み、拡開自在に構成
   されてなることを特徴とするコーナーパッド。