JP2006001605A - シート材のヒンジ構造および折畳み可能な箱形容器 - Google Patents

シート材のヒンジ構造および折畳み可能な箱形容器 Download PDF

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Abstract

【課題】合成樹脂製段ボールや発泡シートからなるシート材は曲げ剛性が大きいため、その種のシート材に非加熱のプレス成形により180度折り曲げ可能なヒンジ構造を構成することは難しく、スプリングバック量も大きくなる。前記シート材で製作される箱形容器にも前記のような180度折り曲げ可能なヒンジ構造を採用することが難しい。
【解決手段】合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材2で構成された折畳み可能な箱形容器は、箱形容器を折畳んだ状態で180度折り曲げた状態となる少なくとも2本の直線状のヒンジ構造10を備え、各ヒンジ構造10は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部20と、シート材2のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部20間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部21とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造と、前記シート材で構成された折畳み可能な箱形容器に関するものである。
紙製段ボールにより構成される折畳み可能な段ボール箱(箱形容器)は公知であり、種々の物品(工業製品や農産物)の梱包、引っ越しの際の荷物の収納などに広く実用に供されている。図15に示すように、一般的な構造の折畳み可能な段ボール箱100は、4本のヒンジ部110,111付きの四角筒状の本体胴部103と、この本体胴部103の下端にヒンジ部112,113を介して連なる4つの底面片104,105と、本体胴部103の上端にヒンジ部114,115を介して連なる4つの上面片106,107とで構成されている。
図16に示すように、折畳み状態では、4つの底面片104,105と4つの上面片106,107が本体胴部103からストレートに延び、本体胴部103の対角関係にある2本のヒンジ部110を180度折り曲げて全体を平板状に折畳んだ状態にされている。 展開状態では、本体胴部103が4角筒にされ、4つの底面片104,105で底面が封鎖され、4つの上面片106,107を延ばしたまま上端面を開放状態にして箱の内部に物品が収容され、梱包時には4つの上面片106,107で上端面が封鎖される。
通常、上記のような段ボール箱のヒンジ部には、段ボール箱の内面側が凹むように圧縮成形されたプレス線が形成されており、紙製段ボールでは段ボール自体の剛性・強度が大きくないため、ヒンジ部の所で90度、180度の何れの角度にも折曲げることが可能で、段ボール箱メーカーで製作された段ボール箱は、平板状に折畳んだ状態で出荷される。
ところで、従来から合成樹脂製の段ボールが実用化され、合成樹脂製段ボール箱も実用化されている。合成樹脂製の段ボールは、紙製の段ボールとほぼ同様の構造のもので、2枚の表皮とそれらの間の多数の薄いリブとを一体成形したものである。この合成樹脂製の段ボールは、紙製段ボールと比べて剛性と強度と耐久性に優れるため、繰り返し使用に耐えるものである。一方、最近、軽量な合成樹脂製の発泡シートも製品化されている。この発泡シートは、緻密な表面層と、微小独立泡からなる低発泡倍率の内部層とからなる。
他方、特許文献1には、合成樹脂製段ボール等で製作された特殊な構造の折畳み可能な箱が記載されている。この箱では、本体胴部の対向する1対の側面板の中央に鉛直なヒンジ部を形成し、2分割構造の底面板に特殊なヒンジ部を形成し、底面板を両側の側面板に沿うように上方へ夫々折り曲げ、1対の側面板の鉛直なヒンジ部と、底面板の特殊なヒンジ部を180度折り曲げた状態にすることにより、1対の側面板の間にその他の段ボールを偏平に収納して折り畳むように構成されている。
この箱の1対の側面板の鉛直なヒンジ部は、ストレートに伸ばした展開状態と、180度折り曲げた折畳み状態とに亙って変化する。底面板に形成された特殊な折り曲げ部もこれと同様である。この箱の本体胴部の4つの角には、2本のプレス線からなるヒンジ部が形成され、このヒンジ部は、90度折り曲げた展開状態と、180度折り曲げた折畳み状態とに亙って変化する。
特許文献2には、合成樹脂製の中実状のシート材で構成される折畳み可能な箱が記載されている。この箱では、本体胴部に形成された4本のヒンジ構造のうち対角関係となる2本のヒンジ構造の各々が、ダブルヒンジで構成されている。このダブルヒンジは、折畳んで収容するシート材の厚さと等しい間隔をあけて形成された平行な1対の薄肉ヒンジと、1対の薄肉ヒンジの間に形成された薄肉部(薄肉ヒンジよりも厚い)とで構成されている。
特開平6−298245号公報 特開平8−282649号公報
前記合成樹脂製段ボールは、紙段ボールと同様に、量産工場において平板のシート状に成形され、その段ボールを箱形容器に応じた形状とサイズに打ち抜き加工して箱形容器に組み立てることになる。しかし、合成樹脂製段ボールは紙製段ボールに比較して、剛性と強度が高いため、曲げ剛性の低いヒンジ部やヒンジ構造を形成するのが難しい。
そのヒンジ部やヒンジ構造として、紙製段ボール箱と同様に、例えば、加熱することなく圧縮成形した1本のプレス線を採用することも考えられる。しかし、そのプレス線の位置で90度折り曲げることは不可能ではないが、折り曲げるのに大きな強制力を加えなければならないので、多大の労力を要する上、折り曲げの強制力を開放した途端、スプリングバックによりほぼ平板状に復帰してしまう。プレス線の位置で90度折曲げることも容易でないから、プレス線の位置でも180度折曲げることは、殆ど不可能である。
特許文献1には、ヒンジ部の詳細な構造が記載されていないが、仮に紙段ボールと同様のヒンジ部を採用しているとすれば、ヒンジ部の大きな曲げ剛性やスプリングバックにより、種々の問題が生じる筈である。特許文献2の折畳み可能な箱は、中実状のシート材で構成されるものであるから、そのダブルヒンジからなるヒンジ構造は、段ボール又は発泡シートからなるシート材で製作される折畳み可能な箱には適用できない。
他方、合成樹脂製発泡シートは、シート材としての剛性は高いが局部の強度は高くないので、合成樹脂製発泡シートに折り曲げ自在のヒンジ構造を形成することは難しい。
厚手の合成樹脂製発泡シートにプレス線を形成せずに180度折曲げた場合には、外面側にクラックが発生し破損する。薄手の合成樹脂製発泡シートにプレス線を形成せずに180度折曲げた場合にも、外面側にクラックが発生し破損する。
ここで、前記合成樹脂製段ボール又は発泡シートからなるシート材は、種々の用途に活用されるが、そのシート材に簡単に180度折畳むことのできるヒンジ構造であって、加熱成形加工せずに形成できるようなヒンジ構造は未だ提案されていない。
本発明の目的は、合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造を提供すること、前記と同様のシート材で構成された折畳み可能な箱形容器を提供すること、180度折曲げた状態となる少なくとも2本の直線状のヒンジ構造を備えた箱形容器を提供すること、等である。
請求項1のシート材のヒンジ構造は、合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造であって、前記ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有する、
ことを特徴とするものである。
このシート材のヒンジ構造は、180度折り曲げ可能なものであり、このヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有するが、複数の分断部を形成したことにより、ヒンジ構造の曲げ剛性が大幅に低下するため折り曲げ易くなり、スプリングパックしにくくなる。
請求項2のシート材のヒンジ構造は、請求項1の発明において、前記各ヒンジ部は、折り曲げた状態における折り曲げの内面側が凹むように圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有することを特徴とする。尚、複数の分断部は、複数のヒンジ部における複数対のプレス線の中間の位置に対応する位置に形成されるものとする。
ヒンジ構造を折り曲げる際に、複数の分断部を結ぶ線で折り曲げ状態になるが、このとき、複数の分断部の折り曲げに追従して、各ヒンジ部の各プレス線において90度ずつ確実に折り曲げられるから、ヒンジ構造においてシート材は180度折り曲げ状態となる。 各プレス線において、90度折り曲げるだけであるから、強度的な無理がかからず、多数回の折り曲げに耐える耐久性を確保できるうえ、シート材の表皮又は表層部が分断されていないため、多数回の折り曲げに耐えるだけの強度を確保できる。
請求項3のシート材のヒンジ構造は、前記各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されたことを特徴とする。そのため、ヒンジ構造においてシート材を180度折り曲げ状態にしたとき、折り曲げられたシート材同士間に殆ど隙間が生じないから、シート材をコンパクトに折り曲げることができる。
請求項4のシート材のヒンジ構造は、請求項2又は3の発明において、前記各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びていることを特徴とする。ヒンジ構造を折り曲げる際に、分断部の両側においてシート材は全く折り曲げられずに平板状を維持するのに対して、プレス線の部位とその近傍部位では、シート材が折り曲げられ、シート材の内面側の表皮又は表層部が外面側へ変位する必要があるが、上記のように、各ヒンジ部における分離部を、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延ばすことにより、プレス線の近傍部位における表皮又は表層部が変位しやすくなり、シート材を折り曲げ易くなり、スプリングパックしにくくなる。
請求項5の折畳み可能な箱形容器は、合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材で構成された折畳み可能な箱形容器であって、前記箱形容器を折畳んだ状態で180度折り曲げた状態となる少なくとも2本の直線状のヒンジ構造を備え、前記各ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有することを特徴とするものである。
この折畳み可能な箱形容器は、少なくとも2本のヒンジ構造を備え、各ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有するため、複数の分断部を形成したことにより、ヒンジ構造の曲げ剛性が大幅に低下するため折り曲げ易くなり、スプリングパックしにくくなる。
請求項6の折畳み可能な箱形容器は、請求項5の発明において、前記各ヒンジ部は、箱形容器の内面側が凹むように圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有することを特徴とする。尚、複数の分断部は、複数のヒンジ部における複数対のプレス線の中間の位置に対応する位置に形成されるものとする。
ヒンジ構造を折り曲げる際に、複数の分断部を結ぶ線で折り曲げ状態になるが、このとき、複数の分断部の折り曲げに追従して、各ヒンジ部の各プレス線において90度ずつ確実に折り曲げられるから、ヒンジ構造においてシート材は180度折り曲げ状態となる。 各プレス線において90度折り曲げるだけであるから、強度的な無理がかからず、多数回の折り曲げに耐える耐久性を確保できるだけでなく、シート材の表皮又は表層部が分断されていないため、多数回の折り曲げに耐えるだけの強度を確保できる。
請求項7の折畳み可能な箱形容器は、請求項6の発明において、前記各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されたことを特徴とする。そのため、ヒンジ構造においてシート材を180度折り曲げ状態にしたとき、折り曲げられたシート材同士間に殆ど隙間が生じないから、箱形容器をコンパクトに折畳むことができる。
請求項8の折畳み可能な箱形容器は、請求項6又は7の発明において、前記各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びていることを特徴とする。ヒンジ構造を折り曲げる際に、分断部の両側においてシート材は全く折り曲げられずに平板状を維持するのに対して、プレス線の部位とその近傍部位では、シート材が折り曲げられ、シート材の内面側の表皮又は表層部が外面側へ変位する必要があるが、上記のように、各ヒンジ部における分離部を、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延ばすことにより、プレス線の近傍部位における表皮又は表層部が変位しやすくなり、シート材を折り曲げ易くなり、スプリングバックしにくくなる。
請求項9の折畳み可能な箱形容器は、請求項6〜8の何れかの発明において、前記分断部の長さとヒンジ部の長さがほぼ等しく設定されたことを特徴とする。
つまり、ヒンジ構造の全長の50%に複数の分断部が形成されることになるから、ヒンジ構造の強度を確保しながら、シート材が折り曲げ易くなる。
請求項1のシート材のヒンジ構造によれば、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有するため、複数の分断部を介してヒンジ構造を折り曲げる曲げ剛性が大幅に低下するので、折り曲げ易くなり、スプリングパックしにくくなる。
請求項2のシート材のヒンジ構造によれば、各ヒンジ部が圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界で1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なる1対の分離部とを有するため、次の効果を奏する。
ヒンジ構造を折り曲げる際に、複数の分断部を結ぶ線で折り曲げ状態になるが、このとき、複数の分断部を結ぶ線の位置での折り曲げに追従して、各ヒンジ部の各プレス線において90度ずつ確実に折り曲げられるから、シート材は180度折り曲げ状態となる。
各プレス線において90度折り曲がるだけであるから、強度的な無理がかからず、多数回の折り曲げに耐える耐久性を確保できるだけでなく、シート材の表皮又は表層部が分断されていないため、多数回の折り曲げに耐えるだけの強度を確保できる。
請求項3のシート材のヒンジ構造によれば、各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されているため、ヒンジ構造においてシート材を180度折り曲げ状態にしたとき、折り曲げられたシート材同士間に殆ど隙間が生じないので、箱形容器をコンパクトに折り畳むことができる。
請求項4のシート材のヒンジ構造によれば、各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びているため、ヒンジ構造を折り曲げる際に、プレス線の近傍部位における内面側の表皮又は表層部が変位しやすくなり、シート材を折り曲げ易くなり、スプリングバックしにくくなる。
請求項5の発明によれば、箱形容器を折畳んだ状態で180度折り曲げた状態となる少なくとも2本の直線状のヒンジ構造の各々が、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有するため、複数の分断部を介してヒンジ構造を折り曲げる曲げ剛性が大幅に低下するので、折り曲げ易くなり、スプリングパックしにくくなる。
請求項6の発明によれば、請求項5の発明において、各ヒンジ部が圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界で1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なる1対の分離部とを有するため、次の効果を奏する。
ヒンジ構造を折り曲げる際に、複数の分断部を結ぶ線で折り曲げ状態になるが、このとき、複数の分断部を結ぶ線の位置での折り曲げに追従して、各ヒンジ部の各プレス線において90度ずつ確実に折り曲げられるから、シート材は180度折り曲げ状態となる。
各プレス線において90度折り曲がるだけであるから、強度的な無理がかからず、多数回の折り曲げに耐える耐久性を確保できるだけでなく、シート材の表皮又は表層部が分断されていないため、多数回の折り曲げに耐えるだけの強度を確保できる。
請求項7の折畳み可能な箱形容器は、請求項6の発明において、前記各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されているため、ヒンジ構造においてシート材を180度折り曲げ状態にしたとき、折り曲げられたシート材同士間に殆ど隙間が生じないので、箱形容器をコンパクトに折り畳むことができる。
請求項8の発明によれば、請求項6又は7の発明において、各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びているため、ヒンジ構造を折り曲げる際に、プレス線の近傍部位における内面側の表皮又は表層部が変位しやすくなり、シート材を折り曲げ易くなり、スプリングバックしにくくなる。
請求項9の発明によれば、請求項6〜8の何れかの発明において、前記分断部の長さとヒンジ部の長さがほぼ等しく設定されたため、ヒンジ構造の全長の50%に複数の分断部が形成されることになるから、ヒンジ構造の強度を確保しながら、シート材が折り曲げ易くなる。
本発明に係るシート材のヒンジ構造は、合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造であって、前記ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有するものである。本発明に係る折畳み可能な箱形容器は、前記と同様のシート材で構成され、前記と同様のヒンジ構造を少なくとも2本有するものである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、合成樹脂製の段ボールからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造と、前記同様のシート材からなる折畳み可能な箱形容器に関するものである。図1は折畳み状態の箱形容器1(以下、段ボール箱という)を折畳み状態から展開し始めた状態を示し、図2は角筒状に展開状態にした段ボール箱1を示し、図3は図2の段ボール箱1の底面を閉じて粘着テープ4aで閉じた状態を示し、図4は段ボール箱1の内部に物品を収容して上面も粘着テープ6aで閉じた梱包状態を示す。
段ボール箱1は、熱硬化性又は熱可塑性の合成樹脂製(例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなど)の段ボールからなるシート材2で構成され(図6参照)、シート材2の厚みは例えば5mmである。このシート材2を構成する段ボールは、図6に示すように、1対の表皮2aと、これら1対の表皮2aを連結する多数のリブ2bとで構成されている。
段ボール箱1は、4角筒状の本体胴部3と、4つの底面板4,5と、4つの上面板6,7とを有する。本体胴部3は、1対の長辺側板8と、1対の短辺側板9と、4つの角部に設けられた4つのヒンジ構造10,11(折り曲げ部)とを有し、対角関係にある1対のヒンジ構造10は段ボール箱1の折畳みの際に180度折り曲げ可能なものであり、対角関係にある1対のヒンジ構造11は90度折り曲げ可能なものである。
4つの底面板4,5は、1対の長辺側板8の下端にヒンジ構造12(折り曲げ部)を介して夫々連結された1対の長辺底面板4と、1対の短辺側板9の下端にヒンジ構造13(折り曲げ部)を介して夫々連結された1対の短辺底面板5とからなる。これらヒンジ構造12,13は90度折り曲げ可能である。4つの上面板6,7は、1対の長辺側板8の上端にヒンジ14(折り曲げ部)を介して夫々連結された1対の長辺上面板6と、1対の短辺側板9の上端にヒンジ構造15(折り曲げ部)を介して夫々連結された1対の短辺上面板7とからなる。これらヒンジ構造14,15は90度折り曲げ可能である。
この段ボール箱1は、シート材2の材料・構造と、ヒンジ構造10〜15以外は、通常の紙製段ボール箱と同様であり、この段ボール箱1においては、図2の展開状態において本体胴部3の4つのヒンジ構造10,11が90度折り曲げ状態となり、その他のヒンジ構造12〜15が折り曲げられていないほぼストレート状態になる。図2の展開状態から本体胴部3の1対のヒンジ10の折り曲げ角度を増し、1対のヒンジ11の折り曲げ角度を減少させていくと、図1のような状態を経て、1対のヒンジ10が180度折り曲げられ、1対のヒンジ11がストレート状態になって、段ボール箱1が全体として平板状に偏平に折畳まれた状態となる。
次に、本願特有の180度折り曲げ用のヒンジ構造10について図5〜図10に基づいて説明する。図5は、長辺側板8と短辺側板9を展開してこれらを連結しているヒンジ構造10を段ボール箱1の内面側から視た要部の図であり、図6は図5のVI矢視図であり、図7は図5のVII −VII 線断面拡大図であり、図8は図5のVIII−VIII線断面拡大図である。
図5〜図8に示すように、ヒンジ構造10は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部20と、シート材2のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部20間の部分を全厚に亙って分断した複数の分断部21とを有する。例えば、ヒンジ部20の長さは20mmであり、分断部21の長さも20mmである。本実施例では複数の分断部21の合計長さと複数のヒンジ部20の合計長さがほぼ等しく設定されている。
各ヒンジ部20は、段ボール箱1の内面側が凹むように圧縮成形された平行な1対のプレス線20aと、1対のプレス線20aと分断部21との境界において1対のプレス線20aと直交状に且つ分断部21に連なるように形成された1対の分離部20bとを有する。尚、上記のプレス線20aをを圧縮成形する際、成形型やシート材2を加熱する必要はないが、成形型とシート材2の少なくとも一方を加熱状態にして成形してもよい。
各ヒンジ部20における1対のプレス線20aは、シート材2の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔(例えば、8〜10mm)を空けて平行に形成され、1対のプレス線20aは複数の分断部21を結ぶ線から等距離の位置に対称に形成されている。各ヒンジ部20における分離部20bは、一方のプレス線20aの端部から他方のプレス線20aに対して離隔する方へ所定長さ(例えば、4mm)延びている。
このヒンジ構造10の作用、効果について説明する。
複数の分断部21を形成したことにより、ヒンジ構造10の曲げ剛性が分断部21を形成しない場合と比較して約半分になるから、折り曲げに要する力を約半分にすることができ、折り曲げ力を開放した状態におけるスプリングバック量も著しく小さくなる。
尚、ヒンジ部20の長さと、分断部21の長さを必ずしも等しくする必要はなく、分断部21の長さをヒンジ部20の長さよりも大きくしてもよいし、小さくしてもよい。ヒンジ構造10の曲げ剛性をある程度大きく維持したい場合は、分断部21の長さをヒンジ部材20の長さよりも短くし、ヒンジ構造10の曲げ剛性を小さくしたい場合には、分断部21の長さをヒンジ部材20の長さよりも長くすればよい。結局、シート材2を構成する合成樹脂製段ボールの材質や厚さに応じてヒンジ部20の長さと分断部21の長さを適切に設定することが望ましい。
図9に示すように、ヒンジ構造10を180度折り曲げる際には、複数の分断部21を結ぶ線で折り曲げられることになるが、各ヒンジ部20においては1対のプレス線20aが折り曲げられることになる。1 対のプレス線20aは複数の分断部21を結ぶ線に対して対称の位置関係になっているため、図9に示すように各プレス線20aにおいて90度ずつ折り曲げられ、シート材2はヒンジ構造10において180度折り曲げられた状態になる。このとき、分断部21は図10に示す状態になる。
上記のヒンジ構造10においては、ヒンジ部20の各プレス線20aにおいて90度折り曲げられるだけであるから、強度的な無理がかからず、多数回の折り曲げに耐える耐久性を確保できる。しかも、ヒンジ部20においてシート材2の表皮2aが分断されていないため、多数回の折り曲げに耐えるだけの強度を確保できる。尚、仮に、分断部21が存在しない場合には、1 対のプレス線20aの何れか一方の折り曲げ角度と他方の折り曲げ角度とが不均等になり易く、90度ずつの均等な折り曲げ角度となる保証はない。
前記1対のプレス線20aと分断部21との境界に形成された分離部20bは、プレス線20aにおける折り曲げに対するシート材2の表皮2aからの抵抗を少なくし、且つスプリングバックを少なくするためのものである。ヒンジ構造10を180度折り曲げた状態において、図10に示すように、分断部21の付近のシート材2は平板状を維持し、厚さも変化しないが、ヒンジ部20のプレス線20aの付近ではシート材2は屈曲状態となり、シート材2の内面側の表皮2aが外面側へ変位し、外面側の表皮2aが内面側へ変位してシート材2の厚さも小さくなる。
そこで、分断部21の付近のシート材2の表皮2aと、プレス線20aの付近のシート材2の表皮2aとを分離部20bにおいて分離することにより、シート材2の折り曲げに対する内外面の表皮2a(分断部側の表皮)からの抵抗を少なくし、シート材2の曲げ剛性を低減し、スプリングバックを低減することができる。
各ヒンジ部20における1対のプレス線20aがシート材2の2枚分の厚さにほぼ等しく設定してあるため、ヒンジ構造10を180度折り曲げた状態では、図9に示すように、シート材2が殆ど隙間なく偏平に折り曲げられるから、段ボール箱1をコンパクトに折畳むことが可能となる。
次に、本体胴部3の90度折り曲げ用のヒンジ構造11と、本体胴部3の上端と下端のヒンジ構造12〜15について説明する。但し、これらの90度折り曲げ用のヒンジ構造11〜15は同じ構造であるので、ヒンジ構造14,15を例にして説明する。
図5、図11、図12に示すように、ヒンジ構造14,15は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部22と、少なくとも隣合うヒンジ部22間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部23とを有する。
複数のヒンジ部22の各々は、複数の分断部23を結ぶ線上に形成された1本のプレス線22aと、ヒンジ部22と分断部23との境界においてプレス線22aと直交状に且つ分断部23に連なるように形成された分離部22bとからなる。但し、分断部23の部位においてもシート材2をプレス線22aと同様にプレス成形しておくことが望ましい。その理由は、ヒンジ構造14,15を90度折り曲げる際に各分断部23の付近においてシート材2の内面側の表皮2aからの抵抗を低減し、折り曲げ力開放時のスプリングバックを少なくする為である。分断部23の長さは例えば20mmであり、ヒンジ部の長さは例えば20mmである。但し、ヒンジ部22の長さは、分断部23の長さよりも大きくてもよく、小さくてもよい。ヒンジ構造10の場合と同様に、シート材2を構成する合成樹脂製段ボールの材質や厚さに応じてヒンジ部22の長さと分断部23の長さを適切に設定することが望ましい。
このヒンジ構造14,15の作用、効果について説明する。
複数の分断部23を形成したことにより、ヒンジ構造14,15の曲げ剛性が複数の分断部23を形成しない場合と比較して約半分になるから、折り曲げに要する力を約半分にすることができ、しかも、折り曲げ力を開放した状態においてスプリングバックしにくくなる。尚、前記180度折り曲げ用のヒンジ構造10は、180度の折り曲げ部位だけでなく、90度の折り曲げ部位にも適用可能であるので、ヒンジ構造11〜15にもヒンジ構造10と同様の構造を採用してもよい。或いは、90度折り曲げ用のヒンジ構造11〜15は、分断部23が省略された連続するプレス線のみで構成してもよい。
尚、この実施例の段ボール箱1の場合、合成樹脂製段ボール(シート材2)の多数のリブ2bが図2において上下方向に延びるような材料取りにて段ボール箱1を製作した場合を例にして説明したが、合成樹脂製段ボールの場合、リブ2bを曲げるような方向の曲げ剛性と、それと直交する方向の曲げ剛性とはほぼ等しいので、合成樹脂製段ボールの多数のリブ2bが図2において水平方向に延びるような材料取りにて段ボール箱1を製作してもよい。また、段ボール箱1において、ヒンジ構造10〜15の分断部21,23において箱内部と外界とが連通するのは好ましくない場合には、ヒンジ構造10〜15の内面側に合成樹脂製のテープを貼り付けることが望ましい。
図13は、前記実施例と同様の合成樹脂製段ボールからなるシート材2で製作された折畳み可能な段ボール箱30(箱形容器)を示す。この段ボール箱30は、底面板31と、底面板31にヒンジ構造32を介して連結された2つの側板33と、底面板31にヒンジ構造34を介して連結された2つの側板35とを有する。ヒンジ構造32,34は側板33,35を底面板31に重ねる方向へ180度折り曲げ可能である。側板33と側板35を連結する立向きのヒンジ構造36は、段ボール箱30の外側へ尖鋭化する方向へ180度折り曲げ可能である。
1対の側板35には、下端角部から延びる45度した傾斜の1対のヒンジ構造37が設けられている。このヒンジ構造37は、段ボール箱30の内部へ先鋭化する方向へ180度折り曲げ可能である。前記のヒンジ構造32,34,36,37は、全て前記実施例のヒンジ構造10と同様の構造に構成されているが、その詳細については説明を省略する。
この段ボール箱30を折畳む場合、箱の両側の側板35とそのヒンジ構造37を箱の内方へ押し込み、箱の両側の側板33も箱の内方へ押し込んでいくと、1対の側板35はヒンジ構造34,36,37の180度折り曲げを介して夫々平板状に2重に折畳まれ、これと並行して1対のヒンジ構造32が180度折り曲げられて1対の側板33が、折畳まれた1対の側板35の上面に折畳まれ、段ボール箱30の全体がシート材4枚分の厚さの平板状に折畳まれる。
この段ボール箱30の場合、全部の折り曲げ部に180度折り曲げ可能なヒンジ構造32,34,36,37を採用しているので、使用状態から小さな力で簡単に折畳むことができ、その折畳み状態を維持し易く、また、折畳み状態から簡単に使用状態に展開可能である。尚、蓋板を設ける場合には、何れか一方の側板33の上端に90度又は180折り曲げ用のヒンジ構造を介して連結すればよい。
図14は、前記実施例と同様の合成樹脂製段ボールからなるシート材2で製作された折畳み可能な段ボール箱40(箱形容器)を示す。この段ボール箱40は、底面板(図示略)と、底面板に連結された1対の側板41と、底面板に連結された1対の側板42と、段ボール箱40の上端部の合成樹脂段ボール製の枠部材43とを有する。尚、側板41と側板42とは分断されている。
各側板41の下端近傍部は底面板に90度折り曲げ可能なヒンジ構造44を介して連結され、各側板41の上端は枠部材43の内面に当接している。各側板42の中段高さ位置には、内方へ先鋭化する方向へ180度折り曲げ可能なヒンジ構造45が形成され、各側板42の下端付近の部位には、90度折り曲げ可能なヒンジ構造46が形成され、各側板42の上端部は枠部材43の上端近傍部に連結され、各側板42の上端付近の部位には、90度折り曲げ可能なヒンジ構造47が設けられている。
前記180度折り曲げ可能なヒンジ構造45は、実施例1のヒンジ構造10と同様のものであるので、その詳細についての説明は省略する。また、90度折り曲げ可能なヒンジ構造44,46,47は、実施例1のヒンジ構造14,15と同様のものであるので、その詳細についての説明は省略する。この段ボール箱40を折畳む場合、ヒンジ構造44を折り曲げながら両方の側板41を底面板の上に折畳み、次に両方の側板42のヒンジ構造45を内方へ押して折り曲げ、上下のヒンジ構造46,47も折り曲げていくと、1対の側板42は2つ折り状態に折畳まれて、折畳み状態の側板41の上側に折畳まれる。ヒンジ構造45の複数ヒンジ部において、シート材2の内外両面の表皮2aが分断されていないので、強度と耐久性に優れる。
前記実施例では、2,3の折畳み可能な合成樹脂製段ボール箱を例にして説明したが、段ボールを構成する合成樹脂材料は前記のものに限定されるものではなく、前記以外の種々の構造の折畳み可能な合成樹脂製段ボール箱にも本発明を適用可能である。前記実施例では、合成樹脂製段ボールで製作した箱形容器を例にして説明したが、合成樹脂製段ボールに代えて、合成樹脂製発泡シートからなるシート材で製作される折畳み可能な箱形容器にも、本発明を同様に適用することができる。
前記の合成樹脂製発泡シートは、緻密な表面層と、微小な独立泡からなる低発泡倍率の内部層とからなり、合成樹脂製段ボールと同様の用途に適用されるものである。
前記実施例では、箱形容器のヒンジ構造に、本発明のシート材のヒンジ構造を適用した場合を例にして説明したが、本発明のシート材のヒンジ構造は、箱形容器のヒンジ構造以外の種々のヒンジ構造に適用可能である。例えば、合成樹脂製段ボールからなるアコーディオン式仕切り壁におけるヒンジ構造、合成樹脂製段ボールからなるアコーディオン式蓋部材(段ボール箱1,30,40などの蓋、浴槽の蓋など)におけるヒンジ構造、その他合成樹脂製段ボールまたは合成樹脂製発泡シートからなる種々の用途のシート材のヒンジ構造に本発明を適用することができる。
その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例を部分的に変更して実施可能であり、本発明はそのような変更例も包含するものである。
本発明の実施例1の段ボール箱の折畳み状態に近い状態の斜視図である。 角筒状に展開状態にした段ボール箱の斜視図である。 図2の段ボール箱の底面を閉じた状態の斜視図である。 段ボール箱の内部に物品を収容して上面も閉じた梱包状態の斜視図である。 長辺側板と短辺側板を展開してヒンジ構造を内面側から視た要部の図である。 図5のVI矢視図である。 図7は図5のVII −VII 線断面拡大図であり、 図8は図5のVIII−VIII線断面拡大図である。 ヒンジ部20を180度折り曲げた状態を示す断面図である。 分断部21を180度折り曲げた状態を示す断面図である。 図5のXI−XI線断拡大図である。 ヒンジ部22を90度折り曲げた状態を示す断面図である。 実施例2の合成樹脂製段ボール箱の斜視図である。 実施例3の合成樹脂製段ボール箱の斜視図である。 従来技術に係る角筒状に展開状態にした段ボール箱の斜視図である。 図15の段ボール箱の折畳み状態に近い状態の斜視図である。
符号の説明
1,30,40 合成樹脂製の段ボール箱(箱形容器)
2 シート材
10,32,34,36,37,45 ヒンジ構造
20 ヒンジ部
20a プレス線
20b 分断部

Claims (9)

  1. 合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材に形成された180度折り曲げ可能なヒンジ構造であって、
    前記ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有する、
    ことを特徴とするシート材のヒンジ構造。
  2. 前記各ヒンジ部は、折り曲げた状態における折り曲げの内面側が凹むように圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有することを特徴とする請求項1に記載のシート材のヒンジ構造。
  3. 前記各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されたことを特徴とする請求項2に記載のシート材のヒンジ構造。
  4. 前記各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びていることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート材のヒンジ構造。
  5. 合成樹脂製の段ボール又は発泡シートからなるシート材で構成された折畳み可能な箱形容器であって、
    前記箱形容器を折畳んだ状態で180度折り曲げた状態となる少なくとも2本の直線状のヒンジ構造を備え、
    前記各ヒンジ構造は、適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、前記シート材のうちの少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を全厚に亙って分断する複数の分断部とを有する、
    ことを特徴とする折畳み可能な箱形容器。
  6. 前記各ヒンジ部は、箱形容器の内面側が凹むように圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有することを特徴とする請求項5に記載の折畳み可能な箱形容器。
  7. 前記各ヒンジ部における1対のプレス線は、シート材の2枚分の厚さにほぼ等しい間隔を空けて形成されたことを特徴とする請求項6に記載の折畳み可能な箱形容器。
  8. 前記各ヒンジ部における分離部は、一方のプレス線の端部から他方のプレス線に対して離隔する方へ所定長さ延びていることを特徴とする請求項6又は7に記載の折畳み可能な箱形容器。
  9. 前記分断部の長さとヒンジ部の長さがほぼ等しく設定されたことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の折畳み可能な箱形容器。
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