JPH0247007Y2 - - Google Patents

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JPH0247007Y2
JPH0247007Y2 JP1985062528U JP6252885U JPH0247007Y2 JP H0247007 Y2 JPH0247007 Y2 JP H0247007Y2 JP 1985062528 U JP1985062528 U JP 1985062528U JP 6252885 U JP6252885 U JP 6252885U JP H0247007 Y2 JPH0247007 Y2 JP H0247007Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <技術分野> この考案は成形用複合シートに関し、各種物品
を収納して緩衝保護するための包装用箱、包装用
容器、包装用枠等の緩衝包装材を成形製造するた
めに使用し、発泡シートと板紙とが積層された成
形用の複合シートに関している。
<従来技術> 緩衝包装材として、発泡ポリスチレンシート等
の熱可塑性樹脂の発泡シートと、ボール紙等の板
紙とからなる複合シートを使用すれば、発泡シー
トの優れた緩衝性と、板紙の優れた印刷性や腰の
強さ等とを、効果的に組み合せることができ、非
常に優れたものとなる。特に、発泡シート側に包
装物品に対する保護用凹凸部を膨出成形しておけ
ば、包装物品に対する緩衝保護性能は一層良好な
ものとなる。
そして、上記複合シート材からなる緩衝包装材
およびその製造方法として、本願発明者は先に、
特願昭58−49461号(特開昭59−174467号公報参
照)を出願している。
上記先行技術では、予め発泡シートに対する熱
成形によつて凹凸形状を形成したシート成形体
と、板紙とを接合して複合シートを形成するもの
であつた。即ち、先に発泡シートと板紙とを積層
してしまうと、発泡シートのみに凹凸形状を形成
することができなくなる為、発泡シートと板紙と
を接合する前に、発泡シート側に凹凸形状を成形
しておくようにしているのである。
従つて、上記先行技術によれば、発泡シートに
対する凹凸形状の成形は、従来のシート成形と全
く同様で容易に行えるが、凹凸形状に形成された
発泡シートと、平坦な板紙との接着接合が難し
く、接着接合の為に発泡シートと板紙とを圧着す
る際には、発泡シートのうちの凸出部分を避けて
圧着しなければならない。そのため、圧着用のプ
レス装置が複雑になつたり、発泡シートと板紙と
の接合不良が生じる可能性があり、製造コストも
高くつく欠点があり、改善が望まれていた。
<目的> そこで、この発明の目的としては、上記従来技
術の問題点を解消し、予め発泡シートと板紙とを
接合した複合シートであつて、しかも発泡シート
のみに凹凸形状を成形して緩衝包装材を製造でき
るようにした、成形用複合シートを提供すること
にある。
<構成> そして、上記目的を達成するための構成として
は、熱可塑性樹脂の発泡シートと多数の通気用小
孔を貫通形成した板紙とを、多数の部分的接着部
で一体接合してあることを特徴としている。
<実施例> 次いで、この考案の実施例について、図を参照
しながら以下に説明する。
まず、第1図に示すように、複合シートSは発
泡ポリスチレンシート等の熱可塑性樹脂の発泡シ
ート1と、ボール紙等の板紙2とを、多数の点状
あるいは線状をなす部分的な接着部3によつて一
体に接合して積層形成したものである。そして、
板紙2には全面に亘つて多数の通気用小孔20が
貫通形成してある。
上記発泡シート1としては、ポリスチレンのほ
か、ハイインパクトポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、その他通常の包装材に使用されている、各種
の熱可塑性樹脂からなる発泡シートが使用でき
る。発泡シート1の厚みとしては、用途によつて
も異なるが、通常0.2〜2.0mm程度のものが使用さ
れる。また、上記発泡シート1としては、片面ま
たは両面に、合成樹脂の非発泡フイルムが積層さ
れたものを使用することも可能である。
板紙2としては、ボール紙、コート紙、アート
紙等、従来から包装用紙として使用されている、
各種の紙材を使用することができる。そして、板
紙2の外面側に適宜印刷模様を形成したり、予め
着色されたものを使用すれば、外観上体裁が良く
好適である。また、板紙2の厚みは、緩衝包装材
の用途や積層する発泡シート1の厚みに対応し
て、適宜厚みのものを使用し、特に発泡シート1
を膨出成形したときに、板紙2が発泡シートにつ
いて変形してしまわない程度の、形状維持性を有
することが必要である。板紙2に形成する通気用
小孔20としては、孔径と形成密度とによつて通
気量が変り、発泡シート1を真空成形したとき
に、後述する内方空間に充分な量の空気が供給で
きるようにしておくが、通常は孔径としては0.5
〜2mmφ程度で実施され、形成密度としては、孔
径が小さな場合には、1cm2当り10〜15個の小孔2
0を貫通形成しておけばよい。
次に、部分的接着部3としては、後述する真空
成形の際に膨出成形する位置を避けて形成してお
り、上記通気用小孔20の形成間隔よりは広い間
隔で、発泡シート1と板紙2との当接面に、接着
剤を点状もしくは線状等、部分的に塗布した後、
発泡シート1と板紙2とを圧着接合して、複合シ
ートSを形成する。部分的接着部3の形状として
は、小さな円形、角形、十字形等の点状をなすも
の、あるいは平行または格子状の連続線や断続線
等の線状をなすもの等、発泡シート1と板紙2と
を確実に接合できると共に、後述する真空成形の
邪魔にならない形状および配置であれば、自由に
変更して実施できる。なお、接着剤としては、従
来より発泡シート1と板紙2との接着に使用され
ている、通常の熱接着性接着剤等が使用可能であ
る。
以上のような構造を有する複合シートSを使用
して、発泡シート1側に熱成形を施す方法につい
て、第2図〜第4図に示している。
まず、第2図に示す成形装置のうち、4は複合
シートSの巻反であり、長尺状に形成された複合
シートSを巻回状態で取扱うことによつて、複合
シートSの保管輸送を便利にしている。そして、
上記巻反4から複合シートSを順次引き出して、
一定方向に走行させながら、成形加工を行う。
5は加熱部であり、電熱ヒーター等の加熱機構
を備え、複合シートSのうち、特に発泡シート1
側を加熱して、熱成形可能な成形温度まで昇温し
て軟化させる。
6は成形部であり、所定の成形形状に対応する
凹状の真空形成用金型60を、複合シートSのう
ち、発泡シート1側に設けてあり、板紙2側は開
放してある。そして、複合シートSを金型60に
当接した状態で、加熱軟化された発泡シート1に
対して、真空成形を施す。即ち、金型60の型面
に形成した真空吸引孔61から真空吸引すること
によつて、発泡シート1を型内に引き込み、加熱
軟化された状態の発泡シート1を、型内面形状に
沿つて膨出変形させて、膨出凸部10を形成す
る。
なお、発泡シート1を膨出変形させて膨出凸部
10を形成すると、当初密着していた発泡シート
1と板紙2との間に、膨出凸部10の裏面形状に
対応する空間Hが生じるが、この空間Hには、板
紙2の通気用小孔20を通じて、外部から空気が
供給される。
なお、上記発泡シート1に対する真空成形にお
いて、膨出凸部10の形状および配置は、必要に
応じて自由に変更して実施できるが、膨出凸部1
0は、発泡シート1と板紙2とが接合されていな
い個所に形成しなければ、膨出成形できない。そ
こで、前述したように、複合シートSのうち、発
泡シート1と板紙2とが接合された部分的接着部
3を、予め膨出成形すべき個所(位置)を避け
て、形成しておくことによつて、真空成形におけ
る膨出凸部10の形成が可能になる。
次に、7はトリミング部であり、成形部6にお
いて、発泡シート1側に膨出凸部10が形成され
た複合シートSに対して、所定の緩衝包装材の外
形を抜き取り切断したり、必要に応じて折曲線や
切り離し用のミシン目を形成したりして、緩衝包
装材を完成させる。
以上のような成形装置および成形工程を経て、
平坦な複合シートSから、発泡シート1側に膨出
凸部10が形成された緩衝包装材が製造される
が、上記のように、長尺状の複合シートSを連続
的に走行させながら、成形工程を行えば、非常に
能率的に作業ができる。但し、複合シートSを単
板状に裁断した後、1枚ずつ成形することも可能
である。
次に、第5図および第6図には、この考案の複
合シートSを使用して、上記製造方法で形成され
た緩衝包装材の一例として、箱状の容器8を示し
ており、底板80の周囲に側板81を起上自在に
連設形成すると共に、側板81の端部には蓋板8
2を折曲自在に連設し、底板80の周囲に側板8
1を折曲起上した後、側板81から内方に向けて
蓋板82を折曲被蓋し、直方体形状の箱容器8を
構成している。そして、容器8の内面側になる発
泡シート1に、容器内部に収納する包装物品Aに
当接して緩衝保護するための、緩衝保護用の膨出
凸部10を配設形成している。
従つて、箱容器8の製造時には、まず複合シー
トSの発泡シート1側に、所定の膨出凸部10を
形成すると共に、底板80と側板81、および側
板81と蓋板82との折曲線を押圧形成したり、
外形をトリミング加工して、展開状態の箱容器8
を形成した後、各板80……を折曲組み立てして
立体的な箱容器8を製造する。
上記、箱容器8の場合、包装物品Aの周囲に発
泡シート1の膨出凸部10を当接することによつ
て、包装物品Aを極めて緩衝性良好に保護できる
と共に、箱容器8の外面には板紙2が露出するの
で、印刷や着色が容易で外観的に美麗なものとな
り、従来のように、発泡シート製の緩衝包装材に
収納した上で、紙箱等の外装ケースに二重に包装
していた、手間とコストを大幅に削減できること
になる。
また、第7図には、複数の包装物品Aを同時に
収納保護する、包装用枠9を示しており、包装物
品Aの上下面に当接する枠片90等を、包装物品
Aの周囲に折曲組み立てし、包装物品Aを包装用
枠9で囲繞して保護するものであり、枠片90の
内側面に形成した発泡シート1の膨出凸部10
を、複数の包装物品A同士の仕切りとして利用し
ている。
なお、この考案の複合シートSから製造される
緩衝包装材としては、上記図示した箱容器8ある
いは包装用枠9のほか、各種包装用箱、包装用容
器、包装用枠、包装用トレイ、その他の各種包装
材に自由に適用できるものである。
<効果> 以上のごとき、この考案の複合シートSによれ
ば、平坦な発泡シート1と板紙2とを、点状ある
いは線状等の部分的接着部3で接着接合したもの
であつて、この平坦な複合シートSに対して、発
泡シート空成形して、膨出凸部10を形成できる
ようにしたものである。
即ち、複合シートSのうち発泡シート1側に真
空成形を行う際には、発泡シート1側を真空成形
用金型60に当接させ、発泡シート1の外面から
真空吸引して、金型形状に沿つた形状の膨出凸部
10を形成するが、この際、発泡シート1と板紙
2とが全面で接合されていると、発泡シート1の
みを膨出変形させることは不可能である。そこ
で、発泡シート1と板紙2とを、点状あるいは線
状等の部分的接着部3で接着接合すると共に、膨
出凸部10を上記部分的接着部3以外の、発泡シ
ート1と板紙2とが接合されていない位置に形成
することによつて、板紙2があるにも拘らず、発
泡シート1のみに膨出凸部10を真空成形するこ
とが可能となつた。
また、発泡シート1を外面側に真空吸引して膨
出変形させようとすると、互いに密着した発泡シ
ート1と板紙2との当接面に、膨出凸部10の形
状に対応する空間Hが形成されなければならず、
発泡シート1と板紙2との間に真空部分が発生す
ることになり、発泡シート1を膨出変形させるこ
とが出来なかつたり、膨出凸部10の形状が正確
に成形できなかつたりする問題が発生するが、こ
の考案の複合シートSを使用すれば、板紙2に多
数の通気用小孔20を形成してあるので、この小
孔20から空間H側に空気が供給され、発泡シー
ト1に対する真空成形が非常にスムーズに行える
ことになる。
以上のように、発泡シート1と板紙2とが予め
接合された複合シートSに対して、発泡シート1
側のみに真空成形を施して膨出凸部10を形成す
ることが可能になり、しかも発泡シート1単体に
対する真空成形と全く変らない、極めて良好な成
形が行える。従つて、製造される緩衝包装材とし
ては、複雑な形状の膨出凸部10でも、自由に形
成することができ、包装物品に対する緩衝保護性
能を充分に発揮することが可能になる。
そして、従来のように、予め発泡シート1に膨
出凸部10を成形した後で、発泡シート1と板紙
2とを接着接合する方法のように、発泡シート1
の凹凸形状に悪影響を受けることなく、平坦な発
泡シート1と板紙2のままで接合作業が行え、作
業は極めて容易で、しかも確実強固に接合するこ
とができ、製造された緩衝包装材としては、発泡
シート1と板紙2との一体性に優れ、耐久性にも
優れたものを製造できることになる。
また、複合シートSを製造するために使用す
る、発泡シート1と板紙2との接合装置として
は、発泡シート1の膨出凸部10の形状には全く
関係なく、通常の平坦なシート同士の接合装置が
使用できるので、接合装置の簡略化およびコスト
低減に大きな効果がある。
さらに、発泡シート1に対する真空成形は、従
来の真空成形方法または真空成形装置と全く同様
に行えるので、成形装置が複雑になつたり、成形
に手間がかかる心配は全くなく、緩衝包装材全体
の製造コストの低減および製造能率の向上を図る
ことができる等、種々の優れた実用的効果を発揮
する成形用複合シートSを提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示すものであり、第1
図は複合シートの断面図、第2図は真空成形装置
の概略構造図、第3図は成形工程における拡大断
面図、第4図は製造された緩衝包装材の一部拡大
断面図、第5図は緩衝包装材の一例を示す斜視
図、第6図は断面図、第7図はさらに変更例の断
面図である。 S……複合シート、1……発泡シート、10…
…膨出凸部、2……板紙、20……通気用小孔、
3……部分的接着部、60……真空成形用金型。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂の発泡シートと多数の通気用小
    孔を貫通形成した板紙とを、多数の部分的接着
    部で一体接合してあることを特徴とする成形用
    複合シート。 2 部分的接着部が点状に形成してある上記実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の成形用複合シ
    ート。 3 部分的接着部が線状に形成してある上記実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の成形用複合シ
    ート。
JP1985062528U 1985-04-25 1985-04-25 Expired JPH0247007Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985062528U JPH0247007Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

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JP1985062528U JPH0247007Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

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JPS61177834U JPS61177834U (ja) 1986-11-06
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