JPS59137347A - びん類の擦れ傷塗布剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はびん類の擦れ傷塗布剤に関する。

従来よりビール、果汁等の容器としてガラスびんなどが
使用されており、これらびん類は使用後に回収され、洗
浄後再び使用されている。

ところが、びん類を回収して繰返し使用していると、び
ん詰の際や流通過程等においてびん類の外表面、特に肩
部に擦れ傷が生じ、外観が損なわれて商品価値が低下し
てくる。

したがって、回収したびん類を再使用場合、何らかの原
因で表面に擦れ傷が生じたびん類は適当な手段により該
擦れ傷を隠ぺいすることが必要である。

びん類の擦れ傷を隠ぺいするための塗布剤として、これ
までに種々の提案がなされている。しかし、従来の擦れ
傷塗布剤はびん類の擦れ偏部の隠ぺい効果にすぐれてい
ても、吸湿性のため乾燥性が悪くべとついたり、塵埃が
付Ｎ［〜やすい等の欠点があったり、びん類に対して強
固に接着するため、回収したびん類の洗浄工程を経ても
完全には剥落しない・等の問題点があった。さらに、従
来の塗布剤の中には高価であるため、実用性に欠けるも
のや衛生上や安全上の立場から好ましくないものもあっ
た。

以上の指摘から明らかなように、びん類の擦れ傷塗布剤
としては■擦れ偏部分の隠ぺい効果が良好であること、
■乳化性が良く塗布作業性にすぐれていること、■乾燥
性が良好でべとつかないこと、■耐水性にすぐれている
こと、■洗浄の際に完全に剥落すること、０食品衛生上
有害でないこと、■安価かつ安定的に入手できること等
の要件を満足することが必要である。

本発明者らは、これらの要件を満足する擦れ傷塗布剤を
開発すべく検討を重ね念結果、本発明に到達したのであ
る。

本発明は、（４）流動パラフィンおよび／またはカルナ
ウバろう、（Ｂ）ポリアクリル酸ナトリウムおよび（０
モルホリン脂肪酸塩を含有せ１−めたびん類の擦れ傷塗
布剤である。

本発明のびん類の擦れ傷塗布剤は通常、水分散液として
使用されるが、水を除外した成分について説明すると、
（４）成分である流動パラフィンおよび／まタハカルナ
ウバろうはびん類の擦れ傷部分を隠ぺいするための基剤
であり、組成分（無水物、以下同じ）中３〜９２９係を
占める。流動パラフィンは食品添加物として許容されて
いる物質であり、またカルナウバろうは乾燥性が良好で
・べとつかないという特色を有ｊ−ている。

次に、（Ｂ）成分として用いるポリアクリル酸ナトリウ
ムは食品添加用糊料の１種であり、びん類に塗布（７た
とき被膜を形成して流動パラフィンを包み込むことによ
って作業性１手に対する感触、耐水性などを改善する作
用を有している。この（Ｂ）成分は組成物中０．００１
〜８３．２％の範囲となるように用いる。

また、（Ｃ）成分として使用するモルホリン脂肪酸塩は
食品添加用被膜剤の１種であり、びん類に塗布したとき
、その表面に被膜を形成して前記（Ａ）成分を包み込む
ことにより上記（Ｂ）成分とほぼ同様の作用を発揮する
。この（Ｃ）成分は組成物中［１，０１〜９３．８％の
範囲となるように添加する。

さらに、本発明においては必要に応じてエチルアルコー
ル、プロピレングリコールなどの食品添加用溶剤を加え
ることが出来、その使用量は通常、１０％以下（水分散
液中）であり、無水組成物中で１ｌ−ｊ、０〜９α９係
の範囲である。この溶剤を加えることによって乳化安定
性が一層改善される。

上記各成分を含むびん類の擦れ傷塗布剤は、前述の如く
、水を加えて水分散液として使用する。

水分散液とする場合、各成分の濃度は（４）成分５０係
以下、好ましくは６〜３０係であり、（Ｂ）成分５係以
下、好ましくはα００５〜２％であり、（Ｃ）成分は１
５％以下、好ましくはＱ、０５〜５％である。

本発明のびん類の擦れ傷塗布剤をびん類に塗布するには
、各種の方法を適用することができ、たとえば噴霧装置
を使用する方法、布、フェルト。

スポンジ等を用いて塗布する方法などがある。

本発明のびん類の擦れ傷塗布剤は分散性にすぐれており
、作業性が良好であると共に、塗布後の乾燥性や耐水性
も良好である。特に、回収分と（〜てカルナウバろうを
含むものを使用（−たと＠は乾燥性にすぐれ、べとつき
がない。

本発明のひん類の擦れ傷塗布剤を用いて擦れ傷部分を隠
ぺい［−たひん類は、常温で１ケ月程保存した場合に、
隠ぺい効果に変化がなく、また冷蔵渾、水冷ショーケー
スなどに保存した場合でも隠ぺい効果はほとんど低下し
ない。（〜かも、びん類に貼布したラベルにも濡れが生
じない。また、このびん類を回収して再使用する場合、
本発明の擦れ傷塗布剤は洗びん工程において完全に洗い
落とすことが出来る。さらに、本発明の擦れ傷塗布剤に
用いている各成分はいずれも安全性の面で心配がなく、
かつ安定的に入手可能である。

次に、本発明を実施例により説明する。

実施例１ 流動パラフィン（商品名ニラモールオイル、興丸化学製
）Ｚ係、ポリアクリル酸ナトリウム（商品名ニアロンビ
ス、日本紬薬製）αＤ１％、およびモルホリン脂肪酸塩
（高松油脂製）０．２％となるように水と配合し、ホモ
ミキサーＳＬ型（特殊機化工業製）を用いて７００　ｒ
ｐｍで５分間攪拌（〜て均一に分散させたびん類の擦れ
傷塗布剤２．８を調製した。

上記擦れ傷塗布剤を調製して約３分後に該塗布剤を脱脂
綿にふく捷せてビールびんの擦れ偏部に塗布した。この
塗布剤の分散性は良好であり、作業性にすぐれていた。

さらに、触手による乾燥性、肉眼観察による擦れ傷の隠
ぺい効果、浸水による耐水性評価、塗布後のびん類の外
観、感触や安全性などについて評価し、総合的に良否の
判断を行なった。その結果、この塗布剤は非常に良好な
ものであるとの評価を得た。

実施例２ 流動パラフィン（商品名：ＫＰ−１０，出光興産製）１
０％、カルナウバろう（高松油脂製）０．５係、ポリア
クリル酸ナトリウム（実施例１と同じ）０．０２％およ
びモルホリン脂肪酸塩（高松油脂製）０．１５％を含む
水分散液を実施例１と同様にして調製した。

得られた塗布剤についての総合評価は非常に良好であっ
た。

実施例３ 流動パラフィン（実施例２と同じ）１％、ポリアクリル
酸ナトリウム（実施例１と同じ）α００１係およびモル
ホリン脂肪酸塩（高松油脂ｊＪ５）０．０１係を含む水
分散液を実施例１と同様にして調製１−たＯ 得られた塗布剤についての総合評価は良好であつた０ 実施例４ 流動パラフィン（実施例１と同じ）３％、ポリアクリル
酸ナトリウム（実施例１と同じ）１００５％およびモル
ホリン脂肪酸塩（高松油脂製）ｃｌ、０５係を含む水分
散液を実施例１と同様にして調製した。

得られた塗布剤についての総合評価はきわめて良好であ
った。

実施例５ 流動パラフィン（実施例１と同じ）１５％、ポリアクリ
ル酸ナトリウム（実施例１と同じ）［１５％２モルホリ
ン脂肪酸塩（高松油脂製）３．５％およびエチルアルコ
ール５．５％を含む水分散液を実施例１と同様にして調
製ｊ〜た。

得られた塗布剤についての総合、評価はきわめて良好で
あった。

実施例６ 流動パラフィン（実施例２と同じ）３０％、ポリアクリ
ル酸ナトリウム（実施例１と同じ）ｔ５係およびモルホ
リン脂肪酸塩（高松油脂製）５％を含む水分散液を実施
例１と同様にして調製］−た。

得られた塗布剤についての総合評価は良好であった０ 実施例７ 流動パラフィン（実施例２と同じ）５０％、ポリアクリ
ル酸ナトリウム（実施例１と同じ）４．５％１モルホリ
ン脂肪酸塩（高松油脂製）１３％およびプロピレングリ
コール１０％を含む水分散液を実施例１と同様にして調
製Ｉ−た。

得られた塗布剤についての総合評価は良好であった０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｔ　（Ａ）流動パラフィンおよび／またはカルナウバろ
   う、（Ｂ）ポリアクリル酸ナトリウムおよび（Ｃ）モル
   ホリン脂肪酸塩を含有せしめたびん類の擦れ傷塗布剤。 入水分散液中に（４）成分を５０％以下、（Ｂ）成分を
   ５係以下および（Ｃ）成分を１５％以下の割合で含有す
   る特許請求の範囲第１項記載の組成物。