JPS5911067Y2

JPS5911067Y2 - 紙製容器

Info

Publication number: JPS5911067Y2
Application number: JP1978077849U
Authority: JP
Inventors: 禎美伊藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1978-06-07
Filing date: 1978-06-07
Publication date: 1984-04-05
Also published as: JPS54180015U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は容器に係り、更に詳述すれば軽食類を入れる
紙製容器に関するものである。

従来の紙製容器、例えばフライドポテト等の軽食類を入
れて販売する紙製容器は、純白クラフト紙等の容器材料
の一面に予じめ印刷手段に彩色を施した後、打抜加工に
より第１図に示すような容器素体１を形威せしめ、該素
体の要所に前記打抜工程と同時に一点鎖線で示す折曲げ
のための折目２，３を施し、糊代部４ａ，４ｂ、前葉部
５ａ，５ｂおよび抄い辺部を有する後葉部６を形或させ
、次に糊代部４ａ，４ｂに澱粉糊を塗着し第２図および
第３図に示すように前葉部５ａ次に５ｂの順で折目２，
３より折曲げ糊代部を加圧することにより略漏斗状の容
器７を得、使用に当っては扁平状となっている容器７の
両端を相互に内側に押すことにより第４図に示すように
袋状化して内部に軽食類８を入れると云うものであった
。

しかし、従来のこのような紙製容器では、打抜加工時容
器料の加工機への挿入曲り等が原因で容器の正面である
接合部分５ｃ（第２図）で印刷パターンズレが生じ易
く、また耐油性コート例えばポリエチレンコートが施さ
れていない純白クラフト紙等が使用されているため、容
器内部に入れる商品によっては油がしみ込み、油じみが
生じ購入者に不潔感を与え、さらに糊代部には澱粉糊が
使用されているため、カビを生じ易く、さりとて防腐剤
使用は食品衛生上問題になり、更に容器製造上面倒で乾
燥時間がかかり、糊が内側に食出した場合には重合した
際の他の容器と−固着一体化しいわゆるアコーテ゛オン
現象が生じこれを離した場合容器表面に痕跡が出来商品
としての歩留りが悪がったし、袋として使用するとき開
口させる作業が面倒であるという欠点があった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは、板紙、上質紙または純
白クラフト紙等の台紙の一面にポリエチレン等の熱可塑
性樹脂皮膜をコーテング（押出し塗布）あるいはラミネ
ーション（貼合せ）した加工紙を用い、該加工紙により
容器の前面および後面紙葉を形或する容器素体を型抜に
より形威し、前面および後面紙葉の共通辺を折曲げによ
り構或し、前記折曲げにより樹脂皮膜面を対向せしめ、
前記折曲げにより一致した側縁部を互いに直交する方向
から加熱加圧して樹脂皮膜を融着させることにより加工
性がよくかつ耐湿性および耐滲出性のよい立体的な袋状
容器を提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

この考案の容器は、第５図ａ，ｌ）に示すように板
紙、上質紙または純白クラフト紙等の台紙１１の一面に
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂膜１２を周知の手段（例
えば押出し塗布、貼合せあるいはその他の工法）で付け
、図示してないが他面に印刷等により彩色を施した加工
紙１３を第５図に示すように折曲げ線１４を境に左側に
梯形体としての並行する辺の一辺が内側に彎曲した前面
紙葉１５と、前記した梯形体としての一辺までの形状が
前面紙葉と同一で、一辺が外方に円弧をもって張出した
後面紙葉１６とからなる容器素体１７を打抜加工により
形戒する。

次に一例として第６図ａ，ｌ）に示すように内部に
シーズヒータ１８等の加熱源を埋込んだ梯形体としての
連接する２辺に相当する略Ｌ字状の雄型加熱板１９を第
７図に示すように基台板２０上にヒンジをもって枢着さ
れた押圧枠２１に取付けた手動式の加熱封着装置２２を
用い、熱可塑性樹脂皮膜面が対向する如く折曲線１４で
容器素体１７を樹脂皮膜面が対向する如く折り曲げ、前
面、後面紙葉の梯形体をなす２辺の一致させた周縁部を
基台板２０と押圧枠２１に取付けられた加熱板１９間で
局部的に加熱加工することにより、第８図および第９図
に示すように対向面の熱可塑性樹脂皮膜を溶融し融着部
２３ａを形威するが、この際には先ず前面、後面紙葉
の２つの遊離辺のうちの長辺Ａを先に融着部２３ａで
一体化した後、底辺に該当する短辺Ｂを前記加工紙１３
の面に対して直角方向に第１０図のように折起して上記
短辺Ｂの内面同志を前述したと同様に加熱融着し、融着
部２３ｂで一体化することにより袋状の容器２４を形
或する。

この容器２４は第１０図に示すように、梯形体をなす非
並行辺に対する垂直中央線Ｌが予しめ外方に張出されて
いるので全体として両辺部２５，２６間が外方に開口
し、略裁頭円錐状となり、外方へ彎曲した弧状辺部２６
から両紙葉の融着、折曲げ部まで抄い片２７が形或され
、かつ予しめ容器が立体的に開口しているので第１１図
に示すように従来の容器と同様フライドポテト等の軽食
類２８に手を触れることなく極めて容易に容器２４内に
収容することができる。

なお、容器２４の多数を互いに重合させて積重ねておけ
ば容器のストックが簡単にできる。

以上述べたようにこの考案は例えば通常の熱密封あるい
は超音波密封を受けた時にそれ自体と融合接着し得る合
或樹脂皮膜を一面に形威した加工紙をもって袋体素体を
構或し、前記樹脂皮膜形或面を対向させて容器としての
周縁部分で前記樹脂皮膜同志を互いに直交する２方向が
ら加熱加圧して局部的に融着させることにより立体的な
袋状の容器を形戒するようにしたので、袋状容器の形或
時接合個所への糊付けが不用で、従来の如き糊の食出し
により袋として開かないとか他の容器との重合せにより
この間が一体化しアコーデオン現象が生じる等の製造技
術上の不都合がなく歩留りのよい生産が可能であり、接
合個所への糊（澱粉糊）付が行なわれないのでカビ生え
が生じず衛生的であり、容器内面はポリエチレン等の熱
可塑性樹脂がコートしてあるため、容器内に入れる軽食
類によって生じる油じみが容器表面に生じないので購入
者に不潔感を与えず容器としての接合個所が従来の如く
容器正面の中央でないので表面に印刷した色彩、模様等
のパターンずれが生じないので生産性が向上し安価に提
供でき、かつ予しめ中空の立体容器として形或されてい
るので、軽食類を入れ易い等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第丁図乃至第４図はいずれも従来の紙製容器に関するも
ので、第１図は容器素体の展開図、第２図は或形された
容器の正面図、第３図は容器のシール個所を示す横断面
図、第４図は容器内に収納物を入れた状態の第２図Ａ−
Ａ断線による縦断面図、第５図乃至第１１図はいずれも
この考案の一実施例を示すもので第５図は容器素体の展
開図、平面図、第６図ａ，ｔ）は加熱板の平面図と正
面図、第７図は加熱封着装置の側面図、第８図は戊形さ
れた容器の正面図、第９図は容器のシール個所を示す横
断面図、第１０図は収納物を入れるために開口させた容
器の斜視図、第１１図は容器内に収納物を入れた状態の
縦断面図である。１１・・・・・・台紙、１２・・・・・・熱可塑性樹脂
皮膜、１３・・・・・・加工紙、１４・・・・・・折曲
線、１５・・・・・・前面紙葉、１６・・・・・・後面
紙葉、１７・・・・・・容器素体、２２・・・・・・加
熱圧着装置、２３ａ，２３ｂ・・・・・・融着部、２４
・・・・・・袋状容器、Ａ・・・・・・容器長辺、Ｂ・
・・・・・容器短辺、Ｌ・・・・・・垂直中央線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

台紙１１の一面に熱可塑性樹脂皮膜１２を構或した加工
紙１３で容器素体１７を作り、該素体の前面紙葉部１５
を、上辺が内方に彎曲し、下辺が内方に凹んだく字形を
なす略梯形状とし、この前面紙葉部と連続する後面紙葉
部１６の下部を前面紙葉部と同形とし、かつその上部を
上辺が外方に彎曲する形状とし、そして前面紙葉部１５
を折曲線１４で折曲げて後面紙葉部１６の下部に重合し
、両部の側辺を加熱接着してから、両部の下辺を扁平に
ならないように変形して加熱接着し、両部の上辺部を開
口するようにしたことを特徴とする紙製容器。