JPS589988Y2 - 外付サッシ上枠の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、外付サツシ上枠の取付構造に関するもので
ある。

鴨居の上にサツシの上梓を取付ける外付サツシ上枠の取
付構造においては、間口高さの施工が一定でないために
、従来は間口高さに応じて外付サツシの上梓取付位置を
定め、壁体に穴をあけ、ビスまたは釘で上梓を固着して
いた。

この従来法においては、上梓取付位置を正確に決めなけ
ればならず、−量大をあけてしまった後に穴の位置を修
正することは困難であるため、上梓の取付には細心の注
意を必要としていた。

また、固着強度は小さく、風圧による外部への引張力に
弱いという欠点をもっていた。

また上梓を手で保持しながら、位置決めし、ビスで゛固
定するのは困難で゛あった。

この考案は、断面り字形の連結部材を使用して、従来の
取付構造のもつ欠点を改良したものである。

次にこの考案にかかる外付サツシ上枠の取付構造を図に
示す実施例に基づき説明すると、連結部材３は断面り字
形の部材であって、その２面のうち１面である立上り面
３１を上枠２の室内側立上壁２１にビス５によって固着
する。

すなわち上枠２の室内側立上壁２１の室内側には長孔７
が設けられており、連結部材３にはビス孔６が設けられ
、これらにビス５を挿通して取付ける。

従って上枠２の室内側立上壁２１の室内側には連結部材
３の一面が水平に突出することになる。

この状態で鴨居１上面に連結部材３を載置して上枠２の
重量を鴨居１によって支える。

従って上枠２の重量を手で支えることなく、木ネジ４に
よって鴨居１に連結部材２を固定することが容易に行な
える。

上梓の取付位置の調整を行う場合には、ビス５を緩めて
長孔７によって上枠２の調整を行う。

しかし、こうした場合にも壁体に穴をあける必要なく容
易に調整できる。

なお図面では、長孔が外付サツシの上梓側に設けられて
いるが、逆に連結部材側に長孔が設けられていてもよい
。

また、連結部材３は、通しの連結部材であっても、部分
的な連結部材であってもよい。

この考案の取付構造は、上枠２または連結部材３に設け
られたビス孔が長孔になっているので、鴨居１の大きさ
ｌ（一般に３６〜４５ｍｍ）および間口高さが変っても
、サツシの上梓の取付高さの調節が容易であり、連結部
材３が木ネジ４によって鴨居１の上方から固着されてい
るので、風圧による外部への引張力に強いという特長を
もっている。

また予め連結部材を上梓に取付けて鴨居上に載置して固
定するため、上梓の重量を手で支えずとも取付けること
ができ、また取付位置調整も容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の外付サツシ上枠の取付構造を示す断面図
である。 １・・・・・・鴨居、２・・・・・・外付サツシ上枠、
３・・・・・・連結部材、４・・・・・・木ネジ、５・
・・・・・ビス、６・・・・・・ビス孔、７・・・・・
・長孔、２１・・・・・・室内側立上壁、３１・・・・
・・立上り面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面り字形の連結部材の立上り面と外付サツシ上枠の室
   内側立上壁とを、少くとも一方に設けられた長孔を通じ
   てビスによって固着し、上梓の室内側立上壁を鴨居側面
   に当接して、連結部材の他方の面を鴨居上面に取付けて
   なることを特徴とする外付サツシ上枠の取付構造。