JPH022827Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家庭用又は体育館の床点検口ある
いは床下収納庫等の床開口部枠を床開口に取付け
る床開口部枠の取付部の構造に関するものであ
る。

従来、この種の床開口部枠の取付部の構造とし
ては、床に開設された床開口の開口縁部下面側に
予め木枠を取付けたり、あるいは、開口縁部にＬ
型金具を取付けて床開口部枠の支持座を形成し、
この支持座に上記床点検口等の外枠を形成する床
開口部枠を嵌装載置して固定するようにしたもの
があつた。

一方、上記床開口部枠は、例えばその上端面と
床面とを同一平面にする必要がある等、その設置
高さを比較的正確に設定する必要がある。

しかし、この場合、従来例においては、床開口
部枠を固定するに当たつて予め木枠等を固定して
おくので、最も望ましい位置において該床開口部
枠を設置するということができないという欠点を
有していた。

本考案は、このような欠点に対処してなされた
ものであつて、床開口部枠をその設置高さを調整
しながら所望の位置に取付けることができる床開
口部枠の取付部の構造を提供することを目的とす
る。

なお、この明細書において、床開口部枠とは、
床点検口あるいは床下収納庫等のように、床に開
設した床開口内に嵌合固定されて使用される器具
を床開口に固定するために、該器具に形成される
例えば外枠のような枠体をいうものとする。

本考案は、その実施例に対応する第１図ないし
第３図に示すように、床基部の上方にこの基部か
ら適宜高さにおいて下地材２１上に仕上げ材２２
を敷設して形成された床１の床開口２内に床開口
部枠４を取付ける床開口部枠の取付部の構造の改
良に関するもので、床基部上に上下方向位置調節
可能に設けられる支持台２０上に保持される床開
口部枠４に断面略Ｌ字状の取付金具１０を固着
し、この取付金具１０の鉛直部１２を床開口２の
開口縁部に固着したものである。

したがつて、本考案によれば、床開口部枠４を
上下方向位置調節可能な支持台２０上に載置し、
この状態で床開口部枠４に固着した取付金具１０
の鉛直部１２を床開口２の開口縁部に固着して該
床開口部枠４を設置するように構成されるので、
支持台２０の適宜高さに調整しながら、床開口部
枠４を設置できるので、床開口部枠の設置を簡単
にするとができる。

以下、本考案の望ましい実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図ないし第３図において、本考案の実施例
に係る床開口部枠の取付部の構造が示されてい
る。

この実施例において、床開口部枠４は、床面の
床開口２内に装着される床点検口の外枠でああ
り、床開口２の開口縁部周壁３に固定されて取付
けられる。

この外枠４は、上端に床１の上面と略同一平面
に仕上げられる外向突縁７を有し、適宜箇所に透
孔１４を穿設した略垂直状の立上り部５と、この
立上り部５の下端から内方に向けて略水平状に突
出して蓋体８を支持する蓋体支持部６とによつて
断面略Ｌ字状に形成される枠部材を矩形に枠組み
して形成されており、床基部上に立設された支持
脚１９の上端部に嵌着された支持台２０上に、蓋
体支持部６を載置するように保持されている。

支持脚１９は、第２図に示すように、その上下
端部にねじを刻設するとともにその上端部にスリ
ツト１９ａを形成した杆体で、その下端を床基部
上に固定した支持ブラケツト３０に螺合して立設
されるとともに、その上端部のねじ部には支持台
２０が上下方向位置調節可能に螺合されている。

一方、外枠４の各辺の外側には、第２図および
第３図に示すように、略水平状の水平部１１と上
記外枠４の立上り部５に対面し、この状態におい
て上記外枠４の透孔１４に連通する部位に止着子
挿通孔１６を穿設した略垂直状の鉛直部１２とを
有して断面略Ｌ字状に形成された取付金具１０
が、その水平部１１を上記蓋体支持部６の下面側
に該蓋体支持部６の止着子嵌挿孔２５を貫通する
止着子９で固着することにより取付けられてお
り、この取付金具１０を開口縁部周壁３に固着す
ることにより外枠４を床開口２内に取付けること
ができるようになつている。

なお、この実施例においては、第２図に示すよ
うに、取付金具１０の水平部１１に幅方向に延び
る長孔１８が穿設され、第３図に示すように、止
着子９により外枠４を固定する際に該外枠４を長
孔８に沿つて位置調節ができるようにされてお
り、取付金具１０の鉛直部１２が確実に開口縁部
周壁３に当接するように考慮されている。

また、第３図において、２３は外枠４の蓋体支
持部６にその長手方向に沿つて形成される凹溝を
示すもので、外枠４とこの外枠４内に嵌装される
蓋体８との間の気密性を向上させる緩衝体２４を
嵌着するために設けられている。

したがつて、この実施例によれば、まず、取付
金具１０をその鉛直部１２が床開口２の開口縁部
周壁３に当接するように長孔１８でその位置を調
節して外枠４に固定した後、該外枠４を上記支持
台２０の上面に載置して保持し、次いで支持脚１
９のスリツト１９ａを回動させることにより外枠
４の外向突縁７と床１の上面とを同一平面になる
まで該支持台２０を上下方向に位置調節する。

この後、外枠４の立上り部５に穿設した透孔１
４と取付金具１０の鉛直部１２に穿設した止着子
挿通孔１６を貫通して挿通される止着子１３を床
開口２の開口縁部周壁３に螺入することにより、
該外枠４は所定の高さに取付けられる。

なお、このとき、第２図および第３図に示すよ
うに、取付金具１０の鉛直部１２の一部を切り起
こして傾斜面１５を形成し、この傾斜面１５に止
着子挿通孔１６を穿設すると、止着子１３が斜め
方向に螺合されるようになるので、その設置強度
を高めることができる。

第４図は、本考案の変形例を示すもので、下地
材２１と仕上げ材２２が体育館等のように特に厚
い場合に対応するもので、取付金具１０の鉛直部
１２が下方に位置するように反転して使用した場
合を示すものである。

なお、この場合、第２図に示すように、取付金
具１０の鉛直部１２に上述した実施例において使
用する止着子挿通孔１６の他に止着子補助挿通孔
１７を穿設しておけば、いずれの態様によつても
使用が可能とすることができ、便利である。

以上の説明から明らかなように、本考案による
床開口部枠の取付部の構造によれば、床開口部枠
を支持脚により上下方向位置調節可能に保持され
る支持台上に支承するとともに、床開口部枠に固
定した取付金具を介して該床開口部枠を床開口に
固定するようにしたので、まず、支持台を上下方
向に調節して床開口部枠を所定の高さに設定した
後床開口部枠を固定することができるので、その
設置作業の効率を高めることができる。また、外
枠には透孔が穿設されているとともに、取付金具
の鉛直部には、上記外枠の透孔と連通する位置に
止着子挿通孔が設けられているので、外枠を床開
口に仮固定した状態でも止着子を装着することが
でき、取付作業を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る床開口部枠の取付部の構
造が適用された床点検口の平面図、第２図は外枠
を省略した取付金具と支持脚を示す斜視図、第３
図は床開口への取付状態を示す部分断面図、第４
図はその変形例を示す部分断面図である。 １……床、２……床開口、４……床開口部枠
（外枠）、５……立上り部、６……蓋体支持部、１
０……取付金具、１１……水平部、１２……鉛直
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 床基部の上方にこの床基部から適宜高さをおい
   て敷設された床に床開口を開設し、この床開口内
   には少なくとも略垂直な立上り部と蓋体を支持す
   る略水平な蓋体支持部とを有する外枠を取り付け
   る床開口部枠の取付部の構造において、 上記床基部上には、立上り部に透孔を穿設した
   外枠を適宜高さに保持する支持台を設けるととも
   に、上記外枠の蓋体支持部の裏面には、断面略Ｌ
   字状に形成され、その鉛直部が上記外枠の立上り
   部に対向した状態で該鉛直部に外枠の透孔と連通
   する止着子挿通孔を穿設した取付金具を、その鉛
   直部を上方あるいは下方に向けて固着し、 上記止着子挿通孔あるいはこの止着子挿通孔に
   隣接して取付金具の鉛直部に形成される止着子補
   助挿通孔から差し込まれる止着子により取付金具
   を床開口の開口縁部に固着したことを特徴とする
   床開口部枠の取付部の構造。