JPS5838330B2 - 車両の走行速度調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、運転者によって操作可能なアクセルペダルと
、アクセルペダルの運動を燃料空気混合気を制御する部
材、例えば絞り弁へ伝達するための部材とを備えており
，これら部材は，アクセルペダルに連結されていて．調
節可能な回転式抵抗とリミットスイッチとを備えている
位置信号発生器を有している，車両の走行速度調整装置
に関する。

この形式の公知の装置では調節可能な回転式抵抗および
キツクーダウンスイッチとして設けられているリミット
スイッチが，アクセルペダルの領域において所望の調節
カー旋回角度一特性を得るための別の部材と一緒に車両
に固定されている。

このためには比較的コストの高い部品および時間のかか
る組立てが必要である。

前記欠点を本発明によって克服したい。

即ち本発明の課題は、簡単かつ迅速に一車両内に組立て
ることができ，コンパクトで、部品の少い構造を有し、
かつ製作技術的に困難なく大量製産できる，アクセルペ
ダルに連結可能な位置信号発生器を提供することである
。

この課題は本発明により，位置信号発生器が回転式抵抗
が設けられている中空円筒状の内室を備えたケーシング
を有しており，前記抵抗の互いに相対運動する部分の１
方を回転しないようにしっかりとケーシングに固定し、
かつ他方の部分をベル状体に結合し、このベル状体を回
転可能に中空円筒状の内室内に支承しかつアクセルペダ
ルによる戻しばねの力に抗して休止位置から旋回運動可
能であるようにし，また前記位置信号発生器に，ベル状
体が前以て決められる所定の値だけ回転した際にケーシ
ングに固定されている電気スイッチを操作する部材を設
けることによって解決．される。

これにより著しくコンパクトで，組立ての際有利な構造
を有し．単に２のねじを用いて素早く車両内に固定でき
る位置信号発生器が得られる。

本発明の位置信号発生器の特別な利点は，カプセル化さ
れている構造のためあらゆる形式の傷害に対して一層高
度な安全性が得られ，しかも作動時にも汚れにくいとい
う点にある。

ケーシングに固定されている電気スイッチを操作するた
めの部材として本発明の実施例によればベル状体に、そ
の外周部の一部分にわたって延在している切矢部が設け
られていて，この切欠部に電気スイッチの可動部分が突
入する。

ベル状体の外周部に設けられる切欠部の長さおよび位置
は、アクセルペダル．従ってこのアクセルペダルに連結
されているベル状体のキツクーダウン位置において電気
スイッチの可動部分がベル状体の切矢部が設けられてい
ない部分によってスイッチを操作する方向に運動するよ
うに選択されている。

電気スイッチを操作するための部材の別の有利な実施例
によれば，ベル状体が，その外周部に一部にわたって延
在していてかつケーシング内の相応の切欠部内に突入し
ているつばを備えており，このつばが電気スイッチの可
動部分と協働する。

この場合つばまたはベル状体のつばが設けられていない
部分がスイッチを操作するために用いられる。

本発明の別の実施例によればベル状体の一方の端面とこ
の端面の方を向いているケーシング壁との間に、２つの
互いに相対運動する可動部分の１方に設けられた切欠部
に位置固定して支承されていてかつ他方の部分内の部分
環状の溝内に係合する回転部材が設けられており．その
際ベル状体の他方の端面が電気スイッチの可動部分と作
用接続されている。

この実施例ではキツクーダウン時にベル状体の旋回運動
が縦軸線方向の行程運動に変換され、この行程運動によ
りスイッチが操作される。

この運動変換は、回転部材がキックーダウン時に部分環
状の溝が，ベル状体の端面に乗り上げ、それによりこの
ベル状体を軸線方向にシフトすることによって行なわれ
る。

この実施例の特別の利点は、スイシチを発生器ケーシン
グ内に特にスペースを節約して収納できるということに
ある。

更にキツクーダウン閾値における操作力は１回転部材，
少なくとも溝端部の形状および直径を選択するだけで困
難なく、しかもスイッチの構造に伺らの影響を与えるこ
となしに所望するように高めることかできる。

このことはその他の実施例では不可能である。

回転部材として最も有利には球が使用されるが，ローラ
状の回転部材も同様使用することができる。

しかし後者の場合溝および回転部材を支承する切矢部の
形式が不利になる。

本発明の有利な実施例によればベル状体の端面は、ケー
シングから突出していて，縦軸線に沿ってスリットが設
けられている軸部材を備えており、この軸部材は、ベル
状体をアクセルペダルに結合する伝達部材を受容しかつ
締付け固定するために円錐面およびこの面に続いていて
、ねじ山を備えている端面並びに調節可能な抵抗の調節
軸を受容するための同心の孔を有している。

この種の実施例は、調節可能な抵抗を特に簡単に交換で
きるという利点を有している。

これにより位置信号発生器は、特に素早くかつ簡単に種
々異なった型の車両に適合されるばかりでなくて、別の
構造の場合よりも著しく簡単に修理することもできる。

同じ理由から調節可能な抵抗の，抵抗体を支持する部材
を、ケーシングに固定されている管状の保持体に設け，
この支持部材の半径方向の突起が保持体の軸線方向に平
行なスリット内に係合するようにすると有利である。

位置信号発生器の作動信頼度を高めるために，ベル状体
に係合している戻しばねを２つの互いに独立した戻しば
ねとして構成すると有利である。

これにより１つの戻しばねが破損しても位置信号発生器
は作動可能にとどまり，車両は独力で修理工場まで走行
することができる。

運転者に、ばねの破損が生じたことを出来るだけ明らか
に指示するために，２つの戻しばねのはね特性を異なる
ように選択し、この結果ばねが２つとも無傷の場合の位
置信号発生器と一方のばねしか有効でない場合の位置信
号発生器との間にはっきりとわかる差異が生じる。

次に本発明を図面を用いて詳細に説明する。

第１図に示す車両の走行速度調整装置は，電気的な調整
器１を有している。

この調整器１は大体において比較装置２と，この比較装
置に後置接続されている増幅器３と，調節装置４とから
戒っている。

この調節装置４は，電気サーボモータ５と，調節機構６
と，前記モータと調節機構の間に介挿されている電磁ク
ラッチ１とから成っている。

調整器１は更に位置信号発生器８を有しており、この発
生器は前記調節機構６に結合されており、かつこの発生
器のその都度の位置に比例した電圧を、前記比較装置２
の一方の入力側に送出する。

比較装置２は２つの抵抗の直列接続から形成されており
、これら抵抗の自由端部には比較すべき信号が加えられ
、かつ抵抗の互いに接続されている端部が比較装置の出
力側を形威している。

この比較装置の他方の入力側は，位置信号発生器９に接
続されている。

この発生器は車両のアクセルペダル１０に連結されてい
る。

本調整装置では、アクセルペダル１０のその都度の位置
が位置信号発生器９および調整器１を介して車両の内燃
機関の絞り弁１１に伝達される。

主として１つの回転式抵抗１２から成る位置信号発生器
９（第２図）は，円筒状のケーシング１３内に設けられ
ている。

このケーシング１３は，コップ状であって，中空円筒状
の内室１４を備えている。

この内室は底部１５によって閉鎖されている。

この底部１５と、この底部に隣り合うケーシング１３の
端面との間には，回転式抵抗１２のための管状の保持体
１６がつば１Ｔによって緊定されている。

ケーシング１３，底部１５およびつば１γの相互の固定
は，周辺に分配されている複数のねじ１８を用いて行な
われており、これらのねじはケ，−シング１３のねじ山
孔１９内にねじ込まれている。

保持体１６には縦軸線方向のスリット２０が設けられて
おり．このスリット内には回転式抵抗１２に設けたフイ
ンガ２１が係合している。

これにより回転式抵抗１２は保持体１６内で回転はでき
ないが，軸方向には運動できるようにされている。

回転式抵抗１２の調節軸２２は，円筒状の前記保持体１
６から突出していて，ベル状体２３に結合されている。

このベル状体は，ケーシング１３の前記中空円筒状の内
室１４内に回転可能に支承されている。

ベル状体２３の閉鎖された端面２４は同心的な軸部２５
に移行している。

この軸部はケーシング１３の相応する開口部２６を介し
てケーシングから突出している。

軸部２５は円錐面２γを有しており，この円錐面はおね
じ２９を有する軸部分２８に移行している。

軸部２５の，ケーシング１３から突出した部分煤少なく
とも１つの縦軸線方向のスリット３０を備えている。

円錐面２１には相応する貫通孔３１を備えた連結部材３
２が載着されていて，おねじ２９にねじはめられている
ナット３３によって回転できないように固定的に締付け
られている。

連結部材３２を締付ける際に同時に調節軸２２も軸部２
５内に困定される。

連結部材３２は間接的にまたは直接的にアクセルペダル
１０に連結されている。

ベル状体２３と管状の保持体１６との間の中間室内に，
２つの戻しばね３４および３５が配置されており，その
うち戻しはね３４の一方の端部がつば１γの孔内に，か
つ他方の端部が端面２４の孔内に突入している。

戻しばね３５の一方の端部は管状の保持体１６の孔にか
つ他方の端部は端面２４の孔内に係合している。

両方の戻しばね３４およひ３５は異なったばね特性を有
している。

ベル状体２３の端面２４には更に球３γのための部分環
状の溝３６が設けられている（第３図参照）。

球３γは，端面２４に向き合ったケーシング壁に設けた
袋孔３８内に支承されている。

端面２４とは反対の側の端面３９は，スイッチ４１の可
動部分４０に作用接続されている。

スイッチ４１の可動部分４０は、ケーシング１３の底部
１５に２つのリベット４２によって固定されている。

この底部には更にスイッチ４１の固定接触部４３が固定
されている。

このケーシング部分にはスイッチ４１の固定接点４３も
設けられている。

スイッチ４１並ぴに回転式抵抗のための電気的な接続導
体４４は．ケーブル４５内にまとめられており，かつ孔
を介してケーシング１３から導出されている。

スイッチ４１はベル状体２３がケーシング１３に対して
相対的に回転させられて，これにより球３Ｔが溝３６か
ら端面２４の平面部に達し，これによってベル状体２３
が軸線方向で底部１５に向かって強く押圧されたときに
、操作される。

スイッチ４１の可動な接点部材４０の４端面３９に当接
している端部はその際に固定接点４３の方向へ運動し．
スイッチ４１は閉戒方向に操作される。

このようなスイッチ操作は，アクセルペダル１０がキッ
クダウン位置へ運動したときにはいっでも行なわれる。

第４図に示す位置信号発生器は．第２図で説明した発生
器とはキツクーダウンースイッチ４１の操作の点だけが
異なっている。

キツクーダウン時にベル状体２３が軸線方向に運動する
ように作用する部分環状の溝３６およびこの溝内を走行
する球３１の代わりに第４図の実施例ではベル状体２３
の下の方の部分に溝４６が設けられている。

この溝は、ベル状体２３の外周部の一部にわたって延在
している。

溝４６にはスイッチ４１の町動部分４０′の端部４１が
突入している。

スリット４６の位置によって前以って決められている２
ベル状体２３の所定の回転角度でスイッチ端部４７がス
リット端部４８によってスリット４６からベル状体２３
の表面に乗り上げられ、これによりスイッチ４１が閉成
される。

第５図の実施例では、キックーダウン時に操作されるス
イッチ４９がケーシング１３の外周面に固定されている
。

スイッチ４９のクペット５０は、ベル状体２３の外周部
に向かって突出している。

一方でベル状体の周面の一部分にはっぱ状の突起５１が
設けられている。

ベル状体２３の表面上のつば５１の位置は，キツクーダ
ウン時につば５１がスイッチを閉成する方向でクペット
５０を操作するように選択されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は，走行速度調整装置のブロック図．第２図は第
１図の装置の．本発明の位置信号発生器の縦断面図，第
３図は第２図の位置信号発生器を線ＩＩ−１に沿って切
断してみた横断面図、第４図は位置信号発生器の別の実
施例の縦断面図，第５図は同じく位置信号発生器の更に
別の実施例の縦断面図である。 １・・・・・・調整器、２・・・・・・比較装置，３・
・・・・・増幅器，４・・・・・・調節装置，８，９・
・・・・・位置信号発生器，１０・・・・・・アクセル
ペダル．１２・・・・・・回転式抵抗，１３・・・・・
・ケーシング，１４・・・・・・内室，１５・・・・・
・底部、１６・・・・・・保持体，１１・・・・・・つ
ば．１８・・・・・・ねじ，１９・・・・・・ねじ孔，
２０，３０・・・・・・スリット，２１・・・・・・フ
インガ、２２・・・・・・調節軸、２３・・・・・・ベ
ル状体，２５，２８・・・・・・軸部、２６・・・・・
・開口部，２γ・・・・・・円錐面、３２・・・・・・
連結部材，３３・・・・・・ナット，３４，３５・・・
・・・戻しばね．３６，４６・・・・・・溝、３１・・
・・・・球，３８・・・・・・袋孔，４０，４０′・・
・・・・スイッチ可動部分，４１，４９・・・・・・ス
リット，５０・・・・・・タペット、５１・・・・・・
突起。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 運転者によって操作可能なアクセルペダルと、アク
   セルペダルの運動を燃料空気混合気を制御する部材へ伝
   達するための部材とを備えており、該部材は、アクセル
   ペダルに連結されていて，調節可能な回転式抵抗とリミ
   ットスイッチとを備えている位置信号発生器を有してい
   る．車両の走行速度調整装置において、位置信号発生器
   ９が回転式抵抗１２が設けられている中空円筒状の内室
   １４を備えたケーシング１３を有しており、前記抵抗の
   互いに相対運動する部分の１方を回転しないようにしっ
   かりとケーシング１３に固定し、かつ他方の部分２２を
   ベル状体２３に結合し、該ベル状体を回転可能に中空円
   筒状の内室１４内に支承しかつアクセルペダル１０によ
   り戻しばね３４，３５の力に抗して休止位置外に旋回運
   動可能であるようにし、また前記位置信号発生器に、ベ
   ル状体２３が前以って決められる所定の値だけ回転した
   際にケーシング１３に固定されている電気スイッチ４１
   ，４９を操作する部材３６，３γ，４６，４８，５１を
   設けたことを特徴とする車両の走行速度調整装置。 ２ ベル状体２３に，その外周部の一部にわたって延在
   する切欠部４６を設け，該切欠部に電気スイッチ４１の
   可動部分４７，４０’が突入するようにした特許請求範
   囲第１項記載の装置。 ３ ベル状体２３に、その外周部の一部にわたって延在
   し，ケーシング１３の相応切矢部内に突入するつば５１
   を設け、該つばが電気スイッチ４９の可動部分５０と協
   働するようにした特許請求範囲第１項記載の装置。 ４ ベル状体２３の一方の端面２４と、この端面の方を
   向いているケーシング壁との間に少なくとも１つの回転
   部材３γを配置し、該回転部材を、２つの互いに相対運
   動する部分１ ３ ， ２３のうちの１方の切欠部３８
   内に位置固定に支承し、かつ他方の部分２３の部分還状
   の溝３６に係合するようにし、ベル状体２３の他方の端
   面３９が電気スイッチ４１の可動部分４０と作用結合す
   るようにした特許請求範囲第１項記載の装置。 ５ 回転部材として球３γを設けた特許請求範囲第４項
   記載の装置。 ６ ベル状体２３の端面２４に、ケーシングから突出し
   ていて，縦軸線の方向にスリットが設けられた同心の軸
   部材２５を設け、該軸部材がベル状体２３をアクセル部
   材に結合する伝達部材３２を受容しかつ、締付け固定す
   るために円錐面２γと該面に接続されているねじ山２９
   を備えている端部２８並びに調節可能な抵抗１２の調節
   軸２２を受容するための同心の孔を有している特許請求
   範囲第１項記載の装置。 γ 調節可能な抵抗１２の抵抗体を支持する部材を、ケ
   ーシング１３に固定されている、管状の保持体１６内に
   配置し、前記の支持部材の半径方向の突起２１が保持体
   １６の、軸線に平行なスリツト２０内に係合するように
   した特許請求範囲第４項記載の装置。 ８ 戻しばねを、２つの互いに独立した戻しばね３４
   ，３５によって構成した特許請求範囲第１項記載の装置
   。 一“９ 異なったはね特性を有す
   る２つの戻しはね３４ ，３５を使用した特許請求範囲
   第８項記載の装置。