JPS5827445Y2 - シヤンデリア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はジャンプリアに係り、灯具を取着したアームを
器具本体に取付ける構造に関する。

一般に器具本体に灯具を備えたアームを取付けて構成さ
れるシャンテ゛リアは、全体的に嵩ぼり、梱包包装に経
費が多くかかり、また運搬時に破損し易い欠点を有して
いる。

このため器具本体にアームをジャンプリアの取付工事に
アームを組付ける構造が採られているが、この構造はア
ームをビスなどを用いて取付けるため組付は作業が煩雑
で、しかも灯具を備えた比較的重量の大きいアームを堅
固に固着することは困難で、がたつきが生じ易い欠点を
有している。

また実公昭４９−１５７３３号公報に記載されているよ
うに、筐体に対をなす貫通孔を形威し、この貫通孔にそ
れぞれ挿入される対をなす固定爪体に係合切欠部を形成
し、筐体の貫通孔に固定爪体を挿入することにより筐体
内に進退自在に設けた可動爪体がスプリングによって進
出し前記係合切欠部に係合されるようにした構成が知ら
れているが、このような構成では可動爪体が傾斜面をも
って固定爪体の挿入方向と直角の方向に移動するので、
固定爪体を貫通孔に直角に挿入しないと係合できず、そ
の操作が面倒になるとともに固定爪体の係合切欠部に係
合するのみでありジャンプリアのように重い荷重がかか
るものには不適当である。

また実公昭４６−７５６７号公報に記載されているよう
に、支持板の上下に断面Ｖ字状の係止突片と係合突起を
屈曲形成した弾性係止片を設け、この支持板に取着され
る器具のアームに前記係止突片を係合する嵌合溝と弾性
係止片を係合する保合段部を屈曲形成した弾性係止片を
設け、支持板の係止突片にアームの嵌合溝を、支持板の
弾性係止片にアームの弾性係止片をそれぞれ摺動係合し
て支持板に器具を取着する構造が知られている。

しかしながらこの構造では一対の弾性係止片の彎曲した
保合突起と係合段部が係合されているのみであるのでジ
ャンプリアのような重い荷重がかかるものには適さず、
また一対の弾性係止片が細長支持板およびアームの幅方
向の中間位置に設けられているので位置決めが困難で、
取付作業が面倒であるなどの欠点を有している。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、取付け時にお
けるアームの振れが防止できアームの取付けを容易にし
、かつ確実に固着でき、がたつきがなく充分な荷重に耐
え得るジャンプリアを提供するものである。

本考案は、離間して対をなす貫通孔を設けた器具本体と
、基板部、この基板部の両端部から拡開して延在する対
をなす弾性係止片部およびこれら弾性係止片部の両側部
に外方に向って互いに対向して設けた対をなす起立片を
含み前記基板部を器具本体の内面の前記貫通孔間に装着
しがっ前記弾性係止片部を前記貫通孔にそれぞれ対応さ
せて前記器具本体の内方に向って延在させた保合部材と
、先端に上記弾性係止片部の先端に係合する保合部を設
は上記貫通孔から挿入し上記起立片に案内されて上記係
止片部の面部に沿って摺接して上記弾性係止片部に係合
する対をなす保合片を有するアームと、このアームに設
けられた灯具とを具備し、前記係合部材の弾性係止片部
に起立片を案内としてアームの係合片を保合でき、アー
ムの装着状態では保合部材の弾性係止片部によって係合
片には排鉱がる力が働くようにしたものである。

次に本考案の一実施０例の構造を図面第１図ないし第３
図について説明する。

１は造営物の天井などに吊下げられた器具本体で、この
器具本体１の上面には離間して対をなす貫通孔２，２が
それぞれ平行に形成されている。

またこの対をなす貫通孔２，２の中間部に挿通孔３が形
成されている。

また４はばね板材にて成形された保合部材で、中央基板
部５には前記挿通孔３に連通する通孔６が形成されてい
る。

そしてこの基板部５にはねじ挿通孔７が形成され、この
ねじ挿通孔７に挿通したビス８を器具本体１のねじ孔９
に螺合して器具本体１の内面に保合部材４を前記各一対
の貫通孔２．２間に位置して器具本体１に固着する。

この保合部材４の両端部には内方に向って折曲され互い
に離反する方向に傾斜して先端に向って拡開する一対の
弾性係止片部１０．１０が延在形成され、これら弾性係
止片部１０．１０の両側部に外方に向って互いに対向し
て設けた対をなす起立片１０ ａ 、１０ ａが折曲形
成されている。

またこの各一対の弾性係止片部１０．１０の先端縁の中
央部に案内突片１１がそれぞれ形成されている。

そして保合部材４の基板部５を前記貫通孔２，２間に装
着したときに前記弾性係止片部１０．１０は貫通孔２に
それぞれ対応して前記器具本体１の内方に向って延在さ
れる。

次に１２はアームで、上向の先端部には灯具１３が取着
されている。

この灯具１３はソケット１４と、このソケット１４に装
着したランプと、このランプ１５を覆うセード１６とに
て構成されている。

またこのアーム１２の下向きの下端には略コ字状の係合
具１７の基部１８に前記アーム１２の基端に突設した螺
杵２１を挿通し、この螺杵２１に螺合したナツト２２に
て固着されている。

この基部１８の両端には平行状の対をなす係合片１９．
１９が形成されている。

この各村の係合片１９の先端部には前記弾性係止片部１
０．１０の先端に係合される互いに相対する係合部２０
が内側に向って折曲形成されている。

そしてこの保合部２０の中央部に前記弾性係止片部１０
．１０の案内突片１１を挿通する切欠部２３が形成され
ている。

次にこの実施例の作用について説明する。

器具本体１０貫通孔２，２に係合具１７の係合片１９．
１９を挿通すると、保合片１９．１９は起立片１０ａ、
ｌＱａに案内され、保合片１９．１９は弾性係止片部１
０の外面に沿って弾性係止片部１０．１０を弾力に抗し
て狭めながら摺動し、保合片１９．１９の先端保合部２
０が弾性係止片部１０．１０の先端縁に至ると、弾性係
止片部１０．１０の先端縁が保合部２０に弾性係止片部
１０．１０の拡開方向の弾力で係合され、切欠部２３に
案内突片１１が係合されている。

この状態で係合具１７の係合片１９，１９は係合部材４
の弾性係止片部１０．１０が弾力的な面接触となり、係
合部材の起立片１０ ａ 、１０ ａ、アーム１２の螺
杵２１を突起した基部によって保合片１９．１９は固定
されアーム１２は器具本体１に強固に固定されるととも
に弾性係止片部１０．１０の先端縁に係合片１９．１９
の係合部２０が係合してアーム１２は抜は方向の移動が
阻止される。

またアーム１２を外す場合には弾性係止片部１０．１０
の案内突片１１を狭めて係合片１９，１９の係合部２０
と弾性係止片部１０との保合を解いてアーム１２を引く
と保合片１９．１９が抜は外れてアーム１２は器具本体
１より外される。

次にアーム１２を器具本体１に水平に取付ける実施例の
構造を図面第４図、第５図について説明する。

器具本体１の周側面に離間して対向する貫通孔２，２を
形成し、この貫通孔２，２の間で本体１の内側に保合部
材４を装着する。

この保合部材４は前記実施例と同一構造で取付は方向は
前記実施例では垂直方向に取付けたが、水平方向に取付
ける。

またアーム１２には略垂直部１２ ａに取付部材１７
ａを介して保合具１７を水平方向に取付ける。

この保合具１７も前記実施例と同一構造である。

そしてアーム１２の係合具１７の係合片１９，１９を貫
通孔２，２に水平状に挿入することによりアーム１２を
器具本体１に前記実施例と同様に取付けることができる
。

本考案によれば、器具本体の内面に対をなす貫通孔間の
保合部材の基板部を装着し、この貫通孔に対応させて保
合部材の基板部の両側部から拡開して延在する対をなす
弾性係止片部を設け、この弾性係止片部の両側部に外方
に向って互いに対向して設けた対をなす起立片を形威し
、アームに貫通孔より挿入され先端に弾性係止片部の先
端に係合する保合部を突設したので、アームの保合部材
の対をなす保合片を器具本体の貫通孔に挿通すると起立
片に案内されて保合片は弾性係止片部の面部に沿って摺
接され、しかも係合片の係合部が弾性係止片部の先端に
係合し、抜は止めされるとともに堅固に固定され、しか
もアームの係合片は係合部材の弾性係止片部に形成した
起立片を案内として保合でき、アームの取付は時にアー
ムの振れが防止され、弾性係止片部の先端への係合片の
係合部が確実に行われ、またアームを装着した状態では
弾性係止片部は排鉱がる力が働き、かつ弾性係止片部の
起立片、アームの係合部およびアームの基部によって保
合片が固定され、がかつきかなく、ジャンプリアのよう
な重い荷重に充分耐え得るものである。

またアームは垂直方向より或は水平方向より任意の方向
から取付けができ、さらに弾性係止片部の弾力を利用し
て保合片との保合を解くことにより、アームの取外しが
容易にでき、構造も簡単で、各部材の成形型も安価にで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すジャンプリアの一部の
正面図、第２図は同上アームの取付部の断面図、第３図
は同分解斜視図、第４図は他の実施例を示すジャンプリ
アの正面図、第５図は同上分解斜視図である。 １・・・・・・器具本体、２・・・・・・貫通孔、４・
・・・・・係合部材、５・・・・・・基板部、１０・・
・・・・弾性係止片部、１０ ａ・・・・・・起立片、
１２・・・・・・アーム、１３・・・・・・灯具、１５
・・・・・・ランプ、１９・・・・・・係合片、２０・
・・・・・係合部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 離間して対をなす貫通孔を設けた器具本体と、基板部、
   この基板部の両端から拡開して延在する対をなす弾性係
   止片部およびこれら弾性係止片部の両側部に外方に向っ
   て対向して設けた対をなす起立片を含み前記基板部を器
   具本体の内面の前記貫通孔間に装着しかつ前記弾性係止
   片部を前記貫通孔にそれぞれ対応させて前記器具本体の
   内方に向って延在させた保合部材と、 先端に上記弾性係止片部の先端に係合する保合部を設は
   上記貫通孔から挿入し上記起立片に案内されて上記弾性
   係止片部の面部に沿って摺接して上記弾性係止片部に係
   合する対をなす保合片を有するアームと、 このアームに設けられた灯具とを具備したことを特徴と
   するジャンプリア。