JPS58142827A - 外周面に多数の凹部を有する合成樹脂製円筒状成形品の成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビデオカセットやオーディオカセット等に用い
られるテープガイドローラー等のような合成樹脂製円筒
状成形品で特に外周に多数の凹部を有するものの成形金
型に関するものである。

・−・般にテープカセットにおいては、テープカセット
内に収納されているテープが二つのテープリールに巻か
れていて一方のリールから他方のり一ルヘ送られて行く
が、テープ走行中にテープが所定の通路に沿って走行す
るように、ガイドローラーが使用されている。このガイ
ドローラーの成るものは、円筒状をなしその上下端にテ
ープが走行中にガイドローラーから外れることのないよ
うに鍔部を設けた形状のもので、合成樹脂にて形成され
たものである。しかしこのような構造のガイドローラー
は、走行中にテープがガイドローラー面に対して滑りを
生ずるために上下方向の振動が生じテープの送りが不安
定になる欠点を有している。

また上記の上下方向の滑りのほかに走行方向にも滑りを
生ずるために、テープがガイドローラーに対して擦れ、
その結果テープを劣化せしめる欠点も有してい９る。父
上下端に設けられた鍔部が成形時においていわゆるアン
ダーカットになるため無理抜きによる成形が出来ず、又
円筒の側面が滑らかな面である必要性から割り型を採用
出来ず、成形金型の構造が複雑にならざるを得ない欠点
がある。

従来のガイドローラーの他のものとして、金属製の柱状
のものをカセットに固定配置したものが知られている。

このガイドローラー（固定されているためガイドポスト
とも云う）は、カセットに固定してあり、走行中テープ
はガイドローラー側面を滑って移動するために側面は一
層清らがであることが要求される。そのために上下方向
の振動も大きくテープ走行にとって好ましくない。又滑
らかさが要求されるために金属製であってしかも側面を
鏡面に仕上る必要があり、材料費、加工費が高くつく欠
点もある。

以トのような従来のガイドローラーの欠点を除去するた
めに１本発明の発明者は、第１図に示すような円筒状本
体１の側面１ａに多数の小さい凹陥部２を設けた構造の
合成樹脂製ガイドローラーを開発した。

本発明は上記の第１図に示す構造のガイドローラー等の
合成樹脂製円筒状部品を成形する際に使用１する金型で
、型の製作が簡単であって又成形品の型からの抜き取り
が容易な金型を提供するものである。

以下、第２図に示す一実施例にもとづき、本発明の金型
の具体的構造を説明する。この第２図において、１１は
固定側型板、１２は可動側型板、１３は型板内にあって
成形品が形成されるキャビティー（図面に符号Ａにて示
す部分）が形成されている部材で一般に駒と称している
。１４はセンターピン、１５はバックプレート、１６は
突き出しピンである。

又、１７．１８は固定側型板１１内に形成されているラ
ンナーおよびゲートスプール、１９はゲートである。

上記谷金型部品のうち、駒１３のキャビティーＡの部分
は、成形品の凹陥部を形成するために用いられるスチー
ル製ボール２０が多数収納される凹部２１が形成され、
この凹部２１にスチール製ボール２゜を収納した上で円
筒状をした受は板２２によりスチされ、この空間内に円
筒状受は板２２が配置されその外側２１にボール２０が
収納されている。受は板２２には、スチール製ボール２
ｏの一部がキャビティーＡ内に突出するように円形の孔
２２ａが多数（収納するスチール製ボールの数だけ）形
成されている。

したがってキャビティーＡは全体としては円筒状をなす
と共に、内側に向けて多数のボールが突出した形状をし
ている。

尚、固定側型板１１の成形機側（図面では上側）には、
ストリッパープレートや固定側型取付板等・　　が設け
られ、又バックプレート１５の可動側（図面では下側）
には、スペーサーブロック、突き出しプレート、可動側
型取付板等が設けられていることは、一般の金型と同じ
である。

次に上述の本発明金型を用いてのテープガイドローラー
の成形について説明する。まず、ランナー１７、ゲート
スプール１８を通じゲート１９よりキャビティーＡ内に
材料が注入され、注入後冷却される。冷却後は、一般の
射出成形における金型と同様に型開きが行なわれ、この
型開きによりパーティングラインの部分も開かれる。つ
まり、固定側型板１１と可動１則型板１２との間が大き
く開かれる。

この時にランナー１７．ゲートスプール１８と成形品と
はゲート１９の部分で切断され、成形品は可動側型板１
２の側に残される。一方センターピン１４は固定側型板
１１に固定されているので、固定側型板１１と共に可動
側型板１２から離れて行き、したがって成形品より抜は
出る。最後に突き出しピン１６が突き出され成形品は可
動側型板１２から抜き取られる。

成形品は凹陥部の部分がアンダーカットになっているが
、センターピン１４を抜き取ったあとに軸孔が形成され
ていてこの軸孔方向に変形するので突き出しが可能であ
る。更に凹陥部を形成するためのスチール製ボールが成
形品突き出しの際に回転するので、成形品の抜き取りは
極めてスムーズに行なわれる。

面 尚、成形品の周ｌＮ０ＡＩ　ａから軸孔１ｂまでの肉厚
が大である場合には、肉抜きを設けることによって肉厚
を薄くし成形品が変形し易ぐして抜は易いようにするこ
とができる。又成形品の突き出しの際に、スチール製ボ
ールが回転し易くするためには、受は板２２の孔２２ａ
とスチール製ボール２０との間に僅かな空隙が設けられ
ていることが望ましい。

しかしここに空隙があると、パリが出来る等のために成
形品の仕上りが悪くなることがある。したがって成形品
の仕上りが常に良好なものとなるためには、スチール製
ボール２０と受は板２２の孔２２ａの間が密着して空隙
が生じないようにした方がよい。その場合、スチール製
ボール２０は回転しにくくなるが、凹陥部の深さくスチ
ール製ボールの突出壁）は小であるから、仮すにスチー
ル製ボール２０が回転しなくとも成形品の抜き取りに支
障をきたすことはない。更に凹部２１に油等の適宜な液
体を゛封入すればスチール製ボールの回転をよくし、父
、受は仮の小孔とボールとの間に催かな間隙があっても
この液体にて満たされることになりパリ発生の防止にな
る。

実施例としてテープガイドローラーの成形金型について
説明したが、ガイドローラーに限ることなく、外周面に
多数の凹部を有する合成樹脂製円筒状成形品であれば他
のものでも同様に本発明金型を用いて成形することが出
来る。

以上説明したように、本発明の金型は、駒に四部を形成
しこれに小さいスチール製ボールを収納して小孔のあい
た受は板で保持するだけの簡単な構造である。又スチー
ル製ボールを使用したので型からの製品の抜きとシが容
易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の金型で成形するガイドローラーの斜視
図、第２図は本発明の金型の断面図である。 １１・・・固定側型板、１２・・・移動側型板、１３・
・・駒、１６・・・突出しビン、２０・・・スチール製
ボール、２２・・・受は販 出願人　　　第一精工株式会社 代理人　　向　　寛　二

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 型板内に形成された円柱状空間内に配置された多数の小
   孔を有する円筒状の受は板と、前記受は板の外側で前記
   型板の円柱状空間内に形成されている間隙部分に前記受
   は板の小孔よりその一部分が受は板内部に突出するよう
   に配置された多数のスチール製ポールとを備え、前記受
   は板内が成形品を形成するキャビティーをなすようにし
   たことを特徴とする外周面に多数の凹部を有する合成樹
   脂製円筒状成形品の成形金型。