JPH031237Y2 - - Google Patents

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JPH031237Y2
JPH031237Y2 JP15429285U JP15429285U JPH031237Y2 JP H031237 Y2 JPH031237 Y2 JP H031237Y2 JP 15429285 U JP15429285 U JP 15429285U JP 15429285 U JP15429285 U JP 15429285U JP H031237 Y2 JPH031237 Y2 JP H031237Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、合成樹脂製歯付ベルト、合成樹脂製
平ベルト等の、樹脂製動力伝達ベルトの、射出成
形によるベルト製造用成形型に関する。
(従来の技術) 歯付ベルト,平ベルト等の動力伝達用ベルト
は、伝達効率に優れ、比較的高速回転域まで使用
できる性能を持つている。各種機械器具装置の一
動力伝達部材として、ゴム又はポリウレタン製の
歯付ベルトが多用されている。最近、成形工程を
より少なくし、かつ比較的短時間の内に動力伝達
用ベルトを製造すべく、射出成形による樹脂製ベ
ルトを製作することが試みられている。
この成形法は通常第6図に例示するようにペレ
ツト状の熱可塑性エラストマーあるいは熱可塑性
樹脂を射出成形機を用いて、180〜230℃の温度下
で溶融せしめ、この資料は供給用ノズル1をスプ
ルー2に当接せしめ、ランナー部3,ゲート部4
を経由して、抗張体5を全周面にスパイラル状に
巻付けた内型6を同心状に内挿せしめた筒状外型
7からなる成形型の内外両型6,7間に形成され
た環状間隙部に注入し、硬化後のベルト成形体8
を取り出して所定のベルト巾に切断して動力伝達
ベルトを得る。
しかし、上述した射出成形による動力伝達ベル
トの製造にあたつて、製品の取出段階にあつて、
重大な問題の発生をみた。即ち、通常、射出成形
における製品の取出しは、資料の硬化後に、成形
型を分割し、成形型底部に設けた突出ピンにて、
成形品を内側から押し出して取り出しを行つてい
た。
しかしながら、本考案の対象製品である動力伝
達ベルトは、その形状が環状であり、かつ、その
厚さが、通常0.5〜3mmと薄手であるため、突出
ピンにて、ベルト成形品を押し出すこと自体、非
常に困難である。特に、内型6の外周面にロープ
等の抗張体を5〜15Kgの張力で巻きつけた場合
は、抗張体と内型の捲回張力が強く、実際上突出
ピンぐらいではベルト成形体を円滑に押し出す事
は大変困難な作業であつた。
その解決策として、第6図に示すように、内外
両型の型割時、内型6の底部に当接する押出棒9
を用いて、ベルト成形体を残して内型6のみを抜
き出す手段が試みられたが、ロープ等の抗張体5
の内型6への捲回張力が余りに強力であるため、
ベルト成形体8は、内型6に付着した状態で、内
型6と共に抜き出されて来る。
そのため、やむなく第7図に示すように、内型
6の外径より稍々大きい内径を有する円筒状の抜
き出し治具9aを押しつけて再度内型6からベル
ト成形体8を抜き出す作業を繰返さなければなら
なかつた。
また、抗張体5を欠くベルト成形体にあつて
も、内型6の表面の形状、粗度、離型剤の状態に
よつては、同じくベルト成形体8は内型6と一体
となつて抜き出されて来る場合が多かつた。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のとおり、従来の技術は、成形工程が多
く、動力伝達用ベルトを製造するにあたり、人的
工数を要し、この分、動力伝達用ベルトの製造
に、射出成形法を採用するメリツトが大きく減じ
られているのが現状であつた。
本考案は、従来技術の持つこれらの欠点を十分
把握し、成形型の内型抜き取り時に、常に外型側
に、ベルト成形体が付着するよう構成した樹脂ベ
ルト製造用成形型を提供する事により、内型から
ベルト成形体を分離する手数の係る工程を取り除
き、動力伝達ベルトの製造の格段の能率向上を図
ることを目的とするものである。
(問題を解決するための手段) 本考案はこの目的を達成するために、本考案は
つぎのような構成としている。即ち、筒状外型内
に同心状に内型を挿入し両型間に合成樹脂資料注
入用環状間隙部を形成すると共に、内外両型のい
ずれか一方が軸線方向に移動可能である射出成形
によるベルト製造用成形型にあつて、外型の製品
成形面の少なくとも一部に凹陥部を設けたことを
特徴とする樹脂ベルト製造用成形型にある。
(作用) 樹脂製資料の内外両型間の間隙部への注入時、
外型の製品成形面に設けられた凹陥部に注入資料
の一部が充填され、硬化して、ベルト成形体の外
周部に突片を成形し、ベルト成形体のこの突片と
外型の凹陥部が、内外両型の分離時にあつても依
然その係合状態を持続して、ベルト成形体の外型
成形面からの分断を防ぐため内型の軸線方向への
引抜き時にもベルト成形体は常に外型側に残留す
る。
(実施例) つぎに、本考案の具体的実施例を図面を用いて
説明する。
第1図は本考案に係る樹脂ベルト製造用成形型
の中央縦断面図で、円筒状外型10には同心状に
内型12が挿入されている。そして外型10の底
壁11には等間隔の中心角をもつて複数本のガイ
ドバー13が植設され、このガイドバー13群は
外型10の軸線方向に一致して外型10内に伸び
(その詳細は第2図に示されている)、前記内型1
2は、内型12の胴部軸線方向に予め穿設された
長孔(図示省略)にガイドバー13がそれぞれ挿
通し、このガイドバー13群に案内されて外型1
0内に平行状態を保つて挿入され、内外両型1
0,12間には、成形される樹脂ベルトの厚みに
一致する環状間隔14が形成される。
又外型10の開口部側には、該開口部を閉塞す
るランナープレート16が配され、ランナープレ
ート16には熱可塑性エラストマーあるいは熱可
塑性樹脂などの資料を供給するノズル17との連
絡口となるスプール18が設けられており、ラン
ナープレート16が外型10と接し、外型10の
開口部を閉塞することにより、ランナープレート
16の幅狭のゲート部20およびランナー部19
と成形型の前記環状間隙14とは一連に連通す
る。
22は外型10の底部側に配された内型12の
抜出機構で、外型10と一体に形成された枠体2
3内には、端部に方形のプレート24を固着せし
めた押棒25が収容され、該押棒25の先端は外
型10の底壁11に設けた透孔26より外型10
内に突出する。この押棒25の突出運動は枠体2
3の端壁27より侵入する射出成形機(図示省
略)に固定された長尺の突出棒28が、外型10
の後退動に伴い押棒25端部に固着されたプレー
ト24に当接し、押棒25の外型10内への突出
により内型12は外型10の軸線方向への移動と
なり、内外両型12,10の組合せは解体され
る。
尚、図示する内型12は平ベルト製造用のもの
であるが、歯付ベルト製造の場合は、内型12の
表面に軸方向にのびる同一ピツチの溝群を刻設せ
しめ、その横断面は歯車状を呈する内型となる。
以上の構成からなる成形型にあつて、本考案の
主要構成部は外型10の製品成形面15に形成さ
れる凹陥部29の存在である。
第1図に例示する凹陥部29は樹脂資料注入部
より最も遠い部分、即ち外型10の底壁11と接
する製品成形面15の全周に亘つて設けられた環
状溝をもつて示されている。この凹陥部たる環状
溝はその幅0.5〜5.0mm、高さ0.5〜5.0mmで、完成
するベルト成形体の外型10との係合強度、この
部分にて使用される樹脂資料の経済性、内型表面
の粗度、その他多方面からの綜合的考察より、こ
の凹陥部29の形状、大きさ、個数およびその配
設位置は適宜選択される。第1図に例示する、外
型製品成形面15の全周に及び環状凹陥部29は
外型とベルト成形体との強固な係合度を確保する
上から望ましい形状の一つである。
内型12の外周面には、ロープ抗張体30がス
パイラル状に巻かれて、この内型12は外型10
に内装され、内外両型12,10の環状間隙部1
4には樹脂資料が圧注入され、その結果、内外両
型間には、その端部に外向き環状突片31を一体
に隆設せしめたベルト成形体32が製出される。
ベルト成形体32の硬化後、第3図に図示するよ
うに、外型10が適宜の手段をもつて左側方向に
後退し、押棒25の端部に固定されたプレート2
4に、射出成形機に固定され、定位置を確保する
突出棒28が当接し、さらに外型10の後退に伴
い、押棒25の先端が内型12の端壁面を押す。
この外型10および内型12の抜脱作業の折、ベ
ルト成形体32に一体に隆設した外向き環状突片
31は依然として外型10の凹陥部29内に嵌
合、係止され、ベルト成形体は外型10の製品成
形面15に付着している。かくして外型10内に
ベルト成形体32を残して内型12は押棒25に
よつて、かつガイドバー13群を案内としながら
抜き出される。
内型12が完全に抜脱した外型10に依然付着
したベルト成形体32は外型10の製品成形面1
5より剥離して取出される。尚ベルト成形体32
は内側への屈撓性は良好であるので、簡単に外型
よりめくり状にはがすことができる(第4図参
照)。
以上の説明にあつては、押棒25は成形型の互
換性を向上せしめるために設けたものであるが、
成形型の互換性がそれほど重要視されない場合
は、射出成形機の突出棒28の先端を直接内型の
端壁に当接せしめる構成を採用してもよい。
第5図は内型12をランナープレート16に螺
着21手段などにて固着せしめ、ランナープレー
ト16の移動を内型12の抜出作業に直結せしめ
る構成としたもので、この構成は内型の移動距離
が大きく取れる場合、又は内型12をランナープ
レート16に固定したまま成形型の片側を回転さ
せ、一つの機構で、内型12周面へのロープ抗張
体30のスパイラル状の巻付け作業、樹脂資料の
注入およびベルト成形体の幅切り作業を行う場合
など特に有効である。
尚、本考案にあつては、成形型を構成する内型
12の表面はベルト成形体32との分離が円滑に
進行することが重要な課題である。
よつて、内型の表面は可能な限り平滑であるこ
とが望まれ、そのために内型表面に硬質クロムメ
ツキを施すことは本考案の効果を高める上からも
有効である。
(考案の効果) 本考案はベルト成形体の製造の過程にて、外型
の製品成形面の適宜な個所に形成した凹陥部を用
いてベルト成形体と一体に突片を形成せしめ、硬
化後のベルト成形体のこの突片は依然として、外
型の凹陥部と嵌合し、係止状態を保持しているこ
とを積極的に利用して、外型よりの内型の抜脱作
業時、ベルト成形体を外型の製品成形面にはりつ
き状に残し、内型との分離を容易なものとし、内
型の外型よりの抜脱後、ベルト成形体の内側への
屈撓性の良好さを利用することにより、外型より
のベルト成形体の分離は簡易なものとなり、従来
の内型表面に付着したベルト成形体の取外し作業
に比べ、その作業性は顕著に改善され、射出成形
による樹脂ベルトの製造能率を飛躍的に向上せし
めることができ、併せてベルト成形体の成形型よ
りのこの無理のない取外しは、ベルト成形体を損
傷せしめる危惧もなく、良質の樹脂ベルトの量産
に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施したベルト成形型の中央
縦断面図、第2図は第1図の1部の拡大詳細図、
第3図はベルト成形体硬化後の外型より内型を引
き抜く状況の第1図に相当する図、第4図はベル
ト成形体の外型からの分離状況を示す断面説明
図、第5図は他のベルト成形型を示す第1図に相
当する図、第6図は従来のこのベルト成形型の第
1図に相当する図、第7図は従来の内型よりベル
ト成形体を取り外す状況を示す断面説明図であ
る。 図中、10は筒状外型、12は内型、14は環
状間隙、15は外型の製品成形面、22は抜出機
構、25は押棒、29は凹陥部、31は突片、3
2はベルト成形体を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒状外型内に同心状に内型を挿入し両型間に
    合成樹脂資料注入用環状間隙部を形成すると共
    に、内外両型のいずれか一方が軸線方向に移動
    可能である射出成形によるベルト製造用成形型
    にあつて、外型の製品成形面の少なくとも一部
    に凹陥部を設けたことを特徴とする樹脂ベルト
    製造用成形型。 (2) 前記凹陥部が環状溝をもつて構成されている
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の樹脂ベル
    ト製造用成形型。 (3) 内型の表面には硬質クロムメツキが施されて
    いる実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    記載の樹脂ベルト製造用成形型。
JP15429285U 1985-10-07 1985-10-07 Expired JPH031237Y2 (ja)

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