JPH1182704A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH1182704A
JPH1182704A JP9247280A JP24728097A JPH1182704A JP H1182704 A JPH1182704 A JP H1182704A JP 9247280 A JP9247280 A JP 9247280A JP 24728097 A JP24728097 A JP 24728097A JP H1182704 A JPH1182704 A JP H1182704A
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JP
Japan
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time
pressure
hydraulic
servo
control
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Application number
JP9247280A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsutsui
洋 筒井
Masaaki Nishida
正明 西田
Yoshihisa Yamamoto
義久 山本
Takayuki Kubo
孝行 久保
Masayuki Kuwata
雅之 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ起動制御に低圧待機部分を設け、油圧
上昇を安定すると共に、学習によってもサーボ起動制御
時間を一定に維持し、運転者に与える違和感をなくす。 【解決手段】 サーボ起動制御は、油圧サーボのピスト
ンをストロークする所定高圧PS1を供給するファストフ
ィルと、該ピストンがストロークした状態に保持する所
定低圧PS2を供給する低圧待機とを有する。入力軸の回
転変化が開始するまでの時間tSTを検出して、該時間が
目標時間になるように、前記サーボ起動制御のファスト
フィル時間tSAが補正される。この際、上記ファストフ
ィル時間tSAの変更によっても、最小限の低圧待機時間
を確保し得る範囲内において、低圧待機時間tSCを変更
することにより、サーボ起動制御時間tSEを一定に維持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは学習によ
り、サーボ起動制御を補正する自動変速機の油圧制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、係合側クラッチのサーボ起動制御
(摩擦板のクリアランス分ストロークしてトルク容量を
生ずる直前の状態にする制御;充填位相)の時間を学習
する方法として、特公平5−17976号公報に示され
るものが知られている。このものは、タービン(入力)
回転数を検出して、該回転数が変化を開始する(トルク
相開始)までの時間を測定し、該測定した時間と記憶さ
れている基準充填時間とを比較し、上記実際に測定した
時間が基準充填時間に合致するように補正している。即
ち、入力回転数の回転変化開始までの時間が長い場合、
係合側クラッチの充填状態が不足していると判断してサ
ーボ起動制御の時間を長くするように補正し、また上記
回転変化開始までの時間が短い場合、クラッチの充填状
態が過剰であると判断してサーボ起動制御の時間を短く
するよう補正し、それによりサーボ起動制御の最適化を
図ろうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記サーボ起
動制御(充填位相)は、図9に示すように、ピストンが
摩擦板のクリアランス分(ガタ詰め)をストロークする
のに充分な所定高圧PS1となる油圧信号を発進し、その
後、所定時間低圧待機することなく直ちに、所定圧から
油圧をスイープアップして係合側摩擦係合要素のトルク
容量を増大するトルク相制御を行う。
【0004】このため、図9の点線で示すように、油圧
サーボに作用する実際の油圧は、上記油圧制御信号が急
激に変化するため、油圧振動が発生し易い。
【0005】また、上記サーボ起動制御(充填位相)
は、学習により該サーボ起動(充填)時間が変化するた
め、変速の開始が学習制御により随時変化してしまい、
運転者に違和感を与えて変速フィーリングの低下を招
く。
【0006】そこで、本発明は、サーボ起動制御に低圧
待機部分を設け、油圧を安定すると共に、学習によって
もサーボ起動制御時間を一定に維持し、もって上述した
課題を解消した自動変速機の油圧制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、エンジン出力軸から動力が入力される入力軸と、車
輪に連結される出力軸と、これら入力軸と出力軸との間
で動力伝達経路を変更する複数の摩擦係合要素と、これ
ら摩擦係合要素を断・接作動する油圧サーボ(9,1
0)と、を備えてなる自動変速機の油圧制御装置におい
て、少なくとも前記第1の摩擦係合要素の油圧サーボに
供給される係合圧を調圧する調圧手段(SLS又はSL
U)と、前記入力軸の回転変化開始を検出する回転変化
開始検出手段(1a)と、前記係合側摩擦係合要素がト
ルク容量を生ずる直前の状態にその油圧サーボ(10)
のピストン(19)をストロークする所定高圧(PS1
を供給するファストフィルと、該ピストンがストローク
した状態に保持する所定低圧(PS2)を供給する低圧待
機と、を有するサーボ起動制御を行うサーボ起動制御手
段(1b)と、前記回転変化開始までの時間(tST)に
基づき前記ファストフィル時間(tSA)を補正すると共
に、該ファストフィル時間の変更に伴って前記低圧待機
時間(tSC)を変更することにより、サーボ起動制御時
間(tSE)が一定になるように制御する学習制御手段
(1c)と、を備えることを特徴とする自動変速機の油
圧制御装置にある。
【0008】請求項2に係る本発明は、前記低圧待機時
間(PS2)が、所定時間(tSBmin)以下の場合、該所
定時間の低圧待機時間を確保すべく前記サーボ起動制御
時間(tSE)を延長する、請求項1記載の自動変速機の
油圧制御装置にある。
【0009】請求項3に係る本発明は、前記サーボ起動
制御手段(1b)は、前記所定高圧(PS1)から前記所
定低圧(PS2)に向けて所定勾配にてスイープダウンす
る制御を有する、請求項1又は2記載の自動変速機の油
圧制御装置にある。
【0010】請求項4に係る本発明は、前記学習制御手
段は、前記回転変化開始までの時間(tST)が予め設定
されている目標時間(ttarget)となるように、
前記ファストフィル時間(tSA)を補正する、請求項1
ないし3のいずれか記載の自動変速機の油圧制御装置に
ある。
【0011】[作用]以上構成に基づき、係合側摩擦係
合要素用油圧サーボ(10)への油圧は、該係合側摩擦
係合要素がトルク伝達を開始して変速を進行するに先立
ち、まず、該係合側摩擦係合要素の摩擦材が接触してト
ルク容量を有する直前の状態となるようにサーボ起動制
御が行われる。該サーボ起動制御は、油圧サーボのピス
トンをストロークする所定高圧(PS1)を供給するファ
ストフィルと、該ピストンがストロークした状態に保持
する所定低圧(PS2)を供給する低圧待機とを有する。
【0012】そして、変速制御開始(t=0)から、入
力軸の回転変化が開始(イナージャ相の開始又はトルク
相の開始)するまでの時間(tST)を検出して、例えば
該時間が目標時間(ttarget)になるように、前
記サーボ起動制御のファストフィル時間(tSA)が補正
される。例えば、前記回転変化開始までの時間(tST
が目標時間(ttargetmin )より短い場合、充填
過剰と判断してファストフィル時間(tSA)が短くなる
ように補正し、また前記時間(tST)が目標時間(tt
argetmax )より長い場合、充填不足と判断してフ
ァストフィル時間(tSA)が長くなるように補正する。
この際、上記ファストフィル時間(tSA)の変更によっ
ても、例えば最小限の低圧待機時間(tSCmin )を確保
し得る範囲内において、低圧待機時間(tSC)を変更す
ることにより、サーボ起動制御時間(tSE)を一定に維
持する。
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、図面を対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、サーボ
起動制御は、所定高圧を供給してピストンをストローク
するファストフィルの外に、該ピストンストローク状態
を保持する所定低圧を供給する低圧待機を有するので、
係合側油圧を上昇してトルク相制御を行うに際して、油
圧の急激な変化による油圧振動の発生を防止し、安定し
た油圧上昇による滑らかな変速を行うことができると共
に、学習制御によるファストフィル時間の変更によって
も、低圧待機時間を変更することにより吸収してサーボ
起動制御時間を一定に維持することができ、変速開始ま
での時間を一定にして運転者に違和感を与えることを防
止し、変速フィーリングの向上を図ることができる。
【0015】請求項2に係る本発明によると、低圧待機
時間が所定時間以下になると、サーボ起動制御時間を延
長して、所定時間の低圧待機を確保することができるの
で、サーボ起動制御終了時に急激な油圧変動の発生を確
実に防止して、安定した油圧上昇による滑らかな変速を
行うことができる。
【0016】請求項3に係る本発明によると、所定高圧
から所定低圧に向けての所定勾配からなるスイープダウ
ンを有するので、油圧の応答遅れがあっても、低圧待機
による油圧の安定機能を確実に確保して、滑らかな変速
を行うことができる。
【0017】請求項4に係る本発明によると、回転変化
開始までの時間が、目標時間となるように学習制御する
ので、変速開始までの時間が常に一定になるように制御
して、運転者に違和感を与えることがなく、変速フィー
リングを向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本自動変速機は、多数のクラッチ
又はブレーキ等の摩擦係合要素を有し、これら摩擦係合
要素を適宜断・接することによりプラネタリギヤの伝動
経路が選択される自動変速機構(図示せず)を備えてお
り、該自動変速機構の入力軸が、エンジン出力軸にトル
クコンバータを介して連結しており、またその出力軸が
駆動車輪に連結している。
【0019】図1は、電気系制御を示すブロック図であ
り、1は、マイクロコンピュータ(マイコン)からなる
制御部(ECU)で、エンジン回転センサ2、ドライバ
のアクセルペダル踏み量を検出するスロットル開度セン
サ3、トランスミッション(自動変速機構)の入力軸回
転数(=タービン回転数)を検出するセンサ5、車速
(=自動変速機出力軸回転数)センサ6及び油温センサ
7からの各信号が入力しており、また油圧回路のリニア
ソレノイドバルブSLS及びSLUに出力している。前
記制御部1は、入力軸回転数センサ5及び車速センサ6
からの信号に基づき入力軸の回転変化開始(トルク相開
始又はイナーシャ相開始)を検出する回転変化検出手段
1aと、前記係合側摩擦係合要素がトルク容量を生ずる
直前の状態にその油圧サーボ10のピストン19をスト
ロークする所定高圧PS1を供給するファストフィル及び
該ピストンがストロークした状態に保持する所定低圧P
S2を供給する低圧待機と、を有するサーボ起動制御を行
うサーボ起動制御手段1bと、を備え、更に前記回転変
化開始までの時間tSTに基づき前記ファストフィル時間
SAを補正すると共に、該ファストフィル時間の変更に
よっても、サーボ起動制御時間tSEが一定になるように
前記低圧待機時間tSCを変更する学習制御手段1cと、
を有しており、該制御手段から所定制御信号が前記リニ
アソレノイドバルブSLS又はSLUに出力する。
【0020】図2は、油圧回路の概略を示す図であり、
前記2個のリニアソレノイドバルブSLS及びSLUを
有すると共に、自動変速機構のプラネタリギヤユニット
の伝達経路を切換えて、例えば前進4速又は5速、後進
1速の変速段を達成する複数の摩擦係合要素(クラッチ
及びブレーキ)を断接作動する複数の油圧サーボ9、1
0を有している。また、前記リニアソレノイドバルブS
LS及びSLUの入力ポートa1 ,a2 にはソレノイド
モジュレータ圧が供給されており、これらリニアソレノ
イドバルブの出力ポートb1 ,b2 からの制御油圧がそ
れぞれプレッシャコントロールバルブ11,12の制御
油室11a,12aに供給されている。プレッシャコン
トロールバルブ11,12は、ライン圧がそれぞれ入力
ポート11b,12bに供給されており、前記制御油圧
にて調圧された出力ポート11c,12cからの調圧
が、それぞれシフトバルブ13,15を介して適宜各油
圧サーボ9,10に供給される。
【0021】なお、本油圧回路は、基本概念を示すため
のものであって、各油圧サーボ9,10及びシフトバル
ブ13,15は、象徴的に示すものであり、実際には、
自動変速機構に対応して油圧サーボは多数備えられてお
り、これら油圧サーボへの油圧を切換えるシフトバルブ
も多数備えている。また、油圧サーボ10に示すように
油圧サーボは、シリンダ16にオイルシール17により
油密状に嵌合するピストン19を有しており、該ピスト
ン19は、油圧室20に作用するプレッシャコントロー
ルバルブ12からの調圧油圧に基づき、戻しスプリング
21に抗して移動し、外側摩擦プレート22及び内側摩
擦材23を接触する。該摩擦プレート及び摩擦材は、ク
ラッチで示してあるが、ブレーキにも同様に対応するこ
とは勿論である。
【0022】ついで、本発明の基礎となる油圧制御装置
について、図3、図4、図5に沿って説明する。
【0023】ドライバのアクセルペダル操作に基づくス
ロットル開度センサ3及び車速センサ6からの信号によ
り、制御部1内の変速マップに基づき変速判断、例えば
2→3変速のアップシフト判断がなされる。そして、所
定シフトバルブの操作等の前処理のための所定時間経過
後、係合油圧PA 及び解放油圧PB の変速制御が開始さ
れる。なお、図3に示す変速制御は、ドライバは、アク
セルペダルを略々一定な操作を保持して、変速中、エン
ジンから車輪側へ動力伝達されるパワーオン状態でアッ
プシフト制御される状態を示す。そして、係合側の油圧
サーボへの油圧(係合油圧)PA が所定圧になるように
所定高圧PS1をリニアソレノイドバルブSLS(又はS
LU)に出力する(S2)。該所定高圧(限界圧)PS1
は、油圧サーボの油圧室20を満たしてピストン19が
外側摩擦プレート22及び内側摩擦材23のクリアラン
ス分ストロークし(ガタ詰め)、係合側摩擦係合要素
(クラッチ)がトルク容量を有する直前の状態となるよ
うに設定されている。即ち、該所定高圧PS1がファスト
フィルとなり、該所定高圧に所定時間tSA保持される。
該所定時間tSAが経過すると(S3)、係合油圧PA
は、所定勾配[(PS1−PS2)/tSB]でスイープダウ
ンし(S4)、係合油圧PA が所定低圧PS2になると
(S5)、該スイープダウンが停止され、該所定低圧P
S2に保持・待機される(S6)。該所定低圧PS2は、ピ
ストンをストロークした状態に保持するに必要充分な圧
に設定されており、該所定低圧PS2は、計時tが所定時
間tSE経過するまで保持される(S7)。上記計時開始
(t=0)から所定時間tSE経過まで、即ちステップS
1〜S7が、サーボ起動制御であり、該サーボ起動制御
が後述するように学習制御される。
【0024】ついで、入力トルクTT に応じて変化する
所定関数[PTA=fPTA (TT )]に基づき、入力回転
数NT の回転変化が開始する直前(イナーシャ相の開始
直前)の係合目標油圧PTAを算定する(S8)。該イナ
ーシャ相開始時直前の係合側油圧PTAは、まず入力トル
クTT に対する係合側トルク分担トルクTA (=1/a
・TT ;a:トルク分担率)が算定され、更にPTA
(TA /AA )+BA +dPTA[BA ;ピストンストロ
ーク圧(=スプリング荷重)、AA ;摩擦板有効半径×
ピストン面積×摩擦板枚数×摩擦係数、dPTA;油圧の
遅れ分の油圧量]にて該目標油圧PTAが算出される。そ
して、該入力トルクTT に応じて算定されたイナーシャ
相開始時直前の係合油圧PTAに基づき、予め設定された
所定時間tTAにより所定勾配が算定され[(PTA
S2)/tTA]、該勾配に基づき係合側油圧がスイープ
アップする(S9)。該比較的急な勾配からなる第1の
スイープアップにより、係合トルクが増加し、入力回転
数変化が開始する直前の状態、即ち前記算出された所定
目標係合油圧PTAまで油圧が上昇する(S10)。この
状態は、係合側クラッチが担持するトルクが増大すると
共に、解放側クラッチの担持トルクが減少し、ギヤ比は
アップシフト前(2速)の状態にあってトルク分担だけ
が変化するトルク相となり、係合側クラッチの担持トル
クが入力トルクと一致するように、前記目標係合油圧P
TAが算出される。
【0025】なお、入力トルクTT (=タービントル
ク)は、車輌走行状況に基づき、マップによりスロット
ル開度とエンジン回転数に基づき線形補間してエンジン
トルクを求め、ついでトルクコンバータの入出力回転数
から速度比を計算し、該速度比からマップによりトルク
比を求め、そして前記エンジントルクに上記トルク比を
乗じて求められる。
【0026】そして、上記目標係合油圧PTAに達する
と、即ち入力軸回転数の回転変化が開始されるイナーシ
ャ相に入ったと予測される時点で、前記油圧の変化δP
TAが入力軸回転数NT の回転変化開始時における目標と
する目標回転変化率(角加速度dωs/dt;ωa′と
表記)に応じた関数[δPTA=fδPTA (ωa′)]に
より算出される(S11)。即ち、kを定数、taim
目標変速開始時間、ωs′を目標回転変化率[目標回転
数への勾配]、Iをイナーシャ量とすると、前記油圧変
化δPTA=[I・ωa]/[k・taim ]にて算定され
る。そして、該油圧変化δPTAによる勾配でスイープア
ップされる(S12)。該第2のスイープアップは、回
転変化開始時の入力軸回転数NTSからの回転変化分ΔN
が所定変速開始判定回転数dNS に達するまで続けられ
る(S13)。上記目標変速開始時間taim は、入力軸
回転数NT の関数として設定される。前述したサーボ起
動制御の終了(t=tSE)から上記入力軸回転数変化が
開始するまで(ΔN=dNS)、即ちステップS8〜S
13が、トルク相制御となる。
【0027】上記入力軸回転数NT の回転変化開始と
は、イナーシャ相に入ったこと、即ちギヤ比に基づく変
速(2→3変速)が開始され、出力軸の回転数に対する
該ギヤ比に係る入力軸回転数の変化が開始された状態で
あって、前記入力回転数センサ5及び車速センサ6から
算出される。なお、本発明に係る前記回転変化開始検出
手段1aによる入力軸回転変化開始の検出は、上述した
ギヤ比に基づく回転変化(イナーシャ相開始)に限ら
ず、トルク相にあっても、上述したトルク分担の変化に
伴う入力軸の回転変化が僅かであるが開始されるので、
該トルク相における回転変化を検出してもよい。
【0028】また、本実施例にあっては、上記ギヤ比に
基づく回転変化を検出し得る変速開始判定回転数dNs
を検出した時を変速開始時として、回転変化検出手段
(1a)にて検出し、変速制御開始(t=0)から該変
速開始判定回転数dNsを検出するまでの時間tST(ス
タートタイム)を計測する。
【0029】ついで、係合側油圧変化δPI が、入力軸
回転数センサ5の検出に基づく回転数の変化量ΔNにて
フィードバック制御されて設定され、該δPI の勾配に
よりスイープアップされる(S14)。該δPI による
スイープアップは、変速完了までの回転変化量ΔNのα
1 [%]、例えば70[%]まで続けられる(S1
5)。即ち、NTSを変速開始時の入力軸回転数、ΔNを
回転変化量、gi を変速前ギヤ比、gi+1 を変速後ギヤ
比とすると、[(ΔN×100)/NTS(gi −g
i+1 )]がα1 [%]になるまで続けられる。上記入力
軸回転数変化(ギヤ比)ΔNがα1 [%]になるまで、
即ちステップS14〜S15が、イナーシャ相制御とな
る。
【0030】更に、上記回転変化量のα1 [%]を越え
ると、滑らかな入力軸回転数変化量ΔNに基づくフィー
ドバック制御により異なる油圧変化δPL が設定され、
該δPL の勾配によりスイープアップされる(S1
6)。該δPL は、一般にδPIより僅かにゆるい勾配
となり、該スイープアップは、変速完了近傍までの回転
数変化量のα2 [%]、例えば90[%]まで続けられ
る(S17)。上記δPI及びδPL によるスイープア
ップ目標変速時間tI は、油温による異なる複数のスロ
ットル開度・車速マップが選択され、該マップに基づき
設定される。上記入力軸回転数変化(ギヤ比)ΔNがα
2 [%]になるまで、即ちステップS16〜S17が、
終期制御となる。
【0031】そして、該目標変速時間tI が経過する
と、該計時時間tF が設定され(S18)、この状態は
イナーシャ相が終了した状態と略々対応している。更
に、比較的急な油圧変化δPF が設定されて、該油圧変
化により油圧が急激にスイープアップし(S19)、そ
して前記計時時間tF から、係合圧まで上昇するに充分
な時間に設定されている所定時間tFEが経過した状態で
(S20)、係合側の油圧制御が完了する。上記ステッ
プS18〜S20が、完了制御となる。
【0032】ついで、図3及び図5に沿って、上述した
アップシフト変速における解放側油圧PB の制御につい
て説明する。なお、図3は、係合及び解放の同時制御、
いわゆるクラッチtoクラッチ(具体的には2→3変速)
について示してあるが、解放側にワンウェイクラッチを
用いて、係合油圧のみによる制御(具体的には1→2変
速)についても同様に成立することは勿論である。
【0033】まず、制御部1からの変速指令により、係
合側と同時に解放側油圧制御の計時が開始され(S2
1)、解放油圧PB は、入力トルクTtから算出され、
解放側摩擦係合要素(クラッチ)が担持するトルクに対
応する油圧PW が供給されている(S22)。該高油圧
W の供給は、係合油圧PA が第1のスイープアップを
開始するまで(トルク相の開始)(tSE)待機・保持さ
れる(S23)。
【0034】そして、係合油圧PA 及び入力トルクTT
の関数[TB ’=fTB(PA ,TT)]により解放側ト
ルクTB ’が算定され(S24)、更に余裕率S1U,S
2Uが考慮されて(TB =S1U×TB ’+S2U)、解放側
トルクTB が算出される(S25)。そして、該解放側
トルクTB から解放油圧PB が算出される[PB =fPB
(TB )](S26)。即ち、まず、係合側摩擦係合要
素が分担するトルクTA が[TA =AA ×(PA −B
A )]にて算出され(AA ;有効半径×ピストン=面積
×枚数×摩擦係数、BB ;ピストンストローク圧)、更
にこれにより、解放側摩擦係合要素が分担するトルクT
B ’が、[TB ’=(1/b)TT −(a/b)TA
にて算出される。なお、ここで、bは解放側のトルク分
担、aは係合側のトルク分担、TT は入力軸トルクであ
る。そして、余裕率(タイアップ度合)S1U,S2Uによ
り、係合側摩擦係合要素とのタイアップ度合を、ドライ
ブフィーリングを考慮して設定し、解放側トルクTB
[TB =S1U×TB ’+S2U]にて算出される。上記余
裕率S1U,S2Uは、油温の相違により選択される多数の
スロットル開度・車速マップにて、ドライバーのフィー
リングに合うように任意に設定されるものであって、一
般に、S1U>1.0、S2U>0.0からなる。更に、該
余裕率を考慮した解放側トルクTB から、解放油圧PB
が、[PB =(TB /AB )+BB ]にて算定される
(AB ;解放側摩擦係合要素の有効半径×ピストン面積
×枚数×摩擦係数,BB ;解放側ピストンストローク
圧)。
【0035】上述のようにして算出された解放油圧PB
によるスイープダウンは係合油圧PA に依存するもので
あるため、入力軸回転数が変化を始めるイナーシャ相開
始時(tTA)にて屈曲する2段の勾配、即ち係合側の第
1のスイープアップに対応する比較的急勾配のスイープ
ダウンと、係合側の第2のスイープアップに対応する比
較的緩勾配のスイープダウンからなる。そして、該スイ
ープダウンは、係合側と同様に、入力軸回転変化量ΔN
が、所定回転変化開始判定回転数dNS になるまで続く
(S27)。ついで、解放油圧の変化δPE が設定さ
れ、該油圧変化による勾配でスイープダウンし(S2
8)、該スイープダウンは、解放側油圧PBが0になる
まで続き(S29)、これにより、解放側の油圧制御が
完了する。
【0036】ついで、本発明に係るサーボ起動制御の学
習補正について、図6ないし図8に沿って説明する。
【0037】まず、変速制御開始(t=0)から、出力
軸回転数に対する入力軸回転数の変化(ギヤ比)を検出
するまでのスタート時間tTSの目標とする最大値(目標
時間最大値)ttargetmax 及び最小値(目標時間
最小値)ttargetminを予め設定する。なお、実
際上、上記スタート時間tSTは、センサ5,6がギヤ比
の回転変化を検出し得る変速判定回転数dNS を検出し
た時点となるが、前記回転変化開始時の入力軸回転数N
TSになる時点がスタート時間tSTとなり、上記変速判定
回転数dNS は、センサの精度によるが比較的小さい値
であってもよい。
【0038】そして、上記タイマにより検出されるスタ
ート時間が目標時間最小値ttargetmin と比較さ
れ(S31)、スタート時間が目標時間最小値より短い
場合(YES)、充填過剰と判断して、所定高圧(ファ
ストフィル)PS1の時間tSAが短くなるように補正され
る(S32)。なおこの際、サーボ起動制御時間tSE
一定に維持されており、従って上記所定高圧の時間(フ
ァストフィル時間)tSAが短くなる分、所定低圧PS2
らなる低圧待機時間tSCが長くなる(図6参照。) また、スタート時間tstが目標時間最小値ttarge
min より長い場合、目標時間最大値ttarget
max と比較される(S33)。そして、スタート時間t
stが最小値および最大値の間にある場合(ttarge
min <tst<ttargetmax )、ファストフィル
時間tSAは一定に保持され、サーボ起動制御は補正され
ない(S34)。また、スタート時間tstが目標時間最
大値ttargetmax より長い場合、充填不足と判断
して、ファストフィル時間tSAが長くなるように補正さ
れる(S35)。
【0039】一方、所定低圧PS2からなる所定待機時間
SCの必要最小限値TSCmin が予め設定されている。そ
して、サーボ起動制御時間tSEから、ファストフィル時
間tSA及びスイープダウン時間tSBを差し引いた値、即
ち低圧待機時間tSCが上記必要最小限値tSCmin と比較
される(S36)。実際の低圧待機時間(tSC=tSE
SB)が最小限値tSCmin より大きい場合(NO )、即
ちファストフィル時間tSAが長くなっても、最小限の低
圧待機時間が確保される場合、上記ファストフィル時間
SAが長くなった分低圧待機時間tSCが短くなって、サ
ーボ起動制御時間tSEは、所定時間のまま維持される
(S37)。また、ファストフィル時間tSAが長くなり
(tSA+dtSA;図7参照)、最小限の低圧待機時間t
SCmin を確保できなくなった場合(YES)、サーボ起
動制御時間tSEが、上記最小限の低圧待機時間を確保で
きるまで、長くなるように補正される(S38)。
【0040】これにより、入力軸の回転変化が開始され
るまでの時間(変速開始時間)tSTが目標時間ttarget
になるように、サーボ起動制御が学習制御される。そし
て、該サーボ起動制御は、常に、所定低圧PS2からなる
待機時間tSCを確保し得ると共に、該低圧待機時間の確
保が困難となる程にファストフィル時間tSAが長くなる
以外の通常の学習補正にあっては、ファストフィル時間
の補正は、低圧待機時間tscにより吸収されて、サーボ
起動制御時間tSEが一定に保持される。従って、所定低
圧PS2による待機時間により、図6の点線で示すよう
に、係合側油圧サーボに実際に供給される油圧の上昇を
安定して、正確なトルク相制御及びイナーシャ相制御に
よる係合側クラッチの滑らかな係合が可能となる。ま
た、通常状態にあっては、学習制御によりファストフィ
ル時間tSAが補正されても、サーボ起動制御時間は一定
に保持され、運転者に違和感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気ブロック図。
【図2】本発明に係る油圧回路の概略を示す図。
【図3】本発明の基礎となる係合側油圧及び解放側油圧
の制御信号圧を示すタイムチャート。
【図4】アップシフト変速における係合側油圧制御を示
すフロー図。
【図5】アップシフト変速における解放側油圧制御を示
すフロー図。
【図6】係合油圧を示すタイムチャート。
【図7】このサーボ起動制御部分を示すタイムチャー
ト。
【図8】サーボ起動制御の学習制御を示すフロー図。
【図9】従来の技術による係合側油圧を示すタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 制御部(ECU) 1a 回転変化開始検出手段 1b サーボ起動制御手段 1c 学習制御手段 5 入力軸回転数センサ 6 出力軸回転数センサ(車速センサ) 9,10 油圧サーボ 19 ピストン dNS ,NTS 回転変化開始 PTA 目標係合油圧 tST スタート時間 tSA ファストフィル時間 tSB スイープダウン時間 tSC 低圧待機時間 PS1 所定高圧 PS2 所定低圧 SLS,SLU 調圧手段 ttarget 目標時間
フロントページの続き (72)発明者 久保 孝行 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 桑田 雅之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸から動力が入力される入
    力軸と、車輪に連結される出力軸と、これら入力軸と出
    力軸との間で動力伝達経路を変更する複数の摩擦係合要
    素と、これら摩擦係合要素を断・接作動する油圧サーボ
    と、を備えてなる、自動変速機の油圧制御装置におい
    て、 少なくとも係合側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給さ
    れる係合圧を調圧する調圧手段と、 前記入力軸の回転変化開始を検出する回転変化開始検出
    手段と、 前記係合側摩擦係合要素がトルク容量を生ずる直前の状
    態にその油圧サーボのピストンをストロークする所定高
    圧を供給するファストフィルと、該ピストンがストロー
    クした状態に保持する所定低圧を供給する低圧待機と、
    を有するサーボ起動制御を行うサーボ起動制御手段と、 前記回転変化開始までの時間に基づき前記ファストフィ
    ル時間を補正すると共に、該ファストフィル時間の変更
    に伴って前記低圧待機時間を変更することにより、サー
    ボ起動制御時間が一定になるように制御する学習制御手
    段と、 を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記低圧待機時間が、所定時間以下の場
    合、該所定時間の低圧待機時間を確保すべく前記サーボ
    起動制御時間を延長する、 請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記サーボ起動制御手段は、前記所定高
    圧から前記所定低圧に向けて所定勾配にてスイープダウ
    ンする制御を有する、 請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記学習制御手段は、前記回転変化開始
    までの時間が予め設定されている目標時間となるよう
    に、前記ファストフィル時間を補正する、 請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の油圧制
    御装置。
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