JPH1180685A - 印刷用粘着シート及びラベル - Google Patents

印刷用粘着シート及びラベル

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JPH1180685A
JPH1180685A JP9268140A JP26814097A JPH1180685A JP H1180685 A JPH1180685 A JP H1180685A JP 9268140 A JP9268140 A JP 9268140A JP 26814097 A JP26814097 A JP 26814097A JP H1180685 A JPH1180685 A JP H1180685A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
printing
layer
releasable
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JP9268140A
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English (en)
Inventor
Katsuya Kume
克也 久米
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着層をカバーするセパレータなしで巻回体
とし、その巻回体を高温雰囲気下に置いた後に熱転写プ
リンタに装着した場合にも順次円滑に巻戻しつつ熱転写
情報を臨機に付与して鮮明な情報を有するラベルを現場
等にて容易に発行でき、得られたラベルをその粘着層を
介して被着体に簡便に固着できる印刷用粘着シートの開
発。 【解決手段】 少なくとも表面にポリオレフィン層から
なる離型性被印刷層(11)を有する印刷用基材(2)
の裏面に粘着層(12)を有してなり、その粘着層を前
記離型性被印刷層に接着して巻回体としたものを70℃
下に96時間放置したのち5m/分の速度で巻戻した際
における接着力が2500gf/100mm以下である印刷用
粘着シート(1)、及びその印刷用粘着シートにおける
離型性被印刷層に熱定着性インクからなる熱転写情報
(3)を有するラベル。 【効果】 ライナーレスタイプで耐熱性、実用性に優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着層をカバーするセパ
レータなしで巻回体とし、現場で臨機に熱転写情報を付
与してラベルを発行できる印刷用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム基材の片面に粘着層を設
け、その粘着層をセパレータでカバーして巻回体とした
熱転写用の印刷用粘着シートが知られていた。しかしな
がらセパレータは、印刷用粘着シートに熱転写情報を付
与してラベルとして実用に供する場合にゴミ等の不要品
となり、また薄いフィルムで形成されているため柔軟で
粘着層より剥離しにくい問題点があった。
【0003】前記において、粘着層をカバーするセパレ
ータなしでは、巻回体の巻戻しが困難となり、ビビリや
カールが発生したり、熱転写プリンタ内で順送り機構等
に接着したりして印刷用シートとしての実用が困難とな
り、また熱転写による印字の鮮明性等の品質にも劣る。
巻回体が保管時等に高温雰囲気を経験すると、接着力が
上昇してより巻戻しが困難となる。一方、セパレータな
しの粘着シートに準じて、フィルム基材の表面に剥離コ
ートを設けた場合には、インクがはじけてフィルム基材
へのインクの定着が困難となり、やはり印刷用シートと
して実用できなくなる。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、粘着層をカバーするセ
パレータなしで巻回体とし、その巻回体を高温雰囲気下
に置いた後に熱転写プリンタに装着した場合にも順次円
滑に巻戻しつつ熱転写情報を臨機に付与して鮮明な情報
を有するラベルを現場等にて容易に発行でき、得られた
ラベルをその粘着層を介して被着体に簡便に固着できる
印刷用粘着シートの開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、少なくとも表面にポリオ
レフィン層からなる離型性被印刷層を有する印刷用基材
の裏面に粘着層を有してなり、その粘着層を前記離型性
被印刷層に接着して巻回体としたものを70℃下に96
時間放置したのち5m/分の速度で巻戻した際における
接着力が2500gf/100mm以下であることを特徴とす
る印刷用粘着シート、及びその印刷用粘着シートにおけ
る離型性被印刷層に熱定着性インクからなる熱転写情報
を有することを特徴とするラベルを提供するものであ
る。
【0006】
【発明の効果】本発明の印刷用粘着シートによれば、粘
着層をシート背面の離型性被印刷層に接着して巻回体と
しても容易に巻戻すことができ、巻回体が高温雰囲気下
に置かれても接着力が上昇しにくくて容易な巻戻し性を
良好に維持し、その巻回体を汎用な熱転写プリンタに装
着して円滑に巻戻しながら鮮明な熱転写情報を付与で
き、形成したラベルを順次取り出してラベル裏面の粘着
層を介し被着体に簡便に固着することができる。
【0007】従って、ラベルの実用時にゴミ等の不要品
となる粘着層カバー用のセパレータを不要化できるライ
ナーレスタイプの印刷用粘着シートとして省資源を図り
うると共に、熱履歴も踏まえた実用性にも優れており、
付与情報の鮮明さ等の品質に優れるラベルを現場等にて
臨機に形成して発行することができる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の印刷用粘着シートは、少な
くとも表面にポリオレフィン層からなる離型性被印刷層
を有する印刷用基材の裏面に粘着層を有してなり、その
粘着層を前記離型性被印刷層に接着して巻回体としたも
のを70℃下に96時間放置したのち5m/分の速度で
巻戻した際における接着力が2500gf/100mm以下で
あるものである。その例を図1、図2に示した。1が印
刷用粘着シート、2が印刷用基材、11が離型性被印刷
層、12が粘着層であり、13は必要に応じて設けられ
る基材ベースである。
【0009】なお図1は、ラベルとしたものを示してお
り、3が印刷用粘着シート1の離型性被印刷層11に熱
転写方式で付与した熱定着性インクからなる情報層であ
る。また4は、被着体であり、ラベルは印刷用粘着シー
ト1の粘着層12を介して固着されている。
【0010】印刷用粘着シートは、ポリオレフィン層か
らなる離型性被印刷層と粘着層がシート表裏の表面に露
出したシート状物であればよく、従って適宜な形態に形
成することができる。その例としては、図1の如く離型
性被印刷層11が印刷用基材2の全体を形成し、それと
粘着層12の2層構造からなる形態、図2の如く離型性
被印刷層11と粘着層12の間に基材ベース13を有し
て離型性被印刷層11と基材ベース13が印刷用基材2
を形成する形態などがあげられる。
【0011】離型性被印刷層は、熱転写方式でインクを
定着でき、かつ剥離コートなしで粘着層を接着した場合
に強い接着力が発生せず、保管時等に高温雰囲気下に置
かれても容易に剥離できるようにするためにポリオレフ
ィン層にて形成される。そのポリオレフィンの種類につ
いては特に限定はなく、一般にはポリエチレンやポリプ
ロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、4−メチル
ペンテンなどが用いられる。
【0012】印刷用粘着シートを巻回体として高温下に
保存した後における容易な巻戻し性、すなわち接着力の
上昇の抑制などの点より好ましいポリオレフィンは、密
度が0.94g/cm3以下のもの、就中、低密度ポリエ
チレン、特に4−メチルペンテンを用いたポリエチレン
である。
【0013】離型性被印刷層は、ポリオレフィンを塗布
方式や成形方式等の適宜な方式でフィルム状に造膜する
ことにより形成することができる。印刷用粘着シートを
巻回体として高温下に保存した後における容易な巻戻し
性などの点より好ましい離型性被印刷層は、表面の自乗
平均粗さが0.4μm以下、就中0.2μm以下、特に
0.15μm以下のものである。
【0014】前記ポリオレフィンの造膜に際しては、1
種又は2種以上のポリオレフィンを用いることができ
る。また離型性被印刷層には、繊維等の補強材や白色顔
料等の着色剤、酸化防止剤や剥離性ポリマーなどの適宜
な添加物を配合することもできる。添加物の配合量は、
適宜に決定しうるが、鮮明な印刷性などの点より通例5
0重量%以下、就中40重量%以下、特に30重量%以
下が好ましい。なお付与する情報とのコントラストの向
上等の必要に応じての対策は、基材ベースを併用してそ
の基材ベースに施してもよい。
【0015】前記の酸化防止剤は、耐熱性の向上等を目
的に配合される。配合量は、耐熱性の向上効果や表面へ
の析出によるインク定着性の低下防止などの点よりポリ
オレフィン100重量部あたり、0.01〜10重量
部、就中0.1〜5重量部、特に0.2〜2重量部が好
ましい。酸化防止剤としては、例えば芳香族アミン類や
フェノール類、硫黄系化合物類やリン系化合物類、ヒド
ラジン類やオキサミド類等のポリオレフィンで公知の化
合物などの適宜なものを用いうる。
【0016】また剥離性ポリマーの配合は、離型性被印
刷層に対する粘着層の接着力の低下、ひいては印刷用粘
着シートの粘着層を背面の離型性被印刷層に接着して巻
回体等とした場合に容易に巻戻すことができ、印刷装置
を介した自動的な印刷用粘着シートの順送り性の向上
や、かかる接着力や印刷性の熱履歴を踏まえた長期安定
性の向上などを目的とする。
【0017】ちなみにポリオレフィンの押出しラミネー
ト方式等による離型性被印刷層は、インフレーション方
式による離型性被印刷層よりも高温で加工されるため劣
化により表面エネルギーが上昇しやすくて粘着層との接
着力が高くなりやすく、そのような場合に離型性被印刷
層に剥離性ポリマーを配合することで、離型性被印刷層
に対する粘着層の接着力を低下させることができる。
【0018】剥離性ポリマーとしては、例えばシリコー
ン系や長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着シートで公知
の剥離コート用ポリマーなどの適宜なものを用いてよ
く、就中シリコーン系ポリマー、特に特開昭63−30
76号公報に記載のものが好ましく用いうる。剥離性ポ
リマーの配合量は、接着力の低下性やインク定着性の低
下防止などの点より、ポリオレフィン100重量部あた
り、0.01〜10重量部、就中0.1〜8重量部、特
に1〜5重量部が好ましい。
【0019】離型性被印刷層の厚さは、使用目的や印刷
用基材の形態などに応じて適宜に決定してよい。一般に
は、粘着層との接着力の抑制効果やインクの定着性、膜
強度などの点より0.01〜500μm、就中0.1〜
200μm、特に0.5〜100μmの厚さとされる。基
材ベースを併用する場合でも粘着層との接着力の抑制効
果などの点より、0.01μm以上、就中0.05μm以
上、特に0.1μm以上の厚さの離型性被印刷層とする
ことが好ましい。
【0020】なお離型性被印刷層の形成にポリエチレン
を用いた場合には、電子線照射処理が耐熱性の向上に有
効である。その照射量は、架橋密度の増大による耐熱性
の向上や、照射劣化による耐熱性の低下防止等の点より
1〜20Mrad、就中5〜15Mradが好ましい。
【0021】上記したように印刷用粘着シートは、片面
に離型性被印刷層が露出し、他面に粘着層が露出する状
態にあればよい。従って印刷用基材は、図1に例示の如
き離型性被印刷層11の単独層からなるもののほか、図
2に例示の如く離型性被印刷層11と粘着層12の間に
介在することとなる基材ベース13などの適宜な層を1
層又は2層以上有するものなどであってもよい。
【0022】前記の基材ベースは、離型性被印刷層や粘
着層の支持、補強などを目的に、使用目的に応じて必要
により使用される。従って基材ベースとしては、樹脂の
塗布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネ
ット、ワイヤなどの適宜なものを用いうる。基材ベース
の耐熱性等の物性については、使用目的に応じて適宜に
決定してよく、例えばポリエステルやポリイミド、フッ
素樹脂やポリアミドの如き耐熱性ポリマーからなる基材
ベースなども用いうる。なお基材ベースの選択で、印刷
用粘着シートないしラベルの物性を容易に制御すること
ができる。
【0023】基材ベースを有する印刷用粘着シートの形
成は、例えば熱ラミネート法や押出コーティング法等の
適宜な方式で基材ベース上に離型性被印刷層や粘着層を
付設する方式、基材ベースに溶液状ないし熔融状の離型
性被印刷層の形成材を含浸させる方式、離型性被印刷層
内に基材ベースを介在させる方式などの適宜な方式で行
うことができる。なお離型性被印刷層は、基材ベースに
接着層ないし粘着層を介して接着する方式などにても設
けることができ、従ってその場合にはかかる接着層等も
印刷用基材を形成する層となる。
【0024】印刷用基材の裏面に設ける粘着層は、ラベ
ル等とした場合に被着体に簡便に接着するためのもので
ある。本発明においては、セパレータによるカバーなし
で粘着層を背面の離型性被印刷層に接着して巻回体と
し、それを高温雰囲気下に置いた場合にも汎用の熱転写
プリンタを介して容易に巻戻せることを達成するために
巻回体を70℃下に96時間放置したのち5m/分の速
度で巻戻した際における接着力、すなわち巻戻し接着力
が2500gf/100mm以下の粘着層とされる。
【0025】前記した熱転写プリンタによるビビリ等を
生じない巻戻し性、ひいては鮮明な印刷性と、被着体に
対する接着力の調和性などの点より好ましい巻戻し接着
力は、5〜2000gf/100mm、就中8〜1300gf/1
00mm、特に10〜800gf/100mmである。
【0026】粘着層の形成には、前記の接着力を満足す
る適宜な粘着性物質を用いることができる。就中、初期
接着力の維持性、従って巻回体とした場合の巻戻し性の
長期安定性などの点より好ましい粘着層は、ウレタン系
粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤の
1種又は2種以上を用いて形成したものである。なおこ
れらの粘着剤は、離型性被印刷層に対する接着力の低さ
と被着体に対する固着力の調和性などの点からも好まし
く用いうる。
【0027】粘着層は、離型性被印刷層に対する低い接
着力を維持しつつ、ラベル等とした場合における被着体
に対する固着力の向上などを目的に異種の粘着性物質の
組合せによる2層以上の重畳層として形成することもで
きる。この場合には、前記した離型性被印刷層との接着
力を満足する粘着層の内側、すなわち離型性被印刷層側
に異種の粘着性物質からなる粘着層が設けられる。
【0028】前記内側の粘着層の形成には、例えばゴム
系粘着剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビ
ニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール
系粘着剤やポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリ
ルアミド系粘着剤やセルロース系粘着剤などの適宜な粘
着剤を用いることができる。就中、強い接着力を発現す
る粘着剤が好ましく用いうる。
【0029】粘着層の形成は、例えばカレンダーロール
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けて、それを印刷用基材の所定面上に移着
する方式や、印刷用基材の所定面上に粘着剤を塗工する
方式などの適宜な方式で行うことができる。粘着層の重
畳も前記に準じて行うことができる。
【0030】粘着層の厚さは、上記した離型性被印刷層
に対する接着力の達成や、市販品等の汎用な熱転写プリ
ンタ等に装着する場合の印刷用シートとしての適性など
の点より、0.1〜500μmとすることが好ましく、
就中、均一厚の粘着層の安定した形成性等の点より1〜
100μm、特に5〜50μmとすることが好ましい。
【0031】本発明による印刷用粘着シートは、その離
型性被印刷層に公知の印刷方法を適用してラベル等の印
刷物を形成しうるものであり、特に熱転写式等のプリン
タに装着してこれまでの印刷用シートと同様に自動的に
印刷処理できるものである。プリンタ等への装着に際し
ては、シート状態のほか、粘着層を背面の離型性被印刷
層に接着した巻回体の状態などとすることもできる。
【0032】前記において熱転写式等のプリンタにより
印刷物を形成する場合、その熱定着性インクを付与した
インクシートとしては適宜なものを用いうるが、インク
の定着性などの点よりは、ポリオレフィンと着色剤を成
分とする熱定着性インクを付与したインクシートを用い
て熱転写情報を形成することが好ましい。
【0033】前記によれば、印刷用粘着シートの離型性
被印刷層と、インクシートの熱定着性インクにおけるポ
リオレフィン同士の良好な熔融圧着で定着性、耐擦過
性、耐溶剤性に優れる情報を形成でき、汎用な熱転写プ
リンタにても臨機に情報を付与して鮮明性等に優れる高
品質のラベルを形成することができる。
【0034】なお熱定着性インクは、少なくともポリオ
レフィンと着色剤を成分とするものが好ましい。またポ
リオレフィンとしては、熱熔融性ないし熱転写プリンタ
によるインクの転写圧着性などの点より、上記の離型性
被印刷層形成用のものに準じたもの、就中、粘度平均分
子量が百〜30万のものが好ましい。特に0.15mj
/DPI以下等の低エネルギによる印字性の点では、粘度
平均分子量が5千以下のものが好ましく、情報に耐溶剤
性等をもたせる点よりは5千超の粘度平均分子量を有す
るものが好ましい。
【0035】着色剤は、例えば有機系や無機系の顔料、
カーボン、金属粉末などの従来に準じたものであってよ
い。ちなみにその着色剤の例としては、アゾ系顔料やフ
タロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔料や金属
錯塩顔料、バット染料系顔料やキナクリドン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料などの有機系のもの、シリカやチ
タニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カルシウ
ム、マイカの如き白色物、酸化マンガン・アルミナや酸
化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化セレ
ンの如き赤色物、酸化コバルトやジルコニア・酸化バナ
ジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムの如き青色
物、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガン
やクロム酸塩、過マンガン酸塩の如き黒色物、ジルコニ
ウム・珪素・プラセオジムやバナジウム・錫、クロム・
チタン・アンチモンの如き黄色物、酸化クロムやコバル
ト・クロム、アルミナ・クロムの如き緑色物、アルミニ
ウム・マンガンや鉄・珪素・ジルコニウムの如き桃色物
などの無機系のものをその代表例としてあげられる。
【0036】ラベル等の印刷物の形成に際しては、印字
パターンや絵柄パターン、バーコードパターンなどの任
意な情報を付与してよいが、識別ラベルを形成する場合
などには、印刷用粘着シートとインク情報とに良好なコ
ントラスト、ないし色調の相違が形成されるようにする
ことが好ましい。得られた印刷物は、より強固な定着を
目的に付与情報を熱ロール等を介し加熱処理してもよ
い。
【0037】形成した印刷物は、その印刷用粘着シート
における粘着層を介して被着体に固着することができ
る。その固着に際しては、より強固な固着を目的に熱ロ
ール等を介して加熱処理してもよい。従って、その加熱
処理を前記の情報の定着と兼ねさせることもできる。
【0038】本発明による印刷物は、例えば陶磁器やガ
ラス製品、セラミック製品や金属製品、琺瑯製品や樹脂
製品、木材製品や紙製品等の種々の物品へのバーコード
等からなる識別マークの付与やショッピングラベルの付
与、あるいはその他の情報付与などの種々の目的に好ま
しく用いうる。なお被着体は、平板形態や容器形態など
の任意な形態をしていてよい。
【0039】
【実施例】
実施例1 シリコーン系剥離剤約3重量%含有の低密度ポリエチレ
ン(密度0.92g/cm3、粘度平均分子量30万)を
坪量80g/m2の上質紙の片面に押出しラミネートし
たのち鏡面加工を施して、表面の自乗平均粗さ0.07
μm、厚さ18μmの離型性被印刷層を形成し、前記上質
紙の他面に光重合開始剤約2重量%配合のウレタン系粘
着剤をホットメルト塗工して紫外線で架橋処理し、厚さ
30μmの粘着層を形成して印刷用粘着シートを得、そ
れを離型性被印刷層に粘着層を接着する方式で巻取って
巻回体を得た。
【0040】粘度平均分子量が約8千のポリエチレン1
00部にカーボン粉末100部を加えて約200℃で均
一に混合し、その均一分散物をホットメルトのグラビア
塗工機にて厚さ4.5μmのポリエステルフィルム上に
1.2μmの厚さで塗布して得たインクシートを装填し
た市販の熱転写プリンタに、前記で得た巻回体を装着
し、その離型性被印刷層にインクを熱転写して印字し、
ラベルを得た。
【0041】実施例2 密度0.92g/cm3の低密度ポリエチレン(粘度平均
分子量30万)をインフレーション方式で製膜して表面
の自乗平均粗さ0.12μm、厚さ35μmのフィルムを
得、その片面にコロナ処理を施して厚さ15μmのアク
リル系粘着層を設け、その粘着層を介し坪量104g/
2のグラシン紙に接着して離型性被印刷層を形成した
のち、実施例1に準じグラシン紙の他面に厚さ40μm
のウレタン系粘着層を形成して印刷用粘着シートを得、
その巻回体を用いてラベル得た。
【0042】なお前記のアクリル系粘着層は、ブチルア
クリレート100部(重量部、以下同じ)とアクリル酸
5部からなる分子量30万の共重合体100部にエポキ
シ系架橋剤0.1部を配合してなるアクリル系粘着剤の
酢酸エチル溶液をドクターブレード法で均一塗工し、乾
燥させることにより形成した。
【0043】比較例1 押出しラミネートの際にマット処理ロールで押圧して表
面の自乗平均粗さが0.7μmの離型性被印刷層とした
ほかは実施例1に準じて印刷用粘着シートを得、ラベル
を形成した。
【0044】比較例2 低密度ポリエチレンに代えて高密度ポリエチレン(密度
0.95g/cm3)を用いたほかは実施例2に準じて印
刷用粘着シートを得、ラベルを形成した。なお離型性被
印刷層(厚さ35μm)の表面における自乗平均粗さは
0.12μmで、実施例2の場合と同じである。
【0045】評価試験 実施例、比較例で得た印刷用粘着シート又はラベルにつ
いて下記の特性を調べた。 ビビリ(巻戻し性) ラベル形成時における熱転写プリンタを介した印刷用粘
着シートの巻回体の巻戻し時にビビリが生じるか否かを
調べた。ビビリは、巻戻し速度に緩急が生じてその速度
が一定化しない現象であり、ビビリが生じると印刷用粘
着シートが塑性変形して折れ跡が生じ、不良ラベル発生
の原因となる。
【0046】印字性 ラベルにおける印字の状態、特にその鮮明性を調べた。
【0047】巻戻し接着力(耐熱性) 幅100mmに形成した印刷用粘着シートの巻回体を25
℃又は70℃下に96時間放置した後、それを5m/分
の速度で巻戻し、その際の巻戻しに要する力を調べた。
【0048】前記の結果を次表に示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル例の断面図
【図2】他の印刷用粘着シート例の断面図
【符号の説明】
1:印刷用粘着シート 2:印刷用基材 11:離型性被印刷層 13:基材ベース 12:粘着層 3:情報層 4:被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 3/10 B41M 5/26 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面にポリオレフィン層から
    なる離型性被印刷層を有する印刷用基材の裏面に粘着層
    を有してなり、その粘着層を前記離型性被印刷層に接着
    して巻回体としたものを70℃下に96時間放置したの
    ち5m/分の速度で巻戻した際における接着力が250
    0gf/100mm以下であることを特徴とする印刷用粘着シ
    ート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、離型性被印刷層の表
    面における自乗平均粗さが0.4μm以下である印刷用
    粘着シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、離型性被印刷
    層を形成するポリオレフィンの密度が0.94g/cm3
    以下である印刷用粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、離型性被印刷層
    が剥離性ポリマーを分散含有する印刷用粘着シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、粘着層がウレタ
    ン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリアミド系粘
    着剤からなる印刷用粘着シート。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の印刷用粘着シート
    における離型性被印刷層に熱定着性インクからなる熱転
    写情報を有することを特徴とするラベル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002194302A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Nitto Denko Corp 粘着剤式鑑識用シート
WO2015152102A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 ブラザー工業株式会社 粘着テープロール、粘着テープ印刷装置、及び粘着テープの印刷方法
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