JPH117285A - 振動式報知器に用いる板バネ、音響・振動併用式報知器及び携帯型電子機器 - Google Patents

振動式報知器に用いる板バネ、音響・振動併用式報知器及び携帯型電子機器

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JPH117285A
JPH117285A JP16159597A JP16159597A JPH117285A JP H117285 A JPH117285 A JP H117285A JP 16159597 A JP16159597 A JP 16159597A JP 16159597 A JP16159597 A JP 16159597A JP H117285 A JPH117285 A JP H117285A
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俊英 浜口
Kazuto Narusawa
一登 鳴沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型構成でありながら、感知し易い振動数で
剛体振動をする音響・振動併用式報知器を提供する。 【解決手段】 円筒状ケースの下方開口側に被せた板バ
ネの上に電気音響素子を載せ、その電気音響素子のリン
ガ振動板をケースの上方開口側に被せた音響・振動併用
式報知器において、その板バネ30は中央孔31を取り
囲む略円環状帯板32であり、その略円環状帯板32に
は三つ巴状配置の略渦巻き状の板地分離孔33,34,
35が穿たれて成る。3条の板地分離孔33〜35によ
る肉抜き部分により固有振動数を低振動数にまで下げる
ことができる。また、内周側板地部36は略渦巻き状の
複数の中側板地部38を介して外周側板地部37に繋が
っているため、電気音響素子を分配吊り下げ支持できる
から、支持強度が高まる。更にばね性が劣化せずに、振
幅値の最適化を実現できる。従って、小型装置でも、振
動が感知し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブザー音等の放音
と低振動数の振動とを選択的に行う音響・振動併用式報
知器に関し、特に、携帯電話機,ポケットベル等の携帯
型電子機器に内蔵して携帯者に着信を音響又は振動で喚
起するに好適な音響・振動併用式報知器に関する。
【0002】
【従来の技術】ブザーを用いた音響報知器や振動モータ
等を用いた振動報知器は、それぞれ感覚別の個別機器と
して構成されているのが普通であるが、放音と振動を選
択的に行う音響・振動併用式報知器は、携帯電話機等の
情報通信関連機器の分野だけに留まらず、目覚し時計等
の日用品や聴覚障害者等の福祉関連機器の分野まで広い
実用化が期待されている。その実用化開発においては、
音響報知器と振動報知器との単なる組み合わせ型ではな
く、空気振動の音圧と無音又は静音での固体振動材の振
動振幅とが相互に充分得られる条件下において、装置の
小型化や低コスト化などを満足するものでなければなら
ない。
【0003】このような条件をある程度満足するものと
して、図16に示す音響・振動併用式報知器が開発され
た。図16に示す小型構成の音響・振動併用式報知器
は、いわば円筒状ケース2の一方開口側に被せて固定し
た円板状の板バネ3の上に扁平円柱状のブザー本体(電
気音響素子)を載せて固定し、その電磁コイル9が内面
側に固定されたリンガ振動板8を円筒状ケース2の他方
開口側に被せて固定した扁平構造となっている。即ち、
この報知器は、円形の空圧抜き孔1aを持つ樹脂製下蓋
1と円環状の樹脂製ケース2の下端との印籠式合わせ面
に周囲部分が挟み込まれた円板状のステンレス製板バネ
3と、板バネ3上に固定されたカップ状の純鉄製下ヨー
ク4と、下ヨーク4の底面に固定された円盤状磁石5
と、この磁石5の上に固定された円盤状の純鉄製上ヨー
ク6と、円形の放音孔7aを持つ樹脂製上蓋7と樹脂製
ケース2の上端との印籠式合わせ面に周囲部分が挟み込
まれた円板状のステンレス製リンガ振動板8と、このリ
ンガ振動板8の裏面に固着されており、下ヨーク4の周
壁4aの内周面と上ヨーク6の外周面との間隙に位置す
る電磁コイル(ソレノイド)9とを有している。
【0004】この電磁コイル9は下ヨーク4の周壁4a
と上ヨーク6との隙間の磁界(磁路)中に置かれている
ため、電磁コイル9の1対の引出し線9aに外部から高
周波数(2500Hz〜3500Hz)の交番電流を流
すと、交番電磁力の発生によりその交番周期に同期して
電磁コイル9が軸方向に微振幅で振動するため、固有振
動数が高いリンガ振動板8がその固有振動数(数kH
z)で共振する。そして、このリンガ振動板8(ブザー
自身)の固有周波数f0 と共鳴室Sの共振周波数f
v (>f0 )とでヘルムホルツの共鳴効果により周波数
帯域が拡がり、音圧がアップする。他方、電磁コイル9
の1対の引出し線9aに低周波数(100Hz〜200
Hz)の交番電流を流すと、交番電磁力の発生によりそ
の交番周期に同期して電磁コイル9が軸方向に微振幅で
振動すると共に、その反作用として下ヨーク4,磁石
5,上ヨーク6から成る磁路形成体も微振動するため、
固有振動数が低い板バネ3が加振される。このため、板
バネ3は低固有振動数の大きな振幅で共振することにな
るので、ケース2全体は感知可能な低振動数の振幅で振
動する。かかる構造の音響・振動併用式報知器の外観形
態は、直径約15mm, 高さ約5mmの小径扁平円柱を呈して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
音響・振動併用式報知器にあっては、次のような問題点
がある。
【0006】即ち、いわば電気音響素子の取付背板とし
て、下ヨーク4の底部が嵌合する中央孔3aを持つステ
ンレス製の円環状の板バネ3を用い、高弾性支持により
振動性を高めたものであるが、何分、板バネ3の直径は
14mm程度の小径であるため、板バネ3の中心軸線方向の
固有振動数は、恰も小太鼓のように、高振動数となって
いる。良好に人体に感知できる剛体振動の振動数として
は100Hz程度の低振動数が好適であるものの、上記
の報知器ではその高すぎる振動数の故、振動に対する慣
れ等により、振動自体がなお感知し難い。ここで、振動
を感知し易くするには、低振動数化と共に振動エネルギ
ーを高めることであり、大振幅化や被搭載物の重量化も
重要となる。板バネ3の板地部分に肉抜き部を増やせ
ば、小径の板バネ3でも撓み振動の固有振動数を低くで
きるが、肉抜き部を無闇に増やすと、下ヨーク4等の被
搭載物を支持する支持強度が落ち、またバネ性も損なわ
れる。
【0007】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、小型構成でありながら、感知し易い振動数で剛体振
動をする音響・振動併用式報知器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、振動式報知器に用いる板バ
ネとしては、中央孔を取り囲む略環状帯板であり、その
略環状帯板には複数条の略渦巻き状の板地分離孔が穿た
れて成ることを特徴とする。
【0009】このような形状の板バネを用いると、複数
条の板地分離孔による肉抜き部分により、小径の板バネ
でありながら、その撓み振動の固有振動数を100Hz
程度の低振動数にまで下げることができる。また、複数
条の略渦巻き状の板地分離孔が形成されているため、残
余の内周側板地部は略渦巻き状の複数の中側板地部を介
して外周側板地部に繋がっている。このため、略渦巻き
状の複数の中側板地部を介して電気音響素子を分配支持
できるから、支持強度を高めることができる。
【0010】更に、内周側板地部が外周側板地部に対し
て中心軸線方向へ繰り出し易く、ばね性を劣化させず
に、撓み量(振幅)の最適化を実現できる。従って、低
振動数で大きな振幅が得られるから、小型構成でありな
がら、振動を感知し易い振動式報知器を実現できる。
【0011】略渦巻き状の板地分離孔が細長く、周回角
度が大きくなると、ばね定数が低くなり、振幅が大きく
なるが、逆に、肉抜き部分が多くなるので、支持強度が
低下する。また、略渦巻き状の板地分離孔の条数が多く
なると、略環状帯板の帯幅が幅狭である場合、板地分離
孔が混み過ぎ、板地分離孔の長さ(周回角度)を大きく
できないため、撓み振幅を大きくできない。また、板地
分離孔が1条又は2条である場合は、振動方向が中心軸
線上からずれ、撓み運動に2次元成分が混ざりアンバラ
ンスになり易い。
【0012】そこで、複数条の略渦巻き状の板地分離孔
としては3条から成り、三つ巴紋状の配置関係で形成さ
れていることが好ましい。三つ巴紋状では、各板地分離
孔の周回角度は1周回(360°)に満たない。望まし
くは、180°〜240°を好適とする。周回角度を大
きくすると、固有振動数を低くできる。このような三つ
巴紋状の板地分離孔を持つ板バネによれば、支持強度の
維持,ばね定数最適化,軸上振動方向の斉一化を実現で
き、より一層、剛体振動が感知し易くなる。
【0013】更に、略環状帯板のうち第1の板地分離孔
の頭部と第2の板地分離孔の尾部との間の板地部分を第
3の板地分離孔が分離した内周側板地部において、中央
孔の孔縁には切欠部が形成されて成る場合、他に比べて
広すぎるその内周側板地部を孔を穿たずに肉抜きしてあ
るから、支持強度の維持及びばね定数最適化に資する。
【0014】なお、このような形状の板バネは、音響・
振動併用式報知器に限らず、振動式報知器に用いる場合
も好適である。
【0015】円筒状ケースの一方開口側に被せて固定し
た上記の板バネの上に電気音響素子を載せて固定し、そ
の電気音響素子の電磁コイルが固定されたリンガ振動板
を上記ケースの他方開口側に被せて固定した音響・振動
併用式報知器において、大きな振幅で低振動数で振動す
る板バネ上の電気音響器では反作用的に電磁コイルとリ
ンガ振動板との固着に大きなストレスが印加する。この
ため、本発明では、電磁コイルとリンガ振動板とがリン
ガ振動板に形成された樹脂流通孔を介して電磁コイルに
連結した樹脂層で一体成形されて成る。リンガ振動板と
電磁コイルとを接着剤で固着する場合に比べ、接着の剥
離等がなく、信頼性を高めることができ、また組付けの
部品点数を削減できる。
【0016】また、本発明では、ケースとリンガ振動板
との固定は、リンガ振動板の上に共鳴室を空けて被せた
蓋板の周囲部分でリンガ振動板を押さえ、ケースの他方
開口側を周囲部分に加締めて固着して成る。共鳴室を設
けるのは、共鳴効果でリンガ振動板の音圧をアップさせ
るためであるが、ケースの他方開口側を蓋板の周囲部分
に加締めることにより蓋板の固定とリンガ振動板の固定
を同時に達成できる。
【0017】接着剤を用いる場合に比し、信頼性が高ま
る。
【0018】更に、ケースの一方開口側の内周鍔部とケ
ースに内嵌されたスペーサの一方開口側端面との間には
板バネの周囲部分が挟み付けられて成る。板バネの固定
は、接着剤を用いずに、ケースとスペーサとの挟み付け
で実現できる。
【0019】次に、上記課題を解決するための本発明の
第2の手段は、筒状ケースの一方開口側に被せて固定し
た板バネの上に電気音響素子を載せて固定し、その電気
音響素子の電磁コイルが固定されたリンガ振動板を上記
ケースの他方開口側に被せて固定した音響・振動併用式
報知器において、上記電気音響素子は、上記板バネの上
に固定された第1のヨークと、この第1のヨークの底面
に固定された磁石と、この磁石の上に固定された第2の
ヨークとを有しており、上記第1のヨークの周壁部には
略環状の錘体が外嵌されて成ることを特徴とする。
【0020】板バネの上には第1のヨーク,磁石及び第
2のヨークから成る磁路形成体が搭載されるが、これに
加えて、例えばタングステン等の重金属等から成る略環
状の錘体が加重されているため、振動慣性力が大きくな
り、板バネの撓み量(振幅)も大きくできる。第1のヨ
ークの周壁の内周面と第2のヨークの外周面との間隙に
は電磁コイルが位置するようになっているが、第1のヨ
ークの周壁の外周面はケース内面側に臨む部分であるた
め、略環状の錘体を着けても構わない。第1のヨーク自
身の周壁を厚くする代わりに、比重の大きな略環状の錘
体を外嵌した構造の方が板バネの振幅を効率的に大きく
できる。振動子の質量が大きく、大きな振幅が得られる
から、小型構成でありながら、振動を感知し易い音響・
振動併用型報知器を実現できる。
【0021】ここで、板バネの上には第1のヨークが固
定されているが、板バネは撓み変形で激しく振動するた
め、両者の固定を接着剤で行う場合、接着剤剥離等の不
具合の虞れがある。そこで、本発明では、第1のヨーク
と板バネの固定はレーザー溶接で固着されている。ヨー
クが純鉄で、板バネがステンレス(例えばSUS30
4)の場合でも、固着信頼性が高い。
【0022】また、第1のヨークの周壁部と略環状の錘
体との固定もレーザー溶接で固着することが好ましい。
ヨークが純鉄で、錘体がタングステンの場合でも、固着
信頼性が高い。
【0023】板バネの振幅が大きくなると、板バネが自
由に振動するための余裕空間をケースに確保しなければ
ならない。そこで、本発明における上記内周鍔部として
は、単に、板バネを載せるだけのものではなく、少なく
とも2段縮径状の鍔部として形成してある。ケースの端
部が少なくとも2段縮径状の鍔部となっていると、ケー
ス板厚の2倍以上が余裕空間の厚みとなる。従って、大
きな振幅で板バネを振動させる余裕が増す。また、ケー
ス自体の堅牢化に寄与する。
【0024】そしてまた、本発明においては、ケースの
一方開口側の端部が切り起こされた基板孔差し込み用脚
片を一体的に具備することを特徴とする。印刷配線板等
への基板実装において、基板孔差し込み用脚片を基板の
取付孔に差し込み、半田リフローで、報知器をしっかり
基板に固定でき、振動を伝達できる。
【0025】更に、本発明においては、ケースの外周面
の一部に取り付けられた絶縁樹脂製の端子台と、この端
子台に貫通して固定されており、一方端側を基板孔差し
込み用脚部とし他方端側を電磁コイルの引出し線の絡げ
部とする中継端子ピンと、を備えて成る。中継端子ピン
の一方端を基板のランド孔に差し込み、半田リフロー
で、報知器をしっかり基板に固定できると共に、リード
線を用いずに、基板との電気的な接続が可能であるた
め、組付性の向上に資する。
【0026】このような音響・振動併用式報知器は、携
帯電話機、ポケットベル、目覚し時計、腕時計などの携
帯型電子機器に用いるに適している。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の一実施形態に係る音響・振
動併用式報知器の外観を示す斜視図、図2は同報知器の
左半分を縦断した部分切断図、図3は同報知器の分解斜
視図、図4は、同報知器におけるケースと端子台と中継
端子ピンとを示す分解斜視図、図5は同報知器における
板バネを示す斜視図、図6は同板バネを示す平面図、図
7は同報知器における円環状錘体を示す斜視図、図8は
同報知器におけるカップ状下ヨークを示す斜視図、図8
は同報知器における円盤状磁石を示す斜視図、図10は
同報知器における円盤状上ヨークを示す斜視図、図11
は同報知器における円環状スペーサを示す斜視図、図1
2は同報知器における電磁コイルを示す斜視図、図13
は同報知器におけるリンガ振動板を示す斜視図、図14
は同報知器における蓋板を示す斜視図である。
【0029】本例の音響・振動併用式報知器10の外観
は、図1に示す如く、側面に端子台80を具備する小径
扁平円柱状(直径約15mm, 高さ約5mm)を呈している。
この報知器10の構造も、基本的には図16に示す報知
器の構造を踏襲している。概略的には、この報知器10
は、鉄製の略円筒状ケース20の下方開口側に被せて固
定したステンレス(SUS304)製略円形薄板の板バ
ネ30の上に、略カップ状の純鉄製下ヨーク42,略円
盤状磁石43,略円盤状の純鉄製上ヨーク44等からな
る扁平略円柱状の電気音響素子40を載せて固定し、そ
の電気音響素子40の電磁コイル(ソレノイド)45が
内側面に固定されたステンレス(SUS304)製略円
形薄板のリンガ振動板46をケース20の上方開口側に
被せて固定した扁平構造であって、その上方開口には樹
脂製略円盤状の上蓋50を被せてある。
【0030】円筒状ケース20の下方端は、図2に示す
如く、板バネ30の空気振動圧を抜くための圧空抜き孔
20aを備え、プレス成形により2段縮径状の内周鍔部
21として形成されており、1段目鍔部21aに続く最
内周の2段目鍔部21bのうち円周上の相対向位置には
基板孔差し込み用脚片22,22が切り起こされてい
る。円筒状ケース20の周壁の一部は、端子台80を取
り付けるために、矩形状の切欠き23となっている。ま
た円筒状ケース20の周壁上端側にはリンガ振動板46
の周囲部分を受けるための位置決め用の内周段差24が
形成されており、上端側は上端肉薄部25となってい
る。
【0031】端子台80は、2本の角柱状の中継端子ピ
ン85,85が軸方向に圧入して取り付くピン取付孔8
2,82を具備する台本体81と、これを円筒状ケース
20の切欠き23に取り付ける係合部86との樹脂一体
成形品である。係合部86には切欠き23の両側縁の上
部から差し込んで落とし込むための係合溝87,87が
形成されている。
【0032】ケース20の1段目鍔部21aとケース2
0に内嵌された樹脂製の円環状スペーサ60の下端面と
の間に、板バネ30の周囲部分が挟み付けられている。
この円環状スペーサ60の周壁の一部は、端子台80を
取り付けるために、図11に示す如く、矩形状の切欠き
61となっている。
【0033】ステンレス製の円形(直径14mm,板厚0.10
〜0.12mm程度)薄板の板バネ30は、図5及び図6に示
す如く、下ヨーク42の円形底台42aが嵌合する直径
8mm程度の中央孔31を取り囲む帯幅3mm程度の略円環
状帯板32であり、その円環状帯板32の板板部分には
3条の略渦巻き状の板地分離孔33,34,35が穿た
れている。略渦巻き状の板地分離孔33,34,35は
中心に対して120°の回転対称関係で相互配置されて
おり、いわば三つ巴紋状の配置関係で形成されている。
そして、第1の板地分離孔33の頭部(鞆部に相当)3
3aと第2の板地分離孔34の尾部34bとの間の板地
部分を第3の板地分離孔35が内周側板地部36と外周
側板地部37に分離しているが、その内周側板地部36
のうち中央孔31の孔縁には半月状切欠き36aが形成
されている。2条の板地分離孔(33と34,34と3
5,35と33)で挟まれた部分は中側板地部38とな
っている。略渦巻き状の板地分離孔33,34,35の
いずれもは略同一の孔形状となっているが、螺旋曲線と
直線で孔縁が縁取られている。第1の板地分離孔33の
頭部33aと第2の板地分離孔34の尾部34bとの間
の板地部分を内周側板地部36と外周側板地部37とに
分離する第3の板地分離孔35の孔縁は直線部分Lとな
っており、その他の螺旋孔縁と接続する部分は折れ目X
が形成されている。
【0034】板バネ30とその上の下ヨーク42とはレ
ーザー溶接で固着されている。下ヨーク42の周壁42
bにはタングステン製の円環状錘体41が外嵌されて、
レーザー溶接で固着されている。また、下ヨーク42の
底面42c上には円盤状磁石43が接着等で固着されて
いる、更に、この円盤状磁石43の上には上ヨーク44
が接着等で固着されている。
【0035】リンガ振動板46も円形(直径14mm,板厚
0.04〜0.05mm程度)薄板で、図13に示す如く、複数の
円弧状肉抜き孔46bが離散的に周回するように形成さ
れており、それらの内側部分が実質的な振動領域となっ
ている。また、リンガ振動板46には円形の透孔46a
が形成されている。更に、リンガ振動板46はケース2
0の切欠き23に係合する張出片46cを有している。
リンガ振動板46の裏面には、下ヨーク42の周壁42
bの内周面と上ヨーク44の外周面との間隙に位置する
電磁コイル45が接着等で固着されている。電磁コイル
45の2本の引出し線45aはリンガ振動板46の透孔
46aを介して共鳴室Sへ出し、リンガ振動板46上を
半径方向に這わせ、蓋板50の通し孔50aを介し、中
継端子ピン85の上端側85aに絡げてある。なお、引
出し線45aが貫通した透孔46aに接着剤等を注入し
て封止しても良い。
【0036】電磁コイル45とリンガ振動板46との別
の固定方法としては、図15に示す如く、リンガ振動板
46に形成された樹脂流通孔46d,46dを介してイ
ンサート成形法で電磁コイル45の周囲を樹脂被覆層4
8で覆った一体成形品を用いることができる。リンガ振
動板46の表面側で樹脂流通孔46d,46dに跨がる
架橋樹脂部48aを以て電磁コイル45が抜け止めされ
ている。樹脂流通孔46d,46dは引出し線45aを
通す透孔として利用することができる。また、インサー
ト成形の際、リンガ振動板46の表面半径方向に這う引
出し線45aの部分を架橋樹脂部48aの樹脂で延長被
覆しても良い。
【0037】樹脂製円盤状の蓋板50は中央に円形の放
音孔50bを有しており、リンガ振動板46と蓋板50
との間は共鳴室Sとなっている。蓋板50の通し孔50
aは、ケース20の切欠き23に係合する張出部50
c,50cの挾間にて開口している。そして、ケース2
0とリンガ振動板46との固定は、上蓋50の周囲部分
でリンガ振動板46を内周段差24上に押さえ、上端肉
薄部25を内周側へ加締めて固着している。
【0038】本例の音響・振動併用式報知器10は、図
2に示す如く、基板孔差し込み用脚片22と中継端子ピ
ン85の下端85bを基板90のランド孔に差し込み、
半田リフローによる半田91で固着する。このため、報
知器10をしっかり基板90に固定でき、剛体振動を確
実に伝達できる。報知器10は中継端子ピン85を具備
しているため、リード線を用いずに、基板90との電気
的な接続が可能となっている。基板実装の容易化に寄与
する。
【0039】このような構成の音響・振動併用式報知器
10においても、電磁コイル45が下ヨーク42の周壁
42bと上ヨーク44との隙間の磁界(磁路)中に位置
しているため、基板90上の報知器駆動回路から中継端
子ピン85,引出し線45aを介して電磁コイル45へ
高周波数の交番電流を流すと、交番電磁力の発生により
その交番周期に同期して電磁コイル45自身が中心軸線
方向に微振幅で振動するため、リンガ振動板46がその
固有振動数(2800〜3000Hz)で共振する。そ
して、このリンガ振動板46の固有周波数f0 と共鳴室
Sの共振周波数fv (>f0 )とでヘルムホルツの共鳴
効果により周波数帯域が拡がり、音圧がアップする。携
帯電話機,ポケットベル等の呼出し音に利用できる。
【0040】他方、引出し線45aを介して電磁コイル
45へ低周波数の交番電流を流すと、交番電磁力の発生
によりその交番周期に同期して電磁コイル45自身が中
心軸線方向に微振幅で振動するため、反跳として下ヨー
ク42,磁石43,上ヨーク44から成る磁路形成体側
も微振動する。これにより板バネ30が低振動数(11
0Hz程度)で加振され、ケース20全体は感知可能な
振幅で振動する。
【0041】ここで、板バネ30の略円環状帯板32に
は、3条の板地分離孔33,34,35で肉抜き部分が
形成されているため、その内周側板地部36の撓み振動
(中心軸線O方向)の固有振動数は約110Hzの低振
動数に設定されている。また、板地分離孔33,34,
35が略渦巻き状に形成されているため、下ヨーク42
が固定される可動部としての内周側板地部36は3条の
略渦巻き状の中側板地部分38を介して固定部としての
外周側板地部37に繋がっている。このため、3条の略
渦巻き状の中側板地部分38を介して3本吊り状態で電
気音響素子40を分配支持できるから、支持強度を高く
できる。更に、板地分離孔33,34,35の尾部33
b,34b,35b側の外周側連結部Mを基端として略
渦巻き状の中側板地部分38自身の捩じれ作用が内周側
連結部Nに重畳されるため、内周側板地部36は外周側
板地部37に対して中心軸線Oへ繰り出し易くなってい
る。中側板地部分38の曲げ変形ばかりか、捩じれバネ
性も活かしているので、ばね定数を大きく落とさずに、
好適な撓み量(振幅)を得ることができる。従って、低
振動数で大きな振幅が得られるから、小型構成でありな
がら、感知し易い振動を起こす音響・振動併用式報知器
10を実現できる。
【0042】3条の略渦巻き状の板地分離孔33,3
4,35は三つ巴紋状の配置関係で形成されている。こ
の三つ巴紋状では、各板地分離孔33,34、35の周
回角度は約半周回(190°)である。周回角度が24
0°以上になると、略円環状帯板32の帯幅が最多3条
の板地分離孔33,34,35で分割されるため、4筋
の残余の板地部分は幅狭に失し、支持強度が劣化する。
2条の略渦巻き条の板地分離孔から二つ巴紋状の配置関
係で形成された板バネも考えられるが、振動方向が軸線
上からズレ易く、2次元振動を起こし易い。4条以上の
板地分離孔を用いた板バネも考えられるが、中側板地部
分の長さを確保し、捩じれバネ性を活かそうとすれば、
円環状帯板32の帯幅の分割数が4以上となる部分が出
てくるため、支持強度が劣化する。従って、三つ巴紋状
の板地分離孔を持つ板バネ30によれば、支持強度の維
持及びばね定数最適化と軸上振動方向の斉一化を実現で
き、より一層、易感知性の剛体振動となる。
【0043】外周側連結部Mや内周側連結部Nの領域
は、片持ち梁の支持端として連結強度を高めるため、比
較的広い面積を確保する必要がある。また、中側板地部
38が図5の二点鎖線で示す渦巻き曲線部分で外周側連
結部Mや内周側連結部Nに連結していると、その連結部
分に耐力以上の応力が作用するため、降伏点を超えて塑
性変形や破断を生じ易い。そこで、本例では、このよう
な渦巻き曲線部分を直線部Lとして形成し、捩じれ難
く、連結強度を高めてある。
【0044】内周側連結部Nは、他に比べて広すぎるた
め、内周側板地部36の円周方向の中で多少撓み難く
く、また孔縁側に捩じれ変形が波及し易い。しかし、本
例では、孔を形成するのではなく、切欠き36aを中央
孔31の孔縁に形成してあるので、支持強度を確保しな
がら、孔縁側への捩じれを波及し難くして内周側板地部
36の円周に沿った部分の撓みを平等化している。
【0045】なお、板地分離孔33,34,35のうち
外周側板地部37に臨む外周側部分は幅狭の部分円周孔
となっているのに対し、内周側板地部36に臨む内周側
部分は幅広の渦巻き孔となっており、板地分離孔33,
34,35の頭部33a,34a,35aの孔縁部分の
応力が低減されている。
【0046】このような振幅の大きな板バネ30を持つ
報知器10においては、リンガ板46上に電磁コイル4
5が固定されているため、電磁コイル45とリンガ振動
板46との固着部分に大きなストレスが印加する。その
固着部が接着剤である場合、繰り返し応力による疲労等
で剥離等の不具合が生じ易い。しかし、本例では、図1
5に示す如く、電磁コイル45とリンガ振動板46とが
樹脂流通孔46dを介して電磁コイル45の周囲を覆っ
た樹脂被覆層48や架橋樹脂部48aで一体成形品とな
っているため、接着剤で固着する場合に比べ、信頼性を
高めることができ、また組付けの部品点数を削減でき
る。
【0047】また、ケース20とリンガ振動板46との
固定構造は、リンガ振動板46の上に共鳴室Sを空けて
被せた蓋板50の周囲部分でリンガ振動板46をスペー
サ60の上端に押さえ、ケース20の上端肉薄部25を
加締めて固着して成る。共鳴室Sを設けるのは、共鳴効
果で音圧をアップさせるためである。また、ケース20
の上方開口側を上蓋50の周囲部分に加締めることによ
り上蓋50の固定とリンガ振動板46の固定を同時に達
成できる。接着剤を用いる場合に比し、信頼性が高ま
る。
【0048】更に、ケース20の1段目鍔部21aとケ
ース20に内嵌されたスペーサ60の面との間には板バ
ネ30の周囲部分が挟み付けられて成る。板バネ30の
固定は、接着剤を用いずに、ケース20とスペーサ60
との挟み付けで実現できる。
【0049】本例の電気音響素子40は、板バネ30の
上に固定された下ヨーク42と、その底面42cに固定
された磁石43と、この磁石43の上に固定された上ヨ
ーク44とを有しているが、下ヨーク42の周壁部42
bにはタングステン等の重金属等から略円環状錘体41
が外嵌されている。このため、振動慣性が高まり、板バ
ネ30の撓み量(振幅)を大きくすることができる。
【0050】ここで、板バネ30は撓み変形で激しく振
動するため、下ヨーク42と板バネ30との固定を接着
剤で行う場合、接着剤剥離等の不具合の虞れがあるが、
本例では、下ヨーク42と板バネ30の固定はレーザー
溶接で固着されている。このため、下ヨーク42が純鉄
で、板バネ30がステンレスの場合でも、固着信頼性が
高く、剥離等の不具合を解消できる。また、下ヨーク4
2の周壁部42bと錘体41との固定もレーザー溶接で
固着されている。下ヨーク42が純鉄で、錘体41がタ
ングステンの場合でも、固着信頼性が高く、剥離等の不
具合を解消できる。
【0051】上述したように、本例の板バネ30の振幅
は従前のものに比し大きくなっているため、板バネ30
が自由に振動するための余裕空間をケース20に確保し
なければならない。そこで、内周鍔部21は、2段縮径
状の鍔部として形成されている。ケース20の端部が2
段縮径状の鍔部となっていると、図2に示す如く、ケー
ス板厚の2倍以上が余裕空間の厚みとなる。従って、大
きな振幅で板バネ30を振動させる余裕が増す。更に、
ケース20の強度を高くできる。
【0052】なお、上記実施例においては、扁平円筒状
のケースを用いてあるが、角筒状のケースや楕円状のケ
ースを用いることも可能である。
【0053】本例で説明した板バネ30は、音響・振動
併用式報知器10に限らず、振動式報知器だけに用いる
ことができる。その振動式報知器としては、例えば、電
磁コイル45をリンガ振動板46に固定せず、リンガ振
動板46を排除して、電磁コイル45を蓋板50又はケ
ース20等の固定部に固定した構造で良い。また、リン
ガ振動板46を音波発生のためでなく、板バネ30と同
様に、低固有振動数とすることで、異なる固有振動数で
選択的に振動する振動式報知器も構成できる。
【0054】勿論、板バネ30を高固有振動数のリンガ
振動板とすることで、異なる音色で選択的に放音する音
響報知器も構成できる。
【0055】そして、このような音響・振動併用式報知
器10又は振動式報知器は、直径10mm,厚さ4mm程度の
小径薄型化も可能であるため、携帯電話機、ポケットベ
ルは勿論のこと、目覚し時計等の日用品や腕時計などに
も内蔵可能であり、各種の携帯型電子機器に用いるに好
適である。振動振幅としては1mm程度が必要とする場合
は、板ベネ30が搭載する磁路形成体を薄くすること
で、厚さ3mm程の超薄型も可能となる。
【0056】
【発明の効果】
(1) 以上説明したように、本発明の第1の手段は、
音響・振動併用式報知器に用いる板バネが中央孔を取り
囲む略環状帯板であり、その略環状帯板には複数条の略
渦巻き状の板地分離孔が穿たれて成ることを特徴とす
る。従って、次のような効果を奏する。
【0057】即ち、複数条の板地分離孔による肉抜き部
分により、固有振動数を低振動数にまで下げることがで
きる。また、残余の内周側板地部は略渦巻き状の複数の
中側板地部を介して外周側板地部に繋がっているため、
電気音響素子を分配支持できるから、支持強度を高める
ことができる。更に、ばね性が劣化せずに、振幅値の最
適化を実現できる。従って、低振動数で大きな振幅が得
られるから、小型構成でありながら、振動を感知し易い
音響・振動併用式報知器を実現できる。
【0058】(2) 複数条の略渦巻き状の板地分離孔
としては3条から成り、三つ巴紋状の配置関係で形成さ
れている場合、支持強度の維持及びばね定数最適化と軸
上振動方向の斉一化を実現でき、より一層、剛体振動が
感知し易くなる。
【0059】(3) 略環状帯板のうち第1の板地分離
孔の頭部と第2の板地分離孔の尾部との間の地板部分を
第3の板地分離孔が分離した内周側板地部において、中
央孔の孔縁には切欠部が形成されて成る場合、他に比べ
て広すぎるその内周側板地部を孔を穿たずに肉抜きして
あるから、支持強度の維持及びばね定数最適化に資す
る。
【0060】(4) 筒状ケースの一方開口側に被せて
固定した上記板バネの上に電気音響素子を載せて固定
し、その電気音響素子の電磁コイルが固定されたリンガ
振動板をケースの他方開口側に被せて固定した音響・振
動併用式報知器電磁において、コイルとリンガ振動板と
がリンガ振動板に形成された樹脂流通孔を介して電磁コ
イルに連結した樹脂層で一体成形されて成る場合、接着
剤で固着する場合に比べ、信頼性を高めることができ、
また組付けの部品点数を削減できる。
【0061】(5) ケースとリンガ振動板とが、リン
ガ振動板の上に共鳴室を空けて被せた蓋板の周囲部分で
リンガ振動板を押さえ、ケースの他方開口側を周囲部分
に加締めて固着して成る場合、共鳴効果で音圧アップを
図ることができ、また、蓋板の固定とリンガ振動板の固
定を同時に達成できる。接着剤を用いる場合に比し、信
頼性が高まる。
【0062】(6) ケースの一方開口側の内周鍔部と
ケースに内嵌された略円環状スペーサの一方開口側端面
との間には板バネの周囲部分が挟み付けられて成る場
合、板バネの固定は、接着剤を用いずに、ケースとスペ
ーサとの挟み付けで実現できる。
【0063】(7) 本発明の第2の手段においては、
板バネの上には第1のヨーク,磁石及び第2のヨークか
ら成る磁路形成体が搭載されているが、これに加えて、
第1のヨークの周壁部には略環状の錘体が外嵌されて成
る。例えばタングステン等の重金属等から成る略環状錘
体が加重されているため、振動慣性が大きくなり、板バ
ネの撓み量(振幅)を大きくすることができる。小型構
成でありながら、振動を感知し易い音響・振動併用式報
知器を実現できる。
【0064】(8) ここで、第1のヨークと板バネの
固定はレーザー溶接で固着されている場合、例えばヨー
クが純鉄で、板バネがステンレスのときでも、固着信頼
性が高く、剥離等の不具合を解消できる。
【0065】(9) 第1のヨークの周壁部と略環状の
錘体との固定もレーザー溶接で固着して成る場合、例え
ばヨークが純鉄で、錘体がタングステンのときでも、固
着信頼性が高く、剥離等の不具合を解消できる。
【0066】(10) 上記内周鍔部が少なくとも2段縮
径状の鍔部として形成して成る場合、ケース板厚の2倍
以上が余裕空間の厚みとなる。従って、大きな振幅で板
バネを振動させる余裕が増す。また、ケース自体の堅牢
化に資する。
【0067】(11) そして、本発明においては、ケー
スの一方開口側の端部が切り起こされた基板孔差し込み
用脚片を一体的に具備することを特徴とする。印刷配線
板等への基板実装において、基板孔差し込み用脚片を基
板の取付孔に差し込み、半田リフローで、報知器をしっ
かり基板に固定でき、振動を確実に伝達できる。基板実
装の容易化に資する。
【0068】(12) 更に、本発明においては、ケース
の外周面の一部に取り付けられた絶縁樹脂製の端子台
と、この端子台に貫通して固定されており、一方端側を
基板孔差し込み用脚部とし他方端側を電磁コイルの引出
し線の絡げ部とする中継端子ピンと、を備えて成る。中
継端子ピンの一方端を基板のランド孔に差し込み、半田
リフローで、報知器をしっかり基板に固定できると共
に、リード線を用いずに、基板との電気的な接続が可能
であるため、基板実装の容易化及び組付性の向上に資す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る音響・振動併用式報
知器の外観を示す斜視図である。
【図2】同報知器の左半分を縦断した部分切断図であ
る。
【図3】同報知器の分解斜視図である。
【図4】同報知器におけるケースと端子台と中継端子ピ
ンとを示す分解斜視図である。
【図5】同報知器における板バネを示す斜視図である。
【図6】同板バネを示す平面図である。
【図7】同報知器における円環状錘体を示す斜視図であ
る。
【図8】同報知器におけるカップ状下ヨークを示す斜視
図である。
【図9】同報知器における円盤状磁石を示す斜視図であ
る。
【図10】同報知器における円盤状上ヨークを示す斜視
図である。
【図11】同報知器における円環状スペーサを示す斜視
図である。
【図12】同報知器における電磁コイルを示す斜視図で
ある。
【図13】同報知器におけるリンガ振動板を示す斜視図
である。
【図14】同報知器における上蓋を示す斜視図である。
【図15】同報知器における電磁コイルとリンガ振動板
との別の固定方法を説明するための部分断面図である。
【図16】従来の音響・振動併用式報知器の一例を示す
外観斜視図である。
【符号の説明】
10…音響・振動併用式報知器 20…円筒状ケース 20a…圧空抜き孔 21…内周鍔部 21a…1段目鍔部 22a…2段目鍔部 22…基板孔差し込み用脚片 23…切欠き 24…内周段差 30…板バネ 31…中央孔 32…円環状帯板 33,34,35…略渦巻き状の板地分離孔 33a,34a,35a…頭部 33b,34b,35b…尾部 36…内周側板地部 36a…半月状切欠き 37…外周側板地部 38…中側板地部 L…直線部分 X…折れ目 M…外周側連結部 N…内周側連結部 40…電気音響素子 41…円環状錘体 42…下ヨーク 42a…円形底台 42b…周壁 42c…底面 43…円盤状磁石 44…上ヨーク 45…電磁コイル(ソレノイド) 45a…引出し線 46…リンガ振動板 46a…透孔 46b…円弧状肉抜き孔 46c…張出片 46d…樹脂流通孔 48…樹脂被覆層 48a…架橋樹脂部 S…共鳴室 50…蓋板 50a…通し孔 50b…放音孔 60…円環状スペーサ 61…切欠き 80…端子台 81…台本体 82…ピン取付孔 85…中継端子ピン 85a…上端側 85b…下端側 86…係合部 87…係合溝 90…基板 91…半田。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G10K 9/12 G10K 9/12 E H04R 13/02 H04R 13/02 // H04M 1/00 H04M 1/00 K

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央孔を取り囲む略環状帯板であり、前
    記略環状帯板には複数条の略渦巻き状の板地分離孔が穿
    たれて成ることを特徴とする振動式報知器に用いる板バ
    ネ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数条の略渦巻
    き状の板地分離孔は3条から成り、三つ巴紋状の配置関
    係で形成されていることを特徴とする振動式報知器に用
    いる板バネ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記略環状帯板のう
    ち第1の板地分離孔の頭部と前記第2の板地分離孔の尾
    部との間の板地部分を第3の板地分離孔が分離した内周
    側板地部にあって、前記中央孔の孔縁には切欠部が形成
    されて成ることを特徴とする振動式器報知器に用いる板
    バネ。
  4. 【請求項4】 筒状ケースの一方開口側に被せて固定し
    た板バネの上に電気音響素子を載せて固定し、その電気
    音響素子の電磁コイルが固定されたリンガ振動板を前記
    ケースの他方開口側に被せて固定した音響・振動併用式
    報知器であって、前記板バネとしては、請求項1乃至請
    求項3のいずれか一項に規定する板バネを用いて成るこ
    とを特徴とする音響・振動併用式報知器。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記電気音響素子
    は、前記板バネの上に固定された第1のヨークと、この
    第1のヨークの底面に固定された磁石と、この磁石の上
    に固定された第2のヨークとを有しており、前記第1の
    ヨークの周壁部には略環状の錘体が外嵌されて成ること
    を特徴とする音響・振動併用式報知器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記板バネと前記第
    1のヨークとの固定、及び前記第1のヨークの周壁部と
    前記略環状の錘体との固定のいずれか又は両者はレーザ
    ー溶接で固着されて成ることを特徴とする音響・振動併
    用式報知器。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に
    おいて、前記電磁コイルと前記リンガ振動板との固定
    は、前記リンガ振動板に形成された樹脂流通孔を介して
    前記電磁コイルに連結した樹脂層で一体成形されて成る
    ことを特徴とする音響・振動併用式報知器。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至請求項7のいずれか一項に
    おいて、前記ケースと前記リンガ振動板との固定は、前
    記リンガ振動板の上に共鳴室を空けて被せた蓋板の周囲
    部分で前記リンガ振動板を押さえ、前記ケースの他方開
    口側を前記周囲部分に加締めて固着して成ることを特徴
    とする音響・振動併用式報知器。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至請求項8のいずれか一項に
    おいて、前記ケースの前記一方開口側の内周鍔部と前記
    ケースに内嵌されたスペーサの一方開口側端面との間
    に、前記板バネの外周側部分が挟み付けられて成ること
    を特徴とする音響・振動併用式報知器。
  10. 【請求項10】 筒状ケースの一方開口側に被せて固定
    した板バネの上に電気音響素子を載せて固定し、その電
    気音響素子の電磁コイルが固定されたリンガ振動板を前
    記ケースの他方開口側に被せて固定した音響・振動併用
    式報知器であって、 前記電気音響素子は、前記板バネの上に固定された第1
    のヨークと、この第1のヨークの底面に固定された磁石
    と、この磁石の上に固定された第2のヨークとを有して
    おり、前記第1のヨークの周壁部には略環状の錘体が外
    嵌されて成ることを特徴とする音響・振動併用式報知
    器。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記板バネと前
    記第1のヨークとの固定、及び前記第1のヨークの周壁
    部と前記略環状の錘体との固定のいずれか又は両者はレ
    ーザー溶接で固着されて成ることを特徴とする音響・振
    動併用式報知器。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記電磁コイル
    と前記リンガ振動板との固定は、前記リンガ振動板に形
    成された樹脂流通孔を介して前記電磁コイルに連結した
    樹脂層で一体成形されて成ることを特徴とする音響・振
    動併用式報知器。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至請求項12のいずれか
    一項において、前記ケースと前記リンガ振動板との固定
    は、前記リンガ振動板の上に共鳴室を空けて被せた蓋板
    の周囲部分で前記リンガ振動板を押さえ、前記ケースの
    他方開口側を前記周囲部分に加締めて固着して成ること
    を特徴とする音響・振動併用式報知器。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至請求項13のいずれか
    一項において、前記ケースの前記一方開口側の内周鍔部
    と前記ケース内に内嵌されたスペーサの一方開口側端面
    との間に、前記板バネの外周側部分が挟み付けられて成
    ることを特徴とする音響・振動併用式報知器。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記内周鍔部
    は、少なくとも2段縮径状の鍔部であることを特徴とす
    る音響・振動併用式報知器。
  16. 【請求項16】 請求項4乃至請求項15のいずれか一
    項において、前記ケースの前記一方開口側の端部は、切
    り起こされた基板孔差し込み用脚片を一体的に具備する
    ことを特徴とする音響・振動併用式報知器。
  17. 【請求項17】 請求項4乃至請求項17のいずれか一
    項において、前記ケースの外周面の一部に取り付けられ
    た絶縁樹脂製の端子台と、この端子台に貫通して固定さ
    れており、一方端側を基板孔差し込み用脚部とし他方端
    側を前記電磁コイルの引出し線の絡げ部とする中継端子
    ピンと、を備えて成ることを特徴とする音響・振動併用
    式報知器。
  18. 【請求項18】 請求項4乃至請求項17のいずれか一
    項に規定する音響・振動併用式報知器を用いて成ること
    を特徴とする携帯型電子機器。
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