JPH1161827A - 緑化用の植生ネット及び植生基体 - Google Patents

緑化用の植生ネット及び植生基体

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JPH1161827A
JPH1161827A JP23336797A JP23336797A JPH1161827A JP H1161827 A JPH1161827 A JP H1161827A JP 23336797 A JP23336797 A JP 23336797A JP 23336797 A JP23336797 A JP 23336797A JP H1161827 A JPH1161827 A JP H1161827A
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JP
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net
weft
warp
vegetation
bag storage
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JP23336797A
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English (en)
Inventor
Michihei Sakate
三千兵 坂手
Mitsuo Taniguchi
美津男 谷口
Tomofumi Matsumoto
奉文 松本
Hiroyuki Komabashiri
裕之 駒走
Akihiro Matsunaga
昭浩 松永
Shuhei Matsumoto
收平 松本
Hiroshi Aoki
宏 青木
Kazuji Tokura
和司 戸倉
Toshikazu Horie
利和 堀江
Kenji Onishi
健司 大西
Tetsuo Mori
哲夫 森
Toshihiko Suzuki
敏彦 鈴木
Sadao Muto
貞夫 武藤
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Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植生材料収容袋を容易かつ確実に保持でき、
しかも、構成が簡単であって、コスト的に安価な緑化用
の植生ネットを提供する。 【解決手段】 袋収納部編織用の緯糸12を絡めた袋収
納部編織用の経糸13を、複数の隣り合う帯状ネット1
0の端部経糸8,8にわたって、ネット連結用の緯糸1
4により連結して、一重のネット7を編織し、この一重
のネット7を所定目合い編織する度に、ネット連結用の
緯糸14による経糸8,8,13どうしの連結を止め
て、帯状ネット10を所定の目合い数にわたって継続編
織し、この継続編織の間、袋収納部編織用の緯糸12
を、これを絡めていた経糸13と隣の袋収納部編織用の
経糸13とにわたって繰り返しジャンプ連結して、ジャ
ンプ連結させた緯糸12と一重のネット部分とによっ
て、経糸8,8,13どうしの非連結部に、緯糸方向で
連続する袋収納部5を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば法面の緑
化工法に用いられる緑化用の植生ネット及び植生基体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路建設や土地造成などに形
成される山腹の法面などには、その保護と景観を維持す
るために、緑化工法を施すことが行われている。この緑
化工法の一つとして、経糸と緯糸とから成る緑化用の植
生ネットに袋収納部を形成し、この袋収納部に、有機堆
肥、化学肥料、植物性繊維、保水剤、土壌改良材などを
配合した植物の生育に直接的または間接的に寄与する植
生材料の収容袋を収納し、かつ、この植生ネットの一側
面に植物種子を担持させたシートを設けて、これを緑化
用の植生基体とし、この植生基体を法面に敷設する工法
がある。
【0003】この外にも、植生材料の収容袋を植生ネッ
トの袋収納部に収納したものを緑化用の植生基体とし
て、この植生基体を法面に敷設する一方、上記の植生材
料に植物種子を混合した厚層基材や、植物種子を含む有
機客土などを吹き付ける緑化工法もある。
【0004】これらの緑化工法に用いられる従来の緑化
用植生基体においては、袋収納部を植生ネットに保持さ
せるために、二重のネットを用いて、この二重のネッ
ト間に、緯糸と平行になるように袋収納部を形成した
り、特開平6−185061号公報に示されるよう
に、ネットとして一重(一枚もの)のものを用い、この
ネットの一方の側に、一部の経糸を潜らせるようにし
て、緯糸と平行になるように袋収納部を形成したりして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の手段においては、ネットとして二重のものを用いるた
め、ネットの製造材料である糸を多く必要とし、加え
て、その製作工程が複雑であるなど製造コストが嵩むと
いった問題があった。一方、上記の手段においては、
の手段のような問題はないものの、植生材料の収容袋
をネットの経糸を潜らせるだけであるため、植生ネット
に対する植生材料収容袋の保持が必ずしも確実ではな
く、かつ、植生材料の収容袋を袋収納部に収納させ難い
問題もあった。
【0006】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、植生材料収容袋を袋収納部に収納
させることが容易で、かつ、確実に保持させることがで
き、しかも、構成が簡単であって、コスト的に安価であ
る緑化用の植生ネットと、このネットを用いた緑化用の
植生基体とを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、緑化用の植生ネットとし
て、経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネットを緯糸方向
に複数編織し、この編織に際して、隣り合う帯状ネット
の端部経糸にわたって、袋収納部編織用の緯糸を絡めた
袋収納部編織用の経糸を、ネット連結用の緯糸により連
結して、一重のネットを編織するようにしている。
【0008】そして、この一重のネットを所定目合い編
織する度に、ネット連結用の緯糸による経糸どうしの連
結を止めて、帯状ネットを所定の目合い数にわたって継
続編織し、この継続編織の間、袋収納部編織用の緯糸
を、これを絡めていた経糸と隣の袋収納部編織用の経糸
とにわたって繰り返しジャンプ連結して、ジャンプ連結
させた緯糸と一重のネット部分とによって、経糸どうし
の非連結部に、緯糸方向で連続する袋収納部を形成して
いる。
【0009】請求項2記載の発明では、緑化用の植生ネ
ットとして、経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネットを
緯糸方向に複数編織し、この編織に際して、帯状ネット
の一方の端部経糸に、袋収納部編織用の2本の緯糸を絡
め、かつ、隣り合う帯状ネットの端部経糸にわたって、
袋収納部編織用の第2の緯糸を絡めた袋収納部編織用の
経糸を、上記2本の内の1本の緯糸によって連結して、
一重のネットを編織するようにしている。
【0010】そして、この一重のネットを所定目合い編
織する度に、上記2本の内の1本の緯糸による経糸どう
しの連結を止めて、帯状ネットを所定の目合い数にわた
って継続編織し、この継続編織の間、袋収納部編織用の
第2の緯糸を、それまで絡めていた経糸と隣の袋収納部
編織用の経糸とにわたって繰り返しジャンプ連結し、袋
収納部編織用の2本の緯糸については、これを絡めてい
た経糸と、隣の帯状ネットの端部経糸とにわたって、互
いに少なくとも回はクロスさせるように編織して、クロ
ス緯糸によって連結された一重のネット部分とジャンプ
連結させた緯糸とによって、経糸どうしの非連結部に、
緯糸方向で連続する袋収納部を形成している。
【0011】請求項3記載の発明では、緑化用の植生ネ
ットとして、経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネットを
緯糸方向に複数編織し、この編織に際して、帯状ネット
の両側の端部経糸に、袋収納部編織用の緯糸を絡め、か
つ、隣り合う帯状ネットの端部経糸にわたって、袋収納
部編織用の第2の緯糸を絡めた袋収納部編織用の経糸
を、ネット連結用の緯糸によって連結して、一重のネッ
トを編織するようにしている。
【0012】そして、この一重のネットを所定目合い編
織する度に、ネット連結用の緯糸による経糸どうしの連
結を止めて、帯状ネットを所定の目合い数にわたって継
続編織し、この継続編織の間、袋収納部編織用の第2の
緯糸を、それまで絡めていた経糸と隣の袋収納部編織用
の経糸とにわたって繰り返しジャンプ連結し、端部経糸
に絡めた袋収納部編織用の緯糸については、これを絡め
ていた経糸と、隣の帯状ネットの端部経糸とにわたっ
て、互いに少なくとも回はクロスさせて、上記のネット
継続編織の最後に相手方の端部経糸に絡めるように編織
して、クロス緯糸によって連結された一重のネット部分
とジャンプ連結させた緯糸とによって、経糸どうしの非
連結部に、緯糸方向で連続する袋収納部を形成してい
る。
【0013】上記の構成による何れの形態の植生ネット
にあっても、これをシングルラッシェル織機によって一
重のネットを編織する際に、そのネット編織用の経糸と
緯糸とは別に、僅かな袋収納部編織用の経糸と緯糸とを
用いて、植生材料収容袋の袋収納部を形成しているの
で、植生ネットそのものとしては、これが実質的に一重
であることから、構成が簡単であり、袋収納部を備えた
植生ネットを製作容易かつ安価に得ることができる。
【0014】また、袋収納部がネットの緯糸方向で連続
する構成であることから、袋収納部に対する植生材料収
容袋の収納が容易であり、その収容袋の保持も確実に行
われる。
【0015】そして、本発明による緑化用植生基体の一
つは、上記のように構成された植生ネットの袋収納部
に、植生材料の収容袋を収納して成るものであって、こ
れは上記した厚層基材や植物種子を含む有機客土などを
吹き付ける緑化工法に用いて好適なものである。
【0016】本発明による今一つの緑化用植生基体は、
同じく上記のように構成された植生ネットの袋収納部
に、植生材料の収容袋を収納する一方、植生ネットの一
側面に、植物種子を担持させたシートを設けて成るもの
で、これは植生基体だけを法面に敷設する緑化工法に用
いて好適なものであり、何れの植生基体においても、上
記の植生ネットを用いることから、植生材料収容袋を確
実に保持できる緑化用の植生基体を、安価に得ることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は第1の実施形態によ
る緑化用の植生基体1を示し、この植生基体1は、植物
種子を含む植生基材2を担持させたシート3を、植生ネ
ット4の一側面に設ける一方、この植生ネット4に形成
した袋収納部5に植生材料収容袋6を収納して成る。
【0018】尚、図1は緑化用植生基体1の表面側を示
し、図2は裏面側を示している。ここで言う緑化用植生
基体1の裏面側とは、図7に示すように、法面Nへの敷
設側の面である。
【0019】上記の植生ネット4は、後述するように、
各種の経緯糸を用いて一重のネット(図5を参照)7を
編織する際に、その一重のネット7の経糸方向に適宜の
間隔を隔てて植生材料収容袋6の袋収納部5を形成して
成るもので、ネット構成用の経緯糸の素材としては、ポ
リエチレンやポリプロピレンなどのように耐腐食性に優
れたものや、麻やジュートなどの植物性繊維あるいはビ
スコースレーヨンなどのように比較的短期間で腐蝕され
るようなものなど、従来からの素材のほかに、次のよう
な素材を好適に用いることができる。
【0020】すなわち、強力レーヨンや、防腐処理を施
した種々の腐食性素材(これらの素材およびこれを用い
た植生ネットとしては、特公平6−99918号公報に
示されるものがある)や、腐食性繊維と合成繊維とから
成る混紡繊維や、高分子エマルジョンまたは水溶性ポリ
マーのうち少なくとも一方をビスコース溶液に内添した
混繊レーヨン(これらの素材を用いた植生ネットおよび
これを用いた植生ネットとしては、特公平7−5399
4号公報に示されるものがある)、その他、生分解生プ
ラスチックによる繊維などのように、腐食時期を調整で
きるようにした素材を好適に用いることができる。
【0021】袋収納部5を備えた植生ネット4の製造手
順を、図4〜図6を参照して説明すると、ネット構成用
の各種経糸として、例えばポリエチレンよりなる200
〜2000デニール程度のモノフィラメントを用い、各
種緯糸として、例えばポリエチレンよりなる300〜3
000デニール程度のテープ状のフラットヤーンを用い
て、植生ネット4を例えばシングルラッシェル織機によ
り次のように編織している。
【0022】即ち、目合いの大きさが15mm×15m
mで、緯糸方向の幅が約100cmの植生ネット4を編
織するものとして、先ずは、モノフィラメントを数本を
鎖編みした鎖糸をネット編織用の経糸8にして、これの
64本を15mm間隔にしてこれの緯糸方向両側の各2
本の経糸8と、その間の各4本の経糸8の15組とに対
して、それぞれフラットヤーンから成るネット編織用の
緯糸9を絡ませて、15ミリ×15mmの目合いで、1
5組(中間部を省略して図示いる。)の一重の帯状ネッ
ト10…と、これらの緯糸方向両側に一重の帯状端部ネ
ット11A,11Bを編織するのである。
【0023】これらの帯状ネット10および帯状端部ネ
ット11A,11Bの編織に際して、袋収納部編織用の
2本の緯糸12を絡めた袋収納部編織用の経糸13を、
帯状ネット10,10間の隣り合う端部経糸8,8にわ
たって、ネット連結用の緯糸14により連結し、帯状端
部ネット11A,11Bと帯状ネット10との隣り合う
端部経糸8,8にわたっては、袋収納部編織用の1本の
緯糸12を絡めた袋収納部編織用の経糸13を、ネット
連結用の緯糸14により連結して、緯糸方向で連続した
一重のネット7を編織するのである。
【0024】そして、この一重のネット7を所定目合い
編織する度に、ネット連結用の緯糸14による経糸8,
8,13どうしの連結を止めて、この緯糸14を端部経
糸8に絡めさせつつ、帯状ネット10および帯状端部ネ
ット11A,11Bの編織を所定の目合い数にわたって
継続し、この継続編織の間、経糸13に絡めた2本の緯
糸12を1本ずつ、これを絡めていた経糸13と両隣り
の袋収納部編織用の経糸13とにわたって繰り返しジャ
ンプ連結し、経糸13に絡めた1本の緯糸12について
は、これを絡めていた経糸13と隣の袋収納部編織用の
経糸13とにわたって繰り返しジャンプ連結するのであ
る。
【0025】上記の編織により、図3に示すように、ク
ロスさせるようにジャンプ連結させたダブルの緯糸12
と一重のネット部分(帯状ネット10と帯状端部ネット
11A,11Bとの一部)とによって、経糸8,8,1
3どうしの非連結部に、緯糸方向で連続する袋収納部5
を形成するのであって、以上の編織を繰り返し行わせる
ことで、目合いが15mm×15mmの一重のネット7
の裏面側に、経糸方向に適宜の間隔をおいて袋収納部5
が形成された植生ネット4が製造されるのである。
【0026】上記構成の植生ネット4に対して、それの
裏面側に植生基材2を担持させたシート3を設け、か
つ、この植生ネット4の袋収納部5に植生材料収容袋6
を収納させることで、緑化用の植生基体1が構成される
のであるが、かゝる構成の植生基体1にあっては、袋収
納部5を備えた植生ネット4が殆ど一重のネット7によ
って構成されているので、構造が簡単であり、しかも、
袋収納部編織用の緯糸12を適宜ジャンプ連結させるだ
けで袋収納部5が形成されるので、この袋収納部5を備
えた植生ネット4の製作が容易かつ安価なものとなる。
【0027】上記の植生ネット4に設けられるシート3
としては、植物種子の発芽生育の妨げにならず、しか
も、水分により溶解するクレープ紙、高分子系フィルム
あるいは澱粉系フィルム、寒冷紗付き水溶性紙、スフ
綿、スフ系不織布、パルプ系不織布など各種の水溶性素
材あるいは水解性素材などを選択できるる。
【0028】この実施の形態では、スフによる薄綿ラッ
プを用いて、このシート3に、植物種子、肥料、土壌改
良剤などよりなる植生基材2を、例えばポリビニルアル
コール(PVA)のような水溶性糊剤によって付着保持
させており、かつ、このシート3を、上記の水溶性糊剤
と同様の水溶性糊剤を用いて、植生ネット4の裏面側に
係着させている。
【0029】一方、植生材料収容袋6は、肥料、土壌改
良剤、保水剤など植物の生育に直接的または間接的に必
要な植生材料15を、降雨などにより肥料養分が徐々に
滲み出すような厚みと通気性とを有するように、ポリビ
ニールアルコールなどのビニロン系やポリエステルなど
のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、アク
リルなどのポリアクリルニトリル系などの不織布、その
他、スフ系不織布、パルプ系不織布、可溶性紙、生分解
性プラスチックフィルムなどの腐食性素材から成る袋1
6に収納して成るもので、植生材料15には、必要に応
じて植物種子が混入される。
【0030】図示はしないが、上記のネット編織の形態
に代えて、帯状ネット10の隣り合う端部経糸8にわた
って、及び、緯糸方向一方の帯状端部ネット11Aの帯
状ネット側の端部経糸8と、これに隣り合う帯状ネット
10の端部経糸8とにわたって、それぞれ袋収納部編織
用の1本の緯糸12を絡めた袋収納部編織用の経糸13
を、ネット連結用の緯糸14により連結し、緯糸方向他
方の帯状端部ネット11Bの帯状ネット側の端部経糸8
と、これに隣り合う帯状ネット10の端部経糸8とにわ
たっては、袋収納部編織用の経糸13を、端部経糸8に
絡ませたネット連結用の緯糸14により連結して、緯糸
方向で連続した一重のネット7を編織するようにしても
よいのである。
【0031】この際、一重のネット7を所定目合い編織
する度に、ネット連結用の緯糸14による経糸8,8,
13どうしの連結を止めて、帯状ネット10および帯状
端部ネット11A,11Bの編織を所定の目合い数にわ
たって継続し、この継続編織の間、袋収納部編織用の経
糸13に絡めた緯糸12を、これを絡めていた経糸13
と緯糸方向他方で隣り合う袋収納部編織用の経糸13と
にわたって繰り返しジャンプ連結させることで、ジャン
プ連結させたシングルの緯糸12と一重のネット部分と
によって、経糸8,8,13どうしの非連結部に、緯糸
方向で連続する袋収納部5を形成することができる。
【0032】法面Nの緑化に際しては、図7に示すよう
に、予め工場で又は施工現場で、植生ネット4の袋収納
部5に植生材料収容袋6を収納させた植生基体1を、そ
れのシート3を法面N側に向けて敷設するのであり、こ
のとき、上記の実施の形態では、植生基材2を担持させ
たシート3を植生ネット4の裏面側に設けているが、こ
のシート3を植生ネット4の表面側に設けて、植生基体
1を法面Nに敷設する際に、シート3を法面N側に向け
る緑化工法をとってもよいのである。
【0033】上記の植生基体1のみを法面Nに敷設する
緑化工法に代えて、図8に示すように、植生基材2を担
持させたシート3を設けないで、植生材料収容袋6を植
生ネット4の袋収納部5に収納したものを緑化用の植生
基体1とし、この植生基体1を法面Nに敷設する一方、
上記した植生材料15に植物種子を混合した厚層基材
(または、植物種子を含む有機客土など)17を、これ
を例えばゲル状にして適宜の吹付け機によって、植生基
体1の上面部に吹き付けることによっても、法面Nの緑
化を図ることができる。
【0034】図示はしないが、厚層基材17の吹き付け
による法面Nの緑化に際して、上記の植生材料15を収
容した収容袋6と、この植生材料収容袋6とは別なる構
成の植生材料収容袋、即ち、植生の発芽・成育の妨げに
ならず、しかも、水分により溶解する高分子系フィルム
あるいは澱粉系フィルムまたは寒冷紗付き水溶性紙、例
えば商品名ボンリック(金星製紙株式会社製)などの可
溶性素材による袋内に例えば牧草種子を収納した植生材
料収容袋とを、植生ネット4の袋収納部5に例えば交互
に収納させて、これを緑化用の植生基体1とし、この植
生基体1を法面Nに敷設して、上記の厚層基材17を吹
き付けるようにしてもよいのである。
【0035】ここで、袋収納部編織用の緯糸12を一重
のネット7の1目合いピッチでジャンプ連結させている
が、これよりも密なるピッチ或いは1目合い以上のピッ
チなどでジャンプ連結させるようにしてもよいのであ
り、かつ、一重のネット7の1目合い毎や2目合い毎な
ど、少ない目合い数で経糸8,8,13どうしの連結を
止めて、袋収納部編織用の緯糸12をジャンプ連結させ
れば、植生ネット4の経糸方向に殆ど連続的に袋収納部
5を形成することができる。
【0036】また、袋収納部編織用の緯糸12を、単に
1回だけ、袋収納部編織用の経糸13に絡めるように挿
入係止させて、ジャンプ連結部にルーズな組織を構成で
きるようにしているので、植生ネット4をフレキシブル
なものにすることができるのであるが、図9に示すよう
に、袋収納部編織用の緯糸12を、ループを形成するよ
うに袋収納部編織用の経糸13に絡めるときは、タイト
な組織を構成することができ、この場合は、植生ネット
4のひきつりが効果的に防止される。
【0037】上記緯糸12を特異にジャンプ連結させる
編織形態や、ループを形成するように緯糸12を経糸1
3に絡める編織形態は、後述する第2および第3の実施
の形態による植生ネット4の製造についても同様に実施
可能である。
【0038】第2の実施形態による袋収納部5を備えた
緑化用植生ネット4の製造手順を、図10〜図12を参
照して説明する。
【0039】ネット構成用の各種経糸として、例えばポ
リエチレンよりなる200〜2000デニール程度のモ
ノフィラメントを用い、各種緯糸として、例えばポリエ
チレンよりなる300〜3000デニール程度のテープ
状のフラットヤーンを用いて、植生ネット4を例えばシ
ングルラッシェル織機により次のように編織している。
【0040】即ち、目合いの大きさが15mm×15m
mで、緯糸方向の幅が約100cmの植生ネット4を編
織するものとして、先ずは、モノフィラメントを数本を
鎖編みした鎖糸をネット編織用の経糸8にして、これの
64本を15mm間隔にしてこれの緯糸方向両側の各2
本の経糸8と、その間の各4本の経糸8の15組とに対
して、それぞれフラットヤーンから成るネット編織用の
緯糸9を絡ませて、15ミリ×15mmの目合いで、1
5組(中間部を省略して図示いる。)の一重の帯状ネッ
ト10…と、これらの緯糸方向両側に一重の帯状端部ネ
ット11A,11Bを編織するのである。
【0041】これらの帯状ネット10および帯状端部ネ
ット11A,11Bの編織に際して、緯糸方向一方の帯
状端部ネット11Aと帯状ネット10…のそれぞれの緯
糸方向他方の端部経糸8Aを特定して、この端部経糸8
Aに袋収納部編織用の2本の緯糸18を絡めておき、帯
状ネット10,10間と、緯糸方向他方の帯状端部ネッ
ト11Bと帯状ネット10との間の、それぞれの隣り合
う端部経糸8,8Aにわたっては、袋収納部編織用の第
2の緯糸19を絡めた袋収納部編織用の経糸20を、上
記2本の内の1本の緯糸18によって連結し、緯糸方向
一方の帯状端部ネット11Aと帯状ネット10との隣り
合う端部経糸8A,8にわたっては、緯糸を絡めていな
い袋収納部編織用の経糸20を、上記2本の内の1本の
緯糸18によって連結して、緯糸方向で連続した一重の
ネット7を編織するのである。
【0042】そして、この一重のネット7を所定目合い
編織する度に、上記2本の内の1本の緯糸18による経
糸8,8A,20どうしの連結を止めて、帯状ネット1
0および帯状端部ネット11A,11Bの編織を所定の
目合い数にわたって継続し、この継続編織の間、袋収納
部編織用の経糸20に絡めた第2の緯糸19を、それま
で絡めていた経糸20と緯糸方向一方で隣り合う袋収納
部編織用の経糸20とにわたって繰り返しジャンプ連結
する。
【0043】一方、端部経糸8Aに絡めていた袋収納部
編織用の2本の緯糸18については、これを絡めていた
経糸8Aと、上記2本の内の1本の緯糸18を絡めてい
た経糸8とにわたって、互いに1回(又は複数回)クロ
スさせるように編織する。
【0044】以上の編織を繰り返し行わせて、クロス緯
糸18,18によって連結された一重のネット部分(帯
状ネット10と帯状端部ネット11A,11Bとの一
部)とジャンプ連結させた緯糸19とによって、経糸
8,8A,20どうしの非連結部に、緯糸方向で連続す
る袋収納部5を形成するのであって、以上の編織を繰り
返し行わせることで、目合いが15mm×15mmの一
重のネット7の裏面側に、経糸方向に適宜の間隔をおい
て袋収納部5が形成された植生ネット4が製造されるの
である。
【0045】図示はしないが、上記のネット編織の形態
に代えて、帯状ネット10,10間の袋収納部編織用の
経糸20に、袋収納部編織用の第2の緯糸19を2本絡
めるようにし、緯糸方向一方の帯状端部ネット11Aと
帯状ネット10との間の、緯糸を絡めていなかった袋収
納部編織用の経糸20には、袋収納部編織用の第2の緯
糸19を1本絡めるようにし、帯状ネット10および帯
状端部ネット11A,11Bの編織を所定の目合い数に
わたって継続する間に、上記の経糸20に絡めた2本の
第2緯糸19,19を1本ずつ、これを絡めていた経糸
20と両隣りの袋収納部編織用の経糸20とにわたって
繰り返しジャンプ連結し、この他の袋収納部編織用の経
糸20に絡めた1本の第2緯糸19については、これを
絡めていた経糸20と隣の袋収納部編織用の経糸20と
にわたって繰り返しジャンプ連結することで、第1の実
施形態と同じように、袋収納部編織用の第2緯糸19,
19を互いにクロスさせた状態の袋収納部5を形成する
ことができる。
【0046】第3の実施形態による袋収納部5を備えた
緑化用植生ネット4の製造手順を、図13〜図15を参
照して説明する。
【0047】ネット構成用の各種経糸として、例えばポ
リエチレンよりなる200〜2000デニール程度のモ
ノフィラメントを用い、各種緯糸として、例えばポリエ
チレンよりなる300〜3000デニール程度のテープ
状のフラットヤーンを用いて、植生ネット4を例えばシ
ングルラッシェル織機により次のように編織している。
【0048】即ち、目合いの大きさが15mm×15m
mで、緯糸方向の幅が約100cmの植生ネット4を編
織するものとして、先ずは、モノフィラメントを数本を
鎖編みした鎖糸をネット編織用の経糸8にして、これの
64本を15mm間隔にしてこれの緯糸方向両側の各2
本の経糸8と、その間の各4本の経糸8の15組とに対
して、それぞれフラットヤーンから成るネット編織用の
緯糸9を絡ませて、15ミリ×15mmの目合いで、1
5組(中間部を省略して図示いる。)の一重の帯状ネッ
ト10…と、これらの緯糸方向両側に一重の帯状端部ネ
ット11A,11Bを編織するのである。
【0049】これらの帯状ネット10および帯状端部ネ
ット11A,11Bの編織に際して、帯状ネットの両側
の端部経糸8B,8Bと、帯状端部ネット11A,11
Bの帯状ネット側の端部経糸8Bとを特定して、この端
部経糸8Bに、それぞれ袋収納部編織用の緯糸21を絡
めておき、緯糸方向一方の帯状端部ネット11Aと帯状
ネット10との隣り合う端部経糸8B,8Bにわたって
は、袋収納部編織用の経糸22をネット連結用の緯糸2
3によって連結し、帯状ネット10,10間と、緯糸方
向他方の帯状端部ネット11Bと帯状ネット10との間
の、それぞれの隣り合う端部経糸8B,8Bにわたって
は、袋収納部編織用の第2の緯糸24を絡めた袋収納部
編織用の経糸22を、ネット連結用の緯糸23によって
連結して、緯糸方向で連続した一重のネット7を編織す
るのである。
【0050】そして、この一重のネット7を所定目合い
編織する度に、ネット連結用の緯糸23による経糸8
B,8B,22どうしの連結を止めて、帯状ネット10
および帯状端部ネット11A,11Bの編織を所定の目
合い数にわたって継続し、この継続編織の間、袋収納部
編織用の経糸22に絡めた第2の緯糸24を、それまで
絡めていた経糸22と緯糸方向一方で隣り合う袋収納部
編織用の経糸22とにわたって繰り返しジャンプ連結
し、端部経糸8Bに絡めていた袋収納部編織用の緯糸2
1については、これを絡めていた端部経糸8Bとこれに
隣り合う端部経糸8Bとにわたって、互いに1回(又は
複数回)クロスさせて、上記のネット継続編織の最後に
相手方の端部経糸8Bに絡めるように編織する。
【0051】以上の編織を繰り返し行わせて、クロス緯
糸21,21によって連結された一重のネット部分(帯
状ネット10と帯状端部ネット11A,11Bとの一
部)とジャンプ連結させた緯糸24とによって、経糸8
B,8B,22どうしの非連結部に、緯糸方向で連続す
る袋収納部5を形成するのであって、以上の編織を繰り
返し行わせることで、目合いが15mm×15mmの一
重のネット7の裏面側に、経糸方向に適宜の間隔をおい
て袋収納部5が形成された植生ネット4が製造されるの
である。
【0052】図示はしないが、上記のネット編織の形態
に代えて、帯状ネット10,10間の袋収納部編織用の
経糸22に、袋収納部編織用の第2の緯糸24を2本絡
めるようにし、緯糸方向一方の帯状端部ネット11Aと
帯状ネット10との間の、緯糸を絡めていなかった袋収
納部編織用の経糸22には、袋収納部編織用の第2の緯
糸24を1本絡めるようにし、帯状ネット10および帯
状端部ネット11A,11Bの編織を所定の目合い数に
わたって継続編織する間に、上記の経糸22に絡めた2
本の第2緯糸24,24を1本ずつ、これを絡めていた
経糸22と両隣りの袋収納部編織用の経糸22とにわた
って繰り返しジャンプ連結し、この他の袋収納部編織用
の経糸22に絡めた1本の第2緯糸24については、こ
れを絡めていた経糸22と隣の袋収納部編織用の経糸2
2とにわたって繰り返しジャンプ連結することで、第1
の実施形態と同じように、袋収納部編織用の第2緯糸2
4,24を互いにクロスさせた状態の袋収納部5を形成
することができる。
【0053】上記した第2および第3の実施形態、或い
は、これらのネット編織に代わる実施の形態による植生
ネット4に対して、図示はしないが、その植生ネット4
の裏面側に植生基材を担持させたシートを設け、かつ、
この植生ネット4の袋収納部5に植生材料収容袋を収納
させることで、植生基体が構成されるのであり、これは
植生基体だけを法面に敷設する緑化工法に用いて好適な
ものである。
【0054】また、上記植生ネット4に対して、それの
袋収納部5に、植生材料の収容袋を収納収納させること
で、植生基体が構成されるのであって、これは厚層基材
や植物種子を含む有機客土などを吹き付ける緑化工法に
用いて好適なものである。
【0055】上記の各実施の形態では、ネット編織用の
緯糸をネット編織用の2本の経糸に絡ませて、帯状端部
ネット11A,11Bを編織し、これを複数の帯状ネッ
ト10の緯糸方向両側に配しているが、例えば図5にお
いて、帯状端部ネット11A,11Bの外側の経糸8
と、この経糸8を隣の経糸8に編織させる緯糸9とを省
略して、実質的に帯状端部ネットに代えて、1本のネッ
ト編織用の経糸8を配する構成にしても、上記の各実施
の形態による植生ネット4を製造することができる。
【0056】また、帯状端部ネット11A,11Bの経
糸8を3本以上にしてもよく、図4に示す帯状端部ネッ
ト(11Aのみを図示している。)に対応するものとし
て、図16に示したように、例えばポリプロピレンなど
の合成樹脂製の補強材25を編織させてもよいのであ
り、更には、この図16に示すように、経糸8,8をダ
ブルに配してもよいのであって、このように構成にして
も、上記の各実施の形態による植生ネット4を製造する
ことができる。
【0057】尚、各実施の形態では、植生ネット4を構
成する各種の経糸としてモノフィラメントを、また、各
種の緯糸としてフラットヤーンを用いているが、このよ
うな種類に限られるものではなく、上記とは逆の組み合
わせであってもよく、経糸および緯糸の全てを、モノフ
ィラメントまたはフラットヤーンにしてもよく、ネット
用の経糸と緯糸をフラットヤーンとし、ジャンプさせる
緯糸をモノフィラメントとしてもよい。
【0058】あるいは、経糸をフラットヤーン、緯糸を
モノフィラメントとしてもよく、この場合、ジャンプさ
せる緯糸としては、モノフィラメント、フラットヤーン
のいずれであってもよい。
【0059】更に、袋収納部編織用の緯糸は同時に2本
にすることも可能で、この場合、モノフィラメントとフ
ラットヤーン、或いは、腐食する糸と耐腐食性糸等の組
み合わせが可能であり、かつ、このように2本以上とす
ることにより、1回のジャンプで袋収納部5を密にする
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3記
載のいずれの発明における緑化用の植生ネットにあって
も、一重のネット編織用の経糸と緯糸とは別に、僅かな
量の袋収納部編織用の経糸と緯糸とを用いて、植生材料
収容袋の袋収納部を形成しており、植生ネットそのもの
としては、これの主体が殆ど一重のネットから成ること
から、その構成が簡単なものとなり、袋収納部を備えた
植生ネットを製作容易かつ安価に得ることができる。
【0061】また、袋収納部がネットの緯糸方向で連続
する構成であることから、袋収納部に対する植生材料収
容袋の収納が容易であり、その収容袋の保持も確実に行
われるのである。
【0062】上記植生ネットの袋収納部に植生材料の収
容袋を収納させた植生基体にあっては、これを法面に敷
設して、植物種子を含む厚層基材や有機客土などを吹き
付けることで、法面の緑化が好適に行われるのである。
【0063】或いは、植物種子を担持させたシートを上
記植生ネットの一側面に設け、かつ、この植生ネットの
袋収納部に植生材料収容袋を収納させた植生基体にあっ
ては、この植生基体を単に法面に敷設することで、法面
の緑化が好適に行われるのである。
【0064】従って、何れの植生基体においても、上記
の植生ネットを用いることから、袋収納部に植生材料収
容袋を確実に保持させる作業が容易であり、かつ、植生
基体そのものの取扱いも簡単であって、法面の緑化をコ
スト的に安価に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】緑化用植生基体を表面側から見た斜視図であ
る。
【図2】緑化用植生基体を裏面側から見た斜視図であ
る。
【図3】袋収納部の主要部を破断した緑化用植生基体の
部分斜視図である。
【図4】植生ネットを表面側から見た平面図である。
【図5】帯状ネットおよび帯状端部ネットのみの平面図
である。
【図6】袋収納部編織用の緯糸をジャンプ連結させた状
態の説明図である。
【図7】植生基体を法面に敷設する法面緑化工法の説明
図である。
【図8】植生基体を法面に敷設し且つ厚層基材を吹き付
ける法面緑化工法の説明図である。
【図9】ループを形成するように、ジャンプ連結させる
緯糸を袋収納部編織用の経糸に絡めた状態を示す説明図
である。
【図10】第2の実施形態による植生ネットを表面側か
ら見た平面図である。
【図11】帯状ネットおよび帯状端部ネットのみの平面
図である。
【図12】袋収納部編織用の緯糸をジャンプ連結させた
状態の説明図である。
【図13】第3の実施形態による植生ネットを表面側か
ら見た平面図である。
【図14】帯状ネットおよび帯状端部ネットのみの平面
図である。
【図15】袋収納部編織用の緯糸をジャンプ連結させた
状態の説明図である。
【図16】帯状端部ネットに補強材を編織し且つ経糸を
ダブルにする実施形態の植生ネット部分の説明図であ
る。
【符号の説明】
3…植物種子を担持させたシート、5…袋収納部、6…
植生材料収容袋、7…一重のネット、8,8A,8B…
ネット編織用の経糸、9…ネット編織用の緯糸、10…
一重の帯状ネット、11A,11B…一重の帯状端部ネ
ット、12,18,19,21,24…袋収納部編織用
の緯糸、13,20,22…袋収納部編織用の経糸、1
4,23…ネット連結用の緯糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒走 裕之 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 松永 昭浩 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 松本 收平 京都府綴喜郡田辺町松井ヶ丘4−8−6 (72)発明者 青木 宏 京都府綴喜郡田辺町大住ヶ丘5−10−8 (72)発明者 戸倉 和司 大阪府箕面市今宮3−9−25 ハイツ片岸 102 (72)発明者 堀江 利和 福井県坂井郡丸岡町八ッ口19−12−26 (72)発明者 大西 健司 大阪府交野市私部1−38−18 (72)発明者 森 哲夫 大阪府和泉市池田下町1870 (72)発明者 鈴木 敏彦 愛知県幡豆郡吉良町大字富好新田字下川並 107 (72)発明者 武藤 貞夫 愛知県幡豆郡幡豆町大字東幡豆字鳶山1− 18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネット
    を緯糸方向に複数編織し、この編織に際して、隣り合う
    帯状ネットの端部経糸にわたって、袋収納部編織用の緯
    糸を絡めた袋収納部編織用の経糸を、ネット連結用の緯
    糸により連結して、一重のネットを編織し、この一重の
    ネットを所定目合い編織する度に、ネット連結用の緯糸
    による経糸どうしの連結を止めて、帯状ネットを所定の
    目合い数にわたって継続編織し、この継続編織の間、袋
    収納部編織用の緯糸を、これを絡めていた経糸と隣の袋
    収納部編織用の経糸とにわたって繰り返しジャンプ連結
    して、ジャンプ連結させた緯糸と一重のネット部分とに
    よって、経糸どうしの非連結部に、緯糸方向で連続する
    袋収納部を形成して成ることを特徴とする緑化用の植生
    ネット。
  2. 【請求項2】 経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネット
    を緯糸方向に複数編織し、この編織に際して、帯状ネッ
    トの一方の端部経糸に、袋収納部編織用の2本の緯糸を
    絡め、かつ、隣り合う帯状ネットの端部経糸にわたっ
    て、袋収納部編織用の第2の緯糸を絡めた袋収納部編織
    用の経糸を、上記2本の内の1本の緯糸によって連結し
    て、一重のネットを編織し、この一重のネットを所定目
    合い編織する度に、上記2本の内の1本の緯糸による経
    糸どうしの連結を止めて、帯状ネットを所定の目合い数
    にわたって継続編織し、この継続編織の間、袋収納部編
    織用の第2の緯糸を、それまで絡めていた経糸と隣の袋
    収納部編織用の経糸とにわたって繰り返しジャンプ連結
    し、袋収納部編織用の2本の緯糸については、これを絡
    めていた経糸と、隣の帯状ネットの端部経糸とにわたっ
    て、互いに少なくとも1回はクロスさせるように編織し
    て、クロス緯糸によって連結された一重のネット部分と
    ジャンプ連結させた緯糸とによって、経糸どうしの非連
    結部に、緯糸方向で連続する袋収納部を形成して成るこ
    とを特徴とする緑化用の植生ネット。
  3. 【請求項3】 経糸と緯糸とから成る一重の帯状ネット
    を緯糸方向に複数編織し、この編織に際して、帯状ネッ
    トの両側の端部経糸に、袋収納部編織用の緯糸を絡め、
    かつ、隣り合う帯状ネットの端部経糸にわたって、袋収
    納部編織用の第2の緯糸を絡めた袋収納部編織用の経糸
    を、ネット連結用の緯糸によって連結して、一重のネッ
    トを編織し、この一重のネットを所定目合い編織する度
    に、ネット連結用の緯糸による経糸どうしの連結を止め
    て、帯状ネットを所定の目合い数にわたって継続編織
    し、この継続編織の間、袋収納部編織用の第2の緯糸
    を、それまで絡めていた経糸と隣の袋収納部編織用の経
    糸とにわたって繰り返しジャンプ連結し、端部経糸に絡
    めた袋収納部編織用の緯糸については、これを絡めてい
    た経糸と、隣の帯状ネットの端部経糸とにわたって、互
    いに少なくとも1回はクロスさせて、上記のネット継続
    編織の最後に相手方の端部経糸に絡めるように編織し
    て、クロス緯糸によって連結された一重のネット部分と
    ジャンプ連結させた緯糸とによって、経糸どうしの非連
    結部に、緯糸方向で連続する袋収納部を形成して成るこ
    とを特徴とする緑化用の植生ネット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    緑化用植生ネットの袋収納部に、植生材料の収容袋を収
    納して成ることを特徴とする緑化用の植生基体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    緑化用植生ネットの袋収納部に、植生材料の収容袋を収
    納する一方、植生ネットの一側面に、植物種子を担持さ
    せたシートを設けて成ることを特徴とする緑化用の植生
    基体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309581A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Nisshoku Corp ポケット付ネット及び植生マット
JP2007146491A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 San Green:Kk 植生シート
JP2012077926A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fujitsu General Ltd フィルタと、同フィルタを備えた空気調和機

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